JPH0421796A - 浸漬式被膜形成方法およびこれに使用できる被膜形成装置 - Google Patents
浸漬式被膜形成方法およびこれに使用できる被膜形成装置Info
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- JPH0421796A JPH0421796A JP12623690A JP12623690A JPH0421796A JP H0421796 A JPH0421796 A JP H0421796A JP 12623690 A JP12623690 A JP 12623690A JP 12623690 A JP12623690 A JP 12623690A JP H0421796 A JPH0421796 A JP H0421796A
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は浸漬式被膜形成方法およびこれに使用できる被
膜形成装置に関する。この浸漬式被膜形成方法は、例え
ば、電着塗装被膜、メツキ被膜などを形成する際に適用
できる。
膜形成装置に関する。この浸漬式被膜形成方法は、例え
ば、電着塗装被膜、メツキ被膜などを形成する際に適用
できる。
[従来の技術]
浸漬式被膜形成方法の一例として電着塗装がある。電着
塗装方法として、対象物を連続槽の液内に浸漬させたま
ま連続的に搬送するコンベヤ式と、対象物を槽の液内に
垂直降下させて浸漬し、所要時間浸漬後に液から取り出
して対象物を空中で間欠的に搬送するタクト式とか知ら
れている。
塗装方法として、対象物を連続槽の液内に浸漬させたま
ま連続的に搬送するコンベヤ式と、対象物を槽の液内に
垂直降下させて浸漬し、所要時間浸漬後に液から取り出
して対象物を空中で間欠的に搬送するタクト式とか知ら
れている。
タクト式の電着塗装被膜では、従来より、前処理用液を
貯溜する適数個の前処理槽と、電着塗装用液を貯溜する
塗装槽と、後処理用液を貯溜する適数個の後処理槽とを
それぞれ直列に配置した設備ラインを用いる。更に上記
設備ラインに、適数個の各係合部を間欠的に降下、上昇
、前進させ得る搬送装置を設ける。
貯溜する適数個の前処理槽と、電着塗装用液を貯溜する
塗装槽と、後処理用液を貯溜する適数個の後処理槽とを
それぞれ直列に配置した設備ラインを用いる。更に上記
設備ラインに、適数個の各係合部を間欠的に降下、上昇
、前進させ得る搬送装置を設ける。
そして、タクト式では、対象物を各係合部にそれぞれ係
合した状態で、各係合部を降下させて対象物を同期かつ
間欠的に多槽の液内にそれぞれ浸漬させる浸漬工程と、
各係合部を上昇させて対象物を同期かつ間欠的に持上げ
、対象物を液からそれぞれ浮上させる持上げ工程と、上
昇させた各係合部を同期かつ間欠的に前進させ、対象物
を1ピッチぶんそれぞれ前進させる前進工程とを実施し
、以下同様に浸漬工程、持上げ工程、前進工程を順に多
数回繰返すことにしている。
合した状態で、各係合部を降下させて対象物を同期かつ
間欠的に多槽の液内にそれぞれ浸漬させる浸漬工程と、
各係合部を上昇させて対象物を同期かつ間欠的に持上げ
、対象物を液からそれぞれ浮上させる持上げ工程と、上
昇させた各係合部を同期かつ間欠的に前進させ、対象物
を1ピッチぶんそれぞれ前進させる前進工程とを実施し
、以下同様に浸漬工程、持上げ工程、前進工程を順に多
数回繰返すことにしている。
そして、塗装槽の電着塗装用液に対象物を浸漬している
間に、塗装槽に装備した電極部に電圧を印加し、塗料成
分を電気泳動させ、対象物の塗装部の表面に電着塗装被
膜を積層し、これにより電着塗装を行う。
間に、塗装槽に装備した電極部に電圧を印加し、塗料成
分を電気泳動させ、対象物の塗装部の表面に電着塗装被
膜を積層し、これにより電着塗装を行う。
[発明が解決しようとする課題]
ところで、前者、即ち、対象物を連続搬送するコンベヤ
式の方法では、生産量を高めるには対象物の搬送速度を
増せばよいが、この場合には、塗装槽の長さを長くすれ
ば、対象物を塗装槽内に浸漬させる所要の浸漬時間を充
分確保できる。
式の方法では、生産量を高めるには対象物の搬送速度を
増せばよいが、この場合には、塗装槽の長さを長くすれ
ば、対象物を塗装槽内に浸漬させる所要の浸漬時間を充
分確保できる。
一方、後者、即ち、対象物を間欠搬送するタクト式の方
法では、対象物を搬送する搬送速度を高めると、塗装槽
の液に対象物が浸漬する1回あたりの浸漬時間も短くな
り、浸漬時間が不充分となり、塗装に悪影響を及ぼす。
法では、対象物を搬送する搬送速度を高めると、塗装槽
の液に対象物が浸漬する1回あたりの浸漬時間も短くな
り、浸漬時間が不充分となり、塗装に悪影響を及ぼす。
そのためタクト式の方法では対象物の搬送速度を速める
には限界かあり、故に生産性の向上に限界があり、従っ
て生産量を高めるには既設の塗装設備ラインに加えて、
新しい塗装設備ラインを別途新設する必要がある。
には限界かあり、故に生産性の向上に限界があり、従っ
て生産量を高めるには既設の塗装設備ラインに加えて、
新しい塗装設備ラインを別途新設する必要がある。
本発明は上記したタクト方式の実情に鑑み開発されたも
のであり、その目的は、上記したタクト式の方法を改良
し、搬送速度を速めても対象物の浸漬時間を確保し得、
よって生産性の向上を図り冑、しかも対象物を揺動させ
ることにより被膜形成槽内を良好になし得る浸漬式被膜
形成方法およびこれに使用できる被膜形成装置を提供す
ることにある。
のであり、その目的は、上記したタクト式の方法を改良
し、搬送速度を速めても対象物の浸漬時間を確保し得、
よって生産性の向上を図り冑、しかも対象物を揺動させ
ることにより被膜形成槽内を良好になし得る浸漬式被膜
形成方法およびこれに使用できる被膜形成装置を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段]
本発明の浸漬式被膜形成方法は、
前進方向に直列に配置された適数個の係合部をもち、各
係合部を降下、上昇、所定のピッチで前進させ得る搬送
装置と、 係合部の前進方向に直列に配置され、後処理用液および
前処理用液の少なくとも一方を貯溜すると共に対象物を
個別に収納しうる適数個の槽からなる処理槽と、 処理槽に対して直列に配置され、被膜形成用液を貯溜す
ると共に対象物を2個以上収納し得る被膜形成槽とを用
い、 対象物を係合部に個別に係合した状態で、各係合部を降
下させて対象物を各液内に浸漬させる浸漬工程と、 係合部を上昇させて対象物を持上げ、対象物を液から浮
