JP2002112696A - 魚体処理装置 - Google Patents

魚体処理装置

Info

Publication number
JP2002112696A
JP2002112696A JP2000304915A JP2000304915A JP2002112696A JP 2002112696 A JP2002112696 A JP 2002112696A JP 2000304915 A JP2000304915 A JP 2000304915A JP 2000304915 A JP2000304915 A JP 2000304915A JP 2002112696 A JP2002112696 A JP 2002112696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish
guide
fish body
knife
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000304915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3491004B2 (ja
Inventor
Yutaka Ogawa
豊 小川
Yukio Nakahira
幸雄 中平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GIYOSEN KIKAN GIJUTSU KYOKAI
Nippon Fillestar Co Ltd
Original Assignee
GIYOSEN KIKAN GIJUTSU KYOKAI
Nippon Fillestar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GIYOSEN KIKAN GIJUTSU KYOKAI, Nippon Fillestar Co Ltd filed Critical GIYOSEN KIKAN GIJUTSU KYOKAI
Priority to JP2000304915A priority Critical patent/JP3491004B2/ja
Publication of JP2002112696A publication Critical patent/JP2002112696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3491004B2 publication Critical patent/JP3491004B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚のハス(口先)を切断することなく腹開き
し、左右に開いた状態で搬送する魚体処理装置に関す
る。 【解決手段】 魚体処理装置10は、回転するナイフ1
7で魚体14を頭尾方向に切断し、搬送手段11で搬送
する。口先ガイド13,14は、扇型であり、ナイフ1
7にわずかの隙間をあけて配置され、ナイフ17と同軸
に角変位自在に支持され、ナイフ17の刃先よりもわず
かに突出して配置される。魚体開き装置16は、搬送方
向A下流側になるにつれて左右に開く開きガイド41を
有する。魚体14が搬送されると、開きガイド41の端
部が魚体14に挿入され、搬送されるにしたがって左右
に開かれる。さらに搬送されると、魚体20は押さえば
ね40で押さえ付けられ、開かれた状態で搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚体を開き加工す
るときに用いる魚体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】あじ類の干物(100g〜250g/
尾)は、ほぼ全国で生産され、開き形状のこだわりと頭
付きで、鰓、内臓除去で腹開きする独自の処理形態が市
場ニーズに受けているが、全て手作業に依存している。
【0003】手作業処理では、高度な特殊技術を持った
人を多く配置しなければならず、しかも各所で人手に触
れるなど衛生的な問題点も多い。図19は、干物の開き
の形状を示す図である。手切りの場合の形状のこだわり
個所の主なものは、次のとおりである。 (イ)口先(ハス)のつながり。 (ロ)エラブタと腹のつながり。 (ハ)腹ビレに添った薄い切り口。 (ニ)尾部可食部の先端まで中骨に添った切り口。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような手作業によ
る開き作業に対し、処理機による機械加工も行われてい
る。処理機のほとんどが搬送ベルトとナイフを有する構
成であり、ベルトの調整により、ナイフの切り口を加減
していた。この場合は魚体が大きくなると(イ)の口先
(ハス)が切れることが多かった。また、(ハ)の切り
口についても、腹ビレ位置に添った一定の切り口ができ
ず不安定であった。さらに、(ニ)についても、背が湾
