JPH04220263A - 人工弁シール装置の製造方法 - Google Patents

人工弁シール装置の製造方法

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JPH04220263A
JPH04220263A JP2411686A JP41168690A JPH04220263A JP H04220263 A JPH04220263 A JP H04220263A JP 2411686 A JP2411686 A JP 2411686A JP 41168690 A JP41168690 A JP 41168690A JP H04220263 A JPH04220263 A JP H04220263A
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勝也 土本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工弁シール装置の製造
方法に関するものであり、特に抗血栓性に優れた安全性
の高い人工弁シール装置の製造方法に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来より血液ポンプを製作する時には、
ポンプのハウジング部分を簡便で再現性を良く製作でき
るようにする(具体的には同じ形状のものを多数製作す
る)ために、血液ポンプハウジングを硬質ポリウレタン
の真空注型によって作成している。しかしこのようにし
て作成されたハウジングは堅いために、その流入拍出ポ
ート部分に人工弁を圧入し固定する方法を採用すること
が難しく、このため何等かの型で人工弁を機械的に固定
する必要があった。このような観点から2つに分割した
コネクタに人工弁を組みつける方法が開発されてきてお
り、こうした人工弁シール装置の製造方法としては、特
開昭61─176355号,特開昭63─246173
号公報等に記載されたものが良く知られている。以下に
図面を参照してこれらの実施例の人工弁シール装置の製
造方法を説明する。
【0003】第10〜13図は、特開昭61─1763
55号公報に記載されたものであり、この図に基づいて
この例の人工弁シール装置を説明すると、まず第10図
のように、一方の開放端内面にリング状凸部141aを
、他方の開放端に段部142aを設けた第1の円筒状シ
ェルモールド140aを用意する。このシェルモールド
は、例えばエポキシ樹脂が離型可能である材質、例えば
テフロン,テトロン,ポリプロピレン等からなっており
、矢印143方向へエポキシ樹脂又は金属からなる上記
のコネクタ管状部133aを凸部141aまで挿入でき
るサイズになっている。
【0004】同様に、第11図に示す様に、一方の開放
端内面にリング状凸部141bを、他方の解放端に段部
142bを設けた例えばポリプロピレン製の第2の円筒
状シェルモールド140bを用意し、この中へエポキシ
樹脂又は金属からなる上記したコネクタ管状部133b
を凸部141bの位置まで挿入しておく。
【0005】次に両シェルモールド140aと140b
とを第11図の状態から、第12図のように角段部14
2a,142bが互いに嵌合するように接合せしめる際
、この接合ラインの内面に、人工弁107の弁壁120
を密着させた人工弁セット用の弾性体マウント131を
接着する。
【0006】次いで第13図のように、全体を矢印14
4の如くに円周方向に回転(例えば数1000rpm 
)させながら、内方へ挿入したシリンジ145からエポ
キシ樹脂130を所定量注入する。この結果、注入され
た樹脂はシェルモールド140a,140bの回転によ
り一様に管状部133aとマウント131との間でリン
グ状に分布せしめられる。この際、人工弁107の可動
部(オクルーダー)が開閉しないように適当な手段で固
定しておくのがよい。更に、樹脂130を弁107の他
方の側へも注入するが、これはマウント131をこの両
側へ樹脂が浸透するような形状(例えば弾性体マウント
131に貫通孔を設ける等)にしておけば実現できる。 或いは、モールド140bの側からも上記と同様のシリ
ンジを挿入して別々に樹脂を注入することもできる。
【0007】しかる後、エポキシ樹脂130を加熱硬化
させ、人工弁107をエポキシ樹脂130で接着固定す
ると同時に、両コネクタ管状部133a─133bを一
体に連結する。そして更に、人工弁107を内蔵したコ
ネクタ133からシェルモールド140a,140bを
分離し、完成品としてのコネクタ33を得る。
【0008】また第14,15図は特開昭63─246
173号公報に記載された人工弁シール装置の製造方法
である。
