JPH04221263A - 車両の制動力前後配分制御装置 - Google Patents
車両の制動力前後配分制御装置Info
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- JPH04221263A JPH04221263A JP2412734A JP41273490A JPH04221263A JP H04221263 A JPH04221263 A JP H04221263A JP 2412734 A JP2412734 A JP 2412734A JP 41273490 A JP41273490 A JP 41273490A JP H04221263 A JPH04221263 A JP H04221263A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/17—Using electrical or electronic regulation means to control braking
- B60T8/176—Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
- B60T8/1766—Proportioning of brake forces according to vehicle axle loads, e.g. front to rear of vehicle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/17—Using electrical or electronic regulation means to control braking
- B60T8/1755—Brake regulation specially adapted to control the stability of the vehicle, e.g. taking into account yaw rate or transverse acceleration in a curve
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/24—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to vehicle inclination or change of direction, e.g. negotiating bends
- B60T8/246—Change of direction
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/26—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
- B60T8/266—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels using valves or actuators with external control means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T2201/00—Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
- B60T2201/16—Curve braking control, e.g. turn control within ABS control algorithm
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の旋回中における制
動力前後配分を旋回軌跡が適正となるよう制御する装置
に関するものである。
動力前後配分を旋回軌跡が適正となるよう制御する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の液圧ブレーキ装置は、ブレーキペ
ダル踏力に応じたマスターシリンダからの液圧で各車輪
のホイールシリンダを作動させて個々の車輪を制動する
。ところでこの制動時は車体の荷重移動で前輪荷重が増
し、後輪荷重が減少することから、前後輪ブレーキ液圧
を同じにすると、後輪が前輪より先にロックし、車両の
オーバーステア傾向を生ずる。逆に、前輪が後輪より先
にロックする場合は、少なくとも車両のオーバーステア
傾向を生ずることがなく、安全上有利である。この観点
から一般の液圧ブレーキ装置にあっては、前後輪が同時
にロックする理想的な前後輪ブレーキ液圧配分が図6に
点線で例示する如きものであることから、同図中a−b
−cで示すように後輪ブレーキ液圧PR をスプリット
ポイントb(臨界液圧PS1) 以上の領域で前輪ブレ
ーキ液圧PF に対し上昇制限する液圧制御弁が後輪ブ
レーキ液圧系に挿入されている。図6の特性a−b−c
は点線の理想特性より図中下側の領域に位置し、従って
前輪の方が後輪より先にロックすることとなって車両の
オーバーステア傾向を回避し得る。
ダル踏力に応じたマスターシリンダからの液圧で各車輪
のホイールシリンダを作動させて個々の車輪を制動する
。ところでこの制動時は車体の荷重移動で前輪荷重が増
し、後輪荷重が減少することから、前後輪ブレーキ液圧
を同じにすると、後輪が前輪より先にロックし、車両の
オーバーステア傾向を生ずる。逆に、前輪が後輪より先
にロックする場合は、少なくとも車両のオーバーステア
傾向を生ずることがなく、安全上有利である。この観点
