JPH04225918A - 膵臓疾患処置剤 - Google Patents

膵臓疾患処置剤

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JPH04225918A
JPH04225918A JP3098617A JP9861791A JPH04225918A JP H04225918 A JPH04225918 A JP H04225918A JP 3098617 A JP3098617 A JP 3098617A JP 9861791 A JP9861791 A JP 9861791A JP H04225918 A JPH04225918 A JP H04225918A
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methyl
stirred
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oxo
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Takashi Ueno
隆司 上野
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Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】この発明は、15−ケト−プロスタグラン
ジン化合物の膵臓疾患処置における新用途に関するもの
である。
【0003】
【従来の技術】プロスタグランジン類(以後プロスタグ
ランジンはPGとして示す)はひとおよび他の哺乳類の
組織または器官に含有され、広範囲の生理学的活性を示
す有機カルボン酸の1群である。天然に存在するPG類
は一般的な構造特性として、プロスタン酸骨格を有する
【化1】 一方幾つかの合成類似体は修飾された骨格を持っている
。天然PG類は5員環の構造特性によって、PGA類、
PGB類、PGC類、PGD類、PGE類、PGF類、
PGG類、PGH類、PGI類およびPGJ類に分類さ
れ、さらに鎖部分が、不飽和および酸化の存在および不
存在によっても 下付1...13,14−不飽和−15−OH下付2.
..5,6−および13,14−ジ不飽和−15−OH 下付3...5,6−13,14−および17,18−
トリ不飽和−15−OH として、分類される。さらに、PGF類は9位の水酸基
の配置によってα(水酸基がアルファー配置である)お
よびβ(水酸基がベータ配置である)に分類される。
【0004】天然PGE1、PGE2およびPGE3は
血管拡張、血圧降下、胃液分泌減少、腸管運動亢進、子
宮収縮、利尿、気管支拡張および抗潰瘍活性をもつこと
が知られている。また、天然PGF1α、PGF2αお
よびPGF3αは血圧上昇、血管収縮、腸管運動亢進性
、子宮収縮、黄体退行および気管収縮活性を有すること
が知られている。米国特許第4374856号は、15
−メチル−PGE2および16,16−ジメチル−PG
E2が肝細胞保護作用を有することを記載し、特開昭5
8−164512号は、15−(3−プロピルシクロペ
ンチル)−16,17,18,19,20−プロパノー
ル−6−オキソ−PGE1メチルエステルが膵臓疾患処
置における活性があることを記載し、特開昭58−20
3911号は、ある種の15、16、17、20位の1
つまたは2つにメチル基を有する6−オキソ−PGE1
類およびPGI1類並びに特定の15−シクロペンチル
−PGI1類が肝細胞を含めて細胞に対する保護作用を
有することを記載している。しかし、これらは何れも1
5−ケト−PGまたはその誘導体に該当するものではな
い。15−ケト−PG類は下剤として使用し得ることが
、ヨーロッパ特許出願公開第0310305号に記載さ
れている。 また、幾つかの15−ケト(すなわち、水酸基の代わり
に15位にオキソ基を持つ)PG類および13,14−
ジヒドロ−15−ケト−PGは、天然PGの代謝中に酵
素の作用によって自然に産生される物質として知られて
いる[アクタ・フィジオロジカ・スカンジナビカ(Ac
ta  Physiologica  Scandin
avica)、66巻、509頁、1966年]。さら
に、15−ケト−PGF2αは抗妊娠活性を持つことも
報告されている。しかしながら、15−ケト−PG類が
膵臓疾患の治癒に有効であることは知られていない。膵
臓疾患としては、急性膵炎、急性膵臓壊死、慢性膵炎、
遺伝性膵炎、膵臓癌、膵臓のう腫等が挙げられ、発生原
因が明らかではないものもあるが、未だ適当な予防・治
療剤は見出されておらず、膵臓疾患処置剤の開発が望ま
れている。
【0005】
【発明の構成】この発明者は、15−ケト−PG化合物
の生物活性について研究の結果、これらが実験的急性膵
炎モデルにおいて膵臓機能改善作用を有することから、
これらを膵臓疾患処置剤として使用し得ることを見出し
てこの発明を完成したのである。すなわち、この発明は
、15−ケト−プロスタグランジン化合物を有効成分と
する、膵臓疾患処置剤を提供するものである。この発明
において、「膵臓疾患」とは、具体的には1)肝・胆道
疾患、循環器疾患、アルコール、アレルギー、外傷、感
染症、妊娠・出産、副甲状腺機能亢進などに原因する急
性膵炎、急性膵壊死症、2)アレルギー、多飲、胆石症
、急性膵炎などに原因する慢性膵炎、3)遺伝因子の存
在などに原因する遺伝性膵炎、4)膵臓癌、5)膵臓の
う腫などを包含する。この発明において、「処置」の語
は、予防、治療、軽減、悪化防止または悪化の軽減を含
めたあらゆる疾患の管理を包含する。「15−ケト−プ
ロスタグランジン化合物」は、以下15−ケト−PG化
合物と略称するが、いずれも13および14位の間の2
重結合の存在または不存在に関係なくプロスタン酸骨格
の15位に水酸基の代わりにオキソ基を持つあらゆるプ
ロスタグランジン誘導体を含む。
【0006】この発明の15−ケト−PG化合物類の命
名に際しては式(A)に示したプロスタン酸の番号を用
いる。前記式(A)はC−20の基本骨格のものである
が、本発明では炭素数がこれによって限定されるもので
はない。即ち、基本骨格を構成する炭素の番号はカルボ
ン酸を1とし5員環に向って順に2〜7までをα鎖上の
炭素に、8〜12までを5員環の炭素に、13〜20ま
でをω鎖上に付しているが、炭素数がα鎖上で減少する
場合、2位から順次番号を抹消し、α鎖上で増加する場
合2位にカルボキシル基(1位)に代わる置換基がつい
たものとして命名する。同様に、炭素数がω鎖上で減少
する場合、20位から炭素の番号を順次減じ、ω鎖上で
増加する場合、21番目以後の炭素原子は置換基として
命名する。また、立体配置に関しては、特にことわりの
ないかぎり、上記基本骨格の有する立体配置に従うもの
とする。従って、ω鎖に10個の炭素原子を有する15
−ケト−PG化合物を15−ケト−20−エチル−PG
類と命名する。上記式は最も典型的な配位である特定配
置を示すが、この明細書において、特にことわらない限
り化合物は 上記の配置を有するものとする。
【0007】PGE類またはPGF類とは、一般にプロ
スタン酸の11位に水酸基を持つ化合物を指すが、この
発明の15−ケト−プロスタグランジン化合物は11位
に他の基を有する化合物類まで拡張して包含する。上記
化合物類は11−デヒドロ−11−置換化合物類と称す
る。前述のように、本明細書では15−ケト−PG化合
物の命名はプロスタン酸骨格に基づいて行う。これをI
UPACに基づいて命名すると、例えば13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−16R,S−フルオロ−PGE2
は(Z)−7−{(1R,2R,3R)−3−ヒドロキ
シ−2−[(4R,S)−フルオロ−3−オキソ−1−
オクチル]−5−オキソ−シクロペンチル}−ヘプト−
5−エン酸;13,14−ジヒドロ−15−ケト−20
−エチル−11−デヒドロキシ11R−メチル−PGE
2メチルエステルはメチル  7−{(1R,2S,3
S)−3−メチル−2−[3−オキソ−1−デシル]−
5−オキソシクロペンチル}−ヘプト−5−エノエート
;13,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−19−メ
チル−PGE2エチルエステルはエチル  7−{(1
R,2S,3S)−3−ヒドロキシ−2−(7−メチル
−3−オキソ−1−オクチル)−5−オキソ−シクロペ
ンチル}−6−オキソヘプタノエートである。13,1
4−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−PGF2α
イソプロピルエステルはイソプロピル(Z)−7−[(
1R,2R,3R,5S)−3,5−ジヒドロ−2−{
3−オキソ−1−デシル}シクロペンチル]−ヘプト−
5−エノエートであり;13,14−ジヒドロ−15−
ケト−20−メチル−PGF2αメチルエステルはメチ
ル  (Z)−7−[(1R,2R,3R,5S)−3
,5−ジヒドロキシ−2−{3−オキソ−1−ノニル}
−シクロペンチル}−ヘプト−5−エノエートである。
【0008】本発明において用いられる15−ケト−P
G化合物類は15位に水酸基の代わりにオキソ基を有す
るあらゆるPGの誘導体類であり得、さらに1つの一重
結合(15−ケト−PGタイプ1化合物類)、5位と6
位の間に1つの二重結合(15−ケト−PGタイプ2化
合物)、または5位と6位および17位と18位の間に
2つの二重結合(15−ケト−PGタイプ3化合物)を
有し得る。本発明に用い得る代表的な例は、15−ケト
−PGタイプ1、15−ケト−PGタイプ2、15−ケ
ト−PGタイプ3、13,14−ジヒドロ−15−ケト
−PGタイプ1、13,14−ジヒドロ−15−ケト−
PGタイプ2、13,14−ジヒドロ−15−ケト−P
Gタイプ3等およびそれらの誘導体である。置換体また
は誘導体の例は、上記15−ケト−PG類のα鎖末端の
カルボキシル基がエステル化された化合物、生理学的に
許容し得る塩、2−3位の炭素結合が2重結合あるいは
