JPH07291866A - 脳機能改善処置剤 - Google Patents
脳機能改善処置剤Info
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- JPH07291866A JPH07291866A JP6299402A JP29940294A JPH07291866A JP H07291866 A JPH07291866 A JP H07291866A JP 6299402 A JP6299402 A JP 6299402A JP 29940294 A JP29940294 A JP 29940294A JP H07291866 A JPH07291866 A JP H07291866A
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Abstract
つの要因を併せ持つ脳機能改善処置剤を提供する。 【構成】 15−ケト−プロスタグランジンI化合物を
有効成分とする脳機能改善処置剤。
Description
タグランジンI化合物の脳機能改善処置における新用途
に関するものである。
ランジンはPGとして示す)はひとおよび他の哺乳類の
組織または器官に含有され、広範囲の生理学的活性を示
す有機カルボン酸の1群である。天然に存在するPG類
は一般的な構造特性として、プロスタン酸骨格を有す
る。
て、PGA類、PGB類、PGC類、PGD類、PGE
類、PGF類、PGG類、PGH類およびPGJ類に分
類されるが、このうちPGI類はα鎖と5員環の間で閉
環した下記の骨格となっている。
を持っている。またこれらは、2重結合の数によって、 下付1・・・1個(13-14位)-15-OH 下付2・・・2個(13-14位、5-6位)-15-OH 下付3・・・3個(13-14位、5-6位および17-18位)-15-O
H のように副分類される。
クロアルキル−6−オキソ−PGE1、15−シクロア
ルキル−PGI1およびI2、15−シクロアルキル−
6,9α−ニトリロ−PGI1、並びに15−シクロアル
キル−6,9α−チオ−PGI1およびI2が脳血管障害
を含めて細胞障害に対する保護作用を有することを記載
し、特開昭58−203911号は、ある種の15、1
6、17、20位の1つまたは2つにメチル基を有する
6−オキソ−PGE1類およびPGI1類並びに特定の1
5−シクロペンチル−PGI1類が細胞障害に対する保
護作用を有することを記載し、特開昭59−73522
号は、ある種のPGD2またはPGE1誘導体が脳神経細
胞の酸素欠乏性疾患治療剤となり得ることを記載してい
る。また、PGI2の6a位(9α位)の酸素がメチレンに
変った合成PG誘導体であるカルバサイクリン(別名9
(O)−メタノプロスタサイクリンまたは9(O)−メタノ
PGI2)は、血小板凝集抑制作用を有する。そのほか、
PGI2の6a位(9α位)の酸素が窒素に変り5位のメチ
レンが硫黄に変った化合物(9−デオキシ−9α,6−ニ
トリロ−5−チアPGF1α)も知られている。しかし、
これらは何れも15−ケト−PGまたはその誘導体に該
当するものではない。
ることが、ヨーロッパ特許出願公開第0310305号
に記載されている。また、15−ケト−PGI誘導体を
脳循環改善のための15−ヒドロキシ−PGI化合物を
合成するための中間体として用いること特開昭55−1
15882号に記載されているが、脳循環改善処置剤の
有効成分として15−ケト−PG化合物を用いることは
知られていない。
ものが考えられるが、ひとつは虚血性病変、出血性病変
あるいは浮腫・水頭症などによる局所あるいはびまん性
の圧迫病変などによる脳循環動態の異常であり、もうひ
とつは二次的に生じる脳代謝の障害があげられる。
細胞の基本的活動改善の二つの要因を考慮せねばなら
ず、これらの改善作用を併せもつ薬剤の開発が望まれて
いる。
ト−PGI化合物の生物活性について研究の結果、これ
らが脳代謝賦活作用、脳機能保護作用および脳循環改善
作用を有することから、これらを脳機能改善処置剤とし
て使用し得ることを見出してこの発明を完成したのであ