上させる持上げ工程と、 持上げた係合部を前進させて対象物を1ピッチぶん前進
させる前進工程とを順に多数回繰返す方法であり、 被膜形成槽内の被膜形成用液に浸漬していた対象物の浸
漬時間が所要時間経過していないときには、その経過し
ていない対象物と係合部とを非係合状態とし、被膜形成
用液に浸漬していた対象物を持上げることなく被膜形成
用液内に残置したままとし、これにより被膜形成用液内
にあける対象物の浸漬時間を長くし、 対象物を所要時間浸漬させたら、被膜形成用液内に残置
した対象物と係合部とを係合させて、対象物を被膜形成
用液から持上げ前進させるようにし、 かつ、浸漬状態および被膜形成用液から持上げた持上げ
状態のいずれか少なくとも一方の状態において、対象物
を所要時間揺動せしめるようにしたことを特徴とするも
のである。
係合部を降下、上昇、所定のピッチで前進させ得る搬送
装置と、 係合部の前進方向に直列に配置され、後処理用液および
前処理用液の少なくとも一方を貯溜すると共に対象物を
個別に収納しうる適数個の槽からなる処理槽と、 処理槽に対して直列に配置され、被膜形成用液を貯溜す
ると共に対象物を2個以上収納し得る被膜形成槽とを用
い、 対象物を係合部に個別に係合した状態で、各係合部を降
下させて対象物を各液内に浸漬させる浸漬工程と、 係合部を上昇させて対象物を持上げ、対象物を液から浮
上させる持上げ工程と、 持上げた係合部を前進させて対象物を1ピッチぶん前進
させる前進工程とを順に多数回繰返す方法であり、 被膜形成槽内の被膜形成用液に浸漬していた対象物の浸
漬時間が所要時間経過していないときには、その経過し
ていない対象物と係合部とを非係合状態とし、被膜形成
用液に浸漬していた対象物を持上げることなく被膜形成
用液内に残置したままとし、これにより被膜形成用液内
にあける対象物の浸漬時間を長くし、 対象物を所要時間浸漬させたら、被膜形成用液内に残置
した対象物と係合部とを係合させて、対象物を被膜形成
用液から持上げ前進させるようにし、 かつ、浸漬状態および被膜形成用液から持上げた持上げ
状態のいずれか少なくとも一方の状態において、対象物
を所要時間揺動せしめるようにしたことを特徴とするも
のである。
本発明の被膜形成装置は、上記した浸漬式被膜形成方法
を実施する際に直接使用するものである。
を実施する際に直接使用するものである。
即ちこの被膜形成装置は、前進方向に直列に配置された
適数個の係合部をもち、各係合部を降下、上昇、所定の
ピッチで前進させ得る搬送装置と、係合部の前進方向に
直列に配置され、後処理用液および前処理用液の少なく
とも一方を貯溜すると共に対象物を個別に収納しうる適
数個の槽からなる処理槽と、 処理槽に対して直列に配置され、被膜形成用液を貯溜す
ると共に対象物を2個以上収納し得る被膜形成槽と、 被膜形成槽内の被膜形成用液に浸漬した対象物および被
膜形成用液から持上げた対象物の少なくとも一方を、揺
動せしめる揺動機構とを具備することを特徴とするもの
である。
適数個の係合部をもち、各係合部を降下、上昇、所定の
ピッチで前進させ得る搬送装置と、係合部の前進方向に
直列に配置され、後処理用液および前処理用液の少なく
とも一方を貯溜すると共に対象物を個別に収納しうる適
数個の槽からなる処理槽と、 処理槽に対して直列に配置され、被膜形成用液を貯溜す
ると共に対象物を2個以上収納し得る被膜形成槽と、 被膜形成槽内の被膜形成用液に浸漬した対象物および被
膜形成用液から持上げた対象物の少なくとも一方を、揺
動せしめる揺動機構とを具備することを特徴とするもの
である。
以下、更に説明を加える。本発明の被膜形成方法は、電
着塗装、電気メツキ、無電解メツキ、とぶ付は塗装など
に適用できる。従って、被膜形成槽に貯溜されている被
膜形成用液は、電着塗装用液、電気メツキ用液、無電解
メツキ液、どぶ付は用塗装液、金属表面処理液とするこ
とかできる。
着塗装、電気メツキ、無電解メツキ、とぶ付は塗装など
に適用できる。従って、被膜形成槽に貯溜されている被
膜形成用液は、電着塗装用液、電気メツキ用液、無電解
メツキ液、どぶ付は用塗装液、金属表面処理液とするこ
とかできる。
本発明の被膜形成方法の第1の特徴は、被膜形成用液に
浸漬していた対象物の浸漬時間か所要時間経過していな
いときには、その経過していない対象物と係合部とを非
係合状態とし、被膜形成用液に浸漬していた対象物を持
上げることなく被膜形成用液内に浸漬したままとし、こ
れにより被膜形成用液内に対象物が浸漬している浸漬時
間を長くし、所要時間浸漬させたら、対象物を係合部と
を係合させて対象物を被膜形成用液から持上げ前進させ
ることにある。この場合、被膜形成用液内に浸漬してあ
く所要時間は、形成する被膜の種類、搬送装置の移送タ
クト等に応じて適宜選択できる。
浸漬していた対象物の浸漬時間か所要時間経過していな
いときには、その経過していない対象物と係合部とを非
係合状態とし、被膜形成用液に浸漬していた対象物を持
上げることなく被膜形成用液内に浸漬したままとし、こ
れにより被膜形成用液内に対象物が浸漬している浸漬時
間を長くし、所要時間浸漬させたら、対象物を係合部と
を係合させて対象物を被膜形成用液から持上げ前進させ
ることにある。この場合、被膜形成用液内に浸漬してあ
く所要時間は、形成する被膜の種類、搬送装置の移送タ
クト等に応じて適宜選択できる。
本発明の被膜形成方法の第2の特徴は、対象物の浸漬状
gおよび持上げ状態のいずれか少なくとも一方の状態に
際して、対象物を揺動せしめるようにしたことにおる。
gおよび持上げ状態のいずれか少なくとも一方の状態に
際して、対象物を揺動せしめるようにしたことにおる。
浸漬状態において対象物を揺動せしめれば、いわゆるエ
アポケット現象の発生を抑え得、被膜形成用液内に生じ
た気泡で被膜形成用液と対象物とか非接触となり被膜欠
陥部を生成する現象を減少し得るかあるいは無くし得る
。
アポケット現象の発生を抑え得、被膜形成用液内に生じ
た気泡で被膜形成用液と対象物とか非接触となり被膜欠
陥部を生成する現象を減少し得るかあるいは無くし得る
。
また、持上げ状態において対象物を揺動せしめれば、対
象物に残置していた被膜形成用液を対象物から排出する
のに有利であり、従って被膜形成用液が次工程の液に混
入する問題を回避するのに有利である。
象物に残置していた被膜形成用液を対象物から排出する
のに有利であり、従って被膜形成用液が次工程の液に混
入する問題を回避するのに有利である。
揺動に際して、対象物の中心域、あるいは対象物を受け
た受は部の中心域を揺動中心として揺動させれば、所要