【0009】図において、コネクタ133は、雄ねじ1
30aが螺刻された第一の管状体133aと、雌ねじ1
30bが螺刻された第二の管状体133bと、第二の管
状体33b中に嵌入する弾性マウント131と、人工弁
7とを有していて、人工弁107はマウント131に嵌
入する。両管状体133a,133bはポリカーボネー
ト又はエポキシ樹脂を材料としている。第一の管状体1
33aの端面には第一の環状パッキン材132Aが一体
に固着して設けられている。第二に管状体133bの雌
ねじ130bに接する部分には、雌ねじ130bの内径
よりも大径で奥側の内径よりも大径な空間136が形成
されていて、人工弁107が嵌入したマウント131が
空間136に挿入される。第二の管状体133bの空間
136に接する面には、空間136よりも外径の大きい
第二の環状パッキン材132Bが一体に固着して設けら
れている。環状パッキン材132A,132Bは、ポリ
ウレタン系の抗血栓性材料からなっていて、これらの内
径は、これらに接する両管状体133a,133bの夫
々の内径と同じにしてある。
【0010】第15図の状態から上記にように各構成部
分をセットし、雄ねじ30aと雌ねじ130bとからな
る対のねじ130を螺合させ、締付けて第14図の状態
に組立ててコネクタ133とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭61─176355号に記載されているものは、接
着剤としてのエポキシ樹脂を使用しているが、エポキシ
樹脂は弾性を持たないために弁の開閉に伴う衝撃を吸収
できない。このため人工弁と管体との接着がはがれる恐
れがあり危険である。また管体と人工弁が堅い樹脂で接
着しているため、人工弁の開閉音は吸収されずに管体全
体に響くことになり、人工心臓を装着している患者には
多大な心理的不安感を与える。
【0012】さらに人工弁を支持している弾性体マウン
トは環状であり、人工弁の両側の管体の固定は人工弁の
エッジ部分での接着のみでなされているわけであり、強
度的に非常に弱く、僅かな曲げ力によってもこの部分で
両側の管体が外れてしまう恐れがある。接着剤として使
用する樹脂によってコネクタ全体の強度を保っているた
め、エポキシ樹脂以外の樹脂を使用する場合でも弾性を
持つ樹脂を使用することは不可能である。
【0013】また特開昭63─246173号に記載さ
れているものは、パッキンの材料として、抗血栓性ポリ
ウレタンの溶液を使用し、これを所定の位置に塗布した
後溶剤を蒸発させてパッキンとするが、溶剤を蒸発させ
る際に体積の減少が不可避的に起きる。この溶液を所定
の範囲内に塗布するためにシリコーンゴムの栓を使用し
ているが、栓の壁付近に塗布された抗血栓性ポリウレタ
ンは、表面張力や溶液自体の粘性等により所定の厚みの
パッキンよりも厚くなる。ここに人工弁を組み付けた場
合、この厚みが異なる部分は血流中にはみ出し血栓形成
の可能性が高くなる。この厚みが異なる部分を除去しよ
うとすると、パッキンとして製作した部分を傷つけるこ
とになり本来の用途を達し得ない。
【0014】また2分割された管体を各々に刻まれたね
じに沿ってねじ込み、人工弁を固定する際、最終的に人
工弁を締め付ける段階において分割された管体と人工弁
は、捻れながら締め付けられることになる。この結果、
環状のパッキン材はこのねじれを吸収するためパッキン
材にシワがより、人工弁との間に隙間が生じたり段差が
生じたりし、血栓が形成される可能性がある。
【0015】さらに人工弁を管体に組み込む際、人工弁
の周囲に管状のマウントを設置し、これにより人工弁の
位置ぎめを行っている。人工弁の弁輪の外側に刻まれた
溝部にマウントをはめ込むためにはマウントはゴム状弾
性体である必要があるが、これを人工弁にはめ込む際に
マウントにひきつれ等が生じ易く、結果として人工弁の
中心を厳密に管体の中心と合致させることが難しい。人
工弁と管体の中心がずれると隙間や段差が生じ血栓形成
の危険性が高くなる。
【0016】また、前記パッキン材は薄いシート状を成
しているので、パッキン材自体に弾性があったとしても
弁の開閉に伴うショックを十分に吸収できず、人工弁の
破壊につながる危険性がある。また管体全体に弁の開閉
音が大きく響いて、この装置を使用している患者に不安
感を与える等の問題点がある。
【0017】そこで本発明では、人工弁を取付けるポー
ト端部分及びコネクタ端部分に内型と外型を利用して、
あらかじめ弾性弁座を形成し、ポート端部分及びコネク
タ端部分に形成された弁座間に人工弁を配置し、締結リ
ングを利用して、両弾性弁座間に人工弁を挟持した状態
でポート端部分及びコネクタ端部分を接続するようにし
