JPH04238084A - 感熱記録用増感剤および感熱記録用材料 - Google Patents

感熱記録用増感剤および感熱記録用材料

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JPH04238084A
JPH04238084A JP3021544A JP2154491A JPH04238084A JP H04238084 A JPH04238084 A JP H04238084A JP 3021544 A JP3021544 A JP 3021544A JP 2154491 A JP2154491 A JP 2154491A JP H04238084 A JPH04238084 A JP H04238084A
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JP3021544A
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Inventor
Akira Fukunishi
福西 彬
Takafumi Horiie
尚文 堀家
Toshimasa Sudo
須戸 俊雅
Mitsusachi Mori
森 光幸
Risa Fujiwara
藤原 理佐
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は感熱記録用増感剤および
感熱記録用材料に関する。さらに詳しくは感熱記録紙用
などの増感剤および感熱記録紙などの感熱記録用材料に
関する。 【0002】 【従来の技術】近年情報の高速化が著しく要望され、種
々の高速機器が開発されてきた。これに伴い高感度の感
熱記録用材料が求められている。感熱記録紙などの感熱
記録用材料は紙などの支持体上に形成される層に含まれ
る電子供与性無色発色剤と電子受容性顕色性物質とを熱
で溶融させ両者を会合させて発色させる原理を利用して
つくられている。 【0003】上記発色剤、顕色性物質に併用して感度向
上を図るための増感剤として、従来たとえば、ベンジル
ビフェニル類などの増感剤(特開昭60−82382号
公報)、1,2−ビス(フェノキシ)エタンなどの増感
剤(特開昭60−56588号公報)などが提案されて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、これら増感剤
を用いた感熱記録用材料ではまだ発色感度が不十分であ
り、とくにスティッキング防止のためにステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウムなどの高級脂肪酸金属塩な
どの滑剤が添加された場合、発色感度が低下するという
問題があった。また感度アップによる副作用、すなわち
白色度、耐光性、耐湿性および耐可塑剤性の低下を免れ
ないという問題があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した
。すなわち、本発明は溶解パラメ−タ−が9.5〜12
であり、且つ 一般式    R1−Y−CO−R2        
  (1)[式中、R1およびR2はフェニル基、ナフ
チル基、テトラヒドロナフチル基またはこれらが炭素数
1〜10の炭化水素基により置換された基、Yは炭素数
1〜4のアルキレン基または炭素数2〜4のアルケニレ
ン基を表す]で示される化合物(A)と脂肪酸アミドも
しくはその誘導体(B)とからなることを特徴とする感
熱記録用増感剤:並びに、支持体上に形成される層に少
なくとも電子供与性無色発色剤、電子受容性顕色性物質
および上記増感剤を含有し、且つこの層が熱発色するこ
とを特徴とする感熱記録用材料である。 【0006】本発明において溶解パラメ−タ−(以下S
Pと略記)とは凝集エネルギ−密度〔Cohesive
 Energy Density(以下CEDと略記)
〕の平方根を示す。またこのCEDは下式の通り、物理
化学的に1cm3の物質を蒸発せしめるに必要なエネル
ギ−量を示す。 (SP)2=CED=△E/V=(△H−RT)/V△
E=蒸発エネルギ−      (cal/モル)V=
モル容量              (cm3/モル
)△H=蒸発潜熱            (cal/
モル)R=ガス恒数              (1
.987cal/モル゜k)T=絶対温度      
        (゜k)【0007】SPは分子の極
性の程度を示す。すなわちSPの値が溶液の熱力学的性
質を支配し、この値から溶解度などを定量的に予測した
り、説明したりすることができる。SPの計算方法はロ
バ−ト・エフ・フェ−ダ−ス筆「ポリマ−エンジニアリ
