JPH04234943A - 魚体の処理装置 - Google Patents

魚体の処理装置

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JPH04234943A
JPH04234943A JP41660690A JP41660690A JPH04234943A JP H04234943 A JPH04234943 A JP H04234943A JP 41660690 A JP41660690 A JP 41660690A JP 41660690 A JP41660690 A JP 41660690A JP H04234943 A JPH04234943 A JP H04234943A
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fish
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cutting
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abdomen
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Yutaka Ogawa
豊 小川
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Nippon Fillestar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部が切断された魚体
をたとえば3枚おろしなどに処理するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、鱈などの魚体を3枚おろしな
どに処理するための装置は、頭部が切断された魚体をそ
の頭尾方向を搬送方向に向けかつ腹部を下方に向けた姿
勢で、腹部を頭尾方向に切開き、ガッティングプーリな
どによって内臓を掻取った後、一対の回転丸刃によって
切断して、前記魚体を中骨を含む残滓と、その中骨の両
側方に存在するフィレとを分離するように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、搬送手段によって搬送される魚体の位置決めにばら
つきがあり、そのために切断位置がずれてフィレに背び
れなどが残着するという場合がしばしば生じてしまう。
【0004】したがって本発明の目的は、魚体を常に一
定の位置に搬送して正確かつ確実に切断などの処理を行
い、背びれなどが残着することのない質の良いフィレを
得ることができるようにした魚体の処理装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、頭部が切断さ
れた魚体を、その腹部を上方に向けた姿勢で頭尾方向に
沿って案内し、背びれが嵌り込み搬送方向に沿って延び
る凹凸状の案内溝を有し、魚体の軸線を案内溝の軸線上
に案内する案内供給手段と、魚体の背びれが嵌り込む嵌
合溝を有し、搬送方向に沿って延びる案内部材と、案内
部材上の魚体の腹部に接触して搬送方向下流側に向けて
搬送する搬送手段と、案内部材の嵌合溝を挟んで上方に
突出し、搬送されてきた魚体の背部を背びれの両側部で
頭尾方向に切断する背部切断手段と、案内部材の両側方
でかつ背部切断手段よりも搬送方向下流側に配置され、
魚体の尾部を上方に押上げる押上げ手段と、押上げ手段
よりも搬送方向下流側に設けられ、魚体の腹部の切断な
どの処理を行う処理手段とを含むことを特徴とする魚体
の処理装置である。
【0006】
【作用】本発明に従えば、案内供給手段には頭部が切断
された魚体がその腹部を上方に向けた姿勢で供給され、
背びれが案内溝に嵌り込んだ状態で、凹凸部分に当接し
ながら案内され、これによって魚体の軸線が案内溝の軸
線上に配置され、案内部材へ供給される。案内部材上の
魚体は、背びれが嵌合溝に嵌り込んだ状態で腹部が搬送
手段に接触して搬送方向に向けて搬送される。このよう
に案内部材上で搬送手段によって搬送される魚体は、背
部切断手段によって背びれの両側部が頭尾方向に切断さ
れる。この背部切断手段の搬送方向下流側でかつ案内部
材の両側方には押上げ手段が配置されており、この押上
げ手段によって魚体の尾部が上方に押上げられ、さらに
押上げ手段よりも搬送方向下流側には処理手段が設けら
れる。魚体は尾部が上方に押上げられて、たとえば腹部
側が頭部から尾部にわたってほぼ水平となった状態で、
