JPH04239408A - 半折フィルムによる被包装物の包装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂等からなる二
つ折りのいわゆる半折フィルムによる被包装物の包装装
置に関し、詳しくは被包装物の安定かつスムーズな移送
を可能にする半折フィルムによる被包装物の包装装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、合成樹脂等からなる半折フィルム
による被包装物の包装装置においては、たとえば本出願
人が特願平１−２７８６６４号に記載しているように、
該半折フィルムを上下両片とその折返し部分とで該フィ
ルムの断面をコ字状とし、該フィルムの流れ方向をロー
ルフィルム機構からの流れ方向に対し直角方向に変換さ
せるために、一般に上下２箇の直角二等辺三角形状部材
からなる口開き機構が使用されている。そして、該直角
二等辺三角形状部材間には、通常被包装物の移送のため
のベルトコンベア機構が配される。

【０００３】前記口開き機構により折返された半折フィ
ルムは、該口開き機構の上下部材により作られる空間を
通過し、コ字状の断面を形成する。前記被包装物は、該
フィルムの上片と下片との間に前記移送ベルトコンベア
により送り込まれる。次いで、該被包装物を内包した前
記フィルム縁はシール機構に導かれ、シールされる。

【０００４】

【発明が解決しようとるす課題】しかしながら、前記従
来の包装装置においては、前記上部の直角二等辺三角形
状部材で折返された半折フィルムの上片がたれ下り、い
わゆるダレを生じやすく、とくに前記被包装物が厚みの
大なるものである場合、該上片が被包装物にしばしば接
触してスムーズかつ規則的な移送が妨げられるという問
題が生じており、上記問題点の解決が望まれていた。

【０００５】したがって、本発明の目的は、被包装物の
スムーズかつ規則的な移送が可能な半折フィルムによる
被包装物の包装装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は下記
手段により達成される。すなわち、本発明の半折フィル
ムによる被包装物の包装装置は、被包装物を移送するた
めの移送ベルトコンベア機構、該移送ベルトコンベア機
構に略直交して半折フィルムを繰り出すロール群よりな
るロールフィルム機構、該半折フィルムの供給前方に位
置し、かつ前記移送ベルトコンベア機構の上方と下方と
に設けられている直角二等辺三角形状のフィルムの口開
き機構、及び前記移送方向前方に設けられ、移送される
前記被包装物をシールするシール機構を有しており、前
記口開き機構が口開きされた前記半折フィルムの上片部
と下片部の少なくとも一方の側縁部を前記移送ベルトコ
ンベア機構の移送方向に所定の角度で折返して該フィル
ムの断面をコ字状とする口開き縁を有し、かつ前記移送
ベルトコンベア機構と前記上部口開き機構との間に少な
くとも前記コ字状フィルムの上片と前記被包装物とが通
過する空間が設けられている半折フィルムによる被包装
物の包装装置において、前記上方の直角二等辺三角形状
部材が少なくとも前記半折フィルムの通るすき間をあけ
て上下二段に形成されていることを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明は、前記構成によって下記の作用をもた
らす。まず、ロールフィルム機構から繰り出される半折
フィルムが適宜案内ロールから口開き機構に導かれる。 該口開き機構に設けられている直角二等辺三角形状部材
の前記案内ロールと平行する一辺と斜辺とにより前記フ
ィルムは反転、裏返されてコ字状の断面を形成し、該フ
ィルムは前記繰り出し方向に対し直角方向に引き出され
る。

【０００８】このとき、前記上方の直角二等辺三角形状
部材が少なくとも前記フィルムが通過できる間隔を置い
て、上下二段に形成されているため、前記口開き機構に
導かれた半折フィルム上片は該上方の直角二等辺三角形
状部材の斜辺を形成する円棒上側より該円棒に沿って反
転、裏返される。その後、該フィルム上片は、前記直角
二等辺三角形状を呈する上下円棒又は長板の間を通って
移送されることとなり、たれ下り、いわゆるダレを生じ
ることがなく、したがって、ベルトコンベア上を移送さ
れてくる被包装物との接触が避けられる。