ングアンドサイエンス」1974年2月発行、第14巻
、No.2、あるいは「溶液と溶解度」篠田耕三著、丸
善(株)発行、92頁〜106頁に記載されている。 【0008】本発明において、R1およびR2がフェニ
ル基、ナフチル基またはテトラヒドロナフチル基が、炭
素数1〜10の炭化水素基により置換された基を示す場
合、この置換基の具体例としては、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基などの直鎖または分岐のアルキル基;ビニル、アリ
ル、プロペニル、イソプロペニル基などの直鎖または分
岐のアルケニル基;、2−ブチニル、エチニル、2−プ
ロピニル基などの直鎖または分岐のアルキニル基;ベン
ジル、フェネチル基などのアラルキル基;フェニル、ト
リル、キシリル、ビフェニル、ナフチル、クミル基など
のアリ−ル基;並びにシクロヘキシル基などのシクロア
ルキル基があげられる。 【0009】R1およびR2は同一でも、異なっていて
もよい。また上記置換基は複数個でもよい。R1および
R2を示す基のうち、好ましいものはフェニル基、ナフ
チル基およびこれらがメチル、テトラメチル、フェニル
もしくはシクロヘキシル基1個で置換された基である。 【0010】本発明においてYを示す基のうち炭素数1
〜4のアルキレン基としてはメチレン、エチレン、プロ
ピレン、ブチレン基などのアルキレン基(これらの基は
直鎖でも分岐状でもよい。)があげられる。またYを示
す基のうち、炭素数2〜4のアルケニレン基としてはビ
ニレン(エチニレン)、プロペニレンなどのアルケニレ
ン基があげられる。これらYを示す基のうち好ましいも
のはメチレン、エチレンおよびプロピレン基、特にメチ
レン基である。該化合物(A)の具体例とその溶解パラ
メ−タ−(SP)を次の表1〜表6に示す。 【0011】 【表1】 【0012】 【表2】 【0013】 【表3】 【0014】 【表4】 【0015】 【表5】 【0016】 【表6】 【0017】以上例示した化合物(A)のうち好ましい
ものは、表1、表2、表5および表6で例示した各化合
物であり、特に好ましいものは、フェニル酢酸ハライド
とトルエンとからのケトン化合物、フェニル酢酸ハライ
ドとテトラメチルベンゼンとからのケトン化合物、フェ
ニル酢酸ハライドとビフェニルとからのケトン化合物、
フェニル酢酸ハライドとシクロヘキシルベンゼンとから
のケトン化合物、フェニル酢酸ハライドとナフタレンと
からのケトン化合物、メチルフェニル酢酸ハライドとト
ルエンとからのケトン化合物、シクロヘキシルフェニル
酢酸ハライドとトルエンとからのケトン化合物、シクロ
ヘキシルフェニル酢酸ハライドとシクロヘキシルベンゼ
ンとからのケトン化合物、ナフチル酢酸ハライドとベン
ゼンとからのケトン化合物、ナフチル酢酸ハライドとト
ルエンとからのケトン化合物、ナフチル酢酸ハライドと
シクロヘキシルベンゼンとからのケトン化合物、ナフチ
ル酢酸ハライドとナフタレンとからのケトン化合物であ
る。 【0018】これらのうち、さらに好ましいものは、フ
ェニル酢酸ハライドとトルエンとからのケトン化合物、
フェニル酢酸ハライドとテトラメチルベンゼンとからの
ケトン化合物ある。化合物(A)は種類の異なるものを
二種以上併用してもよい。 【0019】本発明における該化合物(A)は、任意の
方法で製造することができ、たとえば一般式R1YCO
Clで示される酸クロライドと一般式R2Hで示される
炭化水素からフリ−デルクラフト反応によって該化合物
(A)を得ることができる。 【0020】このフリ−デルクラフト反応は、公知の方
法で行うことができる。たとえば塩化アルミニウム、三
塩化鉄、四塩化スズ、塩化亜鉛、フッ化ホウ素、硫酸、
五酸化リン、リン酸、フッ化水素酸などの縮合剤の存在
下、上記酸クロライドおよび炭化水素を30〜120℃
に加温し反応させる。該反応生成物は冷水で分解し、固
形の不溶解物を濾過;水洗、乾燥したのちアルコ−ルで
、再結晶すると該化合物(A)が得られる。 【0021】本発明において脂肪酸アミドもしくはその
誘導体(B)としては一分子中に脂肪酸アミド基を少な
くとも1個有する化合物、具体的には、下記一般式(2
)で示される化合物があげられる。 一般式           R3CONHR4   
               (2)       
      [式中、R3は炭素数1以上の炭化水素基
、R4は水素、炭素数1以上の炭化水素基、−C2H4
NHCOR3基、−CONH基、−CSNH2基、置換
基を有していてもよいフェニル基または置換基を有して
いてもよいナフチル基を表す] 【0022】一般式(2)においてR3、R4の炭素数
