JP2753793B2 - 車両における車輪前後力制御方法 - Google Patents

車両における車輪前後力制御方法

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JP2753793B2
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    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
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    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
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    • B60T8/885Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration with failure responsive means, i.e. means for detecting and indicating faulty operation of the speed responsive control means using electrical circuitry

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の車輪に付与する
前後力を個別に制御可能な車両において、車輪前後力と
しての制動力あるいは駆動力を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輪前後力としての制動力を少な
くとも前輪側および後輪側で制御可能としたものが、た
とえば特開平1−237252号公報等により知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
左右両前輪の制動力を一括制御するとともに左右両後輪
の制動力を個別制御するようにしている。而して、車両
の左右で走行路面の摩擦係数が異なるとき、積載荷重の
変動が大きいとき、ならびに四輪のタイヤ能力に差があ
るとき(たとえば駆動輪のみにスタッドレスタイヤが装
着されている場合、ブレーキの片効きが生じている場
合、あるいは一部車輪にテンパータイヤが装着されてい
る場合等)の制動時に、いずれかのスリップし易い車輪
のアンチロックブレーキ制御(以下、ABS制御と言
う)が開始され、この時点でABS制御が実行されてい
ることが車両運転者に伝わり、他の車輪の制動力に余裕
が残されていても、運転者はブレーキペダルをそれ以上
踏込めない場合が多く、各車輪の制動能力を最大限に発
揮することができない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、車両運転者の操作に応じたトータルの車輪前
後力を変えずに、車輪の能力を最大限に発揮させ得るよ
うにした車両における車輪前後力制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、複数の車輪に付与す
る前後力を個別に制御可能な車両において、各車輪に付
与する前後力の総和であるトータル前後力の各車輪毎の
分担荷重を車両の静止状態で設定し、車両の前後方向お
よび左右方向加速度に基づいて車両重心位置の見掛け上
の移動方向および移動量を求めるとともに、その移動方
向および移動量に応じて見掛け上の車両重心位置を定
め、車輪がスリップしたことを検出したときに、平面視
においてスリップ状態にある車輪と見掛け上の車両重心
位置とを結んだ直線上で前記車輪から遠ざかる側に移動
するように見掛け上の車両重心位置を補正し、補正後の
見掛け上の車両重心位置に基づいて前記設定分担荷重を
補正し、補正した分担荷重に基づいて各車輪毎に車輪前
後力の配分率を定める
【0006】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の構成に加えて、前記配分率の変更にあた
って、前輪側目標車輪前後力を大きくするときの変更量
を後輪側目標車輪前後力を大きくするときの変更量より
も大きく設定する。
【0007】
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0009】図1ないし図20は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は車両の制動系を示す図、図2は制
御装置の構成を示すブロック図、図3はブレーキ踏力に
応じたトータルブレーキ油圧の設定マップを示す図、図
4は車両の前後方向に沿う重心位置の見掛け上の移動を
説明するための図、図5は車両の左右方向に沿う重心位
置の見掛け上の移動を説明するための図、図6は重心位
置のXY座標上での見掛け上の変化を説明するための
図、図7は重心位置強制移動量演算手段の構成を示すブ
ロック図、図8は重心位置のXY座標上での強制移動を
説明するための図、図9は重みづけ係数の設定マップを
示す図、図10は時定数の設定マップを示す図、図11
はブレーキ操作に応じたX軸・Y軸移動量の変化の一例
を示す図、図12は故障診断マップを示す図、図13は
車速に対応した補正率を示す図、図14は強制移動後の
重心位置のX座標に対応した補正率を示す図、図15は
強制移動後の重心位置のY座標に対応した補正率を示す
