JP2006116849A - 把手移送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトで構造が簡単であり、切断された把手片を等間隔で規則的に搬送路へ落下させ、互いにぶつかり合うのを防ぐ把手移送装置を提供すること。
【解決手段】 把手紐を装着した帯状紙をその軸方向に沿って移送する搬送装置1と、搬送装置1の搬送途中に設置され、帯状紙を短尺の把手片に切断するカッタ2と、搬送装置1の末端部下方に設置され、把手片をその軸方向と交差するよう搬送する搬送路3とを備え、搬送装置1の末端において、搬送路3の直上に、搬送装置1から排出される把手片を受け止め、搬送装置1の搬送方向と平行な回転軸14を中心に、一定時間毎に下方へ回動することにより、受け止めた把手片を搬送路3上へ落下させる受け板4が設置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、製袋機において、把手紐を装着した帯状紙からカッタで切断された短尺の把手片を、袋胴部の接着部分へ移送する把手移送装置に関する。
一般的に、袋に装着される把手を製造するには、紙帯に把手紐を蛇行させて、且つ頂部が両側から突出するように貼り付け、これを中心線に沿って2分し、さらに左右の帯状紙をそれぞれカッタで短尺の把手片に切断している。
そして、切断された把手片を、一段低い位置の縦送りテーブルへ自然落下させて袋胴部の接着部分へ向けて縦送りし、袋胴部に把手片を貼り付けた後、側襞形成及び胴貼りを行い、さらに袋底を形成していた。
ところで、このように切断された把手片を縦送りテーブル上に自然落下させると、把手片の落下位置が非常に不安定であり、また、切断された把手片の尻部と後続の把手紙帯の先端部とがぶつかって、把手片や把手紙帯が曲がったり、位置がずれて縦送りできなくなる虞があった。
そこで、カッタから突出してきた把手紙帯をプロペラ状のフィンガーと駆動ローラとで挟持して張りつめさせ、カッタで短尺の把手片に切断した後、縦送りテーブル上に落下させると共に、回転する紙押さえフィンガーが落下する把手片の尻部をテーブル面に押さえつけ、後続の把手紙帯の先端部を紙持ち上げフィンガーで持ち上げて、先に切断した把手片と把手紙帯とがぶつからないようにした把手移送装置が公知である(特許文献1及び特許文献2参照)。
しかし、上記従来の移送装置は、把手片の落下タイミングを決定するためのプロペラ状フィンガー及び駆動ローラと、把手片と把手紙帯との衝突を防ぐ紙押さえフィンガー及び紙持ち上げフィンガーが設置されているので、装置の構造が複雑でかさばるものであった。
実公昭58−54993号公報 実公昭60−14578号公報
本発明が解決しようとする課題は、コンパクトで構造が簡単であり、切断された把手片を等間隔で規則的に、且つ、互いにぶつかり合わないよう搬送路へ落下させる把手移送装置を提供することにある。
本発明の把手移送装置は、把手紐を装着した帯状紙をその軸方向に沿って移送する搬送装置と、該搬送装置の搬送途中に設置され、前記帯状紙を短尺の把手片に切断するカッタと、前記搬送装置の末端部下方に設置され、前記把手片をその軸方向と交差するよう搬送する搬送路とを備え、前記搬送装置の末端において、前記搬送路の直上に、前記搬送装置から排出される把手片を受け止め、前記搬送装置の搬送方向と平行な回転軸を中心に、一定時間毎に下方へ回動することにより、受け止めた把手片を前記搬送路上へ落下させる受け板が設置される。
把手片を搬送路の正確な位置へ落下させるために、前記搬送装置から排出された把手片の先端を位置決めして前記搬送路上に案内するガイド板を、前記搬送装置の末端から間隔をあけて対向するよう立設すると良い。