る。
スタグランジンI化合物を有効成分とする、脳機能改善
処置剤を提供するものである。
血性病変、出血性病変あるいは浮腫・水頭症あるいは物
理的要因などによる局所あるいはびまん性の圧迫病変な
どによる脳循環動態の障害に基づくかまたは障害を伴う
あらゆる症状の改善を包含し、さらにこれら脳循環動態
の障害から二次的に生じる脳代謝の障害に基づくかまた
は障害を伴うあらゆる症状の改善を包含する。このよう
な症状の具体例としては、一過性脳虚血発作症候群(T
IA症候群)、虚血性脳血管障害、かゆ状動脈硬化によ
る血栓症、内頸動脈(分枝を含む)のかゆ状血栓性病変、
脳梗塞、脳栓塞、脳出血、くも膜下出血、高血圧性脳
症、脳低部異常血管網症、脳静脈・脳静脈洞閉塞症、全
身性低血圧、無酸素性虚血性脳症、外傷性脳血管閉塞、
脳震盪、脳挫傷、硬膜外血腫、硬膜下血腫、脳血管攣縮
等があげられ、さらに脳血管障害(脳出血、脳梗塞、く
も膜下出血、高血圧脳症等)、脳炎、脳腫瘍、頭部外傷
(脳血管閉塞、脳震盪、脳挫傷、硬膜外血腫、硬膜下血
腫等)、精神病、代謝障害、薬物中毒(アルコール、薬
剤、麻薬等)、毒物中毒(重金属、有機溶剤、有毒ガス、
生物毒等)、物理的障害等による意識障害、および上記
疾患による後遺症(記憶障害、注意力低下、多動、言語
障害、精神発育遅滞等)、健忘症、老人性痴呆症、アル
ツハイマー病等が含まれる。
治療、軽減、悪化防止または悪化の軽減を含めたあらゆ
る疾患の管理を包含する。
は、以下15−ケト−PG化合物と略称するが、13お
よび14位の間の2重結合の存在または不存在に関係な
くプロスタン酸骨格の15位に水酸基の代わりにオキソ
基を持つあらゆるプロスタグランジン誘導体を含む。ま
た、この発明で「プロスタグランジンI化合物」という場
合には、2重結合の数、その他の置換基の存否および鎖
状部分の変形にかかわりなく、プロスタン酸の6位と9
位が1個の原子(例えばC、O、S、N等)を介して閉環
して生ずる化合物のあらゆる置換体または誘導体を包含
するものとする。
名に際しては式(A)および(B)に示したプロスタン酸の
番号を用いる。
格のものであるが、本発明では炭素数がこれによって限
定されるものではない。即ち、基本骨格を構成する炭素
の番号はカルボン酸を1とし式(A)、(B)に共通する5
員環に向って順に2〜7までをα鎖上の炭素に(6、6a
(または9α)、7を式(B)に形成された環に)、8〜1
2を式(A)、(B)に共通の5員環の炭素に、13〜20
までをω鎖上に付しているが、炭素数がα鎖上で減少す
る場合、2位から順次番号を抹消し、α鎖上で増加する
場合2位にカルボキシル基(1位)に代わる置換基がつい
たものとして命名する。同様に、炭素数がω鎖上で減少
する場合、20位から炭素の番号を順次減じ、ω鎖上で
増加する場合、21番目以後の炭素原子は置換基として
命名する。また、立体配置に関しては、特にことわりの
ないかぎり、上記基本骨格の有する立体配置に従うもの
とする。
15−ケト−PG化合物を15−ケト−20−エチル−
PG類と命名する。また、13−14位が飽和され、1
5位に水酸基の代りにオキソ基を有し、6a位(9α位)
に酸素原子の代りに炭素原子(CH2)を有するPGI2化
合物は、13,14−ジヒドロ−15−ケト−6a−カル
バ−PGI2[または13,14−ジヒドロ−15−ケト
−9(O)−メタノ−PGI2]と命名する。
を示すが、この明細書において、特にことわらない限り
化合物は 上記の配置を有するものとする。
位に水酸基を持つ化合物を指すが、この発明の15−ケ
ト−プロスタグランジン化合物は11位に他の基を有す
る化合物類まで拡張して包含する。上記化合物類は11
−デヒドロキシ−11−置換化合物類と称する。
PG化合物の命名はプロスタン酸骨格に基づいて行う。
これをIUPACに基づいて命名すると、例えば15−
ケト−16,16−ジフルオロ−6a−カルバ−PGI2
は[(1S、2S、3R、5S)−(E)−7−(4−カルボ
キシブチリデン)−2−{4,4−ジフルオロ−3−オキ
ソ−(E)−1−オクテニル}−3−ヒドロキシ−ビシク
ロ[3.3.0]オクタン]である。