図、図16はヨー制御量演算手段の構成を示すブロック
図、図17は車速に対応した規範ヨーレートを示す図、
図18は車速に対応した補正率を示す図、図19は前後
方向加速度に対応した補正率を示す図、図20は左右方
向加速度に対応した補正率を示す図である。
【0010】先ず図1において、フロントエンジン・フ
ロントドライブ式(FF式)である四輪乗用車両の右前
輪WFRには右前輪用ブレーキBFRが、左前輪WFLには左
前輪用ブレーキBFLが、右後輪WRRには右後輪用ブレー
キBRRが、左後輪WRLには左後輪用ブレーキBRLがそれ
ぞれ装着されており、各ブレーキBFR,BFL,BRR,B
RLは同一仕様である。
【0011】タンデム型マスタシリンダ1は一対の出力
ポート1a,1bを備えており、一方の出力ポート1a
は、液圧を制御可能なモジュレータ2FRを介して右前輪
用ブレーキBFRに接続されるとともにモジュレータ2RL
を介して左後輪用ブレーキB RLに接続され、他方の出力
ポート1bは、モジュレータ2FLを介して左前輪用ブレ
ーキBFLに接続されるとともにモジュレータ2RRを介し
て右後輪用ブレーキB RRに接続される。
【0012】各モジュレータ2FR,2FL,2RR,2RL
作動すなわち各ブレーキBFR,BFL,BRR,BRLに作用
するブレーキ液圧は制御装置Cにより個別に制御され
る。
【0013】図2において、制御装置Cには、ブレーキ
ペダル(図示せず)によるブレーキ操作量としてブレー
キ踏力FB を検出する踏力検出センサ3と、各車輪
FR,W FL,WRR,WRLの車輪速度VFR,VFL,VRR
RLを個別に検出する車輪速度センサ4,5,6,7
と、車両の前後方向加速度GSXを検出する前後方向加速
度検出センサ8と、車両の左右方向加速度GSYを検出す
る左右方向加速度検出センサ9と、ステアリングハンド
ル(図示せず)によるステアリング操作量としてステア
リング角θを検出するステアリング角検出センサ10
と、車両の実際の旋回量としてヨーレートYA を検出す
るヨーレート検出センサ11と、ブレーキ液圧P B を検
出するブレーキ液圧検出センサ12とが接続される。
【0014】而して制御装置Cは、踏力検出センサ3の
検出値に基づいて全四輪のトータルブレーキ液圧PT
設定するトータル前後力設定手段13と、トータル前後
力設定手段13で得られたトータルブレーキ液圧PT
減速度制御量PG で補正して第1補正トータルブレーキ
液圧PT1を得る減速度補正手段14と、第1補正トータ
ルブレーキ液圧PT1にゲイン補正を加えて第2補正トー
タルブレーキ液圧PT2を得るゲイン補正手段15と、従
動輪である右後輪WRRおよび左後輪WRLの車輪速度
RR,VRLに基づいて車速Vを得る車速演算手段16
と、各車輪WFR,WFL,WRR,WRLの車輪速度VFR,V
FL,VRR,VRLに基づいて制動時にいずれの車輪がスリ
ップ状態となったかを検出するスリップ検出手段17
と、前後方向加速度GSXおよび左右方向加速度GSYに基
づいて車両重心位置の見掛け上の移動方向および移動量
を算出する重心位置演算手段18と、前記スリップ検出
手段17で車輪がスリップしたことが検出されたときに
重心位置演算手段18で得られた見掛け上の重心位置を
補正すべく該重心位置の強制移動量を演算する重心位置
強制移動量演算手段19と、トータルブレーキ液圧
T 、車速V、前後方向加速度G SX、左右方向加速度G
SY、ステアリング角θおよび検出ヨーレートYA に基づ
いてヨー制御量YC を演算するヨー制御量演算手段21
と、重心位置強制移動量演算手段19およびヨー制御量
演算手段21の演算量に基づいて各四輪の分担荷重比R
FR,RFL,RRR,RRLを演算する分担荷重比演算手段2
2と、第2補正トータルブレーキ液圧PT2および前記分
担荷重比RFR,RFL,RRR,RRLに基づいて各車輪の目
標前後力として各車輪ブレーキBFR,BFL,BRR,BRL
の目標ブレーキ液圧PFR,PFL,PRR,PRLを個別に演
算する右前輪、左前輪、右後輪および左後輪用ブレーキ
液圧演算手段23FR,23FL,23RR,23RLと、前記
目標ブレーキ液圧PFR,PFL,PRR,PRLに基づいて各
モジュレータ2FR,2FL,2RR,2RLを個別に作動せし
める駆動手段24FR,24FL,24RR,24RLとを備え
る。
【0015】トータル前後力設定手段13は、各四輪に
個別に作用せしめる車輪前後力の総和であるトータル制
動力をブレーキ踏力FB に応じて設定するものである。
而して、全四輪WFR〜WRLに同一仕様のブレーキBFR
FL,BRR,BRLが装着されている場合には、それらの
ブレーキBFR,BFL,BRR,BRLが発揮する制動力は、
各モジュレータ2FR,2FL,2RR,2RLにより個別に制
御されるブレーキ液圧に比例するものであり、トータル
前後力としてのトータル制動力をトータルブレーキ液圧
として計算することが可能であるので、図3で示すよう
にブレーキ踏力FB に応じて予め定めたマップに基づい
て、各ブレーキBFR,BFL,BRR,BRLに作用せしめる
トータルブレーキ液圧PT がトータル前後力設定手段1
3によって設定されることになる。
【0016】トータル前後力設定手段13で得られたト
ータルブレーキ液圧PT は、目標減速度設定手段25に
入力され、この目標減速度設定手段25では、トータル
ブレーキ液圧PT に応じて目標減速度GO が設定され
る。また車速演算手段16で得られた車速Vが微分手段
26に入力されており、この微分手段26において車速