処理手段に供給される。したがって、処理手段によって
魚体の頭部付近から尾部にわたって確実に切断などの処
理を行うことができる。
【0007】以上のようにして供給手段によって魚体の
軸線を案内溝の軸線上に案内して、背部切断手段によっ
て背びれの両側部を切断し、腹部を上方に向けたままの
姿勢で尾部を上方に押上げて、この状態で処理手段に供
給して腹部の切断などの処理を行うようにしたので、魚
体の位置決めが正確かつ確実であり、これによって切断
などの処理を確実に行うことができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例の全体の構成を示す
簡略化した斜視図であり、図2は図1に示される実施例
の側面図である。本発明に従う処理装置1は、基本的に
、頭部が切断されかつ内臓が除去された魚体Fをその頭
部の付根部分を先頭にして供給する案内供給手段2と、
案内供給手段2の搬送方向A下流端部に連なり搬送方向
Aに沿って一直線上に延びる案内部材3と、案内部材3
の直上に配置され、案内部材3上に乗載された魚体Fを
搬送方向A下流側に向けて搬送する搬送手段4と、前記
案内部材3から上方に部分的に突出し、供給されてきた
魚体Fの背びれ5の両側部を頭尾方向に切断するための
背部切断手段6と、背部切断手段6よりも搬送方向A下
流側でかつ案内部材3の両側方に配置され、搬送されて
きた魚体Fの尾部7を上方に押上げる押上げ手段8と、
押上げ手段8よりも搬送方向下流側に設けられ、魚体F
の腹部の切断処理などを行うための処理手段9とを含む
【0009】図3は案内供給手段2の平面図であり、図
4は案内供給手段2の側面図であり、図5は図4の切断
面線V−Vから見た断面図である。案内供給手段2は、
大略的にV字状に形成され、一対の金属製案内板12,
13を有する。各案内板12,13は、相互に角度θ1
を成す側部14と、側部14の下端部に屈曲して連なり
、相互に近接する方向に延びる底部15とをそれぞれ有
する。角度θ1は、たとえば45〜50度程度に選ばれ
る。
【0010】各底部15は相互に対向する凹凸状である
波状の端面16を有する。各端面16は、各案内部材1
2,13の搬送方向A上流側の端部17で間隔a1を有
し、また各案内板12,13の搬送方向A下流側の端部
18で間隔a2をあけて離間している。間隔a1は、た
とえば10〜15mm程度に選ばれ、また間隔a2はた
とえば5mm程度に選ばれる。したがって各端面16の
間隔は搬送方向A下流側になるにつれて狭くなっている
。このような各端面16によって案内溝19が構成され
る。
【0011】さらに案内板12,13の各底部15は、
水平面に対して上流側の端部17から下流側の端部18
になるにつれて下方となるように角度θ2を有しており
、この角度θ2はたとえば30〜40度程度に選ばれる
【0012】このように構成される案内供給手段2に無
頭魚体Fが上流側端部17側から腹部20を上方にした
姿勢で供給されると、背びれ5が案内溝19内に嵌り込
んだ状態でその背びれ5の両側部は底部15によって支
持され、自重によって搬送方向A下流側に滑って移動す
る。このとき、魚体Fの背びれ5は次第に狭くなる各端
面16に当接しながら移動してゆき、これによって魚体
Fが下流側端部18付近に到達したときには、魚体Fの
軸線l1は案内溝19の中心を通る軸線l2と共通な鉛
直一平面内にあるように配置されている。
【0013】図6は図2の切断面線VI−VIから見た
断面図である。前記案内供給手段2の案内溝19の搬送
方向A下流側の端部21は、案内部材3の嵌合溝22に
臨んで開放しており、案内溝19の軸線l2は案内部材
3の中心軸線を含む仮想鉛直平面m内にある。案内部材
3には、前記仮想平面mに沿って一直線上に延びる嵌合
溝22が形成され、嵌合溝22には前記案内供給手段2
から供給された魚体Fの背びれ5が嵌り込む。案内部材
3にはまた、前記背部切断手段6が部分的に挿通する長
孔23が案内部材3の長手方向に沿って延びて形成され
る。この長孔23から案内部材3の上方に部分的に突出
する前記背部切断手段6は、水平な回転軸線まわりに回
転駆動される一対の回転丸刃24,25を有する。これ
らの回転丸刃24,25は、嵌合溝22よりも幅方向C
(図6の左右方向)にやや大きい間隔をあけて配置され
、かつ嵌合溝22から上方になるにつれて両側方に拡開
する支持面26,27よりも上方に刃先付近が部分的に
突出して設けられている。したがって各支持面26,2
