JPH03242143A - 人工心臓装置の接続構造ならびに人工弁リングの製造方法 - Google Patents

人工心臓装置の接続構造ならびに人工弁リングの製造方法

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JPH03242143A
JPH03242143A JP2036308A JP3630890A JPH03242143A JP H03242143 A JPH03242143 A JP H03242143A JP 2036308 A JP2036308 A JP 2036308A JP 3630890 A JP3630890 A JP 3630890A JP H03242143 A JPH03242143 A JP H03242143A
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Japan
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artificial valve
artificial
valve
jig
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JP2036308A
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Katsuya Tsuchimoto
勝也 土本
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Japan Science and Technology Agency
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Research Development Corp of Japan
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医療用の人工心臓装置の接続m造及び人工弁
リングの製造方法に関する。具体的には、人工心臓装置
のカニユーレ結合部分に人工弁を内蔵するようにした接
続構造ならびにその結合部分内に配設される人工弁の製
造方法に関する。
(従来の技術) 心臓及びこれに関連する人体部位の外科的手術を実施す
る際、−時的に心@機能を代替又は補助するための人工
心臓装置が屡々用いられる。
人工心臓装置は、血液を導入り拍出するための血液導管
を備えたハウジングと、ハウジング内に収容された血液
チヱンバーを有し、血液チェノバーに拡張収縮を繰り返
させることにより、人体から血液を装置内に導入してこ
れを再び人体内に拍出するようになっており、上記の各
血液導管の先端部は、人体の血管に連結されるカニユー
レの端部と結合されている。
このような人工装置においては、血液の導入側及び抽出
側の血液導管のそれぞれに、血液の逆流を阻止するため
の人工弁を配設することが必要であるが、従来、この人
工弁は、人工心臓装置のハウジングの一部をなしている
血液導管の内周壁に取り付けられていた。
しかし、このようにハウジングの一部である血液導管の
内部に人工弁を取り付けることは、著しい不都合を伴わ
ざるをえない。すなわち、人工弁は、その取は部分に段
差や隙間が生じないように取けけなけれはならず、この
部分に段差や隙間が生じると、血液が滞習して血栓が生
じ、人工心臓使用時に重大な危険が発生するおそれがあ
る。ところが、隙間や段差が生じないように人工弁を取
り付けるためには、取付部分を極めて高精度に成形しな
ければならないが、ハウジング全体の成形に際して、人
工弁取付は部分のみを特に高精度に成形することは困難
である。さらに、ハウジングの血液導管内に人工弁を取
り付けてしまうと、それを取り外すことが難しいため、
人工弁の交換の必要が生じても、交換作業が極めて困難
にならざるをえない。
このため、最近、人工弁をハウジングの血液導管内部に
取り付けることなく、ハウジングとカニユーレとを結合
するためのコネクター内に、人工弁を固定的又は取り外
し可能に取り付け、人工弁交換の必要が生じた場合には
、人工弁を固定的に取り付けたコネクター自体を交換す
るようにしたり、あるいは、コネクターを分解して人工
弁のみを取り外した上で交換するようにする方式が提案
されている。例えば、特開昭61−176355号には
、コネクター内部に人工弁を固定する方式のものが記載
され、また、特開昭63−248173号には、コネク
ターを二つに分解し、その間に人工弁をはさんで取り付
