JPH04225338A - カメラのフィルム給送装置 - Google Patents

カメラのフィルム給送装置

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JPH04225338A
JPH04225338A JP2414372A JP41437290A JPH04225338A JP H04225338 A JPH04225338 A JP H04225338A JP 2414372 A JP2414372 A JP 2414372A JP 41437290 A JP41437290 A JP 41437290A JP H04225338 A JPH04225338 A JP H04225338A
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JP
Japan
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gear
film
fork
clutch
rotation
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JP2414372A
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Inventor
Akira Ezawa
朗 江沢
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装填されたパトローネ
のスプール軸を回転させてフィルムをパトローネから送
出するカメラのフィルム給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のカメラのフィルム給送装
置は、例えば図3に示すように構成されている。図3に
おいて、1は、例えば米国特許4,832,275号公
報や同4,834,306号公報に開示されているパト
ローネである。このパトローネ1には、フィルム2がス
プール軸3に巻回された状態で収納され、カメラ本体に
装填される前はフィルム2先端がパトローネ1から露出
していない。そして、このパトローネ1をカメラ本体に
装填すると、そのスプール軸3がカメラ本体側の巻戻し
フォーク11と係合され、巻戻しフォ−ク11の回転に
より後述するようにフィルムの給送が行われる。
【0003】図中12は、巻上スプール13内に収納さ
れたフィルム給送モータであり、上記パトローネ装填後
にこのモータ12を反時計回り方向に回転させると、そ
の回転が歯車G1〜G9(以下、歯車列GT1と呼ぶ)
を介してクラッチ上ギアGU1に伝達され、クラッチ上
ギアGU1が時計回り方向に回転する。このクラッチ上
ギアGU1は、一方向クラッチ(回転速度差吸収手段)
50を介してクラッチ下ギアGD1と連結されている。
【0004】一方向クラッチ50は、図4に示すように
、外筒51と、カム板52と、コロ53と、このコロ5
3を付勢するばね54とから構成される周知のカムコロ
式クラッチであり、クラッチ下ギアGD1に対してクラ
ッチ上ギアGU1が相対的に時計回り方向に回転しよう
とすると、このクラッチ50が連結状態となり、両ギア
GU1,GD1がクラッチ50を介して連結される。 一方クラッチ下ギアGD1に対してクラッチ上ギアGU
1が相対的に反時計回り方向に回転しようとすると、ク
ラッチ50が切離し状態となり、両ギアGU1,GD1
が切離される。
【0005】したがって、上述したようにクラッチ上ギ
アGU1が時計回り方向に回転した場合には、クラッチ
下ギアGD1も同方向に一体に回転し、その回転は、歯
車G10〜G13(以下、歯車列GT2と呼ぶ)を介し
てフォ−ク(送出フォーク)11のフォ−クギア11a
を反時計回り方向に回転させる。これによりフォ−ク1
1を介してパトローネ1のスプール軸3が同方向に回転
し、このスプール軸3の回転によりフィルム2が図示の
如くパトローネ1から送出され、巻上スプール13側に
導かれる。
【0006】ここで、フォーク11の回転によりフィル
ム2が送出される際、スプール軸3に巻回されたフィル
ム2は、まずパトローネ内で外側に広がり、その後、先
端がパトローネ1から押し出される。したがってフィル
ム2が巻上スプール13に達した瞬間は、フィルム2は
スプール軸3に対して緩んだ状態となっている。
【0007】上記クラッチ上ギアGU1はまた、遊星歯
車機構60を構成する太陽歯車61に噛合し、クラッチ
上ギアGU1の時計回り方向の回転により太陽歯車61
が反時計回り方向に回転する。これにより、太陽歯車6
1に一端が連結された遊星腕62が反時計回り方向に揺
動し、遊星腕62の他端に連結された遊星歯車63が歯
車G14と噛合する。遊星歯車63は上記太陽歯車61
と噛合しているので、太陽歯車61の回転は、遊星歯車
63および歯車G14,G15を介して巻上スプール1
3のスプールギア13aに伝達される。これにより巻上
スプール13が上記フォーク11と同期して反時計回り
方向に回転し、上記パトローネから送出されたフィルム