7によって支持された魚体Fは、嵌合溝22内に嵌り込
んでいる背びれ5の両側部で切断される。
【0014】再び図1および図2を参照して、背部切断
手段6の上方には搬送手段4が設けられる。この搬送手
段4は、水平な回転軸線まわりに回転駆動される始端側
プーリ28と、始端側プーリ28の回転軸線と平行な回
転軸線を有する終端側プーリ29と、各プーリ28,2
9間にわたって巻掛けられて張架される無端状の搬送ベ
ルト30と、搬送ベルト30の下張架部分を下方に向け
て弾発的に付勢する複数(本実施例では3)の補助ロー
ラ31とを有する。
【0015】前記搬送ベルト30の外周面には、複数の
たとえば金属製の押圧片32が周方向に等間隔をあけて
固定される。各押圧片32には外方に向けて開放される
大略的にV字状の押圧面33がそれぞれ形成されている
。このような押圧面33によって魚体Fの腹部20付近
が両側方(図6の左右方向)へずれてしまうことを防止
することができ、しかも背びれ5は嵌合溝22内に嵌り
込んでいるので魚体Fの軸線l1が前記仮想平面mから
ずれてしまうことを防止することができる。このように
して案内部材30上の魚体Fは、正確に位置決めされた
ままの状態で、搬送方向A下流側に向けて搬送される。
【0016】上述のようにして魚体Fが背部切断手段6
上を搬送方向A下流側に向けて通過する際には、尾部7
近傍にまでわたって存在する背びれ5は案内部材3の前
記嵌合溝22内に嵌り込んでおり、したがって魚体Fの
背部10は前記支持面26,27から浮いた状態となら
ないため、これによって少なくとも背びれ5が存在する
部分を含んで尾部7付近まで前記背部切断手段6によっ
て背びれ5の厚み方向両端側部に切込みを形成すること
ができる。
【0017】図7は、図2の切断面線VII−VIIか
ら見た断面図である。前記背部切断手段6の搬送方向A
下流側には、魚体Fの尾部7を上方に押上げる押上げ手
段8が配置される。押上げ手段8は、前記案内部材3を
挟んで両側に配置される一対の押上げローラ36,37
を備え、各ローラ36,37は軸棒38にその回転軸線
まわりに回転自在に軸支される。軸棒38の軸線方向一
端部は揺動レバー39の長手方向一端部に固定され、揺
動レバー39の他端部はピン40(図1および図2参照
)に揺動自在に軸支される。ピン40は図示しない装置
の機体などに固定される。また揺動レバー39の前記一
端部付近には、引張りばね41の一端部が係止されてお
り、引張りばね41の他端部は前記機体(図示せず)の
係止位置に係止されている。引張りばね41のばね力に
よって、揺動レバー39はピン40の軸線まわりに矢符
B方向に付勢され、これによって前記押上げローラ36
,37は上方に向けて弾発的に付勢される。
【0018】このような押上げローラ36,37上を案
内部材3の支持面26,27上を摺動しながら通過する
魚体Fは、尾部7寄りになるにつれて重量が小さくなる
ため、前記押上げローラ36,37によって上方へ弾発
的に押上げられる。
【0019】図8は、前記押上げ手段8およびその近傍
の側面図である。図7をも参照して、押上げ手段8の上
方にはこの押上げ手段8によって上方に押上げられる尾
部7の上方への変位を規制するための位置決めローラ4
5が設けられる。このローラ45は、軸棒46に回転自
在に軸支されており、軸棒46は連結部材47の長手方
向一端部に固定される。連結部材47の他端部は、前記
終端側プーリ29をその回転軸線まわりに回転自在に軸
支する軸棒48に取付けられている。したがってローラ
45は予め定める一定の位置、たとえば尾部7がほぼ水
平となる位置に位置決めされる。
【0020】このような規制ローラ45の搬送方向A下
流側近傍には、魚体Fの腹部20を厚み方向中心位置で
頭尾方向に切断するための腹部切断手段50が設けられ
る。この腹部切断手段50よりもさらに搬送方向A下流
側には、図1および図2に示されるように腹須切断手段
51が設けられ、さらに腹須切断手段51の搬送方向A
下流側には、中骨切断手段52が設けられる。各切断手
段50,51,52を含む範囲にわたって、魚体Fを搬
送方向A下流側に向けて搬送するための移動手段53が
設けられている。これらの切断手段50,51,52お
よび移動手段53によって、前記処理手段9を構成する
【0021】再び図1を参照して、前記移動手段53は
、各切断手段50〜52の両側方に近接して設けられる
一対の無端状の挟持ベルト54a,54bを備える。 一方の挟持ベルト54aは、始端側プーリ55と終端側
