JPH04248120A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH04248120A
JPH04248120A JP3007239A JP723991A JPH04248120A JP H04248120 A JPH04248120 A JP H04248120A JP 3007239 A JP3007239 A JP 3007239A JP 723991 A JP723991 A JP 723991A JP H04248120 A JPH04248120 A JP H04248120A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic layer
layer
recording
coercive force
Prior art date
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Pending
Application number
JP3007239A
Other languages
English (en)
Inventor
小島正也
Masaya Kojima
水野千昭
Chiaki Mizuno
杉崎 力
Tsutomu Sugizaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to DE4142052A priority patent/DE4142052C2/de
Publication of JPH04248120A publication Critical patent/JPH04248120A/ja
Priority to US08/278,124 priority patent/US5518804A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度記録用の磁気記録
媒体に関し、特にデータ記録用の磁気記録ディスクに適
した磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録に対して高密度記録への
要求が高まっている。そして、塗布型の磁気記録媒体に
おいては、強磁性粉末の粒子サイズを小さくしたり、そ
の分散性を向上させたり、その磁性層中での充填度を高
めたりするための方策が種々提案されている。さらに有
効な手段として、磁気特性の優れた強磁性金属粉末を用
いることも行われている。
【0003】また、OA機器としてのミニコン、パソコ
ン等の普及に伴い、外部記憶媒体としての磁気記録ディ
スクの普及も著しく、そのサイズの小形化や媒体の記録
密度の向上が要求されている。特に、その記録密度とし
ては、最短記録波長が3.0 μm以下、さらには1.
5 μm以下であることが要求されている。これらの要
求を満たすため、磁気記録ディスクにおいても、強磁性
金属粉末を用いた媒体の使用が検討されている。
【0004】このような磁気記録ディスクはディジタル
信号を記録するためのものであるため、トラック位置を
決めるためのサーボ信号を書き込む必要があり、そのサ
ーボ信号を書き込む方式としては、ディスクの裏面に書
き込む方式、記録層と同一の平面内にセクターを設けて
書き込むセクター方式、磁性層を多層にして下層にサー
ボ信号を書き込む埋込みサーボ方式等がある。媒体の高
記録密度化を考慮した時には、最後の埋込みサーボ方式
が最も有利である。
【0005】埋込みサーボ方式を利用した磁気記録媒体
は、例えば、特公昭40−23745号公報に記載され
ており、そこでは、下層磁性層の保磁力:上層磁性層の
保磁力との比を5:1もしくは8〜10:1程度とする
ように下層磁性層の保磁力を高めることが開示されてい
る。
【0006】しかしながら、強磁性金属粉末を有する磁
性層を用いた場合には、下層磁性層の抗磁力を上層磁性
層の抗磁力に比べてあまり大きくするとサーボ信号の書
込みが困難になるという問題があった。
【0007】特に、記録波長3.0 μm以下の高密度
記録の場合には、上層磁性層のデータ記録信号と下層磁
性層のサーボ記録信号とを互いに安定に保って記録する
ことが困難になってくる。例えば、磁気ヘッドが記録ト
ラックに精度良く追随することができなくなり、出力変
動が著しく大きくなって、忠実なデータの読出しが不可
能になったりすることもあった。特に、記録波長が0.
5 〜2μm程度のディジタルデータ信号を上層に記録
し、トラック位置決め用信号を下層磁性層に記録する場
合、データ信号の書換えを繰り返すうちに上層磁性層の
磁気信号の影響を受けてサーボ信号が弱められたり、消
去されたりし、出力が低下して実用に適さないものとな
ることもあった。
【0008】一方、上層磁性層にデータを高密度で記録
しようとすると、その厚さを薄くしなければならず、下
層磁性層のサーボ信号を安定に保持することが困難であ
った。
【0009】従来、データ信号の高密度記録とサーボ信
号の安定保持を同時に満足させる磁気記録媒体は知られ
ていなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点に鑑み、繰り返してデータの記録を行
ってもサーボ信号劣化による書込み読出し障害等が生じ
ることがなく、また、短波長記録および狭トラック幅を
達成して、記録密度を向上することができる磁気記録媒
体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
は、非磁性支持体、第1の磁性層、非磁性層、および第
2の磁性層をこの順に積層してなり、前記第1の磁性層
