JPH0423475B2 - - Google Patents

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JPH0423475B2
JPH0423475B2 JP63098674A JP9867488A JPH0423475B2 JP H0423475 B2 JPH0423475 B2 JP H0423475B2 JP 63098674 A JP63098674 A JP 63098674A JP 9867488 A JP9867488 A JP 9867488A JP H0423475 B2 JPH0423475 B2 JP H0423475B2
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JP
Japan
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signal
track
head
recording
signals
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JP63098674A
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Kunio Sekimoto
Yoshitsugu Shibuya
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0423475B2 publication Critical patent/JPH0423475B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は映像信号の記録再生装置に関し、長時
間記録や、小型・軽量化を可能にし、かつ、静止
再生、スローモーシヨン再生、高速再生、逆転再
生等の特殊再生時にも通常再生時と同様に水平同
期信号の連続性を得ることができる手段を提供す
るものである。
近来、家庭用VTRは高密度化、小型・軽量化
の傾向に有り、2ヘツド型ヘリカルスキヤン方式
VTRでは、2つのヘツドにアジマス角度を設け、
隣接するトラツク間にガードバンドを設けない記
録方式が一般化している。2つのヘツド間にアジ
マス角度を設けることにより、1つのヘツドが逆
のアジマスで記録された軌跡上を走行しても、ア
ジマス損失によりその信号をほとんど再生しない
ようにして、ガードバンドをなくすことを可能に
している。
このようなヘリカルスキヤンVTRでは、隣接
信号の妨害、特殊再生(静止再生、スローモーシ
ョン再生、高速再生、逆転再生を総称する)時の
信号の連続性等の点から、隣り合うトラツク間で
の信号の並びが重要である。第1図に一般の2ヘ
ツドヘリカルスキヤンVTRの記録軌跡を示し、
隣り合うトラツク間のラインずれ量aHと諸元の関
係を説明する。第1図において、直方形
A1B1C1D1,A2B2C2D2,A3B3C3D3,……はそれ
ぞれテープ上の記録軌跡、A2B1C2D1はテープ静
止時のヘツド軌跡を表わし、諸元は、 WV:ヘツドの180゜回転に相当するテープ上のビ
デオ信号有効記録幅 VT:テープスピード fV:トラツク切換の周波数(1トラツクに1フイ
ールド記録するものではフイールド周波数) R:ヘツド回転半径 l′H:静止パターン上での1ラインの記録長 nH:1トラツク(ヘツドの180゜回転)に形成され
る信号のライン数(1トラツクが1フイールド
では1フイールドのライン数) aH:隣接トラツクとのラインずれ量 である。図に示すように、A2B1は1ヘツドの
180゜回転の長さ、A1A2は1トラツク(1ヘツド
の180゜回転)の間にテープが進む長さ、A2Oは静
止パターン上での隣接トラツクとの信号ずれの長
さ、0B1は静止パターン上でのnHラインの長さ、
B1Tはビデオ記録幅であるので2 1 =πR ……1 2 =VT/fV ……2 0=lH′・aH …… 01=lH′・aH ……1 =WV …… となる。式より、 lH′・(nH+aH)=πR …… 更に、ΔA2B1Tは直角三角形であるので、 A2T=√2 1 21 1 2=√()2V 2 …… ΔA2B1TとΔA2A10は相似であるので A2B1/A2T=A2A1/A20 従つて、 式に式のlH′を代入して 式が隣接トラツク間の信号ずれ量aHと諸元の
