JPH04238309A - レンズ鏡筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業状の利用分野】本発明は、レンズをレンズ光軸に
直交して移動させるシフト機能と、レンズ光軸をフィル
ム面に対して傾けるテイルト機能と、レンズを光軸を中
心として回転させるレボルビング機能とを有するアオリ
用レンズ装置における電気部品の実装構造に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】レンズ光軸に直交してレンズを所定量移
動させる機能（以降この機能をシフトと呼ぶ）を有し、
レンズ光軸をフィルム面に対し傾ける機能（以降この機
能をティルトと呼ぶ）を有し、さらに、シフト，ティル
トを全角度方向可能にするために、レンズを光軸を中心
に回転させる機能（以降この機能をレボルビングと呼ぶ
）を有するアオリレンズにおいて、このアオリレンズ内
の絞りをカメラ側の露出設定にしたがって、制御する場
合、従来より提案されているようにその駆動をカメラ側
から連結部材を介してメカ的にレンズ内への絞りと伝え
る方法と、カメラ側から電気信号をレンズへと伝達し、
レンズ内に絞りを駆動するためのアクチュエータを搭載
し、その信号に基づいて制御する方法がある。

【０００３】また、従来より、アオリレンズにおいて、
レンズ側とカメラボディ側との電気的通信を行うために
、カメラ側とレンズ側の接点を結ぶために、シフト、レ
ボルビングの動きを吸収するケーブル用フレキシブルプ
リント基板の形状が例えば特公昭６１−５２４５４号公
報によって提案されている。この基板を図４を用いて説
明する。２１がレンズ基胴、２２がシフトつまみ、２３
がシフト基胴、２４が回転基胴、２５がフレキでカメラ
側との接点群２５ａ、レボルビング吸収用の屈曲部２５
ｂ，シフト吸収用の屈曲部２５ｃ、レンズ側との接点群
２５ｄを有する。回転基胴２４に対し、シフト基胴２３
が回転すると、その動きを屈曲部２５ｂで吸収し、シフ
トつまみ２２を回すことで、シフト基胴２３に対し、レ
ンズ基胴２１がシフトする。そのシフトの動きは、屈曲
部２５ｃで吸収し、シフト、レボルビングしても、接点
間をフレキでつなぐことができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来の装置も、
プリント基板はフレキシブルであり、また形状にもそれ
なりの工夫が施されているので、シフト、レボルビング
に対してもある程度吸収はする。しかしながら、上記従
来例はフレキシブル基板が開示されているだけで、カメ
ラに不可欠な絞りをどのように駆動するかについては言
及されておらず、基本的には従来技術の解決にはなって
いない。すなわち、カメラ側から駆動力をメカ的に絞り
へと伝えるためには、前述したようなシフト機能、ティ
ルト機能、レボルビング機能、がカメラと絞りの間に介
在するため、その連結機構は複雑なものとなるが、これ
に対する解決策は与えられていない。実際にカメラ側の
電気信号に基づいて、絞りを駆動する場合には、絞り駆
動用アクチュエータを制御するための制御回路が必要に
なり、回路を構成する電気部品を実装しなければならな
かった。

【０００５】実際、従来、電気部品の実装基板は次のよ
うな位置に配置されていた。図５において、３０はレン
ズ鏡筒であり、その中に、電気部品実装基板３１がマウ
ント３３につけられた、カメラ側との接点群３２の近傍
に配置されている。このような配置では、ティルト、シ
フトしてもレンズを通る光線にケラレが生じないように
するためには、光線の通る実装基板の内径側を、テイル
ト、シフトをあらかじめ見込んで大きく開けなければな
らず、レンズ全体の大きさの制約から、基板の外径が決
められてしまうと、基板上に十分な電気部品の実装スペ
ースを得ることが難かしかった。

【０００６】したがって、本発明は、シフト機能，ティ
ルト機能，レボルビング機能を有するアオリレンズ装置
において、レンズ全体はコンパクトであるにもかかわら
ず、レンズをシフトしても更にはティルトしてもレンズ
を通る光線にケラレが生じないアオリレンズ用実装構造
を提供することを目的としている。そして請求項２及び
３に記載した発明は、上記目的を加えて、シフト，ティ
ルト或はレボルビング時にもフレキシブル基板に無理な
捩れ等が生じないアオリレンズ用電気実装構造を提供す
ることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、レンズをレンズ光軸に直交
して移動させるシフト機能と、レンズ光軸をフィルム面
に対して傾けるテイルト機能と、レンズを光軸を中心と
して回転させるレボルビング機能とを有するアオリ用レ
ンズ装置において、該装置は電気部品が実装される基板
と、該基板に電気的に接続させるフレキシブル基板とを
有し、前記電気部品が実装される基板は、レンズと共に
シフトする部材に、光軸に対し垂直になるように配置さ
れている。