は2000Oe以上の抗磁力および前記第2の磁性層の
残留磁束密度の70%以下の残留磁束密度を有しており
、前記非磁性層は0.05〜0.3 μmの厚さを有し
ており、前記第2の磁性層は1200Oe以上の抗磁力
と1600G以上の残留磁束密度と0.5 μm以下の
厚さを有していることを特徴とする磁気記録媒体により
達成される。
【0012】本発明の磁気記録媒体においては、第1の
磁性層の抗磁力が高いため、そこに記録されるサーボ信
号の安定性を高めることができ、また、その残留磁束密
度が第2の磁性層のそれよりも低く抑えられているため
、第2の磁性層に記録されるデータ記録信号の安定性に
影響が及ばないようになっている。そして、第1の磁性
層と第2の磁性層の磁性層との間に厚さ0.05〜0.
3 μmの非磁性層を設けたことにより、第1の磁性層
のサーボ信号が第2の磁性層に記録されるデータ記録信
号による影響を受けにくくなっている。さらに、第2の
磁性層は厚さが0.5 μm以下であり、抗磁力および
残留磁束密度が所定値以上であるため、記録波長3.0
μm以下の高密度データ記録が可能になっている。
【0013】したがって、本発明の磁気記録媒体におい
ては、第1の磁性層に記録したサーボ信号の出力の低下
を招くことなく、第2の磁性層に高密度のディジタルデ
ータ記録信号を記録し、書換えを繰り返すことが可能で
ある。
【0014】本発明においては、非磁性層を厚くするこ
とによって第2の磁性層に書き込まれるデータ信号によ
る第1の磁性層のサーボ信号への影響を減少させ、サー
ボ信号の安定性を増大させることができるが、厚すぎる
とサーボ信号の読取りの精度が低下する。これらの点に
鑑み、本発明における非磁性層は0.05〜0.3 μ
mの厚さとすることが必要であると認められる。好まし
くは、非磁性層の厚さは0.1 〜0.25μmの範囲
にある。また、第2の磁性層の表面性を高めるためには
非磁性層を平滑なものとすることが好ましい。
【0015】非磁性層はAlやSi等の蒸着膜、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリウレタン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート化合物等
からなる樹脂塗膜等からなるものとすることができる。 また、非磁性層に導電性粒子を含有させることにより、
磁気記録媒体の帯電を防止することもできる。導電性粒
子としてはカーボンブラック等を用いることができる。
【0016】本発明における第1の磁性層は、サーボ信
号の安定性を高めるため、2000Oe以上、好ましく
は2200Oe以上、さらに好ましくは3500Oe以
上の抗磁力を有する。また、その残留磁束密度は、第2
の磁性層に記録されるデータ信号に影響を与えないよう
にするため、第2の磁性層の残留磁束密度の70%以下
、好ましくは30〜70%の範囲とする。第1の磁性層
は強磁性金属粉末もしくは板状六方晶フェライトからな
る強磁性粉末を含有していることが好ましい。特に、板
状六方晶フェライトは抗磁力の比較的大きいものが得や
すいこと、残留磁束密度が抗磁力に比してあまり大きく
ないことから好ましいものである。
【0017】板状六方晶フェライトは、平板状で、その
平板面に垂直な方向に磁化容易軸を有する強磁性体であ
って、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト
、鉛フェライト、カルシウムフェライト、それらのコバ
ルト置換体等がある。特にバリウムフェライトのコバル
ト置換体およびストロンチウムフェライトのコバルト置
換体は好ましいものである。さらに、必要に応じて、そ
の特性を改良するため、In,Ge,Nb,V等の元素
を添加してもよい。
【0018】板状六方晶フェライト粉末として、比表面
積25m2 /g以上、板状比2〜6、粒子長0.02
〜1.0 μm程度の非常に小さいものを使用すると記
録密度を一層高めることができる。また、その飽和磁化
は好ましくは50emu/g 以上、より好ましくは5
3emu/g 以上である。
【0019】強磁性金属粉末としては、Fe,Fe−C
o,Fe−Ni,Fe−Ni−Co等を主成分とする金
属単体もしくは合金を用いることができる。また、その
比表面積は30〜60m2 /g、X線回折法で求めら
れる結晶子サイズは100 〜300 オングストロー
ムであることが好ましい。その飽和磁化は好ましくは1
10emu/g以上、より好ましくは120emu/g
以上である。さらに、その軸比は5以上であることが好
ましい。
【0020】強磁性金属粉末の特性を改良するため、組
成中にB,C,Al,Si,P等の非金属を添加するこ
ともできる。通常、強磁性金属粉末を化学的に安定させ
るため、その粒子表面には酸化物の層を形成する。
【0021】第2の磁性層は、記録波長3.0 μm以
下の高密度データ記録を可能にするため、1600G以
上の残留磁束密度を有するものとする。また、その抗磁
力は、低すぎると自己減磁作用で信号出力の低下を招く
ため、1200Oe以上、好ましくは1500Oe以上
とするが、高すぎると記録ヘッドによる磁化反転が困難
になることもあるため、好ましくは1200〜1800
Oe、より好ましくは1500〜1800Oeの範囲に
あり、さらに、第1の磁性層に影響を及ぼさないように
するため、第1の磁性層の抗磁力の75%以下であるこ
とが好ましい。その厚さは、大きすぎると空隙損失でサ
ーボ信号出力が低下するため、0.5 μm以下、好ま