から一般の液圧ブレーキ装置にあっては、前後輪が同時
にロックする理想的な前後輪ブレーキ液圧配分が図6に
点線で例示する如きものであることから、同図中a−b
−cで示すように後輪ブレーキ液圧PR をスプリット
ポイントb(臨界液圧PS1) 以上の領域で前輪ブレ
ーキ液圧PF に対し上昇制限する液圧制御弁が後輪ブ
レーキ液圧系に挿入されている。図6の特性a−b−c
は点線の理想特性より図中下側の領域に位置し、従って
前輪の方が後輪より先にロックすることとなって車両の
オーバーステア傾向を回避し得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、限界付近で
の旋回走行中に制動を行って上記の制動力前後配分制御
がなされる比較的強い制動時は、当該制動力配分制御に
より前輪が後輪より先にロックすると、前輪コーナリン
グフォースが後輪コーナリングフォースに対し低下する
こととなって、車両は旋回方向外方へふくらむような旋
回軌跡をたどりアンダーステア傾向となる。本発明は旋
回状態で前輪が先にロックするような前後輪制動力配分
制御を抑えて後輪が先にロックするような傾向を持たせ
ることにより上述の問題を解消することを目的とする。
の旋回走行中に制動を行って上記の制動力前後配分制御
がなされる比較的強い制動時は、当該制動力配分制御に
より前輪が後輪より先にロックすると、前輪コーナリン
グフォースが後輪コーナリングフォースに対し低下する
こととなって、車両は旋回方向外方へふくらむような旋
回軌跡をたどりアンダーステア傾向となる。本発明は旋
回状態で前輪が先にロックするような前後輪制動力配分
制御を抑えて後輪が先にロックするような傾向を持たせ
ることにより上述の問題を解消することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明は
スプリットポイント以上の領域で前後輪ブレーキ液圧配
分を後輪ブレーキ液圧の方が低くなるようにする液圧制
御弁を具えた車両の液圧ブレーキ装置において、車両の
旋回状態を検出する旋回検知手段と、旋回中該手段から
の信号に応答して前記液圧制御弁のスプリットポイント
を上昇させるスプリットポイント変更手段とを具備して
構成したものである。
スプリットポイント以上の領域で前後輪ブレーキ液圧配
分を後輪ブレーキ液圧の方が低くなるようにする液圧制
御弁を具えた車両の液圧ブレーキ装置において、車両の
旋回状態を検出する旋回検知手段と、旋回中該手段から
の信号に応答して前記液圧制御弁のスプリットポイント
を上昇させるスプリットポイント変更手段とを具備して
構成したものである。
【0005】この際、上記旋回検知手段は旋回の度合を
検出するよう構成し、又上記スプリットポイント変更手
段は旋回の度合が強くなるほどスプリットポイントを高
くするよう構成するのが良い。
検出するよう構成し、又上記スプリットポイント変更手
段は旋回の度合が強くなるほどスプリットポイントを高
くするよう構成するのが良い。
【0006】ところで、同じ限界付近の旋回状態でも軽
い制動時は、前後輪共ロックに至ることがないことから
、制動にともなう荷重移動で前輪コーナリングフォース
が増し、後輪コーナリングフォースが低下する。このた
め当該軽い制動時、車両は前記強い制動時とは逆にオー
バーステアとなり易い傾向となる。本発明はかかる問題
をも合せて解消しようとするもので、この目的のため車
両制動力の強さを検出する制動力検出手段を付加し、前
記スプリットポイント変更手段は該手段からの信号にも
応答して制動力の弱い間前記液圧制御弁のスプリットポ
イントを低下させるよう構成する。
い制動時は、前後輪共ロックに至ることがないことから
、制動にともなう荷重移動で前輪コーナリングフォース
が増し、後輪コーナリングフォースが低下する。このた
め当該軽い制動時、車両は前記強い制動時とは逆にオー
バーステアとなり易い傾向となる。本発明はかかる問題
をも合せて解消しようとするもので、この目的のため車
両制動力の強さを検出する制動力検出手段を付加し、前
記スプリットポイント変更手段は該手段からの信号にも
応答して制動力の弱い間前記液圧制御弁のスプリットポ
イントを低下させるよう構成する。
【0007】
【作用】液圧ブレーキ装置による制動時、液圧制御弁は
スプリットポイント以上の領域で後輪ブレーキ液圧の方
が低くなるよう前後輪ブレーキ液圧配分を制御する。と
ころで旋回検知手段が車両の旋回状態を検知する時、ス
プリットポイント変更手段は上記液圧制御弁のスプリッ
トポイントを上昇させる。これにより、液圧制御弁によ
る前後輪ブレーキ液圧配分制御の開始が遅くされること
となり、強い制動時に後輪の方が前輪より先にロックさ
れる。よって、後輪コーナリングフォースが前輪コーナ
リングフォースに対し低下し、旋回中の車両を曲がり易
くするため、車両は当該旋回制動状態で本来なら外方へ
ふくらむような旋回軌跡をたどるところながら、これを
補正されて正規の旋回軌跡に沿い走行することができる
。
スプリットポイント以上の領域で後輪ブレーキ液圧の方
が低くなるよう前後輪ブレーキ液圧配分を制御する。と
ころで旋回検知手段が車両の旋回状態を検知する時、ス
プリットポイント変更手段は上記液圧制御弁のスプリッ
トポイントを上昇させる。これにより、液圧制御弁によ
る前後輪ブレーキ液圧配分制御の開始が遅くされること
となり、強い制動時に後輪の方が前輪より先にロックさ
れる。よって、後輪コーナリングフォースが前輪コーナ