て、前述の問題点を解決せんとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため本発明では、血
液流入拍出ポート端部とこれに接続するコネクタ端部に
型を使用して弾性弁座を形成し、これらポート端部とコ
ネクタ端部に形成された弾性弁座間に人工弁を配置し、
コネクタ側にゆるく嵌合された締結リングをポート側に
形成されたねじ部と螺合させながら前記弾性弁座間に前
記人工弁を挟持するようにして人工弁シール装置を製造
するようにし、これを問題点解決の手段とするものであ
る。
【0019】血液ポンプのポート部分に分割式の人工弁
組み込みコネクタを設置し、ここに弾性ポリウレタン製
の弁座を形成し人工弁を組み込む。ついで締結リングに
より人工弁に全く捻れ力を加えずに挟み込み人工弁シー
ル装置を製造する。
【0020】このようにして人工弁シール装置を製造す
ると、弾性ポリウレタン製の弁座が人工弁の開閉に伴う
ショックを吸収し人工弁と弁座に間に隙間が生じること
が無い。なおかつ弁の開閉音をも吸収し使用する患者に
不安感を与えない。また人工弁を挟むコネクタ部分が3
分割で、人工弁とこれを固定する弁座とは全く捻れるこ
となく垂直に人工弁を挟むため、弁座にシワがよったり
隙間が生じたりすることがなく抗血栓性に優れ安全であ
る。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例としての
人工弁シール装置の製造方法を説明する。
【0022】第1図は人工弁を取付けるポート部分の断
面図、第2図は人工弁シール装置を製造する際に使用す
る内型の側面図、第3図はポート部分に内型及び外型を
取付け、弁座を作製する状態を示す断面図である。
【0023】先ず第1図において、血液ポンプアッパー
ハウジングの血液流入拍出ポート(以下ポートと略す)
部20先端外側に、このポート部20分にはまり合うよ
うに製作したポート金具21を接着する。次に第2図に
示すような形状の内型31をポート部20に挿入する。 内型31は一端の外径32を血液ポンプポート部20内
径よりも僅かに大きく製作されており、人工弁1とはま
り合う部分33は人工弁1の弁輪12(第7図参照)の
外径よりも僅かに小さい外径に製作され、さらに部分3
3の上段部34は、ポート金具21の先端部内径よりも
僅かに小さい外径34に製作されている。この内型31
は一体に形成されており、外径の異なる部分の軸は一致
している。内径31の材質は後に述べる弾性ポリウレタ
ンとの接着性が低く、素材自体がある程度の弾力性を持
つものならばどの様なものでも良いが、実施例ではテフ
ロン樹脂を用いている。この内型31のポート部20に
挿入される部分32は、前述のようにポート部20内径
よりも僅かに大きい外径32を持っているので、内型3
1は僅かに力を加えながら挿入されると、その部分から
移動することはない。つぎにポート部20に接着固定し
たポート金具21の先端部外側に、これとはまり合う形
状に加工した外型35を挿入する。材質は内型31と同
様に本実施例ではテフロン樹脂を用いている。この外型
35と先程の内型31に挟まれた空間をキャビティ50
と呼ぶ。このキャビティ50は、人工弁1の固定弁座6
1を形作る部分51と最初に樹脂を流し込むランナー5
3と呼ぶ部分とが、ゲート52と呼ばれる細い通路で連
通した構造を成している。このランナー53部分に充分
以上の適当量の弾性ポリウレタン溶液60を流し込み、
ハウジング全体を真空容器にいれ、真空ポンプを用いて
10−2torr程度の真空に2〜3分間さらす。これ
によりキャビティ50内に巻き込まれている空気は取り
除かれる。その後真空容器内を徐々に常圧に戻すと、キ
ャビティ50内には大気圧によって弾性ポリウレタン溶
液60が全く気泡等を含まない状態で充填される。この
弾性ポリウレタン溶液60は各々液状の、ポリオールと
ポリイソアネートからなる主剤と硬化剤を1:1の重量
混合比で混ぜ合わせると室温でおもむろに反応し、混合
直後は1000cp程度の粘度を持つ液体であった物が
、60分後にはショアーA硬度70度程度の弾性を持つ
ポリウレタンエラストマーが得られるものである。この
ポリウレタン溶液60は接着剤としても使用可能である
ため、弁座61が製作されるキャビティ50の一方の壁
をなすポート金具21と接着し、使用中に剥がれたりす
ることはないが、更に万全を期すためにポート金具21
のキャビティ50に面する部分を珪素系カップリング剤
などで処理しておくと更に接着は強固なものとなる。な
おこの弾性ポリウレタン溶液60を充填する工程は、弾
性ポリウレタン溶液60の主剤と硬化剤をあらかじめ別
々の容器に計り取り、これらとハウジングを予め真空容
器内にいれ、真空容器内を真空にしてから弾性ポリウレ
