JPH04240729A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JPH04240729A
JPH04240729A JP729591A JP729591A JPH04240729A JP H04240729 A JPH04240729 A JP H04240729A JP 729591 A JP729591 A JP 729591A JP 729591 A JP729591 A JP 729591A JP H04240729 A JPH04240729 A JP H04240729A
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JP
Japan
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film
etching
pattern
substrate
forming
Prior art date
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Application number
JP729591A
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English (en)
Inventor
Masaru Hori
勝 堀
Keiji Horioka
啓治 堀岡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライエッチング方法に
係わり、特にエッチングマスクパターンのドライエッチ
ング耐性の向上および剥離性の向上を図り、高精度なド
ライエッチングを達成できるパターン形成方法に関する
【0002】
【従来の技術】半導体集積化技術の進歩に伴い、素子の
微細化は進む一方であり、パターン寸法の高精度化への
要求が高まっている。
【0003】一般に、半導体集積回路は、シリコン基板
等の半導体基板上に、所定のパターンの酸化シリコン等
の絶縁性薄膜や、多結晶シリコン、アルミニウム、タン
グステン等の導電性薄膜等を積層し、これらを所定のパ
ターン加工することによって形成される。
【0004】これらの薄膜を所望のパターンに加工する
為には、レジストと称せられる有機あるいは無機材質か
らなる薄膜を堆積し、このレジストをリソグラフィ技術
により所望のパターンとした後、このレジストをマスク
としてドライエッチング方法により下地の薄膜を加工す
るというプロセス工程が主として用いられている。しか
し、素子の微細化が進むにあたり、高精度のパターン加
工が必要とされ、以下の問題が大きくクローズアップさ
れている。 (1)リソグラフィ技術における高解像パターン形成能
力の低下 (2)レジストパターンのドライエッチング耐性の低下
(3)マイクロローディング効果によるパターン精度の
低下 (4)レジストパターンの剥離能力の低下以下にこれら
の問題点を詳述する。
【0005】現在、リソグラフィ技術としては、縮小投
影方式による光露光技術が用いられている。この方式は
、レチクルパターンを1/5〜1/10に縮小して、ス
テップアンドリピート法により投影し、感光性ポリマー
からなるレジストを露光するというものである。この方
式ではまず、被加工薄膜上に感光性のレジストを塗布し
た後、光や紫外線を所望のパターンに従って照射して該
レジストを露光し、現像によって露光部又は未露光部を
選択的に除去する。次に、このレジストパターンをマス
クとして下地の薄膜をエッチング加工した後、レジスト
を除去(剥離)するという方法がとられる。
【0006】しかし、半導体素子の集積度の増大に伴い
、要求されるパターンの最小寸法、及び寸法精度は小さ
くなる一方であり、近年では0.5 μm程度の微細パ
ターンの加工が必要となってきた。このような微細パタ
ーンを形成するためには、露光の光学系の解像度を向上
させる必要がある。光学系の解像度は、露光に用いる光
の波長とレンズの開口数によって規定されておりRai
ghleyの関係、即ち (解像度)=kλ/NA で決定される。ここで、λは露光光の波長、NAは光学
系の開口数である。即ち、波長が小さく開口数が大きい
程解像度は向上する。
【0007】ところで、近年レンズの開発が急速に進み
、NA値を高くしg線(436 nm)からi線(36
5 nm)へと短波長化することにより、解像度は年々
向上している。特に、エキシマレーザ(194 nm)
を用いた露光を用いることにより、0.3 μm 程度
の解像度を達成することが可能となっている。
【0008】しかし、焦点深度はλ/(NA)2 に比
例するために、λの減少、NA値の向上とともに、焦点
深度はますます浅くなる。従って、用いるレジストの膜
厚を薄くしなければ、高精度のパターン転写は不可能で
ある。即ち、十分リソグラフィ技術における転写パター
ンの解像性を向上させる為に薄いレジスト膜を用いるこ
とが好ましい。
【0009】ところで現在、微細なレジストパターンを
用いて、下地の薄膜を加工する方法としては、プラズマ
を用いた反応性イオンエッチング(RIE)技術が広く
用いられている。
【0010】このエッチング方法では、プラズマ中のイ
オンが直流電場によって加速され、大きなエネルギーで
被加工薄膜を衝撃し、これによりイオン促進化学反応が
進行する。このため、エッチングがイオンの入射方向に
沿って進み、アンダーカットのない方向性エッチングを
達成することが可能となる。
【0011】しかし、このイオン衝撃によって励起又は
活性化されるのはレジストだけでなく、他のあらゆる材
料もまた励起、活性化される。このため、ラジカルだけ
を利用するエッチングに比べると、物質固有の反応性の
差が出にくく、エッチングの選択比を取りにくいという
問題が生じる。特に、前述したように解像性向上のため
に薄いレジスト膜を用いる場合、著しいエッチング耐性
の問題が生じる。
【0012】この選択比を大きくとるための方法として
、3層レジストプロセスに代表される多層レジスト法が
提案されている。3層レジストプロセスは、上下のレジ
スト層間にSOG等の中間層(無機薄膜層)を介在させ
たレジストパターンを形成し、上から順にパターニング
して行くことを特徴としている。しかしながら、この3
層レジスト法には次のような問題がある。
【0013】即ち前述したように、3層レジスト法で使
用されるマスクは、有機物の最下層(平坦化層)上にS
OG等の中間層(無機薄膜層)が形成された構造となっ
ており、この為、通常のウェットエッチング法やプラズ
マアッシング法を用いたマスク除去方法では、最下層の
平坦化層は除去できるが、無機系の中間層は除去が極め
て困難である。即ち、中間層はフッ素などのハロゲンを
含んだガスを用いた通常のドライエッチングにより除去
することが可能であるが、同時に下地の被処理基板のシ
リコン酸化膜やシリコン等までがダメージを受けてしま
うという問題があった。次に、エッチング速度がパター
ンのアスペクト比によって変化する現象、即ちマイクロ
ローディング効果について述べる。
【0014】レジスト膜のエッチング耐性を大きくする
為、或いは下地の段差の影響を緩和し、リソグラフィ技
術における解像度を高める為に、レジスト膜の膜厚を厚
くした場合、パターンの微細化とともにアスペクト比が
増大する。アスペクト比が大きくなるにつれ、マイクロ
ローディング効果が大きくなる。
【0015】例えば、塩素ガスを用いて単結晶シリコン
をエッチングした場合、アスペクト比が大きくなればな
る程、エッチング速度が低下することが報告されている
。この場合、所望のパターン加工を実現させる為には、
サイズの小さいパターンでの加工が終了するまで、エッ
チングを進めなければならない。
【0016】このため、サイズの大きいパターンではオ
ーバエッチングとなり、被エッチング材料のパターン形
状が劣化し、十分なパターン寸法精度を得ることができ
ないという問題があった。
【0017】更に、例えば下地がアルミニウム等の場合
、エッチング生成物のハロゲン化アルミニウムがレジス
トの側面に付着し、酸素プラズマによるアッシング等で
除去を試みると、フェンスと称せられる残渣が生じる。 上記中間層と同様にこのフェンスの除去は極めて困難で
あった。最後に、エッチング選択比の高いパターン形成
方法として、グラフト重合を用いた方法について述べる
。図20乃至図22は、グラフト重合を用いたレジスト
プロセスの説明図である。
【0018】図20に示すように被処理基体61上にレ
ジスト膜62を形成した後、所望のパターンで電子ビー
ム描画する。63は電子ビームである。この描画により
、レジスト膜62中のビーム照射部64にはラジカルが
生成される。 次に図21に示すようにジクロロメチルビニルシラン(
DCMS)ガスを導入すると、DCMS分子65はビー
ム照射部64表面のラジカルを重合開始種として次々に
グラフト重合し、描画パターン上にSiを含有したポリ
マーからなるグラフト重合膜66が形成される。さらに
、図22に示されるように酸素を用いたRIEでレジス
ト膜62をエッチングすることにより、マスクパターン
67を形成する。
【0019】このように形成されたパターン67は、エ
ッチング耐性の小さなレジスト膜62上にエッチング耐
性の大きなグラフト重合膜66が形成されるので、形成
されたレジストパターン67のドライエッチング耐性は
大きくなる。
【0020】しかし、このプロセスではグラフト重合が
等方的に進行しやすいので、グラフト重合膜66の膜厚
が厚くなると、図21に示すように横方向のパターン幅
は大きくなってしまい、パターン寸法変換差が大きくな
るという問題が生じる。また、この場合グラフト重合膜
66としてSiを含有したポリマーを成長させるので、
前述の如く、レジスト膜の剥離が困難であるという問題
も生じる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、レジスト
膜は解像度を向上させるため薄く形成することが好まし
いが、従来のドライエッチング技術では、高精度のパタ
ーン加工を実現する上で被加工薄膜のレジストに対する
エッチング選択比が小さい為、レジスト膜はエッチング
に十分耐えられないという問題があった。
【0022】また、エッチング選択比を向上させるため
、3層レジストプロセス等の多層レジスト法によりパタ
ーン形成を行っても、中間層の剥離除去が難しかったり
、エッチングマスク除去後にフェンス等の残渣が生じて
しまう問題があった。
【0023】さらに、レジストパターンをマスクとして
エッチングを行うにあたり、マイクロローディング効果
が起こり、パターン精度が劣化してしまうという問題が
あった。
【0024】本発明は、前記実情に鑑みなされたもので
あり、エッチングマスクのドライエッチング耐性を向上
させるとともにマイクロローディング効果をなくし、さ
らにエッチングマスクの剥離性を向上させることにより