の揺動量、揺動角度を維持しつつ揺動容積を極力小さく
でき、従って、対象物を収納して揺動させる槽の大きざ
を極力小さくできる。
た受は部の中心域を揺動中心として揺動させれば、所要
の揺動量、揺動角度を維持しつつ揺動容積を極力小さく
でき、従って、対象物を収納して揺動させる槽の大きざ
を極力小さくできる。
揺動方向は縦方向でも横方向でも斜め方向でもよい。揺
動量は適宜設定でき、経時的に一定でも変化してもよい
。揺動時間は適宜選択でき浸漬初期あるいは浸漬終期の
み揺動じてもよいし、浸漬している全時間にわたり揺動
させることもできる。
動量は適宜設定でき、経時的に一定でも変化してもよい
。揺動時間は適宜選択でき浸漬初期あるいは浸漬終期の
み揺動じてもよいし、浸漬している全時間にわたり揺動
させることもできる。
本発明の被膜形成方法で使用する搬送装置は、適数個の
係合部をほぼ垂直方向へ昇降させたり、所定ピッチで横
方向へ前進させるものでおる。搬送装置はホイストタイ
プとすることかできる。搬送装置の係合部は、対象物を
直接的または間接的に係合し対象物を移送し得るもので
あり、例えば、フック状、爪状とすることができる。係
合部を対象物に係脱させるには、手作業でも自動機構で
も治興を用いて行なってもよい。なお、被膜形成槽に対
象物を出入れするための係合部は、他の係合部と独立し
て駆動してもよい。
係合部をほぼ垂直方向へ昇降させたり、所定ピッチで横
方向へ前進させるものでおる。搬送装置はホイストタイ
プとすることかできる。搬送装置の係合部は、対象物を
直接的または間接的に係合し対象物を移送し得るもので
あり、例えば、フック状、爪状とすることができる。係
合部を対象物に係脱させるには、手作業でも自動機構で
も治興を用いて行なってもよい。なお、被膜形成槽に対
象物を出入れするための係合部は、他の係合部と独立し
て駆動してもよい。
本発明の被膜形成方法では、対象物は、被膜を形成する
鍛造品、鋳造品、機械加工品等の物の意味であり、ある
いは、被膜を形成する物を1個あるいは適数個収納した
籠、箱、袋体、網体等を含む意味である。従って、被膜
を形成する物が鍛造品である場合に、多数個の鍛造品を
収納した籠も対象物に含まれるが、この場合には鍛造品
のみに被覆か形成されればよいものである。
鍛造品、鋳造品、機械加工品等の物の意味であり、ある
いは、被膜を形成する物を1個あるいは適数個収納した
籠、箱、袋体、網体等を含む意味である。従って、被膜
を形成する物が鍛造品である場合に、多数個の鍛造品を
収納した籠も対象物に含まれるが、この場合には鍛造品
のみに被覆か形成されればよいものである。
本発明の被膜形成装置は、揺動機構が装備されている点
を主たる特徴とする。揺動機構は、被膜形成用液内に浸
漬されている対象物および被膜形成用液から持上げた対
象物の少なくとも一方を、揺動せしめる機能をもつもの
で必る。
を主たる特徴とする。揺動機構は、被膜形成用液内に浸
漬されている対象物および被膜形成用液から持上げた対
象物の少なくとも一方を、揺動せしめる機能をもつもの
で必る。
揺動機構は、例えば、適数個のホイスト等を利用して対
象物を吊持しつつ、あたかも操り人形のごとく対象物を
揺動せしめるホイスト機構、あるいは、バネ等の弾発部
材の弾性伸縮を利用して揺動せしめる弾発機構、おるい
は、適数個のシリンダを交互に作動させて対象物を揺動
せしめるシリンダ機構、あるいは、電磁石の吸引力、反
発力を介して対象物を揺動せしめる電磁石機構、あるい
は、対象物を載せた台車を揺動せしめる台車機構、ある
いは液内に沈めた適数個の空気袋を交互に脹らませたり
小さくしたりして対象物を揺動せしめる空気袋機構など
とすることができる。
象物を吊持しつつ、あたかも操り人形のごとく対象物を
揺動せしめるホイスト機構、あるいは、バネ等の弾発部
材の弾性伸縮を利用して揺動せしめる弾発機構、おるい
は、適数個のシリンダを交互に作動させて対象物を揺動
せしめるシリンダ機構、あるいは、電磁石の吸引力、反
発力を介して対象物を揺動せしめる電磁石機構、あるい
は、対象物を載せた台車を揺動せしめる台車機構、ある
いは液内に沈めた適数個の空気袋を交互に脹らませたり
小さくしたりして対象物を揺動せしめる空気袋機構など
とすることができる。
また揺動機構は、カムを利用して対象物を揺動せしめる
カム機構、対象物を液から持ち上げる際に対象物を他の
部材に当接あるいは衝突させて対象物を揺動せしめる機
構などとすることかできる。
カム機構、対象物を液から持ち上げる際に対象物を他の
部材に当接あるいは衝突させて対象物を揺動せしめる機
構などとすることかできる。
[作用]
本発明では、被膜形成用液に浸漬していた対象物の浸漬
時間が所要時間経過していないときには、その経過して
いない対象物を持上げることなく被膜形成用液内に残置
したままとしておくので、搬送装置の他の係合部の搬送
タクトを早くしても被膜形成用液内における対象物の浸
漬時間は長く確保される。
時間が所要時間経過していないときには、その経過して
いない対象物を持上げることなく被膜形成用液内に残置
したままとしておくので、搬送装置の他の係合部の搬送
タクトを早くしても被膜形成用液内における対象物の浸
漬時間は長く確保される。
また浸漬状態において対象物を揺動せしめた場合には、
いわゆるエアポケット現象の発生を抑え得る。従って被
膜形成用液内に生じた気泡で被膜形成用液と対象物とが
非接触となることに起因する被膜欠陥部の生成を抑え得
るかあるいは無くし得る。
いわゆるエアポケット現象の発生を抑え得る。従って被
膜形成用液内に生じた気泡で被膜形成用液と対象物とが
非接触となることに起因する被膜欠陥部の生成を抑え得
るかあるいは無くし得る。
また、持上げ状態において対象物を揺動せしめた場合に
は、対象物に残留していた被膜形成用液を対象物から効
率よく排出するのに有利であり、従って被膜形成用液が
次工程の液に混入する問題を回避するのに有利である。
は、対象物に残留していた被膜形成用液を対象物から効
率よく排出するのに有利であり、従って被膜形成用液が
次工程の液に混入する問題を回避するのに有利である。
[実施例]
以下、本発明の被膜形成方法を電着塗装に適用した一実
施例を説明する。
施例を説明する。
(実施例の構成、作用)
まず、説明の便宜上、本実施例の塗装方法で使用する装
置から図面を参照して説明する。
置から図面を参照して説明する。
本実施例では第7図に示すように対象物Wは、バックと
も呼ばれる簡W10と、faW10内に収納された塗装
すべき多数個の鍛造品W11とからなる。簡w10の上
