JPH042505A - 自動二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｃ産業上の利用分野〕 本発明は、高速走行時における操縦安定性を高めかつ耐
久性を向上しうる自動二輪車用ラジアルタイヤに関する
。

〔従来の技術〕

近年、高速道路網が整備されるに伴い、自動二輪車にあ
っても高速走行の要望が高まりつつある。

このような自動二輪車用のラジアルタイヤにあっては、
従来、四輪車用のラジアルタイヤをベースとして設計さ
れかつ製作されていたため、二輪車特有の旋回性能、直
進性能には追従し得す、特に高速走行においては操縦安
定性に劣る。

その理由としては、従来、トレッド部を補強するために
設けられたベルト層ａは、四輪車と同様、第８図（ａ）
に示すごとくそのコードｂをタイヤ赤道に対して１５〜
３０°傾けて配される。このようなコードｂが傾くベル
ト層ａは、例えば第８図（ｂ）に示すように、コードｂ
が長手方向にのびる帯体ｄを、前記ベルト層ａのコード
ｄの傾き角度αに合わせて切断し、平行四辺形状のブロ
ックｅを形成するとともに、ブロックｅの端縁ｆＳ　ｆ
を衝合させ一連に連ねることにより帯状に形成していた
。

このように形成されたベルト層ａは、前記衝合部ｆ、ｆ
がタイヤ回転方向に対して斜めに走ることにより、走行
時には、衝合部が同時に着地しないため、ハンドリング
操作が不安定となり、直進性を阻害するとともに、旋回
時においても、ハンドリング性が劣り、特に高速走行す
る際にはこれらの影響が大きく現れる。

前記問題点の一端を解決すべく、例えば実開昭５８−１
６０８０５号公報において、ベルトコードをタイヤ赤道
方向に螺旋面させることによりタイヤの走行方向に対し
て交わる方向に継ぎ一１分が現れないベルト層を形成し
うろことが提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかし前記提案のものでは、ベルトコードがベルト層の
一端を起点として他端に至るまで運なっており、その巻
付けに時間を要し、かつベルトコードの終端における処
理が不完全となり、該終端においてほぐれが生じる等耐
久性に劣るという問題がある。

発明者らは、前記問題を解決すべく鋭意研究の結果、ベ
ルトコードの終端をベルト層の端縁に位置させることな
く、ベルトコードを巻回することによって、操縦安定性
を向上できしかもベルトコードのほぐれがなく、トレッ
ド部の耐久性を向上しろることを見出し本発明を完成さ
せたのである。

本発明は、高速走行における直進性能及び旋回性能を高
め、しかもトレッド部の耐久性を一層向上しうる自動二
輪車用ラジアルタイヤの提供を目的としている。

〔問題を解決するための課題〕

本発明は、トレッド部からサイドウオール部を通りビー
ド部のと一ドコアの周りを折返しかつタイヤ赤道に対し
て６０〜９０”の角度で傾斜させたカーカスコードを具
える１枚以上のカーカスプライからなるカーカスと、ト
レッド部の内部かつカーカスの半径方向外側に配される
ベルト層とを具えるとともに、前記ベルト層は、弾性率
が６００ｋｇｆ／ｍｓ”以上の１本以上のベルトコード
をトッピングゴムに埋設する帯状とした長尺の小巾プラ
イを、該ベルト層の両端縁を起点としてタイヤ赤道に向
かってかつタイヤ赤道に対して同じ向きに小角度で傾け
て巻回したプライ片からなる自動二輪車用ラジアルタイ
ヤである。

〔作用〕

カーカスのカーカスコードをタイヤ赤道に対して６０〜
９０’の角度で傾斜させかつベルト層のベルトコードを
タイヤ赤道に対して小角度で傾けて巻回しているため、
カーカスコードとベルトコードとが交差することにより
ネット状をなし、タガ効果を発揮しトレッド部の剛性を
高める。

又ベルトコードの弾性率を６００ｋｇｆ／−一を以上と
したため、ベルト層を有効に補強できトレッド部の耐久
性を向上しうる。

又ベルトコードをトッピングゴムに埋設した小中ベルト
プライを、ベルト層の両端縁を起点として巻回している
ため、ベルトコードの巻き終わり端がベルト層の端縁に
位置することがない、従って巻き終わり端から生じるベ
ルトコードの緩みがなく、ベルト層の破損を減少でき、
トレッド部の耐久性を同上することができる。さらにコ
ードが巻回しているため、第８図（ａ）に示す従来のベ
ルト層のようにタイヤ赤道に対して傾斜する向きの継ぎ
目がなく、直進、旋回時における操縦の安定性を高める
ことができる。

加つるに各プライ片のベルトコードはタイヤ赤道に対し
て同じ向きにしかも小角度で傾けたため、キャンバ−を
操縦の旋回のための一手段とした二輪車特有の操縦にあ
っても、ベルトコードの方向が一定であるが故に直進性
、旋回性は安定し、高速走行時における安全性を確保し
うる６さらにベルト層は複数のプライ片によって形成し
うるため偏平率の小さいタイヤであってもベルト層の成
形を容易とする。

