JPH0823874A - 魚体の硬質鱗処理装置 - Google Patents

魚体の硬質鱗処理装置

Info

Publication number
JPH0823874A
JPH0823874A JP16156494A JP16156494A JPH0823874A JP H0823874 A JPH0823874 A JP H0823874A JP 16156494 A JP16156494 A JP 16156494A JP 16156494 A JP16156494 A JP 16156494A JP H0823874 A JPH0823874 A JP H0823874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish body
sandwiching
hard
fish
scales
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16156494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Ogawa
豊 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fillestar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fillestar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fillestar Co Ltd filed Critical Nippon Fillestar Co Ltd
Priority to JP16156494A priority Critical patent/JPH0823874A/ja
Publication of JPH0823874A publication Critical patent/JPH0823874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鯵などの魚体の側線に沿って延びる硬質鱗の
除去作業の効率を向上する。 【構成】 搬送手段23a,23bによって搬送方向に
向けて搬送される一対の挟持部材16a,16b間に魚
体Fを挟持して前記搬送方向Aに搬送し、各挟持部材1
6a,16bには魚体Fの尾部付近に側線に沿って延び
る硬質鱗が露出するように切欠き34a,34bをそれ
ぞれ形成し、前記魚体Fの搬送経路に臨んで設けられる
回転刃18,19によって、前記切欠きから突出する硬
質鱗を切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば鯵(あじ)の
尾部付近から両側線に沿って形成されている刺状のいわ
ゆるゼイゴまたは剣などと呼ばれる硬質鱗を連続的に除
去するために好適に実施することができる魚体の硬質鱗
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば鯵である魚体1には、図13に
示されるように、尾部2から側線3に沿って頭部4側に
延びる硬質鱗5が両側に形成されており、このような硬
質鱗5はその周囲の鱗よりも3〜5mm程度突出し、こ
の硬質鱗5の先端部が鋭く尖ってくちばし状となってお
り、誤って食すると喉に食い込んで極めて取れにくい。
そのため、学校給食などでは、前記硬質鱗5を除去する
ことが義務付けられている。
【0003】従来、上述したような硬質鱗5を除去する
にあたっては、作業者が手作業で切取っている。このよ
うな手作業では、熟練者であっても5秒/尾程度の処理
速度であり、極めて処理効率が悪い。
【0004】また硬質鱗5は魚体1の尾部2付近に形成
されているため、作業者は一方の手で包丁を握り、他方
の手で前記硬質鱗5の周囲を押さえておかなければなら
ず、不慣れな作業者であれば、包丁や硬質鱗5によって
指を傷付けてしまい、安全性に劣る。しかも硬質鱗5は
その周囲の鱗に比べて極めて硬く、そのため包丁を1時
間に1回程度は研ぎ直さなければならず、作業が中断し
てしまい、魚体の処理効率が悪いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、多数の魚体の硬質鱗の除去作業を連続して短時間
で処理することができる魚体の硬質鱗処理装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、両側面に尾部
付近から側線に沿って頭部側に延びる硬質鱗を有する魚
体を、その厚み方向両側面から挟持する一対の挟持部材