リングフォースに対し低下し、旋回中の車両を曲がり易
くするため、車両は当該旋回制動状態で本来なら外方へ
ふくらむような旋回軌跡をたどるところながら、これを
補正されて正規の旋回軌跡に沿い走行することができる
。
【0008】この際、旋回検知手段が旋回の度合を検知
し、スプリットポイント変更手段が旋回の度合に応じて
スプリットポイントを高くするようなものである場合、
上記の補正があらゆる旋回状態において適正になされ、
車両の旋回軌跡を旋回の度合に関係なく常時適正に保つ
ことができる。
し、スプリットポイント変更手段が旋回の度合に応じて
スプリットポイントを高くするようなものである場合、
上記の補正があらゆる旋回状態において適正になされ、
車両の旋回軌跡を旋回の度合に関係なく常時適正に保つ
ことができる。
【0009】更に、車両制動力の強さを検出する制動力
検出手段を付加し、これからの信号にも応答してスプリ
ットポイント変更手段が制動力の弱い間液圧制御弁のス
プリットポイントを低下させるような構成においては前
記の作用効果に加え以下の作用効果が得られる。即ち、
旋回走行中かかる軽い制動を行うと、前記した理由から
車両はオーバーステア傾向となるが、スプリットポイン
トの低下は前輪の方を後輪より先にロックさせるよう液
圧制御弁を機能させ、上記のオーバーステア傾向を補正
して軽制動時も車両の旋回軌跡を適正に保つことができ
る。
検出手段を付加し、これからの信号にも応答してスプリ
ットポイント変更手段が制動力の弱い間液圧制御弁のス
プリットポイントを低下させるような構成においては前
記の作用効果に加え以下の作用効果が得られる。即ち、
旋回走行中かかる軽い制動を行うと、前記した理由から
車両はオーバーステア傾向となるが、スプリットポイン
トの低下は前輪の方を後輪より先にロックさせるよう液
圧制御弁を機能させ、上記のオーバーステア傾向を補正
して軽制動時も車両の旋回軌跡を適正に保つことができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基き詳細に説
明する。図1及び図2は本発明による制動力前後配分制
御装置の一実施例を示し、図1はブレーキ液圧配管図、
図2は制御回路図である。図1において、1はブレーキ
ペダル、2はその踏力に応じた液圧を出力する2系統ブ
レーキマスターシリンダ、3L, 3Rは左右前輪ホイ
ールシリンダ、4L, 4Rは左右後輪ホイールシリン
ダを示す。マスターシリンダ2の両出口から出力される
マスターシリンダ液圧の一方は左右前輪ホイールシリン
ダ3L, 3Rへ前輪ブレーキ液圧PF として、又他
方は左右後輪ホイールシリンダ4L, 4Rへ後輪ブレ
ーキ液圧PR として夫々供給される。なお、5は周知
の3チャンネルアンチスキッド制御ユニットで、左右前
輪ブレーキ液圧PF を個々に、又左右後輪ブレーキ液
圧PR を共通に、対応車輪がロックしたままとなるの
防止するよう制御する。
明する。図1及び図2は本発明による制動力前後配分制
御装置の一実施例を示し、図1はブレーキ液圧配管図、
図2は制御回路図である。図1において、1はブレーキ
ペダル、2はその踏力に応じた液圧を出力する2系統ブ
レーキマスターシリンダ、3L, 3Rは左右前輪ホイ
ールシリンダ、4L, 4Rは左右後輪ホイールシリン
ダを示す。マスターシリンダ2の両出口から出力される
マスターシリンダ液圧の一方は左右前輪ホイールシリン
ダ3L, 3Rへ前輪ブレーキ液圧PF として、又他
方は左右後輪ホイールシリンダ4L, 4Rへ後輪ブレ
ーキ液圧PR として夫々供給される。なお、5は周知
の3チャンネルアンチスキッド制御ユニットで、左右前
輪ブレーキ液圧PF を個々に、又左右後輪ブレーキ液
圧PR を共通に、対応車輪がロックしたままとなるの
防止するよう制御する。
【0011】後輪ブレーキ液圧系には例えばプロポーシ
ョニングバルブとして特開昭61−238554号公報
により周知の液圧制御弁6を挿置する。この弁は入口ポ
ート7へ入力されるマスターシリンダ液圧を制御して出
口ポート8より出力し、この出力圧を後輪ブレーキ液圧
PR としてホイールシリンダ4L, 4Rに供給する
もので、段付プランジャ9を調圧ばね10により図示の
限界位置に弾支して具える。段付プランジャ9の大径端
部内にポペット弁体11を挿置し、これをリターンスプ
リング12により弁座13に向け付勢する。段付プラン
ジャ9の図示の限界位置において、ポペット弁体11は
弁座13から離れた開弁位置となり、ポート7,8間を
通じて後輪ブレーキ液圧PR をマスターシリンダ液圧
、従って前輪ブレーキ液圧PF と同じにする。従って
、前後輪ブレーキ液圧配分は当初図6の特性a−bの如
きものとなる。ところでこの間、液圧の上昇につれプラ
ンジャ9は調圧ばね10に抗し図中左行し、図6にPS
1で示す臨界液圧(ばね10のセット荷重により決まる
) になったところで、ポペット弁体11がリターンス
プリング12により弁座13に着座して自閉する。 この時、ポート7,8間が遮断され、マスターシリンダ
液圧の上昇分がそのまま後輪ブレーキ液圧PR の上昇
分とならず、後輪ブレーキ液圧PR の上昇が以下の如
くに制限される。即ち、ポペット弁体11の閉止時、プ
ランジャ9の大径端に後輪ブレーキ液圧力PR による
図中左向きの力が、又プランジャ9の段差部にマスター
シリンダ液圧(前輪ブレーキ液圧PF と同じ)による
図中右向きの力が夫々作用するようになる。ここでマス
ターシリンダ液圧が或る値だけ上昇すると、これにより