Vを微分することにより得られた車両の減速度と、前記
目標減速度GO とが制御量演算手段27に入力され、こ
の制御量演算手段27では、目標減速度GO と検出した
車両の減速度との偏差に基づいて減速度制御量PG が演
算される。
【0017】減速度補正手段14には、トータルブレー
キ液圧PT と前記減速度制御量PGとが入力されてお
り、トータルブレーキ液圧PT に減速度制御量PG を加
算することにより、第1補正トータルブレーキ液圧PT1
が得られる。
【0018】重心位置演算手段18には、前後方向加速
度センサ8で得られた前後方向加速度GSXと、左右方向
加速度センサ9で得られた左右方向加速度GSYがそれぞ
れ入力される。而して重心位置演算手段18は、静止状
態での車両重心位置の座標を(GX0,GY0)としたとき
に、荷重変動に伴う前記重心位置の見掛け上の移動方向
および移動量を演算するとともに、その演算値に基づい
て前記重心位置の見掛け上の変位点を示す座標(GX
Y )を算出する。
【0019】図4において、重心位置の接地路面からの
高さをH、重力G=1としたときに、車両の前後方向す
なわちX方向に沿う重心位置の見掛け上の移動量ΔX
は、ΔX=GSX×Hで得られる。
【0020】また図5において、重心位置の接地路面か
らの高さをH、重力G=1としたときに、車両の左右方
向すなわちY方向に沿う重心位置の見掛け上の移動量Δ
Yは、ΔY=GSY×Hで得られる。
【0021】さらに車両総重量をWTT とし、車両静止
状態での右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRRおよび左
後輪WRLの分担荷重をWTFR,WTFL,WTRR,WTRL
とする(WTT =WTFR+WTFL+WTRR+WTRL)と
ともに、図6で示すようにホィールベースをLB 、トレ
ッドをLT としたときに、静止状態での車両重心位置の
X座標GX0は、 GX0={LB ・(WTFR+WTFL)/WTT }−LB /2…(1) で表され、静止状態での車両重心位置のY座標GY0は、 GY0={LT ・(WTRR+WTRL)/WTT }−LT /2…(2) で表される。
【0022】而して、車両走行時の荷重変動に伴う見掛
け上の重心位置におけるX座標はG X =GX0+ΔXとな
り、またY座標はGY =GY0+ΔYとなる。
【0023】図7において、重心位置強制移動量演算手
段19は、スリップ検出手段17で車輪がスリップした
ことが検出されたときに重心位置演算手段18で得られ
た見掛け上の重心位置を、平面視においてスリップ状態
にある車輪と見掛け上の車両重心位置とを結んだ直線上
で前記車輪から遠ざかる側に移動させるように見掛け上
の車両重心位置を補正すべく該重心位置の強制移動量を
演算するものであり、スリップ検出手段17、重心位置
演算手段18およびブレーキ液圧検出センサ12の出力
に基づいてX軸方向の移動量ΔDABS-X およびY軸方向
の移動量ΔDAB S-Y を演算するX軸・Y軸移動量演算部
28と、スリップ検出手段17の出力に基づいて同一車
輪が連続してスリップ状態となったときには加算すると
ともにスリップ状態となる車輪が不規則のときには減算
するようにしてスリップ状態となる回数をカウントする
度数カウンタ29と、度数カウンタ29の出力に応じて
重みづけ係数kを定める重みづけ係数設定部30と、ス
リップ検出手段17で車輪がスリップ状態となったこと
が検出されたときにブレーキ液圧検出センサ12で検出
されたブレーキ液圧PB に応じて時定数Kを定める時定
数設定部31と、重みづけ係数kを時定数Kに乗算する
ことにより補正後の時定数K′を得る乗算部32と、強
制移動した重心位置をブレーキ操作終了に伴って復帰さ
せるべく復帰時のX軸方向の移動量ΔDABS-X およびY
軸方向の移動量ΔDABS-Y を演算する復帰演算部33
と、乗算部32で得られた補正後の時定数K′および復
帰演算部33の出力に基づいて故障を診断する故障診断
部34X ,34Y と、踏力検出センサ3の出力に基づい
てブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出部35と、
該ブレーキ操作検出部35の出力に応じてX軸・Y軸移
動量演算部28の出力および復帰演算部33の出力を択
一的に選択するスイッチ回路36と、重心位置演算手段
18の出力およびスイッチ回路36の出力に応じて重心
位置を決定する重心位置決定部37とを備える。
【0024】X軸・Y軸移動量演算部28では、X軸方
向の移動量DABS-X およびY軸方向の移動量ΔDABS-Y
を次の第(3)式および第(4)式によって演算する。 ΔDABS-X =ΔDABS-X -1+ΔXABS-FR+ΔXABS-FL+ΔXABS-RR+ΔXABS-RL …(3) ΔDABS-Y =ΔDABS-Y -1+ΔYABS-FR+ΔYABS-FL+ΔYABS-RR+ΔYABS-RL …(4) この第(3)式および第(4)式において、ΔDABS-X
-1,ΔDABS-Y -1は、前回の移動量であり、Δ
ABS-FR,ΔXABS-FL,ΔXABS-RR,ΔXABS-RLは、そ
れぞれ右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRRおよび左後
輪WRLがスリップ状態となったときに算定されるX軸方
向の移動量、ΔYABS-FR,ΔYABS-FL,ΔYABS- RR,Δ