を有し、各挟持部材には、前記硬質鱗が露出するように
切欠きがそれぞれ形成される複数の挟持手段と、予め定
める搬送方向に向けて走行駆動される走行体を有し、こ
の走行体に各挟持手段が連続して設けられる搬送手段
と、刃先を、各挟持部材の前記切欠きが形成される各部
分の搬送経路に近接させかつ搬送方向上流側に臨ませて
予め定める取付位置にそれぞれ設けられる一対の切断刃
を含むことを特徴とする魚体の硬質鱗処理装置である。
【0007】また本発明は、両側面に尾部付近から側線
に沿って頭部側に延びる硬質鱗を有する魚体を、その厚
み方向両側面から挟持する一対の挟持部材を有し、各挟
持部材には、前記硬質鱗が露出するように切欠きがそれ
ぞれ形成される複数の挟持手段と、予め定める搬送方向
に向けて走行駆動される走行体を有し、この走行体に各
挟持手段が連続して設けられる搬送手段と、刃先を、各
挟持部材の前記切欠きが形成される各部分の搬送経路に
近接させかつ搬送方向上流側に臨ませて予め定める取付
位置にそれぞれ設けられる一対の切断刃と、前記一対の
切断刃によって各切欠きから突出する硬質鱗が除去され
た魚体の頭部、内臓および中骨を除去して、前記魚体を
フィレ状に処理する魚体処理手段とを含むことを特徴と
する魚体の硬質鱗処理装置である。
【0008】
【作用】本発明に従えば、魚体の両側面には、尾部付近
から側線に沿って頭部側に延びる硬質鱗が形成され、こ
のような魚体を背尾方向両側から調理する一対の挟持部
材には前記硬質鱗が露出するように切欠きがそれぞれ形
成される。このような構成を有する複数の挟持手段は、
予め定める搬送方向に向けて走行駆動される走行体に連
続して設けられ、各挟持部材間に魚体を挟んだ状態で、
前記切欠きから硬質鱗を突出させて、魚体が搬送され
る。各挟持手段の前記切欠きが形成される部分の搬送経
路に近接し、かつ搬送方向上流側に臨む刃先を有する一
対の切断刃は、たとえば装置本体などである予め定める
取付位置にそれぞれ設けられる。したがって搬送手段に
よって搬送されてきた魚体は、各切断刃によって前記切
欠きからそれぞれ突出する硬質鱗が切断され、こうして
複数の魚体の硬質鱗を高速でかつ連続して除去すること
が可能となる。
【0009】また本発明に従えば、魚体の両側面には、
尾部付近から側線に沿って頭部側に延びる硬質鱗が形成
され、このような魚体を背尾方向両側から調理する一対
の挟持部材には前記硬質鱗が露出するようにして切欠き
がそれぞれ形成される。このような構成を有する複数の
挟持手段は、予め定める搬送方向に向けて走行駆動され
る走行体に連続して向けられ、各挟持部材間に魚体を挟
んだ状態で、前記切欠きから硬質鱗を突出させて、魚体
が搬送される。各挟持手段の前記切欠きが形成される部
分の搬送経路に近接し、かつ搬送方向上流側に臨む刃先
を有する一対の切断刃は、たとえば装置本体などである
予め定める取付位置にそれぞれ設けられる。したがって
搬送手段によって搬送されてきた魚体は、各切断刃によ
って前記切欠きからそれぞれ突出する硬質鱗が切断さ
れ、こうして複数の魚体の硬質鱗を高速でかつ連続して
除去することが可能となる。その後、硬質鱗が除去され
た魚体は、魚体処理手段によって頭部、内臓および中骨
が除去され、フィレ状に処理される。こうして一連の魚
体処理作業をいわば自動的に連続して行うことができる
ので、作業者は挟持手段の各挟持部材間に魚体を配置す
るだけでよく、硬質鱗を有する魚体のフィレ処理を高速
で連続して行うことが可能となる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の魚体の硬質鱗処
理装置11を示す正面図であり、図2は図1の上方から
見た魚体の硬質鱗処理装置11の平面図である。本実施
例の魚体の硬質鱗処理装置11は、基台12と、基台1
2に設けられ、たとえば鯵(あじ)である魚体Fを始端
13側から終端14側に向けて予め定める搬送方向Aに
搬送する搬送手段15と、魚体Fを挟持する一対の挟持
部材16a,16bを有し、搬送手段15に前記搬送方
向Aに沿って連続して設けられる複数の挟持手段17
と、挟持手段17によって搬送手段15の始端13側か
ら双方向A下流側に搬送されてきた魚体Fの硬質鱗を切
除するための一対の切断刃である回転刃18,19とを
含む。
【0011】搬送手段15は、モータM1からの動力に
よって水平な回転軸線まわりに回転駆動される一対の始
端側スプロケットホイル21a,21bと、各始端側ス
プロケットホイル21a,21bと平行な回転軸線まわ
りに回転駆動される一対の終端側スプロケットホイル2
