JPH04225983A - 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕−ベンゾジオキセピンの9−置換化合物 - Google Patents

3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕−ベンゾジオキセピンの9−置換化合物

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JPH04225983A
JPH04225983A JP3128261A JP12826191A JPH04225983A JP H04225983 A JPH04225983 A JP H04225983A JP 3128261 A JP3128261 A JP 3128261A JP 12826191 A JP12826191 A JP 12826191A JP H04225983 A JPH04225983 A JP H04225983A
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ビンドウマダーバン・ベヌゴパラン
Chintamani P Bapat
チンタマニ・プラバーカル・バパト
Pravin J Karnik
プラビン・ジヤヤント・カルニク
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バンシ・ラル
Deepak Kumar Chatterjee
デイーパク・クマル・チヤタジー
Subramani N Iyer
スブラマニ・ナトラジヤン・アイエル
Juergen Blumbach
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な3α,11α−エポキシ
−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,
11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチル
フラノ〔3,4−j〕〔1,2〕−ベンゾジオキセピン
の9−置換化合物、その薬学的にに許容し得る塩、これ
らの化合物の製法および原生動物およびウイルス感染に
対するこれらの化合物の使用に関するものである。
【0002】本発明の9−置換された3α,11α−エ
ポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,
11,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリ
メチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕−ベンゾジオキ
セピン化合物は、一般式I
【化14】 により示される化合物およびその薬学的に許容し得る塩
である。
【0003】上記式において、Rは、CHO、COOR
1(式中、R1は水素、アルキル、置換されたアルキル
、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置
換されたアルキニル基を示す)、CH2OR2〔式中、
R2は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケ
ニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換された
アルキニル、ジアルキルアミノアルキル基または3α,
12α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,
8aα,9,10,12β,12a−ドデカヒドロ−3
β,6α,9β−トリメチルピラノ〔4,3−j〕〔1
,2〕−ベンゾジオキセピン−10−イルまたは基CO
R3(式中、R3はアルキル、置換されたアルキルを示
す)または基SO2R4(式中、R4はアルキルまたは
アリール基を示す)または基C=XNR5R5′(式中
、XはOまたはSを示し、R5は水素を示し、R5′は
アルキルまたはアリール基を示しまたはNR5R5′は
複素環式基を示す)を示す〕、CONR6R7〔式中、
R6は水素、アルアルキルを示しそしてR7は水素、ア
ルキル、アリール、アラルキル基を示しまたはR6およ
びR7はこれらが結合している窒素と一緒になって複素
環式基(この基はさらに異種原子を含有していてもよく
そして場合によっては1または2以上の位置において置
換されていてもよい)を形成する〕、CH=CR8R9
(式中、R8は水素、カルボキシアルキルを示しそして
R9はカルボキシアルキル、アリールまたは複素環式基
を示す)、COSR10(式中、R10はアルキル、置
換されたアルキル、またはアリール基を示す)を示す。
【0004】上述した式において、種々な置換基は、1
または2の表記法によってフラノ(3,4−j)(1,
2)ベンゾジオキセピン核に結合しているものとして説
明されており、実線は、β−配向(すなわち、分子の平
面の上方)にある置換基を示しそして破線は、α−配向
(すなわち、分子の平面の下方)にある置換基を示す。 式は、すべて絶対配置で化合物を示すように記載した。 フラノ−(3,4−j)(1,2)−ベンゾジオキセピ
ン核が天然に存在する物質から誘導されたものである限
り、これらの化合物ならびに最終生成物は、本明細書に
示した単一の絶対配置のフラノ(3,4−j)(1,2
)ベンゾジオキセピン核を有す。しかしながら、本発明
の方法は、同様に、ラセミ系のフラノ(3,4−j)(
1,2)−ベンゾジオキセピンの合成に適用されること
を企図するものである。フラノ(3,4−j)(1,2
)−ベンゾジオキセピン核の光学中心のほかに、該核上
の置換基も、また、本発明の化合物の光学的性質に寄与
しそして普通の方法による、例えば、光学的に活性な酸
による分割の手段を与えるキラル中心を含有することが
できる。波線は、置換基がα−配向またはβ−配向をと
ることができるということを示す。本発明は、本発明の
化合物がフラノ(3,4−j)(1,2)−ベンゾジオ
キセピン核のキラル中心に加えてキラル中心を有する場
合の本発明のすべての光学的異性体およびラセミ形態を
包含するものである。
【0005】アルキルなる用語は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、イソプロピル、t−ブチルのようなC
1〜C8の直鎖状または分枝鎖状の炭素化合物を示す。 アルケニルなる用語は、1個または2個以上の二重結合
を含有する直鎖状または分枝鎖状の炭素化合物を示す。 適当な例は、アクリル、ステアリル、シンナミルである
【0006】アルキニルなる用語は、1個または2個以
上の三重結合を含有しそしてさらに二重結合を含有して
いてもよい直鎖状または分枝鎖状の炭素化合物を示す。 アルキニル基の例は、3−メチル−1−ペンチニル、1
−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、2−ブチニル
−1−ヒドロキシメチルである。
【0007】置換されたアルキル、アルケニルおよびア
ルキニルの置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキ
シ、ニトリル、アシル、アリール、複素環式基または基
NR6R7(式中、R6およびR7は上述した通りであ
る)である。
【0008】アリールなる用語は、場合によっては、ハ
ロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、アル
コキシ、カルボキシ、アルキルカルボキシレート、トリ
フルオロメチル、置換されたアミノ、アセチル、アルケ
ニルオキシ、アルキニルオキシのような1個または2個
以上の置換基により置換されていてもよいフェニル基を
示す。複素環基なる用語は、例えば、場合によっては1
または2以上の位置においてアルキル、アルコキシ、ヒ
ドロキシ、ハロゲンまたはアリール基により置換されて
いてもよいピペラジノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロ
リジノ、フタルイミドのような1個または2個以上の異
種原子を含有する環基を示す。
【0009】本発明の好ましい化合物は、表1〜4に示
すとおりである。
【0010】さらに、本発明の好ましい化合物は、Rが
基CHOまたはCH2OR2(式中、R2は上述したと
同じ意義を有す)を示す式Iの化合物である。
【0011】本発明の特に好ましい化合物は、3α,1
1α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8
a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−ホルミル
−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔
1,2〕ベンゾジオキセピン、3α,11α−エポキシ
−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,
11a−ウンデカヒドロ−9−(2−プロピノキシ)メ
チル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j
〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン、3α,11α−エポ
キシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,1
1,11a−ウンデカヒドロ−9−(2−プロペノキシ
)メチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4
−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン、3α,11α−
エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9
,11,11a−ウンデカヒドロ−9−(p−トルエン
スルホニルオキシ)メチル−3β,6α,9−トリメチ
ルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン
、3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,
7,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9
−(4−クロロフェニルアミノチオカルボニルオキシ)
メチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−
j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン、3α,11α−エ
ポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,
11,11a−ウンデカヒドロ−9−(4−フルオロフ
ェニルアミノチオカルボニルオキシ)メチル−3β,6
α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベ
ンゾジオキセピン、3α,12α−エポキシ−3,4,
5,5aα,6,7,8,8aα,9,10,12β,
12a−ウンデカヒドロ−10α−〔3α,11α−エ
ポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,
11,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリ
メチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセ
ピン−9−メチレン〕オキシ−3β,6α,9β−トリ
メチルピラノ〔4,3−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセ
ピンおよび3α,12α−エポキシ−3,4,5,5a
α,6,7,8,8aα,9,10,12β,12a−
ドデカヒドロ−10β−〔3α,11α−エポキシ−3
,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,10,11
,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチ
ルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン
−9−メチレン〕オキシ−3β,6α,9β−トリメチ
ルピラノ〔4,3−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン
である。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】本発明の化合物を製造する方法は、スキー
ム1に記載した反応順序からなる。スキーム1において
、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、
R9は、上述したと同じ意義を有す。
【0017】方法は、明細書に記載したように、溶媒と
して四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素を使用して
、式IIの化合物〔J. Med. Chem. 19
89、32、1249〜1252に報告されているよう
にして製造した〕を臭素化剤、好ましくは液体臭素で処
理しそして好ましくは1時間撹拌し、それから水で反応
を停止しそして次に有機層から式IIIの生成物を単離
することからなる。
【0018】
【化15】
【0019】式Iaの化合物は、有機溶媒、例えばクロ
ロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素のようなハロゲン
化炭化水素を使用して、0〜37℃の温度範囲、好まし
くは27〜30℃で、式IIIの化合物を有機塩基、好
ましくは、例えばトリエチルアミン、ジエチルアミン、
ベンジルアミンまたはジアザビシクロウンデセン、好ま
しくはジアザビシクロウンデセンで15〜60分、好ま
しくは40〜45分処理することからなる。次に、反応
混合物を、真空下で濃縮しそして得られた残留物を、ク
ロロホルムのような溶離剤を使用して、シリカゲルのよ
うな吸着剤上でクロマトグラフィー処理することにより
精製して式Iaの化合物を得る。
【0020】式Ibの化合物は、溶媒として、エタノー
ル、メタノール、イソプロパノールのようなアルコール
、好ましくはエタノールを使用して、0〜30℃の温度
範囲、好ましくは27〜30℃で、好ましくは水素化ホ
ウ素ナトリウムのような還元剤で15〜60分、好まし
くは30分処理することによって、式Iaの化合物から
製造される。反応の完了後、混合物を、塩化アンモニウ
ムの水溶液で処理しそしてそれから真空下で濃縮してエ
タノールを除去する。残留物を、酢酸エチル、クロロホ
ルム、ジクロロメタンのような有機溶媒で抽出する。 次に、有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムの
ような乾燥剤上で乾燥し次に濃縮する。得られた残留物
を、酢酸エチルおよびクロロホルムの混合物のような溶
離剤を使用して、好ましくはシリカゲル上でクロマトグ
ラフィー処理することにより精製して、式Ibの化合物
を得る。
【0021】式Icの化合物は、水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムのようなアルカリ性水溶液およびエタ
ノール、メタノールのような有機水混和性溶媒、好まし
くはエタノールの存在下において、0〜45℃、好まし
くは27〜30℃の温度で、酸化剤、例えば好ましくは
硝酸銀水溶液で1〜6時間、好ましくは2時間処理する
ことによって、式Iaの化合物から得られる。次に、反
応混合物を濾過し、濃縮しそして残留物を、有機溶媒例
えば酢酸エチルまたはクロロホルム、塩化メチレンのよ
うなハロゲン化炭化水素で抽出する。水で洗浄した後、
抽出液を硫酸ナトリウムのような乾燥剤上で乾燥しそし
て次に濃縮する。得られた残留物を、結晶化によりまた
はクロマトグラフィー処理により精製して式Icの化合
物を得る。
【0022】式Id〔式中、R2は、3α,12α−エ
ポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8aα,9
,10,12β,12a−ドデカヒドロ−3β,6α,
9β−トリメチルピラノ〔4,3−j〕〔1,2〕ベン
ゾジオキセピン−10−イルを除いては上述した同じ意
義を有す〕の化合物は、好ましくは水素化ナトリウムの
ような塩基の存在下において、ベンゼン、トルエンまた
はジメチルホルムアミドのような無水の有機溶媒好まし
くはジメチルホルムアミドおよび式R2X′(式中、R
2は上述したと同じ意義を有しそしてX′は塩素または
臭素のようなハロゲンを示す)のハライド中において、
はじめに0〜30℃、好ましくは0〜5℃の範囲の温度
で5〜60分、好ましくは10〜15分そしてそれから
27℃の温度で1〜6時間、好ましくは2時間アルキル
化することによって、式Ibの化合物から製造される。 水でうすめた後、反応混合物を石油エーテル、クロロホ
ルム、酢酸エチルのような有機溶媒で抽出しそして水お
よび乾燥剤で処理した後、抽出液を濃縮しそして次にカ
ラムクロマトグラフィー処理により精製する。しかしな
がら、R2が塩基性基を有する化合物の場合においては
、反応混合物を、酸塩基処理によって有機溶剤抽出液か
ら精製され式Idの化合物が得られた。
【0023】式Id〔式中、R2は、3α,12α−エ
ポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8aα,9
,10,12β,12a−ドデカヒドロ−3β,6α,
9β−トリメチルピラノ〔4,3−j〕〔1,2〕−ベ
ンゾジオキセピン−10−イルを示す〕の化合物は、ま
た、好ましくは無水の塩化メチレンのような有機溶媒を
使用して、三弗化硼素エーテレートのような触媒の存在
下において0℃でジヒドロアルテミシニンで15分〜1
時間処理することによって、式Ibの化合物から製造さ
れる。生成物は、反応混合物を水で洗浄し、有機層を乾
燥し、濾過し次に濾液を真空濃縮することによって、反
応混合物から単離される。最終の精製は、シリカゲルカ
ラムを使用したカラムクロマトグラフィーにより実施し
、αおよびβ−異性体を得る。
【0024】式Ieの化合物は、好ましくはN,N−ジ
メチルアミノピリジン、トリエチルアミンまたはピリジ
ンのような有機塩基、好ましくはN,N−ジメチルアミ
ノピリジンの存在下において、クロロホルムまたはジク
ロロメタンのような有機溶媒中で、0〜35℃の温度範
囲、好ましくは27〜30℃で、式R3COCl(式中
、R3は上述したと同じ意義を有す)の酸塩化物で1〜
6時間、好ましくは3時間処理することによって、化合
物Ibから製造される。次に、反応混合物を、水でうす
め、石油エーテルのような有機溶媒で抽出しそして次に
石油エーテル抽出液を稀塩酸次いで水で洗浄しそして無
水の硫酸ナトリウム上で乾燥しそして次に濃縮する。 残留物を、クロマトグラフィーにより精製して式Ieの
化合物を得る。
【0025】式Ifの化合物は、好ましくはピリジン中
において、50〜120℃の温度範囲、好ましくは90
〜100℃で、式R4SO2Cl(式中、R4は上述し
たと同じ意義を有す)の化合物で1〜6時間、好ましく
は3時間処理することによって、式Ibの化合物から製
造される。室温に冷却した後、反応混合物を水でうすめ
次いで酢酸エチルのような有機溶媒で抽出する。この酢
酸エチル抽出液を、順次に、稀酢酸、水、水性重炭酸ナ
トリウムおよび水で洗浄し次に無水の硫酸ナトリウム上
で乾燥しそして濾過後濃縮して残留物を得、この残留物
をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して式
Ifの化合物を得る。
【0026】式Igの化合物は、有機塩基、例えばトリ
エチルアミン、ジエチルアミン、N,N′−ジメチルピ
リジン、またはピリジン、好ましくはピリジン中におい
て、30〜80℃の温度範囲、好ましくは60℃で、式
R5NCX(式中、XはOまたはSを示しそしてR5は
上述したと同じ意義を有す)の化合物で4〜16時間、
好ましくは14時間処理することによって、化合物Ib
から製造される。反応混合物を、好ましくは、室温に冷
却しそして水でうすめ次に石油エーテル、酢酸エチルま
たはクロロホルムのような有機溶媒で抽出する。次に、
有機層を分離し、氷冷稀塩酸次いで水で洗浄し、無水の
硫酸ナトリウム上で乾燥し次に真空下で濃縮して残留物
を得る。この残留物を、シリカゲル上のクロマトグラフ
ィーにより精製して式Igの化合物を得る。
【0027】式Ih(式中、R6、R7は上述したと同
じ意義を有す)の化合物は、好ましくは、はじめに酢酸
エチルのような有機溶媒中において0〜30℃の温度範
囲、好ましくは10〜19℃で塩化チオニルで30分処
理しそして次に混合物を式NR6R7(式中、R6およ
びR7は上述したと同じ意義を有す)のアミンで処理す
ることによって、化合物Icから得られる。反応混合物
の温度を60〜70℃に上昇させそして30分維持する
。 次に、反応混合物を室温に冷却し、水でうすめそして石
油エーテルのような有機溶媒で抽出する。この有機抽出
液を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し次に濃縮
して残留物を得、これを熱ペンタンで反復抽出して式I
hの化合物を得る。
【0028】式Ii(式中、R1は上述したと同じ意義
を有す)の化合物は、好ましくは、乾燥酢酸エチル中で
室温で塩化チオニルで30分処理し次いで混合物を酢酸
エチル中で0〜5℃の温度でピリジンで15分処理しそ
してそれから温度を0〜5℃に維持しながらさらに1時
間式R1OH(式中、R1は上述したと同じ意義を有す
)のアルコールで処理することによって、化合物Icか
ら得られる。次に、反応混合物を、塩化メチレンのよう
な有機溶媒で抽出しそして抽出液を水、稀塩酸および水
で洗浄しそしてそれから硫酸ナトリウムのような乾燥剤
上で乾燥した後濃縮する。得られた残留物を、シリカゲ
ルのような吸着剤およびクロロホルム、酢酸エチルのよ
うな溶離剤を使用してフラッシュクロマトグラフィーに
より精製して式Iiの化合物を得る。
【0029】式Ij(式中、R8およびR9はカルボエ
トキシを示す)の化合物は、好ましくは、式CH2R8
R9(式中、R8およびR9は上述した通りである)の
化合物、ピリジンおよびピペリジンの混合物で処理しそ
して得られた混合物を60〜100℃、好ましくは80
℃で10〜24時間、好ましくは16時間加熱すること
によって、化合物Iaから製造される。冷却した反応混
合物を、稀塩酸で処理し、石油エーテルで抽出しそして
有機抽出液を水で洗浄した後硫酸ナトリウム上で乾燥し
、濃縮しそして次に得られた残留物を、シリカゲル上の
クロマトグラフィーにより精製して式Ijの化合物を得
る。
【0030】式Ij(式中、R8は水素を示しそしてR
9は上述した意義を示す)の化合物は、好ましくは、室
温で式Ph3P=CHR9(式中、R9は上述したと同
じ意義を有す)のホスホニウムイリドで2時間処理する
ことにより化合物Iaから製造される。生成物は、水で
うすめ次いでクロロホルムで抽出することによって単離
されるクロロホルム抽出液を濃縮しそして得られた残留
物を、溶離剤としてクロロホルムを使用して、シリカゲ
ル上でフラッシュクロマトグラフィー処理することによ
り精製して式Ijの化合物を得る。
【0031】本発明の化合物は、ヒトのマラリアおよび
ウイルス感染の化学療法に大いに使用することができる
。本発明の化合物は、けっし動物のマラリアのクロロキ
ン感受性および耐性の両方の菌株に対して中程度から優
秀な抗マラリア活性を示す。
【0032】式Iの化合物は、種々な方法で、好ましく
は体重1kg当り2.5〜100mgの範囲の投与量で
経口的または非経口的に投与することができる。抗マラ
リア薬剤としては、それぞれが活性物質100〜400
mgを含有する経口投与に対する糖剤またはカプセルま
たは注射に対する溶液および懸濁液のような投与単位形
態が好ましい。このような投与単位は、患者の状態によ
って、1回につき1回〜3回投与される。
【0033】経口投与に当っては、特に、普通の担体、
補助剤および(または)賦形剤、例えば澱粉、セルロー
ズ粉末、タルカム、ステアリン酸マグネシウム、糖、ゼ
ラチン、炭酸カルシウム、微細な珪酸、カルボキシメチ
ルセルローズまたは同様な物質と一緒にした活性物質を
含有する錠剤、糖剤、カプセル、粉剤または顆粒として
使用することができる。
【0034】非経口投与に当っては、特に筋肉内注射に
当っては、滅菌懸濁液、例えば、場合によってはソルビ
タン脂肪酸エステルのような表面活性物質を同時に使用
するようにして、胡麻油、植物油、ヒマシ油または合成
トリグリセリドの使用により製造した油状懸濁液を使用
することができる。さらに、例えば、場合によっては濃
化剤、例えばポリエチレングリコールまたはカルボキシ
メチルセルローズを加えて、エトキシル化ソルビタン脂
肪酸エステルの使用により製造した水性懸濁液を使用す
ることもできる。
【0035】生物学的評価方法 A.  抗マラリア活性 RaetherおよびFinkにより記載されている血
液−裂虫撲滅活性度“28−日試験”〔W.H.O. 
Report on the Scientific 
Working Group on the Chem
otherapy in Malaria, TDR/
Chemal 3rd Review、85.3、Ge
neva, 3−5 June 1985および該報告
に含まれている文献〕の評価を実施した。
【0036】マウス:実験は、すべて、ボンベイ、ムラ
ンドのヘキスト インディア リミテッド繁殖ハウスか
ら得られた不規則に繁殖した雄および雌のスイスマウス
において実施した。動物は、球形エペリスロゾオンに感
染していない。動物に食物ペレットおよび水を自由に与
えそして22〜25℃の室温に維持する。
【0037】寄生虫:クロロキンに対して薬剤−感受性
のけっし類住血胞子虫K−173菌株およびクロロキン
に対して適度に耐性のけっし類住血胞子虫(NS)を、
theLondon School of Hygin
e and Tropical Medicinesか
ら得た。これらの菌株は、腹腔内的にまたは静脈内的に