しくは0.2 μm以下とするが、小さすぎると第1の
磁性層の信号にデータ信号が重ね書きされる可能性もあ
るため、好ましくは0.05〜0.5 μm、より好ま
しくは0.05〜0.2 μmの範囲とする。第2の磁
性層は、抗磁力と残留磁束密度と厚さに留意する以外は
第1の磁性層と同様に形成することができる。
【0022】本発明の磁性層には結合剤樹脂として、従
来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型の樹脂や
これらの混合物等を含有させることができる。例えば、
塩化ビニル系共重合体、アクリル酸エステル系共重合体
、メタクリル酸系共重合体、ウレタンエラストマー、セ
ルロース系誘導体、エポキシ−アミド樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂等を使用することができる。また、硬化剤
として各種ポリイソシアネートを使用することもできる
【0023】結合剤樹脂の使用量は一般に強磁性粉末1
00 重量部あたり5〜300 重量部である。また、
強磁性粉末の分散を促進するため、結合剤樹脂中にはス
ルフォン酸基、水酸基、アミノ基、エポキシ基等を導入
することが好ましい。これらの導入は強磁性粉末が微粒
子の強磁性金属粉末や六方晶フェライトである場合、特
に有効である。
【0024】磁性層中には、強磁性粉末、結合剤樹脂の
他に、所望の特性を付与するため、必要に応じ、潤滑剤
、研磨剤、分散防止剤、帯電防止剤等を添加することが
できる。
【0025】潤滑剤としては脂肪酸エステルが最も効果
的であり、その中でも炭素数6〜22の脂肪酸と炭素数
4〜22のアルコールを縮合して得られる化合物が好ま
しい。具体的には、カプリル酸ブチル、ラウリン酸ブチ
ル、ラウリン酸オクチル、ミリスチン酸ブチル、ミリス
チン酸オクチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ブ
チル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステ
アリン酸オクチル、ステアリン酸アミル、アンソルビタ
ンモノステアレート、アンヒドロソルビタンジステアレ
ート、アンソルビタントリステアレート、ステアリン酸
ヘキサデシル、オレイン酸オレイル、オレイルオレート
、ラウリルアルコール等を用いることができる。この中
でも、特に、ミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ブチル
、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ヘキサデシル、オ
レイン酸オレイルが好ましいものである。さらに、シリ
コンオイル、グラファイト、二硫化モリブデン、窒化硼
素、弗化黒鉛、弗素アルコール、ポリオレフィン、ポリ
グリコール、アルキル燐酸エステル、二硫化タングステ
ン等を潤滑剤として用いることもできる。
【0026】潤滑剤の添加量は強磁性粉末100 重量
部あたり3〜20重量部であることが望ましい。添加量
が少なすぎると高温や低温において充分な走行耐久性が
得られず、また、多すぎると磁性層の膜物性を低下させ
、特に高温環境でドロップアウトの発生を招くので好ま
しくない。
【0027】研磨剤としてはモース硬度6以上のもの、
例えば、溶融アルミナ、炭化珪素、酸化クロム、コラン
ダム、人造コランダム、ダイヤモンド粒子、ざくろ石、
エメリー等を使用することができる。研磨剤粒子の粒子
サイズは平均粒子径が好ましくは0.3 〜1.0 μ
m、より好ましくは0.4 〜0.8 μmである。研
磨剤の磁性層中への添加量は少なすぎると充分な耐久性
が得られず、多すぎると出力が低下するため、強磁性粉
末100 重量部あたり5〜20重量部とすることが好
ましい。
【0028】以上のような成分を含有する磁性層用の組
成物を溶剤とともに分散し、得られた塗布液を非磁性体
(非磁性支持体もしくは非磁性層)上に塗布し、必要に
応じて配向し、次いで乾燥し、ディスク状、テープ状等
、所望の形状に裁断することにより、本発明の磁気記録
媒体を形成することができる。
【0029】本発明における非磁性支持体としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリアミド、
ポリ塩化ビニル、三酢酸セルロース、ポリカーボネート
、ポリエチレンナフタレートのようなプラスチックを用
いることが好ましい。
【0030】非磁性支持体、第1の磁性層、非磁性層、
および第2の磁性層をこの順に積層するには特開昭61
−139929 号公報、特開昭61−54992号公
報に開示されたいわゆるウェット・オン・ウェット塗布
方式が有効である。 ウェット・オン・ウェット塗布方式とは、初めの1層を
塗布した後に湿潤状態でその上に可及的速やかに次の層
を塗布するいわゆる逐次塗布方式および多層を同時にエ
クストルージョン塗布方式で塗布する方法等を指すもの
である。
【0031】
【実施例】図1は本発明の1実施例による磁気記録媒体
を示す断面図である。この図に示すように、本発明の磁
気記録媒体は、非磁性支持体10、第1の磁性層20、
非磁性層30、および第2の磁性層40をこの順に積層
してなるものである。
【0032】実験例1◆ ■第1の磁性層用塗料◆ 表1に示すFe−Ni−Co系強磁性金属粉末を用い、
以下の組成および操作で第1の磁性層用塗料を得た。
【0033】
【表1】
【0034】   強磁性金属粉末                
                         