〔寛施例〕

以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

図において自動二輪車用ラジアルタイヤ１は、トレッド
部２とその両端からタイヤ半径方向内側に向けてのびる
サイドウオール部３と、該サイドウオール部３のタイヤ
半径方向外側に位置するビード部４とを有し、又自動二
輪車用ラジアルタイヤ１には、前記トレッド部２からサ
イドウオール部３を通りビード部４にのびる本体部６ａ
に、前記ビードコア５をタイヤ軸方向内側から外側に向
かって巻き上げる巻上げ部６ｂを設けたカーカス６と、
トレッド部２の内部かつカーカス６０半径方向外側に配
されるベルト層７とを具え、又ビードコア５のタイヤ半
径方向外側かつ巻上げ部６ｂと本体部６ａとの間に断面
三角形状のビードエーペックス９を立上げる。

前記カーカス５は、タイヤ赤道Ｃに対して６０〜９０°
の角度で傾斜させたカーカスコードを具える１枚以上、
本実施例では１枚のカーカスプライからなり、カーカス
コードはナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポ
リアミド等の有機繊維コードが用いられる。

本実施例ではカーカス６の巻上げ部６ｂの端部は、トレ
ッド部２のシッルダー近傍にのび巻上げ部６ｂの端部は
前記ベルト１１ｉ７によって覆っている。

ベルト層７は、帯状かつ長尺の小中プライ１０を前記カ
ーカス６の外側に巻付けることにより形成される。

小巾プライ１０は、第２図に示すごとく１本又は平行に
配した複数本、本実施例では２本のベルトコードＩＩを
トッピングゴム１２に埋設してなり、前記ベルトコード
１１は弾性率が６００　ｋｇｆ／−賜２以上の高い弾性
率を有する例えばテフロン、芳香族ポリアミド、ポリエ
ステル等の有機繊維コード及びスチールコードが用いら
れる。

前記弾性率が６００　ｋｇｆ／＋ｍｓ”未満では、トレ
ッド部２の剛性が不足するため、高速直進性、高速旋回
性が低下し、又耐久性が劣る。

なお、芳香族ポリアミド繊維は、スチールと路間等の高
い引張力を有しかつ柔軟性に冨むことによって好適に採
用しうる。

又本実施例では小巾プライ１０は、偏平矩形状をなし、
側縁１０ａから最も外側に位！するベルトコード１１の
中心までの距＠Ｎは、ベルトコード１１．１１間のピッ
チＰの１／２以下に設定している。

前記小巾プライ１０は、第３図に示す如く一方のトレッ
ド端Ｅ１近傍のカーカス６の半径方向外側の位置する点
を起点Ｆ１として第３図に矢印で示す如くタイヤ赤道Ｃ
に向けてかつタイヤ赤道Ｃ近傍を終点Ｇとしてタイヤ赤
道Ｃに対して小角度で情は螺旋状に巻回することにより
、一方のベルト片７ａが形成される０本実施例では、小
巾プライ１０の巻付けに際して、第４図に示す如く隣り
合う側縁１０ａ、ｌｏａ近傍をラップさせて巻回してい
る。従って小巾プライ１０の緩みを防止でき、又走行時
において大きな力が作用するベルト層７端縁における小
巾プライ１０の剥離を防止することができる。

又小巾プライ１０は他方のトレッド端Ｅ２近傍のカーカ
ス６外側に位置する点を起点Ｆ２としてタイヤ赤道Ｃに
向かって巻回し、前記一方のベルト片７ｂの終点Ｇ近傍
にのびる他方のベルト片７０を形成する。なお他方のベ
ルト片７ｂは小巾プライ１０をタイヤ赤道Ｃに対して前
記一方のベルト片７ａと同じ向きかつ同じ角度傾けて巻
回する。

前記一方、他方の各ベルト片７ａ、７ｂの終点ではベル
トコード１１のピッチＰ以下の小間隔が介在してもよい
が、第５図に示すように一方、他方のベルト片７ａ、７
ｂの各小中プライ１０．１０の終端縁Ｇｌ、Ｇ２を衝合
させてかつ該端縁Ｇ１、Ｇ２を接着剤を用いて接合する
のが好ましい。

なお第１図に二点鎖線で示す如く一方、他方のベルト片
７ａ、７ｂの接合部を、・）巾の補強片１４で覆うこと
によって、ベルト片７ａ、７ｂ間に生じる間隙部分を補
強し、ベルト層７に剛性断層が生じるのを防止すること
が出来る。

第７図にベルト層７を３枚のグラ１′片７ａ、７ｂ、７
Ｃに分割した他の実施例を示す０本例ではベルト層７は
トレッド部２の一方のシッルダ部２Ａに配され一方のプ
ライ片７ａと、他方のシッルダ部２Ｂに配されかつ前記
一方のプライ片２ａと間隔を有して配される他方のプラ
イ片７ｂと、クラウン部２Ｂに位置しかつ前記間隔に配
される中央のプライ片７Ｃとからなる。