ABS-RLは、それぞれ右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪
RRおよび左後輪WRLがスリップ状態となったときに算
定されるY軸方向の移動量である。
【0025】而して図8で示すように、左後輪WRLがス
リップ状態となったことがスリップ検出手段17で検出
された場合を想定すると、車両走行時の荷重変動に伴う
見掛け上の重心位置(GX ,GY )は、平面視において
左後輪WRLと見掛け上の車両重心位置(GX ,GY )と
を結んだ直線L上で左後輪WRLから遠ざかる側に強制移
動量ΔDABS-RLだけ移動せしめられるものであり、その
強制移動量ΔDABS-RLが次の第(5)式に基づいて演算
される。
【0026】 ΔDABS-RL=DABS-R ×(DTIRE−DG-RL)/DTIRE…(5) 同様にして、右後輪WRR、左前輪WFLおよび右前輪WFR
がそれぞれスリップ状態となったときには、平面視にお
いて各輪WRR,WFL,WFRと見掛け上の車両重心位置
(GX ,GY )とを結んだ直線上で各輪WRR,WFL,W
FRから遠ざかる側に強制移動量ΔDABS-RR,Δ
ABS-FL,ΔDABS-FRだけそれぞれ移動せしめられるも
のであり、その強制移動量ΔDABS-RR,ΔDABS-FL,Δ
ABS-FRが次の第(6)〜第(8)式に基づいてそれぞ
れ演算される。
【0027】 ΔDABS-RR=DABS-R ×(DTIRE−DG-RR)/DTIRE…(6) ΔDABS-FL=DABS-F ×(DTIRE−DG-FL)/DTIRE…(7) ΔDABS-FR=DABS-F ×(DTIRE−DG-FR)/DTIRE…(8) これらの第(5)式〜第(8)式において、DTIREは対
角車輪距離であって、DTIRE=(LB 2 +LT 2 1/2
で表され、またDG-RL,DG-RR,DG-FL,DG- FRは左後
輪WRL、右後輪WRR、左前輪WFLおよび右前輪WFRと見
掛け上の重心位置(GX ,GY )との間の距離であり、
ABS-F ,DABS-R は、スリップ状態となったときのブ
レーキ液圧PB によって定まる定数であり、DABS-R
ABS-Fとなるように設定される。これにより前輪側へ
の移動量の方が後輪側への移動量よりも大きくなること
になる。
【0028】再び図8において、前記直線LとX軸方向
とがなす角度をαRLとしたときに、 αRL=tan-1[{GY −(LT /2)}/{GX
(−LB /2)}] であり、X軸方向の移動量ΔXABS-RLならびにY軸方向
の移動量ΔYABS-RLは、それぞれ次のようになる。
【0029】 ΔXABS-RL=ΔDABS-RL×cosαRL…(9) ΔYABS-RL=ΔDABS-RL×sinαRL…(10) 同様にして、右後輪WRR、左前輪WFLおよび右前輪WFR
がそれぞれスリップ状態となったことが検出された場合
に、それぞれの場合において、X軸方向の移動量ΔX
ABS-RR,ΔXABS-FL,ΔXABS-FRならびにY軸方向の移
動量ΔYABS-RR,ΔYABS-FL,ΔYABS-FRは、次のよう
になる。
【0030】右後輪WRRがスリップ状態となったとき、 ΔXABS-RR=ΔDABS-RR×cosαRR…(11) ΔYABS-RR=ΔDABS-RR×sinαRR…(12) 左前輪WFLがスリップ状態となったとき、 ΔXABS-FL=ΔDABS-FL×cosαFL…(13) ΔYABS-FL=ΔDABS-FL×sinαFL…(14) 右前輪WFRがスリップ状態となったとき、 ΔXABS-FR=ΔDABS-FR×cosαFR…(15) ΔYABS-FR=ΔDABS-FR×sinαFR…(16) したがって、上述の第(3)式および第(4)式と、第
(9)式〜第(16)式とにより、X軸方向の移動量Δ
ABS-X およびY軸方向の移動量ΔDABS-Y が得られる
ことになり、この演算は、四輪が全てロック状態を解消
するまで、あるいは両前輪WFR,WFRのABS制御は実
行するが両後輪WRR,WRLのABS制御は不要となる状
態まで続行される。
【0031】ブレーキ操作検出部35は、踏力検出セン
サ3の出力によりブレーキ操作が実行されていると判断
したときにハイレベルの信号を出力するものであり、ス
イッチ回路36は、ブレーキ操作検出部35の出力がロ
ーレベルすなわち非ブレーキ操作時に復帰演算部33か
ら出力されるX軸方向の移動量ΔDABS-X およびY軸方
向の移動量ΔDABS-Y を重心位置決定部37に与える状
態と、ブレーキ操作検出部35の出力がハイレベルすな
わちブレーキ操作時にX軸・Y軸移動量演算部28から
出力されるX軸方向の移動量ΔDABS-X およびY軸方向
の移動量ΔDAB S-Y を重心位置決定部37に与える状態
とを切換可能である。
【0032】重心位置決定部37では、重心位置演算手
段18の出力GX ,GY と、スイッチ回路36の出力Δ
ABS-X ,ΔDABS-Y とにより、次の第(17)式およ
び第(18)式に基づいて強制移動後の重心位置
(GX ′,GY ′)が定められる。
【0033】GX ′=GX +ΔDABS-X …(17) GY ′=GY +ΔDABS-Y …(18) 度数カウンタ29は、車輪がスリップ状態となる回数を
カウントするものであり、同一車輪が連続してスリップ
状態となったときには加算するとともにスリップ状態と
なる車輪が不規則のときには減算するようにしてスリッ
プ状態となる回数が度数カウンタ29でカウントされ
る。
【0034】重みづけ係数設定部30では、図9で示す