【０００８】また請求項２記載の発明においてはフレキ
シブル基板は、一方はカメラ側と電気的に接続されてい
る接点群に、そして他方は電気部品が実装される基板に
接続されている第１基板と、一方は前記電気部品が実装
される基板に、そして他方は絞り用のアクチュエータに
接続された第２基板とからなり、前記第１基板は、レン
ズの回転方向に沿って互いに反対方向にＵ字状に屈曲す
る第１屈曲部と、レンズのシフト方向に沿って互いに反
対方向にＵ字状に屈曲する第２屈曲部とを有し、前記第
１屈曲部の端部が前記接触群に、そして前記第２屈曲部
の端部が前記電気部品が実装される基板に、それぞれ電
気的に接続されている。

【０００９】さらに請求項３記載の発明ではアオリ用レ
ンズ装置は、シフト部と、テイルト部とを有し、前記シ
フト部は前記テイルト部より前方に配置されていると共
に前記テイルト部は前記シフト部に対し回転して取り付
け可能であり、一方が前記電気部品が実装される基板に
、そして他方が絞り用のアクチュエータに接続される第
２のフレキシブル基板は、前記シフト部とテイルト部の
相対回転を吸収するように、それぞれの接続点から放射
方向に半径外方に延びそしてＵ字状に屈曲した屈曲部で
つながっているように構成される。

【００１０】

【作用】請求項１記載の発明によると、シフト機能，テ
ィルト機能，レボルビング機能を有するアオリ用レンズ
装置が、電気部品が実装される基板と、この基板に電気
的に接続されるフレキシブル基板とを有し、電気部品が
実装される基板がレンズと共にシフトされるシフト部材
に、光軸に対し垂直になるように配置されているので、
レンズがシフトするときは前記の基板もシフトする。し
たがって、この基板の内径が大きくなくても光線にケラ
レが生じるようなことはない。勿論レンズをフィルムに
対してテイルトしてもケラレは生じない。また電気部品
が実装される基板にはフレキシブル基板が接続されてい
るので、レンズのシフト，ティルト或いはレボルビング
にもよく追従する。

【００１１】また請求項２記載の発明によると、第１の
フレキシブル基板は、第１，第２の屈曲部を有するので
、レボルビング時にはその第１屈曲部が吸収し、シフト
時には第２屈曲部が吸収する。更に請求項３記載の発明
は、テイルト部はシフト部に対し回転して取り付け可能
であるので、シフト、テルトの組み合わせ方向が変えら
れ、そして第２のフレキシブル基板はＵ字状に屈曲した
屈曲部を有するので、シフト部とテイルト部の相対回転
量を吸収する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図１は
、本発明の一実施例を示す斜視図で、図２はその断面図
である。これらの図において、１は後述する電気接点群
４と電気的につながり、レンズ光軸を中心に同心円状に
延び途中で反対方向にＵ字状に屈曲する第１の屈曲部１
ａと、シフト方向に沿って互いに反対方向に屈曲する第
２の屈曲部１ｂを有するフレキシブルな第１の基板。 ２は前述の第１の基板１と電気的につながり、光軸に対
し垂直方向に置かれ、制御回路用電気部品が実装される
第２の基板、２ａは、そこに搭載される電気部品を示し
ている。３は、第２の基板に電気的につながり、レンズ
光軸を中心に、同心円的に延び、途中反対方向にＵ字状
に屈曲する屈曲部３ａを有し、後述する絞り用アクチュ
エータ１４ａに電気的につながるフレキシブルな第３の
基板である。４はカメラとのインターフェイスである電
気接点であり、５はカメラとのメカ的に連結するための
マウンと、６は電気接点４とマウント５を一体として受
けるマウント座であり、前述の基板１を通す貫通穴を有
する。７は前述のマウント座に対し、光軸を中心に回転
自在な回転座であり、前述の基板１を通す貫通穴を有す
る。８は前述の回転座に対し、左右方向にシフト自在な
シフト座であり、基板１を通す貫通穴を有し、前述の基
板２が固定される。９は、前述のシフト座に図示されな
いビス等により通常時は固定され、固定の解除により、
レンズ光軸を中心に回転させて、シフト座に取り付ける
ことで、シフト方向とティルト方向の組み合わせが直交
，平行に（図示されている状態は、シフト，ティルト平
行）変更されるＲ座である。１０はＲ座に対し、その円
弧に沿ってティルト可能なテイルト座である。１１はテ
ィルト座に取り付けられる固定筒であり、後述する鏡筒
のヘリコイド部にかみ合う雌ヘリコイド部１１ａを有す
る。１２は、第１のレンズ群を保持し、前述の固定筒１
１の雌ヘリコイドとかみ合う雄ヘリコイド１２ａを有す
る一群鏡筒，１３は第二のレンズ群を保持し、後述する
絞りユニット１４をはさんで前述の一群鏡筒１２に一体
的に取り付けられる二群鏡筒，１４は、前述の一群鏡筒
に取り付けられる絞りユニットであり、絞りを駆動する
アクチュエータ１４ａを有する。１５は前述の第一群鏡
筒１２と一体的に固定され、固定筒の回りを回転するこ
とにより、鏡筒を光軸方向に前後させるフォーカス操作
環である。

