JPH042349B2 - - Google Patents

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JPH042349B2
JPH042349B2 JP62070223A JP7022387A JPH042349B2 JP H042349 B2 JPH042349 B2 JP H042349B2 JP 62070223 A JP62070223 A JP 62070223A JP 7022387 A JP7022387 A JP 7022387A JP H042349 B2 JPH042349 B2 JP H042349B2
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【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はCr−Mo系低合金鋼の潜弧溶接方法に
関し、詳しくは長時間の応力除去焼鈍(以下SR2
という)を行つた後も優れた高温強度が得られ、
かつ短時間の応力除去焼鈍(以下SRIという)の
後でも高い靭性を有するとともに、高温で長時間
構造物が使用される場合における脆化(以下使用
中脆化という)の程度が極めて少ない溶接金属を
得る事が出来る潜弧溶接方法に関するものであ
る。 [従来の技術] ここにいうCr−Mo系低合金鋼とは、石油化学
工業等に用いられる中高温圧力容器用鋼材を意味
するもので具体的には2 1/4Cr−1Mo鋼あるい
は3Cr−1Mo鋼等の事である。 近年の溶接構造物の大型化や使用条件の苛酷化
により使用鋼板が極厚化し、その上高強度化の方
向にある。そのため溶接金属に対しても優れた高
温強度および高い靭性が必要とされ、さらには使
用中脆化の極めて少ないものであることが要求さ
れ、その傾向は益々厳しくなつてきている。 ところで、溶接金属の高温強度、靭性および使
用中脆化特性に影響する要因として溶接金属の特
性とともにSR条件がある。 即ち、SRは溶接によつて生じた溶接部の残留
応力を除去するとともに溶接部の靭性を向上する
ものであるが、長時間に亘ると高温強度の低下を
きたす問題がある。板厚100mmを越える極厚のCr
−Mo系低合金鋼は、一般的に690℃±20℃の温
度で1〜3回のSRがなされ、そのSR時間の合計
は4〜30時間の広範囲にわたる。SRにおいては、
温度が高い程、また同じ温度でも時間が長い程焼
なましの効果は大きく、その程度を示す値として
次式に示す焼もどしパラメータ[P]が広く用い
られている。 [P]=T{20+log(t)}×10-3 T=温度(〓),t=時間(hr) 一般に、板厚100〜300mmの極厚Cr−Mo系低合
金鋼の溶接施工における[P]の範囲は19.5〜
21.0にある。 従来、Cr−Mo系低合金鋼における高温、高強
度化および靭性改善、さらに使用中脆化特性の改
善手段としては、特開昭53−95146号広報や特開
昭58−391号広報に開示されているごとく、低Si
−V−B系ワイヤや、低Si−V−Ti系ワイヤと
高塩基性フラツクスとを組合わせることが知られ
ている。しかし、これらはいずれも[P]が20.7
〜20.9と焼なましが大きく進行した後での強度お
よび靭性の改善を目的としたものであり、短時間
SR条件下、つまり[P]の小さい所での靭性確
保は困難であり、従つて短時間から長時間での靭
性を同時に満足することはできない。 さらに、前述の特開昭58−391号広報で開示さ
れているV−Ti系、また特開昭50−22736号広報
で開示されているV−Nb−B系など一般に高温
高強度を得るために炭化物生成元素であるV,
Ti,Nbを添加しているが、本発明者らの実験に
よると、これらの成分の内TiおよびNbを溶接金
属中に含有させると高温強度の改善効果は認めら
れたが、特にSR1後の低温靭性および使用中脆
化特性が微量でも非常に低下することを見い出し
た。 [発明が解決しようとする問題点] このように、従来技術では最近の短時間SRか
ら長時間SRの条件下での高い靭性を保有しつつ
高温での強度が優れ、さらに使用中脆化の極めて
少ない溶接金属を確保するという厳しい要求に応
じえられるものではない。 本発明は、Cr−Mo系低合金鋼の潜弧溶接方法
において、上記の如き従来法の欠点である短時間
SR後の靭性を向上し、かつ長時間SR後の高温強
度を保有するとともに、使用中脆化の極めて少な
