JP3460280B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば一眼レフカメラ
等に着脱自在に装着して使用されるレンズ鏡筒に関し、
特に固定筒とその外側に回転自在な状態で嵌装される回
動筒等の回転筒部材とからなる部分に各種電気部品を実
装したプリント回路基板を組込む際に適用して好適なレ
ンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば一眼レフカメラに着脱自在に装
着される交換式のレンズ鏡筒にあっては、撮影レンズ光
学系の焦点距離を望遠から広角まで可変調整するズーミ
ング機構、被写体の焦点合わせを自動的に行なうAF機
構(オートフォーカス機構)等が組込まれている。特
に、最近のレンズ鏡筒にあっては、撮影者の手振れ等の
補償するための像振れ防止機構をも組込むことが行われ
るようになっており、多機能化が著しい。
【0003】このようなレンズ鏡筒にあっては、上述し
た多機能化に伴って、各種の撮影レンズ光学系と共に、
その各種駆動機構部や制御回路部、さらに種々の情報検
出を行なうセンサ類等が組込まれるようになっており、
このためにレンズ鏡筒内のスペースの有効利用化を図る
ことが要望されている。
【0004】特に、この種のレンズ鏡筒によれば、その
内部に組込まれる撮影レンズ光学系の口径等によって大
きさがある程度決定されるものであり、必要以上の大型
化は好ましくない。このため、レンズ鏡筒内部でのデッ
ドスペースを、可能な限り有効に活用し、電動モータ等
をも含めた各種の駆動機構部や電気回路等による制御回
路部、さらにセンサ類等を効率よく組込み配置しなけれ
ばならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなレンズ鏡筒は、鏡筒本体としての固定筒を備え、そ
の外側に各種操作環等といった回転筒部材が回動自在に
嵌装して配置されるとともに、この固定筒の内部に撮影
レンズ光学系の保持筒や所要のレンズ光学系を光軸方向
あるいは光軸に直交する方向に移動調整するための移動
筒、駆動機構部が配設されるようになっている。
【0006】また、上述した各種の駆動機構部の駆動制
御を行なうための駆動回路部やカメラの状況を検出する
各種のセンサ類、さらにこれらを接続するフレキシブル
プリント基板(以下FPC基板という)等による配線手
段をも、レンズ鏡筒内での適宜の個所に組込み配置する
ことが必要となっている。
【0007】しかしながら、従来のレンズ鏡筒におい
て、回動筒が固定筒の外周側に回動自在に嵌装されてい
る部分に、各種駆動機構部の駆動制御やセンサ類からの
信号を受け取る駆動回路部を実装したFPC基板等によ
る回路実装部を実装しようとした場合に、以下のような
問題を生じている。
【0008】すなわち、固定筒外周部には回動筒が嵌装
されるため、この部分にFPC基板等による回路実装部
を実装することができない。このため、このようなFP
C基板等による回路実装部の実装にあたって従来は、回
動筒の外側でレンズ鏡筒の外カバーとの空間部に、固定
筒の前記嵌装部分以外に付設した曲げ板等の取付け部材
の一部を延ばして臨ませ、その延設端にFPC基板等に
よる回路実装部を載せて実装配置することが、従来から
一般に行われていた。
【0009】したがって、このような従来構造では、F
PC基板等による回路実装部を設けるために曲げ板等の
取付け部材を必要とし、部品点数の増加やこれに伴なう
組立性の問題、さらにコストアップ等の問題を避けられ
ないものであった。
【0010】また、曲げ板等の取付け部材における延設
端の取付け部は固定部であるために、回動筒との間での
逃げ部が必要であり、回動筒および曲げ板等に制約を生
じ、その結果としてFPC基板等による回路実装部の取
付けスペースの減少につながってしまうという問題もあ
った。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、各種電気部品が実装されるFPC等のプリ
ント回路基板による回路実装部を、回転筒部材が嵌装さ
れる固定筒上に設け、その実装面積を確保するととも
に、全体の構成部品点数の削減、加工性、組立性の向
上、さらにコスト低減化が可能となるレンズ鏡筒を得る