接種した場合に、感染後6〜7日の間で、マウス1匹当
り寄生虫感染赤血球1×107の致死感染を生ずる。
【0038】化合物の投与:化合物は、Raether
およびFinkにより記載されている方法〔W.H.O
. Report of the Scientifi
c Working Group on the Ch
emotherapy in Malaria, TD
R/Chemal 3rd Review、85.3、
Geneva, 3−5 June 1985および該
報告に含まれている文献〕により経口的または皮下的に
投与する。
【0039】本発明の化合物は、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエート〔英国のシグマチヤニアロの(
R)トウィーン−80〕の1または2滴と一緒に二重に
精製されたカルジ油または落花生油またはトウモロコシ
油中で均質化しそしてこのような懸濁液をマウスにおけ
る皮下接種に対して使用する。薬剤は、5日間投与され
た。はじめの投与は感染の2時間以内(D+0)に行い
次いでD+1、D+2、D+3およびD+4に行う。
【0040】処理したマウスの観察:血液塗抹標本を、
種々な間隔でD+4から準備しそしてD+28までつづ
ける。血液塗抹標本は、尾の末端から取出しそしてギー
ムサで染色する。D+28でけっし類住血胞子虫に感染
していないマウスは、完全に治ゆしたとみなす。
【0041】本発明の式Iの化合物を使用して得られた
結果は、表5〜6に示す通りである。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】化合物に対して記載した活性度は、すべて
、クロロキン感受性の菌株(けっし類住血胞子虫X−1
73)に対するものである。但し、*印を有する活性度
は、クロロキン耐性菌株に対するものである。
【0045】B.  抗ウイルス活性 滅菌ダルベコ緩衝生理食塩水(Dulbecco’s 
buffer saline)で稀釈(1:50)され
た予め感染したマウスの血清から集めたフリエンド白血
病ウイルスを使用して、静脈内または腹腔内投与方法に
より、スイスマウス(体重25g)に感染させる。
【0046】化合物は、皮下的または筋肉内的または経
口的または腹腔内的投与方法により投与される。処理は
、感染の2日前に開始しそして感染後8日以上つづける
。薬剤投与を終了した後、2日後に剖検を行う。
【0047】化合物は、マウスにおけるフリエンド白血
病ウイルス感染に対して試験しそして10日間1〜5m
g/マウス/日の投与量で活性度を示す。感染した未処
理の比較対照動物と比較した脾重量の減少を活性度とみ
なす。結果は、このような化合物がヒトにおけるヒト免
疫不全ウイルス(HIV)に対して活性であることを示
す。
【0048】以下の実施例は、本発明の例示であって、
本発明の範囲を限定するものではない。
【0049】実施例  1 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8aα,9,10,12β,12a−ドデカヒド
ロ−9−ブロモ−10−ヒドロキシ−3β,6α,9−
トリメチルピラノ〔4,3−j〕〔1,2〕ベンゾジオ
キセピン四塩化炭素(100ml)中の3α,12α−
エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8aα,
12β,12a−デカヒドロ−3β,6α,9−トリメ
チルピラノ〔4,3−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピ
ン−9−エン(1.0g)の溶液に、水(0.5ml)
を加える。この撹拌溶液に、液体臭素を、淡い臭素の色
が持続されるまで毛管で滴加する。反応混合物を、さら
に1時間撹拌する。反応混合物を四塩化炭素(100m
l)でうすめ、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し次
に溶媒を真空下で除去する。得られた固体を、シリカゲ
ル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。 酢酸エチル/クロロホルムで溶離し、溶離液の濃縮後、
生成物を得る。融点124〜125℃(d)。収率79
%。
【0050】実施例  2 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−3β
,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2
〕ベンゾジオキセピン−9−カルボキシアルデヒド クロロホルム(5ml)中の3α,11α−エポキシ−
3,4,5aα,6,7,8,8aα,9,10,12
β,12a−ドデカヒドロ−9−ブロモ−10−ヒドロ
キシ−3β,6α,9−トリメチルピラノ〔4,3−j
〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン(0.19g)の溶液
に、ジアザビシクロウンデセン(DBU、0.2ml)
を、室温で加えられた。反応混合物を45分撹拌し、そ
れから溶剤を真空下で除去しそして残留物を、溶離剤と
してクロロホルムを使用して、シリカゲル上のクロマト
グラフィーにより精製して、はじめの数フラクションに
おいて標記生成物0.13gを得る。融点100℃。収
率85%。
【0051】実施例  3 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−
ヒドロキシメチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ
〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン エタノール(60ml)中の3α,11α−エポキシ−
3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,1
1a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフ
ラノ〔3,4−j〕〔1,2〕−ベンゾジオキセピン−
9−カルボキシアルデヒド(1.0g)の溶液に、水素
化ホウ素ナトリウム(0.1g)が加えられた。反応混
合物を30分撹拌する。次に、水性塩化アンモニウムを
加えてNaBH4の過剰を分解する。エタノールを真空
下で除去しそして生成物をジクロロメタン(3×25m
l)で抽出する。 合したジクロロメタン抽出液を水、水性塩化ナトリウム
で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し次に溶媒を除去する
。 生成物を、溶離剤としてクロロホルム中の8%酢酸エチ
ルを使用して、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製して、生成物を得る。融点135〜1
36℃。収率72%。
【0052】実施例  4 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−3β
,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2
〕ベンゾジオキセピン−9−カルボン酸 エタノール(5ml)中の3α,11α−エポキシ−3
,4,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−
ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔
3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−カル
ボキシアルデヒド(0.9g)の撹拌溶液に、水(3.
0ml)中の硝酸銀(1.8g)の溶液を加える。この
撹拌反応混合物に、水(2.0ml)中の水酸化ナトリ
ウム(0.4g)の溶液を滴加する。反応混合物を、さ
らに室温で2時間撹拌する。次に、残留物を濾過しそし
て水性アルコール5.0mlで洗浄する。アルコールを
、合体した濾液から真空下で除去する。水性層を水でう
すめそしてクロロホルム(2×10ml)で抽出する。 次に、水性層を酢酸で酸性にする。酸性にした層の抽出
次いで抽出液の濃縮およびイソプロピルエーテル−石油
エーテルからの結晶化によって、標記生成物を得る。0
.72g(75.79%)。融点166〜167℃。
【0053】実施例  5 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−
(2−プロピノキシ)メチル−3β,6α,9−トリメ
チルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピ
ンDMF(0.5ml)中のNaH(20mg)の撹拌
氷冷懸濁液に、臭化プロパルギル(0.1ml)および