2a,22bと、各始端側スプロケットホイル21a,
21bおよび各終端側スプロケットホイル22a,22
b間にわたって巻掛けられて張架される走行体である一
対の搬送チェーン23a,23bとを含む。
【0012】各搬送チェーン23a,23bには、各挟
持手段17の下方の挟持部材16bが固定され、上方の
挟持部材16aは始端13側では開いた状態であり、搬
送方向A下流側に搬送されるにつれて、前記上方の挟持
部材16aがその背後側から長手案内部材24によって
押圧されて閉じ、前記魚体Fを挟んだ状態とされる。こ
の案内部材24は、たとえばφ5〜φ9mm程度の鋼線
または鋼棒から成り、最も始端13側で搬送方向Aに沿
って一直線状に延び、開いた状態の上方の挟持部材16
aを支持する第1案内部15と、搬送方向A下流側にな
るにつれて図1の紙面に垂直手前側(図2の下方)に滑
らかに湾曲し、かつ鉛直平面内において図1の下方(図
2の紙面の垂直奥行き方向)に滑らかに湾曲する第2案
内部26と、第2案内部26に連なり、搬送方向A下流
側に向けて始端13側に配置される回転刃18付近まで
延びる一直線状の第3案内部27とを有する。この第3
案内部27によって、上方の挟持部材16aが下方の挟
持部材16b上に押さえ付けられた状態で案内される。
【0013】このような第3案内部27の搬送方向A下
流側の端部に部分的に重なって、搬送方向Aとほぼ平行
に延びる押さえ部材28が終端14付近まで延びて設け
られる。この押さえ部材28は、基台12に固定的に設
けられ、各回転刃18,19の回転力によって各挟持部
材16a,16b間に挟まれた魚体Fが変位しないよう
に、前記上方の挟持部材16aを押さえ付けた状態に保
つ。
【0014】図3は、図2の切断面線III−IIIか
ら見た拡大断面図である。前記上下一対の挟持部材16
a,16bは、魚体Fの形状に対応した凹所29a,2
9bをそれぞれ有し、その魚体Fの頭部30側の端部は
ヒンジ31によって矢符B1,B2方向に開閉自在に連
結される。各凹所29a,29bは、魚体Fの尾部32
側でその尾部32が挿通し得る程度の隙間をあけて開放
している。このような尾部32寄りの端部には、尾部3
2付近から魚体Fの側線33a,33bに沿って頭部3
0側に延びる切欠き34a,34bがそれぞれ形成さ
れ、各切欠き34a,34bから魚体Fの硬質鱗35
a,35bが外方に突出している。
【0015】図4は、一方の切欠き34aから突出する
硬質鱗35a付近の拡大断面図である。前述の各硬質鱗
35a,35bは同様なものであるため、一方の硬質鱗
35aについて説明する。この硬質鱗35aは、ゼイゴ
または剣などと呼ばれ、先端部が鋭く尖ったくちばし状
に形成され、魚体Fの側線に沿って体長の約1/3にわ
って尾部32付近から頭部30側へ延びて形成される。
このような硬質鱗35aは、その周囲の表面から高さH
=3〜5mm程度が突出しており、仮想線36で示され
るように、前記角状に尖った先端部を含む部分を前記回
転刃18によって切除すればよい。このとき、切欠き3
4aの幅Wが大きすぎると、硬質鱗35aの下方になる
魚肉まで切除してしまい、歩留まりが低下する。このた
め、前述したように先端部を含む仮想線36に示される
位置で切断して、鋭く危険な先端部付近だけを切取るよ
うにしている。
【0016】前記始端13側に配置される回転刃18上
には、各挟持部材16a,16bから突出する魚体Fの
尾部32を回転刃18上に保持するための尾部保持部材
37が搬送方向Aに沿って設けられる。また終端14側
に配置される回転刃19の下方には前記尾部32を回転
刃19の下方に保持するための尾部保持部材38が設け
られる。これらの尾部保持部材37,38によって、各
回転刃18,19によって硬質鱗35a,35bが切断
されるとき、各回転刃18,19から魚体Fの尾部32
を退避させておくことができる。このようにして各尾部
保持部材37,38で尾部32を各回転刃18,19か
ら退避させた状態で、各硬質鱗35a,35bが各回転
刃18,19によって切断されるために、各挟持部材1
6a,16bの切欠き34a,34b付近は、その厚み
が薄く形成されており、これによって各硬質鱗35a,
35bの高さHが小さい魚体であっても、確実に硬質鱗
35a,35bの先端部付近を切取ることができる。
【0017】図5は、案内部材24の第2案内部26付
近を拡大して示す斜視図である。前記挟持手段17の上
方の挟持部材16aは、凹所29aを形成する湾曲部3
9aと、湾曲部39aの幅方向両端部に連なる平坦なフ
ランジ部40aとを有し、湾曲部39aは、魚体F下方
