JPH04229857A - ハロゲン化銀写真材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真材料

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JPH04229857A
JPH04229857A JP3113058A JP11305891A JPH04229857A JP H04229857 A JPH04229857 A JP H04229857A JP 3113058 A JP3113058 A JP 3113058A JP 11305891 A JP11305891 A JP 11305891A JP H04229857 A JPH04229857 A JP H04229857A
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independently
dye
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alkyl
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JP3113058A
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Inventor
Ivano Delprato
イバーノ・デルプラート
Mana Stefano
ステファノ・マーナ
Luzzi Antonio
アントニオ・ルッチ
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は赤外線吸収染料とその染
料を含有する層を有するハロゲン化銀写真材料に関する
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真材料の分野では特定の
光の波長を吸収する適当な染料を写真材料層中へ混合す
ることは、一般的である。上記の染料は、中間層、放射
線感光性層、オーバーコート層、アンダーコート層、裏
打ち層などの写真材料のどのような層において使用され
てもよく、またフィルター染料、ハレーション防止染料
、放射線防止染料、または写真用エマルジョンの感光性
の調節のためなどの様々な目的に使用することができる
【0003】このような染料が添加される写真材料層は
一般的にゼラチンまたは他の親水性コロイドからなる。 それゆえ、上記の染料は使用目的に沿った適当な吸収ス
ペクトルを有し、写真的に不活性(ハロゲン化銀エマル
ジョン層の使用上不利な影響−感度の減少、濳像の減退
、かぶり現象のような−をもたらさない)であり、写真
処理中に脱色または溶解により、除去されるべきであり
、また、それらは処理後のフィルムに残存すべきもので
はない。
【0004】近年、赤外線領域の電磁スペクトルを発す
る半導体レーザーダイオードを使用する情報記録技術が
開発され、この技術には上記領域に感光性を有するハロ
ゲン化銀写真材料が必要とされる。この技術の例として
は、ヘリウム−ネオンまたはアルゴンレーザーのような
従来のガスレーザーと比べてより長い使用寿命を有し、
廉価かつ小型のレーザーダイオードを使用したレーザー
スキャナーがある。レーザーダイオードを使用したレー
ザースキャナーとともに使用するための赤外線感応性ハ
ロゲン化銀写真材料は、赤外線領域の光線を吸収するハ
レーション防止、放射線防止の為の染料を必要とする。 米国特許第4,362,800号には、ハレーション防
止層用として2個のスルホアルキル基を有するインドー
ルトリカルボシアニン(indolotoricarb
ocyanine)染料が開示されているが、これは処
理後に緑がかった汚れ(stain)を残す。この汚れ
の問題を解決するための赤外線吸収染料が米国特許第4
,839,265号、欧州特許願第251,282号、
同第288,076号、および同第342,939号に
提案されており、その染料は、少なくとも3個好ましく
は4個の酸性基またはスルホ基、カルボキシ基、スルフ
ァト基、ホスホン基(phosphonic grou
p)、リン酸基、アミノリン酸基のような酸性基で置換
された基を有するインドールトリカルボシアニン染料で
ある。インドールトリカルボシアニン染料を赤外線吸収
性染料として使用する例が欧州特許願第342,576
号に述べられている。上記染料には酸性基または酸性基
で置換された基が全くなく、常温において実質的に非水
溶性であるにもかかわらず、赤外線感応性ハロゲン化銀
写真材料のハレーション防止層に取り込まれた場合にほ
とんどまたは全く処理後の汚れなく必要なスペクトル吸
収応答を与える。分子中に多数の酸性基をもつ水溶性染