3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−
ヒドロキシメチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ
〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン(60m
g)を加える。反応混合物を、徐々に室温にしそして2
時間撹拌する。次に、水を反応混合物に加えそして生成
物を石油エーテル(60〜80℃)で抽出する。生成物
を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製する。融点105℃。収率71%。臭化プロパル
ギルの代りに適当なハロゲン化物を使用して、同様にし
て次の化合物を製造する。
【0054】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカ
ヒドロ−9−(N,N−ジエチルアミノエトキシ)−メ
チル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j
〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン。油。収率47%。
【0055】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカ
ヒドロ−9−(2−プロペノキシ)メチル−3β,6α
,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベン
ゾジオキセピン。油。収率45%。
【0056】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカ
ヒドロ−9−(3−フェニル−2−プロペニルオキシ)
メチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−
j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン。油。収率42%。
【0057】実施例  6 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−
(クロロアセトキシ)メチル−3β,6α,9−トリメ
チルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピ
ン室温のクロロホルム中のジメチルアミノピリジン(D
MAP)(0.1g)の撹拌溶液に、塩化クロロアセチ
ル(0.1ml)を加える。得られた混合物を20分撹
拌しそしてそれから、3α,11α−エポキシ−3,4
,5,5aα,6,7,8,8a,11,11a−ウン
デカヒドロ−9−ヒドロキシメチル−3β,6α,9−
トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオ
キセピン(0.07g)を加える。反応混合物を、さら
に3時間撹拌する。 水を反応混合物に加えそして生成物を石油エーテルで抽
出する。石油エーテル抽出液を稀HCl、水で洗浄し、
乾燥(Na2SO4)し次に溶媒を除去する。シリカゲ
ル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製して生
成物を油として得る。収率42%。
【0058】塩化クロロアセチルの代りに適当な酸クロ
ライドを使用して、同様にして次の化合物を製造する。
【0059】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,11,11a−ウンデカヒド
ロ−9−(4−クロロブチリルオキシ)メチル−3β,
6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕
ベンゾジオキセピン。油。収率35%。
【0060】実施例  7 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−
メチルスルホニルオキシメチル−3β,6α,9−トリ
メチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセ
ピンの製造ピリジン(0.3ml)中の3α,11α−
エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,1
1,11a−ウンデカヒドロ−9−ヒドロキシメチル−
3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1
,2〕ベンゾジオキセピン(0.06g)およびメタン
スルホニルクロライド(0.1ml)の混合物を、90
〜100℃で3時間加熱する。 次に、反応混合物を冷却し、水でうすめそして生成物を
酢酸エチルで抽出する。この酢酸エチル抽出液を、稀酢
酸、水、水性重炭酸ナトリウム、水で洗浄し、乾燥(N
a2SO4)し次に溶媒を除去して油を得る。生成物を
、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより
精製する。
【0061】メチルスルホニルクロライドの代りに適当
なスルホニルクロライドを使用して、同様にして次のス
ルホネートエステルを製造する。
【0062】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,11,11a−ウンデカヒド
ロ−9−(p−トルエンスルホニルオキシ)メチル−3
β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,
2〕ベンゾジオキセピン。油。収率33%。
【0063】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,11,11a−ウンデカヒド
ロ−9−(フェニルスルホニルオキシ)メチル−3β,
6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕
ベンゾジオキセピン。油。収率27%。
【0064】実施例  8 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,11,11a−ウンデカヒドロ−9−(4
−クロロフェニルアミノチオカルボニルオキシ)メチル
−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔
1,2〕ベンゾジオキセピン ピリジン中の3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,11,11a−ウンデカヒド
ロ−9−ヒドロキシメチル−3β,6α,9−トリメチ
ルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン
(0.1g)および4−クロロフェニルイソチオシアネ
ート(0.15g)の混合物を、60℃で14時間加熱
する。それから、反応混合物を冷却し、水でうすめそし
て石油エーテル(60〜80℃)で抽出する。合した抽
出液を稀氷冷HCl、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4
)し次に溶媒を除去する。生成物を、シリカゲル上のフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製する。融点89
〜90℃。収率65%。
【0065】同様に、4−クロロフェニルイソチオシア
ネートの代りに適当なイソシアネートまたはイソチオシ
アネートを使用して、次の化合物を製造する。
【0066】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,11,11a−ウンデカヒド
ロ−9−(4−クロロフェニルアミノカルボニルオキシ
)メチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4
−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン。融点160℃。 収率42%。
【0067】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,11,11a−ウンデカヒド
ロ−9−(4−フルオロフェニルアミノチオカルボニル
オキシメチル)−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔
3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン。融点79
〜80℃。収率37%。
【0068】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,11,11a−ウンデカヒド