ように、度数カウンタ29でのカウント度数に応じて重
みづけ係数kを定めたマップが予め準備されており、こ
のマップに基づき、重みづけ係数kが定められる。而し
て、重みづけ係数kは、度数「0」のときに「1」であ
って度数が増大するにつれて「1」よりも大きくなるも
のであり、同一車輪のスリップが連続するのに応じて大
きくなる。
【0035】時定数設定部31では、図10で示すよう
に、スリップ検出手段17で車輪がスリップ状態となっ
たことが検出されたときのブレーキ液圧PB に応じて時
定数Kを定めたマップが予め準備されており、このマッ
プに基づき、時定数Kが定められる。而して時定数K
は、車輪のスリップが生じたときのブレーキ液圧PB
大となるのに応じて大きくなるものであり、車輪のスリ
ップが生じたときのブレーキ液圧PB が「大」である状
態は走行路面の摩擦係数が比較的高い状態であると言い
換えることもできるので、走行路面の摩擦係数が大きく
なる程、すなわち車輪スリップが生じ難い路面である
程、時定数Kが大きくなるように設定されている。
【0036】乗算部32では、重みづけ係数kと時定数
Kとが乗算されて補正後の時定数K′が得られる。而し
て、走行路面の摩擦係数が大きくなるにつれて大きくな
るように時定数Kが設定されており、また同一車輪のス
リップが連続するのに応じて大きくなるように重みづけ
係数kが設定されているので、補正後の時定数K′は、
走行路面の摩擦係数が大きいとき程、あるいは同一車輪
のスリップが連続する程大きくなることになる。
【0037】復帰演算部32は、スイッチ回路36の出
力すなわちΔDABS-X ,ΔDABS-Yを入力とするととも
に補正後の時定数K′を有する一次遅れ関数により、強
制移動した重心位置をブレーキ操作終了に伴って復帰さ
せるべく復帰時のX軸方向の移動量ΔDABS-X およびY
軸方向の移動量ΔDABS-Y を演算するものであり、前記
時定数K′が大きくなる程、復帰演算部32の出力が小
さくなり、したがって復帰速度が緩やかとなる。
【0038】すなわち、たとえば図11で示すように、
1回目のブレーキ操作時に車輪スリップが生じた時刻t
1 からΔDABS-X ,ΔDABS-Y が増大して見掛け上の重
心位置の強制移動が実行され、時刻t2 でブレーキ操作
が終了した時点から復帰演算が実行されることになる。
この際、補正後の時定数K′が「大」であるときには破
線で示すようにΔDABS-X ,ΔDABS-Y が比較的緩やか
に減少し、補正後の時定数K′が「小」であるときには
実線で示すようにΔDABS-X ,ΔDABS-Y が比較的速や
かに減少する。このように時定数K′で復帰速度を定め
ることにより、制動時の車輪スリップが比較的頻繁に生
じるときには、2回目のブレーキ操作によって車輪スリ
ップが生じた時刻t3 には、ΔDABS-X ,ΔDABS-Y
「0」に復帰していない状態でABS制御が開始され、
ΔDABS-X ,ΔDABS-Y が再び増大するようになり、Δ
ABS-X ,ΔDABS-Y が安定状態となるまでの時間が短
くてすむことになり、応答性が向上することになる。
【0039】故障診断部34X ,34Y では、補正後の
時定数K′および復帰演算部33の出力ΔDABS-X ,Δ
ABS-Y により、図12で示すようなマップがそれぞれ
設定されており、時定数K′が比較的大である領域(斜
線で示す領域)に在るときには、故障であると判断して
警報を発する等の処理を施すようにする。すなわち、時
定数K′が大であるのは、同一車輪が何度も連続してス
リップを生じるか、スリップが生じ難い高摩擦係数の路
面で車輪スリップが生じたことを示すものであり、タイ
ヤやブレーキの機構等が異常であると判断し得るもので
あるので、故障診断部34X ,34Y では、故障状態で
あることを示す信号を出力する。この際、ΔDABS-X
ΔDABS-Y の復帰演算を停止し、エンジン停止までΔD
ABS-X ,ΔDABS-Y を保持しておくことが望ましい。
【0040】再び図2において、車速演算手段16で得
られた車速Vは車速対応補正率設定手段38に入力さ
れ、この車速対応補正率設定手段38では、図13で示
すように予め設定されたマップに基づいて、車速Vに対
応した補正率CG1が設定され、この補正率CG1の最大値
は「1」である。
【0041】また重心位置強制移動量演算手段19で得
られた強制移動後の重心位置のX座標GX ′は、前後方
向加速度対応補正率設定手段39に入力され、この前後
方向加速度対応補正率設定手段39では、図14で示す
ように予め設定されたマップに基づいて、X座標GX
に対応した補正率CG2が設定される。ここで、上記マッ
プは、X座標GX ′が制動力の前後配分を支配し、タイ
ヤの前後力−荷重特性に依存するものであることに基づ
き、車両の重量バランスおよびタイヤサイズ等を考慮し
て定められるものであり、補正率CG2の最大値は「1」
である。
【0042】さらに重心位置強制移動量演算手段19で
得られた強制移動後の重心位置のY座標GY ′は、左右
方向加速度対応補正率設定手段40に入力され、この左
右方向加速度対応補正率設定手段40では、図15で示
すように予め設定されたマップに基づいて、Y座標
Y ′に対応した補正率CG3が設定される。ここで、上
記マップは、Y座標GY ′が制動力の左右配分を支配
し、タイヤのサイドフォース−前後力特性に依存するも
のであることに基づき、車両の重量バランス等を考慮し
て定められるものであり、補正率CG3の最大値は「1」
である。
