JPH04223167A - 輪転印刷機の版胴に版を緊締するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、輪転印刷機の版胴に版
を緊締するための装置であって、版胴が、軸方向に延び
る対称的な胴溝を有しており、この胴溝内に、胴溝の軸
線を中心として回転可能な緊締スピンドルが配置されて
おり、この緊締スピンドルが、版の一端部を受容するた
めの少なくとも２つの緊締溝と、版を緊締するための部
材とを有しており、かつ、部分的な回転後に版の他端部
を溝の壁に対して押圧するようになっており、上記緊締
スピンドルのたわみを防止するための支持部材が設けら
れている形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】輪転印刷機の版胴に版を緊締するための
上記形式の装置は、ドイツ連邦共和国特許第３３　　３
９　　１８５号明細書から公知である。この装置におい
ては、版胴が、軸方向に延びる対称的な胴溝を有してい
る。そして、胴溝内には、胴溝の軸線を中心として回転
可能な緊締スピンドルが配置されており、この緊締スピ
ンドルは、版の一端部を受容するために２つの長手方向
スリットを備えている。また、胴溝の２つの壁のうちで
一方の壁には、緊締スピンドルのための支持部材が固定
されている。それにより、長手方向に延びているために
緊締スピンドルがたわむといった危険性は、回避される
。ところで、版胴は右回り又は左回りに運転可能なので
、緊締スピンドルのための上記支持部材は、版胴の所定
の回転方向に応じて胴溝の右側の壁又は左側の壁に取り
付けられる。

【０００３】しかし、上記公知の緊締装置の欠点は、以
下のことにある。即ち、上記支持部材が不意にはずれた
り機械部材が抜け落ちたりしないように、上記支持部材
は胴溝の壁に固定されていなければならず、特に接着さ
れていなければならない。その結果、例えば片面印刷機
において必要な、版胴の回転方向の逆転は、不可能とな
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、版胴
の取付け後にも版胴の回転方向を自由に選択できると共
に、この選択された回転方向に迅速かつ容易に適合でき
る、輪転印刷機の版胴に版を緊締するための装置を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
れば初めに述べた形式の装置において、支持部材が緊締
スピンドルに取り付けられていることによって解決され
ている。

【０００６】

【発明の効果】本発明による装置の、さらに有利な構成
は、請求項２以下に記載した通りである。

【０００７】

【実施例】次に図示の実施例につき本発明を説明する。

【０００８】図１には、版胴１の一部、つまり版胴１の
、胴溝２を形成された範囲が断面されて示されている。 この胴溝２は、版胴１に対して軸平行な円筒形の孔３と
、版胴１の表面から出発してこの孔３に対しては接線方
向に延びながら互いには対称的な２つのスリット４，５
とから主に構成されている。また、これらのスリット４
，５は版板の端部を案内するために設けられており、各
スリット４，５の壁６，７は上記胴溝２の壁として形成
されている。さらに、この胴溝２内には、緊締スピンド
ル８が回転可能に支承されている。そして、緊締スピン
ドル８は版の一端部を受容するために２つの緊締溝９，
１０を有している。この場合、緊締スピンドル８の周面
上の、上記２つの緊締溝９，１０によって規定された２
つの区分のうちで大きい方の区分には、周方向で見て各
緊締溝９，１０から同じ間隔を置くように、支持部材１
１が配置されている。この支持部材１１は、有利には、
ねじ１２によって緊締スピンドル８本体に固定されて外
周部を緊締スピンドル８と共に研磨される嵌合キーとし
て形成されている。また、胴溝２と支持部材１１との誤
差を補償するために、支持部材１１は、種々異なる厚さ
の薄板１３によって高さを調節される。

【０００９】さて、緊締ワイヤ１４を有する版板１５は
、版胴１に緊締されるように、縁曲げられた前方縁部１
６によって胴溝２の一方の上縁部に引掛けられる。また
、版胴１に巻き付けられたこの版板１５は、緊締ワイヤ
１４を備えた後方縁部１７によって胴溝２内へ案内され
る。その際、まず上記２つの緊締溝９，１０のうちの一
方が胴溝２の開口部前方に位置するように、緊締スピン
ドル８が調節される。次いで、後方縁部１７が胴溝２内
へ引き込まれるように、この緊締スピンドル８は回転さ
せられる。この場合、版板１５が規定されたように緊締
されるのに必要なだけ、緊締スピンドル８は回転させら
れる。