料の使用と分子中に酸性基をもたない染料の使用という
2つのアプローチはどちらも問題を起こしうる。一方で
は、酸性基を多く含む染料は合成が困難であり、収率が
低く、出発物質として使用する中間体を容易に市場で入
手することができない。もう一方では、分子中に酸性基
を有さない染料は非水溶性なので、ハレーション防止層
にコートするためには水と混和可能な適当な有機溶媒に
溶かして水性ゼラチン分散物に誘導する必要がある。こ
のことにより、染料の沈殿や被覆の欠陥が生じうる。
【0005】
【発明の要旨】本願発明は、支持体、少なくとも1層の
ハロゲン化銀エマルジョン感光層、および少なくとも1
層の親水性コロイド非感光層を有するハロゲン化銀写真
材料であって、該複数層のうちの少なくとも1層が以下
の式に示す染料を吸収量で含有するハロゲン化銀写真材
料を提供する。
【0006】
【化7】
【0007】式中、R1およびR2はそれぞれ独立して
スルホンアミド基またはカルボンアミド基であり、R3
およびR5はそれぞれハロゲンまたは共に必然的に5ま
たは6員の炭素環を完結する原子であり、R4は水素、
1〜4炭素原子のアルキル、アリール、シアノ、ハロゲ
ン、または
【0008】
【化8】
【0009】[式中、R8およびR9はそれぞれ独立し
て1〜6炭素原子のアルキル、アリール、または共に必
然的に5または6員のヘテロ環を形成する非金属原子で
ある]であり、R6およびR7はそれぞれ独立してアル
キル、スルホアルキル、カルボキシアルキル、またはス
ルファトアルキル基であってR6およびR7の少なくと
も1個はスルホアルキルまたはスルファトアルキル基で
あり、X−はアニオンであり、nは上記染料が分子内塩
を形成する場合は1であるという条件で1または2の整
数であり、そしてZ1およびZ2はそれぞれ独立して必
然的にインドール、ナフトインドール、またはベンズイ
ンドール核に完結する原子である。
【0010】他の局面においては、本発明は上記(I)
に示した構造を有する赤外線吸収染料を提供する。
【0011】本発明の染料は高収率で容易に調製可能で
あり、赤外領域に十分な吸収スペクトル特性を持ち、ハ
ロゲン化銀エマルジョンに対して不活性で、処理後の汚
れをほとんどまたは全く残すことなく写真処理中に写真
材料から脱色もしくは溶解除去することができる。
【0012】
【発明の構成】本発明の赤外線吸収性染料の構造中、R
1とR2はそれぞれ独立してスルホンアミド、またはカ
ルボンアミド基であり、特に以下の構造のスルホンアミ
ド基である。
【0013】
【化9】
【0014】および以下の構造のカルボンアミド基
【化
10】
【0015】式中、R10およびR11はそれぞれ独立
して水素原子、アルキル基、好ましくは6までの炭素原
子のアルキル基、アリール基、好ましくはフェニル、ま
たは非金属原子(例えば、炭素、窒素、硫黄および酸素
)であって、5または6員のヘテロ環、好ましくはモル
ホリン環を必然的に形成するものである。
【0016】Z1およびZ2はそれぞれ独立して必然的
にインドール、ベンズインドール、またはナフトインド
ール、好ましくはインドール核を完結する非金属原子で
ある。ここで、Z1およびZ2で与えられる非金属原子
群により形成されるこの核は、ハロゲン(たとえば、F
、Cl、Br)シアノ、水酸基、アルコキシ基(たとえ
ばメトキシ)、アリール基(たとえばフェニル、p−メ
トキシフェニル)のような置換基で置換されうることを
意図している。
【0017】R3およびR5はそれぞれ水素、または共
に必然的に5または6員の炭素環を完結する原子、好ま
しくは必然的にシクロヘキセン環を完結する原子である
【0018】R4は、水素原子、メチル、エチル、およ
びプロピルのような1〜4炭素原子のアルキル基、フェ
ニルのようなアリール基、シアノ基、F、 Cl、 I
のようなハロゲン、または、
【0019】
【化11】
【0020】[式中、R8およびR9はそれぞれ独立し
てメチル、エチル、プロピルのような1〜6炭素原子の
アルキル基、フェニル、p−メトキシフェニルのような
アリール基、または共に必然的に5または6員のヘテロ
環基を完結する非金属原子である]である。このような
ヘテロ環基の例にはモルホリン、チオモルホリン、ピペ
ラジンが包含される。R4の望ましい例としては、R3
およびR5が同時に水素原子である場合にはメチル基、
R3およびR5が必然的にシクロヘキセン基を形成する
原子である場合には塩素が挙げられる。
【0021】R6およびR7はそれぞれ独立してアルキ
ル基、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチルおよびn−ペンチル基のような1〜6
炭素原子の低級アルキル基、またはスルホ基、スルファ