【0043】このようにして得られた各補正率CG1,C
G2,CG3は平均化演算手段41に入力され、この平均化
演算手段41では、補正率CG1〜CG3の総和を補正要素
数すなわち3で除算することにより平均化した補正率C
GA1 が得られる。而して該補正率CGA1 は、ゲイン補正
手段15に入力されるものであり、ゲイン補正手段15
において、第1補正トータルブレーキ液圧PT1に前記補
正率CGA1 を乗算することにより、ゲイン補正がなされ
た第2補正トータルブレーキ液圧PT2が得られることに
なる。
【0044】而して上記ゲイン補正は、補正率CGA1
小さくなる程制動力が弱くなり、車輪がロックし難く、
またコーナーリングフォースが維持され、車体の安定性
が向上するものであり、制動力を重視するか、安定性を
重視するかによって図13〜図15のマップを調整すれ
ばよい。
【0045】またブレーキ踏力やブレーキ踏力変化速度
等に対応した補正マップを取入れることにより、より精
密なゲイン補正によるブレーキフィーリングの向上が可
能であり、さらに上記各補正要素の一部の補正をしない
ときにはその補正要素の補正率を「1」とすればよい。
【0046】図16において、ヨー制御量演算手段21
は、車速演算手段16で得られた車速Vならびにステア
リング角検出センサ10で得られたステアリング角θに
基づいて目標旋回量としての規範ヨーレートYB を演算
する規範ヨーレート演算部42と、ヨーレート検出セン
サ11で検出された実ヨーレートYB および前記規範ヨ
ーレートYB 間の偏差ΔYを算出する偏差算出部43
と、該偏差ΔYに基づくPID演算によりヨー制御量Y
E を演算する制御量演算部44と、車速演算手段16で
得られた車速Vに対応した補正率CG4を設定する車速対
応補正率設定部45と、前後方向加速度検出センサ8で
得られた前後方向加速度GSXに対応した補正率CG5を設
定する前後方向加速度対応補正率設定部46と、左右方
向加速度検出センサ9で得られた左右方向加速度GSY
対応した補正率CG6を設定する左右方向加速度対応補正
率設定部47と、前記各補正率CG4,CG5,CG6を平均
化した補正率CGA2 を得る平均化演算部48と、補正率
GA2 をヨー制御量YE に乗算することによりゲイン補
正を行なうゲイン補正部49と、トータル前後力設定手
段13で得られたトータルブレーキ液圧PT ならびにゲ
イン補正がなされたヨー制御量YECに基づいてブレーキ
液圧制御と複合させたヨー制御量YC を演算する複合演
算部50とを備える。
【0047】規範ヨーレート演算部42では、入力され
るステアリンク角θ毎に、たとえば10km/hの間隔
をあけて設定した複数の車速V毎のヨーレート伝達関数
を演算して、図17で示すようなマップを設定し、入力
される車速Vに対応して補間することにより規範ヨーレ
ートYB を得るようにしており、これにより速度変化の
大きなブレーキ操作時においても適切な規範ヨーレート
B が得られる。
【0048】車速対応補正率設定部45では、図18で
示すように予め設定されたマップに基づいて車速Vに対
応した補正率CG4が設定され、前後方向加速度対応補正
率設定部46では、図19で示すように予め設定された
マップに基づいて前後方向加速度GSXに対応した補正率
G5が設定され、左右方向加速度対応補正率設定部47
では、図20で示すように予め設定されたマップに基づ
いて左右方向加速度G SYに対応した補正率CG6が設定さ
れる。
【0049】このようにして得られた各補正率CG4,C
G5,CG6は平均化演算部48に入力され、この平均化演
算部48で補正率CG4〜CG6の総和を3で除算すること
により平均化した補正率CGA2 が得られ、該補正率C
GA2 を、ゲイン補正部49においてヨー制御量YE に乗
算することにより、ゲイン補正がなされたヨー制御量Y
ECが得られる。
【0050】複合演算部50では、ゲイン補正がなされ
たヨー制御量YECおよびトータルブレーキ液圧PT に基
づいて、YC =YEC×(2/PT )なる演算が実行さ
れ、ブレーキ液圧制御と複合させたヨー制御量YC が複
合演算部50から出力されることになる。
【0051】分担荷重比演算手段22では、重心位置強
制移動後の各四輪の分担荷重を演算するとともに、ヨー
制御量YC の各四輪への配分を演算し、さらにそれらを
合成することにより、各四輪の分担荷重比RFR,RFL
RR,RRLを定める。
【0052】すなわち、重心位置が見掛け上変動するこ
とに伴って両前輪WFR,WFL側の荷重WTF は、WTF
=(0.5×LB +GX ′)×WTT /LB となり、ま
た両後輪WRR,WRL側の荷重WTR は、WTR =(WT
T −WTF )となる。而して荷重変動後の右前輪WFR
左前輪WFL、右後輪WRRおよび左後輪WRLの分担荷重を
WTFR′,WTFL′,WTRR′,WTRL′とすると、そ
れらWTFR′,WTFL′,WTRR′,WTRL′は次のよ
うに表される。
【0053】 WTFL′=(0.5×LT +GY ′)×WTF /LT …(19) WTFR′=WTF −WTFL′…(20) WTRL′=(0.5×LT +GY ′)×WTR /LT …(21) WTRR′=WTR −WTRL′…(22) またヨー制御量YC の右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪
RRおよび左後輪WRLの配分量をYCFR ,YCFL ,Y
CRR ,YCRL とすると、それらYCFR ,YCFL