曲している場合は、切り込んで割れが生じることが多か
った。
【0005】また、たとえば冷凍魚の場合、ナイフで切
断した状態でしばらく放置しておくと、左右の肉が引っ
付いてしまい、その後、左右に開くことが困難になると
いった問題を有する。
【0006】本発明の目的は、上記した従来の処理機の
問題点を解消する魚体処理装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、頭尾方向に魚体を搬送する搬送手段と、回転するこ
とによって、搬送される魚体の腹側を頭尾方向に切断す
る丸刃状のナイフと、搬送される魚体の口先の搬送経路
に臨み、魚体の口先がナイフに達したとき、口先を押さ
え付けて、口先がナイフに切断されることを阻止する口
先ガイドと一端部側が、搬送される魚体に対向して配置
され、搬送方向下流側になるにつれて左右に広がるガイ
ド部を有する開きガイドとを備え、切断されて搬送され
る魚体の切断部に開きガイドの一端部が挿入され、魚体
が、搬送方向下流側に搬送されるにつれて、前記開きガ
イドによって魚体を左右に開くことを特徴とする魚体処
理装置である。
【0008】本発明に従えば、魚体は腹を上にして搬送
され、ナイフによって頭尾方向に切断されて腹開きにさ
れる。搬送される魚体の口先がナイフに到達したとき、
口先ガイドによって口先が下方に押さえ付けられ、これ
によって口先はナイフの下を通過し、切断されることが
防がれる。このようにして口先が切断されることなく腹
が割かれるので、腹開きされた魚の商品価値を向上させ
ることができる。また、手作業による腹割き作業に比べ
て格段に作業効率を向上させることができる。
【0009】また、魚体切断手段で切断された魚体が搬
送されると、開きガイドの一端部が、魚体の切断部に挿
入される。開きガイドは、搬送方向下流側になるにつれ
た左右に広がるので、魚体が搬送されることによって左
右に開かれる。このようにして、魚体は切断された直後
に開かれるので、冷凍魚であっても、左右の肉が引っ付
いて離れなくなるといったことが防がれる。
【0010】請求項2記載の前記口先ガイドは、ナイフ
の回転軸線と同軸の角変位軸線まわりに角変位自在に軸
支され、先端のガイド部がナイフの刃近傍に配置され、
搬送される魚体の口先が、口先ガイドのガイド部に当接
したとき、搬送される魚体とともに搬送方向下流側に角
変位し、ガイド部で口先を押さえ付けてナイフの下を通
過させることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、口先ガイドは、ナイフと
同軸に角変位自在に軸支されており、搬送される魚体の
口先が口先ガイドのガイド部に当接すると、口先を押さ
えつつ、口先ガイドが搬送方向下流側に角変位する。口
先ガイドはナイフの回転軸と同軸に軸支され、先端部が
ナイフの刃近傍まで延びているので、口先ガイドの先端
部に押さえ付けられる口先は、ナイフの周縁に沿って移
動する。すなわち、口先はナイフの刃の周縁に沿って押
さえ付けられ、ナイフの下を通過し、切断されることが
防がれる。口先ガイドに押さえ付けられるのは、口先の
みであり、口先の直後からはナイフによって切断され
る。
【0012】請求項3記載の本発明は、魚体が切断され
るとき、魚体を上から押さえる押さえ部材が設けられる
ことを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、魚体は押さえ部材によっ
て下方に押さえ付けられた状態で切断されるので、胴部
よりも細い尾部も下方に押さえ付けられた状態で切断さ
れる。これによって、尾部が浮き上がった状態で切断さ
れることが防がれ、従来技術のように尾部が切断される
といったことも防がれる。このようにして、歩留まりも
向上させることができる。
【0014】請求項4記載の本発明は、前記開きガイド
の下に配置され、乗載する魚体を搬送方向下流側に搬送
する開き搬送手段を備えることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、開きガイドの下には、開
き搬送手段が配置され、魚体は、開きガイドで開かれる
とともに、開きガイドと開き搬送手段とに挟まれて搬送
される。したがって、開かれた魚が閉じられるといった
ことが確実に防がれる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある魚体処理装置10の全体の構成を示す平面図であ
る。魚体処理装置10は、テーブル8、投入ガイドロー
ラ11を有する投入装置18、搬送手段9、押えリンク
12、左口先ガイド13、右口先ガイド14、可動レー
ル15、ナイフ17、魚体開き装置16とを含んで構成
され、魚体20を搬送手段9および可動レール15で搬
送しながら、ナイフ17で魚体20の腹を頭尾方向に割
き、さらに魚体開き装置16で左右に開いて魚体の腹開
き作業を連続して行う装置である。
【0017】水平に配置されるテーブル8の幅方向中央