の挟持部材16bとによって挟んだ状態において、フラ
ンジ部40aに対して頭部30側の頭部寄り部分41a
が深く、尾部32寄りの尾部寄り部分42aが浅く形成
される。もう一方の下方の挟持部材16bもまた、前述
の上方の挟持部材16bと同様な構成を有し、対応する
部分には同一の数字に沿え字bを付す。
【0018】魚体Fの尾部32付近は、一般に、魚体F
の大きさに拘わらず厚みがほぼ同一であるため、各挟持
部材16a,16bの各湾曲部39a,39bのフラン
ジ部40a,40bに対する深さを、頭部寄り部分41
a,41bを最も大きな魚体の厚みに対応して決定し、
尾部寄り部分42a,42bの深さをほぼ同一とするこ
とによって、少なくとも魚体Fの尾部32付近を各挟持
部材16a,16bの尾部寄り部分42a,42bによ
って確実に挟持することができ、各挟持部材16a,1
6b間で変位してしまうことが防がれる。このようにし
て確実に硬質鱗35a,35bを切取ることができると
ともに、各挟持部材16a,16bを魚体の大きさに応
じて複数種類、準備する必要がなく、部品点数が少なく
てすむ。
【0019】始端13側に配置される一方の回転刃18
は、下方の挟持部材16bの切欠き34bから突出する
硬質鱗35bを切断し、終端14側に配置される一方の
回転刃19は、上方の挟持部材16の切欠き34aから
突出する硬質鱗35aを切断する。そのため、各回転刃
18,19は、水平面に対して6〜8°程度の角度で始
端13側の回転刃18は下方に、また終端14側の回転
刃19は上方に傾斜して配置されている。なお、回転刃
18を上方に、また回転刃19を下方に傾斜させてもよ
い。
【0020】前記案内部材24の第3案内部27は、第
1および第2案内部25,26がそれぞれ1本の鋼線に
よって構成されているのに対して、複数(本実施例では
4)の鋼線によって構成され、各硬質鱗35a,35b
の切断位置において大きな押圧力で上方の挟持部材16
a,16bを押さえ付けておくことができる。
【0021】以上のような構成によって、モータM1が
駆動され、各搬送チェン23a,23bが走行駆動され
た状態において、始端13側で、下方の挟持部材16b
に手作業によって魚体Fが載置され、この挟持手段17
が搬送方向A下流側に搬送されるにつれて、上方の挟持
部材16aは、案内部材24の第1案内部25によって
支持されながら案内され、第2案内部26によって矢符
B2方向に閉じる方向に案内されて第3案内部27によ
って下方の挟持部材16上に押し付けられ、こうしてい
わば自動的に挟持部材16aが閉じられる。
【0022】このようにして魚体Fを挟持した挟持手段
17は、さらに搬送方向A下流側に向けて搬送され、押
さえ部材28によって上方の挟持部材16aの尾部寄り
部分42aが押さえ付けられ、回転刃18によって上方
の切欠き34aから突出する硬質鱗35aが切断され
る。さらに前記挟持手段17が搬送方向A下流側に搬送
されるにつれて、他方の挟持部材16bの切欠き34b
から下方に突出する硬質鱗35bは回転刃19によって
切断され、その挟持手段17が前記押さえ部材28を通
過したとき、上方の挟持部材16aは図示しない捩りば
ねによって矢符B1方向に開かれて、下方の挟持部材1
6b上の硬質鱗35a,35bが切除された魚体Fが終
端14付近に設けられる図示しない容器内に落下して回
収される。このようにして魚体Fの硬質鱗35a,35
bをいわば自動的に切り取ることができるので、魚体処
理作業の効率を格段に向上することができる。本実施例
の硬質鱗処理装置11aでは、たとえば60〜120尾
/分の魚体を処理することができ、格段に処理効率が向
上される。
【0023】図6は、本発明の他の実施例の魚体の硬質
鱗処理装置11aを示す一部の斜視図である。本実施例
では、図1〜図5に示される実施例の魚体の硬質鱗処理
装置11に加えて、この処理装置11によって硬質鱗3
5a,35bが除去された魚体Fをフィレ状に処理する
魚体処理手段48を含む。魚体処理手段48は、垂直な
回転軸線まわりに駆動される一対の始端側プーリ49
a,49bの鉛直な回転軸線まわりに回転自在な一対の
終端側プーリ50a,50bと、各始端側プーリ49
a,49bおよび各終端側プーリ50a,50b間にわ
たって巻掛けられて張架される一対の搬送ベルト51
a,51bと、前記搬送ベルト51a,51bの相互に
対向する内張架部分間の魚体の搬送経路に設けられ、水
平な回転軸線まわりに回転駆動されて各搬送ベルト51
a,51b間に供給された魚体の腹部を頭尾方向に切断
する腹部切開用回転丸刃52と、腹部切開用回転丸刃5