ける方式のものが記載されている。これらの方式によれ
ば、旧来の方式よりも人工弁の取付けや交換を容易に行
うことができ、また、ハウジングの製造コストを低減す
ることができる。
しかし、コネクター内部に人工弁を取り付けるようにす
る上記の公知技術においても、次に述べるような不都合
が伴わざるをえない。
まず、特開昭61−176355号記載の技術において
は、コネクター内 キシ樹脂製)を二つに分割し、二の二つの管体な管状の
治具内に直列に並べ、その二つの管体の対向端部間に、
弾性体の環状マウントに支持された人工弁を配置し、治
具を回転させながら、管体の端部と環状マウント (及
び人工弁のエツジ)の間にエポキシ樹脂の接着剤を注入
して二つの管体と人工弁を一体に接着して、一つの管体
の内部に人工弁が固定された形状のコネクターを形成し
、治具から取り出したこのコネクターを、その一端側を
人工心臓ハウジングの血液ポート先端に、他端側なカニ
ユーレの端部に挿入することによってハウジングとカニ
ユーレを結合すると共に、人工弁が交換可能なコネクタ
ー内部に位置するようにしたものである。
しかし、上記の公知技術においては、まず、人工弁接着
箇所が脆弱になり易い不都合がある。すなわち、2つの
硬質の管体と人工弁との間には、固化した接着剤のみが
存在するにすぎないから、コネクターに強い曲げ応力や
ひねり応力が作用した場合には、二の接着剤部分が破壊
され、人工弁が剥離したリコ不りターの管体が折れたり
するおそれがあり、二のような事態が人工心臓使用中に
発生すると、重大な危険を招くことになる。また、人工
弁接着箇所を含めて管体全体が硬質物質で形成されるこ
とになるため、人工弁作動時の−i撃が吸収されずに管
全体に大キ<讐き、患者に無用の不安感を与えるおそれ
がある。さらに、管状コネクターでハウジングとカニユ
ーレを結合する場合には、コネクターの端部によって血
液流路内に段差が生じることを防ぐため、コT、クター
の両端は鋭いエツジ状に形成せざるをえない。しかし、
このようにすると、比較的柔軟な物質で形成されている
カニユーレにコネクターを挿入する際、カニユーレの壁
面を傷つけるおそれがあるので、挿入を極めて慎重に行
わなければならない。したがって、コネクター内部に人
工弁を固定すると、人工弁交換の都度、コネクターをカ
ニ晶−しから外して別のコネクターを再び挿入しなけれ
ばならず、二のことは、人工弁の交換の迅速容易性と安
全性を大きく低減させることになる。
次に、前記特開昭63−246173号記載の公知技術
においては、コネクターを、互いに螺合される二つの管
体部分(すなわち、ハウジングに結合される部分とカニ
ユーレに結合される部分)に分割し、一方の管体の端部
に形成される凹溝内に、マウ・ンI・に支持された人工
弁を嵌入し、しかる険に両管体部分を互いに螺合して人
工弁内蔵コネクターとするものである。二の方式によれ
ば、二つの管体と人工弁を接着剤で接着することによる
接着部分の脆弱性を免れることができ、また、人工弁交
換の際には、コネクターを構成する二つの管体を、それ
ぞれハウジングとカニユーレに結合した状態のままで互
いに離脱させ、人工弁のみを取り出して交換すればよい
ので、人工弁の交換が容易となる。
しかし、この公知技術においても、二つの管体部分を互
いに回転させながら螺合しなければならないことと、マ
ウントに支持された人工弁を、そのまま管状体端部の凹
溝内に嵌入していることに問題がある。
すなわち、二つの硬質管体の間に人工弁を挿入して取り
付ける際には、人工弁の安定や隙間防止のために、人工
弁と管体との間に弾性体のバッキング材を介在させる必
要があるが、両管体を回転して螺合させる際、パフキン
グ材にはひねりによる変形やひきつれが生じ、そのため
人工弁の取付は箇所に、血栓の原因となる隙間や段差が
生じ易い。上記の公知技術においては、これを防ぐため
に管体に固着したバッキング材を用いることが提案され
ているが、この方法によっても、上記のような不都合を
充分に防止することは困難である。
また、人工弁のエツジ付近は単純な形状ではないため、
単にこれをマウンI・に支持させたままの状態で二つの
管体の間に嵌入して取付けると、FIJI間や段差の形
成を充分に防止することが困難である。
さらに、一方の管体はハウジングに、他方の管体はカニ
ユーレに、それぞれ挿入固定されているので、螺合状態
の二つの管体を相互に離脱させるためには、ハウジング
やカニユーレ自体を回転させなければならないことにな
り、二のことは、人工弁の交換作業に支障をもたらすお
それがある。
(発明によって解決しようとする課題)上記のとおり、