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために、請求項1に係る発明は、固定筒と、この固定筒
内部に保持されるレンズと、このレンズを支持し光軸方
向に移動可能な移動筒と、この移動筒に植設された第1
および第2連動ピンと、前記固定筒の外側に嵌装される
回転筒部材とを備えたレンズ鏡筒において、前記固定筒
に、前記回転筒部材が回転可能な状態で嵌装する嵌合部
と、この嵌合部よりも小径で前記光軸と直交する方向に
前記回転筒部材と前記固定筒との隙間を形成する径小部
とを設け、前記固定筒の径小部に、前記第1連動ピンと
係合し前記移動筒を案内し内周部に開口を有する有底の
第1案内溝と前記第2連動ピンが貫通する貫通穴とを設
け、前記回転筒部材に前記第2連動ピンと係合し前記移
動筒を案内する第2案内溝を設け、前記有底の第1案内
溝と前記第1連動ピンとの係合および前記第2案内溝へ
の前記第2連動ピンの貫通が前記径小部でなされるよう
にしたものである。
【0013】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、電気部品を実装したプリント回路基
板が、前記隙間の前記有底の第1案内溝に対応する部分
を含む範囲に組み込み配置されたものである。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明によれば、固定筒内で光軸
方向に移動可能に支持される移動筒を光軸方向に移動さ
せるための第1および第2連動ピンは、固定筒およびこ
れに嵌装される回転筒部材に設けられた第1および第2
案内溝にそれぞれ係入され、これにより回転筒部材の回
転に伴なって、移動筒が所要の状態で光軸方向に進退移
動する。
【0015】また、請求項2に係る発明によれば、固定
筒に設けた径小部の外側部にFPC等のプリント回路基
板を直接実装できる実装部を設け、従来のような回転筒
部材を迂回するための曲げ板等の取付部品を廃止できる
ため、構成を簡素化し、加工性、組立性の問題やコスト
アップ等の問題を一掃することが可能となる。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係るレンズ鏡筒の一実施例を
示し、同図において、本実施例では、レンズ鏡筒として
一眼レフカメラに着脱自在に設けられる交換式のレンズ
鏡筒に適用した場合を説明する。
【0017】ここで、この実施例では、レンズ鏡筒1と
して、自動焦点合わせを行なうAF(オートフォーカ
ス)機構2、さらに撮影者の手振れ等による像振れを防
止するための像振れ防止機構3およびその像振れ状況を
検出する振れ検出センサ部4等を組み込んだ場合を示し
ている。
【0018】これを詳述すると、このレンズ鏡筒1は、
AF機構2が組込まれている鏡筒前部組立体5と、像振
れ防止機構3が組込まれている鏡筒中間部組立体6と、
振れ検出センサ部4等が組込まれるとともに後端部が図
示を省略したカメラ本体側に着脱自在に装着される鏡筒
後部組立体7とから構成されている。
【0019】また、このレンズ鏡筒1は、撮影レンズ光
学系として第1群レンズL1、第2群レンズL2、第3
群レンズL3を備えている。ここで、第1群レンズL1
はレンズ鏡筒1の先端に位置する固定側レンズで、また
第2群レンズL2はレンズ鏡筒1内で光軸方向に進退動
作可能に支持され焦点合わせを行なうフォーカシングレ
ンズ群、第3群レンズL3は光軸Iに直交する面内でX
軸、Y軸方向に移動され手振れ等による被写体像の像振
れを防止する像振れ防止用レンズ群である。
【0020】前記鏡筒前部組立体5は固定筒10を備
え、この固定筒10の先端側に設けたレンズ保持枠11
に、前記第1群レンズL1が保持されている。また、こ
の固定筒10内で中間部組立体6寄りの内周部分10a
には、移動筒12の外周部両端部分が光軸方向(I)に
進退移動自在な状態で嵌合保持され、かつこの移動筒1
2の後端側に、第2群レンズL2を保持するレンズ枠1
3が設けられている。
【0021】さらに、前記固定筒10の先端側外周部に
は、前記第2群レンズL2を光軸方向に進退動作させる
ためのフォーカス環となる回動筒14が、固定筒10の
外側に嵌装される回転筒部材として回動自在に設けられ