2よりも搬送方向C下流側に設けられ、水平軸線まわり
に回転駆動され、魚体Fの腹腔内の内臓を掻き取るガッ
ティングプーリ53と、ガッティングプーリ53よりも
搬送方向C下流側に設けられ、内臓が除去された魚体F
を中骨の付け根付近まで切断して、この中骨を含む残滓
と2枚のフィレとに分離する4枚の中骨除去用回転丸刃
54a〜54dと、前記硬質鱗処理装置11の搬送手段
15の終端14に設けられ、各硬質鱗35a,35bが
処理された魚体の頭部31を切断する頭部切断手段55
と、頭部が切断された魚体Fを各始端側プーリ49a,
49bの搬送ベルト51a,51b間に導くシュート5
6とを含む。
【0024】前記頭部切断手段55は、搬送手段35の
終端14に配置され、上方の挟持部材16aが開かれた
挟持手段17から落下した魚体Fを、さらに搬送方向A
下流側に搬送する搬送ベルト57と、搬送ベルト57上
の魚体Fを上方から押さえた状態に維持する押さえベル
ト58と、搬送ベルト57および押さえベルト58間の
魚体Fの頭部30を切断する頭部切断用回転丸刃59と
を含む。このような頭部切断手段55によって頭部30
が切除された魚体Fは、前記シュート56に落下し、こ
のシュート56の傾斜によって、前述の始端側プーリ4
9a,49b間に巻掛けられる各搬送ベルト51a,5
1b間に頭部側を先頭にし、かつ腹部60を下方にして
供給される。
【0025】以上のような構成によって、魚体Fの各硬
質鱗35a,35bを切取って、中骨の除去されたフィ
レを一連の搬送経路で、いわば自動的に行うことがで
き、魚体処理効率を向上することができる。なお、魚体
処理手段48は、図6に示される構成に限るものではな
く、既存のフィレマシーンと呼ばれる処理装置を用いる
ようにしてもよい。
【0026】図7は、本発明のさらに他の実施例の魚体
の硬質鱗処理装置11b示す簡略化した正面図である。
本実施例では、上記2つの搬送手段63a,63bが設
けられ、上方の搬送手段63aの搬送チェーン64aに
は一方の挟持部材16aが連続して固定され、また下方
の搬送手段63bの搬送チェーン64bには他方の挟持
部材16bが前記上方の挟持部材16aと同一の間隔で
連続して固定され、その他の構成は、図1〜図5に示さ
れた実施例または図6に示される実施例と同様である。
【0027】このように上下2段の搬送手段63a,6
3bに各挟持部材16a,16bをそれぞれ設けて、魚
体Fを挟持するようにしたので、前述の実施例に比べて
装置の搬送方向の長さを短くして小形化することができ
る。
【0028】図8は、本発明のさらに他の実施例の魚体
の硬質鱗処理装置11cを示す簡略化した正面図であ
る。なお、本実施例は図1〜図5に示される実施例に類
似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべ
きは、搬送手段15の終端14にわたってU字状に反転
して下方に延びる押さえ部材67を設けて、挟持手段1
7の上方の挟持部材16aを閉じたままの状態で搬送
し、上方の回転刃18で一方の硬質鱗35aを切断した
後、下方の回転刃19によって他方の硬質鱗35b切断
するように構成される。このような構成によって、各回
転刃18,19の傾斜方向を同一とすることができ、し
かも装置の搬送経路長を短くして小形化することができ
る。
【0029】図9は、本発明のさらに他の実施例の挟持
手段17aを示す斜視図である。前述の実施例では、各
挟持部材16a,16bの長手方向一端部をヒンジ31
によって連結したけれども、本実施例では各挟持部材1
6a,16bの一側部がヒンジ69a,69bによって
角変位自在に連結され、各ヒンジ69a,69bには各
挟持部材16a,16bを相互に離反する方向にばね付
勢する捩りばね70a,70bが装着される。このよう
な押さえ部材67を用いる場合には、前記案内部材24
は不要であり、部品点数を削減することができる。
【0030】図10は、本発明のさらに他の実施例の魚
体の硬質鱗処理装置11dを示す平面図である。本実施
例の魚体の硬質鱗処理装置11dは、鉛直な回転軸線ま
わりに供給方向Dに向けて回転駆動される走行体として
のターンテーブル75と、ターンテーブル75に周方向
に間隔をあけて固定される複数の挟持手段76と、挟持
手段76によって挟まれた魚体の硬質鱗35a,35b
をそれぞれ切断する切断刃としての回転刃77,78
と、挟持手段76を軸79の軸線まわりに矢符E方向に
角変位させる当接部材80と、挟持手段76から露出す
る魚体Fの腹部60を頭尾方向に切断する腹部切開用回
転丸刃81と、魚体Fを容器83内に導くシュート84