ト基、カルボキシル基、およびホスホン基のような酸性
基で置換されたアルキル基であって、R6およびR7の
うちの少なくとも1個はスルホ基やスルファト基のよう
な酸性基で置換されたアルキル基である。スルホ基で置
換されたアルキル基の望ましい例は、2〜6炭素原子の
スルホアルキル基である。このようなスルホアルキル基
はメチル、ヒドロキシル、およびハロゲンのような置換
基で置換されてもよい。スルホアルキル基の例には、ス
ルホエチル、2−スルホプロピル、3−スルホプロピル
、4−スルホブチルおよび2−ヒドロキシ−3−スルホ
プロピルが包含される。酸性基はそれらの塩を形成して
よい。この塩の例としては、NaやKのようなアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、およびトリエチルアミン、ト
リブチルアミンやピリジンのような有機アンモニウム塩
が包含される。
【0022】Xで表されるアニオンの例には、ClやB
rのようなハロゲンイオン、p−トルエンスルホン酸イ
オン、そしてエチルスルフェートイオンが含まれる。
【0023】本発明において「基」という用語は化合物
または置換基を表し、これによって示される化学物質は
、基本的な基と従来の置換基とを含む。化合物または置
換基を説明するために「部分」という用語が使われてい
る場合は、非置換化学物質のみを含むことが意図されて
いる。例えば、「アルキル基」はメチル、エチル、オク
チル、ステアリルなどの部分だけでなくハロゲン、シア
ノ、ヒドロキシル、ニトロ、アミン、カルボキシレート
などのような置換基を有する部分をも含む。一方、「ア
ルキル部分」という用語はメチル、エチル、オクチル、
ステアリル、シクロヘキシルなどのみを包含する。
【0024】本発明の染料は1個あるいは2個の酸性置
換基(すなわち、カルボキシル、スルホ、スルファトお
よびホスホン基のようなアニオンを形成することができ
る置換基)を有する基R6およびR7と、2個のスルホ
ンアミドまたはカルボンアミド基R1およびR2とを有
する。有機化合物の酸性度は水中におけるプロトンの消
失によるものであり、一般的にpKa、すなわち化学物
質の解離定数の−log10値で表される。実質的にス
ルホおよびカルボキシ基より高いpKa値を有するスル
ホンアミドおよびカルボンアミド基は水性媒体中では実
際はほとんど解離せず、以下から明らかなように微弱な
酸性を示す。ベンゼンスルホン酸のpKaは0.7であ
りpH5における水中の解離度99.9%以上に一致す
る、ベンゼンカルボン酸のpKa値は4.2でありpH
5における水中の解離度86.1%に一致する、ベンゼ
ンスルホンアミドのpKaは10でありpH5における
水中の解離度9.99×10−4(中性型とアニオン型
との比がおよそ100000:1である)に一致する、
またベンズアミドのpKa値は13から14でありpH
5における水中での解離度が9.99×10−5未満に
一致する。(これらの値は、ザ・メルク・インデックス
(The Merk Index)第8版第128〜1
32頁(1968年);ヘルベチカ・キミカ・アクタ(
Hervetica Chimica Acta)第3
9巻第48頁(1956年)および、A.  アルバー
ト(A.Albert)らのザ・デターミネーション・
オブ・イオニゼーシヨン・コンスタンツ(The De
termination of Ionization
 Constants)第88頁を参照)
【0025】
酸性置換基が水溶性を改善し、その結果処理中における
染料の除去が容易になることはよく知られており(米国
特許第4,877,721号参照)、この目的のために
2個を上回る酸性基を有する染料を漂白可能染料として
使用することが米国特許第4,839,265号および
欧州特許願第251,282号、同第288,076号
および同第342,939号にて提案されている。驚く
べきことに、2個の酸性基と2個のスルホンアミドもし
くはカルボンアミド基との組み合わせは、2個を上回る
酸性基を有する染料と同様の漂白能、および水または実
質的に水からなる溶媒(溶媒の80%を越えて水を含有
する)に対する充分な溶解性を提供し、また酸性基を有
さない染料を使用したときに生じるような問題なく、ゼ
ラチン写真組成物へ添加されることが見出された。
【0026】本発明による赤外線吸収性染料の例は以下
のものを包含する;しかし本発明の範囲はこれらに限定
されない。
【化12】
【0027】
【化13】
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】本発明の染料は、米国特許第2,985,
955号、同第3,148,187号、および同第3,
423,207号、および、ジェイ.・ケム.・ソク.