い、良質の溶接部を得る溶接方法を提供すること
を目的としている。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らは、前記問題点を解決するため溶接
ワイヤおよびフラツクス両面から検討した結果、
短時間SRから長時間SR後において靭性が良好で
使用中脆化が極めて少なく、高温高強度の溶接金
属が得られる潜弧溶接方法を見い出した。すなわ
ち、本発明の要旨はCr−Mo系低合金鋼の潜弧溶
接方法において、主成分としてCr:1.80〜3.80
%,Mo:0.80〜1.30%を含有し、TiおよびNbを
実質的に含有しないワイヤおよびCaF2:10〜20
%金属炭素塩をCO2に換算して2.5〜10%を含み
かつTiおよびTi酸化物、NbおよびNb酸化物を
実質的に含まない焼成型フラツクスを用いさら
に、ワイヤ又はフラツクスのいずれか一方又は両
者に(1)〜(6)式を満足するようC,Si,Mn,V(又
はV2O5),B(又はB2O3)を添加しておこなうこ
とを特徴とするCr−Mo系低合金鋼の潜弧溶接方
法にある。 C:Wc+1/10Fc=0.1,0〜0.18 ……(1)式 Si:WSi+1/10FSi=0.15〜0.25 ……(2)式 Mn:WMn+1/10FMn=0.70〜020 ……(3)式 10C+Si+Mn=2.00〜3.00 ……(4)式 V:MV+1/5FV+1/50FV2O5=0.03〜0.20…
…(5)式 B:WB+1/10FB+1/70FB2O3=0.0010〜0.0
100……(6)式 WC,WSi,WMn,WV,WB:ワイヤ中のC,
Si,Mn,V,B量(%) FC,FSi,FMn,FV,FV2O5,FB,FB2O3
フラツクス中のC,Si,Mn,V,V2O5,B,
B2O3量(%) 以下に本発明を詳細に説明する。 [作用] まず、本発明はCr−Mo系低合金鋼を対象とす
るものであるから、耐クリープ性、耐酸化性を確
保するため母材に相当するCrおよびMoを溶接金
属に含有する必要がある。即ち、ワイヤ中の成分
がCr180%未満およびMo0.80%未満のいずれか又
は両者であると長時間SR後の高温(454℃)での
強度(以下TS454℃という)の向上効果が得られ
難く又Cr3.80%超およびMo1.30%超のいずれか
又は両者であると溶接金属の硬化性が大となり、
溶接割れが発生しやすくなると共に短時間SR後
の靭性(以下VESR1という)および加速脆化処
理(以下ステツプクーリングという)後の靭性
(以下、VESR1+SCという)が低下する。従つ
てワイヤ中のCrおよびMoはそれぞれ1.80〜3.80
%,0.80〜1.30%である事が必要である。 次にTiおよびNbはTS454℃を向上する効果が
極めて大であるが、一方ではVESR1および
VESR1+SCを著しく劣化せしめる。その傾向
はワイヤ中のTiおよびNbが微量でも表れるため
本発明においては、これらの元素を不純物として
混入する以外は実質的に添加しないものとする。
次に本発明においては組合せフラツクスのCaF2
量が10〜20%である必要がある。CaF2量の特定
は溶接金属中の酸素量の低減を目的とするもので
あるが、溶接金属中の酸素量の低減は溶接金属の
基本的靭性の向上に極めて重要であり、不可欠な
事項である。即ち酸素量の低減はVESR1,
VESR1+SCばかりでなく、長時間SR後の靭性
(以下、VESR2という)および長時間SR後のス
テツプクーリング後の靭性(以下、VESR2+
SCという)のいずれも改善するものである。こ
れらの特性を満足させるには、溶接金属中の酸素
量としてはほぼ350ppm以下である事が必要であ
るが、CaF2が10%未満であると酸素量が多くな
りVESR1およびVESR1+SCが低下する。一
方20%越になると酸素量は低くなるものの溶接中
にアークが不安定となり、ポツクマークが生じビ
ード形状が不良となる。CaF2が10〜20%である
事と後述する如く、脱酸剤として添加するCおよ
びSiとの組合せにより満足な溶接金属の酸素量を
得ることが可能となる。 次に、組合せフラツクスはCaCO3,BaCO3
どの金属炭酸塩をCO2に換算し2.5〜10%含有す
る焼成型フラツクスである必要がある。即ち、金
属炭酸塩は溶接過程中にアーク空洞中でCO2ガス
に解離し、アーク空洞中における水素分圧を下げ
溶接金属中の拡散性水素を低下せしめる効果を有
するためである。CO2換算値が2.5%未満である