PG化合物は15位に水酸基の代わりにオキソ基を有す
るあらゆるPGの誘導体であり得、これらは飽和体でも
よく、また13−14位に二重結合(15−ケト−PG
タイプ1化合物)、13−14位と5−6位に二重結合
(15−ケト−PGタイプ2化合物)、または5−6位、
13−14位および17−18位に二重結合(15−ケ
ト−PGタイプ3化合物)を有し得る。また、13,14
−ジヒドロ体も含まれる。
は、15−ケト−PGI、13,14−ジヒドロ−15
−ケト−PGI等並びにそれらの置換体およびそれらの
誘導体である。
ト−PGI化合物のα鎖末端のカルボキシル基がエステ
ル化された化合物、生理学的に許容し得る塩、2−3位
の炭素結合が2重結合あるいは5−6位の炭素結合が3
重結合を有する化合物、3位、5位、6位、16位、1
7位、19位および/または20位の炭素に置換基を有
する化合物、11位の水酸基の代りに低級アルキル基ま
たはヒドロキシ(低級)アルキル基を有する化合物等であ
る。
たは19位の炭素原子に結合する置換基としては、例え
ば炭素数1〜4のアルキル基があげられ、特にメチル
基、エチル基があげられる。16位の炭素原子に結合す
る置換基としては、例えばメチル基、エチル基などの低
級アルキル基、水酸基あるいは塩素、ふっ素などのハロ
ゲン原子、トリフルオロメチルフェノキシ等のアリール
オキシ基があげられる。17位の炭素原子の置換基とし
ては、塩素、ふっ素等のハロゲンが挙げられる。20位
の炭素原子に結合する置換基としては、C1-4アルキル
のような飽和または不飽和の低級アルキル基、C1-4ア
ルキルのような低級アルコキシ基、C1-4アルコキシ−
C1-4アルキルのような低級アルコキシアルキルを含
む。5位の炭素原子の置換基としては、塩素、ふっ素な
どのハロゲンを含む。6位の炭素原子の置換基として
は、カルボニル基を形成するオキソ基を含む。9位また
は11位の炭素原子にヒドロキシ基、低級アルキルまた
は低級(ヒドロキシ)アルキル置換基を有する場合のこれ
らの基の立体配置はα,βまたはそれらの混合物であっ
てもかまわない。
類より短い化合物のω鎖末端にアルコキシ基、フェノキ
シ基、フェニル基等の置換基を有するものであってもよ
い。
素、ふっ素などのハロゲン原子を有する化合物、特に1
6位の炭素にふっ素原子を1または2有する化合物であ
る。
ル、ヒドロキシ(低級)アルキル、またはオキソ、Aは−
CH2OH、−COCH2OH、−COOHまたはその官
能性誘導体、Bは−CH2−CH2−、−CH=CH−、
−C≡C−、Wは酸素原子または炭素原子、R1は非置
換またはハロゲン、オキソもしくはアリールで置換され
た、二価の飽和または不飽和、低〜中級脂肪族炭化水素
残基、R2は非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、オキ
ソ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、シクロ
(低級)アルキル、アリールまたはアリールオキシで置換
された、飽和または不飽和、低〜中級脂肪族炭化水素残
基である]を有する。
語は、主鎖または側鎖の炭素原子間の結合として、少な
くとも1つまたはそれ以上の2重結合および/または3
重結合を孤立、分離または連続して含むことを意味す
る。通常の命名法に従って、連続する2つの位置間の不
飽和は若い方の位置番号を表示することにより示し、連
続しない2つの位置間の不飽和は両方の位置番号を表示
して示す。好ましい不飽和は、2位の2重結合および5
位の2重結合または3重結合である。
1〜14の直鎖または分枝鎖[ただし、側鎖は炭素数1
〜3のものが好ましい]を有する炭化水素を意味し、好
ましくはR1の場合炭素数2〜8の炭化水素であり、R2
の場合炭素数6〜12の炭化水素である。
よびよう素を包含する。「低級」の語は、特にことわりの
ない限り炭素原子数1〜6を有する基を包含するもので
ある。
の直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素基を包含し、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを含