(J. Chm. Soc.)第189頁 (1933
年)に示される方法にしたがって調製される。この合成
工程は、以下の実施例1に示される。
【0032】本発明の染料はその最大吸収において高い
吸光係数を保持するけれども、近赤外において非常に低
い可視光吸収(visible absorption
)を有する。一般に本発明の染料は、最大吸収波長(典
型的には780nm以上)における吸光係数は2.5×
105から3.5×105の間である。しかしながら、
メタノール性溶液中で測定すると、700nmにおける
吸収は一般にこの値の約20%に低下し、650nmに
おいては吸収は約0.1%まで低下する。
【0033】この染料を従来の技術に従ってアキュータ
ンス染料として写真材料中へ取り込ませてもよい。また
この染料を従来の技術によって例えばハレーション防止
背面層、ハレーション防止下層またはオーバーコート層
としてハレーション防止層へ取り込ませてもよい。本発
明の染料のハロゲン化銀エマルジョン層、または他の親
水性コロイド層への取り込みは通常の方法で容易に行わ
れる。一般にこの染料は被覆物質に加えるための特定の
水性溶媒を作成するため、水または、水とメタノール、
エタノール、アセトン、メチルセロソルブのような水溶
性溶媒からなる水性溶媒に溶解され、そしてこの被覆物
質は知られた方法によって被覆される。
【0034】本発明の染料は一般的にその染料のλma
xにおける伝導性光学密度(transmissive
 optical density)が0.1を上回る
値を与えるのに充分な量で加えられる。一般的に、この
ような効果を与える染料の被覆重量は0.5から0.0
1g/m2である。
【0035】カルボシアニン染料は分子形態においては
望ましい波長領域に最大吸収を持つことが知られている
けれども、ジェームス(James)のザ・セオリー・
オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The T
heoryof the Photographic 
Process)第4版第218〜22頁(1977年
)に述べられているように、凝集して最大吸収波長がず
れるので、本発明の染料を凝集防止剤と共に使用するこ
とがしばしば望ましい。本発明の染料の凝集防止に効果
的な凝集防止剤が欧州特許願第251,282号に述べ
られている。 凝集防止剤の効果的な量は選別された凝集防止剤の濃度
を変化させ、その染料の吸収挙動を分光光度計曲線によ
って制御することによって容易に確立することができる
【0036】本発明に適合するハロゲン化銀写真材料の
例には白黒およびカラー写真材料が包含される。
【0037】本発明に用いられるハロゲン化銀は塩化銀
、臭化銀、ヨウ化銀、塩化臭化銀、塩化ヨウド化銀、塩
化ヨウド化臭化銀のいずれであってもよい。写真エマル
ジョン中のハロゲン化銀粒は、立方体、八面体または1
4面体のような規則的な結晶構造を有する規則的な粒子
又は、球体または不規則な結晶構造をしたもの、双晶面
のようなに結晶に欠陥のあるもの、または平板状なもの
、またはそれらの混合物であってよい。
【0038】本発明の染料を含有する層からなる写真材
料はセルロースアセテート、セルロースニトレート、紙
、およびポリエチレンテレフタレートのようなポリエス
テルのような写真に使用されるどの支持体上に被覆され
てもよい。
【0039】写真材料におけるバインダーまたは保護コ
ロイドとしてはゼラチンが主に使用されるが、ゼラチン
置換体、コロジオン、アラビアゴム、カルボキシル化セ
ルロースのアルキルエステルのようなセルロースエステ
ル誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、米国特許第2,949,442号に記
載のような両性共重合体のような合成樹脂、ポリビニル
アルコール、およびその他の当業者によく知られている
親水性コロイドであってもよい。
【0040】本発明の赤外線吸収染料を使用した写真材
料は、赤外線感応性ハロゲン化銀エマルジョン層(すな
わち、750nm以上の波長の光に最も感光度が高いハ
ロゲン化銀エマルジョン層)を有する。このハロゲン化
銀エマルジョンに所望の赤外線感応特性を与えるために