と溶接金属中の拡散性水素量が減少せず水素によ
る低温割れが生じやすくなる。一方、10%を越え
るとガス発生量が過剰となりアークが吹上げビー
ト形状が不良となり、CO2換算量は10%以下であ
る必要がある。 ところで、前述のごとく、TiおよびNbが微量
でも溶接金属中に添加されると、VESR1および
VESR1+SCが著しく低下する事が判明した。
従つて本発明においてはこれら元素をワイヤばか
りでなく、フラツクスからも溶接金属中に移行し
ないよう、フラツクスには実質的に金属としての
TiおよびTi酸化物、金属としてのNbおよびNb
酸化物のいずれをも不可避不純物以外には添加し
ないことが必要である。 なお、本発明に用いるフラツクスは焼成型フラ
ツクスである事が必要であるが、これは本発明フ
ラツクス中には金属炭酸塩あるいは、Si,Mn,
V等の金属粉を添加することから、製造中に高温
焼成するシンターフラツクスあるいは溶解するメ
ルトフラツクスでは、上記成分の分解あるいは酸
化消耗が起り品質確保が困難であるためで、この
点から低温焼成(550℃以下)の焼成型フラツク
スである事が必要である。 次に本発明におけるワイヤおよびフラツクスは
C,Si,Mn,VおよびBについても特定する事
が必要であり、その理由について以下に述べる。 (1) CはWc(ワイヤ中のC量、%)およびFc(フ
ラツクス中のC量、%)で次式を満足する事が
必要である。 C=Wc+0/10Fc=0.10〜1.18 即ち、ワイヤおよびフラツクスのいずれか又
は両者への添加は溶接金属中のC量を増し、
TS454℃の向上に有効であるが、さらにVESR
1,VESR2,VESR1+SCおよびVESR2+
SCのいずれをも改善せしめることが判明した。 TS45℃の向上は、炭化物の折出によるもの
であるが、靭性の向上は、Cの脱酸反応による
ものである。即ちCは溶接金属中において酸素
と反応してCOガスとなるが、この反応が溶接
金属の脱酸反応に極めて有効であり、この効果
を得るにはWc+1/10Fcが0.10%以上である事
が必要である。ワイヤ中のCはすべてが脱酸反
応に関与するが、フラツクス中のCはアーク空
胴中で酸化消耗するため、脱酸に効果があるの
はフラツクス中のC量の1/10である。 ところで、Wc+1/10Fcが0.18%を越えると、
溶接金属中のC量が過多となり高温割れが生じ
るようになる。 なお、フラツクス中のCの形態はグラフアイト
のようなC粉以外にFe−Mnなどの金属粉に含
有されるCあるいはSiCの如き炭化物等でも添
加することが出来る。 (2) 次にSiは、WSi(ワイヤ中のSi量、%)およ
びFSi(フラツクス中のSi量、%)で以下の式
を満足する事が必要である。 Si=WSi+1/10FSi=0.15〜0.25 即ち、SiはCと共に重要な脱酸剤として作用
するが、ワイヤ中のSiは殆ど溶接金属での脱酸
反応に関与するが、フラツクス中のSiはアーク
空胴中で酸化消耗する量が多く脱酸に効果があ
るのはフラツクスへの添加量の1/10である。 WSi+1/10FSiが0.15%未満ではSiの脱酸効
果が小さくVESR1,VESR2,VESR1+SC
およびVESR2+SCを向上する事ができない。
一方0.25%を超えるとVESR1+SCおよび
VESR2+SCが低下する。 なお、フラツクス中へのSiの形態は、Fe−
Si,Ca−Si,SiCなどの金属粉で添加する。 (3) Mnは、WMn(ワイヤ中の量、%)および
FMn(フラツクス中のMn量、%)で以下の式
を満足することが必要である。 Mn=WMn+1/10FMn=0.70〜1.20 Mnは溶接金属の焼入れを向上し、靭性を改
善することが出来る。又溶接金属中に歩留まる
Mn量としてフラツクス中のMn量はワイヤ中
のMn量に比べ1/10の歩留りである。従つて
MnはWMn+1/10FMnで表わされるが、これ
が0.70未満ではVESR1およびVESR2の向上
効果が得られず、又1.20%を越えるとVESR1
+SCおよびVESR2+SCを低下せしめるので
好ましくない。なお、フラツクス中へのMnの
形態は金属Mn,Fe−Mnなどの金属粉で添加
する。 (4) C,SiおよびMnは各々前記範囲でかつ、
10C+Si+Mnの式で2.00〜3.00%を満足する必
要がある。2.00%未満であるとVESR1が低下
する。一方3.00%を越えるとVESR1+SCが低
下する。 (5) 次にVはWV(ワイヤ中のV量、%)とFV