1以上の炭化水素基の具体例としては、メチル、エチル
、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、tert−ブチル、ペンチオル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル
、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデ
シル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイ
コシル、ヘンエイコシル、ドコシル、オクタコシルなど
の直鎖または分岐のアルキル基をあげることができる。 【0023】R4の置換基を有していてもよいフェニル
基およびナフチル基の置換基の具体例としては、アルキ
ル基[メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、t
ert−ブチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル
、ジメチル、ジノニル基など]、アルケニル基[イソプ
ロペニル、アリル基など]、アラルキル基[ベンジル、
フェネチル基など]、アリ−ル基[フェニル、トリル、
キシリル、ビフェニル、ナフチル、クミル基など]、シ
クロアルキル基  [シクロヘキシル基など]、アルコ
キシ基[メトキシ、エトキシ基など]、アリ−ロキシ基
[フェノキシ基など]、アルキルチオ基[メチルチオ、
エチルチオ基など]、アリ−ルチオ基[フェニルチオ基
など]、アルコキシカルボニル基[メトキシカルボニル
、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル
基など]、アリ−ロキシカルボニル基[フェノキシカル
ボニル基など]、アシル基[アセチル、プロピオニル、
ブチリル、イソブチリル基など]、アリ−ロイル基[ベ
ンゾイル基など]、ハロゲン基[クロル、ブロム基など
]、シアノ基、ニトロ基などがあげられる。 【0024】化合物(B)の具体例を下記表7〜表18
に示す。 【0025】 【表7】 【0026】 【表8】 【0027】 【表9】 【0028】 【表10】 【0029】 【表11】 【0030】 【表12】 【0031】 【表13】 【0032】 【表14】 【0033】 【表15】 【0034】 【表16】 【0035】 【表17】 【0036】 【表18】 【0037】以上例示した化合物(B)のうち好ましい
ものは表7、表8、表9、表10、表11、および表1
2に例示した化合物であり、特に好ましいものは、ステ
アリン酸アミド、ベヘン酸アミド、ステアリン酸ドデシ
ルアミド、N、N’−メチレンビスラウリン酸アミド、
N、N’−メチレンビスステアリン酸アミド、N、N’
−エチレンビスラウリン酸アミド、N、N’−メエレン
ビスステアリン酸アミド、ステアリン酸モノウレイド、
パルミチン酸アニリド、ステアリン酸アニリドおよびス
テアリン酸P−トルイジドである。化合物(B)は種類
の異なるものを二種以上併用してもよい。 【0038】  各々の化合物にはSPがあり、感熱記
録用材料に使用される薬剤において電子供与性無色発色
剤に関しては、たとえば2−アニリノ−3−メチル−6
−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオランは11
.50;2−アニリノ−3−メチル−6ジエチルアミノ
フルオランは11.94;2−アニリノ−3−メチル−
6ジブチルアミノフルオランは11.44、電子受容性
顕色性物質に関しては、たとえばビスフェノ−ルAは1
3.64;ビスフェノ−ルSは18.94;サリチル酸
ベンジルエステルは12.69、滑剤に関しては、たと
えばステアリン酸亜鉛は9.16;ステアリン酸アルミ
ニウムは9.71;ステアリン酸鉛は9.22;ステア
リン酸カドミウムは9.20である。 【0039】上述のように電子供与性無色発色剤、電子
受容性顕色性物質、滑剤の各々のSPはかなりかけはな
れており、熱による瞬時の溶解に対応しにくいことが判
る。増感剤(固体溶剤)の役割はこれらのSPのかけは
なれた化合物でも容易に溶解させることであり、熱溶解
における溶解時間が短ければ短い程、優れた増感剤とい
える。 【0040】感度のすぐれた感熱記録紙を作成するには
溶解のすぐれた各薬剤の選定およびその組合せが必要で
ある。先んず電子供与性無色発色剤、電子受容性顕色性
物質、滑剤などにおいて、各々のSPの近似しているも
のを選定し、且つ各々の薬剤のSPの中間に位置する増
感剤を用いることが好ましい。該増感剤としてSP9.