プランジャ9は図中右行されてポペット弁体11を再度
開弁位置となし、後輪ブレーキ液圧PR を上昇させる
。かかる後輪ブレーキ液圧の上昇によりプランジャ9は
図中左行されてポペット弁体11を再度閉じ、後輪ブレ
ーキ液圧をマスターシリンダ液圧の上昇分未満の或る値
だけ上昇させる。 かかる作用の繰返しにより、後輪ブレーキ液圧PR は
図6に示す如くスプリットポイントb以後b−c特性の
如くマスターシリンダ液圧(前輪ブレーキ液圧PF )
に対し上昇を制限され、前後輪ブレーキ液圧配分特性を
点線で示す理想特性に近似させることができる。
ョニングバルブとして特開昭61−238554号公報
により周知の液圧制御弁6を挿置する。この弁は入口ポ
ート7へ入力されるマスターシリンダ液圧を制御して出
口ポート8より出力し、この出力圧を後輪ブレーキ液圧
PR としてホイールシリンダ4L, 4Rに供給する
もので、段付プランジャ9を調圧ばね10により図示の
限界位置に弾支して具える。段付プランジャ9の大径端
部内にポペット弁体11を挿置し、これをリターンスプ
リング12により弁座13に向け付勢する。段付プラン
ジャ9の図示の限界位置において、ポペット弁体11は
弁座13から離れた開弁位置となり、ポート7,8間を
通じて後輪ブレーキ液圧PR をマスターシリンダ液圧
、従って前輪ブレーキ液圧PF と同じにする。従って
、前後輪ブレーキ液圧配分は当初図6の特性a−bの如
きものとなる。ところでこの間、液圧の上昇につれプラ
ンジャ9は調圧ばね10に抗し図中左行し、図6にPS
1で示す臨界液圧(ばね10のセット荷重により決まる
) になったところで、ポペット弁体11がリターンス
プリング12により弁座13に着座して自閉する。 この時、ポート7,8間が遮断され、マスターシリンダ
液圧の上昇分がそのまま後輪ブレーキ液圧PR の上昇
分とならず、後輪ブレーキ液圧PR の上昇が以下の如
くに制限される。即ち、ポペット弁体11の閉止時、プ
ランジャ9の大径端に後輪ブレーキ液圧力PR による
図中左向きの力が、又プランジャ9の段差部にマスター
シリンダ液圧(前輪ブレーキ液圧PF と同じ)による
図中右向きの力が夫々作用するようになる。ここでマス
ターシリンダ液圧が或る値だけ上昇すると、これにより
プランジャ9は図中右行されてポペット弁体11を再度
開弁位置となし、後輪ブレーキ液圧PR を上昇させる
。かかる後輪ブレーキ液圧の上昇によりプランジャ9は
図中左行されてポペット弁体11を再度閉じ、後輪ブレ
ーキ液圧をマスターシリンダ液圧の上昇分未満の或る値
だけ上昇させる。 かかる作用の繰返しにより、後輪ブレーキ液圧PR は
図6に示す如くスプリットポイントb以後b−c特性の
如くマスターシリンダ液圧(前輪ブレーキ液圧PF )
に対し上昇を制限され、前後輪ブレーキ液圧配分特性を
点線で示す理想特性に近似させることができる。
【0012】図6において、スプリットポイントをdに
上昇させたり、fに低下させたりし得るようにするため
に、図1に示す如くプランジャ9から遠い調圧ばね10
の端部が着座するばね座14をボール15を介して調整
ねじ16に突当て、ねじ16により調圧ばね10のセッ
ト荷重を変更可能とする。これがため、ねじ16をモー
タ17の出力軸17a に対し軸線方向変位可能に回転
係合させる。モータ17はスプリットポイント変更手段
の用をなす可逆転モータとし、その駆動方向及び駆動量
をコントローラ18により制御する。このコントローラ
18には調圧ばね10のセット荷重を検出する荷重セン
サ19からの信号と、車両の横加速度YG を検出する
旋回検知手段としての横Gセンサ20から出力された信
号と、車両の前後加速度XG を検出する制動力検出手
段としての前後Gセンサ21から出力された信号とを夫
々入力する。
上昇させたり、fに低下させたりし得るようにするため
に、図1に示す如くプランジャ9から遠い調圧ばね10
の端部が着座するばね座14をボール15を介して調整
ねじ16に突当て、ねじ16により調圧ばね10のセッ
ト荷重を変更可能とする。これがため、ねじ16をモー
タ17の出力軸17a に対し軸線方向変位可能に回転
係合させる。モータ17はスプリットポイント変更手段
の用をなす可逆転モータとし、その駆動方向及び駆動量
をコントローラ18により制御する。このコントローラ
18には調圧ばね10のセット荷重を検出する荷重セン
サ19からの信号と、車両の横加速度YG を検出する
旋回検知手段としての横Gセンサ20から出力された信
号と、車両の前後加速度XG を検出する制動力検出手
段としての前後Gセンサ21から出力された信号とを夫
々入力する。
【0013】コントローラ18はこれら入力情報を基に
モータ17を駆動制御するために図2の構成とする。モ
ータ17はバッテリEに対しイグニッションスイッチI
G、主リレー接点S1を順次介し、又モータ回転方向切
換用リレー接点S2, S3を介して接続する。リレー
接点S1はリレーコイルRL1 のON時に閉じる常開
接点とし、リレー接点S2, S3はリレーコイルRL
2 のON時に実線位置から点線位置に切換ってモータ
17の回転方向を通電方向の変更により切換えるものと
する。リレーRL1, RL2は夫々一端を電源に接続
し、他端をトランジスタT1, T2のコレクタ・エミ
ッタ通路を経てアースする。トランジスタT1のベース
はORゲートOR1 の出力に接続し、該ORゲートの
2入力及びトランジスタT2のベースを夫々比較回路3
1に接続する。比較回路31は比較器32, 33と、