関係を表わす式である。なお、第1図はヘツド回
転方向とテープ走行方向を同一で示したが、逆の
場合は、aHを負と考えれば良い。
次に、隣接トラツク間のラインずれ量aHの重要
性について述べる。第2図は、ヘリカルスキヤン
VTRの記録軌跡と特殊再生(図では高速再生を
示す)する場合のヘツド軌跡を示す。第2図にお
いて、−A,−B,−A,−B,……は
記録軌跡で、斜線部は特殊再生(高速再生)した
時のヘツド軌跡、TPはトラツクピツチである。
図からわかるように、特殊再生時には1つのヘツ
ドが複数の記録軌跡にわたつて再生する。図で
は、1つのヘツドで、−A,−B,−A,
−B,−Aトラツクへと順次わたつて再生
し、次のヘツドで−A,−B,−A,−
Bトラツク……へと順次わたつて再生する(アジ
マスなし)。
このとき、ガードバンド付の記録であれば、そ
れぞれのトラツク移行時にガードバンドを経過す
る。このような場合、1つのヘツドでの再生中に
トラツクが切換る時およびヘツド切換時に再生信
号の不連続が生じ得る。即ち、隣り合うトラツク
間の水平同期信号が並んでいないと、トラツク切
換時に水平同期信号の時間間隔が1つのトラツク
を再生している時と異なり、水平同期信号に不連
続を生じ、テレビ画面でスキユー歪となつて現れ
る。また、第2図において、ヘツド切換時、−
Aトラツクの終りから−Aトラツクの始めへ移
行する。この時、トラツクピツチTPのうちxTP
(0≦x≦1)だけ進んだ位置で切換つたとする
と、図よりわかるように、前のヘツドで−Aト
ラツクの通常時の終端より(1−x)aHラインだ
け多く再生し、後のヘツドの始端で−Aトラツ
クの通常時の始端よりxaHラインだけ多く再生す
る。かつ、−Aラインの終端から始端へもどる
から、全部で nH+(1−x)aH+xaH=nH+aHラインだけ前の
信号へもどることになる。従つて、nH+aHが整数
ならば、このようなヘツド切換時に水平同期信号
は連続になるが、nH+aHが整数でないと、水平同
期信号の連続性は得られない。前述の隣り合う水
平同期信号が並んでいるという条件は、1つ先又
は前のトラツクの信号とのライン差はnH+aHであ
るので、nH+aHが整数と言うことができ、ヘツド
切換時の条件と一致する。第2図では高速再生を
例にとつて説明したが、静止再生、スローモーシ
ヨン再生、逆転再生時も、ヘツド切換およびトラ
ツク移行の状態は全く同じである。但し、これら
のときは1つのヘツドで再生中にヘツドは前のト
ラツクへ移行する。従つて、アジマス角度を設け
ない記録方式で、特殊再生時に水平同期信号の連
続性があるための条件は、 nH+aH=m(m:整数) …… である。1トラツクに1フイールド記録する方式
では nH=(2k+1)/2(k:整数) となるため、式は aH=2(l+1)/2(l:整数)……′ となる。
以上は、水平同期信号の連続性について述べた
が、PAL方式、SECAM方式カラーテレビジヨン
信号(以後PAL信号、SECAM信号と称する)を
記録するVTRについては色信号の並びも重要で
ある。PAL信号では、1ラインごとにR−Y信
号の色搬送波の位置が反転しており、SECAM信
号では、1ラインごとにR−Y信号とB−Y信号
が周波数変調波とされ交互に伝送されている。い
ずれの場合も受信側で、色信号の順序を判別し、
正規の色信号に復調している。従つて、フイール
ドの途中や始めでこの色信号の順序が変ると、テ
レビジヨン受像機では、色判別回路が誤動作した
り、引込むまでの時間がかかつたりし、色がつか
なかつたり、画面の途中や上部で色相が乱れたり
する。従つて、VTRの出力信号としては、特殊
再生時においても色信号の順序が反転しないこと
が肝要である。第2図の記録パターンで、これを
満足するための条件は、隣りのトラツクへヘツド
が移行する時およびヘツド切換時のライン増減量