面の四隅には突起w13か設けられている。
も呼ばれる簡W10と、faW10内に収納された塗装
すべき多数個の鍛造品W11とからなる。簡w10の上
面の四隅には突起w13か設けられている。
搬送装置1は、いわゆるホイストタイプであり、前進方
向つまり矢印X方向に直列に配置された適数個の係合部
10と、電着塗装槽4の上方に設置された係合部10L
、化成槽35の上方に設置された係合部10Mと、係合
部10を駆動させる駆動機構11と、係合部10L、1
0Mを駆動させる閃絡の駆動機構とて形成されている。
向つまり矢印X方向に直列に配置された適数個の係合部
10と、電着塗装槽4の上方に設置された係合部10L
、化成槽35の上方に設置された係合部10Mと、係合
部10を駆動させる駆動機構11と、係合部10L、1
0Mを駆動させる閃絡の駆動機構とて形成されている。
搬送装置1の駆動機構11か駆動すると、各係合部10
は同期して垂直方向に降下し、同期して垂直方向に上昇
、同期して所定のピッチPて水平方向つまり矢印X方向
へ前進する。
は同期して垂直方向に降下し、同期して垂直方向に上昇
、同期して所定のピッチPて水平方向つまり矢印X方向
へ前進する。
係合部10Lは係合部10に対して独立して作動する。
係合部10Mも係合部10に対して独立して作動する。
係合部10Lは4個1組で構成されており、対象物Wの
4個の突起W13を吊持し得るようにされている。同様
に係合部10Mも4個1組で構成されている。なお、第
1図等では作図上2個のみ図示されている。
4個の突起W13を吊持し得るようにされている。同様
に係合部10Mも4個1組で構成されている。なお、第
1図等では作図上2個のみ図示されている。
更に第1図を用いて説明する。前処理槽3は、対象物W
を前処理するものであり、高圧湯洗を行う槽30.脱脂
を行う槽31、第1水洗いを行う槽32、第2水洗いを
行う槽33、表面調整を行う槽34、化成処理用液35
aを貯溜する化成槽35、第3水洗いを行う槽36、第
4水洗いを行う槽37、第5水洗いを行う槽38、たれ
切りが行われる槽39を備えており、第1図に示すよう
に多槽を係合部10の前進方向につまり矢印X方向にそ
って直列に配置して形成されている。なあ化成槽35に
は対象物Wを直列に2個収納し得る。
を前処理するものであり、高圧湯洗を行う槽30.脱脂
を行う槽31、第1水洗いを行う槽32、第2水洗いを
行う槽33、表面調整を行う槽34、化成処理用液35
aを貯溜する化成槽35、第3水洗いを行う槽36、第
4水洗いを行う槽37、第5水洗いを行う槽38、たれ
切りが行われる槽39を備えており、第1図に示すよう
に多槽を係合部10の前進方向につまり矢印X方向にそ
って直列に配置して形成されている。なあ化成槽35に
は対象物Wを直列に2個収納し得る。
また、被膜形成槽としての電着塗装槽4は、被膜形成用
液としての電着塗装用液40を貯溜する。
液としての電着塗装用液40を貯溜する。
第1図に示すように電着塗装槽4では、矢印X方向にそ
う長さ寸法りは、他の槽の長さよりも長い。
う長さ寸法りは、他の槽の長さよりも長い。
従って電気塗装槽4内には対象物Wを3個直列に並設し
得る。なお、電着塗装槽4には電着塗装を行なう電極部
、電極部に電圧を印加する電源部か装備されている。
得る。なお、電着塗装槽4には電着塗装を行なう電極部
、電極部に電圧を印加する電源部か装備されている。
さて本実施例では電着塗装槽4には揺動機構5が装備さ
れている。第6図に示すように揺動機構5は、電着塗装
槽4内に残置した対象物Wを受ける受は部50と、受は
部50に連設されたアーム部51と、アーム部51に連
設された横形配置の軸部52と、軸部52を回動可能に
支持する軸受53と、軸部52に保持されたウオームホ
イールタイプの大ギヤ54と、大ギヤ54と噛合うつt
−ムタイプの小ギヤ55と、小ギヤ55を回転させるモ
ータ56とを備えている。軸受53は四路の基台に固定
されている。なお小ギヤ55、大ギヤ54はつt−ムタ
イプで減速に適するか、ウオームタイプに限定されるも
のでなく、他のギヤ機構でもよい。
れている。第6図に示すように揺動機構5は、電着塗装
槽4内に残置した対象物Wを受ける受は部50と、受は
部50に連設されたアーム部51と、アーム部51に連
設された横形配置の軸部52と、軸部52を回動可能に
支持する軸受53と、軸部52に保持されたウオームホ
イールタイプの大ギヤ54と、大ギヤ54と噛合うつt
−ムタイプの小ギヤ55と、小ギヤ55を回転させるモ
ータ56とを備えている。軸受53は四路の基台に固定
されている。なお小ギヤ55、大ギヤ54はつt−ムタ
イプで減速に適するか、ウオームタイプに限定されるも
のでなく、他のギヤ機構でもよい。
ここで、第6図において受は部50に対象物Wを受けた
状態で、モータ56か駆動すると、小ギヤ55が回転し
、大ギヤ54か回転し、これに伴ない軸部52かその位
置で回動し、そのためアーム部51、受は部50か揺動
しつつ回転し、この結果受は部50に保持されている対
象物Wか所要量揺動する。
状態で、モータ56か駆動すると、小ギヤ55が回転し
、大ギヤ54か回転し、これに伴ない軸部52かその位
置で回動し、そのためアーム部51、受は部50か揺動
しつつ回転し、この結果受は部50に保持されている対
象物Wか所要量揺動する。
このとき第6図から理解されるように軸部52は軸受5
3で保持されているため、回動のみ可能である。よって
アーム部51、対象物Wは軸部52の軸芯を回転中心と
して回転する。ここで、本例ては軸部52の軸芯の延長
線Eは対象物Wのほぼ中心域を通るように、位置関係が
設定されているので、対象物Wは自身の中心域を中心と
して揺動することになる。
3で保持されているため、回動のみ可能である。よって
アーム部51、対象物Wは軸部52の軸芯を回転中心と
して回転する。ここで、本例ては軸部52の軸芯の延長
線Eは対象物Wのほぼ中心域を通るように、位置関係が
設定されているので、対象物Wは自身の中心域を中心と
して揺動することになる。
更に第1図に示すように、後処理槽6は、電着塗装後の
後処理が行われるものでおり、第1水洗いを行う槽60
、第2水洗いを行う漕6]、第3水洗いを行う槽62、
水切りか行われる槽63を備えており、多槽を係合部1
0の前進方向つまり矢印X方向にそって直列に配置して
形成されている。
後処理が行われるものでおり、第1水洗いを行う槽60
、第2水洗いを行う漕6]、第3水洗いを行う槽62、
水切りか行われる槽63を備えており、多槽を係合部1
0の前進方向つまり矢印X方向にそって直列に配置して