の先端がこの巻上スプール13に達してこれに巻上げら
れる。なお14は、不図示のばねにより巻上スプール1
3に押圧されるロ−ラであり、フィルム2を巻上スプー
ル13に押しつけて確実に巻き上げる役目を果たす。
【0008】その後、フィルムの第1駒目が不図示のア
パ−チャに対応する位置までフィルムが給送されると、
不図示のエンコーダによりフィルムの所定パーフォレー
ションが検出され、これに応答してモータ12が停止さ
れる。ここで、巻上スプール13の回転によるフィルム
給送速度は、フォ−ク11による送出速度より速くなる
ように各ギアのギア比が設定されている。
【0009】しかる後、撮影が行われるたびにフィルム
2の1駒巻上げ(駒送り)が行われるが、その際の各部
の動作は上述したと同様である。そして、1駒送りが終
了すると、エンコーダによりその旨が検出されて駒送り
が停止される。上述したように、フィルム送出時にはフ
ィルム2がパトローネ1のスプール軸3に対して緩んだ
状態となっているが、フォ−ク11の回転によるフィル
ム給送速度よりも巻上スプール13の回転によるフィル
ム給送速度の方が速いので、駒送りが進行するにつれて
フィルム2は次第にスプール軸3に対して巻締まってゆ
く。完全に巻締まる時期は、ギア比の設定やパトローネ
1の各部の寸法により異なり、例えば10駒目であった
り、15駒目であったりする。
【0010】そして、フィルム2が完全に巻締まった後
の駒送り時には、フォ−ク11は、巻上スプール13に
より引きだされるフィルム2により、モータ12による
回転速度よりも速い速度で回転させられることになるの
で、モータ12からフォ−ク11に伝達される回転と、
巻上げられるフィルム2によって駆動されるフォ−ク1
1の回転との回転速度差が発生する。その回転速度差は
一方向クラッチ50により吸収される。すなわちこの場
合には、フォ−クギア11aおよび歯車G10〜G13
を介してクラッチ下ギアGD1がクラッチ上ギアGU1
よりも速く回転されるので、クラッチ下ギアGD1に対
してクラッチ上ギアGU1は相対的に反時計回り方向に
回転することになり、一方向クラッチ50は切離し状態
となって空転し、両ギアGD1,GU1はそれぞれ独立
で回転することになる。
【0011】次に巻戻し時の動作を説明する。全駒の撮
影終了後、モータ12が反時計回り方向に回転すると、
歯車列GT1を介してクラッチ上ギアGU1が反時計回
り方向に回転し、これにより一方向クラッチ50が切離
し状態となり、クラッチ上ギアGU1の駆動力は一方向
クラッチ50を介してはクラッチ下ギアGD1に伝達さ
れない。一方、太陽歯車61は時計回り方向に回転する
ので、遊星腕62が同方向に揺動して遊星歯車63は歯
車G14から離れて歯車G16と噛合し、これにより巻
上スプール13は自由に回転できるようになる。
【0012】歯車G16はクラッチ下ギアGD1と噛合
しているので、クラッチ下ギアGD1は反時計回り方向
に回転させられるが、クラッチ下ギアGD1は、クラッ
チ上ギアGU1よりも歯数が若干多く設けられているの
で、クラッチ上ギアGU1の同方向の回転よりも若干遅
く回転する。このため、クラッチ下ギアGD1に対して
クラッチ上ギアGU1は相対的に反時計回り方向に回転
することになり、一方向クラッチ50は切離し状態のま
まである。そして歯車G16からクラッチ下ギアGD1
に伝達された回転により、フォ−ク11は歯車列GT2
を介して時計回り方向に回転させられフィルム2がパト
ローネ1内に巻戻されてゆく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ム2が完全に巻締まった後の駒送り時には、上述したよ
うに一方向クラッチ50が切離し状態で空転することな
り、その際の空転トルクがフィルム2に作用し、巻上ス
プール13の負荷となる。しかもフォ−クギア11aか
らクラッチ下ギアGD1までの歯車列GT2は、クラッ
チ下ギアGD1に向かって増速系となっているので、一
方向クラッチ50の空転トルクがこの部分の歯車列GT
2によって増幅されてパトローネ1のスプール軸3にか
かることになり、巻上スプール13を介してモータ12
に大きな負荷を与える。
【0014】また上記空転トルクは、クラッチ上ギアG
U1および歯車列GT1の経路でもモータ12に負荷を
与えている。この歯車列GT2は、モータ12に向かう
減速系となっているが、一方向クラッチ50は、モータ
12からフォ−クギア11aまでの中ほどに設けられて
いるので、減速率はさほど大きくなく、モータ12にか
かる負荷もさほど小さくならない。
【0015】このように上述の構成では、駒送り後期に
おいて一方向クラッチ50の空転トルクがモータ12に
大きな負荷を与え、このため駒送りの後半では前半より
もフィルムの給送速度が遅くなるという不都合がある。
【0016】本発明の目的は、回転速度差吸収手段の空
転トルクがモータに与える負荷を最小限に抑制したカメ
ラのフィルム給送装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、フィルム給送モータ1