には、魚体20を案内する可動レール15が長手方向に
伸びて設けられ、魚体20の搬送経路は、前記可動レー
ル15に沿って設定される。
【0018】可動レール15は、図2の断面図に示すよ
うに、魚体20を乗載可能な複数のアタッチメント27
が、チェーン28によって連結されて構成される。この
チェーン28が、スプロケット30,31に巻きかけら
れ、スプロケット31を回転駆動することによって、可
動レール15に乗載された魚体20を搬送方向A(図1
の右方)に搬送することができる。
【0019】搬送手段11は、テーブル8上に設置さ
れ、複数のローラに巻きかけられる一対の魚体搬送ベル
ト40を有する。魚体搬送ベルト40は、魚体の搬送経
路に関して左右対称に配置され、可動レール15上の魚
体20を左右から挟み、搬送方向Aに魚体20を搬送す
る。
【0020】このように、可動レール15とともに、魚
体搬送ベルト40で左右から挟みながら搬送することに
よって、押えリンク12や口先ガイド13,14などの
上部機構にかかわらず、安定してナイフ部を通過させる
ことができる。
【0021】魚体20は、腹を上方にし、背を下にして
投入装置18から投入され、搬送手段9の魚体搬送ベル
ト40で挟まれ、可動レール15上に載置され、頭を前
方にして搬送手段11で搬送方向Aに搬送される。
【0022】図3は、投入装置18を示す側面図であ
り、図4は、平面図であり、図5は断面図である。投入
装置18は、投入ガイド26、および投入ガイドローラ
11と有し、投入ガイドローラ11は、魚体20の腹部
が嵌まりこむように中央部が凹み、引張りコイルばね2
4によって投入ガイドローラ11を下方にばね付勢され
る。投入ガイド26は、魚体20が投入されるガイドで
あり、投入ガイドローラ11の下で、魚体20の背を安
定して案内する。
【0023】したがって、投入ガイド26から頭を前に
し、腹を上にして魚体20が投入された魚体20は、投
入ガイドローラ11によって回転しながら投入ガイド2
6に押さえ付けられる。
【0024】投入ガイドローラ11の目的は、下側の投
入ガイド26のみでは投入時に魚体20の変形や投入者
のクセ等により、魚体の倒れが生じて魚体20が安定し
ないため、図5に示すように、上からのガイドローラ1
1を設置することにより魚体腹部のセンターが出やすく
する。このように構成することによって、正確に一定し
た投入が可能となる。また、若干押し込むようにローラ
11を下げてセットすると、魚体20の振れを防止でき
る。
【0025】搬送手段9の魚体搬送ベルト40は、投入
装置18近傍に配置される一対のテイクアップローラ2
1で張力が調整される。この一対の魚体搬送ベルト40
ガイドにより安定的に魚体センターを出しながらナイフ
部へ搬送ができる。
【0026】図6は、押えリンク12を示す側面図であ
る。押さえリンク12は、ナイフ17の前(搬送方向A
上流側)での魚体のコントロールを行うものであり、基
端部が各変位自在に支持され、搬送方向A下流側になる
につれて、下方となるように傾斜して設けられ、基端部
の固定されるハンド60を介して取付けられる引張りコ
イルばね29によって、先端部が下方の可動レール15
に弾発的に押し付けられる。したがって、搬送方向Aに
搬送される魚体は、可動レール15へ押し付けられ、こ
れによって、ナイフ17による切断時に、頭部および尾
部のセリ上がりがなくなり、一定の切り口が得られる。
【0027】また、図7に示すように、ナイフ刃先とレ
ール上面との間隔αは、α=0を基本として魚の大小に
対応して上下に調整する。また、押さえリンク17の先
端とレール上面との間隔βは、魚の尾部の高さに設定す
る。この間隔βの調整は、押えリンク60に当接する調
整ボルト61によって調整可能である。
【0028】図8は、左右の口先ガイド13,14の構
造を示す斜視図であり、図9は、口先ガイド13,14
の断面図である。口先ガイド13,14は、回転する丸
刃状のナイフ17の左右両側部に配置され、ナイフ17
の回転軸62の軸線L1を同軸とする扇形であり、回転
自在に取付けられる。また、それぞれ、引張りコイルば
ね45,46によって、上端部が魚体搬送方向A下流側
(図8の右方)にばね付勢され、これによって、先端の
ガイド部13a,14bが搬送方向A上流側(図8の左
方)にばね付勢される。
【0029】左口先ガイド13は、魚体の口先(ハス)
を切らない目的で設けられ、丸刃状のナイフ17に対し
て、搬送方向左側に配置され、ナイフ17の刃先に沿っ
た円弧状のガイド部13aが、図10に示すように、ナ
イフ刃先よりw=1〜1.5mm突出して配置される。
【0030】この左口先ガイド13は、ナイフ刃先に接
して配置され、先端のガイド部がナイフ17刃先の直下
となるように、先端がナイフ17側に屈曲する。この先
端がナイフ17を通過する魚の口先64(図11参照)
を押さえながら角変位して口先(ハス)の切れを防止す
る。
【0031】右口先ガイド14は、ナイフ17の右側