5−6位の炭素結合が3重結合を有する化合物、3位、
5位、6位、16位、17位、19位および/または2
0位の炭素に置換基を有する化合物、11位の水酸基の
代りに低級アルキル基またはヒドロキシ(低級)アルキ
ル基を有する化合物等である。この発明において3位、
17位および/または19位の炭素原子に結合する置換
基としては、例えば炭素数1〜4のアルキル基があげら
れ、特にメチル基、エチル基があげられる。16位の炭
素原子に結合する置換基としては、例えばメチル基、エ
チル基などの低級アルキル基、水酸基あるいは塩素、ふ
っ素などのハロゲン原子、トリフルオロメチルフェノキ
シ等のアリールオキシ基があげられる。17位の炭素原
子の置換基としては、塩素、ふっ素等のハロゲンが挙げ
られる。20位の炭素原子に結合する置換基としては、
C1−4アルキルのような飽和または不飽和の低級アル
キル基、C1−4アルキルのような低級アルコキシ基、
C1−4アルコキシ−C1−4アルキルのような低級ア
ルコキシアルキルを含む。5位の炭素原子の置換基とし
ては、塩素、ふっ素などのハロゲンを含む。6位の炭素
原子の置換基としては、カルボニル基を形成するオキソ
基を含む。11位の炭素原子にヒドロキシ基、低級アル
キルまたは低級(ヒドロキシ)アルキル置換基を有する
場合のこれらの基の立体配置はα,βまたはそれらの混
合物であってもかまわない。
【0009】さらに、上記誘導体は、ω鎖が天然のPG
類より短い化合物のω鎖末端にアルコキシ基、フェノキ
シ基、フェニル基等の置換基を有するものであってもよ
い。特に好ましい化合物は、16位の炭素に例えばメチ
ル基、エチル基などの低級アルキル基を有する化合物、
塩素、ふっ素などのハロゲン原子を有する化合物、17
位の炭素に塩素、ふっ素などのハロゲンを有する化合物
、19位の炭素に例えばメチル基、エチル基などの低級
アルキル基を有する化合物、5位の炭素に塩素、ふっ素
などのハロゲンを有する化合物、6位の炭素にオキソ基
を有する化合物、20位の炭素に例えばメチル基、エチ
ル基などの低級アルキル基を有する化合物であり、また
、16位の炭素以後のアルキル鎖の代わりにハロゲン原
子またはハロゲン化アルキル基等の置換基を有すること
もあるフェニル基あるいはフェノキシ基が16位の炭素
原子に結合した化合物である。
【0010】この発明に使用される好ましい化合物は式
(I)
【化2】 [式中、XおよびYは水素、ヒドロキシ、ハロゲン、低
級アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ
(但し、XおよびYの基のうち少なくとも1つは、水素
以外の基であり、5員環は少なくとも1つの2重結合を
有していてもよい)、Zは水素またはハロゲン、Aは−
CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはその
官能性誘導体、 Bは−CH2−CH2−、−CH=CH−または−C≡
C−、 R1は非置換またはハロ、オキソまたはアリールで置換
された、二価の飽和または不飽和、低〜中級脂肪族炭化
水素残基、R2は非置換またはオキソ、ヒドロキシ、ハ
ロ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、シクロ
(低級)アルキル、アリールまたはアリールオキシで置
換された、飽和または不飽和、低〜中級脂肪族炭化水素
残基(但し、5員環側から数えて3個目の炭素原子はオ
キソ基で置換されている)]を有する。上記化合物のう
ち好ましい化合物の一群としては一般式
【化3】 [式中、Q1はハロゲン、Q2は水素またはハロゲン、
Eは−CH2−CH2−または−CH=CH−、Raは
水素または低級アルキル基、Rbは単結合または低級ア
ルキレン基、Rcは非置換もしくはハロゲン置換低級ア
ルキル基、非置換もしくは低級アルキル置換低級シクロ
アルキル基、非置換またはハロゲンもしくはハロ低級ア
ルキルで置換された単環性アリール基、非置換またはハ
ロゲンもしくはハロ低級アルキルで置換された単環性ア
リールオキシ基を意味する]で示される化合物またはR
aが水素の場合その塩類である。
【0011】上式中、R1およびR2における「不飽和
]の語は、主鎖または側鎖の炭素原子間の結合として、
少なくとも1つまたはそれ以上の2重結合および/また
は3重結合を孤立、分離または連続して含むことを意味
する。通常の命名法に従って、連続する2つの位置間の
不飽和は若い方の位置番号を表示することにより示し、
連続しない2つの位置間の不飽和は両方の位置番号を表
示して示す。好ましい不飽和は、2位の2重結合および
5位の2重結合または3重結合である。「低〜中級脂肪
族炭化水素」の語は、炭素数1〜14の直鎖または分枝
鎖[ただし、側鎖は炭素数1〜3のものが好ましい]を
有する炭化水素を意味し、好ましくはR1の場合炭素数
2〜8の炭化水素であり、R2の場合炭素数2〜10の
炭化水素である。「ハロゲン」の語は、ふっ素、塩素、
臭素およびよう素を包含する。「低級」の語は、特にこ
とわりのない限り炭素原子数1〜6を有する基を包含す
るものである。「低級アルキル」の語は、炭素原子数1
〜6の直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素基を包含し、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
、イソブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを
含む。「低級アルコキシ」の語は、低級アルキルが上述
と同意義である低級アルキル−O−を意味する。
【0012】「低級アルキレン基」の語は、上記のよう
な低級アルキル基から水素を1個除いて得られる基であ
り、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、テトラメ
チレン、2−メチルテトラメチレン、ペンタメチレン、
ヘキサメチレン等を含む。「ハロ低級アルキル基」の語
は、少なくとも1個、好ましくは1−3個の上記のよう
なハロゲンを有する上記のような低級アルキル基を包含
し、例えばクロロメチル、ブロモメチル、フルオロメチ
ル、トリフルオロメチル、1,2−ジクロロエチル、1
,2,2−トリクロロエチル、クロロプロピル、クロロ
ブチル、クロロペンチル、クロロヘキシル等を含む。「
ヒドロキシ(低級)アルキル」の語は、少なくとも1つ
のヒドロキシ基で置換された上記のようなアルキルを意
味し、例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル
、2−ヒドロキシエチルおよび1−メチル−1−ヒドロ
キシエチルである。「低級アルカノイルオキシ」の語は
、式RCO−O−(ここで、RCO−は上記のような低
級アルキルが酸化されて生じるアシル、例えばアセチル
)で示される基を意味する。「シクロ(低級)アルキル
」の語は、上記のような低級アルキル基が閉環して生ず
る基を意味する。「アリール」の語は、置換されていて
もよい芳香性炭素環または複素環基(好ましくは単環性
の基)を包含し、例えばフェニル、トリル、キシリルお
よびチエニルを含む。置換基としては、ハロゲン、ハロ
ゲン置換低級アルキル基(ここで、ハロゲン原子および
低級アルキル基は前記の意味)が含まれる。「アリール
オキシ」の語は、式ArO−(ここで、Arは上記のよ
うなアリール基)で示される基を意味する。「単環性ア
リール基」の語は、低級アルキル置換基を有するか有し
ないフェニル基を包含し、例えばフェニル、トリル、キ
シリル、クメニル等を含む。「単環性アリールオキシ基
」の語は、上記のような単環性アリール基が酸素原子(
−O−)と結合して生ずる基であり、例えばフェノキシ
、トリルオキシ、キシリルオキシ、クメニルオキシ等を
含む。
【0013】Aで示されるカルボキシル基の「官能性誘
導体」の語は、塩(好ましくは、医薬上許容し得る塩)
、エステルおよびアミド類を含む。適当な「医薬上許容
し得る塩」としては、慣用される非毒性塩を含み、無機
塩基との塩、例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カ
リウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マ
グネシウム塩等)、アンモニウム塩、有機塩基との塩、
例えばアミン塩(例えばメチルアミン、ジメチルアミン
塩、シクロヘキシルアミン塩、ベンジルアミン塩、ピペ
リジン塩、エチレンジアミン塩、エタノールアミン塩、
ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリ
ス(ヒドロキシメチルアミノ)エタン塩、モノメチル−
モノエタノールアミン塩、リジン塩、プロカイン塩、カ
フェイン塩等)、塩基性アミノ酸塩(例えばアルギニン
塩、リジン塩等)テトラアルキルアンモニウム塩等があ
げられる。これらの塩類は、例えば対応する酸および塩
基から常套の方法によってまたは塩交換によって製造し
得る。
【0014】エステルの例としては、メチルエステル、
エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエス
テル、ブチルエステル、イソブチルエステル、t−ブチ
ルエステル、ペンチルエステル、1−シクロプロピルエ
チルエステル等の低級アルキルエステル、ビニルエステ
ル、アリルエステル等の低級アルケニルエステル、エチ
ニルエステル、プロピニルエステル等の低級アルキニル
エステル、ヒドロキシエチルエステルのようなヒドロキ
シ(低級)アルキルエステル、メトキシメチルエステル
、1−メトキシエチルエステル等の低級アルコキシ(低
級)アルキルエステルのような脂肪族エステルおよび例
えばフェニルエステル、トシルエステル、t−ブチルフ
ェニルエステル、サリチルエステル、3,4−ジメトキ
シフェニルエステル、ベンズアミドフェニルエステル等
の所望により置換されたアリールエステル、ベンジルエ
ステル、トリチルエステル、ベンズヒドリルエステル等
