JP3915277B2 - バルーン固定具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルーン固定具に関する。さらに詳しくは、薬液を血管や膀胱などに少量づつ持続して注入するためのバルーンインフューザーのバルーンを固定軸やコネクターに固定するバルーン固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
バルーンインフューザーのバルーンは圧力特性から加硫ゴムのバルーンが主に使用されている。しかるに、これらの材料は、固定軸部材やコネクター部材等の樹脂部品との溶剤や接着剤を用いての接着では、接着力がほとんどなく、バルーンの収縮する圧力下ではバルーンを保持固定できない。
そのため、バルーンインフューザーの固定には、金具を用いたものや、Oリングによるものが採用されているが、これらは、一定の固定強度を持たせるためには、設定された肉厚のチューブに対応し、固定具の仕様を決めなければならず、一般にはバルーンの肉厚公差を厳しくしなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑み、バルーンの肉厚が変化しても、肉厚の変化を吸収して、適切なカシメ強度でしっかりと固定軸やコネクターに固定するためのバルーン固定具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1のバルーン固定具は、薬液を弾性体からなる薬液バルーンに充填し、バルーンの収縮力で体内に微量づつ注入する薬液注入ポンプに使用するバルーン固定具であって、該バルーン固定具は、管状に成形されたバルーンの端部に挿入されるものであり、先端と基端を有し、先端側にバルーンの端部を径方向に広げて固定するためのカシメ突起を設けた内カシメ部材と、バルーンの端部の外周に嵌められるものであり、先端と基端を有し、前記内カシメ部材のカシメ突起とでバルーンの端部を挟み込む固定筒を有する外カシメ部材とからなり、前記外カシメ部材の固定筒は、先端から基端に向けて内径が拡がるテーパー状筒体に成形され、前記外カシメ部材に挿入された内カシメ部材の軸方向への相対移動によりカシメ強度を加減することができることを特徴とする。
請求項2のバルーン固定具は、請求項1記載の発明において、前記外カシメ部材と前記内カシメ部材は、互いの抜けを防止する抜け防止機構を備えたことを特徴とする。
請求項3のバルーン固定具は、請求項2記載の発明において、前記抜け防止機構は、内カシメ部材の鋸状突起と外カシメ部材の係合爪との噛み合いにより軸方向の抜けを防止する機構であることを特徴とする。
請求項4のバルーン固定具は、請求項2記載の発明において、前記抜け防止機構は、内カシメ部材の雄ネジと外カシメ部材の係合爪の螺合により、軸方向の抜けを防止する機構であることを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明によれば、内カシメ部材のカシメ突起は外カシメ部材のテーパ状の固定筒内での挿入深さと隙間を連続的に変化させうるのでバルーンの端部の肉厚に変化があっても、これを吸収して確実に狭圧することができる。よって、チューブの肉厚が一定の範囲内であれば、適切なカシメ強度で固定することができる。
請求項2の発明によれば、いったん外カシメ部材と内カシメ部材を結合すると抜け防止機構により、勝手に抜けることがないので、カシメ強度を長期間同一に保持することができ、バルーンインフューザーの信頼性を高めることができる。請求項3の発明によれば、係合爪が鋸状突起に噛み合うと、内カシメ部材と外カシメ部材の抜けを確実に防止することができる。
請求項4の発明によれば、係合爪を雄ネジに螺合させると、ねじ込むだけでカシメ強度を微妙に加減でき、しかも内カシメ部材と外カシメ部材の勝手な抜けを防止でき、人為的な取外しも可能とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るバルーン固定具の分解断面図、図2の(A) 図は図1のバルーン固定具において薄肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図、(B) 図は同固定金具において厚肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図、図3は本発明の他の実施形態に係るバルーン固定具の分解断面図、図4の(A) 図は図3のバルーン固定具において薄肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図、(B) 図は同固定金具において厚肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図である。
【0007】
図1〜5において、Bは薬液が充填されるバルーンであり、その一端のみ示されている。このバルーンはゴム等の弾性体によって筒状の形に成形された部材であり、薬液を充填すると風船状に膨張し、その膨張状態で生ずる弾性体の収縮力によって、薬液を排出する機能をもつものである。図1〜5では、そのようなバルーンBの筒状端部のみ示している。
図1に示すように、バルーン固定具Aは、内カシメ部材1と外カシメ部材2とから構成されている。内カシメ部材1は固定軸やコネクターの端部に形成されており、外カシメ部材2は前記バルーンBの端部に外挿され用いられる。
【0008】
つぎに、図1に基づきバルーン固定具Aの詳細を説明する。
前記内カシメ部材1は、先端から基端に向かって順に、亀頭状の挿入部11、円筒状の胴部12が形成され、挿入部11と胴部12の間に胴部12より外径の大きい第1カシメ突起13が形成され、胴部12の根元に胴部より外径の大きい第2カシメ突起14が形成されている。この第1カシメ突起13と第2カシメ突起14が、特許請求の範囲にいうカシメ突起に相当する。
また、胴部12より基端側に、鋸状突起15が形成されている。この鋸状突起15は、後述する外カシメ部材2の係合爪25と係合する形状と外径を有している。
【0009】
前記外カシメ部材2は、先端側より基端側に向けて、テーパ状の固定筒21と、それより大径の連結部22とが形成されている。固定筒21は内周面が先端側から基端側に向けて緩やかなテーパをなしている。連結部22には、その基端部内側に係合爪25が形成されている。この係合爪25は前記内カシメ部材1の鋸状突起15と噛み合って係合する部材である。