      100  部  無水マレイン酸含有塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体(重合度400 )  17
  部    ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタンN
−2301)                   
  7.5部    カーボンブラック(平均粒径20
nm)                      
        20  部    α−酸化鉄   
                         
                        3
0  部    メチルエチルケトン        
                         
          132  部    シクロヘキ
サノン                      
                        9
3.5部上記組成物を強力ニーダーで混練した後、サン
ドグラインダーで微分散し、その微分散液400 部に
対し、以下の組成物を加え、混合攪拌し、第1の磁性層
用塗料を得た。
【0035】   オレイン酸                  
                         
          2.0部  ブチルステアレート
                         
                    3.0部 
   ブトキシエチルステアレート         
                         
   3.0部    ポリイソシアネート     
                         
               6.5部    メチ
ルエチルケトン                  
                         
 30.5部    シクロヘキサノン       
                         
              21  部得られた磁性
塗料は使用した強磁性金属粉末サンプルに応じて表2に
示す通りに命名した。
【0036】
【表2】
【0037】■第2の磁性層用塗料◆ Fe−Ne系強磁性金属粉末(Hc=1480)を用い
、以下の組成および操作で第2の磁性層用塗料Dを得た
【0038】   強磁性金属粉末                
                         
      100  部  無水マレイン酸含有塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体(重合度400 )  14
  部    ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタンN
−2301)                   
  5  部    α−Al2 O3 (平均粒径0
.3 μm)                   
         12  部    カーボンブラッ
ク(平均粒径20nm)              
                 2  部    
メチルエチルケトン                
                         