に、ナイフ面から3〜4mm離れた位置に配置される。
ただし、魚体20が大きくなると、さらに離す必要があ
る。右口先ガイド14の目的は、魚体20の頭部、特に
口先がナイフ17にかかるとき、その回転圧力で魚体2
0がやや右側へ倒れ込むのを防止するためのものであ
り、ナイフ17の刃先に沿った円弧状のガイド部14b
が、刃先より1〜1.5mm突出する。また、この右口
先ガイド13によって、口先の倒れを少なくすることに
よって、魚体のセンター位置を正確に保持することがで
きる。
【0032】左右口先ガイド13,14は、前述したよ
うに引張りコイルばね45,46によってばね付勢され
ており、ナイフ軸L1に同軸に各変位自在に軸支されて
おり、図12で参照符Bで示すように魚体通過時に後方
(図12の右方)に角変位し、通過後ばねで元の位置に
戻る。
【0033】これら左右口先ガイド13,14は、魚体
20の大きさにより、初動位置調整ボルト63によっ
て、初動の高さを調整する。
【0034】つぎに、図13を参照して、左右の口先ガ
イド13,14の調整について説明する。口先ガイド1
3,14の位置は魚体20の大小により口先(ハス)の
位置が異なるため、大きい魚ほど、口先ガイド13,1
4のガイド部上端の高さである初動位置Cを高く設定す
る必要がある。右口先ガイド14は、左口先ガイド13
の補助機能として、魚体をセンターに導くためのもので
あり、この初動位置Cの調整は、左口先ガイド13を主
体として行う。右口先ガイド14は、左口先ガイド13
よりややタイミングを遅く設定し、たとえば、左口先ガ
イドの初動位置Cよりも3〜5mm程度下に設定する。
【0035】なお、口先ガイドの初動位置Cは、魚体が
100〜150gのとき、C=20〜25mmとし、1
50〜200gのとき、C=25〜30mmとし、20
0g以上のとき、C=30〜35mmを目安として設定
し、その調整サイズに合った魚を投入する必要がある。
【0036】ナイフ17の後方には、魚体開き装置16
が設けられる。魚体開き装置16は、腹開きされた魚体
20を左右に開けるために設けられる。つぎに、図14
を参照して、魚体開き装置16について説明する。
【0037】ナイフ13で切断された魚体14は、魚体
開き装置16によって左右に開かれる。次に図14およ
び図15を参照して、魚体開き装置16について説明す
る。
【0038】魚体開き装置16は、ナイフ17の搬送方
向A下流側に配置され、開きガイド41、開き搬送手段
42、および押さえばね40とから構成される。
【0039】開きガイド41は、図14に示すように、
魚体の搬送経路に沿って延びる略二等辺三角形状であ
り、薄いエンボス板から成る。この開きガイド41は、
取付け部材65によってテーブル8に取付けられ、ナイ
フ17の下流側で、三角形の頂点41aをナイフ17側
に向け、テーブル8に略平行となるように支持される。
【0040】開きガイド41には、ナイフ17で切断さ
れた魚体20の切断部に挿入される挿入板66が取付け
られる。挿入板66は、垂直に立設し、魚体の搬送方向
に沿って延び、開きガイド41の幅方向中央に取付けら
れる。挿入板66は、ナイフ17まで延び、図15に示
すように、先端部はナイフ17の周縁に重なっている。
したがって、ナイフ17で切断された魚体20は、搬送
手段9で搬送されることによって、挿入板66に挿入さ
れる。
【0041】開き搬送手段42はベルトコンベアから成
り、図14に示すように、テーブル8の下に配置され、
ガイドレール16に連なり、ナイフ17で切断された魚
体20をベルト67に乗載して搬送方向Aに搬送する。
【0042】押さえばね40は、図14に示すように、
搬送経路に関して左右対称に対を成す複数のガイド棒7
0からなる。ガイド棒70は、本実施形態では4対設け
られ、図14示すように、垂直に立設される挿入板66
の搬送方向A下流側に基端部が固定され、基端部から左
右に開くにつれて搬送方向A下流側に伸びるように、湾
曲して左右に開くように取付けられる。ガイド棒70
は、たとえば外形3mmのステンレス鋼棒から成り、弾
発性を有する。また、各ガイド棒70の開かれる幅は、
魚体20が開かれたときの幅より大きくなるように開か
れ、開かれた魚体20全体を、上から押さえばね40で
弾発的に押さえ付ける。
【0043】図15に示すように、可動レール15に開
き搬送手段42の上面が滑らかに連なり、挿入板66の
下辺、開きガイド41および押さえばね40は、可動レ
ール15および開き搬送手段42に近接した位置で搬送
方向に沿って直線状に連なり、搬送方向A下流側になる
につれてわずかに下方となるように傾斜している。
【0044】したがって、ナイフ17で切断された魚体
20は、挿入板66に挿入されるとともに、搬送手段9
で搬送され、引き続き、可動レール15に連なる開き搬
送手段42で搬送される。挿入板66は、開きガイド4
1に連なり、開きガイド41は、搬送方向A下流側にな
るにつれて左右に広がる三角形状であるので、挿入板6