、一般的に使用される全てのスペクトル増感剤を使用し
得る。
【0041】このような材料を作製する方法では、赤外
線照射に対する感光性を与え、本発明の染料を混入する
事を目的として、化学増感剤、かぶり防止剤および安定
剤、減感剤、光輝剤、カプラー、硬化剤、被覆補助剤、
可塑剤、潤滑剤、つや消し剤、高沸点有機溶媒、現像促
進剤、帯電防止剤、汚れ防止剤および例えば、リサーチ
・ディスクロージャー(Reseach Disclo
sure)第176巻第17643号(1979年12
月)第1章から4章までに述べられているような添加剤
が使用される。
【0042】
【実施例】本発明は以下の実施例によって詳細に説明さ
れるが、この発明はこの実施例によってまたこの実施例
に限定されるものではない。
【0043】
【実施例1】(染料1の合成)等モル量の2,3,3,
−トリメチル−5−スルホンアミド−インドーレニン(
米国特許第4,062,682号の第11欄、第30〜
40行に記載の方法で収率92%で調製した)および2
,4−ブタンスルトンをベンゾニトリル中で100℃で
3時間加熱した。分離した固体を収集し、エチルエーテ
ルで洗浄し、乾燥することにより、化合物Aを収率90
%で得た。
【0044】
【化17】
【0045】350mlの無水酢酸:酢酸3:2(w/
w)の溶液中における、38g(0.1015モル)の
化合物Aと10g(0.058モル)の1−ホルミル−
2−クロロ−3−ヒドロキシメチレン−1−シクロヘキ
センと19g(0.2289モル)の酢酸ナトリウムと
の混合物を室温で24時間撹拌した。沈澱物を集め、少
量のこの混合溶媒で洗浄した後、酢酸エチルで洗浄した
。固形物を乾燥することにより、32g(61%)の緑
金色粉末を得、これはメタノール中790nmにおいて
ε−max=2.89×105であった。
【0046】
【実施例2】9mlの水、1mlのメチルアルコール、
0.05gの染料1および0.31gの4,4’−ビス
−{4,6−ビス(2−クロロアニリノ−s−トリアジ
ン−2−イル)アミノ}−2,2’−スチルベン−ジス
ルホン酸ジナトリウム塩からなる溶液8mlを、6.7
gのゼラチン、6.7mlの10%(w/w)ホスタプ
ール(Hostapur)TM SAS(ヘキスト(H
oechst)AG社によって製造されているアルカン
スルホン酸ナトリウムタイプのアニオン性界面活性剤)
水溶液、および3.5mlの1.6%(w/w)ホルム
アルデヒド水溶液を含む水175mlへ38℃で加えた
。上記のようにして調製した被覆溶液を、18/100
の下塗りポリエチレンテレフタレート支持体へ塗布した
。その後、被覆層を乾燥した。得られるハレーション防
止層は3.5g/m2のゼラチンを含む。界面活性剤、
つや消し剤およびホルムアルデヒド硬化剤を含む硬化ゼ
ラチン耐摩耗層をゼラチン部が1g/m2となるようハ
レーション防止層上に被覆した。810nmにスペクト
ル増感されたハロゲン化銀エマルジョン層を、支持体の
逆の面に被覆した。界面活性剤、つや消し剤およびホル
ムアルデヒド硬化剤を含む硬化ゼラチン耐摩耗層をゼラ
チン部が1g/m2となるようハロゲン化銀エマルジョ
ン層上に被覆した。
【0047】上記のフィルムを中密度フィルターとウラ
ッテン(Wratten)R87フィルターをもつEG
G感光計に、標準ステップ−ウエッジを通して露光し、
3MのXAD/2現像剤中で35℃にて27秒間現像し
、定着は30℃にて27秒間、洗浄は水道水で35℃に
て22秒間、そして乾燥は、3Mのトリマチック(Tr
imatic)TM XP 515ローラートランスポ
ートプロセッサー内で35℃にて22秒間行った。この
露光され、処理された本発明のフィルムは実質上汚れを
残さずに要求される感光度を与えた。一方、非処理フィ
ルムの光学密度は810nmにおいて0.480であっ
た。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体、少なくとも1層のハロゲン化
    銀エマルジョン感光層、および少なくとも1層の親水性
    コロイド非感光層を有するハロゲン化銀写真材料であっ
    て、該複数層のうちの少なくとも1層が以下の式に示す
