JPH04232212A - 低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法 - Google Patents

低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法

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JPH04232212A
JPH04232212A JP2409378A JP40937890A JPH04232212A JP H04232212 A JPH04232212 A JP H04232212A JP 2409378 A JP2409378 A JP 2409378A JP 40937890 A JP40937890 A JP 40937890A JP H04232212 A JPH04232212 A JP H04232212A
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silicon steel
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小林   尚
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄損が極めて低い一方
向性珪素鋼板の製造方法に関し、特にその表面を効果的
に平滑に仕上げることによって、鉄損特性の顕著な改善
を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】一方向性珪素鋼板は、電気機器の磁気鉄
芯として多用され、エネルギロスを少なくすべく、鉄損
が少ないものであることが要求される。而して、一方向
性珪素鋼板の鉄損を低減する手段として、仕上焼鈍後の
材料表面にレーザビームを照射して局部的な歪を与え、
それによって磁区を細分化して鉄損値を低下させる方法
が、たとえば特開昭58−26405号公報に開示され
ている。 また、一方向性珪素鋼板を鉄芯へ加工した後、歪取り焼
鈍(応力除去焼鈍)を施しても磁区細分化効果が消失し
ない磁区細分化手段が、たとえば特開昭62−8617
号公報に開示されている。これらの技術的手段によって
、一方向性珪素鋼板の鉄損を大きく低下させることがで
きる。 しかしながら、さらに鉄損値の低下を図ろうとするとき
は、仕上焼鈍後の材料表面に存在するグラス皮膜を除去
し、鋼板表面近傍の磁区の動きを阻害する地鉄表面の凹
凸を取り除くことが重要である。そのためには、仕上焼
鈍後の材料の地鉄表面を鏡面に仕上げる必要がある。
【0003】仕上焼鈍後の材料の地鉄表面を鏡面に仕上
げる方法として、特開昭64−83620号公報に開示
されている、化学研摩或は電解研摩による方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、鋼板表面を鏡面
仕上げする手段として、化学的研摩、電解研摩、砥石、
ブラシ等による機械研摩が知られている。化学的研摩、
電解研摩等は、少量の試料を作成するための手段として
は適しているけれども、工業的に多量生産される金属ス
トリップ、たとえば珪素鋼ストリップ表面を鏡面仕上げ
する手段としては、薬液濃度の管理、温度の管理、公害
防止設備の設置等を必要とする点で、非常な困難を伴う
。機械的研摩による場合は、工業的に多量生産される金
属ストリップのように、大きな面積をもつ材料に均一な
鏡面仕上げを施すことは、非常に困難である。
【0005】本発明は、工業的に多量生産される珪素鋼
ストリップを鏡面仕上げする手段を含む、低鉄損一方向
性珪素鋼板の製造方法を提供することを目的としてなさ
れた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とする処は
、仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板又はコイルの表面酸化
物層を除去して地鉄面を露出させた後、必要により鋼板
(ストリップコイル)の層間にアルミナ、マグネシア、
(アルミナ+マグネシア)パウダー、フォルステライト
皮膜付の珪素鋼板をスペーサとして介挿し、体積率で水
素:20〜50%、窒素ガス:50〜80%からなる雰
囲気中、1000℃以上の温度域で鋼板を焼鈍し、或は
加熱した後、1000℃未満の温度域を水素: 100
%の雰囲気中で冷却して鋼板表面を鏡面化し次いで、張