【００１０】ところで、上記２つの緊締溝９，１０のう
ちでどちらが胴溝２の開口部前方に位置しなければなら
ないのか、及び緊締スピンドル８が版板１５の緊締のた
めにどちらの方向に回転しなければならないのか、とい
ったことは、版胴１の回転方向によって左右される。例
えば、図１では、緊締された版板１５を有する緊締スピ
ンドル８が、右回りの版胴１において示されている。こ
の場合、版板１５の前方縁部１６は、胴溝２の左側上縁
部に引掛けられており、後方縁部１７は支持部材１１か
ら見て右側の緊締溝９内に受容されている。そして、版
板１５を緊締するために、緊締スピンドル８は左へ向か
って回転する。この回転時に、支持部材１１は胴溝２の
右側の壁７へ向かって回転し、それによって緊締スピン
ドル８を支持する。これに対し、図２では、緊締された
版板１５を有する本発明による緊締装置が、左回りの版
胴１において示されている。図２による緊締装置は、図
１による緊締装置に細かい全ての点において等しくなっ
ている。従って、図２による装置の構成部材に関しては
、ここで改めて詳しくは説明しない。図２において、図
１による構成部材に相当する構成部材には、図１による
構成部材と同じ符号が付けられている。しかしながら、
図２による緊締装置は、以下の点においてのみ図１によ
る緊締装置とは異なっている。即ち、図２においては、
版板１５の前方縁部１６が胴溝２の右側上縁部に引掛け
られており、後方縁部１７が支持部材１１から見て左側
の緊締溝１０内に受容されている。そして、版板１５を
緊締するために、緊締スピンドル８は右へ向かって回転
する。

【００１１】本発明による装置は、以下の利点を有する
。即ち、緊締ワイヤ１４、又は複数の緊締突起のような
別の緊締補助部材、を備えた版板１５が、右回り又は左
回りに交互に運転可能な版胴１に緊締されるようになっ
ている。例えば、今や版胴１が、次に緊締されるべき版
板と共にその前とは逆方向に回転しなければならない場
合でも、版板１５の緊締時に、緊締スピンドル８は適当
な出発位置へ戻りさえすればよい。しかもこの場合、緊
締装置における変化、例えば構成部材の交換と、特に緊
締装置の、配置を変化させられる構成部材の取外し及び
その後の新たな固定とは、必要ない。また、本発明の緊
締装置では、支持部材１１の、具合の悪い取替えによっ
て機械部材が抜け落ちる危険性と、それによって操作員
が負傷する又は印刷機が損傷を受ける危険性とが、回避
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】右回りに運転される版胴のために調節された緊
締スピンドルを有する、本発明による緊締装置の一部の
断面図である。

【図２】左回りに運転される版胴のために調節された緊
締スピンドルを有する、本発明による緊締装置の一部の
断面図である。

【符号の説明】

１　　版胴 ２　　胴溝 ３　　孔 ４，５　　スリット ６，７　　壁 ８　　緊締スピンドル ９，１０　　緊締溝 １１　　支持部材 １２　　ねじ １３　　薄板 １４　　緊締ワイヤ １５　　版板 １６　　前方縁部 １７　　後方縁部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　輪転印刷機の版胴に版を緊締するため
   の装置であって、版胴が、軸方向に延びる対称的な胴溝
   を有しており、この胴溝内に、胴溝の軸線を中心として
   回転可能な緊締スピンドルが配置されており、この緊締
   スピンドルが、版の一端部を受容するための少なくとも
   ２つの緊締溝と、版を緊締するための部材とを有してお
   り、かつ、部分的な回転後に版の他端部を溝の壁に対し
   て押圧するようになっており、上記緊締スピンドルのた
   わみを防止するための支持部材が設けられている形式の
   ものにおいて、支持部材（１１）が緊締スピンドル（８
   ）に取り付けられていることを特徴とする、輪転印刷機
   の版胴に版を緊締するための装置。
2. 【請求項２】　　緊締スピンドル（８）が２つの緊締溝
   （９，１０）を有しており、支持部材（１１）が、周方
   向で見ると各緊締溝（９，１０）から同じ間隔を置いて
   配置されている、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】　　支持部材（１１）が嵌合キーとして形
   成されている、請求項１又は２記載の装置。