2と、装填されたパトローネ1のスプール軸3に係合可
能とされ、スプール軸3を回転させてフィルム2をパト
ローネ1から送出する送出フォ−ク11と、送出フォ−
ク11にフィルム給送モータ12の回転を減速して伝達
する動力伝達手段100と、パトローネ1から送出され
たフィルム2をその送出速度よりも高速で巻上げる巻上
スプール13と、巻上スプール13によるフィルム巻上
げが開始された後に、フィルム給送モータ12から送出
フォ−ク11に伝達される回転と、巻上げられるフィル
ム2によって駆動される送出フォ−ク11の回転との回
転速度差を吸収する回転速度差吸収手段50とを備えた
カメラのフィルム給送装置に適用される。そして、回転
速度差吸収手段50を、動力伝達手段100中において
送出フォ−ク11に近接して設け、これにより上記問題
点を解決する。
【0018】
【作用】上述したように、フィルム2が完全に巻締まっ
た後の駒送り時には、回転速度差吸収手段50が切離し
状態で空転することなり、その際の空転トルクが発生す
る。しかし、回転速度差吸収手段50が動力伝達手段1
00中において送出フォ−ク11に近接して設けられて
いるので、上記空転トルクが増幅されることがない。ま
たこの空転トルクは、動力伝達手段100を介してもモ
ータ12に負荷を与えるが、回転速度差吸収手段50が
送出フォ−ク11に近接しているため、従来と比べてそ
の減速比は大きい。したがって、上述の構成により空転
トルクによるモータ12の負荷を従来より大幅に減少す
ることができる。なお、本発明の構成を説明する上記手
段と作用の項では、本発明を分かり易くするために実施
例の図を用いたが、これにより本発明が実施例に限定さ
れるものでばない。
【0019】
【実施例】図1により本発明の一実施例を説明する。な
お図3と同様な箇所には同一の符号を付し相違点を中心
に説明する。図1において、上記歯車G9には歯車G2
1が噛合しており、この歯車21の回転は、歯車G22
,G23,G24を介してクラッチ上ギアGU1に伝達
される。クラッチ上ギアGU1は、上述した一方向クラ
ッチ50を介してクラッチ下ギアGD1に連結され、ク
ラッチ下ギアGD1はフォ−クギア11aに噛合してい
る。すなわち本実施例では、一方向クラッチ50が歯車
G1〜G9,G21〜G23,GU1,GD1から成る
歯車列100の中で最もフォークギア11aに近接して
設けられていることになる。
【0020】また70は、歯車G21に噛合する太陽歯
車71と、この太陽歯車と71に噛合しかつ遊星腕72
により太陽歯車71と連結された遊星歯車73とから成
る遊星歯車機構であり、遊星歯車73は歯車G14と噛
合可能とされている。41は、遊星歯車73の下面に突
設された突起部73aと係合可能なストッパであり、こ
の係合により遊星歯車73の時計回り方向の揺動を規制
する。さらに80は、クラッチ上ギアGU1に噛合する
太陽歯車81と、この太陽歯車と81に噛合しかつ遊星
腕82により太陽歯車81と連結された遊星歯車83と
から成る遊星歯車機構であり、遊星歯車83は、クラッ
チ下ギアGD1に噛合する歯車G25に噛合可能とされ
ている。42は、遊星歯車83の下面に突設された突起
部83aと係合可能なストッパであり、この係合により
遊星歯車83の反時計回り方向の揺動を規制する。
【0021】ここで、上述と同様に巻上スプール13の
回転によるフィルム給送速度がフォ−ク11による送出
速度より速くなるように各ギアのギア比が設定されてい
る。
【0022】次に、実施例の動作を説明する。 −フィルム送出から巻上げ時の動作−カメラにパトロー
ネ1(図3)を装填して裏蓋(不図示)を閉じると、こ
れに連動してモータ12が正転し、その回転が歯車G1
〜G9,G21〜G23を介してクラッチ上ギアGU1
に伝達され、クラッチ上ギアGU1が時計回り方向に回
転する。このとき一方向クラッチ50は連結状態となる
ので、クラッチ上ギアGU1の回転によりクラッチ下ギ
アGD1が一体に同方向に回転し、その回転がフォーク
ギア11aに伝達されてフォーク11が反時計回り方向
に回転し、フィルム2がパトローネ1から送出される。 なお、このときクラッチ上ギアGU1の時計回り方向の
回転により太陽歯車81が反時計回り方向に回転するの
で、遊星歯車83は歯車G25とは噛合せず、ストッパ
42により反時計回り方向の揺動が阻止された状態で空
転する。
【0023】また、歯車G21の時計回り方向の回転に
より太陽歯車71が反時計回り方向に回転するので、遊
星歯車73は歯車G14と噛合し、巻上スプール13が
反時計回り方向に回転する。したがって上述と同様に、
パトローネ1から送出されたフィルム2が巻上スプール
13に達すると、送出時よりも高速で巻上げられる。
【0024】−駒送り時の動作−駒送り時には各歯車等
の動作は上述と同様である。ここで上述したように、フ
ィルム送出時にはフィルム2がパトローネ1のスプール
軸3に対して緩んだ状態となっているが、フォ−ク11
の回転によるフィルム給送速度よりも巻上スプール13