プーリ56とにわたって巻掛けられて張架される。終端
側プーリ56は、鉛直な回転軸線まわりに回転駆動され
る回転軸57に固定されており、回転軸57にはウォー
ム歯車機構などによって実現される減速手段58からの
減速された回転力が伝達される。この減速手段58には
、図示しないモータなどの駆動源からの回転駆動力が入
力される。
【0022】前記挟持ベルト54aの他方の挟持ベルト
54bに対向して臨む内張架部分には、挟持ベルト54
bに近接する方向に弾発付勢された複数の補助ローラ5
9が鉛直な回転軸線まわりに回転自在に設けられ、各挟
持ベルト54a,54bによって挟持された魚体Fが通
過した際に、各挟持ベルト54a,54bが外側方へ変
位して、各切断手段50〜52によって切断する際に魚
体Fが不所望に変位してしまうことを防止している。ま
た挟持ベルト54aの外側方に臨む外張架部分には、テ
ンションローラ60が設けられ、このローラ60によっ
て挟持ベルト54の張力を調整することができる。さら
に前記補助ローラ59は、図示しない構成によって鉛直
方向に沿って上下に変位可能に設けられており、魚体の
大きさなどに応じてその押圧位置を調整することができ
るように構成されている。
【0023】前記挟持ベルト54aには、外方に向けて
突出するたとえばセラミック製のピン61が周方向に間
隔をあけて複数設けられており、これによって挟持した
魚体Fのずれなどを防止することができる。
【0024】他方の挟持ベルト54bもまた、前述した
挟持ベルト54aと同様な構成によって走行駆動され、
魚体Fの搬送経路に関して左右対称に構成されており、
これらの挟持ベルト54a,54b間に挟持された状態
で、魚体Fは搬送方向A下流側に向けて搬送され、前述
した各切断手段50,51,52によって切断処理が行
われる。
【0025】図9は腹部切断手段50付近の斜視図であ
り、図10は図9の切断面線X−Xから見た断面図であ
る。この腹部切断手段50は、基端部が軸棒64に固定
され、遊端部65寄りになるにつれて搬送方向A上流側
に緩やかに弯曲して形成される一対の腹須上げレバー6
6を有する。各腹須上げレバー66は引張りばね67に
よって矢符C方向にばね付勢された状態で、ストッパ6
8によって矢符C方向への角変位が阻止されている。こ
の状態では、前記遊端部65の案内部材3からの高さh
1は、内臓が除去されていわばつぶれた状態となってい
る腹部20よりもわずかに下方となる高さに選ばれてお
り、しかも遊端部65は半球状に形成されている。した
がって搬送方向A下流側に向けて案内部材3上を搬送さ
れてきた魚体Fは、その腹腔69内に前記遊端部65が
挿入され、その魚体Fがさらに搬送方向A下流側に向け
て搬送されるにつれて上方へ持上げられてゆく。
【0026】このような腹須上げレバー66の両側方に
は、一対の押えレバー70が設けられる。各押えレバー
70の遊端部71は前記腹須上げレバー66の遊端部6
5よりも上方でかつ搬送方向A下流側に近接して配置さ
れており、これらの遊端部71から搬送方向A下流側に
なるにつれて緩やかに下方に弯曲した弯曲部72によっ
て、腹腔69内に前記腹須上げレバー66の遊端部65
が挿入された状態で腹部20を各遊端部65近傍の両外
側方で押圧し腹須上げレバー66および押えレバー70
間に設けられている一対の腹部切断用回転丸刃73,7
4によって腹びれ75の両側部が尾部7近傍にまでわた
って切断される。
【0027】このようにして腹部切断用回転丸刃73,
74によって腹びれ75をそれらの間に介在させた状態
で尾部7付近まで切断できるのは、押上げローラ36,
37によって尾部7付近が上方に押上げられた状態で、
位置決めローラ45によってその上方への変位が規制さ
れ、これによって前述したように腹部20は尾部7に至
るまでほぼ水平になるように配置することができるから
である。
【0028】前記押えレバー70は、本実施例では連結
部材76によってそれぞれ腹須上げレバー66に連結し
て腹須上げレバー66とともに揺動するようにしたけれ
ども、これらの抑えレバー70を処理装置の機体などに
図示しない取付部材を用いて固定的に取付けるようにし
てもよい。
【0029】図11は、図2の切断面線XI−XIから
見た断面図である。前記腹須切断手段51は、角度θ2
を成してV字状に配置される一対の腹須切断用回転丸刃
81,82を備える。前記挟持ベルト54a,54bに
よって挟持され、かつ案内部材3上に乗載された魚体F