一方、他方のプライ片７ａ、７ｂは、前記構成の小巾プ
ライ１０．１０をそれぞれベルト層７の両端縁を起点Ｆ
１、Ｆ２としてかつタイヤ赤道Ｃに対して同じ向きに傾
けて巻回される。

中央のプライ片７ｃは、小巾プライを一方のプライ片及
び他方のプライ片７ａ、７ｂの何れに対しても同じ向き
に憧けて巻回している。又中央のプライ片７ｃを形成す
る小巾プライは前記一方、他方のプライ片７ａ、７ｂの
小中と同一構成であってもよく、又ベルトコードの本数
、トッピングゴムの硬度等の構成を一方、他方のプライ
片７ａ、７ｂの小中プライとはその仕様を興してもよい
。

なお本実施例では、中央のプライ片７Ｃの両端は一方、
他方のプライ片７ａ、７ｂの端縁と重なるごとく小巾プ
ライを巻回しており、プライ片７ａ、７ｂ、７ｃの間の
接続部の剛性低下を防止している。

このように本発明は種々な態様のものに変形できる。

〔具体例： タイヤサイズ１７０／６０ＶＲ１７のタイヤについて第
１図、第４図に示す構成を有しかつ第１表に示す仕様（
具体例）のタイヤを試作し、テストを行った。なお比較
のため、第８図（ａ）、ら）の仕様によりベルト層を製
作した従来の構成のタイヤについて併せてテストを行っ
た。

テスト条件は下記の通り。

ｌ）　高速直線安定性、高速旋回安定性試供タイヤを自
動２輪車に装着するとともに、該自動２輪車をテストロ
ードにおいて２６０ｋｍ／Ｈｒで直線路を、又曲率半径
４００ｍの油路を２２０１ａｓ／Ｈｒでそれぞれ走行し
、テストドライバーのフィーリングにより評価した。具
体例を１００とする指数で表示した。数値が大きいほど
良好である。

２）　高速耐久テスト 填　Ｉ　１ タイヤ内圧３、ＯＯｋｇｆ／口８、負荷３５５ｋｇに設
定した供試タイヤを初速度２５０ｋｍ／Ｈｒよりスター
トし、１０分走行毎に速度１０Ｉａｌ／）Ｉｒアップさ
せるステップスピード方式で高速耐久テストを行いトレ
ッド部にクランクが生じるまでの走行距離で判定した。

第１表には、具体例を１００とする指数で表示するとと
もに、数値が大きいほど良好である。

テストの結果具体例のものは比較例のものに比べて各テ
スト項目ともに優れていることが判明した。

ご発明の効果〕 叙上の如く本発明の自動二輪車用ラジアルタイヤは、前
記構成を具えることにより、高速旋回性能、高速旋回性
能等、高速走行時における操縦安定性を同上しかつ耐久
性を高めうる。

又ベルト層は複数のプライ片によって形成しうるため偏
平率が小さいタイヤであっても小中プライの巻回による
ベルト層の成形が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は小巾
プライの一例を示す斜視図、第３図は小中プライの巻回
を示す断面図、第４図はその部分拡大図、第５図は小巾
プライの終端の一例を示す平面図、第６図はカーカス、
ベルト層のコードの配列を示す展開平面図、第７図は他
の実施例を示す断面図、第８図（ａ）、（ｂ）は従来技
術を示す平面図である。 ２−　トレッド部、　　３−・サイドウオール部、４−
ビード部、　　５−　ビードコア、６・−カーカス、　
　７−−−−−ベルト層、７　ａ、　　７　ｂ、　　７
　ｃ−−−−ベルト片、１〇−小巾プライ、　　１１・
−ベルトコード、１２−　トッピングゴム、　ｃ　−タ
イヤ赤道、Ｆｌ、Ｆ２−・起点。 特許出願人　　　　住友ゴム工業株式会社代理人　弁理
士　　苗　　村　　　　　１１１２図 １に４ ｉ５０ ｖ、７Ｉ！Ｉ 第８−（ａｌ 柩８詞（ｂ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 トレッド部からサイドウォール部を通りビード部のビー
   ドコアの周りを折返しかつタイヤ赤道に対して６０〜９
   ０゜の角度で傾斜させたカーカスコードを具える１枚以
   上のカーカスプライからなるカーカスと、トレッド部の
   内部かつカーカスの半径方向外側に配されるベルト層と
   を具えるとともに、前記ベルト層は、弾性率が６００ｋ
   ｇｆ／ｍｍ＾２以上の１本以上のベルトコードをトッピ
   ングゴムに埋設する帯状とした長尺の小巾プライを、該
   ベルト層の両端縁を起点としてタイヤ赤道に向かってか
   つタイヤ赤道に対して同じ向きに小角度で傾けて巻回し
   たプライ片からなる自動二輪車用ラジアルタイヤ。 ２　前記プライ片は、小巾プライを向き合う小巾プライ
   の側縁部をラップさせて巻回してなる特許請求の範囲第
   １項記載の自動二輪車用ラジアルタイヤ。