前記受け板に取り付けられた回転軸にギヤを固定し、該ギヤに噛み合う駆動ギヤと、回動するカムのカム面に係合したカムフォロワとをリンク機構で連絡し、前記カムの回動に伴って前記駆動ギヤを往復回転させることにより、前記受け板が一定時間毎に下方へ回動するようにしても良い。
本発明によれば、切断された把手片を一端受け板で受け止めて一定時間毎に搬送路へ落下させるので、把手片が規則的に等間隔で搬送路上に並び、また、把手片どうしが互いにぶつかり合うこともなく、この結果、確実に正確なタイミングで把手片を移送することができる。
また、回動する受け板のみで、タイミング良く把手片を落下させると共に、把手片どうしの衝突を防ぐことができるため、装置全体がコンパクトとなり構造も簡単で済む。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の把手移送装置は、図1に示すように、複数組のドローロール1aから成る搬送装置1と、搬送装置1の途中に設置されたカッタ2と、搬送装置1の末端部下方にその搬送方向と交差するよう配設された搬送路3と、搬送装置1の末端において、搬送路3の直上に設置された受け板4とを備える。
把手移送装置の上流に設置されたスリッタによって、把手紐を装着した紙帯が中心線に沿って2分され、2分された左右の帯状紙がそれぞれ把手移送装置へ送り込まれる。そして、把手紐が装着された左右の帯状紙は、それぞれ搬送装置1によりその軸方向に沿って移送される。
カッタ2は、搬送装置1の搬送面上方に設置された回転刃2aと、搬送装置1の搬送面下方に設置された固定刃2bとから成る。
そして、搬送装置1によって搬送される帯状紙は、カッタ2によって短尺の把手片Aに切断される。把手片Aは、基台紙Bに湾曲した把手紐Cをその頂部が突出するよう糊付けして成る(図3)。
切断された短尺の把手片Aは、さらに搬送装置1によりその末端に向かって、軸方向に沿って搬送される。
図1及び図2に示すように、搬送路3は、帯状のテーブル5と、テーブル5の下方を走行する左右一対の送りチェーン6とから成る。
テーブル5の両側寄りには長手方向に沿ってスリット7が形成され、スリット7の直下にそれぞれ送りチェーン6が配設される。
送りチェーン6はスプロケット8によって走行駆動され、送りチェーン6に等間隔で設けられた突起爪9がスリット7を通してテーブル5の上方へ突出し、スリット7に沿って走行するようになっている。
また、テーブル5の両側縁にはそれぞれ側壁10,11が立設され、一方の側壁10は搬送装置1の末端下方に臨んで配置される。他方の側壁11は、搬送装置1から排出される把手片Aの先端を位置決めして搬送路3上に案内するガイド板となっており、搬送装置1の末端からやや間隔をあけて対向するよう配置される。
受け板4は、金属板等をL字状に屈曲して形成され、把手片Aを受ける受け片12と、受け片10の側縁から起立する起立片13とを有する。また、起立片13の背面には、受け片12の側縁と平行に回転軸14が固定される。
さらに、回転軸14の一端寄りが、テーブル5から起立した他方の側壁11に回動自在に取り付けられ、受け板4が他方の側壁11から搬送装置1に向かって張り出している。 そして、受け板4の受け片12が搬送装置1の搬送面より僅かに下方に位置すると共に、回転軸14が搬送装置1の搬送方向と平行に設置される。なお、起立片13は、搬送装置1で搬送される把手片Aの把手紐C突出側と逆側に配置される。
従って、搬送装置1で搬送された把手片Aは、受け片12の上に排出され、その先端が他方の側壁11に当たって位置決めされる。
図1及び図4に示すように、回転軸14の一端にはギヤ15が固定され、ギヤ15にセクタギヤより成る駆動ギヤ16が噛み合っている。