のアリール(低級)アルキルエステルがあげられる。ア
ミドとしては、メチルアミド、エチルアミド、ジメチル
アミド等のモノもしくはジ低級アルキルアミド、アニリ
ド、トルイジド等のアリールアミド、メチルスルホニル
アミド、エチルスルホニルアミド、トリルスルホニルア
ミド等のアルキルもしくはアリールスルホニルアミド等
があげられる。  好ましいA基の例は、−COOH、
−COOCH3、−COOCH2CH3、−COOCH
(CH3)2、−CONHSO2CH3である。R1の
好ましい基の例は、−(CH2)2−、−(CH2)6
−、−CH2CO(CH2)2−、−CH2CH=CH
(CH2)3−、−CH2CO(CH2)4−、−(C
H2)2CH=CH(CH2)2−、−(CH2)4C
H=CH−、−CH2CH=C=CH(CH2)2−等
である。
【0015】R2の好ましい基の例は、−(CH2)2
CO(CH2)4−CH3、−(CH2)2CO(CH
2)4−COOH、−(CH2)2COC(CH3)2
(CH2)3−CH3、−(CH2)2COCH2O−
フェニル、−(CH2)2COCH2O−メタクロロフ
ェニル、−(CH2)2COCH2O−メタトリフルオ
ロフェニル、−(CH2)2COCH2O−3−チエニ
ル、−(CH2)2CO(CH2)2−フェニル、−(
CH2)2COCH2CH(CH3)(CH2)CH3
、  −(CH2)2COC(CH3)2CH2OCH
2CH3、−(CH2)2COCH(CH=CH)(C
H2)3CH3、−(CH2)2CO−シクロペンチル
、−(CH2)2CO−シクロヘキシル、−(CH2)
2CO(CH2)2シクロヘキシル、−(CH2)2C
OCH2CH(CH3)(CH2)2−、CH=C(C
H3)2、−(CH2)2COCH(CH3)CH2C
C≡CH、−CH=CHCO(CH2)4−CH3、−
CH=CHCOC(CH3)2(CH2)3−CH3、
−CH=CHCOCH2O−フェニル、−CH=CHC
OCH2O−メタクロロフェニル、−CH=CHCOC
H2O−メタトリフルオロフェニル、−CH=CHCO
CH2O−3−チエニル、−CH=CHCO(CH2)
2−フェニル、−CH=CHCOCH2CH(CH3)
(CH2)3−CH3、−CH=CHCOC(CH3)
2CH2OCH2CH3、−CH=CHCOCH(CH
=CH)(CH2)3CH3、−CH=CHCO−シク
ロペンチル、−CH=CHCO−シクロヘキシル、−C
≡C−CO(CH2)2シクロヘキシル、−CH=CH
COCH2CH(CH3)(CH2)2CH=C(CH
3)2、−CH=CHCOCH(CH3)CH2CC≡
CH、−CH=CHCH2COCH(CH3)(CH2
)4CH3である。
【0016】上記式(I)中、環、αおよび/またはω
鎖の配置は、天然のPG類の配置と同様かまたは異なっ
ていてもよい。しかしながら、この発明は、天然の配置
を有する化合物および非天然の配置を有する化合物の混
合物も包含する。この発明の典型的な化合物類の例は、
15−ケト−PG類、13,14−ジヒドロ−15−ケ
ト−PG類およびそれらの6−オキソ誘導体、△2−誘
導体、3R,S−メチル誘導体、5R,S−フルオロ誘
導体、5,5−ジフルオロ誘導体、16R,S−メチル
誘導体、16,16−ジメチル誘導体、16R,S−フ
ルオロ誘導体、16,16−ジフルオロ誘導体、17S
−メチル誘導体、17R,S−フルオロ誘導体、17,
17−ジフルオロ誘導体、19−メチル誘導体、20−
メチル誘導体、20−エチル誘導体、19−デスメチル
誘導体および16−デスブチル−16−フェノキシ誘導
体である。この発明で用いる化合物において、13,1
4位が飽和している場合に11位のヒドロキシと15位
のケト間のヘミアセタール形成により、ケト−ヘミアセ
タール平衡を生ずる場合がある。このような互変異性体
が存在する場合、両異性体の存在比率は他の部分の構造
または置換基の種類により変動し、場合によっては一方
の異性体が圧倒的に存在することもあるが、この発明に
おいてはこれら両者を含むものとし、このような異性体
の存在の有無にかかわりなくケト型の構造式または命名
法によって化合物を表わすことがあるが、これは便宜上
のものであってヘミアセタール型の化合物を排除しよう
とするものではない。この発明においては、個々の互変
異性体、その混合物または光学異性体、その混合物、ラ
セミ体、その他の立体異性体等の異性体も、同じ目的に
使用することが可能である。
【0017】この発明に使用する化合物のあるものは、
特開昭64−52753号、特開平1−104040号
、特開平1−151519号、特開平2−131446
号等に記載の方法によって製造し得る。別法として、こ
れらの化合物は、ここで記述したのと同様の方法または
既知方法によって製造し得る。上記15−ケト−PG化
合物は、膵臓代謝賦活作用、膵臓機能保護作用を有する
ので膵臓処置剤、例えば急性膵炎改善剤として有用であ
る。この発明で用いる化合物は動物およびヒト用の薬剤
として使用することができ、通常、全身的あるいは局所
的に経口、静脈注射(点滴を含む)、皮下注射、直腸内
投与などの方法で使用される。投与量は動物またはひと
等のような対象の種類、年令、体重、処置されるべき症
状、所望の治療効果、投与方法、処置期間等により変化
するが、通常1日2から4分割用量または持続形態で投
与する場合0.001〜500mg/kgの投与量で通
常十分な効果がえられる。
【0018】この発明による経口投与のための固体組成
物としては、錠剤、トローチ、舌下錠、カプセル、丸剤
、散剤、顆粒剤等が含まれる。このような固体組成物に
おいては1つまたはそれ以上の活性物質が、少なくとも
1つの不活性な希釈剤、例えば、乳糖、マンニトール、
ぶどう糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微晶性セル
ロース、でんぷん、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は常法に
従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリ
ン酸マグネシウムのような滑沢剤や繊維素グルコン酸カ
ルシウムのような崩壊剤、α,βまたはγ−シクロデキ
ストリン、ジメチル−α−、ジメチル−β−、トリメチ
ル−β−またはヒドロキシプロピル−β−シクロデキス
トリン等のエーテル化シクロデキストリン、グリコシル
−,マルトシルーシクロデキストリン等の分枝シクロデ
キストリン、ホルミル化シクロデキストリン、硫黄含有
シクロデキストリン、ミソプロトール、りん脂質のよう
な安定剤を含んでいてもよい。上記シクロデキストリン
類を用いた場合はシクロデキストリン類と包接化合物を
形成して安定性が増大する場合がある。また、りん脂質
を用いたリポソーム化することにより安定性が増大する
場合がある。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸
溶性物質のフィルムで被覆してもよいし、また、2以上
の層で被覆してもよい。更にゼラチンのような崩壊され
得る物質のカプセル剤としてもよい。速効性を必要とす
るときは、舌下錠としてもよい。基剤としてはグリセリ
ン、乳糖等を用いればよい。  経口投与のための液体
組成物としては、乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、エ
リキシル剤等が例示される。一般的に用いられる不活性
な希釈剤、例えば精製水、エタノール等を含んでいても
よい。この組成物は不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁
化剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤
を含有していてもよい。経口投与のためのその他の組成
物としては、1つまたはそれ以上の活性物質を含み、そ
れ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれ
る。  この発明による非経口投与のための注射剤とし
ては無菌の水性または非水性の液剤、懸濁剤、乳剤を包
含する。水性の液剤、懸濁剤用媒体としては、例えば注
射用蒸留水、生理食塩水およびリンゲル液が含まれる。
【0019】非水性の液剤、懸濁剤用媒体としては、例
えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコ
ール類、ポリソルベート等がある。このような組成物は
、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤のような補助
剤を含んでいてもよい。これらは例えばバクテリア保留
フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合、ガス滅菌または
放射線滅菌によって無菌化される。これらはまた無菌の
固体組成物を製造し、使用前に無菌水または無菌の注射
用溶媒に溶解して使用することもできる。別の形態は坐
薬または腟坐薬である。これらの坐薬はカカオ脂等の体
温で軟化する基剤に有効成分を混合して作ることができ
、適当な軟化温度を有する非イオン界面活性剤を用いて
吸収性を向上させてもよい。この発明はまた、処置すべ
き対象にこの発明の処置剤を投与することからなる、膵
臓機能改善の処置法を提供するものである。
【0020】
【実施例】以下、この発明を合成例、参考例、製剤例お
よび試験例によりさらに詳細に説明するが、これらはこ
の発明を限定するものではない。 合成例1 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15
−ケト−PGE1メチルエステル(12)の合成法1−
1)  (1S,5R,6R,7R)−6−ヒドロキシ
メチル−7−テトラヒドロピラニルオキシ−2−オキサ
ビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン(2)の合