ている。そして、この回動筒14が回動することによ
り、移動筒12を光軸方向に移動させ、これに連動して
レンズ枠13に保持されている第2群レンズL2をフォ
ーカシング移動させ得るようになっている。
【0022】ここで、上述した移動筒12の外周部に
は、連動ピン15,16が立設して植設されている。一
方の連動ピン15は、固定筒10の一部に形成した逃げ
部15aを通して放射方向に突出され、前記回動筒14
の中間部に設けた螺旋状の案内溝であるリード溝15b
に係入している。また、他方の連動ピン16は、固定筒
10の内周面10aの一部に形成した直進キー溝状の案
内溝16aに係入している。
【0023】そして、このような螺旋状、直進キー溝状
の案内溝15b,16aに対し移動筒12側の連動ピン
15,16が係入することにより、周知の通り、回動筒
14の回転に伴なって前記移動筒12およびこれに保持
されている第2群レンズL2が光軸方向に進退移動さ
れ、所要のフォーカシング動作が行われるようになって
いる。
【0024】ここで、前記回動筒14の後端部には、セ
グメントギヤ14aが形成され、カメラ本体側からの動
力伝達軸部17(一部のみを図示する)の伝達ギヤ17
aと噛合連結されている。さらに、この回動筒14の前
端側内周には円周溝14bが形成され、これに固定筒1
0に植設したピン18が係入されており、回動筒14の
光軸方向への動きを規制し、かつ回転のみを許容した状
態で支持するようになっている。
【0025】このような構成による鏡筒前部組立体5で
の第2群レンズL2によるフォーカシングは、次のよう
にして行なわれる。すなわち、動力伝達軸部17の回転
によって、伝達ギヤ17aとギヤ結合しているセグメン
トギヤ14aを介して、回動筒14が回転される。ここ
で、回動筒14は、ピン18によって光軸方向の動きが
規制されているため、回転のみが可能となっている。
【0026】そして、この回動筒14の回転によって、
移動筒12に植設されている連動ピン15に回転力が伝
達されるが、この移動筒12は連結ピン16によって光
軸方向にのみ直進可能とされているため、連動ピン15
は前記回動筒14のリード溝15b内を光軸方向に移動
する。したがって、前記移動筒12は光軸方向に移動さ
せられ、これと連動するフォーカシング用の第2群レン
ズL2がフォーカシング動作することになる。
【0027】さて、本発明によれば、上述したようなレ
ンズ鏡筒1において、回転筒部材である回動筒14が外
側に嵌装されている固定筒10部分に、CPU20を始
めとする各種の電気部品が実装されたプリント回路基板
としてのFPC基板21による回路実装部22を組込み
配置するにあたって、固定筒10の回動筒14が回動可
能な状態で嵌装される嵌合部よりも小径な径小部10c
を設け、かつこの径小部10cの外側部と回動筒14と
の間に形成される空間部23内で固定筒10の径小部1
0c上に、FPC基板21による回路実装部22を実装
配置するようにしたところに特徴を有している。
【0028】これを詳述すると、固定筒10は、その外
周部両端側の二個所に回動筒14との嵌合部10b,1
0bを有し、これらの嵌合部間に径小部10cを有して
いる。そして、この固定筒10における径小部10cの
外側部と前記回動筒14の内側部との間に形成される空
間部23には、CPU20等を含めた各種電気部品が実
装されるFPC基板21が回路実装部22として実装配
置されている。
【0029】なお、このFPC基板21は、固定筒10
の径小部10c外側部に、たとえば両面テープあるいは
その他の接合手段によって適宜固定されている。
【0030】また、このようなFPC基板21が実装配
置される固定筒10における径小部10cの外側部は、
単純な周面形状であってもよいが、電気部品実装部の実
装が容易となるような平面部を有する形状、たとえば多
角形状であってもよい。この場合、このような回路実装
部22としてのFPC基板21は、固定筒10の径小部
10cにおいて連動ピン15やその逃げ部15aを避け
た固定筒10の外側に周方向に沿って適宜設けるとよ
く、効率よくしかも簡単かつ適切にFPC基板21等の
実装を行なえる。
【0031】そして、このような構成では、固定筒10
に設けた径小部10cの外側部にFPC基板21等のプ