ロ−9−(2−プロペニルアミノチオカルボニルオキシ
メチル)−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4
−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン。油。収率23%
【0069】実施例  9 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,11,11a−ウンデカヒドロ−9−(4
−トリフルオロメチルフェニルメチルアミノカルボキシ
アミド)−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4
−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピンの製造 乾燥酢酸エチル(2.5ml)中の3α,11α−エポ
キシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,11,
11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチル
フラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−
9−カルボン酸(0.07g)の撹拌溶液に、塩化チオ
ニル(0.1ml)を滴加する。反応混合物を30分撹
拌しそしてそれから乾燥酢酸エチル(2ml)中の4−
トリフルオロメチルベンジルアミン(0.2ml)の溶
液を、氷−水浴中で冷却しながら加える。反応混合物を
、60〜70℃でさらに30分撹拌する。水を加え、生
成物を石油エーテル(60〜80)で抽出する。合体し
た抽出液を、水で反復して洗浄し、乾燥しそして溶媒を
除去する。得られた残留物を、熱n−ペンタンで反復抽
出して生成物アミドを得る。融点170〜172℃。収
率25%。
【0070】同様にして、4−トリフルオロメチルベン
ジルアミンの代りに適当なアミンを使用して、次のアミ
ドを製造する。
【0071】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカ
ヒドロ−9−(N−モルホリノイル)−3β,6α,9
−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジ
オキセピン。 油。収率43%。
【0072】3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカ
ヒドロ−9−(N−メチルピペラジノイル)−3β,6
α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベ
ンゾジオキセピン。融点93℃。収率43%。
【0073】実施例  10 2−クロロエチル3α,11α−エポキシ−3,4,5
,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウン
デカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,
4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−カルボキ
シレートの製造乾燥酢酸エチル(2ml)中の3α,1
1α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8
a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,
9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾ
ジオキセピン−9−カルボン酸(0.05g)の撹拌溶
液に、塩化チオニル(0.1ml)を滴加する。反応混
合物を30分撹拌しそしてそれから乾燥酢酸エチル中の
ピリジン(0.2ml)の溶液を冷却しながら加える。 反応混合物を15分撹拌しそしてそれから2−クロロエ
タノール(0.2ml)を加える。反応混合物をさらに
1時間撹拌し、水を加えそして生成物をジクロロメタン
で抽出する。この抽出液を水、冷稀HCl、水で洗浄し
、乾燥(Na2SO4)し次に溶媒を除去する。生成物
を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製する。融点112℃。収率46%。
【0074】同様にして、2−クロロエタノールの代り
に適当なアルコールを使用して、次のエステルを製造す
る。
【0075】2−プロペニル3α,11α−エポキシ−
3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,1
1a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフ
ラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9
−カルボキシレート。油。収率38%。
【0076】2−ブロモエチル3α,11α−エポキシ
−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,
11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチル
フラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−
9−カルボキシレート。油。収率47%。
【0077】3−クロロプロピル3α,11α−エポキ
シ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11
,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチ
ルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン
−9−カルボキシレート。油。収率24%。
【0078】エチル3α,11α−エポキシ−3,4,
5,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウ
ンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3
,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−カルボ
キシレート。油。収率29%。
【0079】8−クロロオクチル3α,11α−エポキ
シ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11
,11a−ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチ
ルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン
−9−カルボキシレート。油。収率21%。
【0080】実施例  11 1−(3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,
6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ
−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔
1,2〕ベンゾジオキセピン−9−イル)−2,2′−
ジカルボエトキシエチレンの製造 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−3β
,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2
〕ベンゾジオキセピン−9−カルボクスアルデヒド(0
.08g)、マロン酸ジエチル(0.3ml)およびピ
ペリジン(1.0ml)の混合物を、撹拌しながら80
℃で16時間加熱する。反応混合物を冷却し、稀HCl
で処理しそしてそれから石油エーテル(60〜80)で
抽出する。この抽出液を、水で洗浄し、乾燥(Na2S
O4)しそして溶媒を除去する。残留物をシリカゲル上
でフラッシュクロマトグラフィー処理して、油として標
記化合物を得る。収率22%。
【0081】実施例  12 3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−
(シス−4−トリフルオロメチルスチリル)−3β,6
α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベ
ンゾジオキセピンの製造 乾燥テトラヒドロフラン(2ml)中のトリフェニルp
−トリフルオロメチルベンジルホスホニウムブロマイド
(0.18g)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(0.