む。
上述と同意義である低級アルキル−O−を意味する。
低級アルキル基から水素を1個除いて得られる基であ
り、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、テトラメ
チレン、2−メチルテトラメチレン、ペンタメチレン、
ヘキサメチレン等を含む。
1個、好ましくは1−3個の上記のようなハロゲンを有
する上記のような低級アルキル基を包含し、例えばクロ
ロメチル、ブロモメチル、フルオロメチル、トリフルオ
ロメチル、1,2−ジクロロエチル、1,2,2−トリク
ロロエチル、クロロプロピル、クロロブチル、クロロペ
ンチル、クロロヘキシル等を含む。
くとも1つのヒドロキシ基で置換された上記のようなア
ルキルを意味し、例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロ
キシエチル、2−ヒドロキシエチルおよび1−メチル−
1−ヒドロキシエチルである。
O−O−(ここで、RCO−は上記のような低級アルキ
ルが酸化されて生じるアシル、例えばアセチル)で示さ
れる基を意味する。
うな低級アルキル基が閉環して生ずる基を意味する。
芳香性炭素環または複素環基(好ましくは単環性の基)を
包含し、例えばフェニル、トリル、キシリルおよびチエ
ニルを含む。置換基としては、ハロゲン、ハロゲン置換
低級アルキル基(ここで、ハロゲン原子および低級アル
キル基は前記の意味)が含まれる。
で、Arは上記のようなアリール基)で示される基を意味
する。
置換基を有するか有しないフェニル基を包含し、例えば
フェニル、トリル、キシリル、クメニル等を含む。
ような単環性アリール基が酸素原子(−O−)と結合して
生ずる基であり、例えばフェノキシ、トリルオキシ、キ
シリルオキシ、クメニルオキシ等を含む。
導体」の語は、塩(好ましくは、医薬上許容し得る塩)、
エステルおよびアミド類を含む。
用される非毒性塩を含み、無機塩基との塩、例えばアル
カリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土
類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニ
ウム塩、有機塩基との塩、例えばアミン塩(例えばメチ
ルアミン、ジメチルアミン塩、シクロヘキシルアミン
塩、ベンジルアミン塩、ピペリジン塩、エチレンジアミ
ン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、ト
リエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミ
ノ)エタン塩、モノメチル−モノエタノールアミン塩、
リジン塩、プロカイン塩、カフェイン塩等)、塩基性ア
ミノ酸塩(例えばアルギニン塩、リジン塩等)テトラアル
キルアンモニウム塩等があげられる。これらの塩類は、
例えば対応する酸および塩基から常套の方法によってま
たは塩交換によって製造し得る。
エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエス
テル、ブチルエステル、イソブチルエステル、t−ブチ
ルエステル、ペンチルエステル、1−シクロプロピルエ
チルエステル等の低級アルキルエステル、ビニルエステ
ル、アリルエステル等の低級アルケニルエステル、エチ
ニルエステル、プロピニルエステル等の低級アルキニル
エステル、ヒドロキシエチルエステルのようなヒドロキ
シ(低級)アルキルエステル、メトキシメチルエステル、
1−メトキシエチルエステル等の低級アルコキシ(低級)
アルキルエステルのような脂肪族エステルおよび例えば
フェニルエステル、トシルエステル、t−ブチルフェニ
ルエステル、サリチルエステル、3,4−ジメトキシフ
ェニルエステル、ベンズアミドフェニルエステル等の所
望により置換されたアリールエステル、ベンジルエステ
ル、トリチルエステル、ベンズヒドリルエステル等のア
リール(低級)アルキルエステルがあげられる。