とを含む。
【0031】図11は、図10に示される当接部材80
付近の一部の斜視図である。前記挟持手段76は、魚体
Fの腹部60をその長手方向に露出させた状態で挟持す
る一対の挟持部材85a,85bと、各挟持部材85
a,85bを相互に開閉自在に連結するヒンジ86とを
有する。各挟持部材85a,85bには、前述の挟持手
段17,17aと同様に、硬質鱗35a,35bが露出
する切欠き34a,34bと、ターンテーブル75に固
定される係止ばね87の嵌合部分81が嵌まり込む嵌合
孔59とが形成される。この嵌合孔89は、上方の挟持
部材85aだけに形成されている。
【0032】前記軸79は、下方の挟持部材85bに固
定され、この挟持手段76によって挟持された魚体F
は、前記当接部材80に当接することによって矢符E方
向に角変位し、係止ばね37の嵌合部分が嵌合孔89に
嵌まり込んで挟持手段76がその長手方向をターンテー
ブル75の回転方向となる搬送方向Dに沿って、いわば
横向きとなった姿勢で腹部切開用回転丸刃81に供給す
ることができる。このようにして姿勢変換された魚体F
は、頭部30が搬送方向D下流側に臨み、かつ尾部37
が搬送方向D上流側に臨んだ状態で、腹部60が切開さ
れた後、シュート84上に落下する。このとき、図10
に示されるように作業者90が手作業で下方の挟持部材
85bに魚体Fを載置して、複数(本実施例では2)の
押さえ部材91によって押さえられていた上方の挟持部
材85aは、前記押さえ部材91がターンテーブル51
から離反する方向(図11の上方)へ退避しあるいはな
くなることによって、図示しない捩りばねのばね力によ
って下方の挟持部材85bから離反する方向に角変位し
て開き、魚体Fはその腹部60が下方の挟持部材85b
から部分的に突出しているので、自重によってシュート
84上に落下させることができる。
【0033】以上のような構成によって、作業者90は
予め定める作業位置で魚体Fを下方の挟持部材85b上
に載置するだけでよく、いわば自動的に魚体Fの硬質鱗
85a,85bおよび開腹処理することができる。
【0034】本発明のさらに他の実施例として、図12
に示されるように、硬質鱗処理装置11eは、ターンテ
ーブル94に縦方向に一対の挟持部材95a,95bか
ら成る挟持手段75を設け、魚体Fを上方から各挟持部
材95a,95b間に挿入した状態で、一対の回転刃9
7,98によって前記硬質鱗35a,35bを切除する
ようにしてもよい。この場合、押さえ部材99をターン
テーブル94の半径方向外方に湾曲させることによっ
て、外方側の挟持部材95aは図示しない捩りばねのば
ね力によって内方の挟持部材95bから離反する方向に
開き、魚体Fを容器100内に落下させて回収すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、手作業に
よることなしに硬質鱗をいわば自動的に連続して除去す
ることができ、複数の魚体を効率よく処理することが可
能となる。
【0036】また本発明によれば、硬質鱗が除去された
魚体をさらに頭部切断して内臓および中骨を除去してフ
ィレ状に処理することができるので、こうした一連の魚
体の処理作業を手作業によることなしに連続して行うこ
とができ、魚体の処理作業の効率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の魚体の硬質鱗処理装置11
を示す正面図である。
【図2】図1に示される魚体の硬質鱗処理装置11の平
面図である。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た拡大断
面図である。
【図4】魚体Fの硬質鱗35a付近を拡大して示す断面
図である。
【図5】挟持手段17の具体的構成を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例の魚体の硬質鱗処理装置1
1aを示す一部の斜視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の魚体の硬質鱗処理
装置11bを示す簡略化した正面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の魚体の硬質鱗処理
装置11cを示す簡略化した正面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例の挟持手段17aを
示す斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例の魚体の硬質鱗処