6が挿入された状態で開き搬送手段42によって搬送方
向Aに搬送されると、魚体20には、開きガイド41の
先端部41aが挿入され、魚体が搬送方向Aに搬送され
るにつれて開きガイドによって左右に開かれる。開かれ
た魚体20は、開きガイド41と開き搬送手段42との
間で挟まれて搬送される。さらに搬送方向Aに搬送され
ると、開かれた魚体20は押さえばね40で弾発的に押
さえ付けられた状態で搬送される。
【0045】このように、魚体14が切断された直後か
ら、魚体開き装置17で左右に開かれた状態で搬送され
るので、冷凍魚であっても切断された後の左右の肉が引
っ付いて剥がれなくなるといったことが防がれる。ま
た、この魚体開き装置16は、エラ取り作業への接続装
置として有効である。
【0046】図16は、魚体処理装置の他の形態の魚体
開き装置80を示す側面図である。この魚体開き装置8
0では、押さえばね40に代えて押さえベルト81が設
けられる。押さえベルト81は、ベルト82および複数
のプーリ83を有し、開きガイド41の搬送方向A下流
側端部の上から搬送方向Aに設けられ、搬送方向A下流
側になるにつれて下方に傾斜するように配置される。
【0047】したがって、開き搬送手段42で搬送され
ながら開きガイド41で開かれた魚体20は、開き搬送
手段42のベルト67と押さえベルト81のベルト82
とで開かれた状態で挟まれて、搬送方向A下流側に搬送
される。このような構成によっても、魚体14が切断さ
れた直後に開かれ、開かれた状態で搬送されることによ
り、冷凍魚であっても切断された左右の肉が引っ付いて
しまうといったことが防がれる。
【0048】図17、魚体開き装置の他の実施形態を示
す側面図であり、図18は、図17の右方から見た魚体
開き装置90の正面図である。この実施形態の魚体開き
装置90は、前述した実施形態と異なり、切断するナイ
フ91が魚体14の搬送経路に下側に配置される。ま
た、魚体は、予め頭部が切断される。
【0049】頭部が切断された魚体14は、腹を下にし
て頭尾方向に搬送され、ナイフ91で切断される。この
とき、押さえ98によって切断される魚体20が押さえ
付けられる。
【0050】本実施形態の魚体開き装置90は、搬送さ
れる魚体20の下に配置される一対のサイドベルト9
3,94およびサイドベルト93,94間に配置される
センターベルト95と、搬送される魚体14の上に配置
される押さえベルト92と、ナイフ91で切断された魚
体14の切断部に挿入される挿入板96と、開きガイド
97とを有する。
【0051】挿入板96は、ナイフ91に対向して垂直
に設けられ、切断された直後に、魚体14の切断部に挿
入される。センターベルト95は、幅細のベルトであ
り、搬送方向A上流側端部が、挿入板96に重なって配
置され、魚体14の切断部に挿入されて、魚体14を搬
送する。また、押さえベルト92は、幅広のベルトであ
り、センターベルト95の上で、センターベルト95と
同じ距離で搬送方向Aに延びて配置される。
【0052】サイドベルト93,94は、押さえベルト
92の半分の幅を有するベルトであり、センターベルト
95の搬送方向A中央から搬送方向A下流側に配置され
る。このサイドベルト93,94の搬送方向A上流側端
部と挿入板96との間に開きガイド97が設けられ開き
ガイド97は、センターベルト95を中心として左右に
分割され、搬送方向A上流側先端部が挿入板96に連な
り、搬送方向A下流側になるにつれて左右に広がる略三
角形状である。
【0053】ナイフ91で切断された魚体14が搬送さ
れると、まず挿入板96に挿入され、センターベルト9
5と押さえベルト92とで上下に挟まれて搬送方向A下
流側に搬送される。このとき、開きガイド97によって
魚体20は左右に開かれ、開きガイド97と押さえベル
ト92とに挟まれて搬送方向A下流側に搬送される。一
対の開きガイド97の搬送方向A下流側にはサイドベル
ト93,94が連なり、開かれた魚体14の中央はセン
ターベルト95と押さえベルト92とに挟まれて搬送さ
れ、魚体14の左側は、押さえベルト92と左側のサイ
ドベルト93とに挟まれて搬送され、魚体14の右側
は、押さえベルト92と右側のサイドベルト94とに挟
まれて搬送される。
【0054】このようにして、ナイフ91によって下側
から切断されて腹開きされる場合であっても、魚体腹開
き装置90は、開きガイド97で開き、押さえベルト9
2と、センターベルト95およびサイドベルト93,9
4とで開かれた状態で魚体を搬送するので、冷凍魚であ
っても左右の肉が引っ付き、商品価値が低下するといっ
たことが確実に防がれる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、口先ガイ
ドによって、魚体の口先(ハス)が切断されることが防
がれて腹開きされるので、腹開き加工された魚の商品価
値が向上する。また、手作業による腹開き加工に比べて
作業効率を格段に向上させることができる。
【0056】また、魚体は切断された直後に開かれるの