分圧抵抗R1, R2と、ダイオードD1とを具え、こ
のダイオードを挟んで抵抗R1, R2を直列に接続し
、抵抗R2をアースする。ダイオードD1と抵抗R1,
R2との間を夫々比較器32, 33のプラス入力に
接続し、比較器32, 33のマイナス入力を分圧抵抗
R3, R4間に接続する。分圧抵抗R3には増幅器3
4を介して荷重センサ19からの出力、つまり調圧ばね
10 (図1参照) のセット荷重に対応した電圧を印
加する。
モータ17を駆動制御するために図2の構成とする。モ
ータ17はバッテリEに対しイグニッションスイッチI
G、主リレー接点S1を順次介し、又モータ回転方向切
換用リレー接点S2, S3を介して接続する。リレー
接点S1はリレーコイルRL1 のON時に閉じる常開
接点とし、リレー接点S2, S3はリレーコイルRL
2 のON時に実線位置から点線位置に切換ってモータ
17の回転方向を通電方向の変更により切換えるものと
する。リレーRL1, RL2は夫々一端を電源に接続
し、他端をトランジスタT1, T2のコレクタ・エミ
ッタ通路を経てアースする。トランジスタT1のベース
はORゲートOR1 の出力に接続し、該ORゲートの
2入力及びトランジスタT2のベースを夫々比較回路3
1に接続する。比較回路31は比較器32, 33と、
分圧抵抗R1, R2と、ダイオードD1とを具え、こ
のダイオードを挟んで抵抗R1, R2を直列に接続し
、抵抗R2をアースする。ダイオードD1と抵抗R1,
R2との間を夫々比較器32, 33のプラス入力に
接続し、比較器32, 33のマイナス入力を分圧抵抗
R3, R4間に接続する。分圧抵抗R3には増幅器3
4を介して荷重センサ19からの出力、つまり調圧ばね
10 (図1参照) のセット荷重に対応した電圧を印
加する。
【0014】分圧抵抗R1には目標臨界液圧演算回路3
5からの目標臨界液圧に対応した電圧を印加し、この回
路は横Gセンサ20及び前後Gセンサ21からの情報に
基き目標とすべき臨界液圧を求め、対応した電圧を出力
するものとする。この電圧は抵抗R1,R2により分圧
されて目標臨界液圧を得るに必要な調圧ばね10のセッ
ト荷重に対応した電圧が抵抗R1, R2間には現れる
。但し、ダイオードD1の設置によりヒステリシスに相
当する電圧Vdの差をもって比較器32, 33のプラ
ス入力には夫々電圧V1とV2(V2 =V1−Vd)
が印加され、比較器32, 33のマイナス入力に印加
される調圧ばね10の実際のセット荷重に対応した電圧
V3と比較される。目標臨界液圧演算回路35はセンサ
20で検出した横加速度YG を基に図3に対応するテ
ーブルデータから、又は対応するPS =PS1+k1
・YG の演算により目標臨界液圧PS を求める。 図3は横加速度YG が0の時、つまり非旋回中は目標
臨界液圧PS を図6に示す如くPS1となし、前後輪
ブレーキ液圧配分特性を点線の理想特性に近似させ、横
加速度YG が生ずる旋回中はその度合に比例(比例定
数k1)して目標臨界液圧PS を高め、前後輪ブレー
キ液圧配分特性を例えば図6にa−d−eで示す如きも
のにすることを示す。
5からの目標臨界液圧に対応した電圧を印加し、この回
路は横Gセンサ20及び前後Gセンサ21からの情報に
基き目標とすべき臨界液圧を求め、対応した電圧を出力
するものとする。この電圧は抵抗R1,R2により分圧
されて目標臨界液圧を得るに必要な調圧ばね10のセッ
ト荷重に対応した電圧が抵抗R1, R2間には現れる
。但し、ダイオードD1の設置によりヒステリシスに相
当する電圧Vdの差をもって比較器32, 33のプラ
ス入力には夫々電圧V1とV2(V2 =V1−Vd)
が印加され、比較器32, 33のマイナス入力に印加
される調圧ばね10の実際のセット荷重に対応した電圧
V3と比較される。目標臨界液圧演算回路35はセンサ
20で検出した横加速度YG を基に図3に対応するテ
ーブルデータから、又は対応するPS =PS1+k1
・YG の演算により目標臨界液圧PS を求める。 図3は横加速度YG が0の時、つまり非旋回中は目標
臨界液圧PS を図6に示す如くPS1となし、前後輪
ブレーキ液圧配分特性を点線の理想特性に近似させ、横
加速度YG が生ずる旋回中はその度合に比例(比例定
数k1)して目標臨界液圧PS を高め、前後輪ブレー
キ液圧配分特性を例えば図6にa−d−eで示す如きも
のにすることを示す。
【0015】上記実施例の作用を次に説明する。図2の
回路35は上記のようにして目標臨界液圧PS を求め
、これを図3に例示するように非旋回中はPS1とし、
旋回中は横加速度YG に対応してPS2と定める。分
圧抵抗R1, R2間にはダイオードD1を挟んでその
両側にこの目標臨界液圧を得るのに必要な調圧ばね10
のセット荷重に対応した電圧の上限値V1及び下限値V
2が生ずる。比較器32, 33及びORゲートOR1
はこれら上下限値間の電圧範囲に分圧抵抗R3, R
4間の電圧V3がある時、つまり調圧ばね10のセット
荷重が目標臨界液圧に対応していれば、トランジスタT
1, T2を共にOFF する。この時、リレー接点S
1は開き、リレー接点S2,S3は実線位置となり、モ
ータ17を停止して調圧ばね10のセット荷重を今のま
まに保つ。V3<V2なら、つまり調圧ばね10のセッ
ト荷重が目標臨界液圧に対し小さ過ぎる場合、トランジ
スタT1, T2が共にONされ、リレー接点S1を閉
じ、リレー接点S2,S3を点線位置にする。これによ
りモータ17が正転されることとなり、モータ17は調