5〜12を有する化合物(A)と化合物(B)を併用す
ると非常に良好な感度を得ることができる。 【0041】本発明の増感剤において化合物(A)と化
合物(B)の重量比は通常25:75〜80:20、好
ましくは30:70〜75:25、特に好ましくは35
:65〜70:30である。(A)が  25未満およ
び80を越える場合は感熱記録紙用としての感度が低下
傾向にあり、また(B)が20未満の場合は感度が低く
なり、(B)が80を越えると静的発色温度が低下傾向
になる。 【0042】本発明の化合物(A)および(B)からな
る増感剤の製造方法は、(1)各成分を微粉にし、混合
して作ったもの、(2)(A)、(B)各々を熱溶融し
混合して冷却後微粉にし作ったもの、(3)(A)、(
B)溶剤にて均一溶解後混合し、脱溶剤あるいは該溶液
が溶解しない大量の溶剤中に投入し、共沈を生起させ微
粉にし作ったものなどがあげられるが、通常(1)の方
法が好ましい。 【0043】該溶剤としてはアルコ−ル類(メタノ−ル
、エタノ−ル、イソプロパノ−ルなど)、ケトン類(ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど)
、アミド類(N、N’−ジメチルホルムアミド、N、N
’−ジメチルアセトアミド)、スルホキシド類(ジメチ
ルスルホキシドなど)、エ−テル類(テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テ
ルなど)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチルなど)、脂肪酸ハロゲン化炭化水素類(クロロホ
ルム、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭素、
トリクロルエチレンなど)、芳香族炭化水素類(ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなど)、脂肪族炭化水素類(リ
グロインなど)、芳香族ハロゲン化炭化水素類(モノク
ロルベンゼン、ジクロルベンゼンなど)およびこれらの
二種以上の混合溶剤を用いることができる。 【0044】本発明の感熱記録用材料において該電子供
与性無色発色剤(以下発色剤と略記)としては、特に限
定はなく、たとえば公知の感熱または感圧記録材料に使
用されているものがあげられる。この公知の発色剤とし
ては、たとえば、特願平2−303176号明細書に記
載のトリアリールメタン系、ジフェニルメタン系、キサ
ンテン系、フェノチアジン系、スピロピラン系などの発
色剤があげられる。これらの発色剤は二種以上混合して
用いてもよい。              【004
5】一方、該電子受容性顕色性物質(以下顕色剤と略記
)としては、発色剤に対して加熱時に反応してこれを発
色させる種々の電子受容性顕色性物質が適用される。こ
のような顕色剤としてはたとえばフェノール性物質、有
機または無機の酸性物質あるいはその塩などがあげられ
る。またその具体例としては、たとえば「紙パルプ技術
タイムス、(株)テツクタイム、30巻6号〜31巻3
号」にて連載されている「感熱記録紙用顕色剤(1)〜
(完)、志賀喬著」および「同誌32巻4号〜32巻1
0号」の「感熱記録紙用顕色剤(1)〜(完)、志賀喬
著」に記載されているものがあげられる。具体的には特
願平2−303176号明細書に記載のビスフェノ−ル
系顕色剤、ヒドロキシアリ−ルカルボン酸系顕色剤、ス
ルホン系顕色剤などがあげられる。これらの顕色剤は二
種以上混合して用いてもよい。 【0046】本発明の感熱記録用材料において、本発明
の増感剤の使用量は該顕色剤100重量部に対して、通
常1〜200重量部、好ましくは3〜100重量部、特
に好ましくは10〜70重量部である。本発明の増感剤