成市販の(−)コーリーラクトン(1)(THP保護体
)(37.9g)のテトラヒドロフラン溶液にフッ化テ
トラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1
.0M、300ml)を加え、室温で3時間攪拌した。 反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマト
グラフィーに供したところ、表題化合物(2)が得られ
た。 収量:21.70g(82.8%) 1−2)  (1S,5R,6R,7R)−6−{(E
)−4,4−ジフルオロ−5−オキソ−2−オクテニル
}−7−テトラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシ
クロ[3.3.0]オクタン−3−オン(4)の合成ア
ルゴン雰囲気下、−78℃で、塩化オキザリルの塩化メ
チレン溶液(2.0M、45.5ml)を塩化メチレン
に溶解し、ジメチルスルホキシド(12.9ml)を滴
下し、10分攪拌した。これに(1S,5R,6R,7
R)−6−ヒドロキシメチル−7−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン
−3−オン(2)(11.65g)の塩化メチレン溶液
を滴下し、30分攪拌し、トリエチルアミン(56ml
)を滴下しさらに1時間攪拌した。反応液を常法に従っ
て処理し、粗生成物としてアルデヒド体(3)を得た。 アルゴン雰囲気下、タリウムエトキシド(3.26ml
)の塩化メチレン溶液に3,3−ジフルオロ−2−オキ
ソヘプチルホスホン酸ジメチル(11.9g)を加え1
時間攪拌した。0℃に冷却し、上で調製したアルデヒド
(3)の塩化メチレン溶液を加え、室温で14時間攪拌
した。反応液に酢酸、セライト、飽和ヨウ化カリウム水
を加え、濾過した。濾液を常法により処理し、得られた
粗生成物をカラムクロマトグラフィーに供したところ表
題化合物(4)が得られた。 収量:7.787g(44.3%)
【0021】1−3)  (1S,5R,6R,7R)
−6−(4,4−ジフルオロ−5−オキソオクチル)−
7−テトラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オン(5)の合成(1S
,5R,6R,7R)−6−{(E)−4,4−ジフル
オロ−5−オキソ−2−オクテニル}−7−テトラヒド
ロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]
オクタン−3−オン(4)(5.57g)の酢酸エチル
溶液に、5%パラジウム−炭素(触媒量)を加え、水素
雰囲気下、室温で7時間攪拌した。反応液を濾過し、濾
液を減圧下濃縮し、粗生成物として表題化合物(5)を
得た。 収量:5.48g(97.8%) 1−4)  (1S,5R,6R,7R)−6−{4,
4−ジフルオロ−5(RS)−ヒドロキシオクチル}−
7−テトラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オン(6)の合成(1S
,5R,6R,7R)−6−(4,4−ジフルオロ−5
−オキソオクチル)−7−テトラヒドロピラニルオキシ
−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オ
ン(5)(5.48g)のメタノール溶液に、0℃で水
素化ホウ素ナトリウム(0.800g)を加え、10分
攪拌した。反応物を常法により処理し、得られた粗生成
物をカラムクロマトグラフィーに供したところ表題化合
物(6)が得られた。 収量:5.46g(99.5%)
【0022】1−5)  16,16−ジフルオロ−1
3,14−ジヒドロ−11−テトラヒドロピラニルオキ
シ−PGF2αメチルエステル(9)の合成アルゴン雰
囲気下、(1S,5R,6R,7R)−6−{4,4−
ジヒドロ−5(RS)−ヒドロキシオクチル}−7−テ
トラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ[3.
3.0]オクタン−3−オン(6)(2.579g)の
トルエン溶液を−78℃に冷却し、ジイソブチルアルミ
ニウムヒドリドのトルエン溶液(1.5M、9.6ml
)を滴下し、30分攪拌した。反応液にメタノール、飽
和ロッシェル塩水溶液を加え、常法により処理した。粗
生成物として、ラクトール体(7)を得た。アルゴン雰
囲気下、臭化4−カルボキシブチルトリフェニルホスフ
ィン(11.72g)のテトラヒドロフラン懸濁液に、
カリウムt−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1
.0M,52.84ml)を滴下し、20分攪拌した。 この液を0℃に冷却し、上で調製したラクトール体(7
)のテトラヒドロフラン溶液を加え、室温で15時間攪
拌した。反応液を常法により処理し、粗生成物としてカ
ルボン酸体(8)を得た。アルゴン雰囲気下、カルボン
酸体(8)のアセトニトリル溶液に、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)(
4.0ml)およびヨウ化メチル(1.7ml)を加え
、60℃で3時間攪拌した。常法の処理により得られた
粗生成物をカラムクロマトグラフィーに供したところ、
表題化合物(9)が得られた。 収量:2.737g(84.5%) 1−6)  16,16−ジフルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−11−テトラヒドロピラニルオキ
シ−PGE2メチルエステル(10)の合成アルゴン雰
囲気下、無水クロム酸(16.18g)、ビリジン(2
6.2ml)から常法により調製したコリンズ試薬の塩
化メチレン溶液に、−20℃で、16,16−ジフルオ
ロ−13,14−ジヒドロ−11−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−PGF2αメチルエステル(9)(2.64
6g)の塩化メチレン溶液を加え、2時間攪拌した。−
5℃に昇温してさらに9時間攪拌した。反応液に、エー
テル、硫酸水素ナトリウムを加え、濾過した。濾液を減
圧下濃縮し、カラムクロマトグラフィーに供したところ
、表題化合物(10)が得られた。 収量:1.890g(64.4%)
【0023】1−7)  16,16−ジフルオロ−1
3,14−ジヒドロ−15−ケト−PGE2メチルエス
テル(11)の合成 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15
−ケト−11−テトラヒドロピラニルオキシ−PGE2
メチルエステル(10)(2.809g)を酢酸、水、
テトラヒドロフランの3:1:1混合溶媒に溶解し、6
0℃で5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、カラム
クロマトグラフィーに供したところ、表題化合物(11
)が得られた。収量:1.755g(75.5%)1−
8)  16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒド
ロ−15−ケト−PGE1メチルエステル(12)の合
成16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−1
5−ケト−PGE2メチルエステル(11)(1.75
5g)の酢酸エチル溶液に5%パラジウム−炭素(触媒
量)を加え、水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した。反
応液を濾過し、濾液を減圧下濃縮し、カラムクロマトグ
ラフィーに供したところ、表題化合物(12)が得られ
た。 収量:1.655g(93.8%)1H NMR(CD
Cl3)δ0.87(3H,t,J=7Hz)、1.1
5〜2.05(23H,m)、2.11〜2.30(3
H,m)、2.50(1H,dd,J=7.5および1
7Hz)、3.10〜3.20(1H,br)、3.7
1(3H,s)、4.05〜4.20(1H,m)。M
ass(D1−E1)m/z404(M+)、355(
M+−H2O−CH3O)、297(M+−C5H9F
2)。
【0024】合成例2 16,16−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−15
−ケト−PGE1(16)の合成 2−1)  (15RS)−16,16−ジフルオロ−
13,14−ジヒドロ−11−テトラピラニルオキシ−
PGF2αベンジルエステル(13)カルボン酸体(8
)(2.33g)のジクロロメタン溶液(300ml)
に、DBu(2.1ml)及び臭化ベンジル(2.2m
l)を加え、室温で1.5時間撹拌した。常法処理によ
り得た粗生成物をシリカゲルカラム精製し、ベンジルエ
ステル(13)を得た。 収量:2.522g(96.1%) 2−2)  16,16−ジフルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−11−テトラピラニルオキシ−P
GE2ベンジルエステル(14)ジクロロメタン(30
0ml)中、無水クロム酸(13.5g)およびピリジ
ン(21.8ml)を用い、コリンズ試薬を調整した。 これへセライト(40g)を加え、−20℃で上記ベン
ジルエステル(13)(2.550g)を酸化した。常
法処理後に得られた粗生成物をシリカゲル精製し、標記
化合物(14)を得た。収量:1.911g(78.6
%)2−3)  16,16−ジフルオロ−13,14
−ジヒドロ−15−ケト−PGE2ベンジルエステル(
15)PGE2ベンジルエステル(14)(1.550
g)を、酢酸−THF−水(3−1−1、50ml)に
溶解し、50℃に4時間保った。常法処理により得た粗
生成物を、シリカゲルカラム精製し、PGE2ベンジル
エステル(15)を得た。収量:1.255g(92.
9%)
【0025】2−4)  16,16−ジフルオ