    染料を吸収量で含有するハロゲン化銀写真材料:【化1
    】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立してスルホンアミ
    ド基またはカルボンアミド基であり、R3およびR5は
    それぞれハロゲンまたは共に必然的に5または6員の炭
    素環を完結する原子であり、R4は水素、1〜4炭素原
    子のアルキル、アリール、シアノ、ハロゲン、または【
    化2】 [式中、R8およびR9はそれぞれ独立して1〜6炭素
    原子のアルキル、アリール、または共に必然的に5また
    は6員のヘテロ環を形成する非金属原子である]であり
    、R6およびR7はそれぞれ独立してアルキル、スルホ
    アルキル、カルボキシアルキル、またはスルファトアル
    キル基であってR6およびR7の少なくとも1個はスル
    ホアルキルまたはスルファトアルキル基であり、X−は
    アニオンであり、nは該染料が分子内塩を形成する場合
    は1であるという条件で1または2の整数であり、そし
    てZ1およびZ2はそれぞれ独立して必然的にインドー
    ル、ナフトインドール、またはベンズインドール核に完
    結する原子である。
  2. 【請求項2】  前記R1およびR2がそれぞれ独立し
    て以下の式に示すスルホンアミド基である、請求項1記
    載の材料: 【化3】 式中、R10およびR11はそれぞれ独立して水素、ア
    ルキル、アリール、または共に必然的に5または6員の
    ヘテロ環を形成する原子である。
  3. 【請求項3】  前記R1およびR2がそれぞれ独立し
    て以下の式に示すカルボンアミド基である、請求項1記
    載の材料: 【化4】 式中、R10およびR11はそれぞれ独立して水素、ア
    ルキル、またはアリールである。
  4. 【請求項4】  前記染料が0.5〜0.01g/m2
    の量で含有される、請求項1記載の材料。
  5. 【請求項5】  前記染料がハロゲン化銀エマルジョン
    層中に存在する、請求項1記載の材料。
  6. 【請求項6】  前記染料が親水性コロイド非感光層中
    に存在する、請求項1記載の材料。
  7. 【請求項7】  前記親水性コロイド非感光層が支持体
    の背面上に位置する、請求項6記載の材料。
  8. 【請求項8】  前記親水性コロイド非感光層が支持体
    とハロゲン化銀エマルジョン感光層との間の中間層であ
    る、請求項6記載の材料。
  9. 【請求項9】  前記親水性コロイド非感光層がハロゲ
    ン化銀エマルジョン感光層上に位置する保護層である、
    請求項6記載の材料。
  10. 【請求項10】  以下の式に示す染料:【化5】 式中、R1およびR2はそれぞれ独立してスルホンアミ
    ド基またはカルボンアミド基であり、R3およびR5は
    それぞれハロゲンまたは共に必然的に5または6員の炭
    素環を完結する原子であり、R4は水素、1〜4炭素原
    子のアルキル、アリール、シアノ、ハロゲン、または【
    化6】 [式中、R8およびR9はそれぞれ独立して1〜6炭素
    原子のアルキル、アリール、または共に必然的に5また
    は6員のヘテロ環を形成する非金属原子である]であり
    、R6およびR7はそれぞれ独立してアルキル、スルホ
    アルキル、カルボキシアルキル、またはスルファトアル
    キル基であってR6およびR7の少なくとも1個はスル
    ホアルキルまたはスルファトアルキル基であり、X−は
    アニオンであり、nは該染料が分子内塩を形成する場合
    は1であるという条件で1または2の整数であり、そし
    てZ1およびZ2はそれぞれ独立して必然的にインドー
    ル、ナフトインドール、またはベンズインドール核に完
    結する原子である。
JP3113058A 1990-05-17 1991-05-17 ハロゲン化銀写真材料 Pending JPH04229857A (ja)

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