(フラツクス中のV量、%)およびFV2O5(フ
ラツクス中のV2O5)で以下の式を満足する事
が必要である。 V=WV+1/10FV+1/50FV2O5 =0.03〜0.20 即ち、溶接金属中のVは炭化物を生成し、
TS454℃を向上する効果がある。 一方、溶接金属へのV添加はワイヤへのV添
加、フラツクスへの金属V、あるいはVの酸化
物(V2O5)を添加することによつて行う事が
できるが、溶接金属へのVの歩留りはそれぞれ
異なるものであり、その歩留り率を考慮すると
VはほぼWV+1/5FV+1/50FV2O5で表わすこ
とができる。0.03%未満であるとTS454℃を向
上する効果が得られず、一方、0.20%を越える
とTS454℃は向上するものの、SR後および脆
化処理後の靭性(VESR1,VESR1+SC,
VESR2およびVESR2+SC)が低下するた
めWV+1/5FV+1/50FV2O5は0.20%以下であ
る事が必要がある。 (6) BはWB(ワイヤ中のB量、%)、FB(フラツ
クス中B量、%)およびFB2O3(フラツクス中
のB2O3量、%)で以下の式を満足する事が必
要である。 B=WB+1/10FB+1/70FB2O3=0.0010〜0.0
100 Bの溶接金属への添加ワイヤ中のB、フラツ
クス中のBおよびフラツクス中のB2O3により
行うことができ、溶接金属への歩留りを考慮す
ると、BはWB+1/10FB+1/70B2O3で表わす
ことができる。0.0010%未満であるとVESR
1,VESR1+SC,VESR2およびVESR2+
SCが低く、0.0100%を越えると溶接時に高温
割れが生ずるようになる。 なお、フラツクス中へのBの形態はFe−B
などの金属粉又は、B2O3等の酸化物で添加す
るものとする。 以上、本発明に用いるワイヤおよびフラツクス
の組成について詳述したが、上記成分の添加方法
はワイヤおよびフラツクスのいずれか一方又は双
法で、又VおよびBの場合は金属か酸化物かの選
択は、適宜行えばよい。 又上記組成以外の成分中ワイヤの微量成分とし
ては以下の範囲で許容できる。 P≦0.015%,S≦0.020%,Al≦0.05%,Ni≦
0.40%,Cu≦0.20% さらにAs,Sb,Snはできるだけ少ないのが好
ましい。 フラツクス組成としては通常用いられる成分で
あればいずれでもよい。 以下実施例により本発明の効果を明確にする。 [実施例] 第1表に示す組成の板厚80mmの2 1/4Cr−
1Moの鋼を第1図に示すV溝開先とし、第2表
に示す組成のワイヤと第3表に示す組成のフラツ
クスとを種々組合せ、2電極で溶接電流先行電極
600A、後行電極600A、溶接電圧先行電極3V、後
行電極30V、溶接速度60cm/minの条件で溶接し
た。 尚、第1図中、H:80mm,h1:10mm,h2:70mm,
R:10mm,θ:2°である。 溶接終了後、短時間SRとして保持温度680℃、
保持時間6hr、[P]=19.80(以下SR1という)、
また長時間SRとして保持温度700℃、保持時間
26hr、[P]=20.84(以下SR2という)の2条件
のSRを行い、板厚の1/4の部分の溶接金属部から
直径10mmφの高温引張試験片、また同じく板厚1/
4の部分からJIS4号シヤルピー試験片を採取し、
各試験に供した。 また、SR後の溶接試験片の一部に第2図に条
件を示すステツプクーリングを行い、それより
SRしたままのものと同様、板厚1/4の部分より
JIS4号シヤルピー試験片を採取し、試験を行つ
た。なお、このステツプクーリングとは耐使用中
脆化を短時間(約11日間)で調べる目的で行われ
ている加速脆化処理である。 試験を行つた溶接金属の各種性能を第4表に示し
た。 第4表にはSR2後の短時間高温引張強さを
TS454℃(Kgf/mm2)で、SR1およびSR2後の
衝撃値を−40℃での吸収エネルギー(Kgf−m)
で、さらにそれぞれのステツプクーリング後の衝
撃値を−40℃での吸収エネルギー(Kgf/mm2)で
示した。 これらの結果本発明の要件を満足するワイヤお
よびフラツクスの組合せの試験例1〜8は高温強
度が高く、一般に要求される46Kgf/mm2以上を満
足し、かつVESR1,VESR1+SC,VESR2,
VESR2+SCの値も良好な値を示した。 比較例中、試験例9は、Cが低いため高温強度が
低く、さらに溶接金属中の酸素量が多くなつたた
めVESR1,VESR1+SC,VESR2および