理装置11dを示す平面図である。
【図11】図10に示される実施例の当接部材80付近
を拡大して示す一部の斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例の魚体の硬質鱗処
理装置11eを示す一部の簡略化した斜視図である。
【図13】従来の技術を説明するための魚体1を示す図
である。
【符号の説明】
11,11a,11b,11c,11d,11e 魚体
の硬質鱗処理装置 15;63a,63b 搬送手段 16a,16b;85a,85b 挟持部材 17,17a,76,96 挟持手段 18,19;97,98 回転刃 24 案内部材 28,91,99 押さえ部材 30 頭部 32 尾部 33a,33b 側線 34a,34b 切欠き 35a,35b 硬質鱗 41a,41b 頭部寄り部分 42a,42b 尾部寄り部分 48 魚体処理手段 52,81 腹部切開用回転丸刃 53 ガッティングプーリ 54a〜54d 中骨除去用回転丸刃 55 頭部切断手段 59 頭部切断用回転丸刃 60 腹部 F 魚体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面に尾部付近から側線に沿って頭部
    側に延びる硬質鱗を有する魚体を、その厚み方向両側面
    から挟持する一対の挟持部材を有し、各挟持部材には、
    前記硬質鱗が露出するように切欠きがそれぞれ形成され
    る複数の挟持手段と、 予め定める搬送方向に向けて走行駆動される走行体を有
    し、この走行体に各挟持手段が連続して設けられる搬送
    手段と、 刃先を、各挟持部材の前記切欠きが形成される各部分の
    搬送経路に近接させかつ搬送方向上流側に臨ませて予め
    定める取付位置にそれぞれ設けられる一対の切断刃を含
    むことを特徴とする魚体の硬質鱗処理装置。
  2. 【請求項2】 両側面に尾部付近から側線に沿って頭部
    側に延びる硬質鱗を有する魚体を、その厚み方向両側面
    から挟持する一対の挟持部材を有し、各挟持部材には、
    前記硬質鱗が露出するように切欠きがそれぞれ形成され
    る複数の挟持手段と、 予め定める搬送方向に向けて走行駆動される走行体を有
    し、この走行体に各挟持手段が連続して設けられる搬送
    手段と、 刃先を、各挟持部材の前記切欠きが形成される各部分の
    搬送経路に近接させかつ搬送方向上流側に臨ませて予め
    定める取付位置にそれぞれ設けられる一対の切断刃と、 前記一対の切断刃によって各切欠きから突出する硬質鱗
    が除去された魚体の頭部、内臓および中骨を除去して、
    前記魚体をフィレ状に処理する魚体処理手段とを含むこ
    とを特徴とする魚体の硬質鱗処理装置。
JP16156494A 1994-07-13 1994-07-13 魚体の硬質鱗処理装置 Pending JPH0823874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16156494A JPH0823874A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 魚体の硬質鱗処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16156494A JPH0823874A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 魚体の硬質鱗処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0823874A true JPH0823874A (ja) 1996-01-30

Family

ID=15737517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16156494A Pending JPH0823874A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 魚体の硬質鱗処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0823874A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109221356A (zh) * 2018-11-14 2019-01-18 浙江海洋大学 一种鱼类去骨去鳞设备