【００１３】次に図を用いて、各基板の役割について説
明する。図２はノーマル状態を示しているのに対し、図
３はシフト，テルト，レボルビングした状態を示してて
いる。まず、レボルビング時にはマウント座６と回転座
７で光軸方向に回転し、その回転を第１の基板１の第一
の屈曲部１ａで吸収する。次にシフト時には、回転座７
とシフト座８が光軸に対し垂直方向に相対移動し、回転
座７，シフト座８のずれを第１の基板１の第２の屈曲部
１ｂで吸収する。テルト時にはＲ座９とティルト座１０
がＲ座の円弧に沿って相対回転し、そのずれを第３の基
板３の屈曲部３ａで吸収する。フォーカス時には、フォ
ーカス操作環１５を回すことで、一群鏡筒１２，それに
つながる絞り１４、二群鏡筒１３及び各レンズが、固定
筒１１と、一群鏡筒１２のヘリコイド１２ａに沿って、
回転しながら光軸方向に移動する。この動きは、第３の
基板３の屈曲部３ａによって吸収される。また、図示さ
れていないがティルト方向とシフト方向を直交方向に換
える場合、シフト座とＲ座の固定を解除し、シフト座，
Ｒ座を相対回転させ、直交方向になるように固定する。 その時の回転は、第３の基板３の屈曲部３ａが円弧状に
なっているのでそこで吸収する。

【００１４】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
ると、電気部品が実装される基板が、レンズと共にシフ
トするシフト部材に設けられているので、基板はレンズ
と共にシフトすることにより、基板の内径は、シフト量
に関係なく、レンズ鏡筒のティルト分逃げるだけで済み
、電気部品の実装面積を大きく確保できる。

【００１５】また請求項２記載の発明によると、第１の
基板が、レンズ光軸を中心に同心円的に延び反対方向に
Ｕ字状に屈曲する等の屈曲部が設けられているので、レ
ボルビングを可能にしシフト方向に沿って互いにＵ字状
に屈曲する第２の屈曲部を設けることでシフトを可能に
できる。

【００１６】さらに、請求項３記載の発明によると、第
２の基板とアクチュエータをつなぐ第３の基板にレンズ
光軸を中心に同心円的に延び反対方向にＵ字状に屈曲す
る屈曲部が設けられているので、レンズの光軸方向に繰
り出し、ティルト、及び、ティルト部とシフト部の組み
合わせ方向の変換が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の要部を示す斜視図である。

【図２】本発明の１実施例を示す断面図である。

【図３】図２に示す実施例がシフト、ティルト、レボル
ビングにある状態を示す斜視図である。

【図４】従来例を示す断面図である。

【図５】従来例を示す断面図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　レンズをレンズ光軸に直交して移動さ
   せるシフト機能と、レンズ光軸をフィルム面に対して傾
   けるテイルト機能と、レンズを光軸を中心として回転さ
   せるレボルビング機能とを有するアオリ用レンズ装置に
   おいて、該装置は電気部品が実装される基板と、該基板
   に電気的に接続させるフレキシブル基板とを有し、前記
   電気部品が実装される基板は、レンズと共にシフトする
   部材に、光軸に対し垂直になるように配置されているこ
   とを特徴とするアオリレンズ用実装構造。
2. 【請求項２】　　請求項１記載のフレキシブル基板は、
   一方はカメラ側と電気的に接続されている接点群に、そ
   して他方は電気部品が実装される基板に接続されている
   第１基板と、一方は前記電気部品が実装される基板に、
   そして他方は絞り用のアクチュエータに接続される第２
   基板とからなり、前記第１基板は、レンズの回転方向に
   沿って互いに反対方向にＵ字状に屈曲する第１屈曲部と
   、レンズのシフト方向に沿って互いに反対方向にＵ字状
   に屈曲する第２屈曲部とを有し、前記第１屈曲部の端部
   が前記接触群に、そして前記第２屈曲部の端部が前記電
   気部品が実装される基板に、それぞれ電気的に接続され
   ていることを特徴とするアオリレンズ用実装構造。
3. 【請求項３】　　請求項１または２記載のアオリ用レン
   ズ装置は、シフト部と、テイルト部とを有し、前記シフ
   ト部は前記テイルト部より前方に配置されていると共に
   前記テイルト部は前記シフト部に対し回転して取り付け
   可能であり、一方が前記電気部品が実装される基板に、
   そして他方が絞り用のアクチュエータに接続される第２
   のフレキシブル基板は、前記シフト部とテイルト部の相
   対回転を吸収するように、それぞれの接続点から放射方
   向に半径外方向に延びそしてＵ字状に屈曲した屈曲部で
   つながっていることを特徴とするアオリレンズ用実装構
   造。