また、駆動ギヤ16の基部はリンク機構を介してカムフォロワ17に連結される。リンク機構は、往復アーム18と揺動アーム19とから成る。往復アーム18の一端は駆動ギヤ16に軸着され、往復アーム18の他端は揺動アーム19の一端に軸着される。また、揺動アーム19の他端はカムフォロワ17に軸着される。
そして、カムフォロワ17は回転するカム20のカム面に係合されている。
従って、カム20の回転に伴ってカムフォロワ17が揺動すると、揺動アーム19も揺動し、揺動アーム19に軸着された往復アーム18が軸方向に往復動する。すると、往復アーム18に軸着された駆動ギヤ16が往復回転して、これに噛み合うギヤ15が逆回りで往復回転する。
この結果、ギヤ15が固定された回転軸14も往復回動し、回転軸14が取り付けられた受け板4が一定時間毎に下方に回転して、受け片12が水平状態から下方に傾斜し、さらに水平状態に戻る。
受け板4の回転のタイミングは、受け片12が水平状態にあるとき、搬送装置1が把手片Aを排出するよう設定してあるので、搬送装置1から排出された把手片Aは受け片12で受け止められる。
そして、受け板4の受け片12が下方へ回転すると、把手片Aは搬送路3のテーブル5上へ落下する。この時、把手片Aの軸方向はテーブル5の長手方向と交差しており、他方の側壁11で位置決めされた把手片Aはテーブル5上の正確な位置に案内される。
また、送りチェーン6の走行タイミングは、把手片Aが落下してから突起爪9が落下位置に達するよう設定してあるので、図4に示すように、突起爪9は落下した把手片Aの側縁両側寄りに当接し、送りチェーン6の走行に伴って把手片Aをその軸方向に交差するようテーブル5に沿って移送する。
搬送路3の下流は袋本体を移送する移送装置と合流しており、把手片Aは袋本体の把手取付部に糊付けされる。
なお、搬送装置1、カッタ2及び搬送路3は、従来公知の装置であって、同様の機能を有するものであれば、構成の異なる他の装置に代えることができる。
本発明の実施例を示す把手移送装置の正面図。 本発明の実施例を示す把手移送装置の要部側面図。 突起爪と係合した把手片の平面図。 受け板の駆動機構を示す側面図。
符号の説明
1 搬送装置
1a ドローロール
2 カッタ
2a 回転刃
2b 固定刃
3 搬送路
4 受け板
5 テーブル
6 送りチェーン
7 スリット
8 スプロケット
9 突起爪
10 一方の側壁
11 他方の側壁
12 受け片
13 起立片
14 回転軸
15 ギヤ
16 駆動ギヤ
17 カムフォロワ
18 往復アーム
19 揺動アーム
20 カム
A 把手片
B 基台紙
C 把手紐

Claims (3)

  1. 把手紐を装着した帯状紙をその軸方向に沿って移送する搬送装置と、該搬送装置の搬送途中に設置され、前記帯状紙を短尺の把手片に切断するカッタと、前記搬送装置の末端部下方に設置され、前記把手片をその軸方向と交差するよう搬送する搬送路とを備えた把手移送装置であって、前記搬送装置の末端において、前記搬送路の直上に、前記搬送装置から排出される把手片を受け止め、前記搬送装置の搬送方向と平行な回転軸を中心に、一定時間毎に下方へ回動することにより、受け止めた把手片を前記搬送路上へ落下させる受け板が設置されたことを特徴とする把手移送装置。
  2. 前記搬送装置から排出された把手片の先端を位置決めして前記搬送路上に案内するガイド板を、前記搬送装置の末端から間隔をあけて対向するよう立設した請求項1に記載の把手移送装置。
  3. 前記受け板に取り付けられた回転軸にギヤを固定し、該ギヤに噛み合う駆動ギヤと、回動するカムのカム面に係合したカムフォロワとをリンク機構で連絡し、前記カムの回動に伴って前記駆動ギヤを往復回転させることにより、前記受け板が一定時間毎に下方へ回動する請求項1又は2に記載の把手移送装置。
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