、寸法精度の高いパターンを形成するパターン形成方法
を提供することを目的とする。[発明の構成]
【002
5】
【課題を解決するための手段】前述した問題を解決する
ため本願第1の発明は、被処理基体上に第1の膜を形成
し、この膜をパターニングする工程と、この第1の膜に
第2の膜を形成する工程と、前記第2の膜をエッチング
しながら、前記被処理基体を所定量エッチングする工程
とを含み、前記第2の膜を形成する工程と前記被処理基
体をエッチングする工程とを繰り返して行うことにより
、前記被処理基体をエッチングすることを特徴とするパ
ターン形成方法を提供する。
【0026】また本願第2の発明は、被処理基体上に有
機質が含有されてなるパターンを形成する工程と、この
パターン上に活性部分を形成するとともにこの活性部分
を重合性ガスに晒すことにより、前記パターン上に前記
活性部分から選択的にグラフト重合層を形成する工程と
、このグラフト重合層及び前記パターンからなる膜をマ
スクとして、前記被処理基体を所定量エッチングする工
程とを含み、前記グラフト重合層を形成する工程と前記
被処理基体をエッチングする工程とを繰り返して行うこ
とにより、前記被処理基体をエッチングすることを特徴
とするパターン形成方法を提供する。
【0027】さらにまた本願第3の発明は、被処理基体
上にチグラーナッタ触媒機能を呈する薄膜パターンを形
成する工程と、この薄膜パターン上に選択的にグラフト
重合により重合膜を形成する工程と、この重合膜及び前
記薄膜からなる膜をマスクとして前記被処理基体を所定
量エッチングする工程とを含み、前記重合膜を形成する
工程と前記被処理基体を所定量エッチングする工程とを
繰り返して行うことにより、前記被処理基体をエッチン
グすることを特徴とするパターン形成方法を提供する。
【0028】さらにまた本願第4の発明は、被処理基体
上に所定のパターンを形成する工程と、このパターン表
面に選択的に堆積物を堆積せしめる堆積ガスを導入し、
前記パターンの表面部分に堆積膜を所定の膜厚分堆積せ
しめる工程と、この堆積膜及び前記パターンからなる膜
をマスクとして前記被処理基体を所定量エッチングする
工程とを含み、前記堆積膜を堆積せしめる工程と前記被
処理基体をエッチングする工程とを繰り返して行うこと
により、前記被処理基体をエッチングすることを特徴と
するパターン形成方法を提供する。
【0029】
【作用】種々の実験の結果、本発明者らは次のことを見
い出した。即ち、被処理基体上に第1の膜として薄膜パ
ターンを形成し、これをマスクとして前記被処理基体を
放電プラズマにより所望の膜厚分エッチングした後、堆
積ガスを導入したところ、エッチングマスクである前記
薄膜パターン上のみに薄膜(第2の膜)が堆積した。し
かも、この堆積膜は、エッチングマスクとして用いた前
記薄膜パターンの膜厚にかかわらず、堆積あるいは成長
することが判明した。
【0030】また、エッチング時間、堆積時間を適宜選
択することにより被処理基体のみがエッチングされ、第
1の膜の膜厚と第2の膜の膜厚の和であるエッチングマ
スクパターンの膜厚は、絶えず一定量を保持したまま被
処理基体のエッチングを終了させることが可能であった
。従って、最初に用いるエッチングマスクパターンの膜
厚は、原子層オーダーの極めて薄い膜厚のものを用いる
ことが可能である。
【0031】即ち、本願第1の発明によるパターン形成
方法であれば、被処理基体上に形成した第1の膜上に第
2の膜を形成し、この膜をエッチングしながら、前記被
処理基体を所定量エッチングする。
【0032】ここで、第1及び第2の膜の膜厚及び前記
被処理基体のエッチング量は処理時間と比例関係にある
ので、第2の膜形成工程と被処理基体エッチング工程と
を交互に繰り返して行い、その処理時間を適宜設定する
ことにより、高精度のエッチングが実現される。従って
第1及び第2の膜の膜厚を極めて薄いものとし、被処理
基体のエッチング量もこの堆積膜厚に応じて変化させ、
さらに堆積及びエッチングを逐次高速に切り換えて繰り
返すことにより、パターン変換差の極めて小さな高精度
のパターン形成が可能である。
【0033】上記パターン形成方法においては、エッチ
ングマスクとなる第1及び第2の膜の膜厚を極めて薄く
することが可能である為、パターンの微細化に伴うアス
ペクト比は極めて小さな値となる。従って、マイクロロ
ーディング効果を低減することが可能となる。
【0034】また、エッチングにより膜減りした量は次
の堆積プロセスで保償される為、マスクパターンの膜厚
を薄く保持したまま被処理基体をエッチングすることが
可能である。即ち、高選択比のエッチングを実現するこ
とができる。
【0035】さらに、エッチングマスク膜厚を非常に薄
くしてエッチングを終了させることができる為に、マス
クパターンの剥離が容易であり、短時間の処理で剥離工
程を行うことが可能となる。従って、剥離後にフェンス
等の残渣等は発生しない。
【0036】さらにまた、第1の膜を薄く形成できるの
で、この膜が感光性樹脂層である場合、焦点深度を十分
確保することができ、感光性樹脂層へのパターン転写を
高精度に行うことができる。
【0037】本願第2の発明であれば、グラフト重合反
応を用いて有機質のパターン上に選択的にグラフト重合
層を形成する際に、このグラフト重合層を所定の膜厚で
薄く形成することにより、その等方的堆積を抑制し、こ
の堆積工程とその後のエッチング工程とを繰り返して行
うことにより、高精度に下地の被処理基体をエッチング
加工することができる。
【0038】また本願第3の発明であれば、チグラーナ
ッタ触媒機能を呈する薄膜パターンを形成し、この上に
選択的にグラフト重合により重合膜を形成する際に、前
述したのと同様にこの重合膜を薄く形成することにより
その等方的堆積を抑制し、この重合膜形成工程とその後
のエッチング工程とを繰り返して行うことにより、高精
度に被処理基体をエッチング加工できる。
【0039】さらにまた本願第4の発明であれば、パタ
ーン表面に堆積膜を所定の膜厚分だけ薄く堆積せしめる
ので、膜の等方成長を最小限に抑制することができ、こ
の堆積工程とその後のエッチング工程とを繰り返して行
うことにより、高精度に被処理基体をエッチング加工で
きる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。 第1の実施例
【0041】本実施例は、グラフト重合を用いてパター
ンを形成するものであり、本願第1及び第2の発明の一
実施例を示す。図1及至図2は本発明による第1の実施
例を示す工程断面図である。シリコン基板11表面にシ
リコン酸化膜12を1000オングストローム膜厚で堆
積し、この上層にアルミニウム薄膜13を膜厚8000
オングストロームで堆積した。さらにこの上に、有機質
薄膜として商品名:PR1024(シュピレー社)のフ
ォトレジスト(第1の膜)14を膜厚500 オングス
トロームで塗布、130 ℃、10分間のベーキング処
理した後、アルカリ処理を行った。アルカリ処理は、濃
度2.38%のアルカリ溶液にて30秒行なった。
【0042】次に、KrFエキシマレーザ露光を行った
後、アルカリ溶液にて30秒処理し、現像することによ
り0.4 μm のラインアンドスペースのパターン1
4を形成した。形成後のパターンをSEMにて観察した
ところ、垂直形状のパターン14が0.4 μm ライ
ンアンドスペースで形成されていることが確認された。 この様子を図1に示した。
【0043】次に、この試料を後で述べる被処理基体2
7としてエッチング室20内に搬入し、レジストパター
ン14をマスクとして、アルミニウム薄膜13のエッチ
ングを行う。ここで、上記エッチングに用いるエッチン
グ装置としては、マグネトロン型のRIE装置を用いた
。次に、この装置の構成を説明しておく。図7は、この
使用したドライエッチング装置の概略構成を示す断面図
である。 図中20はエッチング室であり、室内を真空排気できる
ようになっている。このエッチング室20の両側には搬
入用予備室21及び搬出用予備室22が並んで設けられ
、これらとエッチング室20とはそれぞれゲートバルブ
23,24により仕切られている。また、搬入用予備室
21及び搬出用予備室22はそれぞれゲートバルブ25
,26によって大気と仕切られている。
【0044】エッチング室20内には被処理基体27を
載置する第1の電極28が備えられている。この電極2
8にはブロッキングキャパシタ29を介して電源30が
接続されており、この電源30により13.56MHz
の高周波電圧を印加できるようになっている。さらに電
極28は温度制御装置31に接続され、加熱あるいは冷
却できるものとなっている。 また、エッチング室20はアースに接続されていて、容
器の上壁20aが対向電極(第2の電極)を兼ねている
【0045】対向電極20aの上には円盤状の永久磁石
32が配置されており、この磁石32の発する100 
乃至500 ガウスの磁界により10−3Torr台又
はそれ以下の圧力下でも高密度プラズマを発生、維持す
ることが可能となっている。また、磁石32は、回転軸
33の周りに偏心回転しており、これによりウエハ表面
のプラズマ密度が均一化され、ウエハ全面の均一加工は
可能になる。
【0046】またエッチング室20及び予備室21には
、原料ガス導入ラインA及びBがそれぞれ接続されてい
る。 これらのガス導入ラインA及びBは、途中で結合され、
各ガス供給源へと分枝している。各分枝ラインにはそれ
ぞれバルブ34a,34b,34c、流量調節器35a
,35b,35cが設けられ、これらにより原料ガスを
適当な流量でエッチング室20及び予備室21に導入す
ることができる。
【0047】エッチング室20への被処理基体27の搬
入は搬入用アーム36により、また搬出は搬出用アーム
37により行われ、いずれも予備室21及び22を真空
引きした状態で行うため、エッチング室20の内部が大
気に晒されることはない。
【0048】なお、本実施例ではエッチングガスとして
例えばCl2 とBCl3 の混合ガス(総流量100
 SCCM)を用い、圧力を2.0 Paとした。さら
に、陰極28上に載置される被処理基体27にはRF電
力を1W/cm2 印加するようにした。
【0049】以上の装置構成及び条件により前述したア
ルミニウム薄膜13のエッチングを行ったところ、アル
ミニウム薄膜13が約0.7 μm /min 、レジ
ストパターン14が約0.3 μm /min の速度
でエッチングされた(図2)。ここでエッチング中の基
板温度は室温とした。
【0050】このように、アルミニウム薄膜13のレジ
ストパターン14に対するエッチング選択比は十分とれ
ず、前述の条件の下ではエッチング量を少なめにするこ
とが好ましい。従って、2秒間だけ放電プラズマにさら
してエッチングした後、放電を停止し、これとともにす
ばやくガスを真空排気した。この排気は、エッチング試
料表面近傍で特に迅速に行われるようにするとよく、そ
のために排気機構は、排気能力、応答性にすぐれたもの
を用いるとよい。以上の結果、アルミニウム薄膜13が
約230 オングストローム、レジストパターン14が
100 オングストロームエッチングされた。
【0051】次に、図3に示すように堆積ガスとしてス
チレンモノマーガスを導入し、室内の圧力を300 P
aに保持するとともに試料表面に電子ビームを照射して
約30秒間放置した。16はスチレンモノマーである。 この時の基板温度は室温とした。またこの場合電子ビー
ムを照射する代わりに、他の荷電粒子ビームや電磁波等
を照射したり、試料表面を熱や放電プラズマに晒しても
よい。この結果、レジストパターン14上に選択的に第
2の膜として有機膜(グラフト重合膜)15がグラフト
重合した。スチレンモノマーガスのグラフト重合速度は
約90オングストローム/min であった。30秒間
グラフト重合行い、約45オングストローム膜厚の有機
膜15をレジストパターン14上に堆積させた。堆積し
た有機膜15は高分子膜であると考えられ、実際この構
造を赤外吸収スペクトル法により評価したところ、堆積
膜はスチレンガスモノマーの重合したポリスチレン構造
であることが判明した。
【0052】次に、図4に示すように図2と同様にして
、Cl2 とBCl3 の混合ガスを導入し、この混合
ガスによりエッチングを行った。尚、通常、AlはCl
2 と自然に反応し、エッチングが開始されるが、実施
例においては、図3に示す工程で導入したスチレンモノ
マー16が露出したAl表面にも吸着する為、AlのC
l2 との自然反応によるエッチングは生じなかった。 図4のAlのエッチングは、図2と同様にして、2秒間
放電プラズマに晒し、放電停止とともにすばやくガスを
真空排気した。これにより堆積したスチレンのグラフト
重合膜15及びレジストパターン14が合わせて50オ
ングストロームエッチングされた。また、Al膜は約2
30オングストロームエッチングされた。
【0053】次に、このようなエッチング工程と堆積工
程を約35回交互に繰り返すことにより、図5に示すよ
うにアルミニウム薄膜13のエッチング加工が可能とな
った。得られたパターンのSEM観察を行ったところ、
0.4μm のラインアンドスペースの垂直パターンが
形成されていることが判明した。
【0054】最後に、図6に示すように酸素プラズマ2
を用いたアッシングを行ったところ、フェンス等の残渣
が生ずることなく、レジストパターン14の完全な剥離
が可能であった。
【0055】次にマイクロローディング効果の影響を調
べる為に、パターン幅0.4 μm から10μm の
パターンについて、同一条件でエッチングを行ない、エ
ッチング速度のパターンサイズ依存性を調べた。本実験
において、レジスト膜厚が500 オングストロームの
場合、最小線幅が0.4 μm でアスペクト比は0.
13となった。
【0056】図8はエッチング速度のパターンサイズ依
存性を示した図である。この図からわかるように、エッ
チング速度のパターンサイズ依存性はほとんどないこと
が判明した。なお、この実施例において、レジストパタ
ーン14上に有機膜15が残存した状態で各エッチング
工程を中止し、この有機膜15上にさらに有機膜をグラ
フト重合により堆積し、これらのエッチング工程と堆積
工程を交互に繰り返し行ってもよい。 第2の実施例
【0057】本実施例は、チグラーナッタ触媒による重
合反応を用いたものであり、本願第1及び第3の発明の
実施例である。図9乃至図14は本発明による第2の実
施例を示す工程断面図である。
【0058】本実施例が前述した第1の実施例と異なる
点は、最初のエッチングマスクとなるパターンの形成を
エキシマレーザを用いた選択CVDにより行ない、この
パターンの膜厚が数10オングストローム程度と極めて
薄い点である。また、有機膜の堆積法としてチグラーナ
ッタ触媒を利用したエチレンガスのグラフト重合法を用
いている点にある。
【0059】先ず、シリコン基板11上に膜厚0.1 
μm のSiO2 膜12を形成し、この膜12上にA
l膜13をスパッタ法により膜厚0.8 μm で堆積
した。これを試料として、予備室21内に設置した。こ
こで、図7に示した装置の予備室21にはエキシマレー
ザステッパ(図示しない)を設置した。予備室21にT
iCl4 ガス及びAl2
【0060】(CH3 )6
 ガスを圧力40Paで導入した。 このときの基板温度は23℃とした。これによりAl膜
13上にはTiCl4 とAl2 (CH3 )6 の
吸着層が形成された。次に、電磁波又は荷電粒子ビーム
、例えばKrFエキシマレーザ(波長273nm)等の
紫外光を照射した。 照射により照射領域には、第1の膜としてTi:Cl:
Al:CH3 なる堆積膜が膜厚50オングストローム
で選択的に形成された。この時、非照射領域には堆積が
起こらなかった。この結果、0.4 μm ラインアン
ドスペースの堆積パターン41を形成できた(図9)。
【0061】次に、図10に示す如く堆積ガスとしてア
セチレンガス44を予備室21内に導入し、室内の圧力
を300 Paに保持するとともに試料表面に電子ビー
ムを照射して約120 秒間放置した。この時の基板温
度は23℃である。 なおこの場合、電子ビームを照射する代わりに、他の荷
電粒子ビームや電磁波等を照射したり、試料表面を熱や
放電プラズマに晒してもよい。アセチレンガス導入によ
り、堆積パターン41上にのみ選択的に有機膜42が第
2の膜としてグラフト重合した。アセチレンガス44の