の腹須83は切断される。前記角度θ2は、たとえば4
0〜45度程度に選ばれる。また各回転丸刃81,82
は回転軸84,85にそれぞれ固定されており、各回転
軸84,85は図示しない構成によって回転力が伝達さ
れて各回転軸線まわりに回転駆動される。
【0030】このような状態においてもまた、魚体Fは
、その背びれ5が嵌合溝22内に嵌り込んだ状態でその
軸線l1は鉛直な仮想平面m上にあり、各回転丸刃81
,82の最も近接した刃先部分間の中心を、前記仮想平
面m上に配置しておくことによって、各刃先部分付近で
確実に前記腹須83を切断することができる。
【0031】図12は、図2の切断面線XII−XII
から見た断面図である。前述したように腹須切断手段5
0によって腹須83が切断された魚体Fは、角度θ3を
成してV字状に配置される一対の中骨切断用回転丸刃8
7,88を備える中骨切断手段52によってフィレ状に
切断される。この角度θ3は、たとえば15〜30度程
度に選ばれる。このような中骨切断手段52による切断
時において、各回転丸刃87,88の相互に近接した各
刃先部分は、前述した背部切断手段6によって形成され
た切込み89に交差するように位置決めされており、こ
れによって前記背びれ5が残着した中骨および背骨を含
む残滓F1と、その両側のフィレF2a,F2bとに確
実に切断することができる。
【0032】前述した実施例では、処理手段9を、切断
手段50、腹須切断手段51、中骨切断手段52および
移動手段53によって構成するようにしたけれども、そ
の他の手段たとえばガッティングプーリなどによって実
現される内臓除去手段を設けるようにしてもよい。
【0033】図13は、本発明のさらに他の実施例の移
動手段93を簡略化して示す斜視図である。なお、前述
の実施例と対応する部分には同一の参照符を付す。本実
施例では、案内部材3が搬送方向Aに沿って中骨切断用
回転丸刃87,88よりもさらに下流側に一直線状に延
びて形成される。この案内部材3の直上には移動手段9
3が配置される。この移動手段93は、無端状のチエン
94と、チエン94が巻掛けられて張架される複数(本
実施例では4)のスプロケットホイル95〜98とを有
する。これらのスプロケットホイル95〜98のうち少
なくとも1つ、たとえば最も上流側のスプロケットホイ
ル97が図示しない駆動手段によって水平な回転軸線ま
わりに回転駆動され、これによってチエン94は矢符D
方向に走行駆動される。
【0034】このチエン94は、図14に示されるよう
に、一対のピン100,101とこれらのピン100,
101によって相互に連結され大略的に楕円状の一対の
板状体102,103とによって構成される分割部10
4と、各板状体102,103の外側方で前記ピン10
0,101が嵌り込んで隣接する各分割部104を相互
に連結する連結部105とを有する。連結部105は、
前記ピン100,101が嵌合する嵌合孔106,10
7を有する基部108と、基部108が一体的に形成さ
れる係止爪109とを有する。係止爪109は、ループ
状のチエン94において外方に突出して設けられ、中骨
F1を構成する複数の関節110がそれぞれ嵌り込むV
字状の保持溝111が形成される。分割部104を挟ん
で対向する各係止爪109の間隔W2は、中骨F1の直
径W3よりもやや狭く選ばれる。このような係止爪10
9によって、前記腹部切断手段50によって腹部が切断
された魚体の中骨をその両側で押さえつけることができ
る。このようなチエン94によって、案内部材3上で魚
体Fを搬送方向A下流側に向けて搬送し、前述した腹須
切断手段51および中骨切断手段52によって処理する
ことができる。
【0035】このように魚体Fの背びれ5が嵌合溝22
に嵌り込んだ状態で搬送方向Aに沿って一直線状に移動
されながら処理される魚体の両側部がベルトなどによっ
て挟持されていないので、中骨切断手段52による処理
を行う際に、各回転丸刃87,88がフィレに接触する
ことなく腹腔内に挿入されるための腹部を開けるための
手段を設ける必要がなくなり、また各回転丸刃87,8
8によって切断されたフィレは案内部材3の両側に落下
するので回収が容易である。
【0036】本発明のさらに他の実施例として、図15
に示されるように、前記チエン94に代えて、可撓性の
ベルト113に中骨F1の関節110の間に嵌り込むブ
ロック114をベルト113の周方向全周に亘って予め
定める間隔をあけて設けるようにしてもよい。このブロ
ック114は、中骨F1の長手方向に対して垂直に配置