リント回路基板を直接実装できる回路実装部22を、回
動筒14とは無関係に直接設けることができ、従来のよ
うな回動筒14を迂回して延設するための曲げ板等の取
付け部品を廃止できるため、構成が簡素化し、加工性、
組立性の問題やコストアップ等の問題を一掃することが
できる。
【0032】また、このような構成では、固定筒10内
で光軸方向に移動可能に支持される移動筒12を光軸方
向に移動させるための一対の連動ピン15,16は、固
定筒10およびこれに嵌装される回動筒14に設けられ
た螺旋溝、直進キー溝による案内溝15b,16aにそ
れぞれ係入され、これにより回動筒14の回転に伴なっ
て移動筒12およびこれに設けられた第2群レンズL2
のレンズ枠13が、所要の状態で光軸方向に進退移動す
るものである。
【0033】ここで、このような回動筒14の回転に伴
なう第2群レンズL2の光軸方向の動きを得るための連
動ピン15を、前記FPC基板21による回路実装部2
2が付設される空間部23の存在によって、多少長めに
形成する必要はあるが、この連動ピン15を、移動筒1
2に対し強度等を確保して植設すればよいもので、フォ
ーカシング等といった所要のレンズ駆動動作を行わせる
ことは可能である。
【0034】また、前述したようなフォーカシング動作
において、回動筒14等を始めとする種々の部材が回動
するが、FPC基板による回路実装部分は、固定筒10
における径小部10cと回動筒14との間の空間部に位
置しているため、回動側の部材との干渉問題は生じな
い。
【0035】さらに、本実施例では、上述した回路実装
部22であるFPC基板21の一部が、レンズ鏡筒1に
おいて中間部組立体6側に付設され、その内部に配設さ
れている像振れ防止駆動機構3、さらに鏡筒後部組立体
7内の振れ検出センサ部4等と結線接続されるようにな
っている。
【0036】ここで、図中30は中間部組立体6を構成
する固定筒部、31は後部組立体7を構成する固定筒部
で、これらは前記固定筒10と連続して一体的に構成さ
れている。さらに、後部組立体7の固定筒部31の後端
部は、図示を省略したカメラ本体側に着脱自在に装着さ
れるようになっている。
【0037】また、図中32は中間部組立体6の外周寄
りの部分に設けられたFPC基板21、前記像振れ防止
駆動機構部3からのFPC基板33、さらに後部組立体
7側に付設され振れ検出センサ部4やカメラ本体側と接
続されるFPC基板34との圧接接続部である。さら
に、図中35は振れ検出センサ、36は絞り機構部であ
るが、これらを含めた部分の説明はここでは省略する。
【0038】なお、本発明は上述した実施例構造に限定
されず、レンズ鏡筒1における各部の形状、構造等を、
適宜変形、変更することは自由で、種々の変形例が考え
られることは容易に理解されよう。たとえば上述した実
施例では、CPU20を始めとする各種の電気部品等が
実装されるプリント回路基板としてFPC基板21(フ
レキシブルプリント基板)を例示したが、本発明はこれ
に限定されず、要は電気部品を実装し得るとともに配線
回路等が形成されておればよいもので、リジット基板等
であってもよいことは勿論である。
【0039】また、上述した実施例では、固定筒10の
外側に回動可能に嵌装される回転筒部材として、フォー
カス環としての回動筒14を例示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、たとえばズーム環等を始
め、これに類する回転筒部材であればよい。要は、回転
筒部材が嵌装される固定筒に対し電気部品実装タイプの
プリント回路基板を実装する部位に適用すればよい。
【0040】さらに、上述した実施例では、本発明を一
眼レフカメラに装着されるレンズ鏡筒1に適用した場合
を説明したが、これに限定されず、各種カメラにおける
レンズ鏡筒において固定筒とその外側に嵌装される回転
筒部材との間に、電気部品を実装したプリント回路基板
を実装配置する場合に採用して効果を発揮し得るもので
ある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、固定筒と、この固定筒内部に保持されるレ
ンズと、このレンズを支持し光軸方向に移動可能な移動
筒と、この移動筒に植設された第1および第2連動ピン