  192  部    シクロヘキサノン     
                         
                95  部上記組成
物を強力ニーダーで混練した後、サンドグラインダーで
微分散し、その微分散液420 部に対し、以下の組成
物を加え、混合攪拌し、第2の磁性層用塗料Dを得た。
【0039】   オレイン酸                  
                         
          1  部  ブチルステアレート
                         
                    2  部 
   ブトキシエチルステアレート         
                         
   2  部    ポリイソシアネート     
                         
               6  部    メチ
ルエチルケトン                  
                         
 46  部    シクロヘキサノン       
                         
              23  部  ■非磁性
層用塗料◆   α−Fe2 O3               
                         
        100  部    カーボンブラッ
ク(平均粒径20nm)              
                60  部    
無水マレイン酸含有塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(重
合度400 )  24  部    ポリウレタン樹
脂(日本ポリウレタンN−2301)        
             9  部    オレイン
酸                        
                         
    1.5部    ブチルステアレート    
                         
                3  部    ブ
トキシエチルステアレート             
                        3
  部    メチルエチルケトン         
                         
         131.5部    シクロヘキサ
ノン                       
                       88
  部上記組成物をディゾルバーで高速攪拌後、サンド
グラインダーで微分散処理し、その微分散液420 部
に対し、以下の組成物を加えて混合攪拌し、非磁性層用
塗料を得た。
【0040】   ポリイソシアネート              
                         
     10.5部  メチルエチルケトン    
                         
               40.0部    シ
クロヘキサノン                  
                         
   23  部厚さ60μmのポリエチレンテレフタ
レートベースの片面に第1の磁性層用塗料を乾燥後の膜
厚が1.2 μmとなるように塗布し、塗膜が未乾のう
ちに、非磁性層用塗料を乾燥後の厚さが0.1 μm、
0.2 μm、0.3 μmとなるように塗布し、未乾
のうちに第2の磁性層用塗料を乾燥後の膜厚が0.3 
μm、0.4 μmとなるように塗布し、未乾のうちに
磁性粒子をランダム配向させた後、乾燥した。 その後、ベースの他面に上記操作と同様の操作で2層の
磁性層と中間の非磁性層とを設けた。得られた磁気原反
をスーパーカレンダーロールで鏡面化処理し、円盤状に
打ち抜き、磁気ディスクを得た。
【0041】このようにして得られた磁気ディスクの特
性を評価した。ディスク試験装置としては東京エンジニ
アリング(株)製SK505型のドライブ装置および記
録再生回路を用いた。
【0042】低域サーボ信号の記録周波数は100kH
z、高域サーボ信号の記録周波数は625kHzとした
。サーボ信号記録用ヘッドとしてはトラック幅50μm
、ギャップ幅1.0 μmのMIG型ヘッド、データ信
号記録用ヘッドとしてはトラック幅50μm、ギャップ
幅0.3 μmのMIG型ヘッドを用い、回転数360
rpmとし、ヘッド位置を半径38mmおよび半径23
mmとして実験を行った。
【0043】サーボ信号は予め交流消磁した試験ディス
クにサーボ記録用ヘッドを用いて記録電流50mAで記
録した。サーボ信号記録後、さらにデータ記録再生用ヘ
ッドで重ね書きし、再生した場合のサーボ信号成分およ
びデータ信号成分の各々の出力レベルをスペクラムアナ
ライザ(横河ヒューレットパッカード社製3585A)
で測定した。
【0044】以上の手順の測定操作を半径38mmおよ
び半径23mmにおいてデータ信号記録電流を変えて繰
り返し行い、データ信号の最大出力およびその時のサー
ボ信号出力を求めた。
【0045】得られた磁気ディスクの層構成および特性
を表3に示す。なお、以下の各表中において「*」を付
したサンプルは比較例に属するものである。
【0046】
【表3】
【0047】実験例2◆ 強磁性金属粉末サンプルを用い、表4に示す組成および
操作で第1の磁性層用塗料E,Fの2種類を製造した。 一方、同じ強磁性金属粉末サンプル(2200Oe)を
用い、実験例1と同じ組成で第1の磁性層用塗料Gを製
造した。
【0048】
【表4】
【0049】厚さ60μmのポリエチレンテレフタレー
トベースの片面に第1の磁性層用塗料を乾燥後の膜厚が
1.2 μmとなるように塗布した後、塗膜が未乾のう
ちに、実験例1と同じ非磁性層用塗料を乾燥後の厚さが
0.1μmとなるように塗布し、未乾のうちに実験例1
と同じ第2の磁性層用塗料Dを乾燥後の膜厚が0.3 
μmとなるように塗布し、未乾のうちに磁性粒子をラン
ダム配向させた後、乾燥した。その後、ベースの他面に
上記操作と同様の操作で2層の磁性層と中間の非磁性層
とを設けた。 得られた磁気原反をスーパーカレンダーロールで鏡面化
処理し、円盤状に打ち抜き、磁気ディスクを得た。
【0050】得られた磁気ディスクの層構成および実験
例1と同様に測定した特性を表5に示す。
【0051】
【表5】
【0052】実験例3◆ ■第1の磁性層用塗料◆ 強磁性金属粉末サンプル(2200Oe)を用いて実験
例2で製造した第1の磁性層用塗料Gを使用した。
【0053】■第2の磁性層用塗料◆ 表6に示すFe−Ni系強磁性金属粉末を用い、以下の
組成および操作で第2の磁性層用塗料を得た。
【0054】
【表6】
【0055】   強磁性金属粉末                
                         