の使用量が1重量部未満では感熱記録としての感度向上
効果が低下し、200重量部を越えると感度向上効果は
もはや飽和状態にあり不経済である。 【0047】また該発色剤と該顕色剤の使用比率は、発
色剤100重量部に対して、顕色剤は通常5〜100重
量部、好ましくは10〜70重量部、特に好ましくは2
0〜50重量部である。顕色剤の使用量が5重量部未満
の場合は発色濃度が低下し、また100重量部を越える
と発色濃度は平衡に達し、もはやこれ以上の使用は不経
済である。 【0048】次に本発明の感熱記録用材料の製造方法を
例示する。本発明の該増感剤、該発色剤および顕色剤を
各々含有する懸濁溶液を製造する。 【0049】各懸濁溶液の製法を例示すると増感剤と結
合剤、発色剤と結合剤および顕色剤と結合剤をそれぞれ
水中で必要により界面活性剤(2−エチルヘキシルスル
ホサクシネートソーダ塩、ナフタレンスルホン酸ソーダ
塩ホルマリン縮合物など)と共にボールミル、アトライ
ダーまたはサンドグラインダーなどの粉砕機によって1
0μ以下、好ましくは3μ以下の粒子に粉砕、分散し各
懸濁溶液が得られる。 【0050】上記結合剤としては、たとえば特願平2−
303176号明細書に記載の結合剤(水溶性高分子や
ラテックス)を用いることが出来る。 【0051】続いて各々の懸濁溶液を単独または各種塗
工方法に応じて組合せからなる懸濁溶液混合物を塗工液
とし支持体に塗工し感熱記録用材料を製造する。塗工液
は下記表−1で示すように各種の塗工方法に応じ、懸濁
溶液3液混合、2液混合または1液単独のものとする。 【0052】 【表19】 【0053】また各塗工液に必要に応じてこの種の感熱
記録材料に通常用いられている補助添加成分、たとえば
、填料、熱可融性物質、滑剤などを併用することができ
る。 【0054】填料としては、たとえば炭酸カルシウム、
シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タルク
、表面処理された炭酸カルシウムやシリカなどの無機系
微粉末の他、尿素/ホルマリン樹脂、スチレン/メタク
リル酸共重合体、ポリスチレン樹脂などの有機系の微粉
末があげられる。 【0055】熱可融性物質としては、たとえばステアリ
ン酸アミド、ステアリン酸メチレンビスアミド、オレイ
ン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミドなどの高級脂肪酸アミド
、エチレンビスステアリルアミドなどのビスアミド、N
−デシル−N’−ラウリル尿素、N−ステアリル−N’
−ドコシル尿素などの尿素系化合物、ステアリン酸、ポ
リエチレン、カルナバロウ、密ロウ、パラフィンワック
スなどのワックス類その他公知の熱可融性物質などで5
0〜200℃の融点を有するものがあげられる。 【0056】滑剤としてはステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム塩、ステアリン酸マグネシウム塩、ステ
アリン酸鉛、ステアリン酸カドミニウム塩、ステアリン
酸バリウム塩、ステアリン酸アルミニウムなどの高級脂
肪酸金属塩の他に、ステアリン酸、ポリエチレン、カル
ナバロウ、密ロウ、パラフィンワックスなどのワックス
類があげられる。 【0057】滑剤の使用量は通常顕色剤100重量部に
対して、通常5〜300重量部、好ましくは10〜20
0重量部である。滑剤の使用量が300重量部を越える
とサ−マルヘッドカスの発生が多くなり好ましくない。 【0058】塗工液を支持体に塗工する方法としては、
たとえば支持体に塗工液をエアナイフコーター、ブレ−
ドコーター、ロールコーター、ワイブプレスなどの方法
により塗工しする。また、感熱記録層の形成方法として
は、たとえば表19に示す塗工液a〜gから選ばれる組
合せを各々変えた下記〈1〉〜〈7〉の方法で感熱記録