ロ−13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGE1(1
6)PGE2ベンジルエステル(15)(0.844g
)を、酢酸エチル(30ml)中、5%パラジウム−炭
素を用い接触還元した。カラム精製し、16,16−ジ
フルオロ−13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGE
1(16)を得た。 収量:0.404g1H NMR(CDCl3)δ0.
94(3H,t,J=7.5Hz)、1.20〜2.7
0(26H,m)、4.19(1H,m)、4.80(
2H,br)。Mass(DI−EI)m/z  39
0(M+)、372(M+−H2O)、354(M+−
2H2O)。経路を下記反応式に示す。
【化4】
【化5】
【化6】
【0026】参考例1 6−ベンゾイルオキシ−2(RS)−フルオロヘキサン
酸メチル(f)の製造1)  6−ヒドロキシヘキサン
酸ベンジル(b)の製造 ε−カプロラクトン(a)(40g)、ベンジルアルコ
ール(100ml)、およびp−トルエンスルホン酸・
H2O(0.7g)の混合物を100℃で16時間撹拌
した。常法の処理の後減圧下蒸留(1mmHg、140
−154℃)し、表題化合物(b)(27.37g)を
得た。 収率:35%2)  6−ベンゾイルオキシヘキサン酸
ベンジル(c)の製造 6−ヒドロキシヘキサン酸ベンジル(b)(27.37
g)の塩化メチレン溶液に、4−ジメチルアミノピリジ
ン(19.53g)、および塩化ベンゾイル(19.0
2g)を加え2時間撹拌した。常法の処理の後減圧蒸留
(1mmHg、190−215℃)し、表題化合物(c
)(38.09g)を得た。 収率:95% 3)  6−ベンゾイルオキシヘキサン酸(d)の製造
6−ベンゾイルオキシヘキサン酸ベンジル(c)(38
.09g)の酢酸エチル溶液に、5%パラジウム炭素(
3g)を加え水素雰囲気下で24時間撹拌した。常法の
処理により得た粗生成物を減圧蒸留(1mmHg、18
2−192℃)し、表題化合物(d)(24.92g)
を得た。 収率:90%
【0027】4)  6−ベンゾイルオキシ−2(RS
)−ブロモヘキサン酸メチル(e)の製造6−ベンゾイ
ルオキシヘキサン酸(d)(14.92g)に塩化チオ
ニル(22ml)を滴下し、65℃で1時間撹拌した。 反応液に、四塩化炭素(50ml)、N−ブロモスクシ
ンイミド(22.5g)、48%臭化水素酸(5滴)を
加え85℃で20時間撹拌した。反応液を放冷し、固形
物を濾去した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をメ
タノールに溶解し室温で2時間撹拌した。常法の処理で
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに供し、表題化合物(e)(14.02g)を得た。 収率:67%5)  6−ベンゾイルオキシ−2(RS
)−フルオロヘキサン酸メチル(f)の製造6−ベンゾ
イルオキシ−2(RS)−ブロモヘキサン酸メチル(e
)(14.02g)、ふっ化カリウム(12.59g)
、およびアセトアミド(12.3g)の混合物を105
℃で6時間撹拌した。 常法の処理で得た粗生成物を酢酸エチルに溶解し、5%
パラジウム炭素(0.4g)を加え水素雰囲気下、室温
で撹拌した。常法の処理で得た粗生成物をシリカゲルク
ロマトグラフィーに供し、表題化合物(f)(5.28
g)および6−ベンゾイルオキシヘキサン酸メチル(g
)(3.11g,収率:29%)を得た。表題化合物(
f)収率:46%1HNMR(CDCl3)δ:1.5
5−2.18(6H,m)、3.79(3H,s)、4
.33(2H,t,J=7Hz)、4.77−4.86
(0.5H,m)、5.05−5.12(0.5H,m
)、7.40−7.62(3H,m)、8.00−8.
10(2H,m)
【0028】合成例3 5(RS)−フルオロ−13,14−ジヒドロ−6,1
5−ジケト−PGE1メチルエステル[IUPAC命名
法:5(RS)−フルオロ−7−{(1R,2S,3S
)−3−ヒドロキシ−2−(3−オキソオクチル−5−
オキソ−シクロペンチル}−6−オキソヘプタン酸メチ
ル]の製造3−1)  (1S,5R,6R,7R)−
6−[(E)−3−オキソ−1−オクテニル]−7−(
4−フェニル)ベンゾイルオキシ−2−オキサビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オンの製造 市販の(−)−コーリーラクトン(10.0g)をジク
ロロメタン中、コリンズ酸化し、アルデヒド体を得た。 これを、ジメチル−(2−オキソヘプチル)ホスホネー
ト(6.21g)から調製したアニオンと反応させた。 常法の処理で得た粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに供し、表題化合物(7.45g)を得た。 収率:60% 3−2)  (1S,5R,6R,7R)−6−[(E
)−3(RS)−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−
(4−フェニル)ベンゾイルオキシ−2−オキサビシク
ロ[3.3.0]オクタン−3−オンの製造 (1S,5R,6R,7R)−6−[(E)−3−オキ
ソ−1−オクテニル]−7−(4−フェニル)ベンゾイ
ルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン
−3−オン(7.45g)のメタノール溶液に−20℃
で塩化セリウム(III)・7H2O(6.84g)、
および水素化ほう素ナトリウム(0.69g)を加え、
1時間撹拌した。常法の処理で得た組生成物をシリカゲ
ルカラムクロクロマトグラフィーに供し、ジアステレオ
マーの混合物として表題化合物(7.64g)を得た。 収率:定量的
【0029】3−3)  (1S,5R,6R,7R)
−6−[(E)−3(RS)−t−ブチルジメチルシロ
キシ−1−オクテニル]−7−(4−フェニル)ベンゾ
イルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタ
ン−3−オンの製造 (1S,5R,6R,7R)−6−[(E)−3(RS
)−ヒドロキシ−1−オクテニル]−7−(4−フェニ
ル)ベンゾイルオキシ−2−オキサビシクロ[3.3.
0]オクタン−3−オン(7.64g)のジメチルホル
ムアミド溶液に、イミダゾール(2.27g)、および
塩化t−ブチルジメチルシリル(3.78g)を加え、
室温で1時間撹拌した。 常法の処理で得た粗生成物をシリカゲルカラムクロクロ
マトグラフィーに供し、ジアステレオマーの混合物とし
て表題化合物(7.49g)を得た。収率:80%3−
4)  (1S,5R,6R,7R)−6−[(E)−
3(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテ
ニル]−7−ヒドロキシ−2−オキサビシクロ[3.3
.0]オクタン−3−オンの製造 (1S,5R,6R,7R)−6−[(E)−3(RS
)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−
7−(4−フェニル)ベンゾイルオキシ−2−オキサビ
シクロ[3.3.0]オクタン−3−オン(7.49g
)、炭酸カリウム(1.10g)、メタノールの混合物
を、室温で16時間撹拌した。常法の処理で得た粗生成
物シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、ジアス
テレオマーの混合物として表題化合物(4.69g)を
得た。 収率:92%
【0030】3−5)  (1S,5R,6R,7R)
−6−[(E)−3(RS)−t−ブチルジメチルシロ
キシ−1−オクテニル]−7−テトラヒドロピラニルオ
キシ−2−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3
−オンの製造(1S,5R,6R,7R)−6−[(E
)−3(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オ
クテニル]−7−ヒドロキシ−2−オキサビシクロ[3
.3.0]オクタン−3−オン(4.69g)の塩化メ
チレン溶液に、ジヒドロピラン(5.17g)、および
ピリジニウムP−トルエンスルホネート(0.77g)
を加え、室温で16時間撹拌した。常法の処理で得た粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、
ジアステレオマーの混合物として表題化合物(6)(5
.37g)を得た。 収率:94% 3−6)  2−{(1R,2R,3R,5S)−2−
[(E)−3(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−
1−オクテニル]−5−ヒドロキシ−3−テトラヒドロ
ピラニルオキシシクロペンチル}酢酸メチルの製造 (1S,5R,6R,7R)−6−[(E)−3(RS
)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−
7−テトラヒドロピラニルオキシ−2−オキサビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オン(1.85g)をメ
タノールと水の4:1混合溶媒に溶解し、水酸化リチウ
ム(0.33g)を加え、室温で16時間撹拌した。反
応液を中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し
、ジアゾメタンのエーテル溶液を加え、室温で1時間撹
拌した。常法の処理により得た粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに供し、ジアステレオマー混合
物として表題化合物(1.82g)を得た。 収率:92%
【0031】3−7)  2−{(1R,2R,3R,
5S)−2−[(E)−3(RS)−t−ブチルジメチ
ルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラ
ヒドロピラニルオキシシクロペンチル}酢酸メチルの製
造2−{(1R,2R,3R,5S)−2−[(E)−
3(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテ
ニル]−5−ヒドロキシ−3−テトラヒドロピラニルオ
キシシクロペンチル}酢酸メチル(4.45g)の塩化
メチレン溶液にジヒドロピラン(3.75g)、および
ピリジニウムp−トルエンスルホネート(0.56g)
を加え、室温で16時間撹拌した。常法の処理で得た粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、
ジアステレオマーの混合物として表題化合物(4.24
g)を得た。 収率:74% 3−8)  6−ベンゾイルオキシ−2(RS)−{2
−[(1R,2R,3R,5S)−2−[(E)−3(
RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル
]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロ
ペンチル]−1(RS)−ヒドロキシエチル}−2(S
R)−フルオロヘキサン酢酸メチルの製造 2−{(1R,2R,3R,5S)−2−[(E)−3
(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニ
ル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシク
ロペンチル}酢酸メチル(0.5g)のトルエン溶液に
、−78℃でDIBAL−Hのトルエン溶液(1.5M
、1.43ml)を加え、1時間撹拌した。常法の処理
により粗アルデヒド体を得た。常法により調製したLD
Aのテトラヒドロフラン溶液(0.94ミリモル)を−
78℃に冷却し、6−ベンゾイルオキシ−2(RS)−
フルオロヘキサン酸メチル(f)(0.23g)のテト
ラヒドロフラン溶液を加え、10分撹拌した。これに、
先に調製した粗アルデヒド体のテトラヒフラン溶液を加
え、室温に昇温し1時間撹拌した。常法の処理により得
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供
し、ジアステレオマーの混合物として表題化合物(0.
51g)を得た。 収率:74%
【0032】3−9)  2(RS)−{2−[(1R
,2R,3R,5S)−2−[(E)−3(RS)−t
−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−3,5
−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル]
−1(RS)−ヒドロキシエチル}−2(SR)−フル
オロ−6−ヒドロキシヘキサン酸メチルの製造 6−ベンゾイルオキシ−2(RS)−{2−[1R,2
R,3R,5S)−2−[(E)−3(RS)−t−ブ
チルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビ
ス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル]−1
(RS)−ヒドロキシエチル}−2(SR)−フルオロ
ヘキサン酸メチル(2.48g)のメタノール溶液に炭
酸カリウム(0.47g)を加え、室温で24時間撹拌
した。常法の処理により得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに供し、表題化合物(1.5
0g)を得た。 収率:69% 3−10)  7−{(1R,2R,3R,5S)−2
−[(E)−3(RS)−t−ブチルジメチルシロキシ
−1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロピラ
ニルオキシシクロペンチル}−5(RS)−メトキシカ
ルボニル−5(SR)−フルオロ−6−オキソ−ヘプタ
ン酸メチルの製造2(RS)−{2−[(1R,2R,
3R,5S)−2−[(E)−3(RS)−t−ブチル
ジメチルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビス−
テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル]−1(R
S)−ヒドロキシエチル}−2(SR)−フルオロ−6
−ヒドロキシヘキサン酸メチル(1.23g)をアルゴ
ン雰囲気下、50℃でコリンズ酸化(4.5時間)した
。常法の処理により得た粗生成物をエーテルに溶解し、
ジアゾメタンのエーテル溶液を加え、室温で1時間撹拌
した。反応液を常法に従って処理し、得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した。ジア
ステレオマーの混合物として表題化合物(0.60g)
が得られ、さらに原料(0.41g、回収率:33%)
が一部回収された。 表題化合物の収率:47%
【0033】3−11)  7−{(1R,2R,3R
,5S)−2−[(E)−3(RS)−t−ブチルジメ
チルシロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビス−テト
ラヒドロピラニルオキシシクロペンチル}−5(RS)
−フルオロ−6−オキソヘプタン酸メチルの製造7−{
(1R,2R,3R,5S)−2−[(E)−3(RS
)−t−ブチルジメチルシロキシ−1−オクテニル]−
3,5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペン
チル}−5(RS)−メトキシカルボニル−5(SR)
−フルオロ−6−オキソヘプタン酸メチル(0.80g
)をジメチルスルホキシド、塩化ナトリウム、水の50
:2.8:1混合物に溶解し、アルゴン雰囲気下、13
5−140℃で1.5時間撹拌した。常法の処理で得た
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し
、ジアステレオマーの混合物として表題化合物(0.5
5g)を得た。 収率:75% 3−12)  5(RS)−フルオロ−7−{(1R,
2R,3R,5S)−2−[(E)−3(RS)−ヒド
ロキシ−1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒド
ロピラニルオキシシクロペンチル}−6−オキソヘプタ
ン酸メチルの製造7−{(1R,2R,3R,5S)−
2−[(E)−3(RS)−t−ブチルジメチルシロキ
シ−1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロピ
ラニルオキシシクロペンチル}−5(RS)−フルオロ
−6−オキソヘプタン酸メチル(0.52g)のテトラ
ヒドロフラン溶液にふっ化テトラ−n−ブチルアンモニ
ウムのテトラヒドロフラン溶液(1M,2.3ml)を
加え、室温で40時間撹拌した。常法の処理で得た粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、ジ
アステレオマーの混合物として表題化合物(0.34g
)を得た。 収率:67%
【0034】3−13)  5(RS)−フルオロ−7
−{(1R,2R,3R,5S)−2−[3(RS)−
ヒドロキシオクチル]−3,5−ビス−テトラヒドロピ
ラニルオキシシクロペンチル}−6−オキソヘプタン酸
メチルの製造5(RS)−フルオロ−7−{(1R,2
R,3R,5S)−2−[(E)−3(RS)−ヒドロ
キシ−1−オクテニル]−3,5−ビス−テトラヒドロ
ピラニルオキシシクロペンチル}−6−オキソヘプタン
酸メチル(0.34g)の酢酸エチル溶液に5%パラジ
ウム炭素(0.06g)を加え、水素雰囲気下、室温で
16時間撹拌した。常法の処理の後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーを行ない、ジアステレオマー混合物
として表題化合物として標題化合物(0.30g)を得
た。 収率:88%3−14)  5(RS)−フルオロ−6
−オキソ−7−{(1R,2R,3R,5S)−2−[
3−オキソオクチル]−3,5−ビス−テトラヒドロピ
ラニルオキシシクロペンチル}ヘプタン酸メチルの製造
5(RS)−フルオロ−7−{(1R,2R,3R,5
S)−2−[3(RS)−ヒドロキシオクチル]−3,
5−ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル
}−6−オキソヘプタン酸メチル(0.30g)のアセ
トン溶液に、−30℃でジョーンズ試薬(2.6M,0
.6ml)を加え、1.5時間撹拌した。常法の処理で
得た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
供し、ジアステレオマーの混合物として表題化合物(0
.24g)を得た。 収率:80%
【0035】3−15)  5(RS)−フルオロ−7
−[(1R,2R,3R)−3−t−ブチルジメチルシ
ロキシ−5−オキソ−2−(3−オキソオクチル)シク
ロペンチル]−6−オキソヘプタン酸メチルの製造5(
RS)−フルオロ−6−オキソ−7−{(1R,2R,
3R,5S)−2−[3−オキソオクチル]−3,5−
ビス−テトラヒドロピラニルオキシシクロペンチル}ヘ
プタン酸メチル(0.24g)を酢酸、テトラヒドロフ
ラン、水の3:1:1混合溶媒に溶解し、45℃で4.
5時間撹拌した。常法の処理により得た粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに供し、ジオール体(
0.15g)を得た。ジオール体(0.15g)のジメ
チルホルムアミド溶液に、イミダゾール(0.35g)
、および塩化t−ブチルジメチルシリル(0.38g)
を加え、室温で5時間撹拌した。常法の処理により得た