【０００９】

【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。図１は、本発明の半折フィルムによる被包装物
の包装装置の一例を示す概略図である。Ａは半折フィル
ムＦを繰り出すロール群よりなるロールフィルム機構で
あり、半折フィルム巻付けロール１、巻付けロール１の
支持ロール２、該フィルムの案内ロール３〜６等よりな
り、最下位の繰り出し案内ロール７は、図３に示すよう
に、フィルムの口開き機構Ｂの上下２箇の上部及び下部
直角二等辺三角形状部材８、９の略中間位置にあり、か
つ該部材の一辺ａｂと平行に取付けられている。そして
、口開き機構Ｂの上部及び下部直角二等辺三角形状部材
８、９は図２、及び図３にみられるごとく上面及び下面
より垂直にみて互に重なりあう直角二等辺三角形ａ、ｂ
、ｃをなしており、かつ相互に適宜間隔を置き、さらに
その間に移送ベルトコンベア機構Ｃを配して取付けられ
ている。上部直角二等辺三角形部材８はフィルム上片が
通過するに適当な間隔を置いて、上下２本の円棒又は長
板により形成されている。なお、辺ａｂ、及び斜辺ｂｃ
は上下２本の円棒により形成され、辺ａｃは長板で形成
されていることが好ましい。該上部直角二等辺三角形状
部材は連結部材１３により互いに連結され、直角二等辺
三角形を形成している。

【００１０】また、前記上下二段の上部直角二等辺三角
形状部材８において、辺ａｂを形成する上段の円棒１０
と下段の円棒１０’　は垂直方向に少なくとも半折フィ
ルムＦが通る空間を該円棒１０’　を内側にして有する
。

【００１１】Ｃは移送ベルトコンベア機構であり、ベル
トコンベア１５は上部直角二等辺三角形状部材８と下部
直角二等辺三角形状部材９との間に該部材の一辺ａｂと
同方向に設けられている。なお、ベルトコンベア１５は
駆動ロール１６、従動ロール１７、及び案内ロール１８
を有し、被包装物Ｗを移送する。

【００１２】口開き機構Ｂ、及び移送ベルトコンベア機
構Ｃはともに台枠２２のスライド板に取付けられており
、ハンドル操作により適宜前後に移動することができる
。

【００１３】Ｄはベルトコンベア１５の移送方向の前方
に設けられるシール機構であり、Ｌ型シール器１９、台
２０、及びＬ型シール器１９によりシールされた被包装
物の外周に半折りフィルムＦを密着させるための密着包
装用シュリンクトンネル（図示せず）へ移送するベルト
コンベア２１を有する。

【００１４】なお、口開き機構Ｂは、図４に示すロール
フィルム機構Ａから繰り出し案内ロール７を介して繰り
出された半折フィルムＦを、図３にその一例を示すよう
に、方向転換させ、同時に反転、裏返して、該半折フィ
ルムＦの断面をコ字状とする。すなわち、半折フィルム
Ｆのフィルム上片ｆ１は上部直角二等辺三角形状部材８
の上側から上部直角二等辺三角形状部材の上部円棒１１
にかぶせられ、次いで該上部円棒１１の下側に沿って裏
返され、横へ直角方向に引出される。一方、フィルム下
片ｆ２は下部直角二等辺三角形状部材９の下側から下部
直角二等辺三角形状部材の円棒１１”にかぶせられ、次
いで該斜辺の上側に沿って反転、裏返され、上片ｆ１と
同様に横へ直角方向に引き出される。

【００１５】このようにして、フィルム内壁ｆ３を有す
る断面がコ字状の半折フィルムＦが連続して形成される
。 ここで、上下二段の上部直角二等辺三角形状部材８はそ
れぞれメッシュ３１、及び３２で覆うことが、半折フィ
ルムＦのダレを防ぐために好ましい。