形成されている。
次に本実施例の塗装方法を説明する。本実施例の塗装方
法における作業途中は第1図〜第5図に小されている。
法における作業途中は第1図〜第5図に小されている。
本実施例の浸漬工程では、多数個の対象物Wを各係合部
10にそれぞれ係合した状態で、搬送装置1を駆動させ
、各係合部10を垂直方向へ同期して降下させ、これよ
り各対象物Wを多槽の液内に浸漬させる。対象物Wを係
合部10から外して浸漬させた状態は第1図に示されて
いる。
10にそれぞれ係合した状態で、搬送装置1を駆動させ
、各係合部10を垂直方向へ同期して降下させ、これよ
り各対象物Wを多槽の液内に浸漬させる。対象物Wを係
合部10から外して浸漬させた状態は第1図に示されて
いる。
浸漬工程を終えたら、次に持上げ工程を行う。
持上げ工程では、第2図に示すように前処理槽3および
後処理槽6の多槽の液内に浸漬していた対象物Wと各係
合部10とを係合状態とする。更に、その状態で搬送装
置1を駆動させて、第3図に示すように、各係合部10
を垂直方向へ上昇させて対象物Wを持上げる。これによ
り前処理槽3および後処理層6の多槽の液内に浸漬して
いた対象物Wは、持上げられ、液から浮上する。
後処理槽6の多槽の液内に浸漬していた対象物Wと各係
合部10とを係合状態とする。更に、その状態で搬送装
置1を駆動させて、第3図に示すように、各係合部10
を垂直方向へ上昇させて対象物Wを持上げる。これによ
り前処理槽3および後処理層6の多槽の液内に浸漬して
いた対象物Wは、持上げられ、液から浮上する。
持上げ工程を終えたら次に前進工程を行う。前進工程で
は、搬送装置1の駆動により、各係合部10を、水平方
向つまり矢印X方向へ前進させて各対象物Wを1ピッチ
Pぶん移送する。
は、搬送装置1の駆動により、各係合部10を、水平方
向つまり矢印X方向へ前進させて各対象物Wを1ピッチ
Pぶん移送する。
従って本例では、第2図において槽33内に浸漬してい
た対象物Wαは第3図に示す持上げ工程で槽33の上方
に位置し、前進工程を終えると、第4図に示すように対
象物Wαは槽34の上方に位置し、次の浸漬工程で第5
図に示すように槽34内に浸漬される。
た対象物Wαは第3図に示す持上げ工程で槽33の上方
に位置し、前進工程を終えると、第4図に示すように対
象物Wαは槽34の上方に位置し、次の浸漬工程で第5
図に示すように槽34内に浸漬される。
また、第2図において槽36に浸漬していた対象物Wγ
は、持上げ工程で第3図に示すように槽36の上方に位
置し、前進工程を終えると、第4図に示すように槽37
の上方に位置し、次の浸漬工程で第5図に示すように槽
37内に浸漬される。
は、持上げ工程で第3図に示すように槽36の上方に位
置し、前進工程を終えると、第4図に示すように槽37
の上方に位置し、次の浸漬工程で第5図に示すように槽
37内に浸漬される。
同様にして、第2図において槽61内に位置していた対
象物Wδは第3図に示す持上げ工程で槽61の上方に位
置し、前進工程を終えると、第4図に示すように槽62
の上方に位置し、次の浸漬工程で第5図に示すように漕
62に浸漬される。
象物Wδは第3図に示す持上げ工程で槽61の上方に位
置し、前進工程を終えると、第4図に示すように槽62
の上方に位置し、次の浸漬工程で第5図に示すように漕
62に浸漬される。
本実施例の塗装方法ではかかる浸漬工程、持上げ工程、
前進工程を順に繰返す。
前進工程を順に繰返す。
ところで、本実施例の塗装方法の要部について説明する
。即ち、第2図に示すように、電着塗装槽4の電着塗装
用液40には合計3個の対象物Wλ、Wπ、Wεを浸漬
することかできる。このとき対象物Wλの浸漬時間か所
要時間経過したとする。この場合第2図に示すよう(、
対象物Wλと係合部10Lとを停台状態とする。そして
、第3図に示すように係合部10Lを上昇させ電着塗装
用液40に浸漬していた対象物Wλを持上げ、第4図に
示すように槽60の上方に搬送し、第5図に示すように
槽60内に浸漬する。
。即ち、第2図に示すように、電着塗装槽4の電着塗装
用液40には合計3個の対象物Wλ、Wπ、Wεを浸漬
することかできる。このとき対象物Wλの浸漬時間か所
要時間経過したとする。この場合第2図に示すよう(、
対象物Wλと係合部10Lとを停台状態とする。そして
、第3図に示すように係合部10Lを上昇させ電着塗装
用液40に浸漬していた対象物Wλを持上げ、第4図に
示すように槽60の上方に搬送し、第5図に示すように
槽60内に浸漬する。
このように電着塗装槽4から対象物Wλが取り出された
ので、電着塗装槽4ではスペースがあく。
ので、電着塗装槽4ではスペースがあく。
よってそのスペースに、槽39に収納していた対象物W
を装入する。このとき第2図に示す状態の対象物Wπ、
Wεの浸漬時間は所要時間経過しないので、電着塗装用
液40内に残置したままとしてあく。
を装入する。このとき第2図に示す状態の対象物Wπ、
Wεの浸漬時間は所要時間経過しないので、電着塗装用
液40内に残置したままとしてあく。
これにより電着塗装用液40内で対象物Wπ、Wεの浸
漬時間を長くする。この間、対象物Wπ、Wεの鍛造品
は電着塗装される。
漬時間を長くする。この間、対象物Wπ、Wεの鍛造品
は電着塗装される。
そして、今度は、第2図に示す電着塗装槽4内の対象物
Wπの浸漬時間が所要時間になったら、電着塗装用液4
0内に残置した対象物Wπと係合部10Lとを係合させ
て、対象物Wπを電着塗装用液40から持上げ、槽60
内に浸漬し、水洗する。なお、このとき槽60内の対象
物は槽61以降に搬送されて槽60内は既に空となって
いるので、スムースに浸漬できる。そして、このように
電着塗装槽4から対象物Wπが取り出されたので、その
スペースに槽39の対象物Wを装入する。
Wπの浸漬時間が所要時間になったら、電着塗装用液4
0内に残置した対象物Wπと係合部10Lとを係合させ
て、対象物Wπを電着塗装用液40から持上げ、槽60
内に浸漬し、水洗する。なお、このとき槽60内の対象
物は槽61以降に搬送されて槽60内は既に空となって
いるので、スムースに浸漬できる。そして、このように
電着塗装槽4から対象物Wπが取り出されたので、その
スペースに槽39の対象物Wを装入する。
また第2図の電着塗装槽4内の対象物Wεの浸漬時間が
所要時間になったら、今度は、電着塗装槽40内の対象
物Wεと係合部10Lとを係合させて、係合部10Lを
上昇させ、対象物Wεを電着塗装液40から持上げ、前
述同様に槽60内に浸漬する。なお、このとき槽60内