nH+aHが偶数であること、即ち、 nH+aH=2m(m:整数) …… となる。PAL信号、SECAM信号では1フイール
ドのライン数が312.5であるので、1トラツクに
1フイールド記録する方式では、式は aH=2m−312.5=4l+3/2(l:整数) ……′ となる。ヘツド回転方向とテープ走行方向が同じ
記録方法(aH>0)では、 |aH|=1.5、3.5、5.5、…… ヘツド回転方向とテープ走行方向が逆の記録方
法(aH<0)では、 |aH|=0.5、2.5、4.5、…… となる。
以上に説明したような点を考慮して、従来の特
殊再生可能なVTRは式、特にPAL、SECAM
方式VTRでは式をも満足するaHを選び、式
より諸元を定められる。また、ガードバンドを設
けないVTRでは、ヘツド間にアジマス角度が設
けられるものの、ある程度、隣接妨害信号の影響
を受けるのは避けがたい。輝度信号は普通周波数
変調波として記録されるため、妨害信号の周波数
が主信号の周波数より離れる程、復調後の妨害信
号レベルは大きくなる。SECAM搬送色信号も周
波数変調波であるため同様のことが言える。従つ
て、隣接妨害信号が在信号とほぼ同じ情報であれ
ば、その妨害量は非常に少なくなる。NTSC、
PAL搬送色信号は搬送波の位相と振幅で情報を
伝達しているため、搬送波の位相のライン相関を
利用して、隣接妨害を除去することができるが、
隣接妨害信号と主信号の情報が類似している程妨
害が少なくなる。以上の点から、ガードバンドを
設けない記録方式では、特殊再生を可能にするた
めにはもちろんのこと特殊再生を行なわない場合
でも、式、式(PAL、SECAM)を満足する
のが好ましい。
このような点を考慮して、1/2インチ幅のテー
プで、2つのヘツドにアジマス角度を設け、1ト
ラツクに1フイールド記録する方式でaH=1.5で
で基本設計された家庭用VTRが、市販されてい
る。第3図にこのようなVTRの一例として、
VHS方式PALまたはSECAM信号用VTRの記録
パターンを示す。第3図において、−A,−
B,−A、……は第2図と同様に記録トラツク
を表わし、−A,−A,−A,……はAヘ
ツドで書かれた軌跡、−B,−B,−B,
……はBヘツドで書かれた軌跡で、Aヘツド,B
ヘツド間には±6゜のアジマス角度が設けられてい
る(図では示さず)。また、−1,−2,
−3,……はライン番号を表わし、付記されてい
るRとBは、そのラインの色信号を表わす。即
ち、PAL信号では、1ラインごとにR−Y信号
の位相が反転しているが、R−Y信号が正の状態
をR、負の状態をBで表わす。またSECAM信号
では、1ラインごとにR−Y信号とB−Y信号が
交互に伝送されているが、R−Y信号が伝送され
ている状態をR,B−Y信号が伝送されている状
態をBで表わす。また、aHは隣接するトラツク間
の水平同期信号のずれ量で、VHS方式PAL、
SECAM信号用VTRではaH=1.5に設定されてい
る。なお、この時のトラツクピツチTPは49μm、
テープスピードは23.4mm/Sである。
このようにVHS方式PAL、SECAM信号用
VTRでは隣接するトラツク間の水平同期信号が
並び、かつ、隣り合う色信号も並んでいる。即
ち、Rの隣りはR,Bの隣りはBになつている。
ところが、近来、VTRNは更に高密度化の要
請が強くなつている。現行のシリンダ径(ヘツド
回転径)テープ幅のままで高密度化する方法は、
テープスピードVTを遅くすることのみである。
このとき、式よりわかるようにaHは小さくな
る。ところが、|aH|<1.5で′式を満足するの
はaH=±0.5のみであり、′式を満足するのはaH
=−0.5のみである。VHS方式PAL、SECAM
VTRで、テープスピードを遅くしてaH=0.5にす
ると、テープスピードはVT=7.8mm/S、トラツ
クピツチはTP=16μmとなり、音声の性能および
画室が極端に悪くなつてしまう。また、第3図の
パターンとは別に、シリンダ径をもつと小さくし
て(式でπRを小さくする)高密度化を計ろう
とする場合、その他の制約で式や式を満足す
るaHを選ぶことができない場合もある。
このような点から、式を満足しないaHであつ
ても、以上に述べたような短所の一部あるいは全