CRR ,YCRL は次のように表される。
【0054】 YCFR =YC ×{WTFR′/(WTFR′+WTRR′)}…(23) YCFL =YC ×{WTFL′/(WTFL′+WTRL′)}…(24) YCRR =YC ×{WTRR′/(WTFR′+WTRR′)}…(25) YCRL =YC ×{WTRL′/(WTFL′+WTRL′)}…(26) さらに、前記分担荷重WTFR′,WTFR′,WTRR′,
WTRL′および前記配分量YCFR ,YCFL ,YCRR ,Y
CRL を複合して、右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR
および左後輪WRLの分担荷重比RFR,RFL,RRR,RRL
を求めると、次のようになる。
【0055】 RFR=(WTFR′+YCFR )/WTT …(27) RFL=(WTFL′−YCFL )/WTT …(28) RRR=(WTRR′+YCRR )/WTT …(29) RRL=(WTRL′−YCRL )/WTT …(30) 而して、前記分担荷重比RFR,RFL,RRR,RRLの総和
は常に「1」である。
【0056】分担荷重比演算手段22で得られた分担荷
重比RFR,RFL,RRR,RRLは、対応するブレーキ液圧
演算手段23FR,23FL,23RR,23RLにそれぞれ入
力され、各ブレーキ液圧演算手段23FR,23FL,23
RR,23RLでは、第2補正トータルブレーキ液圧PT2
分担荷重比RFR,RFL,RRR,RRLをそれぞれ乗算する
ことにより、各車輪の目標前後力としての目標ブレーキ
液圧PFR,PFL,PRR,PRLを各車輪ブレーキ毎に演算
し、その目標ブレーキ液圧PFR,PFL,PRR,PRLに基
づいて駆動手段24FR,24FL,24RR,24RLが対応
するモジュレータ2FR,2FL,2RR,2RLを作動せしめ
る。
【0057】次にこの実施例の作用について説明する
と、各車輪WFR〜WRLに個別に装着した車輪ブレーキB
FR〜BRLで発揮させるトータル制動力に対応するトータ
ルブレーキ液圧PT を設定するとともに、各車輪WFR
RL毎の分担荷重比RFR,RFL,RRR,RRLを求め、ト
ータルブレーキ液圧PT に基づいて定められる第2補正
トータルブレーキ液圧PT2を分担荷重比RFR,RFL,R
RR,RRLに従って分配することにより、各車輪ブレーキ
FR〜BRLの目標ブレーキ液圧PFR,PFL,PRR,PRL
を定めてモジュレータ2FR,2FL,2RR,2RLを制御す
るようにしたことにより、積荷や乗員の増減等による重
量のアンバランスがあったとしても制動時に安定性を保
ち、またノーズダイブ等を減少させることができる。
【0058】また車両の前後方向および左右方向加速度
SX,GSYをそれぞれ検出して車両重心位置の見掛け上
の移動方向および移動量を求め、制動時に車輪がスリッ
プしたことを検出したときには、平面視においてスリッ
プ状態にある車輪と見掛け上の車両重心位置とを結ぶ直
線上でスリップ状態にある車輪から遠ざかる側に移動す
るようにして見掛け上の車両重心位置を補正することに
より、車両のスリップ検出時に前輪側および後輪側のう
ち非スリップ状態に在る車輪がより多く属する側の分担
荷重が大きくなるようにして、制動力を定めるようにし
ている。したがって乗員が要求する全体の制動力を一定
としながら、その範囲内で最大の制動力を発揮すること
ができる。
【0059】しかも見掛け上の車両重心位置の強制移動
にあたって、前輪側への移動量が後輪側への移動量より
も大きくなるように、第(5)式〜第(8)式で用いら
れる定数DABS-F ,DABS-R をDABS-R >DABS-F とな
るように設定しているので、制動時の車輪スリップ発生
に伴うABS制御の頻度が前輪側でより多くなるように
して、車両の安定性をたかめることができる。
【0060】さらに補正後の分担荷重WTFR′〜W
RL′に基づいて各車輪WFR〜WRL毎の分担荷重比
FR,RFL,RRR,RRLを求めるようにしたので、配分
率変更時に配分率増大側の車輪に対して適正な配分で増
大量を分散させることができる。
【0061】ところで、前後方向加速度GSXおよび左右
方向加速度GSYが大きくなると、荷重が大きくなってい
る側の車輪ブレーキにブレーキ液圧の殆ど全てが作用す
る事態が考えられる。この際、タイヤ特性が荷重変化に
対して全く比例的であってしかもコーナーリングフォー
スと全く独立に制動力が得られるのであれば、問題はな
いが、実際にはそうではなく、荷重増加によるタイヤ発
生力上限の増加が荷重が大きくなった領域で鈍くなり、
またコーナーリングフォースと制動力とは強い相関関係
にあってコーナーリングフォースが強いときには大きな
制動力は得られないものである。つまり、このような状
況下で無理に制動させると、コーナーリングフォースが
急激に減少する。しかるに、強制移動後の重心位置のX
座標GX′およびY座標GY ′に基づいて、上記第1補
正トータルブレーキ液圧PT1のゲイン補正を行なうよう
にしているので、上記コーナーリングフォースの急激な
減少が回避される。
【0062】しかもステアリング角θに基づいて定めた
規範ヨーレートYB と、実際のヨーレートYA との偏差
に基づいて定まるヨー制御量YC を、分担荷重比RFR
FL,RRR,RRLの演算要素に加えることにより、目標
ブレーキ液圧PFR,PFL,P RR,PRLの分配を目標旋回
量と実際の旋回量との偏差に基づいて変更するととも
