JPH04234959A - 飲食品の蜂蜜様風味改善方法 - Google Patents

飲食品の蜂蜜様風味改善方法

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JPH04234959A
JPH04234959A JP3012406A JP1240691A JPH04234959A JP H04234959 A JPH04234959 A JP H04234959A JP 3012406 A JP3012406 A JP 3012406A JP 1240691 A JP1240691 A JP 1240691A JP H04234959 A JPH04234959 A JP H04234959A
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honey
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lysine
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JP3012406A
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Hiroyoshi Ajikami
味上 裕佳
Yasunori Fujiwara
藤原 保徳
Makoto Hosokawa
誠 細川
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T Hasegawa Co Ltd
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T Hasegawa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,蜂蜜様の風味を有する
飲食品の蜂蜜風味改善方法に関し,例えば,天然の蜂蜜
,蜂蜜入り飲食品及び蜂蜜フレーバーを用いて賦香され
た飲食品(以下蜂蜜風味飲食品と称する)の蜂蜜特有の
風味,コク味を増強,改善することができる蜂蜜風味飲
食品の蜂蜜様風味改善方法に関する。
【0002】更に詳しくは,本発明は,蜂蜜風味飲食品
に,プロリンおよびリジン及び/又はその可食性塩類(
以下単にプロリン及びリジンと称することがある)を配
合することにより増強,改善された蜂蜜様風味を賦与す
ることを特徴とする蜂蜜風味飲食品の蜂蜜様風味改善方
法に関する。
【0003】
【従来の技術】飲食品に,蜂蜜様香味賦与成分,例えば
,天然の蜂蜜,蜂蜜系合成乃至調合香料を配合した飲食
品は,非常に嗜好性の高い飲食品群を形成している。 殊に近年に至って,蜂蜜とレモン果汁及びレモンフレー
バーを組み合わせた所謂「ハチミツレモン」と称される
飲料,キャンディーその他多くの飲食品群は,年齢を問
わず万人に好まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,蜂蜜は
もともと甘味のほかにはそれほど強い風味を有している
ものではないために,飲料はともかくキャンディー,ハ
ードゼリー,クッキー等に配合する場合には,生地の物
性に悪影響を与えない範囲で僅か数%しか添加できない
という制約が有った。その結果,これらの製品は蜂蜜風
味を謳いながら極めて特徴のないものに終わってしまい
,その改善が重大な課題であった。
【0005】蜂蜜の呈味に関与する糖,アミノ酸及び有
機酸組成に関しては詳細に研究されており,例えば,日
本食品工業学会誌,9,(7),270(1962)に
は,これらの分析結果を踏まえて“はちみつの呈味は主
成分にフラクトースとグルコースを有し,これに微量の
アミノ酸特にプロリン(全アミノ酸の2/3以上を占め
る),有機酸特にグルコン酸(全有機酸の約70%を占
める)が混在し独特の甘味を呈しているものと推察され
る”と記載されている。
【0006】従来,精製蜂蜜は原料蜂蜜を希釈し,珪藻
土,活性炭などを添加して脱色,脱臭した後,濾過,イ
オン交換樹脂処理,真空濃縮及び加熱殺菌を行って製品
化されていたため,一層風味に乏しかった。かかる欠点
は,限外濾過膜を利用した除菌,除蛋白処理に変更する
ことにより有る程度改善されたが,風味の弱い点に関し
ては依然として変わるところがなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,上記の如
き欠点を解決して蜂蜜様風味を賦与増強せしめ得る飲食
品の蜂蜜様風味改善,増強方法につき鋭意研究を進めて
きた。その結果,飲食品に蜂蜜様香味を賦与するに際し
,該香味成分のほかに,プロリン及びリジンを併せて配
合することにより,該飲食品に顕著に改善された且つ増
強された蜂蜜様の風味を賦与,増強する効果を示し,改
善された嗜好性を賦与し得ることを見いだした。従って
,本発明の目的は飲食品に容易に且つ工業的に有利に嗜
好性の優れた蜂蜜様風味を増強賦与する方法を提供する
ものである。以下,本発明の態様について更に具体的に
説明する。
【0008】本発明において蜂蜜風味飲食品の蜂蜜様風
味の増強,改善に用いるアミノ酸はプロリン及びリジン
及び/又はリジン塩酸塩等の可食性塩類である。これら
のアミノ酸類を蜂蜜風味飲食品に併せて添加することに
より,まろやかでコク味に富み,天然の蜂蜜に特徴的な
風味を賦与し,該飲食品に濃厚感に富む増強され顕著に
改善された蜂蜜様風味を賦与することができる。かかる
アミノ酸類の好ましい配合割合を例示すれば,プロリン
:リジンの比が約1:約10〜約10:約1の如き重量
割合を例示することができる。かかる割合は,適宜変更
することができるが,プロリン又はリジンを組み合わせ
ることが重要で,夫々を単独に添加しても所期の効果は
得られない。更に所望により,プロリン及びリジンのほ
かに他のアミノ酸を添加配合することができる。
【0009】本発明の蜂蜜風味飲食品の蜂蜜様風味増強
方法の実施に際して,前記プロリン及びリジンの飲食品
に対する配合量は,該飲食品中の天然蜂蜜の含有の有無
もしくは含有量,該飲食品中の糖類,有機酸類及びpH
などによっても適宜に選択することができるが,例えば
,両者の合計量として該飲食品の総重量に対して,約0
.01〜約1重量%,好ましくは約0.1〜約0.5重
量%の如き配合量を例示することができる。
【0010】更に,上記特定アミノ酸のほかに所望によ
り添加することのできるアミノ酸類としては,例えば,
ロイシン,イソロイシン,ヒスチジン又はその塩酸塩,
チロシン,アラニン及びフェニルアラニン等を添加配合
することができ,前記した如き蜂蜜に特徴的な風味を一
層好ましく増強せしめることができる。
【0011】更にまた,本発明においては上記の如きア
ミノ酸類に加えて糖類を添加することにより,前記した
特定されたアミノ酸類による蜂蜜様香味を更に一層増強
することができ,しかも若干の加熱処理,例えば,加熱
殺菌などによってその効果が増強されることも分かった
。かかる糖類としては,例えば,アラビノース,キシロ
ース,グルコース,マンノース,フラクトース,ガラク
トース,ラクトース,マルトース,蔗糖,水あめ,異性
化糖及びこれらの任意の混合物などの糖類を挙げること
ができる。
【0012】また,更に所望によりピルビン酸,乳酸,
コハク酸,α−ケトグルタル酸,シュウ酸,リンゴ酸,
クエン酸,グルコン酸及びグリコール酸等の酸味料又は
それらの塩類;無機塩類,ビタミン類,着色料,着香料
及び糊料等を適宜配合することができる。
【0013】本発明方法の実施に際しては,蜂蜜風味飲
食品,例えば,蜂蜜様香味を有する清涼飲料,乳飲料,
豆乳飲料等の飲料類;ムース,ケーキ,キャンディー,
ホワイトチョコレート,チューインガム,錠菓等の菓子
類;アイスキャンディー,アイスクリーム等の冷菓類等
の調製に際し,該調製の任意の時点で,本発明に特定さ
れたアミノ酸を添加配合することにより実施できるが,
好ましくは,本発明のアミノ酸類を添加した後に加熱工
程,例えば,殺菌処理等をすることにより一層その効果
を上げることができる。
【0014】本発明の蜂蜜風味飲食品の蜂蜜様風味改善
増強方法は,種々の形態の飲食品に利用することができ
,例えば,前記した如き,飲料,菓子類,冷菓類,ジャ
ム,プリザーブ類等に,蜂蜜に特有の,嗜好性が高く,
濃厚でコクのある蜂蜜風味を該飲食品に賦与およ及び増
強することができる。以下,実施例により本発明の数態
様について更に詳しく説明する。
【0015】
【実施例】実施例1 市販のアカシア蜂蜜100gにプロリン0.04gおよ
びリジン塩酸塩0.01gを加え,50℃にて30分間
かきまぜて溶解した後25℃に冷却して風味の改善され
たアカシア蜂蜜を得た(本発明品1)。本発明品を無添
加のアカシア蜂蜜を対照品として,よく訓練された官能
検査員20名による官能評価を二点比較法(両側検定)
で行った。その結果を表1に示す。
【0016】
【表1】   表1の結果から明らかな如く,本発明品は対照品に
比較して有意水準0.1%で蜂蜜様風味およびし好性に
優れていた。
【0017】実施例2   下記の配合割合で常法により蜂蜜キャンディーを調
製した(本発明品2)。         上白糖              
            120        重量
部        水あめ(水分20%)      
        95          〃    
    水                    
            50          〃
        クローバー蜂蜜          
            6          〃 
       蜂蜜香料(#100長谷川香料)   
   0.2      〃        プロリン
                         