は既に空となっているので、スムースに浸漬できる。こ
のように対象物Wεが電着塗装槽4から取り出されたの
で、電着塗装槽4の空のスペースに槽39の対象物Wを
装入する。
所要時間になったら、今度は、電着塗装槽40内の対象
物Wεと係合部10Lとを係合させて、係合部10Lを
上昇させ、対象物Wεを電着塗装液40から持上げ、前
述同様に槽60内に浸漬する。なお、このとき槽60内
は既に空となっているので、スムースに浸漬できる。こ
のように対象物Wεが電着塗装槽4から取り出されたの
で、電着塗装槽4の空のスペースに槽39の対象物Wを
装入する。
力0えて本実施例の塗装方法では、第2図に示すように
化成槽35の化成液35aにも合計2個の対象物Wμ、
Wνか浸漬されており、従って、対象物Wνの浸漬時間
か所要時間になったら、対象物Wνと係合部10Mとを
停台状態とし、対象物Wνを持上げ、槽36へ浸漬させ
る。これにより化成槽35の液内に残りの対象物Wμを
残置したままとし、化成槽35内で対象物Wμが浸漬し
ている浸漬時間を長くする。
化成槽35の化成液35aにも合計2個の対象物Wμ、
Wνか浸漬されており、従って、対象物Wνの浸漬時間
か所要時間になったら、対象物Wνと係合部10Mとを
停台状態とし、対象物Wνを持上げ、槽36へ浸漬させ
る。これにより化成槽35の液内に残りの対象物Wμを
残置したままとし、化成槽35内で対象物Wμが浸漬し
ている浸漬時間を長くする。
また化成槽35内の対象物Wμの浸漬時間か所要時間に
なったら、化成槽35内に残置した対象物Wμと係合部
10Mとを係合させて、対象物Wμを化成槽35から持
上げ、槽36へ浸漬させるものである。
なったら、化成槽35内に残置した対象物Wμと係合部
10Mとを係合させて、対象物Wμを化成槽35から持
上げ、槽36へ浸漬させるものである。
ところで、本実施例では、電着塗装5内に浸漬している
対象物Wを持上げるにあたっては、第7図から理解され
るように、係合部10Lの垂直移動、水平移動を適宜性
なって合計4個の係合部10Lの先端のフックを対象物
Wの合計4個の突起w13にそれぞれ引掛けて行なうも
のである。そして持上げに際して、前後合計4個の係合
部10Lのうち、前方の2個の係合部10Lを適宜昇降
させるか、あるいは後方の2個の係合部10Lを適宜昇
降させ、以て対象物Wを液から持上げた状態で揺動せし
める。すると、対象物Wに残留していた液を効果的に排
出でき、液切りを行なう。
対象物Wを持上げるにあたっては、第7図から理解され
るように、係合部10Lの垂直移動、水平移動を適宜性
なって合計4個の係合部10Lの先端のフックを対象物
Wの合計4個の突起w13にそれぞれ引掛けて行なうも
のである。そして持上げに際して、前後合計4個の係合
部10Lのうち、前方の2個の係合部10Lを適宜昇降
させるか、あるいは後方の2個の係合部10Lを適宜昇
降させ、以て対象物Wを液から持上げた状態で揺動せし
める。すると、対象物Wに残留していた液を効果的に排
出でき、液切りを行なう。
同様にして化成槽35から持上げた対象物Wについても
液切りを行なう。
液切りを行なう。
また本例では、前述のごとく電着塗装槽4内に化成槽3
5内に、対象物Wを浸漬させるが、全浸漬時間のうち浸
漬初期と浸漬終期において第6図に示す揺動機構5を作
動させ、いわゆるエアポケット現象を防止するものであ
る。
5内に、対象物Wを浸漬させるが、全浸漬時間のうち浸
漬初期と浸漬終期において第6図に示す揺動機構5を作
動させ、いわゆるエアポケット現象を防止するものであ
る。
(実施例の効果)
以上説明したように本実施例の電着塗装方式では、電着
塗装槽4内に浸漬させた対象物Wの浸漬時間が所要時間
経過していないときには、その経過していない対象物と
係合部10Lとを非係合とし、その経過していない対象
物を電着塗装槽4内に残置したままとし、これにより対
象物Wか電着塗装槽4内に浸漬している浸漬時間を確保
てきる。
塗装槽4内に浸漬させた対象物Wの浸漬時間が所要時間
経過していないときには、その経過していない対象物と
係合部10Lとを非係合とし、その経過していない対象
物を電着塗装槽4内に残置したままとし、これにより対
象物Wか電着塗装槽4内に浸漬している浸漬時間を確保
てきる。
よって、対象物Wを搬送する搬送装置1の係合部10の
搬送速度を増しても電着塗装槽4における所要浸漬時間
を確保てきる。
搬送速度を増しても電着塗装槽4における所要浸漬時間
を確保てきる。
化成槽35内で対象物を浸漬させる場合も同様に所要浸
漬時間を確保できる。
漬時間を確保できる。
よって、本実施例では電着塗装槽4における所要浸漬時
間、化成槽35における所要浸漬時間を確保しつつ、対
象物Wの係合部10の搬送速度を増し得るので、生産性
の向上を図り得る。
間、化成槽35における所要浸漬時間を確保しつつ、対
象物Wの係合部10の搬送速度を増し得るので、生産性
の向上を図り得る。
更に本実施例の浸漬被膜形成方法によれば、第6図から
理解されるように、浸漬工程において受は部50に対象
物Wを受けた状態で、モータ56が駆動すると、小ギヤ
55か回転し、大キャ54が回転し、軸部52か回動じ
、アーム部51、受は部50が回転し、受は部50に保
持されている対象物Wか揺動する。このように対象物W
を揺動せしめるので、浸漬時間においていわゆるエアポ
ケット現象の発生を抑え得る。よって、電着塗装用液4
0内に生じた気泡で電着塗装用液40と対象物Wとが非
接触となる被膜欠陥部を無くし得るか減少し得る。本実
施例では化成槽35においても揺動機構5か設けられて
いるので、化成槽35においてもエアポケット現象を防
止できる。
理解されるように、浸漬工程において受は部50に対象
物Wを受けた状態で、モータ56が駆動すると、小ギヤ
55か回転し、大キャ54が回転し、軸部52か回動じ
、アーム部51、受は部50が回転し、受は部50に保
持されている対象物Wか揺動する。このように対象物W
を揺動せしめるので、浸漬時間においていわゆるエアポ
ケット現象の発生を抑え得る。よって、電着塗装用液4
0内に生じた気泡で電着塗装用液40と対象物Wとが非
接触となる被膜欠陥部を無くし得るか減少し得る。本実
施例では化成槽35においても揺動機構5か設けられて
いるので、化成槽35においてもエアポケット現象を防
止できる。
ところで本実施例では揺動に際して、第6図から理解さ
れるように、揺動中心となる軸部52の軸芯の延長線E
は対象物Wの中心域を通るので、対象物Wの中心域を揺
動中心として揺動させることができる。よって、必要揺