部を補償する方法が提案されている。その1つ
は、特開昭52−105729号に述べられているよう
に、隣り合うトラツク区間で、輝度信号の周波数
変調キヤリア周波数を(h+1/2)fH〔h:0また は正の整数、fH:水平周波数〕だけ異ならせるも
ので、このようにして、隣接信号情報の相関がな
い場合も、隣接信号の妨害を軽減することができ
る。しかし、この方法では一般的には特殊再生時
の水平同期信号およびPAL、SECAM信号におけ
る色信号の連続性を得ることはできない。この方
法を使つてaH=0.75にしたVTRも市販されてい
る。
次に、もう1つの方法も説明する。これは、2
つのヘツド間の角度を180゜よりずらせて、記録パ
ターン上での信号を並べる方法である。第4図
は、そのヘツド配置の一例であり、第5図はこの
ようにして、aH=1.0±0.5ラインとした、PAL、
SECAM VTRの記録パターン図である。
第5図に示すように、A,B両ヘツドのうち、
片方のヘツドが、記録パターン上で0.5ラインに
相当する角度θだけ180゜よりずらされている。第
4図では、BヘツドをAヘツドの180゜位置より
0.5ライン相当角だけ遅らせた場合を示す。この
時の記録パターンを第5図に示す。第5図におい
て、記号は第3図と同じである。第5図のパター
ンでは、輝度信号は隣り合うトラツク間でほぼ同
じ情報になつているため、輝度信号の隣接妨害お
よび特殊再生時の水平同期信号の連続性について
は解決されている。ところが、色信号に関して
は、−Aと−B,−Aと−B,−Aと
−B……トラツク相互ではRの隣りはR,Bの
隣りはBとなつているが、−Bと−A,−
Bと−A,−Bと−A……トラツク相互で
はRの隣りがBになつている。従つて色信号の隣
接妨害および特殊再生時の色信号の連続性は解決
されていない。これらを解決するには、例えば、
−Aと−B、−Aと−B……トラツクの
色信号を1ライン遅らせて記録する方法があり、
こうすることによつて、後者の問題点も解決でき
る。なお、第4図および第5図ではBヘツドを
0.5ライン相当角だけ遅らせて説明したが、進ま
せた場合は、色の並びは逆になる。また、第5図
はPAL、SECAM信号の場合のパターンを示し説
明したが、NTSC信号の場合は、色信号にRとB
の区別がなく、0.5ライン相当角だけヘツドをず
らせるだけですべて解決できる。
ところがこの方法では、従来の2つのヘツドが
180゜で取り付けられているVTRと速度を切換え
て使用しようとすれば、ヘツドを3〜4ケにしな
ければならないという欠点がある。
なお、現在実用されている家庭用VTRの信号
処理の基本ブロツク図を第6図に示し、簡単に説
明する。第6図において、1は映像信号入力端
子、2は低域フイルタ、3は帯域フイルタ、4は
周波数変調器、5は周波数変換器、6は加算器、
7はビデオヘツド、8は高域フイルタ、9は低域
フイルタ、10は周波数復調器、11は周波数変
換器、12は加算器、13は映像信号出力端子で
ある。入力端子1に印加された映像信号は、低域
フイルタ2および帯域フイルタ3により輝度信号
と搬送色信号に分離される。輝度信号は周波数変
調器4で周波数変調波とされ、加算器6に導かれ
る。一方、搬送色信号は周波数変換器5で低域周
波数に変換され、加算器6で前記周波数変調波に
重畳され、ヘツド7を通じてテープに記録され
る。この低域への周波数変換時に、NTSC、
PAL、SECAMのそれぞれの信号に応じた信号処
理が施される。ヘツド7から再生された信号は高
域フイルタ8および低域フイルタ9によつて輝度
信号の周波数変調波および低域に変換された搬送
色信号に分離される。周波数変調波は、周波数復
調器10に導かれ、復調されて再生輝度信号が得
られ、加算器12へ導かれる。一方、低域に変換
された搬送色信号は周波数変換器11でもとの周
波数にもどされ、加算器12で、再生輝度信号に
加えられ、出力端子13に再生映像信号が得られ
る。周波数変換器11で搬送色信号をもとの周波
数にもどす過程で、NTSC、PAL、SECAMそれ
ぞれの信号に応じた信号処理が施される。また白
黒信号の場合は、色信号処理系が不要であり、色
信号処理系は付加しないが、カラーキラー回路で
色信号を遮断するかされる。
本発明は、以上に述べた点を考慮し、式を満
足しない値にaHを選び、かつ、2つのヘツド間の
角度を180゜にしたままで、特殊再生時においても
水平同期信号の連続性を得る方法を提供し、シリ
ンダ径や、その他走行系を変更することなく、特
殊再生可能で、第3図のパターンより更に高密度
化をはかつたり、従来のパターンと容易に切換え
られるVTRを可能にしたり、また、高密度化や
その他の目的のため別のパターンを選ぶことを可
能にするものである。
本発明の1つの要点は、アジマス記録を採用す
るという点である。アジマス記録の場合の特殊再
生は第2図の場合と様子が異なる。本発明の主旨
は隣接する記録軌跡を再生するヘツドにアジマス
角を設けたVTRで特殊再生する場合についてaH
と水平同期信号および色信号(PAL、SECAM信
号のとき)の連続性の関係を導き出し、有効なaH
を選定することである。以下に、このような
VTRで特殊再生する場合について説明する。
第7図は静止再生、第8図は高速再生、第9図
は逆転再生の場合のヘツドの軌跡を表わし、は
Aヘツドの軌跡、はBヘツドの軌跡である。但
し、第7図ではA,B両ヘツドとも同じ軌跡を描
く。前述のように、A,B両ヘツドにはアジマス
角度が設けられているため、AヘツドはAヘツド
で書かれた軌跡の信号のみを、BヘツドはBヘツ
ドで書かれた軌跡の信号のみを再生する。従つ
て、第7図〜第9図において、それぞれ斜線の部
分の信号が再生される。第7図では、Aヘツドで
は斜線の部分の信号を、Bヘツドでは斜線の
部分の信号が再生される。このような特殊再生時
には、1つのヘツドの1再生中、記録軌跡をジヤ
ンプしたり、ヘツド切換時に通常再生の場合と異
つた信号順序になつたりする。これらの状態を分
類すると、 (1) 1つのヘツドの1再生中に、2つ先の記録軌
跡へ移行する(高速再生時)。
〔第8図で、Aヘツドの−A軌跡から−A
軌跡への移行、およびBヘツドの−B軌跡か
ら−B軌跡への移行〕 (2) ヘツドの切換時に1つ先の記録軌跡へ移行す
る(静止、スロー、高速、逆転再生時)。
〔第8図で、Bヘツドの−B軌跡からAヘツ
ドの−A軌跡への移行、第9図で、Aヘツド
の−A軌跡から−B軌跡への移行〕 (3) ヘツド切換時に3つ先の記録軌跡へ移行する
(高速再生時)。
〔第8図で、Aヘツドの−A軌跡からBヘツ
ドの−B軌跡への移行〕 (4) ヘツド切替時に1つ前の軌跡へ移行する(静
止、スロー、逆転再生時)。
〔第7図で、Aヘツドの−A軌跡からBヘツ
ドの−B軌跡への移行〕 (5) 1つのヘツドの1再生中に、2つ前の記録軌
跡へ移行する(静止、スロー、逆転再生時)。
〔第9図で、Aヘツドの−A軌跡から−A
軌跡への移行、−A軌跡から−A軌跡への
移行、Bヘツドの−B軌跡から−B軌跡へ
の移行〕 の5通りになる。上述の5つの場合において、水
平同期信号の連続性とPALおよびSECAM信号で
は色信号の連続性が重要である。水平同期信号の
連続性がなくなると画面でスキユー歪が生じるこ
とになる。PALおよびSECAM信号で、色信号の
連続性がくずれると、色がつかなくなつたり、色
相が乱れたりする。
次に、前記の5つの場合についてaHと水平同期
信号および色信号の連続性(PAL、SECAM)に
ついて説明する。(1)の場合は2つ先のトラツクへ
1つのヘツドが移行する。このとき再生される信
号は通常再生時より2nH+2aHライン先へ移行す
る。(2)の場合は、ヘツド切換時に通常再生のとき
と全く同じように信号が移行し、いかなるaHのパ
ターンでも水平同期信号およびPAL、SECAM信
号での色信号の連続性は保たれる。(3)の場合は、
ヘツド切換時に、通常再生時より2nH+2aHライン
先の信号へ移行する。例えば、第8図の−Aか
ら−Bへの移行では、−Aトラツクの終りの
aHラインと−B,−Aトラツク全部と−B
トラツクの始めのaHラインの信号が、即ち全部で
2nH+2aHラインの信号がスキヤツプされる。(4)の
場合は、ヘツド切換時に、通常再生時より2nH
2aHライン前の信号へ移行する。例えば、第7図
の−Aから−Bへの移行では、−Aトラツ
クの終りよりaHライン先の信号から、−Bトラ
ツクの始めよりaHライン前の信号へ移行する。即
ち、−Aトラツクと−Bトラツクの全部と
2aHライン前(2nH+2aHライン前)へ移行する。
(5)の場合は、(1)の場合の逆で、1つのヘツドの再
生中に2つ前のトラツクへ移行するので通常再生
時より2nH+2aHライン前へ移行する。本発明は、
これらのときに水平同期信号が常に連続であるた
めの条件を求め、この値にαHを設定することであ
る。この条件は、スキツプされるライン数、また
は逆もどりするライン数2nH+2aHが整数であるこ
とであり、 2nH+2aH=m(m:整数) nH+aH=m/2(m:整数) …… となる。1トラツクに1フイールド記録する方式
では、式は aH=l/2(l:整数) ……′ となる。また、PALおよびSEAM信号で、色信
号が連続になるための条件は、2nH+2aHが偶数で
あることであり、 nH+aH=m(m:整数) …… となる。1トラツクに1フイールド記録する方式
では、式は aH=m−312.5=2l+1/2(l:整数) ……′ となる。
本発明は、以上の点を考慮して家庭用VTRと
して十分な音質と画質を保証した上で、高密度化
を計る場合、また種々の条件で、式で満足し得
ない時でも、特殊再生時に、少なくとも不平同期
信号の連続性が得られるパターンを提供しようと
するものである。というのは、前述のように、輝
度信号情報が隣り合うトラツク間で異なることに
よる妨害は、特開昭52−105729号に述べられてい
る手法により容易に軽減でき、また、色信号の隣
接妨害はNTSC、PAL信号では搬送色信号のラ
イン相関を利用して除去できるし、搬送色信号は
キヤリア周波数3〜5MHzで帯域1MHz程度である
ので、0.5ライン〜2ラインの超音波遅延線で容
易に処理し得る。ところが、輝度信号はDCから
3〜4MHzの帯域をもつているため、超音波遅延
線を使うにしても、最低でも10MHz以上のキヤリ
アをもつ変調波にし、かつ広帯域で高性能の遅延
線を使用する必要があり、複雑で高価なものにな
る。従つて、特殊再生時に少なくとも水平同期信
号の連続性が得られるということは非常に有効で
ある。また、白黒信号もしくはNTSC信号の場合
は、色信号の連続性を問題にする必要がないの
で、水平同期信号の連続性のみで良い。
互いにアジマス角度をもつ2つのヘツドを180゜
に対置したVTRで、特殊再生時に水平同期信号
の連続性が得られるための条件は、式(′式)
である。この式を満足するaHで、式(′式)
をも満足するものもある。式(′式)を満足
するようaHを選ぶことは公知であるので、本発明
では、式(′式)から式(′式)を満足す
るものを除いた値に設定する。このようにすると
式は nH+aH=(2m+1)/2(m:整数) …… となり、′式は aH=l(l:整数) ……′ となる。式は、記録パターンで、相隣るトラツ
ク間の信号のライン相関はなく、1つおきのトラ
ツク間の信号のライン相関がある状態を意味して
いる。
本発明による記録再生装置は、式(′式)
を満足するようaHを設定し式より諸元を決定し
たものである。1トラツクに1フイールド記録す
る方式で′式を満足するものの1例としてaH
1.0がある。前述のVHS方式PAL、SECAM
VTRでaH=1.0とすると、テープスピードはVT
15.6mm/S、トラツクピツチはTP=32μmとな
り、音質、画質とも家庭用としてはほぼ満足でき
るものが得られる。また、本発明では、2つのヘ
ツドの取り付け角度は、従来のままの180゜である
から、aH=1.5の場合と容易に切換えて使用する
ことができる。更に、シリンダ径をVHS方式
VTRよりもつと小さくして高密度化を計る場合
にもaH=1.0に選ぶことは非常に有効である。な
お、本発明はaH=1.0のみならず、式を満足す
るすべてのaHに対して有効である。本発明による
aH=1.0の場合の、PAL、SECAM VTRの記録
パターンを、第10図に示す。第10図からわか
るように、この場合、隣接トラツクの信号の水平
同期信号は、主トラツクの信号のラインのちよう
ど中間の位置にくる。この時、隣接信号の妨害
は、輝度信号については前述の特開昭52−105729
号に述べられている手法で軽減することができ、
NTSC、PAL信号の色信号の隣接妨害について
は搬送色信号のライン相関を利用して除去するこ
とができる。また、第11図はPAL、SECAM
VTRについて示したがNTSCN信号の場合もラ
インの番号が変ることと、色信号のR,Bも問題
なく再生することができる。
ところが、本発明による記録パターン(式)
は式を満足していない故、PAL、SECAM信号
の特殊再生時には色信号の不連続を生じる。これ
を補正する方法について以下に説明する。
この方法の一実施例の基本ブロツク図を第11
図に、第7図〜第9図の特殊再生時の再生信号の
エンベロープを第12図に示し、説明する。第1
1図において、1〜13は第6図と同じものを表
わす。47は1Hデイレーライン、48は増幅器、
49はエンベロープ検波器、50はパルス発生
器、51は積分回路、52は禁止回路、53はフ
リツプフロツプ、54は切換スイツチ、55は再
生モード検知信号入力端子である。また、第12
図において、56は第7図(静止再生)、57は
第8図(高速再生)、58は第9図(逆転再生)
のそれぞれに対応するエンベロープを示し、5
9,61はAヘツドで再生される期間、60はB
ヘツドで再生される期間であり、エンベロープの
中に−A,−B,−A,……と示すのは再
生されるトラツクを表わす。前述の特殊再生の5
つの場合で、色信号に不連続が生じるのは(2)以外
の場合である。第12図においては、56の−
Aから−B(4)の場合)、57の−Aから−
Aおよび−Bから−B(1)の場合)、−Aか
ら−B(3)の場合)、58の−Aから−Aお
よび−Bから−B(5)の場合)、−Bから
−A(4)の場合)への移行時に色信号の不連続が生
じる。即ち、必ず、エンベロープから落ち込んだ
所で色信号の不連続が生じることになる。第11
図の実施例はこの現象を利用して、色信号の連続
性を得るものである。以下にその動作を説明す
る。特殊再生時、再生され周波数変換器11でも
との周波数にもどされた搬送色信号は、切換スイ
ツチ54の一方の入力と1Hデイレーライン47
に導かれる。1Hデイレーライン47の出力搬送
色信号は、増幅器48で所定のレベルまで増幅さ
れ、切換スイツチ54のもう一方の入力に導かれ
る。一方、ヘツド7より再生された信号はエンベ
ロープ検波器49に導かれ、そのエンベロープが
検波され、パルス発生器50へ導かれ、エンベロ
ープの落ち込んだ時点に対応するパルスが発生さ
れる。このパルスは積分回路51、禁止回路52
を経た後フリツプフロツプ53に導かれる。積分
回路51、禁止回路52は、エンベロープ落ち込
み以外の不要雑音によりフリツプフロツプが誤動
作するのを防ぐ働きをする。端子55には、通常
再生と特殊再生を判別する信号が印加され、特殊
再生時にはフリツプフロツプ53の出力には、エ
ンベロープの落ち込みごとに極性の反転する制御
信号が得られる。この制御信号で切換スイツチ5
4が制御され、その出力に周波数変換器11の出
力である搬送色信号と、それを1ライン遅延した
信号が交互に得られる。従つて、切換スイツチ5
4の出力には、エンベロープの落ち込み、即ち、
色信号の順序が反転するごとに1ライン遅延した
搬送色信号と遅延しない搬送色信号が交互に得ら
れる。よつて、この出力搬送信号は連続性をもつ
ものになる。このようにして、色信号の連続性を
得ることができる。なお、通常再生時には、端子
55の信号により、フリツプフロツプ53の出力
は一定極性にされ、スイツチ54は、常にどちら
か一方に接続され、切換は行なわれない。
以上、述べたように、本発明によれば、色の解
像度を損うことや色ずれがなく、かつ特殊再生時
に、水平同期信号の連続性が得られ、また、色信
号に多少の処理を施すことによつて、PAL、
SECAM信号における色信号の連続性を得ること
も可能になる。
以上の説明は主に、アジマス角度をもつ2つの
ヘツドを180゜に対置した装置について行なつた