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し
、モノシリル体(0.135g)を得た。モノシリル体
(0.135g)を塩化メチレン中、室温でコリンズ酸
化(15分)した。常法の処理で得た粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに供し、表題化合物(0
.10g)を得た。 収率:49% 3−16)  5(RS)−フルオロ−13,14−ジ
ヒドロ−6,15−ジケト−PGE1メチルエステルの
製造5(RS)−フルオロ−7−[(1R,2R,3R
)−3−t−ブチルジメチルシロキシ−5−オキソ−2
−(3−オキソオクチル)シクロペンチル]−6−オキ
ソヘプタン酸メチル(0.05g)のアセトニトリル溶
液に、ふっ化水素−ピリジン溶液(70:30、0.0
4ml)を加え、室温で7時間撹拌した。常法の処理に
より得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに供し、表題化合物(0.038g)を得た。 収率:98% 1H  NMR(CDCl3):δ0.87(3H,t
,J=6.8Hz)、1.16−2.05(14H,m
)、2.23−3.15(11H,m)、3.66(3
H,s)、3.98−4.12(1H,m)、4.62
−4.70(0.5H,m)、4.85−4.95(0
.5H,m)
【0036】合成例4 5,5−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−6,15
−ジケト−PGE1メチルエステルの合成(1S,5R
,6R,7R)−6−[(E)−3−オキソ−1−オク
テニル]−7−(4−フェニルベンゾイルオキシ)−2
−オキサビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オンの
合成コーリーラクトン(10.0g)をジクロロメタン
中(160ml)、モファット酸化(DMSO79.2
g、ジシクロヘキシルカルボジイミド24.0g、ピリ
ジン2.3ml及びトリフロロ酢酸1.1ml)し、コ
ーリーラクトンアルデヒドを得た。別に、ジクロロメタ
ン(160ml)中ジメチル(2−オキソヘプチル)ホ
スホネート(6.31g)と水素化ナトリウム(60%
、0.13g)とから得たジメチル(2−オキソヘプチ
ル)ホスホネートのアニオンを調整した。 これへ先に得たアルデヒドのジクロロメタン溶液(16
0ml)を滴下し、室温で11/2時間撹拌した。常法
処理により得た粗生成物をシリカゲルカラム精製し不飽
和ケトンを得た。収量: 10.8g(85.3%)(
1S,5R,6R,7R)−6−(3−オキソオクチル
)−7−(4−フェニルベンゾイルオキシ)−2−オキ
サビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オンの合成不
飽和ケトン(10.8g)を酢酸エチル(150ml)
中5%−C(1.02g)を用い水素雰囲気下で3時間
撹拌した。常法処理し、飽和ケトンを得た。収量:8.
20g
【0037】(1S,5R,6R,7R)−6−(3,
3−エチレンジオキシオクチル)−7−(4−フェニル
ベンゾイルオキシ)−2−オキサビシクロ[3.3.0
]オクタン−3−オンの合成 飽和ケトン(8.20g)のトルエン溶液(100ml
)にエチレングリコール(23.0g)及びp−トルエ
ンスルホン酸(0.41g)を加え4時間還流し、生じ
た水は共沸して除いた。常法処理により得た粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーし、ケタールを得
た。収量:8.23g(91.3%) (1S,5R,6R,7R)−6−(3,3−エチレン
ジオキシオクチル)−7−ヒドロキシ−2−オキサビシ
クロ[3.3.0]オクタン−3−オンの合成ケタール
(8.23g)のメタノール溶液(200ml)に炭酸
カリウム(1.15g)を加え一晩撹拌した。酢酸(1
ml)を加えた後、常法処理により得た粗生成物をシリ
カゲルカラム精製し、アルコールを得た。収量:4.7
0g(90.0%)メチル2−[(1R,2R,3R,
5S]−2−(3,3−エチレンジオキシオクチル)−
5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−(テト
ラピラニルオキシ)シクロペンチル]アセテートの合成
アルコール(4.70g)のジクロロメタン溶液(20
0ml)を氷冷し、これへジヒドロピラン(2.41g
)及びp−トルエンスルホン酸(0.23g)を加え1
.5時間撹拌した。常法処理により得た粗生成物をシリ
カゲルカラム精製しTHP体を得た。(5.54g、9
3%)THP体(5.54g)をメタノール(61ml
)に溶解し、5%水酸化ナトリウム溶液(37ml)を
加え、50℃で30分間撹拌した。氷冷下、0.5N塩
酸で中和し、常法処理後に得た、粗生成物をジアゾメタ
ンで処理し、メチルエステルを得た(5.74g)。メ
チルエステルのDMF(80ml)に、塩化t−ブチル
ジメチルシラン(2.11g)及びイミダゾール(0.
95g)加え撹拌した。常法処理後に得た粗生成物をシ
リカゲルカラム精製し、標題化合物を得た。収量5.4
1g(71.2%)
【0038】2−[(1R,2R,
3R,5S)−5−(t−ブチルジメチルシリロキシ)
−2−(3,3−エチレンジオキシオクチル)−3−(
テトラピラニルオキシ)シクロペンチル]エチルアルコ
ールの合成 t−ブチルジメチルシリロキシメチルエステル(5.4
1g)をエーテル中(150ml)水素化アルミニウム
リチウムで還元した。常法処理後に得た粗生成物をシリ
カゲルカラム精製し、アルコールを得た。収量:4.8
1g(93.8%)(1R,2R,4S,5R)−4−
(3,3−エチレンジオキシオクチル)−1−ジメチル
シリロキシ)−2−(テトラピラニルオキシ)−5−ホ
ルミルメチルヘクロペンタンの合成 アルコールをジクロロメタン(50ml)中スワン酸化
(塩化オキザリル1.78g、DMSO2.19g及び
トリエチルアミン4.37g)し、アルデヒドを得た。 収量4.60g(96.0%) 1−[(1R,2R,4S,5R)−5−{(7−t−
ブチルジメチルシリロキシ−3,3−ジフルオロ−2(
R,S)−ヒドロキシ−4−ヘプチニイル}−4−(t
−ブチルジメチルシリロキシ)−2−(テトラピラニル
オキシ)]3,3−エチレンジオキシオクタンの合成 アルデヒド(1.00g)のTHF溶液(25ml)に
活性化亜鉛末(2.54)gを加え氷冷下−5−(t−
ブチルジメチルシリロキシ)−1−ブロモ−1,1−ジ
フルオロ−2−ペンチル(0.92g)のTHF溶液(
5ml)を滴下した。塩化第二水銀(0.11g)を加
え超音波照射下撹拌した。常法処理後、シリカゲルカラ
ム精製し標題化合物を得た。収量1.40g(45.9
%)
【0039】1−[(1R,2R,4S,5R)−
5−{3,3−ジフルオロ−2(R,S)−7−ジヒド
ロキシヘプチル}−4−ヒドロキシ−2−テトラピラニ
ルオキシ]3,3−エチレンジオキシオクタンの合成 化合成(0.96g)のTHF(15ml)溶液を氷冷
し、フッ化テトラブチルアンモニウム(1M、2.57
ml)を加え、1.2時間撹拌した常法処理により得た
粗生成物を、シリカゲルカラム精製し、トリオール(0
.492g)を得た。これを酢酸エチル(50ml)中
、5%Pd−C(0.06g)を用いて接触還元した。 常法処理により得られた粗生成物を、シリカゲルカラム
精製し標題化合物を得た。収量0.487g(48.6
%)5,5−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−13
,13−エチレンジオキシ−6−ケト−11−テトラピ
ラニルオキシ−PGE1メチルエステルの合成トリオー
ル(0.487g)をジクロロメタン(18ml)中、
スワン酸化(塩化オキザリル1.17g、DMSO1.
51g、及びトリエチルアミン3.17g)し、ジケト
−アルデヒド(0.321g、67.3%)を得た。得
られたアルデヒド(0.212g)をジョーンズ酸化(
ジョーンズ試薬2.67M 153.6μl−50N4
0℃)し、得られたカルボン酸をジアゾメタンでメチル
エステルとした。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
精製し標題化合物を得た。収量0.152g(67.8
%)5,5−ジフルオロ−13,14−ジヒドロ−6,
15−ジケト−PGE1メチルエステルの合成ケタール
(0.152g)を酢酸/THF/水(2/1/1)混
合溶媒(6ml)に溶解し、これを45〜50℃に2.
5時間保った。常法処理後に得た、粗生成物をシリカゲ
ルカラム精製し標題化合物を得た。 収量0.101g(87.0%)
【0040】5−(t−ブチルジメチルシリロキシ)−
1−ブロモ−1,1−ジフロロ−2−ペンチンの合成3
−ブチン−1−オール(10.0g)のDMF(80m
l)溶液にイミダゾール(10.6g)及び塩化t−ブ
チルジメチルシラン(21.5g)を加え、35℃に7
時間保った。常法処理後、蒸留し5−(t−ブチルジメ
チルシリロキシ)−3−ペンチンを得た。収量17.4
g(66%)得られた5−(t−ブチルジメチルシリロ
キシ)−3−ペンチン(8.00g)のTHF(100
ml)溶液を−20℃としn−ブチルリチウム(1,6
M、27.1ml)を滴下後、0℃とした。ジブロモジ
フロロメタンのTHF(5ml)溶液を滴下し2時間撹
拌した。常法処理後、得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラム精製し5−(t−ブチルジメチルシリロキシ)−1
−ブロモ−1,1−ジフロロ−2−ペンチンを得た。収
量:3.67g(27%)
【0041】   製剤例1(注射用粉末)                          
                         