圧ばね10のセット荷重を高め、これが目標臨界液圧に
対応するものになったところで、上記の通りモータ17
は停止する。V3>V1なら、つまり調圧ばね10のセ
ット荷重が目標臨界液圧に対し大き過ぎる場合、トラン
ジスタT1がONされ、トランジスタT2がOFF さ
れて、リレー接点S1を閉じ、リレー接点S2, S3
を実線位置にする。これによりモータ17は逆転され、
調圧ばね10のセット荷重を低下させ、これが目標臨界
液圧に対応したものになったところで、前記の通りモー
タ17は停止する。
回路35は上記のようにして目標臨界液圧PS を求め
、これを図3に例示するように非旋回中はPS1とし、
旋回中は横加速度YG に対応してPS2と定める。分
圧抵抗R1, R2間にはダイオードD1を挟んでその
両側にこの目標臨界液圧を得るのに必要な調圧ばね10
のセット荷重に対応した電圧の上限値V1及び下限値V
2が生ずる。比較器32, 33及びORゲートOR1
はこれら上下限値間の電圧範囲に分圧抵抗R3, R
4間の電圧V3がある時、つまり調圧ばね10のセット
荷重が目標臨界液圧に対応していれば、トランジスタT
1, T2を共にOFF する。この時、リレー接点S
1は開き、リレー接点S2,S3は実線位置となり、モ
ータ17を停止して調圧ばね10のセット荷重を今のま
まに保つ。V3<V2なら、つまり調圧ばね10のセッ
ト荷重が目標臨界液圧に対し小さ過ぎる場合、トランジ
スタT1, T2が共にONされ、リレー接点S1を閉
じ、リレー接点S2,S3を点線位置にする。これによ
りモータ17が正転されることとなり、モータ17は調
圧ばね10のセット荷重を高め、これが目標臨界液圧に
対応するものになったところで、上記の通りモータ17
は停止する。V3>V1なら、つまり調圧ばね10のセ
ット荷重が目標臨界液圧に対し大き過ぎる場合、トラン
ジスタT1がONされ、トランジスタT2がOFF さ
れて、リレー接点S1を閉じ、リレー接点S2, S3
を実線位置にする。これによりモータ17は逆転され、
調圧ばね10のセット荷重を低下させ、これが目標臨界
液圧に対応したものになったところで、前記の通りモー
タ17は停止する。
【0016】かかる作用により、調圧ばね10のセット
荷重は目標臨界液圧を達成し得るよう調整されるが、こ
の目標臨界液圧が図3に示す通り非旋回中はPS1にセ
ットされ、旋回中は横加速度YG に比例して大きなP
S2セットされるため、図6に示す如く前後輪ブレーキ
液圧配分特性は非旋回中通常通りのa−b−cとなり、
旋回中は例えばa−d−eとなってスプリットポイント
をbからdへと高められる。これにより、旋回中は液圧
制御弁6による前後輪ブレーキ液圧配分制御の開始が遅
くされることとなり、強い制動域で後輪の方が前輪より
先にロックされる傾向になる。よって、後輪コーナリン
グフォースが前輪コーナリングフォースに対し低下し、
旋回中の車両を曲がり易くするため、車両は本来なら外
方へふくらむような旋回軌跡をたどるところながら、こ
れを補正されて正規の旋回軌跡に沿い走行することがで
きる。
荷重は目標臨界液圧を達成し得るよう調整されるが、こ
の目標臨界液圧が図3に示す通り非旋回中はPS1にセ
ットされ、旋回中は横加速度YG に比例して大きなP
S2セットされるため、図6に示す如く前後輪ブレーキ
液圧配分特性は非旋回中通常通りのa−b−cとなり、
旋回中は例えばa−d−eとなってスプリットポイント
をbからdへと高められる。これにより、旋回中は液圧
制御弁6による前後輪ブレーキ液圧配分制御の開始が遅
くされることとなり、強い制動域で後輪の方が前輪より
先にロックされる傾向になる。よって、後輪コーナリン
グフォースが前輪コーナリングフォースに対し低下し、
旋回中の車両を曲がり易くするため、車両は本来なら外
方へふくらむような旋回軌跡をたどるところながら、こ
れを補正されて正規の旋回軌跡に沿い走行することがで
きる。
【0017】なお本例では、スプリットポイント(臨界
液圧)の上昇量を横加速度YG (旋回の度合)に比例
させることから、スプリットポイントが旋回の度合に応
じた高さとなっていかなる旋回状態においても上記旋回
軌跡の補正効果を確実に達成することができる。勿論、
このようなきめ細かい制御が不要であれば、或る横加速
度を境にそれ以上でスプリットポイントを上昇させるよ
うにしてもよいことは言うまでもない。また、旋回状態
は前記のように横加速度のみならず、車両のヨーレート
や、操舵角や、左右輪速度差や、或いはこれらの組合せ
からも検出し得ること勿論である。
液圧)の上昇量を横加速度YG (旋回の度合)に比例
させることから、スプリットポイントが旋回の度合に応
じた高さとなっていかなる旋回状態においても上記旋回
軌跡の補正効果を確実に達成することができる。勿論、
このようなきめ細かい制御が不要であれば、或る横加速
度を境にそれ以上でスプリットポイントを上昇させるよ
うにしてもよいことは言うまでもない。また、旋回状態
は前記のように横加速度のみならず、車両のヨーレート
や、操舵角や、左右輪速度差や、或いはこれらの組合せ
からも検出し得ること勿論である。
【0018】図4,5は図2の回路35が求めるべき目
標臨界液圧PSの他の例を示す。本例では、横加速度Y
G (旋回度合)のみでなく図1,2のセンサ21が検
出する前後加速度XG (制動強度)に応じても目標臨
界液圧PS を変更するようになす。これがため目標臨
界液圧PS を前後加速度XG に対して図4の如くに
定める。つまり、前後加速度設定値XG0と目標臨界液