が、本発明は隣り合うトラツクに記録されるパタ
ーンにアジマス角度を設けるよう構成した装置に
対して有効である。例えば4つのヘツドを円周上
に90゜間隔で配置し、180゜で対置された2つのヘ
ツド間のアジマス角度(同一)と他の2つのヘツ
ド間のアジマス角度(同一)とを異らしめ、1つ
のヘツドの1/4回転あるいは3/4回転で1トラツク
を構成する装置が考えられる。なお、1/4回転で
1トラツクを構成する装置では、〜式のπR
の代りにπR/2を、3/4回転で1トラツクを構成
する装置では、πRの代りに3πR/2を置き替え
れば良い。
【図面の簡単な説明】
第1図はヘリカルスキヤンVTRの記録軌跡図、
第2図はヘリカルスキヤンVTRで特殊再生する
ときのヘツド軌跡図、第3図はaH=1.5の記録パ
ターン例を示す図、第4図は2つのヘツド間の角
度を180゜よりずらせた装置のヘツド配置を示す
図、第5図は第4図の装置の記録パターン例を示
す図、第6図は家庭用VTRの信号処理の基本ブ
ロツク図、第7図〜第9図はアジマス記録VTR
で、それぞれ静止再生、高速再生、逆転再生した
時のヘツド軌跡を示す図、第10図は本発明によ
るaH=1.0の記録パターン例を示す図、第11図
は本発明による記録パターンをもつVTRで、
PAL、SECAM信号の特殊再生した時、色信号の
連続性を得る方法の実施例を示すブロツク図、第
12図は第7図〜第9図の特殊再生時の再生信号
のエンベロープを示す図である。 1……入力端子、2……低域フイルタ、3……
帯域フイルタ、4……周波数変調器、5……周波
数変換器、6,12……加算器、7……ヘツド、
8……高域フイルタ、9……低域フイルタ、10
……周波数復調器、11……周波数変換器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 同一円周上で等距離に配置された複数のヘツ
    ドで記録媒体に斜めのトラツクを順次形成して映
    像信号を記録再生する装置において、隣り合うト
    ラツクの記録軌跡間にアジマス角度を形成するよ
    うに前記複数の各ヘツドにアジマス角度を設け、 nH+dH=(2m+1)/2 但し、 nH:1トラツクに形成される信号のライン数 dH:記録軌跡上での隣接トラツクとのラインずれ
    量 m:整数 を満足するdHに設定するとともに、同タイミング
    の輝度信号成分と色信号成分を同タイミングで記
    録することを特徴とする映像信号記録再生装置。 2 同一円周上に配置されたヘツドは2つで、互
    いにアジマス角度をもち180゜の角度でもつて対置
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の映像信号記録再生装置。 3 1トラツクに1フイールドの信号を記録する
    ようになし、dH=l(l:整数)を満足するdH
    設定することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の映像信号記録再生装置。 4 同一円周上に配置されたヘツドは2つで、互
    いにアジマス角度をもち、180゜の角度をもつて対
    置されており、1トラツクに1フイールドの信号
    を記録するようになし、dH=l(l:整数)を満
    足するdHに設定することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の映像信号記録再生装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49110232A (ja) * 1973-02-20 1974-10-21
JPS5075327A (ja) * 1973-11-05 1975-06-20

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49110232A (ja) * 1973-02-20 1974-10-21
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