JPH0423755Y2 - - Google Patents

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JPH0423755Y2
JPH0423755Y2 JP1986109442U JP10944286U JPH0423755Y2 JP H0423755 Y2 JPH0423755 Y2 JP H0423755Y2 JP 1986109442 U JP1986109442 U JP 1986109442U JP 10944286 U JP10944286 U JP 10944286U JP H0423755 Y2 JPH0423755 Y2 JP H0423755Y2
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JP
Japan
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steel plate
stiffener
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web portion
thickness
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JP1986109442U
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JPS6316289U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鋼構造物を構成する鋼板の撓みを防止
する鋼板等の防撓材に関するものである。
[従来の技術] 一般に、鋼板の撓みを防止する防撓材としては
第6図に示すような構造が知られている。
図示するように、防撓材aは、鋼板bに溶接に
よつて直角に取り付けられるウエブ部cと、この
ウエブ部bに上記鋼板bと並行になるように取り
付けたフランジ部dとから構成されている。
そして、ウエブ部c及びフランジ部dの板厚は
それぞれ均一であつた。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、上述のような構造の防撓材aにあつ
ては、鋼板bの撓みに対する補強にあまり寄与し
ないウエブ部cの板厚が均一であるため、最小限
必要なウエブ部cの板厚よりも厚くなつており、
相対的に防撓材aの重量が大きくなるという問題
があつた。
また、ウエブ部cの板厚が均一であるため、こ
のウエブ部cと鋼板bとの接合部である隅肉溶接
部eの溶接脚長が大きくなり、作業の省力化が図
れないという問題があつた。
本考案は上記事情を考慮してなされたもので、
その目的は鋼板の曲げ剛性を変えずに軽量化でき
ると共に鋼板への取り付け作業の省力化が図れる
鋼板等の防撓材を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本考案は、鋼板等
の撓みを防止するために、この鋼板等にウエブ部
が接合され且つこのウエブ部から上記鋼板等に並
行にフランジ部を有する防撓材において、上記防
撓材のウエブ部をこれに作用する応力の大きさに
従つて上記フランジ部からこのウエブ部が接合さ
れる鋼板側へその板厚を順次薄くして成形したも
のである。
[作用] 以上のように構成された鋼板等の防撓材にあつ
ては、鋼板等の鋼板が撓もうとすると、この撓み
による曲げ応力がウエブ部によつてフランジ部へ
伝えられ、このウエブ部とフランジ部とで曲げ応
力が押えられて鋼板の撓みを防止する。
この時、鋼板の撓みによる曲げ応力を押えるの
は主にフランジ部であり、ウエブ部は上記曲げ応
力をフランジ部へ伝える機能の方が大きいため、
このウエブ部にはあまり大きな応力は作用せず、
この板厚を薄くすることができる。
[実施例] 以下に本考案の実施例を添付図面に従つて説明
する。
第1図及び第2図は本考案の防撓材を示す正面
図、第3図は本考案の防撓材が鋼板に取り付けら
れた状態を示す斜視図、第4図は油槽船の概略横
断面図である。
本考案の防撓材1は第3図に示すように鋼板2
の表面に取り付けられる。そして、この防撓材1
を取り付けた鋼板2は例えば第4図に示すよう
に、船側外板3、上甲板4、船底外板5及び縦通
隔壁6等に用いられる。
そして、この防撓材1は第1図に示すように、
鋼板2と直角になるように溶接接合されたウエブ
部1aと、このウエブ部1aに連接され、上記鋼
板2と並行になるように形成されたフランジ部1
bとから構成されている。この防撓材1はその断
面がL字形状を成している。更に、防撓材1はそ