重合速度は約200 オングストローム/min であ
った。従って、約400 オングストロームの膜厚の有
機質薄膜42が選択的に形成された。この有機質薄膜4
2の構造を赤外吸収スペクトル法により測定したところ
、CX HY の単純な直鎖構造であることが判明した
。また、この重合反応はチグラーナッタ触媒と称せられ
るTi:Cl:Al:CH3 膜の触媒作用によりアセ
チレンが重合していると考えられる。
【0062】次に、図11に示すようにエッチング室2
0にこの試料を搬入し、Al膜13のエッチングを行な
った。 このエッチングは、圧力2.0 Pa、印加電力密度1
W/cm2 の条件下で約2秒間行なった。エッチング
ガスはCl2 とBCl3 の混合ガスとし、この2種
のガスの比率を1:1とした。これによりAl膜13が
約230 オングストローム、有機膜42が200 オ
ングストロームエッチングされた。
【0063】次に、図12に示すように、再びこの試料
を予備室21内に移した後、堆積ガスとしてスチレンモ
ノマーガスを導入し、第1の実施例と同様電子ビームを
用いて、スチレンモノマーガスを有機質薄膜42上にグ
ラフト重合させた。ここで45はスチレンモノマーであ
る。グラフト重合の時間は約40秒間とし、この結果約
60オングストロームの膜厚の有機質薄膜43が第2の
膜として有機質薄膜42上に選択堆積した。
【0064】次に、再度この試料をエッチング室20内
に移し、2秒間の放電プラズマによって有機質薄膜43
をマスクとしてAl膜13のエッチングを行った。この
時、有機質薄膜43は45オングストロームエッチング
され、またAl膜13は230 オングストロームエッ
チングされた。そして、このエッチング工程と、前述し
た約40秒間のグラフト重合による堆積工程とを約35
回交互に繰り返すことにより、Al膜13のエッチング
加工を精度良く行うことができた(図13)。なお、有
機質薄膜43が後退して有機膜42が露出しても、この
膜42がマスクの働きをする。この後、有機膜42上に
有機膜43をグラフト重合により堆積し、前記した繰り
返し工程を行えばよい。最後に、図14に示すように酸
素プラズマを用いたアッシングを行ったところ、フェン
ス等の残渣が全くない状態で、有機膜42,43の剥離
を行うことができた。また、形成したパターンをSEM
により観察したところ、0.4 μm ラインアンドス
ペースのAlの垂直パターンが形成されていることを確
認した。
【0065】また、マイクロローディング効果は、第1
の実施例と同様にほとんどないことが判明した。なお、
この実施例では最後に残ったTi:Cl:Al:CH3
 膜(堆積パターン)41は除去することが好ましい。 その理由は、この膜は一般に導電性があり、腐食が起こ
りやすく、さらには膜中に含有される金属原子が高温処
理を行った場合絶縁膜中に拡散しやすいからである。し
かし、所望によっては膜の除去を行わなくてもよい。 第3の実施例
【0066】次に本発明の第3の実施例について述べる
。この実施例は本願第1及び第4の発明の一実施例であ
り、多結晶シリコン膜からなる微細パターン上に選択的
にCu膜を堆積させ、下地のSiO2 膜をエッチング
するパターン形成方法である。図15乃至図19は本発
明の第3の実施例を示す工程断面図である。
【0067】まず、シリコン基板11上に膜厚1.5 
μm の酸化シリコン膜51を形成し、この酸化シリコ
ン膜51上に第1の膜として膜厚300 オングストロ
ームの多結晶シリコン膜52を順次形成した。
【0068】次に、多結晶シリコン膜52上にレジスト
を塗布した後エキシマレーザを用いたリソグラフィ技術
を用いて0.4 μm ラインアンドスペースのレジス
トパターンを形成した。
【0069】次に、図15に示すようにこのレジストパ
ターンをマスクとして、多結晶シリコン膜52を塩素系
ガスを用いた反応性イオンエッチング法によりエッチン
グした後、前記レジストパターンを除去することにより
0.4μm のラインアンドスペースの多結晶シリコン
パターン52を形成した(図15)。
【0070】次にこの試料を予備室21内へ搬送した。 さらに、アセチルアセトン誘導体の二分子配位した銅錯
体である、ビスヘキサフルオロアセチルアセトナト銅錯
体Cu(HFA)2 の粉末体を用い、これを図7に示
した予備室21に導入する。この際、この原料粉末体は
恒温槽(図示しない)内で100 ℃に加熱することに
より蒸発させ蒸発物質を真空排気した予備室21へ導入
した。54は蒸発物質である。
【0071】次に、この予備室21内に配設されたヒー
タ(図示しない)によって、前記試料を400 ℃で約
10秒加熱することにより、前記蒸発物質を分解し、図
16に示す如く第2の膜として銅薄膜53を70オング
ストロームの厚さにて堆積した。ここでこの堆積は、加
熱のみならず、電磁波や荷電粒子ビーム、放電プラズマ
等を用いて行ってもよい。この図に示すように、銅薄膜
53は多結晶シリコンパターン52上及びその側面のみ
に堆積し、酸化シリコン膜5上には堆積しなかった。
【0072】次に、銅薄膜53が堆積した前記試料を図
7に示したエッチング室20内へ搬入した。エッチング
室20内にエッチングガスとしてArとSF6 との混
合ガスを導入し、圧力2.0 Pa、RF電力密度1W
/cm2 の条件で酸化シリコン膜51のエッチングを
10秒間行った。
【0073】この時図17に示す如く、前記処理により
酸化シリコン膜51が500 オングストロームだけエ