層を形成することができる。 【0059】〈1〉支持体上に塗工液(a)を塗工する
。 図1に得られた感熱記録用材料を示す。図1において、
1は支持体、2は増感剤と発色剤と顕色剤の混合した層
である。 【0060】〈2〉支持体上に塗工液(d)を塗工しさ
らにその上層に塗工液(e)を塗工する。図2に得られ
た感熱記録用材料を示す。図2において、5は発色剤と
顕色剤の混合した層、6は増感剤の層である。 【0061】〈3〉支持体上に塗工液(e)を塗工し、
さらにその上層に塗工液(d)を塗工する。図3に得ら
れた感熱記録用材料を示す。図3において、6は増感剤
の層、5は発色剤と顕色剤の混合した層である。 【0062】〈4〉支持体上に塗工液(g)、塗工液(
e)、塗工液(f)を順次積層するように塗工する。図
4に得られた感熱記録用材料を示す。図4において、8
は顕色剤の層、6は増感剤の層、7は発色剤の層である
。 【0063】〈5〉支持体上に塗工液(f)、塗工液(
e)、塗工液(g)を順次積層するように塗工する。得
られた感熱記録用材料を図5に示す。図5において、6
は増感剤の層、7は発色剤の層、8は顕色剤の層である
。 【0064】〈6〉支持体上に塗工液(b)を塗工し、
さらにその上層に塗工液(c)を塗工する。得られた感
熱記録用材料を図6に示す。図6において、3は増感剤
と発色剤の混合した層、4は増感剤と顕色剤の混合した
層である。 【0065】〈7〉支持体上に塗工液(c)を塗工し、
さらにその上層に塗工液(b)を塗工する。得られた感
熱記録用材料を第7図に示す。第7図において、4は増
感剤と顕色剤の混合した層、3は増感剤と発色剤の混合
した層である。 【0066】これらのうち、好ましい感熱記録層の形成
方法は、〈2〉〈6〉および〈7〉である。 【0067】各層の塗工厚は、感熱記録用材料の形態お
よびその他の条件により決定される。塗工量は特に限定
されるものではないが、乾燥重量で通常0.5〜20g
/m2、好ましくは1〜15g/m2、特に好ましくは
  3〜10g/m2である。 【0068】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の部および%は重量基準である。また実施例中の試験法
を下記に示す。 【0069】(試験法)(1)発色性 1)動的発色性試験 作成した感熱記録紙をMSI型サ−マルヘッド発色装置
を用い動作時間(パルス幅)と発色濃度の関係を試験し
た。0.1〜1.0msec,電圧22V。発色濃度は
マクベス濃度計(マクベス社製)を用い反射濃度を測定
した。この値は数値が大きい程発色濃度の高いことを示
す。 【0070】2)静的発色性試験 作成した感熱記録紙を熱傾斜ヒ−トシ−ラ−を用い温度
幅70゜C〜100゜C、印圧2kg/cm、圧着時間
  2秒の条件で発色させ反射濃度を測定した。濃度計
は1)に同じ。     【0071】(2)白色度(
地肌カブリ)感熱記録紙の発色させる前のハンター白度
、B値をMulti Spectro Colour 
Meter  MSC−2型を用い測定した。この値は
数値が大きい程白色度の高いことを示す。     【
0072】(3)耐光性 発色性試験で発色させた画像部をキセノンランプを用い
30℃,7時間照射し、照射部反射濃度を測定した。濃
度計は1)に同じ。 【0073】(4)耐湿性試験 発色性試験で発色させた画像部を45℃,90%RHの
恒温恒湿槽中に24時間放置後画像部の反射濃度を測定
した。濃度計は1)に同じ。 【0074】(5)耐可塑剤性試験 プラスチック消しゴムを発色性試験で予め発色させた画
像部の上にのせ24時間放置後、画像部の反射濃度を測
定した。濃度計は1)に同じ。 【0075】製造例1〜6および比較製造例1〜5 表
20に示す各化合物を各々細粉砕し、各々表20に示す
本発明の増感剤イ〜ヘを得た。また比較製造例の増感剤
