JPH04124093U - ソーセージの切目形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソーセージを傷つけることなくその表面に均
一な切目を確実に形成する。 【構成】 ソーセージＡを受ける支持用ベルトコンベヤ
３と、ソーセージＡを両側から挾持する一対の挾持用ベ
ルトコンベヤ２ａ、２ｂとによって搬送装置１を形成す
る。その搬送装置１によって移送されるソーセージＡの
移送路上に切目形成用のカッター４ａ、４ｂを設ける。
搬送装置１を形成する３本のベルトコンベヤ２ａ、２
ｂ、３によってソーセージＡを一方向に送り、そのソー
セージＡがカッター４ａ、４ｂの下方を通過するとき、
そのカッター４ａ、４ｂによってソーセージＡに切目を
形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ケーシングに詰められたソーセージ、特に腸詰めされたウインナ ーソーセージに切目を形成する切目形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ソーセージを加熱調理する場合、そのソーセージに複数の切目を形成 して不規則な破裂や切断の防止を図るようにしている。

【０００３】 上記切目を機械的に形成する切目形成装置として、例えば、実公平１−２０８ ７２号公報に記載されているように、搬送装置によってソーセージを一方向に搬 送し、その搬送路に設けたカッターの回転によってソーセージに切目を等間隔に 形成するようにしたものが知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記切目形成装置においては、２本のエンドレスチェーンによって 搬送装置を形成し、そのエンドレスチェーンによりソーセージを左右から挾持し て一方向に搬送する構成であるため、その搬送装置だけではソーセージが上下に ふらつき、一定の移送ラインに沿ってソーセージを移送させることができず、ソ ーセージの移動を案内するガイド板が必要になる。このとき、ソーセージはガイ ド板を擦り乍ら移動するため、ソーセージに傷がつき、あるいは汚れるという問 題が生じる。

【０００５】 この考案は上記の問題点を解決し、ソーセージを傷付けることなく、また汚す ことなく均一な切目を形成することを技術的課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案においては、ソーセージを両側から挾 持する一対の挾持用ベルトコンベヤと、ソーセージを受ける支持用ベルトコンベ ヤの３本のベルトコンベヤで搬送装置を形成し、その搬送装置の搬送路上に回転 中心がソーセージの移送方向に対して傾斜する切目形成用のカッターを設けた構 成を採用したのである。

【０００７】

【作用】

上記の構成から成る切目形成装置は、３本のベルトコンベヤによってソーセー ジを一方向に搬送し、その搬送路に設けたカッターの回転によってソーセージに 斜めの切り目を形成する。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図１および図２に示すように、ソーセージを搬送する搬送装置１は、ソーセー ジＡを左右から挾持する一対の挾持用ベルトコンベヤ２ａ、２ｂと、ソーセージ Ａを受ける支持用ベルトコンベヤ３の３本のベルトコンベヤから成る。支持用ベ ルトコンベヤ３は、挾持用ベルトコンベヤ２ａ、２ｂより長く、その両端部は挾 持用ベルトコンベヤ２ａ、２ｂの両端より前後に位置している。

【０００９】 ソーセージＡは、支持用ベルトコンベヤ３の搬入端部上に供給されて図１の矢 印方向に搬送され、その搬送途中において、一対の挾持用ベルトコンベヤ２ａ、 ２ｂにより両側から挾持される。このため、ソーセージＡは３本のベルトコンベ ヤ２ａ、２ｂ、３によって搬送される。

【００１０】 ３本のベルトコンベヤ２ａ、２ｂ、３によって搬送されるソーセージＡの移送 路上には、一対のカッター４ａ、４ｂがソーセージＡの移送方向前後に設けられ ている。

【００１１】 カッター４ａ、４ｂは、実施例の場合、図２および図３に示すように、２枚の 円板５と、その円板５によって挾持された刃板６とから成り、刃板６の刃先が円 板５の外径面より外側に位置している。