ッチングされた。また、エッチング形状はほとんど垂直
であった。ここで、銅薄膜53も同時にエッチングされ
、除去された。
【0074】次に、この試料を予備室21へ搬入した。 さらに、図16で示した工程と同様に銅錯体の蒸発物質
を導入し、基板温度400 ℃で約10秒間加熱するこ
とにより前記蒸発物質を分解し、銅薄膜53を膜厚70
オングストロームにて多結晶シリコンパターン52上に
選択的に堆積した(図18)。
【0075】次に、図17に示した工程と同様にして、
再び、銅薄膜55を堆積した試料をエッチング室20へ
搬入し、エッチングガスSF6を導入し、圧力2.0 
Pa、RF電力密度1W/cm2 の条件下で酸化シリ
コン膜51のエッチングを10秒間行った。このような
酸化シリコン膜のエッチングと銅薄膜の選択堆積のプロ
セスを30回繰り返すことにより、酸化シリコン膜51
のエッチングを完了した(図19)。
【0076】この時のエッチングパターンをSEMによ
り観察したところ、垂直形状であり、0.37μm ラ
インアンドスペースのパターンが形成されていることが
判明した。なお、この実施例では堆積した銅薄膜53は
各エッチング工程で繰り返し完全に除去されるが、これ
を各エッチング工程で若干量残してもよい。
【0077】さらに、寸法の異なるパターンをマスクと
して、酸化シリコン膜のエッチングを行ない、エッチン
グ速度のパターン寸法依存性(マイクロローディング効
果)を評価したところ、ほとんどマイクロローディング
効果の影響は見られなかった。
【0078】この場合、最後に残った銅薄膜は除去する
ことが好ましい。この理由は、銅は導電性があり、腐食
が起こりやすく、さらには銅原子が高温下で絶縁膜中に
熱拡散するためである。しかし、所望によっては膜の剥
離を行わなくてもよい。なお、本発明は上述した実施例
に限定されるものではない。
【0079】第1及び第2の実施例では、被加工膜は、
金属膜、例えばタングステン、チタニウム等や合金膜、
例えばAl−Si−CuなどのAl合金膜等や金属珪化
物膜であってもよく、更には半導体膜、例えばシリコン
等であってもよい。また絶縁膜、例えばシリコン酸化膜
、シリコン窒化膜などにも適用可能である。
【0080】また、マスクパターンとして、フォトレジ
スト等の有機質膜を用いているが、他の有機質膜、例え
ばラングミュア−ブロジッド法により塗布した有機質膜
やSi等の無機質を含有した有機質膜(LB膜)を用い
てもよい。
【0081】上記LB膜のパターニングにおいては、通
常のリソグラフィ法、即ち電磁波あるいは荷電粒子ビー
ム照射後、現像液により現像する方法を用いてもよい。 更に、電磁波あるいは荷電粒子ビーム照射等を用いて照
射部をアブレーション現像で蒸発させることにより、パ
ターニングを行うドライ現像法を用いることも可能であ
る。
【0082】さらに、有機質薄膜として、スチレン或い
はアセチレンガスを重合させているが、重合ガスとして
、少なくとも1つの不飽和結合を有している炭化水素ガ
ス、例えばエチレン或いはプロピレン等、を用いてもよ
く、さらには有機金属ガスを用いることも可能である。
【0083】さらに、第2の実施例においてチグラーナ
ッタ触媒機能を呈する薄膜は、この実施例で示した物質
以外に、周期律表4族、5族、8族の遷移金属元素を含
むハロゲン化物と、周期律表1族、2族、3族の金属元
素を含む水素化物、有機金属化合物、例えばアルキル化
物とを原料物質として形成してもよい。なおこの実施例
では、選択的な薄膜形成を行っているが、CVD法やス
パッタ法によって薄膜を非選択的に形成し、マスクを用
いたドライエッチング法によりこの薄膜をパターニング
しても良い。さらにまた、エッチングとグラフト重合を
同一の真空室内で行なってもよいし、別々の室内で行っ
てもよい。エッチングガスとしてCl2 +BCl3 
の混合ガスを用いたが、これに限定されるものではなく
、被加工膜の材質に合わせて適宜変更可能である。
【0084】また実施例3では、被加工膜はSiO2 
薄膜であり、多結晶SiをマスクとしてこのSiO2 
薄膜をエッチングし、さらに選択CVD法によりCuを
堆積させているが、下地材料として他の絶縁膜、例えば
シリコン窒化膜、酸化アルミニウムなどにも適用可能で
ある。また、マスクとして他の金属膜、例えばアルミニ
ウム、タングステン、チタニウムなどや金属珪化物膜、
金属酸化物膜や周期律表4族の酸化物膜や窒化物膜、例
えばシリコン酸化物膜やシリコヤ窒化物膜を用いてもよ
い。
【0085】さらに、Cu以外の膜を選択CVD法によ
り堆積させてもよく、タングステン、チタニウム、アル
ミニウム等の金属膜或いは金属酸化物膜や金属珪化物膜
、さらにはSi等の半導体膜を堆積させてもよい。ここ
で、選択堆積する元素は、下地の被加工材料との組み合
わせにより適宜変更可能である。また、エッチングと堆
積とを同一室で行なっているが、各々別々の室で実施し
てもかまわない。さらにまた、エッチング工程と第2の
膜形成工程とを繰り返して行う際、最初にどちらの工程
から始めてもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することができる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
マイクロローディング効果のない高精度のエッチングが
実現可能となる。また、エッチングパターンは、被加工
薄膜に対してエッチング選択比が高くとれ、エッチング