は各々表21に示す各化合物を細粉砕して得た。   
 【0076】 【表20】 【0077】 【表21】 【0078】実施例1〜12、比較例1〜10表22、
表23、表24に各々示すAA、BB(1)、BB(2
)およびCC液をそれぞれボールミルにて24時間粉砕
、分散した後、各液を表24(1)、表26に示す組合
せで充分混合し実施例1〜12の塗工液を作成した。こ
の塗工液を上質紙(坪量50g/m2)上に乾燥固形分
量6g/m2となるようにドクターブレードで塗工し、
乾燥後、実施例1〜12の本発明の感熱記録用材料を作
成した。また、AA液の代わりに表28に示す従来の増
感剤の懸濁溶液、HH液を各々用い、且つ表26、27
に示す組合せの代わりに表29に示す組合せを用いる以
外は上記同様に行い、表29に示す比較例1〜10の塗
工液および感熱記録用材料を作成した。得られた実施例
1〜12および比較例1〜10の感熱記録用材料の各性
能を測定した結果を表30〜35に示す。 【0079】 【表22】 【0080】 【表23】 【0081】 【表24】 【0082】 【表25】 【0083】 【表26】 【0084】 【表27】 【0085】 【表28】 【0086】 【表29】 【0087】 【表30】 【0088】 【表31】 【0089】 【表32】 【0090】 【表33】 【0091】 【表34】 【0092】 【表35】 【0093】表30〜35から明らかなように本発明の
感熱記録紙の白度、発色性、耐光性、耐湿性および耐可
塑剤性はいずれも従来の感熱記録紙に比べすぐれていた
。特に静的発色性が優れていた。 【0094】実施例13〜15、比較例11表36およ
び表37のDDおよびEE液をボールミルにて24時間
粉砕、分散し懸濁溶液を得た。この溶液を上質紙(坪量
60g/m2)に〈1〉、〈6〉および〈7〉の方法、
すなわち〈1〉は紙にDD液とEE液の混合液(1/1
重量比)を乾燥固形分量8g/m2となるようにドクタ
ーブレードにて塗工し乾燥した。〈6〉は紙に塗工液D
D液を乾燥固形分量4g/m2となるようにドクターブ
レードにて塗工し、続いてこの層上に塗工液EE液を同
様に塗工、乾燥した。〈7〉は〈6〉の逆で、先にEE
液を塗工し、次いでDD液を塗工した。塗工量は〈6〉
と同じとした。   【0095】 【表36】 【0096】 【表37】 塗工方法〈1〉、〈6〉および〈7〉で作成した感熱記
録材料をそれぞれ実施例13、14および15とした。 また比較例11として、DDおよびEE液のトリルベン
ジルケトン/N、N’−エチレンビスオクタデカナミド
(8:2)の代わりに、P−ベンジルビフェニルを用い
て〈1〉の塗工方法で塗工し感熱記録材料(比較例11
)を作成した。次いで実施例13〜15および比較例1
1の感熱記録材料の性能を測定した結果を表38〜40
に示した。 【0097】 【表38】 【0098】 【表39】 【0099】 【表40】 【0100】表38〜40から明らかなように本発明の
感熱記録材料の白度発色性、耐光性、耐湿性および耐可
塑剤性は従来の感熱記録材料に比べすぐれていた。実施
例14が最もすぐれていた。 【0101】 【発明の効果】本発明の増感剤を含有する本発明の感熱
記録用材料は、発色感度が著しく高く、特に滑剤を添加
した場合でも従来のように発色感度が低下することがな
い。白色度(地肌カブリ)にもすぐれており、従来のよ
うに滑剤を添加した場合でも白色度は低下しない。また
、画像部は耐光性、耐湿性および耐可塑剤性など高品位
の性能を提供する。すなわち、従来のような感度アップ
に伴う副作用(白色度、耐光性、耐湿性および耐可塑剤
性)の低下がない。これらの効果を奏することから、本
発明の増感剤および感熱記録用材料はファクシミリ、P
OSラベルなどの各種の記録用材料に有用である。  
 