コネクターの内部に人工弁を取り付け、それによって人
工弁の取り付けや交換を容易にしようとする公知の試み
は、コネクター及び人工弁取付は強度1人工弁の取り付
けや交換の容易性、人工弁取り付は部近傍の隙間や段差
の形成防止等の点で未だ不十分である。
本発明は、公知技術における前記のような不都合を伴う
ことなく、人工弁を内蔵すると共に、人工弁の取り付け
や交換が容易であってしかも十分な強fや安定性を有し
、かつ血液流路における段差や隙間による血栓形成のお
それのない、人工心臓接続部の構造、ならびに、そのよ
うな接続構造内に取りけけるのに適した人工弁リングの
製造方法を提供することを技術課題とするものである。
(1題解決のための手段) 本発明の人工心臓接続構造においては、人工弁は弾性体
の円筒状人工弁リングの内周面に固定されており、この
人工弁リングが、人工心臓側の血液導管先端の凹溝(第
1の凹溝)とカニー−レ側の管状接続具端部の凹溝(第
2の凹溝)によって形成されるスペース内に嵌入されて
おり、さらに、この状態の血液導管と管状接続具が、両
者の外周を覆う緊締リングによって連結緊締されている
連結緊締は、緊締リングの内周と血液導管外周との螺合
によって行なわれるが、緊締リングと管状接続具とは螺
合することな(、緊締リングの係合部と管状接続具の肩
部との係合により、管状接続具と人工弁リングが血液導
管に押し付けられる緊締状態となっている。
また、人工弁リングの内径は、血液導管の人工弁リング
接続側の内径及び管状接続具の人工弁り/り接続側内径
と等しくなるように形成されている。。
さらに5 人工弁リングにおいては、人工弁のエツジ部
を、弾性体の円筒形リングの内周壁に埋設することによ
って、人工弁が固定されている。
次に、前記人工弁リングは次のようにして製造される。
まず、内周側に人工弁保持用の突起を有する人工弁保持
リングを用意し、その突起によって人工弁を保持リング
の内側に保持する。このようにして人工弁を保持した保
持リングを、回転可能な成形用治具の凹部内に配置し、
凹どの開口側を蓋部材で覆う。蓋部材には、上記保持リ
ングの内径よりも小さな径の貫通孔が設けられている。
この際、蓋本体に上記のような貫通孔を形成して蓋本体
のみで開口を覆うようにしてもよいが、蓋部材を、蓋本
体と、蓋本体と保持リングの間に介在するスペーサとか
らなるように構成し、スペーサには上記のように径の貫
通孔を設け、蓋本体の貫通孔はスペーサの貫通孔に等し
いか又はそれよりも大きな適宜の径のものとすることが
好ましい。
このように各部材を配置した後に、保持リングがその円
周方向に沿って回転するように治具を回転させながら、
蓋部材の貫通孔から保持リングの内側に樹脂を注入する
。注入樹脂によってリングの内側に堆積形成される樹脂
層が所定の厚さ(蓋部材の前記所定径の開口縁にまで達
する厚さ)に達した後に治具の回転を停止して堆積樹脂
を固化させ、蓋部材を取り外してリングを取り出す。こ
の方法により製作された人工弁リングは、当初の保持リ
ングとその内側に形成された注入樹脂層とが一体になっ
た弾性体の円産状リングと、該注入樹脂層の内周側にエ
ツジ部が埋設された状態の人工弁とからなる、円節状の
弾性体人工弁リングである。
(作 用) 本発明の人工心臓接続構造においては、接続構造部を構
成する各部材間の結合は、前記の緊締リングの回動のみ
によって行なわれる。すなわち、ハウジング側血液導管
の第1の凹溝とカニー−レ側の管状接続具の第2の凹溝
とによって形成されるスペース内に人工弁リングを嵌入
配設した後、緊締リング内周の螺溝と第1の管状部材外
周の螺溝を螺合して緊締リングを回動させ、緊締リング
の係合部が管状接続具の肩部と係合して管状接続具が人
工弁リングを血液導管側に強く押し付ける状態となった
時に回動を停止すれば、各部材は充分な緊締状態の下で
結合されることになる。したがって、人工弁を交換する
時も、緊締リングを取は時とは逆方向に回動して螺合を
解除すれば各部材間の結合状態は解消するから、人工弁
リングを取り出して交換した険に再び前記のように緊締
すればよく、この間、人工弁リングに対しては如何なる
ひねり状態も発生しない。
また、人工弁リングは1円節状の弾性リングに人工弁の
エツジ部が埋設された状態のものであるから、その内径
を、血液導管及び管状接続具の人1弁リング接続側の内
径と一致するように調整し、さらに、人工弁のエツジ内
径と整合するように調整することにより、取付は箇所に
隙間や段差を生じることなくきっちりと取り付けられ、
しかも、円筒状の弾性リングが、人工弁の作動音を充分