VESR2+SCのいずれも低い。 試験例10はCが高すぎ高温割れが生じたため溶
接を中止した。 試験例11はSiが低いため、VESR1,VESR1
+SC,VESR2およびVESR2+SCのいずれも
低い。 試験例12はSiが高すぎVESR1+SCおよび
VESR2+SCが悪い 試験例13はMnが低いため、特にVESR1およ
びVESR2が悪い。 試験例14はMnが高すぎるため、VESR1+SC
およびVESR2+SCが悪い。 試験例15は10C+Si+Mnが低いためVESR1
が悪い。 試験例16は10C+Si+Mnが高いためVESR1
+SCが悪い。 試験例17はVが低いためTS454℃が低い。 試験例18はVが高すぎるためVESR1,VESR
1+SC,VESR2およびVESR2+SCが悪い。 試験例19はBが入つていないため、VESR1,
VESR1+SC,VESR2およびVESR2+SCが
悪い。 試験例20はBが高すぎ高温割れが生じたため溶
接を中止した。 試験例21は組合せフラツクスF7のCaF2が低い
ため溶接金属中の酸素量が多くなりVESR1,
VESR1+SC,VESR2およびVESR2+SCが
悪い。 試験例22は組合せフラツクスF8のCaF2が多す
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 ぎるため溶接時アークが不安定となりビード形状
が不良となつたため溶接を中止した。 試験例23は組合せフラツクスF9のCO2が低いた
め、溶接金属中の拡散性水素量が多くなり溶接終
了後低温割れが生じた。 試験例24は組合せフラツクスF10のCO2が多す
ぎ、溶接中アークが吹き上げビード形状が不良と
なつたため溶接を中止した。 試験例25は組合せワイヤW9にNbが、試験例26
は組合せワイヤW10にTiが試験例27は組合せフ
ラツクスF11にTiO2が、試験例28は組合せフラツ
クスF12にNbがそれぞれ入つているためVESR1
およびVESR1+SCが悪い。 [発明の効果] 以上、実施例にも示されているように、Cr−
Mo系低合金鋼の潜弧溶接において本発明法によ
れば、溶接作業性が良好で、かつ短時間SRから
長時間SR後において靭性が良好で、使用中脆化
が極めて少なく、高温強度の溶接部が得られ、本
発明の工業的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に使用した鋼板の開先
形状を示す図、第2図は本発明の実施例における
加速脆化熱処理を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Cr−Mo系低合金鋼の潜弧溶接方法におい
    て、主成分として重量%で(以下%で示す)
    Cr:1.80〜3.80%、Mo:0.80〜1.30%を含有し、
    TiおよびNbを実質的に含有しないワイヤおよび
    CaF2:10〜20%、金属炭酸塩をCO2に換算して
    2.5〜10%を含みかつTiおよびTi酸化物、Nbおよ
    びNb酸化物を実質的に含まない焼成型フラツク
    スを用い、さらに、ワイヤ又はフラツクスのいず
    れか一方又は両者に(1)〜(6)式を満足するように
    C,Si,Mn,V(又はV2O5)、B(又はB2O3)を
    添加しておこなうことを特徴とするCr−Mo系低
    合金鋼の潜弧溶接方法。 C:Wc+1/10Fc=0.10〜0.18 ……(1)式 Si:WSi+1/10FSi=0.15〜0.25 ……(2)式 Mn:WMn+1/10FMn=0.70〜1.20 ……(3)式 10C+Si+Mn=2.00〜3.00 ……(4)式 V:WV+1/5FV+1/50FV2O5=0.03〜0.20…
    …(5)式 B:WB+1/10FB+1/70FB2O3=0.0010〜0.0
    100……(6)式 但し WC,WSi,WMn,WV,WB:ワイヤ中のC,
    Si,Mn,V,B量(%) FC,FSi,FMn,FV,FV2O5,FB,FB2O3
    フラツクスC,Si,Mn,V,V2O5,B,
    B2O3量(%)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5051943A (ja) * 1973-02-15 1975-05-09
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