の回転によるフィルム給送速度の方が速いので、駒送り
が進行するにつれてフィルム2は次第にスプール軸3に
対して巻締まってゆき、やがては完全に巻締まった状態
となる。そして、フィルム2が巻締まった後の駒送り時
には、フォ−ク11は、巻上スプール13により引きだ
されるフィルム2により、モータ12による回転速度よ
りも速い速度で回転させられることになるので、上述と
同様にその回転速度差は一方向クラッチ50により吸収
される。
【0025】このとき一方向クラッチ50には空転トル
クが発生するが、本実施例ではこの一方向クラッチ50
がフォ−ク11に最も近接して設けられているので、上
記空転トルクは増幅されず、パトローネ1のスプール軸
3から巻上スプール13を介してモータ12にかかる負
荷が最小限に抑制される。またこの空転トルクは、上記
歯車列100を介してもモータ12に負荷を与えるが、
一方向クラッチ50が最もフォ−クギア11a側に設け
られているので上記負荷の減速率は従来より大きくなり
、この場合もモータ12にかかる負荷を最小限に抑制す
ることができる。
【0026】−巻戻し時の動作−フィルム2の全駒の撮
影が完了するとモータ12が時計回り方向に回転され、
その回転により歯車列100を介してクラッチ上ギアG
U1が反時計回り方向に回転する。したがって一方向ク
ラッチ50は切離し状態となり、クラッチ上ギアGU1
の駆動力は一方向クラッチ50を介してはクラッチ下ギ
アGD1に伝達されない。一方、太陽歯車81は時計回
り方向に回転するので、遊星歯車83は歯車G25と噛
合し、太陽歯車81の回転が遊星歯車83,歯車G25
を介してクラッチ下ギアGD1を反時計回り方向に回転
させる。
【0027】ここで、上述の如くクラッチ下ギアGD1
は、クラッチ上ギアGU1よりも歯数が若干多く設けら
れているので、クラッチ上ギアGU1の同方向の回転よ
りも若干遅く回転し、クラッチ下ギアGD1に対してク
ラッチ上ギアGU1は相対的に反時計回り方向に回転す
ることになるので、一方向クラッチ50は切離し状態の
ままである。またこのとき、歯車G21の反時計回り方
向に回転により太陽歯車71が時計回り方向に回転し、
これにより遊星歯車73は歯車G14から離れてストッ
パ41にて動きが規制された状態となるので、巻上スプ
ール13は自由に回転できる状態となる。したがって上
記クラッチ下ギアGD1の回転によりフォ−ク11がフ
ォークギア11aを介して時計回り方向に回転させられ
フィルム2がパトローネ1内に巻戻されてゆく。
【0028】以上の実施例の構成において、歯車列10
0が動力伝達手段を、一方向クラッチ50が回転速度差
吸収手段をそれぞれ構成する。
【0029】また図2は別実施例を示し、これは回転速
度差吸収手段として遊星歯車機構90を設けたものであ
る。なお図1と同様な箇所には同一の符号を付す。図2
において、遊星歯車機構90は、太陽歯車91と、遊星
腕92を介して太陽歯車91に連結された2つの遊星歯
車93,94とから成り、両遊星歯車93,94はそれ
ぞれ太陽歯車91に噛合している。モータ12を正転さ
せると、その回転が歯車G1〜G3,G31〜G36を
介して太陽歯車91に伝達され、太陽歯車91が反時計
回り方向に回転する。これにより遊星歯車93がフォー
クギア11bと噛合してフォーク11が反時計回り方向
に回動し、フィルム2の送出が行われる。このとき遊星
歯車94は空転する。また歯車G31,G32の時計回
り方向の回転により遊星歯車機構の遊星歯車73はスプ
ールギア13aに噛合し、スプール13が反時計回り方
向に回転してフィルム2が送出速度よりも高速で巻上げ
られる。
【0030】その後の駒送り時にフィルム2がパトロー
ネ1のスプール軸3に完全に巻締まると、フォークギア
11bが遊星歯車93による回転よりも速く回転するの
で、遊星歯車機構の性質上、遊星歯車93はいったんフ
ォークギア11bから離れ、その後、太陽歯車91の回
転により再びフォークギア11bと一瞬噛合するがまた
直ぐ離れ、以降はその繰返しとなり、これにより上記回
転速度差が吸収される。そして、遊星歯車93は太陽歯
車91と離れているときには空転するので、空転トルク
が発生する。しかし、回転速度差吸収手段を構成する遊
星歯車機構90がフォークギア11bに近接して配置さ
れているので、上述と同様にその空転トルクによるモー
タ12の負荷を最小限に抑制することができる。
【0031】さらに、巻戻し時には、モータ12が反時
計回り方向に回転して歯車G35が反時計回り方向に回
転し、太陽歯車91が時計回り方向に回転するので、遊
星歯車93はフォークギア11bから離れ、これに代え
て遊星歯車94がフォークギア11cと噛合し、フォー
ク11を時計回り方向に回転させる。またこのとき、歯
車G31が反時計回り方向に回転するので、遊星歯車7
3がスプールギア13aから離れて巻上スプール13が
自由に回転できる状態になり、したがって上記フォーク
11の回転によりフィルム2が巻戻される。
【0032】以上2つの実施例から明らかなように、回