耐性を向上させることができるとともに、マスクの剥離
性もまた向上できる。さらに、極めて薄い膜厚の感光性
樹脂薄膜を用いてパターン形成すればよく、光リソグラ
フィの解像度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明による第1の実施例を示す工程断面
図。
【図2】  本発明による第1の実施例を示す工程断面
図。
【図3】  本発明による第1の実施例を示す工程断面
図。
【図4】  本発明による第1の実施例を示す工程断面
図。
【図5】  本発明による第1の実施例を示す工程断面
図。
【図6】  本発明による第1の実施例を示す工程断面
図。
【図7】  本発明で使用したドライエッチング装置の
概略構成を示す断面図。
【図8】  エッチング速度のパターンサイズ依存性を
示した図。
【図9】  本発明による第2の実施例を示す工程断面
図。
【図10】  本発明による第2の実施例を示す工程断
面図。
【図11】  本発明による第2の実施例を示す工程断
面図。
【図12】  本発明による第2の実施例を示す工程断
面図。
【図13】  本発明による第2の実施例を示す工程断
面図。
【図14】  本発明による第2の実施例を示す工程断
面図。
【図15】  本発明による第3の実施例を示す工程断
面図。
【図16】  本発明による第3の実施例を示す工程断
面図。
【図17】  本発明による第3の実施例を示す工程断
面図。
【図18】  本発明による第3の実施例を示す工程断
面図。
【図19】  本発明による第3の実施例を示す工程断
面図。
【図20】  グラフト重合を用いたレジストプロセス
の説明図。
【図21】  グラフト重合を用いたレジストプロセス
の説明図。
【図22】  グラフト重合を用いたレジストプロセス
の説明図。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…シリコン酸化膜、13…ア
ルミニウム薄膜、14…第1の膜、15…有機膜(第2
の膜)、16,45…スチレンモノマー、20…エッチ
ング室、21…搬入用予備室、22…搬出用予備室、2
3,24,25,26…ゲートバルブ、27…被処理基
体、28…第1の電極、29…ブロッキングキャパシタ
、30…電源、31…温度制御装置、32…永久磁石、
33…回転軸、34a,34b,34c…バルブ、35
a,35b,35c…流量調節器、36…搬入用アーム
、37…搬出用アーム、41…堆積パターン(第1の膜
)、42,43…有機質薄膜(第2の膜)、44…アセ
チレンガス、51…酸化シリコン膜、52…多結晶シリ
コン膜(第1の膜)、53…銅薄膜(第2の膜)、54
…銅錯体の蒸発物質、61…被処理基体、62…レジス
ト膜、63…電子ビーム、64…ビーム照射部、65…
DCMS分子、66…グラフト重合膜、67…マスクパ
ターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被処理基体上に第1の膜を形成し、こ
    の膜をパターニングする工程と、この第1の膜に第2の
    膜を形成する工程と、前記第2の膜をエッチングしなが
    ら、前記被処理基体を所定量エッチングする工程とを含
    み、前記第2の膜を形成する工程と前記被処理基体をエ
    ッチングする工程とを繰り返して行うことにより、前記
    被処理基体をエッチングすることを特徴とするパターン
    形成方法。
  2. 【請求項2】  被処理基体上に有機質が含有されてな
    るパターンを形成する工程と、このパターン上に活性部
    分を形成するとともにこの活性部分を重合性ガスに晒す
    ことにより、前記パターン上に前記活性部分から選択的
    にグラフト重合層を形成する工程と、このグラフト重合
    層及び前記パターンからなる膜をマスクとして、前記被
    処理基体を所定量エッチングする工程とを含み、前記グ
    ラフト重合層を形成する工程と前記被処理基体をエッチ
    ングする工程とを繰り返して行うことにより、前記被処
    理基体をエッチングすることを特徴とするパターン形成
    方法。
  3. 【請求項3】  被処理基体上にチグラーナッタ触媒機
    能を呈する薄膜パターンを形成する工程と、この薄膜パ
    ターン上に選択的にグラフト重合により重合膜を形成す
    る工程と、この重合膜及び前記薄膜からなる膜をマスク
    として前記被処理基体を所定量エッチングする工程とを
    含み、前記重合膜を形成する工程と前記被処理基体を所
    定量エッチングする工程とを繰り返して行うことにより
    、前記被処理基体をエッチングすることを特徴とするパ
    ターン形成方法。
  4. 【請求項4】  被処理基体上に所定のパターンを形成
    する工程と、このパターン表面に選択的に堆積物を堆積
    せしめる堆積ガスを導入し、前記パターンの表面部分に
    堆積膜を所定の膜厚分堆積せしめる工程と、この堆積膜
    及び前記パターンからなる膜をマスクとして前記被処理
    基体を所定量エッチングする工程とを含み、前記堆積膜
    を堆積せしめる工程と前記被処理基体をエッチングする
    工程とを繰り返して行うことにより、前記被処理基体を
    エッチングすることを特徴とするパターン形成方法。
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