      100  部  無水マレイン酸含有塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体(重合度400 )  14
  部    ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタンN
−2301)                   
  5  部    α−Al2 O3 (平均粒径0
.3 μm)                   
         12  部    カーボンブラッ
ク(平均粒径20nm)              
                 2  部    
メチルエチルケトン                
                         
  192  部    シクロヘキサノン     
                         
                95  部上記組成
物を強力ニーダーで混練した後、サンドグラインダーで
微分散し、その微分散液420 部に対し、以下の組成
物を加え、混合攪拌し、第2の磁性層用塗料を得た。
【0056】   オレイン酸                  
                         
          1  部  ブチルステアレート
                         
                    2  部 
   ブトキシエチルステアレート         
                         
   2  部    ポリイソシアネート     
                         
               6  部    メチ
ルエチルケトン                  
                         
 46  部    シクロヘキサノン       
                         
              23  部得られた磁性
塗料は使用した強磁性金属粉末サンプルに応じて表7に
示す通りに命名した。
【0057】
【表7】
【0058】厚さ60μmのポリエチレンテレフタレー
トベースの片面に第1の磁性層用塗料Gを乾燥後の膜厚
が1.2 μmとなるように塗布した後、塗膜が未乾の
うちに、実験例1と同じ非磁性層用塗料を乾燥後の厚さ
が0.1 μmとなるように塗布し、未乾のうちに上記
第2の磁性層用塗料を乾燥後の膜厚が0.3 μmとな
るように塗布し、未乾のうちに磁性粒子をランダム配向
させた後、乾燥した。その後、ベースの他面に上記操作
と同様の操作で2層の磁性層と中間の非磁性層とを設け
た。得られた磁気原反をスーパーカレンダーロールで鏡
面化処理し、円盤状に打ち抜き、磁気ディスクを得た。
【0059】得られた磁気ディスクの層構成および実験
例1と同様に測定した特性を表8に示す。
【0060】
【表8】
【0061】実験例4◆ 厚さ60μmのポリエチレンテレフタレートベースの片
面に実験例2の第1の磁性層用塗料Gを乾燥後の膜厚が
1.2 μmとなるように塗布した後、塗膜が未乾のう
ちに、実験例1と同じ非磁性層用塗料を乾燥後の厚さが
0.1μmとなるように塗布し、未乾のうちに実験例1
の第2の磁性層用塗料Dを乾燥後の膜厚が0.3 μm
、0.5 μm、0.8 μmとなるように塗布し、未
乾のうちに磁性粒子をランダム配向させた後、乾燥した
。その後、ベースの他面に上記操作と同様の操作で2層
の磁性層と中間の非磁性層とを設けた。得られた磁気原
反をスーパーカレンダーロールで鏡面化処理し、円盤状
に打ち抜き、磁気ディスクを得た。
【0062】得られた磁気ディスクの層構成および実験
例1と同様に測定した特性を表9に示す。
【0063】
【表9】
【0064】実験例5◆ 強磁性金属粉末サンプルNo.7を用い、以下の組成お
よび操作で第2の磁性層用塗料Lを得た。
【0065】   強磁性金属粉末(Hc=1480Oe)     
                        1
00  部  無水マレイン酸含有塩化ビニル酢酸ビニ
ル共重合体(重合度400 )  16  部    
ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタンN−2301) 
                    6  部 
   α−Al2 O3 (平均粒径0.3 μm) 
                         
  15  部    カーボンブラック(平均粒径2
0nm)                     
          7  部    メチルエチルケ
トン                       
                    184  
部    シクロヘキサノン            
                         
         92  部上記組成物を強力ニーダ
ーで混練した後、サンドグラインダーで微分散し、その
微分散液420 部に対し、以下の組成物を加え、混合
攪拌し、第2の磁性層用塗料Lを得た。
【0066】   オレイン酸                  
                         
          1  部  ブチルステアレート
                         
                    2  部 
   ブトキシエチルステアレート         
                         
   2  部    ポリイソシアネート     
                         
               7  部    メチ
ルエチルケトン                  
                         
 45  部    シクロヘキサノン       
                         
              23  部厚さ60μm
のポリエチレンテレフタレートベースの片面に実験例2
の第1の磁性層用塗料Gを乾燥後の膜厚が1.2 μm
となるように塗布した後、塗膜が未乾のうちに、実験例
1と同じ非磁性層用塗料を乾燥後の厚さが0.1μmと
なるように塗布し、未乾のうちに上記第2の磁性層用塗
料Lを乾燥後の膜厚が0.3 μmとなるように塗布し
、未乾のうちに磁性粒子をランダム配向させた後、乾燥
した。その後、ベースの他面に上記操作と同様の操作で
2層の磁性層と中間の非磁性層とを設けた。得られた磁
気原反をスーパーカレンダーロールで鏡面化処理し、円
盤状に打ち抜き、磁気ディスクを得た。
【0067】得られた磁気ディスクの層構成および実験
例1と同様に測定した特性を表10に示す。
【0068】
【表10】
【0069】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、第1の磁性層
がサーボ信号の記録に適し、第2の磁性層が高密度デー
タ記録に適しており、これら2つの磁性層が互いに干渉
することがなく、したがって、繰り返しデータ信号の記
録および書換えを行ってもサーボ信号劣化による書込み
読出し障害等が生じることがないものであり、その産業
上の利用価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による磁気記録媒体を示す断
面図
【符号の説明】
10  非磁性支持体 20  第1の磁性層 30  非磁性層 40  第2の磁性層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  非磁性支持体、第1の磁性層、非磁性
    層、および第2の磁性層をこの順に積層してなり、前記
    第1の磁性層は2000Oe以上の抗磁力および前記第
    2の磁性層の残留磁束密度の70%以下の残留磁束密度
    を有しており、前記非磁性層は0.05〜0.3 μm
    の厚さを有しており、前記第2の磁性層は1200Oe
    以上の抗磁力と1600G以上の残留磁束密度と0.5
     μm以下の厚さを有していることを特徴とする磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】  記録波長5.0 μm以上のサーボ信
    号を使用して記録波長が3.0 μm以下のディジタル
    信号を記録再生するために用いられることを特徴とする
    請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】  前記非磁性層が導電性粒子を含有して
    いることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】  前記第2の磁性層の抗磁力が前記第1
    の磁性層の抗磁力の75%以下であることを特徴とする
    請求項1記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】  前記第1の磁性層が板状六方晶フェラ
    イトからなる強磁性粉末を含有していることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】  前記第1の磁性層が強磁性金属粉末を
    含有していることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    媒体。
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