動量、必要揺動角度を維持しつつ対象物Wヤ受は部50
の揺動半径、揺動範囲を極力小さくでき、従って、対象
物Wを収納して揺動させる電着塗装槽4、化成槽35の
大きさを過剰に大型化せずともよく、省スペース化に有
利である。
れるように、揺動中心となる軸部52の軸芯の延長線E
は対象物Wの中心域を通るので、対象物Wの中心域を揺
動中心として揺動させることができる。よって、必要揺
動量、必要揺動角度を維持しつつ対象物Wヤ受は部50
の揺動半径、揺動範囲を極力小さくでき、従って、対象
物Wを収納して揺動させる電着塗装槽4、化成槽35の
大きさを過剰に大型化せずともよく、省スペース化に有
利である。
また、持上げ工程において係合部10L、10Mを揺動
させて対象物Wを揺動せしめた場合には、対象物Wに残
留していた電着塗装用液40を対象物Wから排出するい
わゆる液切りを行なうのに有利であり、電着塗装用液4
0、化成液35aか次工程の液に混入して劣化させる問
題を回避するのに有利である。
させて対象物Wを揺動せしめた場合には、対象物Wに残
留していた電着塗装用液40を対象物Wから排出するい
わゆる液切りを行なうのに有利であり、電着塗装用液4
0、化成液35aか次工程の液に混入して劣化させる問
題を回避するのに有利である。
また本実施例の装置では、電着塗装槽5および化成槽3
5に揺動機構5が設けられているので、対処物Wを液中
に浸漬させたまま揺動させ得る。
5に揺動機構5が設けられているので、対処物Wを液中
に浸漬させたまま揺動させ得る。
従って上記した電着塗装方法に適用できる装置を提供す
ることができる。
ることができる。
(他の実施例)
上記した実施例では対象物Wを係合部]0110L、1
0Mで直接搬送することにしているか、これに限らず、
図示はしないか、係合部を対象物Wを昇降させる昇降部
と、対象物Wを前進させる前進部とに分けて構成するこ
ともできる。
0Mで直接搬送することにしているか、これに限らず、
図示はしないか、係合部を対象物Wを昇降させる昇降部
と、対象物Wを前進させる前進部とに分けて構成するこ
ともできる。
以下揺動@構の別例を示す。
第8図に示す揺動機構5Bは、対象物Wを受ける受は部
50Bと、受は部50Bを揺動させる車輪51Bと、車
輪51Bの保持された操作部52Bと、操作部52Bを
ロッド53Bを介して前進後退させる駆動部54Bとを
備えている。駆動部54Bはピニオンアンドラック構造
である。ここで、駆動部54Bの駆動に伴い、車輪51
Bが矢印方向へ回動し、これにより受は部50Bに受け
られている対象物Wが揺動する。
50Bと、受は部50Bを揺動させる車輪51Bと、車
輪51Bの保持された操作部52Bと、操作部52Bを
ロッド53Bを介して前進後退させる駆動部54Bとを
備えている。駆動部54Bはピニオンアンドラック構造
である。ここで、駆動部54Bの駆動に伴い、車輪51
Bが矢印方向へ回動し、これにより受は部50Bに受け
られている対象物Wが揺動する。
第9図に示す揺動機構5Cは、対象物Wを受けかつ電着
塗装槽4の底壁部から浮上した受は部50Cと、受は部
50Cを吊持するバネ51Cと、バネ51Cを保持する
保持部52Cとを備えている。ここで、受は部50Cに
対象物Wが載せられる際の衝撃でバネ51Cが弾発的に
伸長を繰返し、これにより受は部50C1対象物Wが揺
動する。
塗装槽4の底壁部から浮上した受は部50Cと、受は部
50Cを吊持するバネ51Cと、バネ51Cを保持する
保持部52Cとを備えている。ここで、受は部50Cに
対象物Wが載せられる際の衝撃でバネ51Cが弾発的に
伸長を繰返し、これにより受は部50C1対象物Wが揺
動する。
第10図に示す揺動機構5Dは、傾斜面であるガイド面
50Dをもつ可動部51Dと、可動部51Dを前進後退
させるシリンダ部52Dとを備えている。そして、対象
物Wを持上げるときにシリンダ部52Dを前進させて可
動部51Dを矢印N1方向へ前進させる。すると、対象
物Wが持上る際にカイト面50Dに触れて対象物Wが揺
動する。
50Dをもつ可動部51Dと、可動部51Dを前進後退
させるシリンダ部52Dとを備えている。そして、対象
物Wを持上げるときにシリンダ部52Dを前進させて可
動部51Dを矢印N1方向へ前進させる。すると、対象
物Wが持上る際にカイト面50Dに触れて対象物Wが揺
動する。
なお対象物Wを降下させ、電着塗装用液40に浸漬させ
るときには可動部51Dを矢印N2方向へ後退させてお
く。
るときには可動部51Dを矢印N2方向へ後退させてお
く。
[発明の効果]
本発明の浸漬被膜形成方法によれば、タクト式方法を改
良し、被膜形成用液に浸漬していた対象物の浸漬時間が
所要時間経過していないときには、その対象物と係合部
とを非係合とし、この対象物を被膜形成用液内に残置し
たままとし、これにより対象物の搬送速度を高めても、
被膜形成用液内における対象物の所要浸漬時間を確保で
きる。よって、所要浸漬時間を確保しつつ、対象物の搬
送速度を早め得るので、生産性の向上を図り得る。
良し、被膜形成用液に浸漬していた対象物の浸漬時間が
所要時間経過していないときには、その対象物と係合部
とを非係合とし、この対象物を被膜形成用液内に残置し
たままとし、これにより対象物の搬送速度を高めても、
被膜形成用液内における対象物の所要浸漬時間を確保で
きる。よって、所要浸漬時間を確保しつつ、対象物の搬
送速度を早め得るので、生産性の向上を図り得る。
また本発明の浸漬被膜形成方法によれば、浸漬状態にお
いて対象物を揺動せしめた場合には、いわゆるエアポケ
ット環象の発生を抑え得る。従って本発明では、被膜形
成用液内に生じた気泡で被膜形成用液と対象物とが非接
触となること、つまり被膜欠陥部か生成することを無く
し得るが減少し得る。よって被膜形成槽内を良好にし得
る。
いて対象物を揺動せしめた場合には、いわゆるエアポケ
ット環象の発生を抑え得る。従って本発明では、被膜形
成用液内に生じた気泡で被膜形成用液と対象物とが非接
触となること、つまり被膜欠陥部か生成することを無く
し得るが減少し得る。よって被膜形成槽内を良好にし得
る。
また、持上げ状態において対象物を揺動せしめた場合に
は、対象物に残留していた被膜形成用液を対象物から排
出するのに有利であり、被膜形成用液が次工程の液に混
入する問題を回避するのに有利でおる。
は、対象物に残留していた被膜形成用液を対象物から排
出するのに有利であり、被膜形成用液が次工程の液に混
入する問題を回避するのに有利でおる。
また、本発明の装置によれば、揺動機構により、対象物