ミド、ジメチルアミド等のモノもしくはジ低級アルキル
アミド、アニリド、トルイジド等のアリールアミド、メ
チルスルホニルアミド、エチルスルホニルアミド、トリ
ルスルホニルアミド等のアルキルもしくはアリールスル
ホニルアミド等があげられる。 好ましいA基の例は、
−COOH、−COOCH3、−COOCH2CH3、−
COOCH(CH3)2、−CONHSO2CH3である。
−(CH2)6−、−CH2CO(CH2)2−、−CH2CH=
CH(CH2)3−、−CH2CO(CH2)4−、−(CH2)2
CH=CH(CH2)2−、−(CH2)4CH=CH−、−C
H2CH=C=CH(CH2)2−等である。
H2)2COCF2−(CH2)3−CH3、−CH=CH−C
OCF2−(CH2)3−CH3、−(CH2)2CO(CH2)4−
CH3、−(CH2)2CO(CH2)4−COOH、−(CH2)
2COC(CH3)2(CH2)3−CH3、−(CH2)2COCH
2O−フェニル、−(CH2)2COCH2O−メタクロロフ
ェニル、−(CH2)2COCH2O−メタトリフルオロフ
ェニル、−(CH2)2COCH2O−3−チエニル、−(CH2)
2CO(CH2)2−フェニル、−(CH2)2COCH2CH
(CH3)(CH2CH3、−(CH2)2COC(CH3)2CH2
OCH2CH3、−(CH2)2COCH(CH=CH)(C
H2)3CH3−(CH2)2CO−シクロペンチル、−(C
H2)2CO−シクロヘキシル、−(CH2)2CO(CH2)2
シクロヘキシル、−(CH2)2COCH2CH(CH3)(C
H2)2−、CH=C(CH3)2、−(CH2)2COCH(CH
3)CH2CC≡CH、−CH=CHCO(CH2)4−C
H3、−CH=CHCOC(CH3)2(CH2)3−CH3、−
CH=CHCOCH2O−フェニル、−CH=CHCO
CH2O−メタクロロフェニル、−CH=CHCOCH2
O−メタトリフルオロフェニル、−CH=CHCOCH
2O−3−チエニル、−CH=CHCO(CH2)2−フェ
ニル、−CH=CHCOCH2CH(CH3)(CH2)3−C
H3、-CH=CHCOC(CH3)2CH2OCH2CH3、−
CH=CHCOCH(CH=CH)(CH2)3CH3、−C
H=CHCO−シクロペンチル、−CH=CHCO−シ
クロヘキシル、−C≡C−CO(CH2)2シクロヘキシ
ル、−CH=CHCOCH2CH(CH3)(CH2)2CH=
C(CH3)2、−CH=CHCOCH(CH3)CH2CC≡
CH、−CH=CHCOCH(CH3)(CH2)4CH3、で
ある。上記式(I)中、環、αおよび/またはω鎖の配置
は、天然のPG類の配置と同様かまたは異なっていても
よい。しかしながら、この発明は、天然の配置を有する
化合物および非天然の配置を有する化合物の混合物も包
含する。
−ケト−PGI類、13,14−ジヒドロ−15−ケト
−PGI類およびそれらの△2−誘導体、3R,S−メチ
ル誘導体、16R,S−メチル誘導体、16,16−ジメ
チル誘導体、16R,S−フルオロ誘導体、16,16−
ジフルオロ誘導体、17S−メチル誘導体、17R,S
−フルオロ誘導体、17,17−ジフルオロ誘導体、2
0−メチル誘導体、20−エチル誘導体、19−デスメ
チル誘導体および16−デスブチル−16−フェノキシ
誘導体である。
14位が飽和している場合に11位のヒドロキシと15
位のケト間のヘミアセタール形成により、ケト−ヘミア
セタール平衡を生ずる場合がある。このような互変異性
体が存在する場合、両異性体の存在比率は他の部分の構
造または置換基の種類により変動し、場合によっては一
方の異性体が圧倒的に存在することもあるが、この発明
においてはこれら両者を含むものとし、このような異性
体の存在の有無にかかわりなくケト型の構造式または命
名法によって化合物を表わすことがあるが、これは便宜
上のものであってヘミアセタール型の化合物を排除しよ
うとするものではない。
その混合物または光学異性体、その混合物、ラセミ体、
その他の立体異性体等の異性体も、同じ目的に使用する
ことが可能である。