のウエブ部1aがフランジ部1b側から鋼板2側
へ向けてその板厚を順次薄くしたテーパ状に成形
されている。尚、7は隅肉溶接部である。
また上記防撓材1は第2図に示すようにその断
面形状をT字状に形成することも考えられる。
以上のように構成された防撓材1にあつては、
例えば第5図中、仮想線で示すように鋼板2が撓
もうとすると、これによる曲げ応力は図中破線矢
印で示すように、ウエブ部1a内でフランジ部1
bへ近づくほど大きくなり、フランジ部1bで最
も大きくなる。この図からわかるように、鋼板2
の撓みによる曲げ応力はフランジ部1bとウエブ
部1aのフランジ部1b側に大きく作用する。こ
の曲げ応力を押えるために防撓材1の曲げ剛性を
増強させる手段としては、フランジ部1bの幅B
及び厚さCを増大させることと、ウエブ部1aに
作用する応力をこのウエブ部1a内で分散させる
ためにウエブ部1aの深さAを増大させることと
が考えられる。
そして、防撓材1の曲げ剛性を増強させる手段
として、ウエブ部1aの板厚を厚くすることはあ
まり意味がない。
第5図のように防撓材1のウエブ部1aに作用
する応力は鋼板2からフランジ部1bへ向け順次
大きくなつているので、このウエブ部1aをこれ
に作用する応力の大きさに従つてフランジ部1b
から鋼板2へ向けて順次板厚を薄くしたテーパ状
に形成することが可能である。
以上のように防撓材1の曲げ剛性は主にフラン
ジ部1bの幅Bと厚さC及びウエブ部1aの深さ
Aによつて決まり、ウエブ部1aの板厚による影
響は少ない。
したがつて、本考案の防撓材1が従来の防撓材
と同じフランジ部1bの幅Bと厚さC及びウエブ
部1aの深さAを有していれば、本考案の防撓材
1は従来のものと大略同じ曲げ剛性を得ることが
できる。この結果、防撓材1の重量をウエブ部1
aを薄くした分だけ減少させることができる。
また、防撓材1よ鋼板2とを接合する際の隅肉
溶接部7の溶接脚長は、溶接する部分のウエブ部
1aの板厚に応じて決まる。このため、本考案の
防撓材1はそのウエブ部1aの板厚を従来のもの
に比して薄くしているので、溶接脚長を小さくで
き、溶接作業の省力化が可能となる。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、次のような効果
を発揮する。
(1) 鋼板を補強する防撓材の曲げ剛性は、この防
撓材のフランジ部の幅と厚さ及びウエブ部の深
さによつてほぼ決まり、ウエブ部の板厚による
影響は少ないので、このウエブ部の板厚を薄く
することができ、これにより防撓材を軽量化で
きる。
(2) 防撓材と鋼板とを溶接する際の隅肉溶接部の
溶接脚長は、溶接する部分のウエブ部の板厚に
応じて決まるが、この溶接する部分のウエブ部
の板厚を薄くしたので、溶接脚長を小さくで
き、溶接作業の省力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の鋼板等の防撓材を
示す正面図、第3図は本考案の鋼板等の防撓材が
鋼板に取り付けられた状態を示す斜視図、第4図
は本考案の防撓材が各部の鋼板に取り付けられた
油槽船を示す概略横断面図、第5図は鋼板が撓む
時に防撓材に生じる曲げ応力を示す図、第6図は
従来の防撓材を示す斜視図である。 図中、1は防撓材、1aはウエブ部、1bはフ
ランジ部、2は鋼板である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼板等の撓みを防止するために、この鋼板等に
    ウエブ部が接合され且つ該ウエブ部から上記鋼板
    等に並行にフランジ部を有する防撓材において、
    上記防撓材のウエブ部をこれに作用する応力の大
    きさに従つて上記フランジ部からこのウエブ部が
    接合される鋼板側へその板厚を順次薄くして成形
    したことを特徴とする鋼板等の防撓材。
JP1986109442U 1986-07-18 1986-07-18 Expired JPH0423755Y2 (ja)

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JP1986109442U JPH0423755Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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JPS6316289U JPS6316289U (ja) 1988-02-03
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