CN112715629A (zh) * 2020-12-28 2021-04-30 全志君 一种水产市场鱼类加工装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4867095A (ja) * 1971-12-10 1973-09-13
JPH02107149A (ja) * 1988-10-14 1990-04-19 Kimimaro Sasaki 鯵の鱗切除装置
JPH0488941A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Sadao Ichinomiya アジのぜんご取り機
JPH07327586A (ja) * 1994-04-15 1995-12-19 Tekunika Mach Kk 鰺のゼイゴ除去方法および鰺のゼイゴ除去装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4867095A (ja) * 1971-12-10 1973-09-13
JPH02107149A (ja) * 1988-10-14 1990-04-19 Kimimaro Sasaki 鯵の鱗切除装置
JPH0488941A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Sadao Ichinomiya アジのぜんご取り機
JPH07327586A (ja) * 1994-04-15 1995-12-19 Tekunika Mach Kk 鰺のゼイゴ除去方法および鰺のゼイゴ除去装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109221356A (zh) * 2018-11-14 2019-01-18 浙江海洋大学 一种鱼类去骨去鳞设备
CN112205453A (zh) * 2018-11-14 2021-01-12 浙江海洋大学 鱼类去骨去鳞设备
CN112715629A (zh) * 2020-12-28 2021-04-30 全志君 一种水产市场鱼类加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100773051B1 (ko) 어체 처리방법 및 그 장치
JPH08228669A (ja) 魚おろし方法及び装置
JPH0418816B2 (ja)
US20120064214A1 (en) Avocado Cutting and Splitting Device
US4307491A (en) Process and an apparatus for heading and eviscerating fish
US4291436A (en) Apparatus for extracting the entrails and/or cleaning the belly cavity of fish
JPH0823874A (ja) 魚体の硬質鱗処理装置
US6994617B2 (en) Fish filleting machine
US5482502A (en) Flat fish filleting machine
JP7143527B2 (ja) 赤身肉、いわゆる血合肉から構成される細長い片部を魚切身から自動的に除去するための装置および方法
US4602404A (en) Fish filleting device
JPH07194347A (ja) 生殖腺を引き出すためのウニの処理装置及び方法
EP1526776B1 (en) A fish filletting machine
JP2000083578A (ja) 魚体の身割り前処理方法及び前処理機
JP2554022B2 (ja) 中骨抜き尾付き開き魚の卸し装置
US4976011A (en) Apparatus for collecting roe and fish body processing machine using the same
US11172687B2 (en) Keel harvesting apparatus and method
JPH0724072Y2 (ja) 小型魚用魚体中骨除去開き装置
JPH072074B2 (ja) 魚体の三枚おろし装置
JPS6087730A (ja) タラ類の三枚おろし装置
JP2752600B2 (ja) 魚体処理装置
JP2002112696A (ja) 魚体処理装置
JPH0217140B2 (ja)
CA1094267A (en) Apparatus for processing filleted fish
JPH0356700B2 (ja)