に、分担荷重比RFR,RFL,RRR,RRLの総和を一定と
したので、トータル制動力を変化させることなく、した
がって車両の加、減速度を一定に保ちながら、ブレーキ
液圧の配分を行なうことで、安定した前後方向加速度と
ステアリング操作に適切に応じた旋回運動を得ることが
できる。
【0063】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0064】たとえば上記実施例では各ブレーキBFR
FL,BRR,BRLの仕様を同一とし、トータル前後力設
定手段13において、トータル制動力に対応するものと
してトータルブレーキ液圧PT を設定するようにした
が、同一仕様ではないブレーキを用いることも可能であ
り、その場合には、トータル制動力を分担荷重比で分配
し、分配後の制動力をブレーキ液圧に変換してブレーキ
の制御を行なうようにすればよい。
【0065】また本発明は、四輪駆動車で車輪前後力と
しての駆動力を各車輪WFR〜WRL毎に制御するものにつ
いても適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、車両の乗員が要求するトータルの車輪前後力を不変
としながら、配分率変更時に配分率増大側の車輪に対し
て適正な配分で増大量を分散するようにして、トータル
の車輪前後力の範囲内で最大の車輪前後力を発揮させる
ことが可能となる。
【0067】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の構成に加えて、前記配分率の変更にあた
って、前輪側目標車輪前後力を大きくするときの変更量
を後輪側目標車輪前後力を大きくするときの変更量より
も大きく設定するので、車輪スリップ発生の頻度が前輪
側でより多くなるようにして車両の安定性向上に寄与す
ることができる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の制動系を示す図である。
【図2】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ブレーキ踏力に応じたトータルブレーキ液圧の
設定マップを示す図である。
【図4】車両の前後方向に沿う重心位置の見掛け上の移
動を説明するための図である。
【図5】車両の左右方向に沿う重心位置の見掛け上の移
動を説明するための図である。
【図6】重心位置のXY座標上での見掛け上の変化を説
明するための図である。
【図7】重心位置強制移動量演算手段の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】重心位置のXY座標上での強制移動を説明する
ための図である。
【図9】重みづけ係数の設定マップを示す図である。
【図10】時定数の設定マップを示す図である。
【図11】ブレーキ操作に応じたX軸・Y軸移動量の変
化の一例を示す図である。
【図12】故障診断マップを示す図である。
【図13】車速に対応した補正率を示す図である。
【図14】強制移動後の重心位置のX座標に対応した補
正率を示す図である。
【図15】強制移動後の重心位置のY座標に対応した補
正率を示す図である。
【図16】ヨー制御量演算手段の構成を示すブロック図
である。
【図17】車速に対応した規範ヨーレートを示す図であ
る。
【図18】車速に対応した補正率を示す図である。
【図19】前後方向加速度に対応した補正率を示す図で
ある。
【図20】左右方向加速度に対応した補正率を示す図で
ある。
【符号の説明】
FR 右前輪 WFL 左前輪 WRR 右後輪 WRL 左後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 8/58 B60T 8/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車輪(WFR,WFL,WRR,WRL
    に付与する前後力を個別に制御可能な車両において、
    車輪(WFR,WFL,WRR,WRL)に付与する前後力の総
    和であるトータル前後力の各車輪(W FR ,W FL ,W RR
    RL )毎の分担荷重を車両の静止状態で設定し、車両の
    前後方向および左右方向加速度に基づいて車両重心位置
    の見掛け上の移動方向および移動量を求めるとともに、
    その移動方向および移動量に応じて見掛け上の車両重心
    位置を定め、車輪がスリップしたことを検出したとき
    に、平面視においてスリップ状態にある車輪と見掛け上
    の車両重心位置とを結んだ直線上で前記車輪から遠ざか
    る側に移動するように見掛け上の車両重心位置を補正
    し、補正後の見掛け上の車両重心位置に基づいて前記設
    定分担荷重を補正し、補正した分担荷重に基づいて各車
    輪(W FR ,W FL ,W RR ,W RL )毎に車輪前後力の配分率
    を定めることを特徴とする車両における車輪前後力制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記配分率の変更にあたって、前輪側目
    標車輪前後力を大きくするときの変更量を後輪側目標車
    輪前後力を大きくするときの変更量よりも大きく設定す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両における車輪前
    後力制御方法。
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