タン溶液60の主剤と硬化剤を混合し、これをキャビテ
ィ50に流し込むことで更に作業時間を短縮することが
可能である。 弾性ポリウレタン溶液60が完全に硬化した後、外型3
5及び内型31を取り外す。人工弁1を固定する弁座6
1部分はランナー53部分と弾性ポリウレタンの細いゲ
ート52でつながっているが、外型35を取外した後、
このゲート52部分をナイフ等で切り放すによって簡単
に分離でき、目的とする弁座61部分の人工弁1を固定
する溝62には何等影響を及ぼさない。
【0024】以上のようにして製作された弁座61は、
ポート20の軸心と弁座61部分の人工弁1固定用溝6
2の軸心が一致しているため、この部分に人工弁1を組
み付けた際に人工弁1の軸心とポート部20の軸心が一
致する。そのためこの部分に段差や隙間は生じる恐れが
なく、血栓形成の危険性を大幅に減ずることが出来る。 弁座61を製作した血液ポンプ91のアッパーハウジン
グはこの後通常の方法でダイヤフラムと一体化すること
ができ、弁座61を製作することによる後工程への影響
はない。
【0025】一方カニューレ92と接続するコネクタ2
4部分に人工弁1固定用弁座63を一体に成形する際も
これと同様の方法による(第5,6図参照)。コネクタ
とはまり合う内型36と外型37によって形作られるキ
ャビティ55内に充分量以上の弾性ポリウレタン溶液6
0を流し込み真空容器内で真空にさらし、これを大気に
解放することでキャビティ55内には弾性ポリウレタン
が充填される。ポリウレタンの硬化後外型37及び内型
36を取り外すが、この際ゲート56部分をナイフなど
で切り放すことでランナー57と弁座63部分は人工弁
1固定溝64部分になんら損傷を与えずに分離すること
が出来る。
【0026】以下人工弁の組み込み手順を第7図に基づ
いて説明する。この人工弁1組み込みコネクタ部分93
に人工弁1を密に組み込むには、まず人工弁1を血液ポ
ンプのポート部20に製作した弁座61の溝62部分に
挿入する。弁座61の溝62の内径は人工弁1の弁輪1
2の外径よりも僅かに小さく製作されているので、溝6
2の中で人工弁1がガタつくことがない。また弁座61
の溝62の深さは人工弁1の弁輪12の厚みの半分より
も僅かに浅い。ついでカニューレ92と接続するコネク
タ24に製作された弁座63の溝64を、ポートの弁座
61からはみ出している人工弁1の弁輪12部分と嵌め
合わせる。コネクタ24に製作された弁座63もポート
に製作された弁座61と同様に、弁座63の溝64の内
径は人工弁1の弁輪12の外径よりも僅かに小さいので
、人工弁1とコネクタ24の位置関係がずれることはな
い。またコネクタ24に製作された弁座63の溝64の
深さは、人工弁1の弁輪12の厚みの半分よりも僅かに
浅い。即ち、この様にポート部20と人工弁1とコネク
タ24を嵌め合せた段階では、ポート部20側の弁座6
1とコネクタ24側の弁座63には僅かな隙間69が生
じる。このような状態で締結リング26をねじ込む。 締結リング26には、ポート金具21の外側に刻まれた
ねじ22と噛み合うねじ28が内側に刻まれており、ま
たねじと反対側の端内側に設けたエッジ27とコネクタ
24外側のエッジ25が噛み合うようになっている。ま
た締結リング26はポリアセタール樹脂などの表面摩擦
係数の小さな素材により製作されているので、コネクタ
24と締結リング26は滑りながら噛み合うことになる
。或いは締結リング26とコネクタ24のエッジ25に
、滑りよい素材で製作したスリップリング29を挿入し
てもよい。
【0027】以上詳細に説明したように人工弁シール装
置は製造されるので、抗血栓性に優れた安全性の高い人
工弁シール装置を得ることができると共に、人工弁など
の交換も簡単に行うことができ、極めて実用性も高い。 また締結リング26をねじ込んでいってもコネクタ24
は回転せず人工弁1を垂直に押し付けることになり、こ
のため弁座61,63がヒキツレを起こして人工弁1と
の間に隙間を生じたりすることがなく、血栓形成の可能
性は大幅に低くなる。弁座61,63は弾力性を持つ弾
性ポリウレタンによって製作されているので締結リング
26を締め込んでいっても破壊することはなく、弁座6
1,63と人工弁1の間に隙間を生ずることなく密着す
る。さらにポート部20側とコネクタ24側の弁座61
,63の間に人工弁1の弁輪12よりも外側で生じてい
た隙間69は、弁座61,63が弾性変形して人工弁1
と密着するにしたがって無くなり、これがまた締結リン
グ26の締め込みすぎに対するストッパーとなっている
。即ち締結リング26の締め込み量は、この隙間69の
初期値を適当に設定することでコントロールされるため
、締め込みトルクなどを厳密に計測しながら作業する必