で、冷凍魚であっても、左右の肉が引っ付いて離れなく
なるといったことが防がれ、可食部への血液や内臓の付
着や身割れなどを防止することができる。
【0057】また本発明によれば、口先ガイドがナイフ
の回転軸線に同軸に角変位自在に支持されることによ
り、口先をカッタの最下端を通過させて、口先が切断さ
れることを確実に阻止することができる。
【0058】また本発明によれば、押さえ部材が設けら
れることにより、切断される魚体を常に押さえ付け、こ
れによって、胴部よりも細い尾部を押さえ付けた状態で
切断することができ、これによって尾部をナイフによっ
て切断してしまうといったことが確実に防がれ、商品品
位の低下を防ぐことができる。
【0059】また本発明によれば、開きガイドで開かれ
た魚体は、その下から開き搬送手段で搬送されるので、
開かれた魚が閉じられるといったことが確実に防がれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である魚体処理装置10
の全体の構成を示す平面図である。
【図2】可動レール15の断面図である。
【図3】投入装置18を示す側面図である。
【図4】投入装置8の平面図である。
【図5】投入装置8の断面図である。
【図6】押えリンク12の構成を示す側面図である。
【図7】押えリンク12の調整を示す図である。
【図8】口先ガイド13,14の構造を示す斜視図であ
る。
【図9】口先ガイド13,14の断面図である。
【図10】口先ガイド13,14の拡大断面図である。
【図11】魚体の口先を示す図である。
【図12】口先ガイド13,14の動作を示す図であ
る。
【図13】口先ガイド13,14の初動位置Cの調整を
説明するための図である。
【図14】魚体開き装置16の構成を示す平面図であ
る。
【図15】魚体開き装置16の構成を示す側面図であ
る。
【図16】魚体開き装置80の構成を示す側面図であ
る。
【図17】魚体開き装置90の構成を示す側面図であ
る。
【図18】魚体開き装置90の構成を示す正面図であ
る。
【図19】腹開きされた魚を示す図である。
【符号の説明】
9 搬送手段 10 魚体処理装置 12 押えリンク 13 左口先ガイド 14 右口先ガイド 15 可動レール 16 魚体開き装置 17 ナイフ 41,97 開きガイド 42 開き搬送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B011 KA01 KC02 KC10 KD01 KE06 KF02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭尾方向に魚体を搬送する搬送手段と、 回転することによって、搬送される魚体の腹側を頭尾方
    向に切断する丸刃状のナイフと、 搬送される魚体の口先の搬送経路に臨み、魚体の口先が
    ナイフに達したとき、口先を押さえ付けて、口先がナイ
    フに切断されることを阻止する口先ガイドと一端部側
    が、搬送される魚体に対向して配置され、搬送方向下流
    側になるにつれて左右に広がるガイド部を有する開きガ
    イドとを備え、 切断されて搬送される魚体の切断部に開きガイドの一端
    部が挿入され、魚体が、搬送方向下流側に搬送されるに
    つれて、前記開きガイドによって魚体を左右に開くこと
    を特徴とする魚体処理装置。
  2. 【請求項2】 前記口先ガイドは、ナイフの回転軸線と
    同軸の角変位軸線まわりに角変位自在に軸支され、先端
    のガイド部がナイフの刃近傍に配置され、搬送される魚
    体の口先が、口先ガイドのガイド部に当接したとき、搬
    送される魚体とともに搬送方向下流側に角変位し、ガイ
    ド部で口先を押さえ付けてナイフの下を通過させること
    を特徴とする請求項1記載の魚体処理装置。
  3. 【請求項3】 魚体が切断されるとき、魚体を上から押
    さえる押さえ部材が設けられることを特徴とする請求項
    1または2記載の魚体処理装置。
  4. 【請求項4】 前記開きガイドの下に配置され、乗載す
    る魚体を搬送方向下流側に搬送する開き搬送手段を備え
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載
    の魚体処理装置。
JP2000304915A 2000-10-04 2000-10-04 魚体処理装置 Expired - Fee Related JP3491004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304915A JP3491004B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 魚体処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304915A JP3491004B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 魚体処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002112696A true JP2002112696A (ja) 2002-04-16