    (重量部)13,14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16−ジフルオロ−PGE2        
                         
     1マンニトール             
                         
        5滅菌水             
                         
            0.4上記成分を混合し、撹
拌し、滅菌し、ろ過してから凍結乾燥して注射用粉末を
得た。   製剤例2(注射用溶液)                          
                         
    (重量部)13,14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16−ジメチル−PGE2         
                         
    0.2非イオン性界面活性剤        
                         
     2注射用滅菌水             
                         
      98上記成分を混合してから凍結乾燥して
注射可能な溶液を得た。
【0042】製剤例3 メタノール(10ml)に13,14−ジヒドロ−15
−ケト−16,16−ジフルオロ−20−エチル−PG
E2(50mg)を溶解し、さらに生成溶液をマンニト
ール(18.5g)と混合した。混合物をふるい(孔径
:30mm)に掛け、30℃で90分間乾燥させてから
再度ふるいに掛けた。生成粉末を微粒子シリカゲル(ア
エロシル、200g)と混合し、混合物を3番硬ゼラチ
ンカプセル(100)に充填した。カプセルは、1カプ
セル当たり0.5mgの13,14−ジヒドロ−15−
ケト−16,16−ジフルオロ−20−エチル−PGE
2を含有する腸溶性カプセルである。
【0043】   製剤例4(経口投与用粉末)                          
                         
    (重量部)13,14−ジヒドロ−15−ケト
−16,16−ジフルオロ−PGF2αメチルエステル
                        5
軽量無水けい酸                  
                         
 5アビセル                   
                         
    20ラクトース              
                         
       70上記成分を混合して、経口投与用粉
末を得た。   製剤例5(ゼラチン軟カプセル)                          
                         
    (重量部)13,14−ジヒドロ−15−16
,16−ジフルオロ−20−メチル−PGE1メチルエ
ステル                      
1パナセート(Panasate)         
                         
    20上記成分を混合して、ゼラチン軟カプセル
に充填した。
【0044】製剤例6(腸溶性カプセル)メタノール(
10ml)に16−デスブチル−13,14−ジヒドロ
−15−ケト−16−(m−トリフルオロメチル)フェ
ノキシ−PGF2αメチルエステル(50mg)を溶解
し、さらに生成溶液をマンニトール(18.5g)と混
合した。混合物をふるい(孔径:30mm)に掛け、3
0℃で90分間乾燥させてから再度ふるいに掛けた。 生成粉末を微粒子シリカゲル(アエロシル、200g)
と混合し、混合物を3番硬ゼラチンカプセル(100)
に充填した。カプセルは、1カプセル当たり0.5mg
の13,14−ジヒドロ−15−ケト−16−デスブチ
ル−16−m−トリフルオロメチルフェノキシ−PGF
2αメチルエステルを含有する腸溶性カプセルである。
【0045】   製剤例7(注射用溶液)                          
                         
    (重量部)13,14−ジヒドロ−6,15−
ジケト−5,5−ジフルオロ−PGE1       
                         
    0.2非イオン性界面活性剤        
                         
     2注射用滅菌水             
                         
      98  上記成分を混合してから凍結乾燥
して注射可能な溶液を得た。   製剤例8(ゼラチン軟カプセル)                          
                         
    (重量部)13,14−ジヒドロ−15−ケト
−16−デスブチル−16−m−トリフルオロメチル−
フェノキシ−PGE2メチルエステル        
                         
   1パナセート(Panasate)      
                         
     899上記成分を混合して、ゼラチン軟カプ
セルに充填した。   上記製剤例において、活性成分は、この発明で使用
する範囲の任意の他の化合物に置き換え得る。
【0046】試験例1 (方法)被験動物としてCrj−ウイスター(Wist
ar)系雄性ラット(体重240〜270g、7〜8週
令)を一夜絶食して用いた。ラットはペントバルビター
ル35mg/kgを投与することにより麻酔し、腹部を
除毛した後、正中線を切開して胆管の十二指腸開口部を
露出した。10%タウロコール酸ナトリウム3mlとト
リプシン(クリストタイプIII)1mg/0.3ml
の混合液(以下、単に混合液という)を胆管十二指腸開
口部よりポリエチレンチューブを用いて逆行性に0.1
/体重注入した。 なお、この注入時には、混合液の肝臓および十二指腸へ
の流入を防止するためクレンメで胆管の肝臓側を閉塞し
、カニューレは糸で結さつし、注入終了後クレンメおよ
びカニューレを除去した。被験物質は生理食塩水に溶解
し、1ml/kgの割合で手術の30分前、2時間後お
よび4時間後に背部へ皮下投与した。手術の6時間後に
全採血し、血清中のアミラーゼ活性を測定した。被験物
質としては、13,14−ジヒドロ−15−ケト−16
,16−ジフルオロ−PGE2を用いた。   群    薬剤              投与
量    混合液    動物数  1  生理食塩水
        1ml/kg      0    
    6  2  生理食塩水        1m
l/kg     注入       8  3  本
発明化合物    10μg/kg    注入   
    8  4  本発明化合物  100μg/k
g    注入       9(結果)結果を第1表
に示す。なお、数値は平均±SDである。 第1表 群          アミラーゼ活性(Somogy
i  U)1          1308±2922
        10564±32263      
    7736±22974        *63
68±1673(有意差検定はダネット法、*はP<0
.01)以上の結果から本発明化合物は実験的急性膵炎
に対する改善作用があることがわかった。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物を有効成分とする、膵臓疾患処置剤。
  2. 【請求項2】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、16−モノまたはジハロ−15−ケト−プロスタ
    グランジン化合物である、請求項1記載の剤。
  3. 【請求項3】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、13,14−ジヒドロ−16−モノまたはジハロ
    −15−ケト−プロスタグランジン化合物である、請求
    項1記載の剤。
  4. 【請求項4】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、13,14−ジヒドロ−16−モノまたはジフル
    オロ−15−ケト−プロスタグランジン化合物である、
    請求項1記載の剤。
  5. 【請求項5】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、6,15−ジケト−プロスタグランジン化合物で
    ある、請求項1記載の剤。
  6. 【請求項6】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、13,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−プロ
    スタグランジン化合物である、請求項1記載の剤。
  7. 【請求項7】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、15−ケト−19−アルキル−プロスタグランジ
    ン化合物である、請求項1記載の剤。
  8. 【請求項8】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−19−アル
    キル−プロスタグランジン化合物である、請求項1記載
    の剤。
  9. 【請求項9】  15−ケト−プロスタグランジン化合
    物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−19−メチ
    ル−プロスタグランジン化合物である、請求項1記載の
    剤。
  10. 【請求項10】  15−ケト−プロスタグランジン化
    合物が、13,14−ジヒドロ−6,15−ジケト−5
    −モノまたはジハロ−プロスタグランジン化合物である
    、請求項1記載の剤。
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