転速度差吸収手段をフォーク11に近接させるほどモー
タ12の負荷をより小さくすることができるので、実際
には、フォークギア11aから1段目あるいは2段目に
回転速度差吸収手段を配置するのが望ましい。
【0033】なお、回転速度差吸収手段の構成は上述の
ものに限定されず、例えばラチェット式の一方向クラッ
チを用いた場合でも同様の問題が発生するので、上記構
成とすることにより同様にその問題を解決できる。また
フィルム給送装置全体の構成も実施例に限定されず、例
えば歯車以外にベルトとプ−リを用いた動力伝達機構を
用いたものでもよい。さらに1つのモータでフォークと
巻上スプールを回転させる構成としたが、巻上スプール
は別のモータで駆動するようにしたものでもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、回転速度差吸収手段を
動力伝達手段中において送出フォ−クに近接して設けた
ので、上記回転速度差吸収手段の空転トルクが増加され
ることがなく空転トルクによるモータ12の負荷を従来
より大幅に減少することができ、駒送りの後半でフィル
ムの給送速度が遅くなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカメラのフィルム給送
装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の別実施例に係るカメラのフィルム給送
装置の構成を示す斜視図である。
【図3】従来のカメラのフィルム給送装置を示す斜視図
である。
【図4】一方向クラッチの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1  パトローネ 2  フィルム 3  スプール軸 11  フォーク 11a,11b,11c  フォークギア12  フィ
ルム給送モータ 13  巻上スプール 13a  スプールギア 50  一方向クラッチ 70,80,90  遊星歯車機構 100  動力伝達機構 GU1  クラッチ上ギア GD1  クラッチ下ギア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フィルム給送モータと、装填されたパ
    トローネのスプール軸に係合可能とされ、該スプール軸
    を回転させてフィルムをパトローネから送出する送出フ
    ォ−クと、該送出フォ−クに前記フィルム給送モータの
    回転を減速して伝達する動力伝達手段と、前記パトロー
    ネから送出されたフィルムをその送出速度よりも高速で
    巻上げる巻上スプールと、前記巻上スプールによるフィ
    ルム巻上げが開始された後に、前記フィルム給送モータ
    から前記送出フォ−クに伝達される回転と、前記巻上げ
    られるフィルムによって駆動される送出フォ−クの回転
    との回転速度差を吸収する回転速度差吸収手段とを備え
    たカメラのフィルム給送装置において、前記回転速度差
    吸収手段が、前記動力伝達手段中において前記送出フォ
    −クに近接して設けられていることを特徴とするカメラ
    のフィルム給送装置。
JP2414372A 1989-10-26 1990-12-26 カメラのフィルム給送装置 Pending JPH04225338A (ja)

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JP2414372A JPH04225338A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 カメラのフィルム給送装置
US08/312,677 US5437416A (en) 1989-10-26 1994-09-28 Winding/rewinding apparatus and method for a camera

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JP2414372A JPH04225338A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 カメラのフィルム給送装置

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JP (1) JPH04225338A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5697263A (en) * 1993-01-05 1997-12-16 Minolta Co., Ltd. Actuating mechanism
US6336751B1 (en) 1998-09-03 2002-01-08 Canon Kabushiki Kaisha Film feeding device, and optical apparatus including the same

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