と、前記固定筒の外側に嵌装される回転筒部材とを備え
たレンズ鏡筒において、前記固定筒に、前記回転筒部材
が回転可能な状態で嵌装する嵌合部と、この嵌合部より
も小径で前記光軸と直交する方向に前記回転筒部材と前
記固定筒との隙間を形成する径小部とを設け、前記固定
筒の径小部に、前記第1連動ピンと係合し前記移動筒を
案内し内周部に開口を有する有底の第1案内溝と前記第
2連動ピンが貫通する貫通穴とを設け、前記回転筒部材
に前記第2連動ピンと係合し前記移動筒を案内する第2
案内溝を設け、前記有底の第1案内溝と前記第1連動ピ
ンとの係合および前記第2案内溝への前記第2連動ピン
の貫通が前記径小部でなされるようにしたものである。
また、請求項2に係る発明によれば、電気部品を実装し
たプリント回路基板が、前記隙間の前記有底の第1案内
溝に対応する部分を含む範囲に組み込み配置されたもの
であるから、簡単な構成であるにもかかわらず、以下の
ような種々優れた効果を奏する。
【0042】すなわち、本発明によれば、固定筒に径小
部を設けることにより、外側に嵌装される回転筒部材と
の間に空間部を設け、この空間部を巧みに利用して固定
筒上の実装部にプリント回路基板を直接実装しているの
で、従来のような基板実装のための曲げ板等の取付部材
が不要となり、構成部品点数を削減し、構成の簡素化、
加工性、組立性等の向上を図り、コスト低減化を達成す
ることができるという優れた効果を奏する。
【0043】また、本発明によれば、固定筒の内部で撮
影光学系を保持する保持筒が取付けられるとともに固定
筒内周部に嵌合して光軸方向に移動可能に支持される移
動筒と、この移動筒上に植設された一対の連動ピンとを
備え、これらの連動ピンを、固定筒および回転筒部材に
設けられ移動筒を光軸方向に移動させる案内溝にそれぞ
れ係入させるようにしたので、簡単な構成であるにもか
かわらず、回転筒部材の回転に伴なう固定筒内での撮影
光学系の光軸方向での動き等を所要の状態を得られると
いう利点を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ鏡筒の一実施例を示し、レ
ンズ鏡筒全体の概略縦断側面図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 2 AF機構 3 像振れ防止機構 4 振れ検出センサ部 5 鏡筒前部組立体 6 鏡筒中間部組立体 7 鏡筒後部組立体 10 固定筒 10c 径小部 11 レンズ保持枠 12 移動筒 13 レンズ枠 14 回動筒(回転筒部材) 15 連動ピン 16 連動ピン 17 動力伝達部 20 CPU(電気部品) 21 FPC基板(プリント回路基板) 22 回路実装部 23 空間部 L1 第1群レンズ L2 第2群レンズ L3 第3群レンズ I 光軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定筒と、 この固定筒内部に保持されるレンズと、 このレンズを支持し光軸方向に移動可能な移動筒と、 この移動筒に植設された第1および第2連動ピンと、 前記固定筒の外側に嵌装される回転筒部材とを備えたレ
    ンズ鏡筒において、 前記固定筒に、前記回転筒部材が回転可能な状態で嵌装
    する嵌合部と、この嵌合部よりも小径で前記光軸と直交
    する方向に前記回転筒部材と前記固定筒との隙間を形成
    する径小部とを設け、 前記固定筒の径小部に、前記第1連動ピンと係合し前記
    移動筒を案内し内周部に開口を有する有底の第1案内溝
    前記第2連動ピンが貫通する貫通穴とを設け、 前記回転筒部材に前記第2連動ピンと係合し前記移動筒
    を案内する第2案内溝を設け、 前記有底の第1案内溝と前記第1連動ピンとの係合およ
    び前記第2案内溝への前記第2連動ピンの貫通が前記径
    部でなされることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ鏡筒において、 電気部品を実装したプリント回路基板が、前記隙間の前
    記有底の第1案内溝に対応する部分を含む範囲に組み込
    み配置されたことを特徴とするレンズ鏡筒。
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