に吸収するので1人工弁作動中に大午な衝撃音が生ずる
こともない。
また、本発明による人工弁リング製造方法においては、
人工弁をい−】たん円筒状の保持リングの内側に保持さ
せ、この状態のものを治具内で回転させながら保持リン
グの内周面上に弾性樹脂を注入堆積させて、人工弁リン
グのエツジが堆積樹脂内に埋設された状態の人工弁リン
グを製造する方式が用いられるので、治具の開口な旧う
蓋部材(蓋本体又はスペーサ)の貫通孔の径を人工弁の
工・ツノ径及びコネクター管状部材の内径と整合するよ
うな所定径としておけば、その所定径に正確に対応した
厚さの樹脂層が容易に得られ、二の人工弁リングを用い
ることにより、人工弁埋設箇所及びコネクター内配置後
の血液流路内に隙間や段差のない構造とすることができ
る。
(実 施 例) 以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。
第1図は、本発明による接続構造部1によりて、人工心
臓ハウジングの血液導管2とカニユーレ7が結合された
状態を示し、第2図(^)ないしくD)は、接続構造部
を、その構成各部材に分解した状態を示す。
第1図及び第2図に示すように、血液ポンプ9の流入又
は拍出ボートにつながる血液導管2の先端には、人工弁
リング5を嵌入するための凹溝2aが設けてあり、また
、その外周には雄ねじ2bが刻まれている。一方、カニ
ユーレ側の端部に挿入された管状接続具3の端面にも、
人工弁リング5がはまるべき凹溝3aが設けである。さ
らに、血液導管2と管状接続具3の外周を1Vう締結リ
ング4には、その内面に血液導管2の外周に刻設された
雄ねじ2bとはまりあう雌ねじ4bが刻設されている。
人工弁は、第2図(DJに示すように、軟質合成樹脂製
の円筒状リング5の内周壁に人工弁6のエツジ部6aを
埋設して人工弁を固定した構造のものであり、この人工
弁リング5を接続構造部に組み込む際には、まず、人工
弁リング5を、カニユーレ側の管状接続具3の凹溝3a
内にセラI・し、次に、人工弁リング5の反対側を血液
導管2の凹溝2a内にセットし、さらに、締結リング4
内周の雌ねじ4bを、血液導管2の雄ねじ2bにねじ込
む。
締結リング4の回動と共に、締結りング4は血液導管2
側に螺合進行して、締結リング4の端部に設けられた1
系合部4aが管状接続具3に設けられた肩部3Cを押し
付け、管状接続具3と血液導管2は、人工弁リング5を
間にはさんだ状態で締結される。血液導管2及び管状接
続具3はいずれも硬質素材(金属又は硬質合成樹脂)か
らなるものであI)、したがって、係合部4aと肩部3
Cの間にはある程度の滑りがあるので、管状接続具3は
人工弁リング5には螺合によるひねり力は働かず、人工
弁リング5は垂直に圧縮されることになる。しかし、係
合部4aと肩部3Cの接触部分に、テフロンなどの滑り
のよい材質によって作成されたスリップリング8を設置
してお(ことが好ましい。
人工弁リング5の内径は、血液導管2の人工弁り〉グ接
続側の内径及び管状接続具3の人工弁リング接続側の内
径と一致するように形成されており、また、人工弁6の
エツジ部6aの内径ともほぼN台するように形成されて
いる。また、血液導管2の先端に設けられた凹溝2aの
深さと管状接続具3に設けられた凹溝3aの深さの和は
、人工弁6を組み込んだ人工弁リング5の軸方向長さよ
りも僅かに短(設定してお(と、締結リング4をねじ込
んで行くことにしたがって人工弁リング5の軟質ポリウ
レタンが圧縮され、ポート先端管状部2及び管状接続具
3と、隙間な(密着することになる。したがって、人工
弁リングの取付は箇所及び人工弁リングの内周壁面には
、第2図に示されたように血液が矢印方向に流れる際、
血液の流れを阻害するような段差や隙間は存在せず、血
液は円滑に流れて血栓などが生じるおそれは極めて少な
い。
また、人工弁を交換する際には、緊締リング4のみを腎
締時とは逆方向に回動させれば血液導管2と管状接続具
3の結合を容易に解除する二とができ、人工弁リング5
を取り出して交換した1組再び緊締リング4を緊締すれ
ばよい。
なお、第3図は、本発明の接続構造部1i二よる人体と
人工心臓との結合状態を示す概略図である。
次に、人工弁リング5の製造方法の実施例について説明
する。
まず、ノリコノコム等の弾力性を有する材質により、第
4図に示すような管状の保持リング11を作成する。二
の保持リング11は、管の内面の同一円周上に数本の突
起12を有している。突起12は、管の中心方向に突き
出した形状で、突起12の先端を結んだ仮想円13の径
は、第5図に示される人工弁6のエツジ部6aの外周に
形成された溝部のタト径よI)も僅かに小さい。また、
保持IJ lグ11の内径は、血液導管2の先端及び管
状接続具3に形成された凹溝2a及び3aの径よりも大
きく、保持リング11の外径は、第5図に示寸治具16
の内径にほぼ等しい。この保持リングIの内面の突起1
2に人工弁6のエノン部6aの外側の溝部をはめて、第
5図に示すように保持リング11内に人工弁6を保持す
る。
次に、保持リングIIを第6図に示すように、治具16
の凹溝16 a内に七ツ1する。その際、テフロンなど
の軟質ポリウレタンと接着性の無い材質により作成され
たスペーサ18及びスペーサ19(第5図参照)と共に
七−)]・し、治具の蓋20を取り付ける。また、人工
弁6の弁葉6bがバタつかないように、小さなノリコー
ンゴム片ナトの適当な手段で弁葉6Cを固定しておくの
がよい。
スペーサ1つには、第5図に示寸ように、中央にBJ 
孔19 aが設けてあり、治具の蓋20にも、スペーサ
19に設けた貫通孔19aよりも大きな貫通孔20aが
設けである。貫通孔19aの径は、製造後の人工弁リン
グ5をはめ込む血液導管2及び管状接続具3の人工弁リ
ング接続側端部の内径と等しくしである。
上記のように保持りング11をセットしたt&。
治具16を、回転軸17を軸として円周方向に2〜30
00 rpmで回転させると共に、治具内部(すなわち
、保持リング11の内側)に、注入器21を用いて、人
工弁の素材と同じ軟質ポリウレタンの溶液22を注入す
る。この軟質ポリウレタン溶液22は、ポリオールとポ
リイソシア不−1・からなる主剤と、反応開始剤などか
らなる硬化剤を混ぜ合わせたもので、混合直後は100
0cp程変の粘度を持つ液体であるが、室温でおもむろ
に反応し、20分1麦にはンロアーA硬度70麿程度の
軟質のポリウレタンが1犀られる。したがって、この軟
質ポリウレタノ溶液22が硬化するまで治具lGを回転
し続ければよく、特に外部から加熱する必要はない。
人工弁6を保持しているのは保持リング11に設けられ
た棒状の突起120部分のみであるから、軟質ポリウレ
タン溶液22を人工弁6の治具の蓋20に近い側に注入
すれば、/S液22は治具16の回転に伴う遠心力によ
りその反対側にまで達して、保持リング内に平均した厚
さで堆積することよもとよりである。また、軟質ポリウ
レタン溶液22に気泡が含まれていても、治具16の回
転による遠心力で自然に脱泡される。さらに、治具16
内に所定量を超える軟質ポリウレタン溶液22か圧入さ
れても、余分の軟質ポリウレタン溶液22は、スペーサ
19に設けた貫通孔19aから、治具の蓋20に設けた
貫通孔20aを経て治具16のタト部に流れ出すため、
人工弁6の弁葉6Cに付着したりする心配はなく、溶液
の注入量のコントロールは非常に簡単である。すなわち
、人工弁6を密に保持した軟質ポリウレタン製のリング
5の内径は、スペーサ19に設けた貫通孔19aにより
て規制されることになるから、保持リング11の突起1
2の高さとスペーサ19の貫通孔19aの径を調節すれ
ば、どのようなサイズの人工弁6にも適応する製造が可
能である。
軟質ポリウレタン溶液22が硬化した後、治具l6の回
転を止め、治具の蓋20と回転軸17を取り外し、治具
16の回転軸固定用のネジ穴の奥に殺けた貫通孔16b
から適当な長さの欅でスペーサ18を押してやることに
より1人工弁6を一体に埋設した状態の人工弁リング5
を、スペーサ18およびスペーサ19と共に簡単に取り
出すことができる。
上記の工程により、人工弁6が、そのエッジ6a託分で
一体に埋設されて、内周壁面にほとんど段差の無い状態
で密に固着せしめ、しかもその内径が正確な所定径で形
成された人工弁リング5をj準る。二とができる。
なお、軟質ポリウレタン溶液22が硬化した後にその内
面に抗血栓性材料をコーテングする必要がある場合は、
治R16から取り外す前に同様の方法で抗血栓性材料の
溶液を適量塗布し溶剤を蒸発させればよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明によれば、人工弁を
内蔵すると共にその取り付けや交換が極めて容易であっ
て、しかも人工弁取付は部分及びその近傍に、血液の流
れを阻害するような段差や隙間を有しないところの、人
工心臓とカニユーレとの結合構造が得られ、また、その
ような結合構造に用いるのに適した人工弁りングを、容
易かつ正確に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による人工心臓接続構造部の一実施例
をその断面図で示したものであり、第2図<Alないし
第2[m (D+は、第1図の接続構造部の構成各部材
を分離した状態を示し、第3図は、第1図の接続構造部
によって接続された後における人体と人工心臓との接続
状態を示す概略図であり、 第4図は、本発明の人工弁リング製造方法の一実施例に
おいて用いる人工弁保持リングの形状を示す正面図であ
り、 第5図は、人工弁リングの製造に用いる治具の各部材及
び保持リングの、治具装着前の分離状態を示すものであ
り、 第6図は、第5図西目巣各部材を装着した後における人
工弁リング製造状態の説明図である。 1・・・人工心臓接続構造部 2・・・人工心臓ハウジングの血液導管2a・・・第1
の凹溝     2b−ψ・雄ねじ3・・・管状接続具
      3a・・・第2の凹溝3bφ・・カニユー
レ挿入端部 3c・・−肩部 4Φ・・緊締リング      4a−e・係合部4b
@参番雌ねじ       51−保持リング6・・・
人工弁        6a・・・エツジ部6b・・・
弁葉7・・・カニユーレ 8トスリップリング 9・・・人工心臓ハウジング 10・・・(人体の)心臓 11−−−保持リング     121・突起13・・
・仮想円 16・・・治具         16aφ・・凹溝1
6b・・・貫通孔       17・・・回転軸18
−−−スペーサ      19畳・拳スペーサ20・
・・蓋 2On・・・貫通孔 22・・・ポリウレタンf容液 23・・・堆積樹脂層 21・・・注入器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)人工心臓のハウジングに設けられた血液導管の先
    端部に第1の凹溝が形成され、人体の血管に連結された
    カニェーレの人工心臓接続側端部には、第2の凹溝が形
    成された管状接続具が取り付けられ、上記第1の凹溝と
    上記第2の凹溝の間に、人工弁が固定された弾性体の円
    箇状人工弁リングが嵌入され、上記血液導管の先端部と
    上記管状接続具の外周側に、上記管状接続具の肩部に係
    合すると共に上記血液導管先端部の外周に螺合する締結
    リングが配設されている、人工心臓装置の接続構造。
  2. (2)上記人工弁リングは、人工弁のエッジ部を弾性体
    物質からなる円筒状リングの内周壁に埋設することによ
    つて形成され、また、人工弁リングの内径は、上記血液
    導管の人工弁リング接続側の内径及び上記管状接続具の
    人工弁リング接続側の内径と一致するように形成されて
    いる、特許請求の範囲第1項記載の人工心臓装置の接続
    構造。
  3. (3)次の工程(a)ないし(d)からなる人工弁リン
    グの製造方法。 (a)円環状のエッジ部を有する人工弁を、内周側に人
    工弁保持用突起を有する円筒状の保持リングの内側に保
    持し、 (b)人工弁を保持した状態の上記保持リングを、回転
    可能な治具の凹部内に配置すると共に、上記凹部の開口
    側を前記保持リングの内径よりも小さな所定径の貫通孔
    を有する蓋部材で覆い、 (c)上記治具を回転させながら、上記蓋都材の貫通孔
    から上記保持リングの内側に合成樹脂を注入して、上記
    保持リングの内周面上に合成樹脂層を形成し、 (d)上記合成樹脂層が所望の厚さに達した後に治具の
    回転を停止し、上記蓋部材を取り外して治具の凹部内か
    ら人工弁リングを取り出す。
  4. (4)上記治具の蓋部材としで、蓋本体及び蓋本体と上
    記保持リングの間に介在するスペーサとからなり、スペ
    ーサには保持リングの内径よりも小さな径の貫通孔が形
    成され、上記蓋本体には、上記スペーサの貫通孔に等し
    いか又はそれよりも大きな径の貫通孔が形成されている
    ものを用いることからなる、特許請求の範囲第3項記載
    の人工弁リングの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002306591A (ja) * 2001-04-11 2002-10-22 Terumo Corp 医療器具およびその製造方法ならびに遠心式液体ポンプ
JP2003531687A (ja) * 2000-05-02 2003-10-28 バスカ, インコーポレイテッド 身体内または身体外に流体を汲み上げるための方法およびデバイス

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