力皮膜を表面に形成するところにある。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明者
等は、上記従来技術における問題を解決すべく種々検討
を加えた結果、体積率で50%以上の水素ガスを含む窒
素との混合ガス中、或は体積率で水素20%以上を含む
アルゴンとの混合ガス雰囲気中で、地鉄が露出した珪素
鋼板を1000℃以上の温度域に加熱し、冷却時100
0℃未満を水素: 100%の雰囲気にすれば容易に鏡
面が得られることを見出した。この処理を単板で行なう
場合はスペーサの必要はないが、ストリップコイルの状
態或はシートを積層した状態でこの処理を行なう場合は
、板間に焼付きを生じるから板間にアルミナ、マグネシ
ア或はこれらの混合パウダーをスペーサとして塗布する
ことが必要である。スペーサとして、フォルステライト
皮膜付の板を当てることもできる。フォルステライト皮
膜付のストリップと仕上焼鈍後地鉄を露出せしめた珪素
鋼ストリップを2枚重ねにしてストリップコイルとし、
上記雰囲気中で焼鈍すれば容易に鏡面とすることができ
る。前記スペーサは、焼鈍後も板に焼付くことがなく、
容易に除去することが可能である。
【0008】こうして得られる一方向性珪素鋼板に、特
公昭63−44804号公報、特公昭63−6611号
公報に開示されている如き、一方向性珪素鋼板を鉄芯に
加工した後歪取り焼鈍を施しても磁区細分化効果が消失
しない磁区制御技術を適用することができることは勿論
である。
【0009】
【作用】本発明において、重量で、4%以下のSi を
含有する鋼スラブを加熱し、熱間圧延して熱延板とし、
必要に応じてこの段階で焼鈍を施し、次いで、1回或は
中間焼鈍を介挿する2回の冷間圧延を施して最終板厚と
した後、脱炭焼鈍し焼鈍分離剤を塗布しこれを巻き取っ
てストリップコイルとし、次いで、高温長時間の仕上焼
鈍を施し{110 }〈001 〉方位の二次再結晶粒
を発達させた鋼板のフォルステライト皮膜を化学的或は
機械的に除去して仕上焼鈍後の鋼板表面粗度が3μm以
下となるようにした後、体積率で水素50%以上を含む
窒素との混合ガス中(水素: 100%の場合も含む)
或は体積率で水素を20%以上含無アルゴンとの混合ガ
ス雰囲気中、1000℃以上の温度域で焼鈍する。還元
ガスを含む混合ガス中で地鉄を露出させた鋼板を加熱す
ることによって、鋼板表面から原子の蒸発および原子の
移動が起こり、磁気的にピンニングのない平滑な表面が
現出する。
【0010】水素と混合する窒素が0〜50%未満の場
合は、窒素と鋼板表面とが加熱中或は冷却中何等かの反
応を起こすために、鏡面を得るためには還元用水素が体
積率で50%以上必要である。水素と混合する窒素が5
0%以上になると、1000℃以上の温度域で、鋼中に
固溶している窒素が鋼板の冷却時に窒化珪素として析出
して磁区をピンニングするため、1000℃未満を水素
: 100%の雰囲気とすることが必要になる。
【0011】水素との混合ガスがアルゴンである場合、
鋼板表面との反応が小さいため水素は体積率で20%以
上あればよい。水素ガスの体積率が20%未満になると
、鋼板の表面が酸化し磁気的性質が劣化する。水素ガス
と混合させるガスは、窒素ガス或はアルゴンガスのよう
な不活性ガスがよい。工業的には、水素と窒素の混合ガ
スを使用するのが最も安価である。水素ガスの体積率を
増して行くと鋼板の鏡面化効果が大きくなり、体積率で
20%程度の水素ガスを含有する雰囲気とすると効果が
現れる。水素ガスの体積含有率が20%より少なくなる
と、鋼板表面の金属光沢が鈍り、磁気的性質が劣化する
【0012】焼鈍温度は、高い方が短時間に鏡面が得ら
れる。1000℃以上であれば、鋼板表面原子を効果的
に蒸発させ或は移動させることが可能であるので、焼鈍
温度の下限を1000℃とする。1000℃未満では鏡
面化の効果が悪くなり、工業的なプロセスとならない。 図1に、(水素ガス: 100%)、(水素ガス:50
%+窒素ガス:50%)の雰囲気としたときの、鋼板表
面の平均粗度が0.3μm以下でかつ、磁気的にピンニ
ングする酸化膜のない鏡面が得られる焼鈍温度と時間の
関係を示す。
【0013】図2に、(水素ガス: 100%)、(水
素ガス:20%+アルゴンガス:80%)の雰囲気とし
たときの、鋼板表面の平均粗度が0.3μm以下でかつ
、磁気的にピンニングする酸化膜のない鏡面が得られる
焼鈍温度と時間の関係を示す。図3に、(水素ガス:4
5%+窒素ガス:55%)、(水素ガス:20%+窒素
ガス:80%)の雰囲気とし、鋼板を1000℃以上に
加熱し、冷却時1000℃未満の雰囲気としたときの、
鋼板表面粗度が0.3μm以下でかつ、磁気的にピンニ
ングする酸化膜のない鏡面が得られる焼鈍温度と時間の
関係を示す。
【0014】焼鈍温度があまり低くなると、長時間を要
し工業的なプロセスとならない。このようにして得られ
た鏡面をもつ試料に、張力付与コーティング液を塗布し
焼付け処理した処、化学研摩によって作成した鏡面材に
張力付与コーティング液を塗布し焼付け処理したものと
同様な鉄損値が得られた。なお、本発明を、CVD, 
PVD、イオンプレーティング等の皮膜形成処理技術と
組合せて使用できること勿論である。
【0015】本発明は、従来の化学研摩、電解研摩に比
し、鏡面化するときの作業が容易かつ安定性に優れてい
ることに加えて、鏡面作成時の材料の重量減が従来の方
法に比べて1/10以下と極めて少ない。
【0016】
【実施例】〔実施例1〕重量で、Si :3.2%を含
む板厚:0.23mmの仕上焼鈍後の高磁束密度一方向
性珪素鋼板を硫酸と弗酸の混合液中に浸漬してフォルス
テライト皮膜を除去し水洗乾燥した後、フォルステライ
ト皮膜付の珪素鋼板と交互に積層して1200℃×5時
間、水素: 100%の雰囲気中で焼鈍した。その後、
鋼板に燐酸系張力皮膜形成用コーティング液を塗布し、
 830℃×5分間の焼付け処理を施した。こうして得
られた製品の鉄損値を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が極めて向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例2〕重量で、Si :3.2%を含む板厚:0
.23mmの仕上焼鈍後の高磁束密度一方向性珪素鋼板
のフォルステライト皮膜を、150のエメリーペーパー
で除去した後、アルミナパウダーをメチルアルコール中
で攪拌したものを塗布して積層した。この材料に水素ガ
ス55%+窒素ガス45%の雰囲気中、1100℃×2
0時間の焼鈍を施した。
【0019】その後、燐酸系張力付与皮膜溶液を塗布し
て 830℃×3分間の焼付け処理を施した。得られた
製品の鉄損値を、表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が極めて向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例3〕重量で、Si :3.3%を含む板厚:0
.30mmの仕上焼鈍後の一方向性珪素鋼板のフォルス
テライト皮膜を、硫酸と弗酸の混合溶液中に浸漬して除
去した後、水洗、乾燥し、マグネシアパウダーをエチル
アルコール中で攪拌したものを塗布して積層した。
【0022】この材料を、1000℃×30時間、水素
ガス75%+窒素25%の雰囲気中で焼鈍した。次いで
、燐酸系張力付与皮膜溶液を塗布し、 840℃×4分
間の焼付け処理を施した。得られた製品の鉄損値を、表
3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が格段に向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例4〕重量で、Si :3.2%を含む板厚:0
.23mmの仕上焼鈍後の高磁束密度一方向性珪素鋼板
を、硫酸と弗酸の混合液中に浸漬してフォルステライト
皮膜を除去し水洗乾燥した後、フォルステライト皮膜付
の珪素鋼板と交互に積層して1200℃×8時間、水素
20%とアルゴン80%の雰囲気中で焼鈍した。その後
、鋼板に燐酸系張力皮膜溶液を塗布し、 830℃×5
分間の焼付け処理を施した。こうして得られた製品の鉄
損値を、表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が極めて向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例5〕重量で、Si :3.2%を含む板厚:0
.23mmの仕上焼鈍後の高磁束密度一方向性珪素鋼板
のフォルステライト皮膜を、150のエメリーペーパー
で除去した後、アルミナパウダーをメチルアルコール中
で攪拌したものを塗布して積層した。この材料に水素ガ
ス40%+アルゴンガス60%の雰囲気中、1100℃
×20時間の焼鈍を施した。
【0027】その後、燐酸系張力付与皮膜溶液を塗布し
て 830℃×3分間の焼付け処理を施した。得られた
製品の鉄損値を、表5に示す。
【0028】
【表5】
【0029】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が極めて向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例6〕重量で、Si :3.3%を含む板厚:0
.30mmの仕上焼鈍後の一方向性珪素鋼板のフォルス
テライト皮膜を、硫酸と弗酸の混合溶液中に浸漬して除
去した後、水洗、乾燥し、マグネシアパウダーをエチル
アルコール中で攪拌したものを塗布して積層した。
【0030】この材料を、1000℃×30時間、水素
ガス60%+アルゴンガス40%の雰囲気中で焼鈍した
。次いで、燐酸系張力付与皮膜溶液を塗布し、 840
℃×4分間の焼付け処理を施した。得られた製品の鉄損
値を、表6に示す。
【0031】
【表6】
【0032】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が格段に向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例7〕重量で、Si :3.2%を含む板厚:0
.23mmの仕上焼鈍後の高磁束密度一方向性珪素鋼板
を、硫酸と弗酸の混合液中に浸漬してフォルステライト
皮膜を除去し、水洗乾燥した後、フォルステライト皮膜
付の珪素鋼板と交互に積層して1200℃×8時間、水
素25%と窒素75%の混合ガスの雰囲気中で焼鈍し、
該処理の冷却中、1000℃未満を水素 100%に切
換え室温まで冷却した。その後、鋼板に燐酸系張力皮膜
溶液を塗布し、 830℃×5分間の焼付け処理を施し
た。こうして得られた製品の鉄損値を、表7に示す。
【0033】
【表7】
【0034】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が極めて向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例8〕重量で、Si :3.2%を含む板厚:0
.23mmの仕上焼鈍後の高磁束密度一方向性珪素鋼板
のフォルステライト皮膜を、150のエメリーペーパー
で除去した後、アルミナパウダーをメチルアルコール中
で攪拌したものを塗布して積層した。この材料に水素ガ
ス40%+窒素ガス60%の雰囲気中、1100℃×2
0時間の焼鈍を施したのち、冷却中1000℃未満を水
素 100℃に切換え室温まで冷却した。
【0035】その後、燐酸系張力付与皮膜溶液を塗布し
て 830℃×3分間の焼付け処理を施した。得られた
製品の鉄損値を表8に示す。
【0036】
【表8】
【0037】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が極めて向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。 〔実施例9〕重量で、Si :3.3%を含む板厚:0
.30mmの仕上焼鈍後の一方向性珪素鋼板のフォルス
テライト皮膜を、硫酸と弗酸の混合溶液中に浸漬して除
去した後、水洗、乾燥し、マグネシアパウダーをエチル
アルコール中で攪拌したものを塗布して積層した。
【0038】この材料を、1000℃×30時間、水素
ガス45%+窒素ガス55%の雰囲気中で焼鈍したのち
、冷却中1000℃未満を水素 100%に切換え室温
まで冷却した。次いで、燐酸系張力付与皮膜溶液を塗布
し、 840℃×4分間の焼付け処理を施した。得られ
た製品の鉄損値を、表9に示す。
【0039】
【表9】
【0040】本発明によるときは、従来法に比し鉄損特
性が格段に向上している(鉄損値が低くなっている)こ
とが分る。
【0041】
【発明の効果】本発明は、仕上焼鈍後の一方向性珪素鋼
板のフォルステライト皮膜を除去した後、体積率で20
%〜100 %の水素ガスを含む雰囲気中で、1000
℃以上の温度域で熱処理を施すことによって材料表面を
鏡面化し、張力皮膜を形成することにより製品の鉄損を
著しく低下させる方法である。本発明によるときは、従
来の鏡面化技術による場合に比し、安価かつ高い生産性
下に、一方向性珪素鋼板の鉄損を大きく低下せしめ得、
その工業的な効果は甚大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕上焼鈍後の一方向性珪素鋼板の表面を鏡面化
するに際し、鏡面となる熱処理温度・時間関係領域を、
水素ガスと窒素ガスの体積含有率をパラメーターとして
示す図である。
【図2】仕上焼鈍後の一方向性珪素鋼板の表面を鏡面化
するに際し、鏡面となる熱処理温度・時間関係領域を、
水素ガスとアルゴンガスの体積含有率をパラメーターと
して示す図である。
【図3】仕上焼鈍後の一方向性珪素鋼板の表面を鏡面化
するに際し、鏡面となる熱処理温度・時間関係領域を、
水素ガスと窒素ガスの体積含有率をパラメータとして(
ただし冷却時1000℃未満は、水素 100%とした
)示す図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表面
    酸化物層を除去して地鉄面を露出させた後、体積率で水
    素:20〜100 %、不活性ガス:0〜80%からな
    る雰囲気中、1000℃以上の温度域で鋼板を焼鈍して
    表面を鏡面化し次いで、張力皮膜を表面に形成すること
    を特徴とする低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】  不活性ガスが、アルゴンガスである請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表面
    酸化物層を除去して地鉄面を露出させる手段が、化学研
    摩或は機械研摩である請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表面
    酸化物層を除去して地鉄面を露出させた後、体積率で水
    素:20〜50%、窒素ガス:50〜80%からなる雰
    囲気中、1000℃以上の温度域で鋼板を加熱した後、
    1000℃未満の温度域を水素:100%の雰囲気中で
    冷却して鋼板表面を鏡面化し次いで、張力皮膜を表面に
    形成することを特徴とする低鉄損一方向性珪素鋼板の製
    造方法。
  5. 【請求項5】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表面
    酸化物層を除去して地鉄面を露出させる手段が、化学研
    摩或は機械研摩である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表面
    酸化物層を除去して地鉄面を露出させた後、鋼板(スト
    リップコイル)の層間にアルミナ、マグネシア、(アル
    ミナ+マグネシア)パウダー、フォルステライト皮膜付
    の珪素鋼板をスペーサとして介挿し、体積率で水素:2
    0〜100 %、不活性ガス:0〜80%からなる雰囲
    気中、1000℃以上の温度域で鋼板を焼鈍して表面を
    鏡面化し次いで、張力皮膜を表面に形成することを特徴
    とする低鉄一方向性珪素鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】  不活性ガスが、アルゴンガスである請
    求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表面
    酸化物層を除去して地鉄面を露出させる手段が、化学研
    摩或は機械研摩である請求項6または7記載の方法。
  9. 【請求項9】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表面
    酸化物層を除去して地鉄面を露出させた後、鋼板(スト
    リップコイル)の層間にアルミナ、マグネシア、(アル
    ミナ+マグネシア)パウダー、フォルステライト皮膜付
    の珪素鋼板をスペーサとして介挿し、体積率で水素:2
    0〜50%、窒素ガス:50〜80%からなる雰囲気中
    、1000℃以上の温度域で鋼板を加熱した後、100
    0℃未満の温度域を水素:100%の雰囲気中で冷却し
    て鋼板表面を鏡面化し次いで、張力皮膜を表面に形成す
    ることを特徴とする低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法
  10. 【請求項10】  不活性ガスが、アルゴンガスである
    請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】  仕上焼鈍済の一方向性珪素鋼板の表
    面酸化物層を除去して地鉄面を露出させる手段が、化学
    研摩或は機械研摩である請求項9または10記載の方法
  12. 【請求項12】  鋼板が、ストリップである請求項1
    〜11項の何れかに記載の方法。
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