【図面の簡単な説明】
【図1】感熱記録用材料の1実施例を示す断面図  1
…支持体、2…増感剤と発色剤と顕色剤の混合した層

図2】感熱記録用材料の1実施例を示す断面図  1…
支持体、5…発色剤と顕色剤の混合した層、6…増感剤
の層
【図3】感熱記録用材料の1実施例を示す断面図  1
…支持体、5…発色剤と顕色剤の混合した層、6…増感
剤の層
【図4】感熱記録用材料の1実施例を示す断面図  1
…支持体、6…増感剤の層、7…発色剤の層、8…顕色
剤の層
【図5】感熱記録用材料の1実施例を示す断面図  1
…支持体、6…増感剤の層、7…発色剤の層、8…顕色
剤の層
【図6】感熱記録用材料の1実施例を示す断面図  1
…支持体、3…増感剤と発色剤の混合した層、  4…
増感剤と顕色剤の混合した層
【図7】感熱記録用材料の1実施例を示す断面図  1
…支持体、3…増感剤と発色剤の混合した層、  4…
増感剤と顕色剤の混合した層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  溶解パラメ−タ−が9.5〜12であ
    り、且つ 一般式    R1−Y−CO−R2        
      (1)[式中、R1およびR2はフェニル基、ナフ
    チル基、テトラヒドロナフチル基またはこれらが炭素数
    1〜10の炭化水素基により置換された基、Yは炭素数
    1〜4のアルキレン基または炭素数2〜4のアルケニレ
    ン基を表す]で示される化合物(A)と脂肪酸アミドも
    しくはその誘導体(B)とからなることを特徴とする感
    熱記録用増感剤。
  2. 【請求項2】  R1がフェニル基、トリル基またはナ
    フチル基であり、R2がトリル基、テトラメチルフェニ
    ル基、シクロヘキシルフェニル基、ビフェニル基または
    ナフチル基であり、Yがメチレン基である請求項1記載
    の増感剤。
  3. 【請求項3】  支持体上に形成される層に少なくとも
    電子供与性無色発色剤、電子受容性顕色性物質および請
    求項1もしくは2記載の増感剤を含有し、且つこの層が
    熱発色することを特徴とする感熱記録用材料。
  4. 【請求項4】  支持体上に形成される層が該電子供与
    性無色発色剤および該電子受容性顕色性物質を含有する
    下層と該増感剤を含有する上層とを積層した層である請
    求項3記載の感熱記録用材料。
  5. 【請求項5】  支持体上に形成される層が該増感剤お
    よび該電子供与性無色発色剤を含有する下層と、該増感
    剤および該電子受容性顕色性物質を含有する上層とを積
    層した層である請求項3記載の感熱記録用材料。
  6. 【請求項6】  支持体上に形成される層が該増感剤お
    よび該電子受容性顕色性物質を含有する下層と、該増感
    剤および該電子供与性無色発色剤を含有する上層とを積
    層した層である請求項3記載の感熱記録用材料。
  7. 【請求項7】  支持体上に形成される層が更に滑剤を
    含有する層である請求項3〜6のいずれか記載の感熱記
    録用材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0585053A (ja) * 1990-10-29 1993-04-06 Chonju Paper Mfg Co Ltd 感熱記録材料

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JPH0585053A (ja) * 1990-10-29 1993-04-06 Chonju Paper Mfg Co Ltd 感熱記録材料

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