【００１２】 カッター４ａ、４ｂは図示省略した駆動装置によって一方向に回転される。こ のカッター４ａ、４ｂは、回転中心がソーセージＡの移送方向に対して傾斜する ように設けられ、ソーセージＡの移送方向前部に設けられた前部カッター４ａと 移送方向後部に設けられた後部カッター４ｂの傾むきは逆になっている。

【００１３】 実施例で示す切目形成装置は上記の構造から成り、ソーセージに対する切目の 形成に際しては、各カッター４ａ、４ｂを回転させた状態において支持用ベルト コンベヤ３の搬入端部上にソーセージＡを供給する。

【００１４】 ソーセージＡは支持用ベルトコンベヤ３によって一方向に搬送され、その搬送 途中において一対の挾持用ベルトコンベヤ２ａ、２ｂにより両側から挾持され、 ３本のベルトコンベヤ２ａ、２ｂ、３によって一方向に搬送される。そのソーセ ージＡが前部カッター４ａの下方を通過するとき、そのカッター４ａの刃板６で ソーセージＡの上側に切目が形成される。

【００１５】 このとき、カッター４ａは、ソーセージＡが通過するまでに数回転するため、 ソーセージＡの上側には複数の切目が等間隔に形成されると共に、カッター４ａ の回転中心はソーセージＡの移送方向に対して傾斜しているため、ソーセージＡ の長さ方向に対して傾斜する切目が形成される。

【００１６】 上記ソーセージＡは、次に後部カッター４ｂに向けて移送され、その後部カッ ター４ｂの下方を通過するとき、カッター４ｂの刃板６によって上側に切目が形 成される。この後部カッター４ｂの回転中心は前部カッター４ａの回転中心に対 して逆方向に傾斜しているため、ソーセージＡの上側には交差状の切目が形成さ れ、図４に示す製品を得ることができる。図４の７は切目を示す。

【００１７】 上記のような切目７の形成において、ソーセージＡは、支持用ベルトコンベヤ ３によって受けられ、一対の挾持用ベルトコンベヤ２ａ、２ｂによって両側部が 挾持される状態で一方向に搬送されるため、ソーセージＡの搬送ラインは常に一 定する。このため、一方向に搬送されるソーセージＡとカッター４ａ、４ｂによ ってソーセージＡに切目７を確実に形成することができると共に、切目７の深さ および長さが一定する均一化された製品を得ることができる。

【００１８】 実施例では、ソーセージＡの移送路に２つのカッター４ａ、４ｂを設けたもの を示したが、一方のカッターを省略してもよい。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように、この考案に係る切目形成装置においては、支持用ベルトコンベ ヤでソーセージを受け、一対の挾持用ベルトコンベヤによってソーセージを両側 から挾持してソーセージを一方向に搬送するようにしたので、一定の搬送ライン に沿ってソーセージを安定よく移送することができ、ソーセージに対して切目を 確実に形成することができると共に、均一な切目を形成することができる。

【００２０】 また、ソーセージをガイド板等で案内することなく搬送するようにしたので、 ソーセージを汚すことなく、あるいは傷つけることなく切目を形成することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る切目形成装置の一実施例を示す
平面図

【図２】同上の縦断側面図

【図３】同上のカッターを示す縦断正面図

【図４】切目を形成したソーセージの平面図

【符号の説明】

１ 搬送装置 ２ａ、２ｂ 挾持用ベルトコンベヤ ３ 支持用ベルトコンベヤ ４ａ、４ｂ カッター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ソーセージを一方向に搬送する搬送装置
   の搬送路に回転中心がソーセージの移送方向に対して傾
   斜するカッターを設け、このカッターを回転させてソー
   セージに切目を形成するソーセージの切目形成装置にお
   いて、前記搬送装置を、ソーセージを両側から挾持する
   一対の挾持用ベルトコンベヤと、ソーセージを受ける支
   持用ベルトコンベヤとで形成し、その搬送装置の搬送路
   上に前記カッターを設けたことを特徴とするソーセージ
   の切目形成装置。