   0.02    〃        リジン塩酸
塩                        
0.004  〃                 
                         
251.224  〃  対照品として上記配合割合ら
プロリンおよびリジン塩酸塩を除いたキャンディーを調
製し,よく訓練された官能検査員20名による官能評価
を二点比較法(両側検定)によって行った。その結果を
表2に示す。
【0018】
【表2】   表2の結果から明らかな如く,本発明品は対照品に
比較して有意水準0.1%で優れていた。
【0019】
【発明の効果】本発明の飲食品の蜂蜜様風味改善増強法
は,前記した如く,プロリン及びリジン及び/又はその
塩類の添加配合によって,例えば,蜂蜜含有飲食品にあ
っては,天然の蜂蜜に特徴的な風味感が一層増強された
コク味のある濃厚な蜂蜜様風味となり,嗜好性の改善さ
れた複雑かつバランスの良い甘味を呈して,蜂蜜入り飲
食品の品質を顕著に向上させることができる。又例えば
,天然の蜂蜜無添加の飲食品の単調で特徴のない風味を
改善して,まろやかで複雑な甘味に変えるとともに甘味
にも幅が出て呈味の濃厚感を高め,該飲食品に天然蜂蜜
感の強いこくのある風味増強効果を賦与することができ
る。殊に,キャンディー,ハードゼリーなどの水分含量
の少ない食品に配合する場合でも,添加量に何らの制約
なしに濃厚な蜂蜜様風味を賦与することができ,且つ,
該食品生地の物性に悪影響を与えないという優れた効果
を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  蜂蜜様風味を有する飲食品に,プロリ
    ンおよびリジン及び/又はその可食性塩類を配合するす
    ることにより該試飲食品の蜂蜜様風味を改善することを
    特徴とする飲食品の蜂蜜様風味改善方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014513713A (ja) * 2011-05-18 2014-06-05 ハイバーネーション ハニー リミテッド L−アラニル−l−グルタミンを有する蜂蜜組成物
US9095163B2 (en) 2009-07-15 2015-08-04 Kao Corporation Packed soy sauce-containing liquid seasoning

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