要がない。
【0028】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、従来技術で
は人工弁を組み込んだコネクタを使用する際には、コネ
クタを血液ポンプの血液流入拍出ポート部分及び生体側
に接続されたカニューレとの双方に挿入しなければなら
ず、結果として生じる内径の段差は2箇所になるが、こ
れに比較して本発明では血液ポンプの血液流入拍出ポー
ト部分に形成されたコネクタ部分に人工弁を組み込むた
め、生じる内径の段差は血液ポンプとカニューレの接続
部分の1箇所だけである。この様に内面の段差の数が減
ればそれだけ血栓形成の可能性は低くなる。更に人工弁
部分を血液ポンプ本体に組み込んでいるため人工弁の固
定に必要な長さが短くなり、カニューレの長さや血液ポ
ンプの取付けに際して自由度が増す。
【0029】コネクタの外径とカニューレの内径は、コ
ネクタの外径の方を大きく設定してある。これは接続時
にカニューレの弾性変形によって、コネクタとカニュー
レに隙間が生じないようにカニューレの弾性によってコ
ネクタを締め付けるためである。またコネクタの血液ポ
ンプやカニューレとの接続端は鋭利に尖っているが、こ
れはこれらと接続した際にこの部分に隙間や段差が生じ
ないようにしたものである。このため、これらとコネク
タの接続の際にはコネクタの先端でこれらの内面に傷を
つけないように細心の注意を必要とする。補助心臓使用
時に人工弁に不具合が生じた場合、人工弁の交換が必要
となることがあるが、従来技術ではコネクタ部分をカニ
ューレ及び血液ポンプから取り外す必要がある。しかし
本発明では人工弁を組み込んだコネクタ部分を分離する
ことで人工弁の交換が可能であり、その様な作業時に大
幅な所用時間の短縮とカニューレなどの内面に傷をつけ
る可能性を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】人工弁を取付けるポート部分の断面図である
【第2図】人工弁シール装置を製造する際に使用する内
型の側面図である。
【第3図】ポート部分に内型及び外型を取付け弁座を作
製する状態を示す断面図である。
【第4図】ポート部分に出来上がった弁座を示す断面図
である。
【第5図】人工弁を取付けるコネクタ部分に弁座を作製
する状態を示す断面図である。
【第6図】コネクタ部分に出来上がった弁座である。
【第7図】人工弁シール装置の組立手順を示す図である
【第8図】組立完成後の人工弁シール装置の断面図であ
る。
【第9図】血液ポンプ使用状態図である。
【第10図】従来の人工弁シール装置の製造手順説明図
である。
【第11図】従来の人工弁シール装置の製造手順説明図
である。
【第12図】従来の人工弁シール装置の製造手順説明図
である。
【第13図】従来の人工弁シール装置の製造手順説明図
である。
【第14図】他の従来例としての人工弁シール装置の組
立完了図である。
【第15図】他の従来例としての人工弁シール装置の製
造手順説明図である。
【符号の説明】
1  人工弁 12  人工弁弁輪 20  ポート 21  ポート金具 22  ねじ 24  コネクタ 25  エッジ 26  締結リング 27  ねじ 28  エッジ 29  スリップリング 31  内型 32  外径 33  外径 34  外径 35  外型 36  内型 37  外型 50  キャビティ 51  弁座部分 52  ゲート 53  ランナー 55  キャビティ 56  ゲート 57  ランナー 60  弾性ポリウレタン溶液 61  弁座 62  溝 63  弁座 64  溝 69  隙間 91  血液ポンプ 92  カニューレ 93  コネクタ構造 94  心臓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  血液流入拍出ポート端部とこれに接続
    するコネクタ端部それぞれに型を使用して弾性弁座を形
    成し、これらポート端部とコネクタ端部に形成された弾
    性弁座間に人工弁を配置し、コネクタ側にゆるく嵌合さ
    れた締結リングをポート側に形成されたねじ部と螺合さ
    せながら前記弾性弁座間に前記人工弁を挟持しポート端
    部とコネクタ端部とを接続するようにしたことを特徴と
    する人工弁シール装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100805831B1 (ko) * 2007-02-06 2008-02-21 주식회사 사이언씨티 개별 대동맥 판막엽 성형을 위한 템플레이트
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