を揺動できるので、上記した浸漬被膜形成方法の揺動操
作を良好に実施することができる。
を揺動できるので、上記した浸漬被膜形成方法の揺動操
作を良好に実施することができる。
第1図は多槽に対象物を浸漬している状態を模式的に示
す断面図、第2図は多槽に浸漬されている対象物に係合
部を近付けた状態を模式的に示す断面図、第3図は多槽
から対象物を持上げている状態を模式的に示す断面図、
第4図は対象物を1ピッチ前進させた状態を模式的に示
す断面図、第5図は係合部を降下させて対象物を浸漬さ
せた状態を模式的に示す断面図である。第6図は揺動機
構の要部の断面図、第7図は係合部を対象物に近付けた
状態を模式的に示す側面図であり、第8図〜第10図は
揺動機構の各個を模式的に示す断面図である。 図中、1は搬送装置、10.10m、10Mは係合部、
3は前処理槽、4は電着塗装槽〈被膜形成槽)、5は揺
動機構、6は後処理槽を示す。
す断面図、第2図は多槽に浸漬されている対象物に係合
部を近付けた状態を模式的に示す断面図、第3図は多槽
から対象物を持上げている状態を模式的に示す断面図、
第4図は対象物を1ピッチ前進させた状態を模式的に示
す断面図、第5図は係合部を降下させて対象物を浸漬さ
せた状態を模式的に示す断面図である。第6図は揺動機
構の要部の断面図、第7図は係合部を対象物に近付けた
状態を模式的に示す側面図であり、第8図〜第10図は
揺動機構の各個を模式的に示す断面図である。 図中、1は搬送装置、10.10m、10Mは係合部、
3は前処理槽、4は電着塗装槽〈被膜形成槽)、5は揺
動機構、6は後処理槽を示す。
Claims (2)
- (1)前進方向に直列に配置された適数個の係合部をも
ち、各該係合部を降下、上昇、所定のピッチで前進させ
得る搬送装置と、 該係合部の前進方向に直列に配置され、後処理用液およ
び前処理用液の少なくとも一方を貯溜すると共に対象物
を個別に収納しうる適数個の槽からなる処理槽と、 該処理槽に対して直列に配置され、被膜形成用液を貯溜
すると共に対象物を2個以上収納しうる被膜形成槽とを
用い、 対象物を該係合部に個別に係合した状態で、該係合部を
降下させて対象物を液内に浸漬させる浸漬工程と、 該係合部を上昇させて対象物を持上げ、対象物を液から
浮上させる持上げ工程と、 持上げた該係合部を前進させて対象物を1ピッチぶん前
進させる前進工程とを順に多数回繰返す方法であり、 該被膜形成槽内の被膜形成用液に浸漬していた対象物の
浸漬時間が所要時間経過していないときには、その経過
していない対象物と該係合部とを非係合状態とし、該被
膜形成用液に浸漬していた対象物を持上げることなく該
被膜形成用液内に残置したままとし、これにより該被膜
形成用液内における対象物の浸漬時間を長くし、 対象物を所要時間浸漬させたら、該被膜形成用液内に残
置した対象物と該係合部とを係合させて、対象物を該被
膜形成用液から持上げ前進させるようにし、 かつ、浸漬状態および該被膜形成用液から持上げた持上
げ状態のいずれか一方の状態において、対象物を所要時
間揺動せしめるようにしたことを特徴とする浸漬式被膜
形成方法。 - (2)前進方向に直列に配置された適数個の係合部をも
ち、各該係合部を降下、上昇、所定のピッチで前進させ
得る搬送装置と、 該係合部の前進方向に直列に配置され、後処理用液およ
び前処理用液の少なくとも一方を貯溜すると共に対象物
を個別に収納しうる適数個の槽からなる処理槽と、 該処理槽に対して直列に配置され、被膜形成用液を貯溜
すると共に対象物を2個以上収納し得る被膜形成槽と、 該被膜形成槽内の被膜形成用液に浸漬した対象物および
該被膜形成用液から持上げた対象物の少なくとも一方を
、揺動せしめる揺動機構とを具備することを特徴とする
被膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12623690A JPH0421796A (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 浸漬式被膜形成方法およびこれに使用できる被膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12623690A JPH0421796A (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 浸漬式被膜形成方法およびこれに使用できる被膜形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0421796A true JPH0421796A (ja) | 1992-01-24 |
Family
ID=14930161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12623690A Pending JPH0421796A (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 浸漬式被膜形成方法およびこれに使用できる被膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0421796A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007302979A (ja) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Shoda Seisakusho:Kk | リン酸塩被膜形成装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838291A (ja) * | 1971-09-20 | 1973-06-05 |
-
1990
- 1990-05-16 JP JP12623690A patent/JPH0421796A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838291A (ja) * | 1971-09-20 | 1973-06-05 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007302979A (ja) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Shoda Seisakusho:Kk | リン酸塩被膜形成装置 |
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