圧設定値PS1との座標点hを原点とした勾配(比例定
数)k2 の直線として目標臨界液圧PS を定める。 そして、勾配k2 を図5に示すような横加速度YG
の1次関数として定める。 かくて本例では、図4に示すように非旋回時(k2 =
0)は臨界液圧PS が通常のPS1(図6参照)にさ
れ、旋回時はその強度に応じ例えば実線に示すような目
標臨界液圧特性となる。従って、XG ≧XGOの制動
強度が比例的強い状態では、臨界液圧PS が通常値P
S1より高くされて前述した例と同様の作用効果を達成
し得る。一方、XG <XGOの制動強度が比例的軽い
状態では、臨界液圧PS が通常値PS1より低い例え
ばPSOにされて図6のa−f−gで示す前後輪ブレー
キ液圧配分特性が得られ、以下の作用効果を奏し得る。 即ち、旋回中に軽く制動をかけるような場合、前にも説
明したが前後輪共ロンクに至ることはないから、制動に
ともなう荷重移動で前輪コーナリングフォースが増し、
後輪コーナリングフォースが低下し、結果として車両は
旋回中の強い制動時と逆にオーバーステアとなり易い傾
向となる。ところで、上記のように軽制動状態では目標
臨界液圧を低下させて前後輪ブレーキ液圧配分特性を図
6のa−f−gで示す如きものとすることより、前輪の
方が後輪より先にロックする状態を作り出すことができ
、上記のオーバーステア傾向を補正して軽制動時も車両
の旋回軌跡を適正なものにすることができる。なお、本
例においては制動強度を検出するのに前後加速度XG
を測定する前後Gセンサ21を用いたが、この代りにマ
スターシリンダ2の出口液圧を検出したり、ブレーキペ
ダル1の踏力を検出してもよいことは言うまでもない。
標臨界液圧PSの他の例を示す。本例では、横加速度Y
G (旋回度合)のみでなく図1,2のセンサ21が検
出する前後加速度XG (制動強度)に応じても目標臨
界液圧PS を変更するようになす。これがため目標臨
界液圧PS を前後加速度XG に対して図4の如くに
定める。つまり、前後加速度設定値XG0と目標臨界液
圧設定値PS1との座標点hを原点とした勾配(比例定
数)k2 の直線として目標臨界液圧PS を定める。 そして、勾配k2 を図5に示すような横加速度YG
の1次関数として定める。 かくて本例では、図4に示すように非旋回時(k2 =
0)は臨界液圧PS が通常のPS1(図6参照)にさ
れ、旋回時はその強度に応じ例えば実線に示すような目
標臨界液圧特性となる。従って、XG ≧XGOの制動
強度が比例的強い状態では、臨界液圧PS が通常値P
S1より高くされて前述した例と同様の作用効果を達成
し得る。一方、XG <XGOの制動強度が比例的軽い
状態では、臨界液圧PS が通常値PS1より低い例え
ばPSOにされて図6のa−f−gで示す前後輪ブレー
キ液圧配分特性が得られ、以下の作用効果を奏し得る。 即ち、旋回中に軽く制動をかけるような場合、前にも説
明したが前後輪共ロンクに至ることはないから、制動に
ともなう荷重移動で前輪コーナリングフォースが増し、
後輪コーナリングフォースが低下し、結果として車両は
旋回中の強い制動時と逆にオーバーステアとなり易い傾
向となる。ところで、上記のように軽制動状態では目標
臨界液圧を低下させて前後輪ブレーキ液圧配分特性を図
6のa−f−gで示す如きものとすることより、前輪の
方が後輪より先にロックする状態を作り出すことができ
、上記のオーバーステア傾向を補正して軽制動時も車両
の旋回軌跡を適正なものにすることができる。なお、本
例においては制動強度を検出するのに前後加速度XG
を測定する前後Gセンサ21を用いたが、この代りにマ
スターシリンダ2の出口液圧を検出したり、ブレーキペ
ダル1の踏力を検出してもよいことは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】かくして本発明制動力前後配分制御装置
は請求項1に記載の如く、旋回中液圧制御弁のスプリッ
トポイントを上昇させる構成としたから、後輪の方が前
輪より先にロックする傾向となり(車両が曲がり易くな
り)、旋回中の強い制動時に車両の旋回軌跡が外方へふ
くらむ傾向になるのを補正して旋回軌跡を適正に保つこ
とができる。又、請求項2の如くスプリットポイント上
昇量を旋回の度合に応じて定める構成とすれば、いかな
る旋回状態のもとでもスプリットポイント上昇量が適正
となって、旋回軌跡の補正を常時過不足なく行い得る。 更に請求項3の如く、制動力の強度に応じてもスプリッ
トポイントを変更する構成にすれば、旋回中の軽い制動
時にスプリットポイントを低下させて、車両が強い制動
時とは逆にオーバーステア傾向になる状態をも補正して
旋回軌跡を軽制動時も適正に保つことができる。
は請求項1に記載の如く、旋回中液圧制御弁のスプリッ
トポイントを上昇させる構成としたから、後輪の方が前
輪より先にロックする傾向となり(車両が曲がり易くな
り)、旋回中の強い制動時に車両の旋回軌跡が外方へふ
くらむ傾向になるのを補正して旋回軌跡を適正に保つこ
とができる。又、請求項2の如くスプリットポイント上
昇量を旋回の度合に応じて定める構成とすれば、いかな
る旋回状態のもとでもスプリットポイント上昇量が適正
となって、旋回軌跡の補正を常時過不足なく行い得る。 更に請求項3の如く、制動力の強度に応じてもスプリッ
トポイントを変更する構成にすれば、旋回中の軽い制動
時にスプリットポイントを低下させて、車両が強い制動
時とは逆にオーバーステア傾向になる状態をも補正して
旋回軌跡を軽制動時も適正に保つことができる。