この係合爪25は連結部22の全周に設けられているのではなく、周方向に間欠的に設けられている。つまり、本実施形態では周方向等間隔に4カ所であり、連結部22も周方向に4カ所の空所26が形成されている。このように係合爪25と連結部22を周方向に間欠的に設けたのは、ある程度の撓みを許容させて、内カシメ部材1の鋸状突起15との噛み合いを可能とするためである。上記の係合爪25と鋸状突起15は抜け防止機構を構成している。
【0010】
つぎに、上記バルーン固定具Aの使用方法を図2に基づき説明する。
(A) 図は薄肉のバルーンBの端部を結合した状態である。この場合、第1カシメ突起13と第2カシメ突起14が固定筒21内に挿入されて、薄肉のバルーンBの端部を2カ所で挟圧している。また係合爪25は鋸状突起15の後方で係合している。
(B) は厚肉のバルーンBの端部を結合した状態である。この場合、第1カシメ突起13が固定筒21内に挿入されて、厚肉のバルーンBの端部を1カ所で挟圧している。なお、第2カシメ突起14は固定筒21の外側でバルーンBの端部を押し広げている。係合爪25は鋸状突起15の前方で係合している。
上記に薄肉のバルーンBと厚肉のバルーンBの場合を結合した状態を(A) 図と(B) 図で示したが、上記の中間の厚さのチューブの場合は、上記(A) 図と(B) 図の中間の状態でカシメが行われて結合されることになる。
よって、バルーンBの厚さに変動があっても、確実に適切な強度でカシメ結合ができ、しかも結合爪25と鋸状突起15によって、いったん結合させると抜け出ることがない。
【0011】
つぎに、図3に基づき、他の実施形態のバルーン固定具Aを説明する。
この実施形態は、内カシメ部材1に前記鋸状突起15の代わりに雄ネジ16を形成したものである。この雄ネジ16と係合突起25は抜け防止機構を構成している。その余の構成は図1の実施形態と同一であるため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
この内カシメ部材1と外カシメ部材2を結合する場合は内カシメ部材1の先端を外カシメ部材2内のバルーンBの端部に挿入し、外カシメ部材2を回転させて、係合爪25を雄ネジ16に螺合させればよい。そして、適当なカシメ強度が得られるまで螺進させると、カシメ結合が完了する。
そして、この実施形態においても、図4の(A) 図と(B) 図に示すように、バルーンBが薄い場合も厚い場合も確実にカシメ付けができ、しかも内カシメ部材1と外カシメ部材2とはいったん結合すると、勝手に抜け出ることはない。しかも、外カシメ部材2を回転させると、雄ネジ16に対して緩んで人為的に取り外すことができる。
【0012】
つぎに、本発明の他の実施形態を図面に基づき説明する。
前記実施形態では、内カシメ部材1に2個のカシメ突起13、14を設けたが、このカシメ突起は場合によっては1個でもよく、3個以上であってもよい。
また前記実施形態では、外カシメ部材2に円周方向において4ヵ所の係合爪25と空所26を形成したが、これを3ヵ所や2ヵ所としてもよく、さらに5ヵ所以上としてもよい。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、バルーンの端部の肉厚に変化があっても、これを吸収して確実に狭圧することができ適切なカシメ強度で固定することができる。
請求項2の発明によれば、いったん外カシメ部材と内カシメ部材を結合すると抜け防止機構により、勝手に抜けることがないので、カシメ強度を長期間同一に保持することができる。
請求項3の発明によれば、係合爪が鋸状突起に噛み合うと、内カシメ部材と外カシメ部材の抜けを確実に防止することができる。
請求項4の発明によれば、係合爪を雄ネジに螺合させると、ねじ込むだけでカシメ強度を微妙に加減でき、しかも内カシメ部材と外カシメ部材の勝手な抜けを防止でき、人為的な取外しも可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るバルーン固定具の分解断面図である。
【図2】 (A) 図は図1のバルーン固定具において薄肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図、(B) 図は同固定金具において厚肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るバルーン固定具の分解断面図である。
【図4】 (A) 図は図3のバルーン固定具において薄肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図、(B) 図は同固定金具において厚肉のバルーン端部と結合した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
A バルーン固定具
B バルーン
1 内カシメ部材
2 外カシメ部材
11 挿入部
13 第1カシメ突起
14 第2カシメ突起
15 鋸状突起
16 雄ネジ
25 係合爪

Claims (4)

  1. 薬液を弾性体からなる薬液バルーンに充填し、バルーンの収縮力で体内に微量づつ注入する薬液注入ポンプに使用するバルーン固定具であって、
    該バルーン固定具は、
    管状に成形されたバルーンの端部に挿入されるものであり、先端と基端を有し、先端側にバルーンの端部を径方向に広げて固定するためのカシメ突起を設けた内カシメ部材と、
    バルーンの端部の外周に嵌められるものであり、先端と基端を有し、前記内カシメ部材のカシメ突起とでバルーンの端部を挟み込む固定筒を有する外カシメ部材とからなり、
    前記外カシメ部材の固定筒は、先端から基端に向けて内径が拡がるテーパー状筒体に成形され、前記外カシメ部材に挿入された内カシメ部材の軸方向への相対移動によりカシメ強度を加減することができる
    ことを特徴とするバルーン固定具。
  2. 前記外カシメ部材と前記内カシメ部材は、互いの抜けを防止する抜け防止機構を備えたことを特徴とする請求項1記載のバルーン固定具。
  3. 前記抜け防止機構は、内カシメ部材の鋸状突起と外カシメ部材の係合爪との噛み合いにより軸方向の抜けを防止する機構であることを特徴とする請求項2記載のバルーン固定具。
  4. 前記抜け防止機構は、内カシメ部材の雄ネジと外カシメ部材の係合爪の螺合により、軸方向の抜けを防止する機構であることを特徴とする請求項2記載のバルーン固定具。
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