【００１６】ここで、上部及び下部直角二等辺三角形状
部材８、９の辺ａｂ（ａ’ｂ’）と辺ａｃ（ａ’ｃ’）
とのなす角度は９０°、辺ａｂ（ａ’ｂ’）と辺ｂｃ（
ｂ’ｃ’）、及び辺ａｃ（ａ’ｃ’）と辺ｂｃ（ｂ’ｃ
’）とのなす角度は通例４５°であり、かつ上部部材８
と下部部材９は同一形状であることが好ましい。

【００１７】前記本発明の半折フィルムによる被包装物
の包装装置を使用した場合には、従来の装置を使用した
場合に比べ、半折フィルムＦのフィルム上片ｆ１が被包
装物Ｗに接触することなく、該被包装物Ｗがよりスムー
ズかつ規則的に移送されることが確認された。

【００１８】

【発明の効果】前記本発明の半折フィルムによる被包装
物の包装装置は、口開き機構の上方の直角二等辺三角形
状部材を少なくとも前記半折フィルムの通るすき間をあ
けて上下２段に形成するものであるから、前記フィルム
上片のたれ下りが防止され、該片が被包装物に接触する
ことなく、したがって、該被包装物をスムーズかつ規則
的に移送することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置の断面図である。

【図２】本発明の装置の斜視図である。

【図３】本発明の装置に使用する口開き機構を示す斜視
図である。

【図４】本発明の装置に使用するロールフィルム機構を
示す側面図である。

【符号の説明】

Ａ　　ロールフィルム機構 Ｂ　　口開き機構 Ｃ　　移送ベルトコンベア機構 Ｐ　　シール機構 Ｆ　　半折フィルム Ｗ　　被包装物 ｆ１　　フィルム上片 ｆ２　　フィルム下片 ｆ３　　フィルム内壁 １　　巻付けロール ２　　支持ロール ３　　案内ロール ４　　案内ロール ５　　案内ロール ６　　案内ロール ７　　繰り出し案内ロール ８　　上部直角二等辺三角形状部材 ９　　下部直角二等辺三角形状部材 １０　　上部直角二等辺三角形状部材の上部円棒（ａｂ
）１０’　　　上部直角二等辺三角形状部材の下部円棒
（ａｂ）１０”　　　下部直角二等辺三角形状部材の円
棒（ａ’ｂ’）１１　　上部直角二等辺三角形状状部材
の上部円棒（ｂｃ）１１’　　　上部直角二等辺三角形
状部材の下部円棒（ｂｃ）１１”　　　下部直角二等辺
三角形状部材の円棒（ｂ’ｃ’）１２　　長板（ａｃ） １２’　　　長板（ａ’ｃ’） １３　　連結部材 １５　　ベルトコンベア １６　　駆動ロール １７　　従動ロール １８　　案内ロール １９　　Ｌ型シール器 ２０　　台 ２１　　ベルトコンベア ２２　　台枠 ３１　　メッシュ ３２　　メッシュ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被包装物を移送するための移送ベルトコン
   ベア機構、該移送ベルトコンベア機構に略直交して半折
   フィルムを繰り出すロール群よりなるロールフィルム機
   構、該半折フィルムの供給前方に位置し、かつ前記移送
   ベルトコンベア機構の上方と下方とに設けられる直角二
   等辺三角形状のフィルムの口開き機構、及び前記移送方
   向前方に設けられ、移送される前記被包装物をシールす
   るシール機構を有しており、前記口開き機構が口開きさ
   れた前記半折フィルムの上片部と下片部の少なくとも一
   方の側縁部を前記移送ベルトコンベア機構の移送方向に
   所定の角度で折返して該フィルムの断面をコ字状とする
   口開き縁を有し、かつ前記移送ベルトコンベア機構と前
   記上部口開き機構との間に少なくとも前記コ字状フィル
   ムの上片部と前記被包装物とが通過する空間が設けられ
   ている半折フィルムによる被包装物の包装装置において
   、前記上方の直角二等辺三角形状部材が少なくとも前記
   半折フィルムの通るすき間をあけて上下二段に形成され
   ていることを特徴とする半折フィルムによる被包装物の
   包装装置。