JP3491004B2 JP3491004B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=18785878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000304915A Expired - Fee Related JP3491004B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 魚体処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3491004B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104438A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Kyuta Sato 魚介類の加工装置
CN107212063A (zh) * 2017-08-04 2017-09-29 武汉轻工大学 一种鱼鳞剥除机
EP3270263A1 (en) 2016-07-15 2018-01-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Information processing apparatus for presenting content, method for controlling the same, and control program

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104438A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Kyuta Sato 魚介類の加工装置
EP3270263A1 (en) 2016-07-15 2018-01-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Information processing apparatus for presenting content, method for controlling the same, and control program
CN107212063A (zh) * 2017-08-04 2017-09-29 武汉轻工大学 一种鱼鳞剥除机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3491004B2 (ja) 2004-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6044739A (en) Food material decurling apparatus and method
CA2166986A1 (en) A device for processing flat fish
JPH08228669A (ja) 魚おろし方法及び装置
KR100773051B1 (ko) 어체 처리방법 및 그 장치
KR20170049174A (ko) 근채류 절단용 이송장치
JPH0418816B2 (ja)
JP2002112696A (ja) 魚体処理装置
JPH02182146A (ja) 魚卵採取装置
JP2000158383A (ja) 鶏の足裏タコの切断装置
JP2001314150A (ja) 魚体処理装置
JP4780073B2 (ja) 食肉スライサーにおけるスライス肉片の移送装置
US4586409A (en) Slicing machine for cold cuts
JP4921228B2 (ja) 魚体処理装置
JP4231939B2 (ja) スライサーの材料供給装置
JPH081625Y2 (ja) 殻稈搬送装置
JP3752619B2 (ja) スライサーの搬送装置
JPH02299536A (ja) 採卵装置およびそれを用いる魚体加工装置
JPS6028253B2 (ja) 魚体のおろし装置
JP2006116849A (ja) 把手移送装置
US2502176A (en) Fish-filleting machine
JPS6030493B2 (ja) 魚加工装置
JPS6025091B2 (ja) 魚体処理機
JP3021879U (ja) 農作物用切断機
JP3116020B2 (ja) 食品の手毟り状裁断装置
JP2004215546A (ja) 魚体の三枚おろし方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees