JP2582505Y2 - カテーテル管挿入用シース - Google Patents

カテーテル管挿入用シース

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JP2582505Y2 JP1993007067U JP706793U JP2582505Y2 JP 2582505 Y2 JP2582505 Y2 JP 2582505Y2 JP 1993007067 U JP1993007067 U JP 1993007067U JP 706793 U JP706793 U JP 706793U JP 2582505 Y2 JP2582505 Y2 JP 2582505Y2
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/06Body-piercing guide needles or the like
    • A61M25/0662Guide tubes
    • A61M25/0668Guide tubes splittable, tear apart

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  • Veterinary Medicine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、先端部が血管内に挿入
され、後端部が体外側に露出し、治療などに用いられる
カテーテル管を血管内に挿入する際のガイド孔が内部に
形成されたカテーテル管挿入用シースに係り、さらに詳
しくは、患者の血管に容易に挿入口を形成することが可
能であり、しかも出血が少ない状態でカテーテル管の挿
入作業を行ない、取扱作業性に優れた新規なカテーテル
管挿入用シースに関する。
【0002】
【従来の技術】心不全等の心機能低下時の治療のために
用いる大動脈内バルーンポンピング法(IABP)、心
臓の回りの血管を広げるためなどの治療のために用いる
経皮的冠動脈形成方法(PTCA)、心臓の血流量を計
測するためなどに用いられる熱希釈カテーテル法(TD
C)などの治療法では、患者の動脈血管内に、カテーテ
ル管を挿入する。カテーテル管を患者の血管内に挿入す
るためには、カテーテル管以外に、穿刺針、スタイレッ
ト、ガイドワイヤ、シース、ダイレータ、止血プラグな
どを含むカテーテル管セットを必要とする。たとえば、
まず穿刺針、スタイレット、ダイレータおよびシースを
用い、患者の血管に挿入口をまず形成し、穿刺針を取り
除き、ガイドワイヤに沿ってシース内にカテーテル管を
通すことにより、カテーテル管を血管内に送り込む。
【0003】シースとしては、カテーテル管を患者の血
管内に挿入した後に、軸方向に沿って分割して取り除く
タイプのピールオフ型シース(たとえば特開昭63−2
52168号公報参照)と、カテーテル管の挿入後にも
シースを取り除かない留置型シースとがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】これら両タイプのシー
スは、それぞれ一長一短を有する。たとえば、前者のピ
ールオフ型シースは、シースを分割して取り除く構造で
あり、止血弁がシースとは別体に準備されるので、シー
ス内にダイレータを挿入した状態で血管に差し込み、挿
入口を形成した後、シースを残したままでダイレータを
抜き取り、シースを通してカテーテル管を血管内に差し
込む。そのため、シースからダイレータを抜き出してカ
テーテル管を差し込むまでの間の出血が問題となる。
【0005】一方、後者の留置型シースは、その体外側
端部に、ゴム膜などで構成された止血弁を有することか
ら、ピールオフ型シースが有する問題点を有さないが、
次に示すような課題を有している。すなわち、留置型シ
ースでは、カテーテル管の挿入後にも、シースの先端が
血管内に留置されることから、血管の内径が小さい場合
に、血流阻害を生じ易いという課題を有している。
【0006】そこで、カテーテル管の挿入時には、患者
の血管の条件などに応じて、留置型シースとピールオフ
型シースとの使い分けを行なっている。
【0007】本考案は、このような実状に鑑みてなさ
れ、患者の血管に容易に挿入口を形成することが可能で
あり、しかも出血が少ない状態でカテーテル管の挿入作
業を行ない、取扱作業性に優れた新規なカテーテル管挿
入用シースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のカテーテル管挿入用シースは、先端部が血
管内に挿入され、後端部が体外側に露出し、治療などに
用いられるカテーテル管を血管内に挿入する際のガイド
孔が内部に形成されたカテーテル管挿入用シースであっ
て、シースの先端部に、ガイド孔内部からの圧力により
開き、シース先端部外部からの圧力により閉じる弁膜
が、シースと一体に形成してあることを特徴とする。上
記シースは、軸方向に沿って少なくとも1以上の脆弱部
が形成してあるピールオフ型シースである。脆弱部は、
その部分のみを割り裂け易い材質で構成するか、切込み
などにより形成される。
【0009】
【作用】本考案のカテーテル管挿入用シースを用いてカ
テーテル管の挿入を行なうには、まず、患者の皮膚の上
から、穿刺針を突き刺し、その先端を、血管内に位置さ
せる。次に、穿刺針の内側に挿入してあるスタイレット
を抜き出し、スタイレットを抜き出した穴から、ガイド
ワイヤーを血管内に挿入する。
【0010】次に、挿入したガイドワイヤーに沿って、
穿刺針を抜き出し、その後、まず先端テーパ状の小径の
ダイレータをガイドワイヤーに沿って血管の挿入口に差
し込み、挿入口を押し広げる。次に、小径のダイレータ
をガイドワイヤーに沿って抜き出し、次に、ガイドワイ
ヤーに沿って、比較的大径で先端テーパ状のシース用ダ
イレータを、本考案のシースのガイド孔内に挿入した状
態で血管内に挿入する。本考案のシースのガイド孔内に
ダイレータを挿入した状態では、シース先端に一体的に
形成してある弁膜は、内側から開き、ダイレータの先端
がシース先端から露出し、このダイレータの先端により
血管の挿入口が押し広げられる。
【0011】次に、本考案のシースの先端を血管内に挿
入した状態で、ダイレータを抜き出し、次に、ガイドワ
イヤーに沿って、カテーテル管24の挿入を行なう。本
考案のシースでは、先端部に弁膜が一体に形成してある
ことから、シースからダイレータを抜き出した後には、
シース先端の弁膜が、血液の圧力により閉じ、シースか
らダイレータを抜き出した後カテーテル管を挿入するま
での間にも、血液がシースを通して出血することを防止
できる。
【0012】カテーテル管の挿入後には、本考案のシー
スを脆弱部に沿って割裂けば、カテーテル管の外周から
本考案のシースを除去することができる。本考案では、
弁膜がシースと一体に形成してあるので、シースの割裂
きを阻害することもない。
【0013】また、本考案のシースは、基本的には、カ
テーテル管の挿入後には、脆弱部に沿って割裂かれて取
り除かれるタイプのピールオフ型シースであることか
ら、留置型シースと異なり、カテーテル管の挿入後に血
管内に留置されないので、シースによる血流阻害のおそ
れもない。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例に係るカテーテル管
挿入用シースについて、図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0015】図1は本考案の一実施例に係るカテーテル
管挿入用シースの一部断面斜視図、図2は図1に示すII
−II線に沿うシース先端の正面図、図3,4は本実施例
に係るシースの使用例を示す概略断面図、図5は本実施
例のシースを用いて挿入されるバルーンカテーテルの一
部省略断面図、図6は図5に示すバルーンカテーテルに
用いる止血プラグの要部断面図、図7はバルーンカテー
テルの使用例を示す概略図、図8〜12は本実施例のシ
ースを含むバルーンカテーテルセットを用いてバルーン
カテーテルを挿入する工程を示す概略図である。
【0016】本考案に係るカテーテル管挿入用シースの
用途は、特に限定されないが、たとえばIABP法、P
TCA法、TDC法などの治療に用いられる。以下の説
明では、カテーテル管セットをIABP法に用いた実施
例について説明する。
【0017】IABP法では、図5,7に示すバルーン
カテーテル20が用いられる。バルーンカテーテル20
は、心臓の拍動に合わせて膨張および収縮するバルーン
部22を有する。バルーン部22は、膜厚約100〜1
50μm程度の薄膜で構成される。薄膜の材質は、特に
限定されないが、耐屈曲疲労特性に優れた材質であるこ
とが好ましく、例えばポリウレタンなどにより構成され
る。バルーン部22の外径および長さは、心機能の補助
効果に大きく影響するバルーン部22の内容積と、動脈
血管の内径などに応じて決定される。バルーン部22の
内容積は、特に限定されないが、30〜50ccであ
り、バルーン部22の外径は、14〜16mmが好まし
く、長さは、210〜270mmが好ましい。
【0018】このバルーン部22の先端部には、血液連
通孔23が形成してある先端チップ部25が熱融着ない
しは接着などの手段で取り付けてある。この先端チップ
部25の内周側には、内管30の先端部が熱融着ないし
は接着などの手段で取り付けてある。
【0019】内管30は、バルーン部22およびカテー
テル管24の内部を軸方向に延在し、コネクタ26の血
圧測定口32に連通するようになっており、その内部
は、バルーン部22内部とは連通しないようになってい
る。バルーン部22内に位置する内管30は、バルーン
カテーテル20を動脈内に挿入する際に、収縮したバル
ーン部22が巻かれてバルーン部22が都合良く動脈内
に差し込まれる際の案内ロッドとしての作用も有する。
【0020】バルーン部22の後端部には、金属製の接
続チューブ27の外周側で、カテーテル管24の先端部
が連結してある。このカテーテル管24を通じて、バル
ーン部22内に、流体圧が導入または導出され、バルー
ン部22が膨張ないし収縮するようになっている。バル
ーン部22とカテーテル管24との連結は、熱融着ある
いは紫外線硬化樹脂などの接着剤による接着により行わ
れる。
【0021】カテーテル管24を構成する材質として
は、特に限定されないが、ポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ナイロン等が用いられる。カテーテ
ル管24の内径は、好ましくは、1.5〜4.0mmであ
る。カテーテル管24の肉厚は、0.05〜0.4mm程
度が好ましい。
【0022】カテーテル管24の後端部には、患者の体
外に設置されるコネクタ26が連結してある。コネクタ
26は、カテーテル管24と別体に成形され、熱融着あ
るいは接着などの手段で固着されても良いが、カテーテ
ル管24と一体に成形されても良い。コネクタ26に
は、カテーテル管24およびバルーン部22内に圧力流
体を導入または導出するための圧力流体導入出口28
と、内管30内に連通する血圧測定口32とが形成して
ある。
【0023】圧力流体導入出口28は、図7に示すよう
なポンプ装置10に接続され、このポンプ装置10によ
り、流体圧がバルーン部22内に導入または導出される
ようになっている。導入される流体としては、特に限定
されないが、ポンプ装置10の駆動に応じて素早くバル
ーン部が膨張または収縮するように、粘性の小さいヘリ
ウムガスなどが用いられる。また、ポンプ装置10とし
ては、特に限定されず、例えば特公平2−39265号
公報に示すような装置が用いられる。
【0024】血圧測定口32は、例えば血圧測定装置に
接続され、バルーン部22の血液連通孔23から取り入
れた動脈内の血液の血圧の変動を測定可能になってい
る。この血圧測定装置で測定した血圧の変動に基づき、
心臓の拍動を検出し、心臓の拍動に応じて図7に示すよ
うなポンプ装置10を制御し、バルーン部22を膨張ま
たは収縮させるようになっている。
【0025】本実施例では、コネクタ26とバルーン部
22の間に位置するカテーテル管24の外周に、止血プ
ラグ40がカテーテル管24の軸方向に沿って移動自在
に装着してある。止血プラグ40は、バルーンカテーテ
ルの挿入時において、図5に示すように、患者の血管4
1に形成されたカテーテルの挿入口85に先端42aが
押し込まれることにより血管41の挿入口85を塞ぐ止
血シース42を有し、患者の血管外に位置する。止血シ
ース42の後端部は、シース基端部44を介して止血プ
ラグ本体46に連結してある。止血プラグ本体46の外
周には、患者の体表に手術糸などを用いて固定するため
の把手47が突出形成してあると共に、雄ネジ部49が
形成してある。
【0026】図6に詳示するように、止血プラグ本体4
6の雄ネジ部49には、キャップ部50の雌ネジ部51
が螺合可能になっている。止血プラグ本体46とキャッ
プ部50との間には、弾力性を有する固定用リング48
が介在してあり、止血プラグ本体46の雄ネジ部49に
対してキャップ部50の雌ネジ部51を締め込めば、固
定用リング48が弾性変形し、その内径が小さくなり、
カテーテル管24の外周に圧接し、止血プラグ40全体
をカテーテル管24に対して固定し、軸方向移動を規制
する。
【0027】止血プラグ本体46の雄ネジ部49に対し
てキャップ部50の雌ネジ部51を締め込まない状態で
は、固定用リング48の内径は、カテーテル管24の外
径よりも大きく、止血プラグ40全体は、カテーテル管
24に対して軸方向移動が自在である。止血プラグ40
における止血シース42の先端42aは、前述したよう
に、患者の血管41に形成されたカテーテル挿入口85
に押し込まれ、血管の挿入口85を塞ぐ作用を有する。
患者の血管に形成されるカテーテル挿入口85からバル
ーン部22が配置される心臓近くの動脈血管内所定位置
までの距離は、患者によって異なるため、止血シース4
2は、止血プラグ40と共に、カテーテル管24に対し
て軸方向に移動し、所定の軸方向位置でカテーテル管2
4に対して固定される必要がある。
【0028】このような止血プラグ40において、固定
リング48は、弾力性を有する材質で構成され、たとえ
ば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、天然ゴム、ポリウレ
タンなどで構成される。本実施例では、固定リング48
のJIS硬度は、特に限定されないが、好ましくは52
以上、さらに好ましくは55以上70以下に設定され
る。
【0029】固定リング48の内径は、カテーテル管2
4の外径よりも50〜300μm大きいことが好まし
い。また、固定リング48の外径は、固定リング48の
外周に位置する止血プラグ本体46の内径より50〜3
00μm程度小さいことが好ましい。また、固定リング
48の半径方向厚みt(図6参照)は、カテーテル管2
4の外径の0.25〜1.5倍程度が好ましい。
【0030】このような構成のバルーンカテーテル20
におけるバルーン部22およびカテーテル管24を患者
の血管内に挿入するために、次に詳述する本考案の一実
施例に係るカテーテル管挿入用シース70を含むカテー
テル管セットを用いる。カテーテル管セットは、前述し
たバルーンカテーテル20に加えて、図1〜4に示す本
考案の一実施例に係るシース70、図3,4に示すガイ
ドワイヤ62、図8に示す穿刺針60、および図9に示
すダイレータ66を少なくとも有する。
【0031】本実施例のカテーテル管挿入用シース70
は、ピールオフ型シースであり、内部にガイド孔77が
形成されたチューブ状のシース本体72と、シース本体
72の体外側後端部に熱融着あるいは接着されたボス部
73とを有する。ボス部73の外周には、切欠きなどで
構成される割裂き用脆弱部74が一箇所以上形成してあ
ると共に、把手部75が一箇所以上形成してある。ま
た、シース70のシース本体部72にも、脆弱部74に
対応して、割裂き用の脆弱部を軸方向に沿って形成して
も良い。ピールオフ型シース70は、バルーンカテーテ
ル20が血管内所定位置に挿入された後には、把手部7
5を操作して脆弱部74に沿って割裂かれ、カテーテル
管24の外周から取り除かれる。脆弱部は、その部分の
みを割り裂け易い材質で構成するか、切込みなどを形成
することにより形成される。
【0032】本実施例では、図1〜3に示すように、シ
ース70におけるシース本体72の先端が先細状に二方
向から潰されている形状を有し、中央部に直線状の弁口
78が形成された弁膜76,76が一体に形成してあ
る。弁膜76の肉厚は、均一でも良いが、先端側に向け
て順次薄くなるように設定されることが好ましい。この
弁膜76,76間に形成された直線状の弁口78は、ガ
イド孔77内部からの圧力により開き、シース先端部外
部からの圧力により閉じるようになっている。
【0033】本実施例に係るシース70の長さは、たと
えば50〜200mm、好ましくは100mm近傍であり、
その内径は、図5に示すバルーンカテーテル20が挿入
可能な内径に設定され、2.7〜4mm程度が好ましい。
また、シース本体72の肉厚は、患者の負担軽減の観点
からは、できるだけ薄いことが好ましいが、所定の剛性
も必要であるので、0.1〜0.3mm程度が好ましい。
シース本体72は、可撓性に優れた弁膜76が一体に形
成される観点から、たとえばテフロン、ポリエチレン、
ポリウレタンなどで構成されることが望ましい。
【0034】次に、本実施例のカテーテル管セットを用
いたバルーンカテーテル20の挿入方法について説明す
る。
【0035】まず、図8に示すように、患者の皮膚82
の上から、穿刺針60を突き刺し、その先端を、動脈血
管41内に位置させる。次に、穿刺針の内側に挿入して
あるスタイレット84を抜き出し、スタイレット84を
抜き出した穴から、ガイドワイヤー62(図9に図示)
を血管41内に挿入する。
【0036】次に、挿入したガイドワイヤー62に沿っ
て、穿刺針60を抜き出し、その後、まず先端テーパ状
の小径のダイレータ(図示せず)をガイドワイヤー62
に沿って血管の挿入口85に差し込み、挿入口85を押
し広げる。次に、小径のダイレータをガイドワイヤーに
沿って抜き出す。その後、比較的大径で先端テーパ状の
シース用ダイレータ66を、本実施例のシース70のガ
イド孔77内に挿入し、図9に示すように、ガイドワイ
ヤー62に沿って、ダイレータ66の先端66aが本実
施例のシース70の先端から突出させた状態で、血管4
1内に挿入する。本実施例のシース70のガイド孔77
内にダイレータ66を挿入した状態では、シース先端に
一体的に形成してある弁膜76,76が押し広げられ、
弁口78を開き、ダイレータ66の先端がシース先端か
ら露出し、このダイレータ66の先端66aにより血管
の挿入口85が押し広げられる。
【0037】次に、図10および図3に示すように、シ
ース70の先端を血管41内に挿入した状態で、ダイレ
ータ66を、ガイドワイヤ62に沿って抜き出す。
【0038】本実施例のシース70では、図3に示すよ
うに、先端部に弁膜76,76が一体に形成してあるこ
とから、シース70からダイレータ66(図9参照)を
抜き出した後には、シース先端の弁膜76が、血液の圧
力により押され、弁口78を閉じる。その結果、シース
70からダイレータ66を抜き出した後、バルーンカテ
ーテル20を挿入するまでの間、血液がシース70を通
して出血することを有効に防止できる。
【0039】次に、ガイドワイヤー62に沿って、図5
に示すバルーンカテーテル20のバルーン部22および
カテーテル管24を、図4に示すように、本実施例のシ
ース70を通して血管41内に挿入する。挿入に際して
は、バルーン部22は、シース70のガイド孔77の内
径以下の外径に折り畳まれている。また、挿入時には、
ガイドワイヤー62は、バルーンカテーテル20の内管
30内を通される。バルーンカテーテル20の挿入時に
は、シース70の先端に一体に形成してある弁膜76の
作用により、血管41からの出血が防止される。
【0040】バルーンカテーテル20におけるバルーン
部22およびカテーテル管24が、シース64を通して
血管41内の正規位置に挿入されると、次に本実施例で
は、図11に示すように、把手75を操作して、脆弱部
に沿ってシース70を割り裂き、カテーテル管24の外
周から取り除く。
【0041】その後、カテーテル管24の体外側外周に
軸方向移動自在に装着してある止血プラグ40の止血シ
ース42を、カテーテル管24の軸方向に沿って血管4
1の挿入口85方向に差し込む。図12および図5に示
すように、止血シース42の先端42aを患者の血管方
向に差し込めば、血管の挿入口85とカテーテル管24
の外周との隙間は良好に閉塞され、出血が停止する。
【0042】次に、止血プラグ40により、止血シース
42をカテーテル管24の外周に固定し、止血プラグ4
0を患者の皮膚に対して固定することで、カテーテル管
24およびバルーン部22の挿入位置が血管41に対し
て血管の長手方向にずれないようにする。
【0043】図7に示すように、バルーン部22は、心
臓1に近い動脈血管内所定位置に位置させて、膨張収縮
させることにより、心機能の補助作用を行なうので、カ
テーテル管24が血管41内で位置ズレしないようにす
ることは重要である。
【0044】その後、ワイヤー62を血管41から抜取
り、図7に示すポンプ装置10をバルーンカテーテル2
0のコネクタ26に連結し、コネクタ26を患者の皮膚
に固定し、バルーンカテーテル20によるIABP治療
を行う。
【0045】なお、本考案は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本考案の範囲内で種々に改変するこ
とができる。
【0046】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、先端部に弁膜が一体に形成してあることから、シー
スからダイレータを抜き出した後には、シース先端の弁
膜が、血液の圧力により閉じ、シースからダイレータを
抜き出した後カテーテル管を挿入するまでの間にも、血
液がシースを通して出血することを防止できる。
【0047】また、本考案によれば、弁膜がシースと一
体に形成してあるので、カテーテル管挿入後のシースの
割裂きを阻害することがなく、シースをカテーテル管か
ら容易に取り除くことができる。本考案のシースは、基
本的には、カテーテル管の挿入後には、脆弱部に沿って
割裂かれて取り除かれるタイプのピールオフ型シースで
あることから、留置型シースと異なり、カテーテル管の
挿入後に血管内に留置されないので、シースによる血流
阻害のおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るカテーテル管挿入用シ
ースの一部断面斜視図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿うシース先端の正面図
である。
【図3】本実施例に係るシースの使用例を示す概略断面
図である。
【図4】本実施例に係るシースの使用例を示す概略断面
図である。
【図5】本実施例のシースを用いて挿入されるバルーン
カテーテルの一部省略断面図である。
【図6】図5に示すバルーンカテーテルに用いる止血プ
ラグの要部断面図である。
【図7】バルーンカテーテルの使用例を示す概略図であ
る。
【図8】本実施例のシースを含むバルーンカテーテルセ
ットを用いてバルーンカテーテルを挿入する過程を示す
概略図である。
【図9】本実施例のシースを含むバルーンカテーテルセ
ットを用いてバルーンカテーテルを挿入する過程を示す
概略図である。
【図10】本実施例のシースを含むバルーンカテーテル
セットを用いてバルーンカテーテルを挿入する過程を示
す概略図である。
【図11】本実施例のシースを含むバルーンカテーテル
セットを用いてバルーンカテーテルを挿入する過程を示
す概略図である。
【図12】本実施例のシースを含むバルーンカテーテル
セットを用いてバルーンカテーテルを挿入する過程を示
す概略図である。
【符号の説明】
20… バルーンカテーテル 22… バルーン部 24… カテーテル管 26… コネクタ 30… 内管 40… 止血プラグ 41… 血管 60… 穿刺針 62… ガイドワイヤ 70… カテーテル管挿入用シース 72… シース本体 73… ボス部 74… 脆弱部 75… 把手部 76… 弁膜 77… ガイド孔 78… 弁口
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 25/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が血管内に挿入され、後端部が体
    外側に露出し、治療などに用いられるカテーテル管を血
    管内に挿入する際のガイド孔が内部に形成され、しかも
    軸方向に沿って少なくとも1以上の脆弱部が形成してあ
    るピールオフ型のカテーテル管挿入用シースであって、 シースの先端部に、ガイド孔内部からの圧力により開
    き、シース先端部外部からの圧力により閉じる弁膜が、
    シースと一体に形成してあることを特徴とするカテーテ
    ル管挿入用シース。
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