【図1】本発明による制動力前後配分制御装置の一実施
例を示す液圧ブレーキ配管図である。
例を示す液圧ブレーキ配管図である。
【図2】図1における液圧制御弁の制御回路図である。
【図3】目標臨界液圧の制御特性を例示する特性図であ
る。
る。
【図4】目標臨界液圧の他の制御特性を示す特性図であ
る。
る。
【図5】同特性における比例定数の変化特性図である。
【図6】本発明装置による前後輪ブレーキ液圧配分特性
を例示する線図である。
を例示する線図である。
1 ブレーキペダル
2 ブレーキマスターシリンダ
3L 左前輪ホイールシリンダ
3R 右前輪ホイールシリンダ
4L 左後輪ホイールシリンダ
4R 右後輪ホイールシリンダ
5 アンチスキッド制御ユニット
6 液圧制御弁
10 調圧ばね
16 調整ねじ
17 モータ (スプリットポイント変更手段) 1
8 コントローラ 19 荷重センサ 20 横Gセンサ(旋回検知手段) 21 前後Gセンサ(制動力検出手段)31 比較
回路 35 目標臨界液圧演算回路
8 コントローラ 19 荷重センサ 20 横Gセンサ(旋回検知手段) 21 前後Gセンサ(制動力検出手段)31 比較
回路 35 目標臨界液圧演算回路
Claims (3)
- 【請求項1】 スプリットポイント以上の領域で前後
輪ブレーキ液圧配分を後輪ブレーキ液圧の方が低くなる
ようにする液圧制御弁を具えた車両の液圧ブレーキ装置
において、車両の旋回状態を検出する旋回検知手段と、
旋回中該手段からの信号に応答して前記液圧制御弁のス
プリットポイントを上昇させるスプリットポイント変更
手段とを具備してなることを特徴とする車両の制動力前
後配分制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記旋回検知手段
は旋回の度合いを検知するよう構成し、前記スプリット
ポイント変更手段は旋回の度合が強くなるほどスプリッ
トポイントを高くするよう構成したことを特徴とする車
両の制動力前後配分制御装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、車両制動力
の強さを検出する制動力検出手段を付加し、前記スプリ
ットポイント変更手段は該手段からの信号にも応答して
制動力の弱い間前記液圧制御弁のスプリットポイントを
低下させるよう構成したことを特徴とする車両の制動力
前後配分制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2412734A JP2679416B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 車両の制動力前後配分制御装置 |
US07/802,295 US5282674A (en) | 1990-12-21 | 1991-12-04 | Front/rear apportioning control based on vehicle turning |
DE4141875A DE4141875C2 (de) | 1990-12-21 | 1991-12-18 | Drucksteuereinrichtung für Kraftfahrzeugbremsanlagen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2412734A JP2679416B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 車両の制動力前後配分制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04221263A true JPH04221263A (ja) | 1992-08-11 |
JP2679416B2 JP2679416B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=18521515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2412734A Expired - Lifetime JP2679416B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 車両の制動力前後配分制御装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5282674A (ja) |
JP (1) | JP2679416B2 (ja) |
DE (1) | DE4141875C2 (ja) |
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-
1990
- 1990-12-21 JP JP2412734A patent/JP2679416B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-12-04 US US07/802,295 patent/US5282674A/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-12-18 DE DE4141875A patent/DE4141875C2/de not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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