03g)を加える。反応混合物を室温で30分撹拌する
。 次に、3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,
6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ
−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔
1,2〕ベンゾジオキセピン−9−カルボキシアルデヒ
ド(5)(0.09g)を、上記のホスホニウムイリド
に加えそして反応混合物をさらに2時間撹拌する。次に
、水を反応混合物に加えそして生成物をクロロホルムで
抽出する。クロロホルム抽出液の濃縮からの残留物を、
溶離剤としてクロロホルムを使用して、シリカゲル上の
フラッシュクロマトグラフィーにより精製する。はじめ
に、9%の収率でトランス生成物が得られる。さらに、
溶離によって、シス生成物が26%の収率で得られる。
【0082】同様に、トリフェニルp−トリフルオロメ
チルベンジルホスホニウムブロマイドの代りにトリエチ
ルホスホノアセテートを使用して上述した条件によって
、化合物シス−1−(3α,11α−エポキシ−3,4
,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−
ウンデカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔
3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−イル
)−2−カルボエトキシエチレンが油として得られる。 収率54%。
【0083】実施例  13 3α,12α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8aα,9,10,12β,12a−ウンデカヒ
ドロ−10α−〔3α,11α−エポキシ−3,4,5
,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウン
デカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,
4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−メチレン
〕−オキシ−3β,6α,9β−トリメチルピラノ〔4
,3−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピンの製造 乾燥塩化メチレン(70.0ml)中のジヒドロアルテ
ミシニン(0.490g、1.70ミリモル)および3
α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,
8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−ヒ
ドロキシメチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔
3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン(0.35
0g、1.23ミリモル)の溶液に、三弗化硼素エーテ
レート(0.2ml)を0℃で滴加する。反応混合物を
、15分撹拌しそしてそれから水で洗浄する。有機層を
分離し、乾燥し、濾過し次に濾液を濃縮する。濃縮後得
られた残留物を、シリカゲルカラムを使用したフラッシ
ュクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得る。 融点100℃。収率21%。
【0084】実施例  14 3α,12α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7
,8,8aα,9,10,12β,12a−ドデカヒド
ロ−10β−〔3α,11α−エポキシ−3,4,5,
5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデ
カヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4
−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−メチレン〕
オキシ−3β,6α,9β−トリメチルピラノ〔4,3
−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピンの製造 乾燥塩化メチレン(70.0ml)中のジヒドロアルテ
ミシニン(0.490g、1.70ミリモル)および3
α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,
8,8a,9,11,11a−ウンデカヒドロ−9−ヒ
ドロキシメチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔
3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン(0.35
0g、1.23ミリモル)の溶液に、三弗化硼素エーテ
レート(0.2ml)を、0℃で滴加する。反応混合物
を15分撹拌しそしてそれから水で洗浄する。有機層を
分離し、乾燥し、濾過し次に濾液を濃縮する。濃縮後得
られた残留物を、シリカゲルカラムを使用したフラッシ
ュクロマトグラフィーにより精製する。はじめのα−異
性体の数フラクションをすてる。さらに溶離により標記
化合物を含有するフラクションを得る。融点154〜1
56℃の純粋な生成物を得る。収率34%。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式I 【化1】 の化合物およびその薬学的に許容し得る塩。上記式にお
    いて、Rは、CHO、COOR1(式中、R1は、水素
    、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換さ
    れたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル基
    を示す)、CH2OR2〔式中、R2は、水素、アルキ
    ル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアル
    ケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ジアルキ
    ルアミノアルキル基または3α,12α−エポキシ−3
    ,4,5,5aα,6,7,8,8aα,9,10,1
    2β,12a−ドデカヒドロ−3β,6α,9β−トリ
    メチルピラノ〔4,3−j〕〔1,2〕−ベンゾジオキ
    セピン−10−イルまたは基COR3(式中、R3はア
    ルキル、置換されたアルキルを示す)または基SO2R
    4(式中、R4はアルキルまたはアリール基を示す)ま
    たは基C=XNR5R5′(式中、XはOまたはSを示
    し、R5は水素を示し、R5′はアルキルまたはアリー
    ル基を示しまたはNR5R5′は複素環式基を示す)を
    示す〕、CONR6R7〔式中、R6は水素、アルアル
    キルを示しそしてR7は水素、アルキル、アリール、ア
    ラルキル基を示しまたはR6およびR7はこれらが結合
    している窒素と一緒になって複素環式基(この基はさら
    に異種原子を含有していてもよくそして場合によっては
    1または2以上の位置において置換されていてもよい)
    を形成する〕、CH=CR8R9(式中、R8は水素、
    カルボキシアルキルを示しそしてR9はカルボキシアル
    キル、アリールまたは複素環式基を示す)、COSR1
    0(式中、R10はアルキル、置換されたアルキル、ま
    たはアリール基を示す)を示す。
  2. 【請求項2】  RがCHOまたはCH2OR2を示し