されており、この垂直方向の幅W4を魚体の種類および
腹腔の大きさなどによって適宜選択することによって、
腹皮が内側へ変位して腹腔を塞いでしまうことを防止す
ることができる。またこのブロック114に外方、すな
わち図15の下方になるにつれて先細状となる案内面1
15を形成しておくことによって、腹皮を両外側方に押
さえて腹腔を上方に開いた状態とすることができるとと
もに、ブロック114自体の腹腔内への挿入を円滑に行
うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、魚体は供
給手段によってその軸線が案内溝の軸線上に位置するよ
うに案内されて案内部材上に供給される。案内部材上に
乗載された魚体Fは搬送手段によって中心軸線がずれる
ことなしに搬送され、背部切断手段によって背びれの両
側部に切込みが形成される。このようにして背部に切込
みが形成された魚体はさらに搬送方向下流側に向けて搬
送され、押上げ手段によって尾部付近が上方に押上げら
れた状態となって、処理手段によって腹部の切断処理な
どが行われる。このように押上げ手段によって尾部付近
が上方に押上げられた状態で処理手段による処理が行わ
れるので、その魚体の腹部から尾部にわたって処理手段
による処理に適した所定の位置に位置決めすることがで
き、これによって確実に処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の構成を示す簡略化し
た斜視図である。
【図2】図1に示される実施例の側面図である。
【図3】供給手段2の構成を示す平面図である。
【図4】供給手段2の側面図である。
【図5】図4の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】図2の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
【図7】図2の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
【図8】押上げ手段8およびその付近の構成を示す側面
図である。
【図9】腹部切断手段50付近の斜視図である。
【図10】図9の切断面線X−Xから見た断面図である
【図11】図2の切断面線XI−XIから見た断面図で
ある。
【図12】図2の切断面線XII−XIIから見た断面
図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の移動手段93を
示す簡略化した斜視図である。
【図14】チエン94の具体的構成を示す一部の斜視図
である。
【図15】本発明のさらに他の実施例の移動手段112
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1  処理手段 2  供給手段 3  案内部材 4  搬送手段 5  背びれ 6  背部切断手段 7  尾部 8  押上げ手段 9  処理手段 10  背部 19  案内溝 20  腹部 22  嵌合溝 50  腹部切断手段 51  腹須切断手段 52  中骨切断手段 53  移動手段 F  魚体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  頭部が切断された魚体を、その腹部を
    上方に向けた姿勢で頭尾方向に沿って案内し、背びれが
    嵌り込み搬送方向に沿って延びる凹凸状の案内溝を有し
    、魚体の軸線を案内溝の軸線上に案内する案内供給手段
    と、魚体の背びれが嵌り込む嵌合溝を有し、搬送方向に
    沿って延びる案内部材と、案内部材上の魚体の腹部に接
    触して搬送方向下流側に向けて搬送する搬送手段と、案
    内部材の嵌合溝を挟んで上方に突出し、搬送されてきた
    魚体の背部を背びれの両側部で頭尾方向に切断する背部
    切断手段と、案内部材の両側方でかつ背部切断手段より
    も搬送方向下流側に配置され、魚体の尾部を上方に押上
    げる押上げ手段と、押上げ手段よりも搬送方向下流側に
    設けられ、魚体の腹部の切断などの処理を行う処理手段
    とを含むことを特徴とする魚体の処理装置。
JP41660690A 1990-12-29 1990-12-29 魚体の処理装置 Expired - Lifetime JPH0761231B2 (ja)

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