特開平2−178252号、特開平2−131446号
等に記載の方法によって製造し得る。別法として、これ
らの化合物は、ここで記述したのと同様の方法または既
知方法によって製造し得る。
賦活作用、脳機能保護作用および脳循環改善作用を有す
るので、脳機能改善処置剤として有用である。このよう
な活性は、標準的方法例えば断頭による完全虚血モデル
(脳機能保護作用)等を用いて測定することができる。
用の薬剤として使用することができ、通常、全身的ある
いは局所的に経口、静脈注射(点滴を含む)、皮下注射、
直腸内投与などの方法で使用される。投与量は動物また
はひと等のような対象の種類、年令、体重、処置される
べき症状、所望の治療効果、投与方法、処置期間等によ
り変化するが、通常1日2から4分割用量または持続形
態で投与する場合0.001〜500mg/kgの投与量で通
常十分な効果がえられる。
物としては、錠剤、トローチ、舌下錠、カプセル、丸
剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。このような固体組成物
においては1つまたはそれ以上の活性物質が、少なくと
も1つの不活性な希釈剤、例えば、乳糖、マンニトー
ル、ぶどう糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微晶性
セルロース、でんぷん、ポリビニルピロリドン、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は常
法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステ
アリン酸マグネシウムのような滑沢剤や繊維素グルコン
酸カルシウムのような崩壊剤、α,βまたはγ−シクロ
デキストリン、ジメチル−α−、ジメチル−β−、トリ
メチル−β−またはヒドロキシプロピル−β−シクロデ
キストリン等のエーテル化シクロデキストリン、グリコ
シル−,マルトシルーシクロデキストリン等の分枝シク
ロデキストリン、ホルミル化シクロデキストリン、硫黄
含有シクロデキストリン、ミソプロトール、りん脂質の
ような安定剤を含んでいてもよい。上記シクロデキスト
リン類を用いた場合はシクロデキストリン類と包接化合
物を形成して安定性が増大する場合がある。また、りん
脂質を用いたリポソーム化することにより安定性が増大
する場合がある。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼ
ラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるい
は腸溶性物質のフィルムで被覆してもよいし、また、2
以上の層で被覆してもよい。更にゼラチンのような崩壊
され得る物質のカプセル剤としてもよい。速効性を必要
とするときは、舌下錠としてもよい。基剤としてはグリ
セリン、乳糖等を用いればよい。
剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等が例示
される。一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精
製水、エタノール等を含んでいてもよい。この組成物は
不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁化剤のような補助
剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していても
よい。
は、1つまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公
知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。 こ
の発明による非経口投与のための注射剤としては無菌の
水性または非水性の液剤、懸濁剤、乳剤を包含する。水
性の液剤、懸濁剤用媒体としては、例えば注射用蒸留
水、生理食塩水およびリンゲル液が含まれる。
えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコ
ール類、ポリソルベート等がある。このような組成物
は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤のような補
助剤を含んでいてもよい。これらは例えばバクテリア保
留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合、ガス滅菌また
は放射線滅菌によって無菌化される。これらはまた無菌
の固体組成物を製造し、使用前に無菌水または無菌の注
射用溶媒に溶解して使用することもできる。
らの坐薬はカカオ脂等の体温で軟化する基剤に有効成分
を混合して作ることができ、適当な軟化温度を有する非
イオン界面活性剤を用いて吸収性を向上させてもよい。
明の処置剤を投与することからなる、脳機能改善の処置
法を提供するものである。
さらに詳細に説明するが、これらはこの発明を限定する
ものではない。
乾燥して注射用粉末を得た。上記製剤例において、活性
成分は、この発明で使用する範囲の任意の他の化合物に
置き換え得る。
27〜30g)10〜12/群を用いた。
体重宛て投薬できるようにリンゲル液に溶解した。
が等しくなるように1群12匹ずつにわけた。
ゲル液で調製した試験化合物溶液を皮下投与にて投薬し
た。
断頭し、頭部をステンレス製のバットに並べ、断頭後に
発現するガスピング(Gasping、口をパクパクする喘ぎ
運動)の持続時間をストップウォッチで測定した。
kgを静脈内投与し、心拍を指標として生存時間を測定し
た。用いた試験化合物は以下の通りである: 試験化合物1:13,14−ジヒドロ−15−ケト−1
6,16−ジフルオロ−6,6a−デヒドロ−6a−カル
バ−PGI1メチルエステル[13,14−ジヒドロ−
15−ケト−16,16ジフルオロ−9(O)−メタノ
−△6(9α)−PGI1メチルエステル] 試験化合物2:15−ケト−16,16−ジフルオロ−
6a−カルバ−PGI2[15−ケト−16,16−ジフ
ルオロ−9(O)−メタノ−PGI2 結果を下表に示す。
延長された。
Claims (7)
- 【請求項1】 15−ケト−プロスタグランジンI化合
物を有効成分とする脳機能改善処置剤。 - 【請求項2】 15−ケト−プロスタグランジンI化合
物が、16−モノまたはジハロ−15−ケト−プロスタ
グランジンI化合物である請求項1記載の剤。 - 【請求項3】 15−ケト−プロスタグランジンI化合
物が、13,14−ジヒドロ−16−モノまたはジハロ
−15−ケト−プロスタグランジンI化合物である請求
項1記載の剤。 - 【請求項4】 15−ケト−プロスタグランジンI化合
物が、16−モノまたはジフルオロ−15−ケト−プロ
スタグランジンI化合物である請求項1記載の剤。 - 【請求項5】 15−ケト−プロスタグランジンI化合
物が、15−ケト−16−モノまたはジフルオロ−6a
−カルバ−プロスタグランジンI化合物である請求項4
記載の剤。 - 【請求項6】 15−ケト−プロスタグランジンI化合
物が、13,14−ジヒドロ−16−モノまたはジフル
オロ−15−ケト−プロスタグランジンI化合物である
請求項1記載の剤。 - 【請求項7】 15−ケト−プロスタグランジンI化合
物が、13,14−ジヒドロ−15−ケト−16−モノ
またはジフルオロ−6a−カルバ−プロスタグランジン
I化合物である請求項6記載の剤。
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JP2-7611 | 1990-01-17 | ||
JP6299402A JP3023059B2 (ja) | 1989-11-22 | 1994-12-02 | 脳機能改善処置剤 |
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KR102501690B1 (ko) * | 2021-03-05 | 2023-02-21 | 계림건설 주식회사 | 종이 박스 |
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