    、R2が水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケ
    ニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換された
    アルキニル、ジアルキルアミノアルキル基または3α,
    12α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,
    8aα,9,10,12β,12a−ドデカヒドロ−3
    β,6α,9β−トリメチルピラノ〔4,3−j〕〔1
    ,2〕ベンゾジオキセピン−10−イルまたは基COR
    3(式中、R3はアルキル、置換されたアルキル基を示
    す)または基SO2R4(式中、R4はアルキルまたは
    アリール基を示す)または基C=XNR5R5′(式中
    、XはOまたはSを示す)を示す請求項1記載の式Iの
    化合物。
  3. 【請求項3】  化合物が、3α,11α−エポキシ−
    3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,1
    1a−ウンデカヒドロ−9−ホルミル−3β,6α,9
    −トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジ
    オキセピン、3α,11α−エポキシ−3,4,5,5
    aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウンデカ
    ヒドロ−9−(2−プロピノキシ)メチル−3β,6α
    ,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベン
    ゾジオキセピン、3α,11α−エポキシ−3,4,5
    ,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウン
    デカヒドロ−9−(2−プロペノキシ)メチル−3β,
    6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕
    ベンゾジオキセピン、3α,11α−エポキシ−3,4
    ,5,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−
    ウンデカヒドロ−9−(p−トルエンスルホニルオキシ
    )メチル−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4
    −j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン、3α,11α−
    エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8a,9
    ,11,11a−ウンデカヒドロ−9−(4−クロロフ
    ェニルアミノチオカルボニルオキシ)メチル−3β,6
    α,9−トリメチルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベ
    ンゾジオキセピン、3α,11α−エポキシ−3,4,
    5,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウ
    ンデカヒドロ−9−(4−フルオロフェニルアミノチオ
    カルボニルオキシ)メチル−3β,6α,9−トリメチ
    ルフラノ〔3,4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン
    、3α,12α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,
    7,8,8aα,9,10,12β,12a−ドデカヒ
    ドロ−10α−〔3α,11α−エポキシ−3,4,5
    ,5aα,6,7,8,8a,9,11,11a−ウン
    デカヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,
    4−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−メチレン
    〕オキシ−3β,6α,9β−トリメチルピラノ〔4,
    3−j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピンおよび3α,1
    2α−エポキシ−3,4,5,5aα,6,7,8,8
    aα,9,10,12β,12a−ドデカヒドロ−10
    β−〔3α,11α−エポキシ−3,4,5,5aα,
    6,7,8,8a,9,10,11,11a−ウンデカ
    ヒドロ−3β,6α,9−トリメチルフラノ〔3,4−
    j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピン−9−メチレン〕オ
    キシ−3β,6α,9β−トリメチルピラノ〔4,3−
    j〕〔1,2〕ベンゾジオキセピンである請求項1また
    は2記載の化合物。
  4. 【請求項4】  式II 【化2】 の化合物を臭素化剤で処理しそして次に加水分解して式
    III 【化3】 の化合物を得、この化合物を式Ia 【化4】 の化合物を製造するために、有機塩基で処理し、または
    式Ib 【化5】 の化合物を製造するために、式Iaの化合物を還元剤で
    処理し、または式Ic 【化6】 の化合物を製造するために、式Iaの化合物を酸化剤で
    処理し、または式Id 【化7】 の化合物を製造するために、式Ibの化合物をアルキル
    化するかまたはジヒドロアルテミシニンと反応させ、ま
    たは式Ie 【化8】 の化合物を製造するために、式Ibの化合物を式R3C
    OClの酸塩化物と反応させ、または式If【化9】 の化合物を製造するために、式Ibの化合物をR4SO
    2Clの化合物と反応させ、または式Ig【化10】 の化合物を製造するために、式Ibの化合物を式R5N
    CXの化合物と反応させ、または式Ih【化11】 の化合物を製造するために、Icの化合物を塩化チオニ
    ルと反応させそして次に式NR6R7の化合物と反応さ
    せ、または式Ii 【化12】 の化合物を製造するために、式Icの化合物を塩化チオ
    ニルと反応させそして次に式R1OHの化合物と反応さ
    せ、または式Ij 【化13】 (式中、R8およびR9はカルボエトキシを示す)の化
    合物を製造するために、式Iaの化合物を式CH2R8
    R9の化合物で処理し、式Ij(式中、R8は水素を示
    しそしてR9はカルボアルキル、アリールまたは複素環
    式基を示す)の化合物を製造するために、式Iaの化合
    物を式Ph3P=CHR9の化合物で処理する(置換基
    R1〜R9は、特に定義しない場合は、上記請求項にお
    けると同意義を有す)、上記請求項の何れかの項記載の
    式Iの化合物の製法。
  5. 【請求項5】  請求項1〜3の何れかの項記載の化合
    物の少なくとも1種を含有する薬学的組成物。
  6. 【請求項6】  式Iの化合物を投与に適した形態に変
    換する請求項5記載の薬学的組成物の製法。
  7. 【請求項7】  マラリアの予防または治療に対する請
    求項1〜3の何れかの項記載の式Iの化合物の使用。
  8. 【請求項8】  ウイルスにより起こる疾患の予防また
    は治療に対する請求項1〜3の何れかの項記載の式Iの
    化合物の使用。
  9. 【請求項9】  請求項5記載の薬学的組成物を投与す
    るマラリアの治療法。
  10. 【請求項10】  請求項5記載の薬学的組成物を投与
    するウイルス疾患の治療法。
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