JPH0421790Y2 - - Google Patents

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JPH0421790Y2
JPH0421790Y2 JP1985202586U JP20258685U JPH0421790Y2 JP H0421790 Y2 JPH0421790 Y2 JP H0421790Y2 JP 1985202586 U JP1985202586 U JP 1985202586U JP 20258685 U JP20258685 U JP 20258685U JP H0421790 Y2 JPH0421790 Y2 JP H0421790Y2
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liner
shell
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helmet
ventilation
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は自動2輪車に乗車して走行するとき
などに使用するヘルメツトに係り、特に、ジエツ
ト型やフルフエイス型等、ライナーの後部に着用
者の首近傍まで延びて後頭部下部を覆うための下
方延出部が設けられている形式のものにおいて、
その通気性を向上させるための構造に関する。
[従来の技術] この種のヘルメツトの一例を第1図に示す。す
なわち剛性部材製のシエルaの前面bには、空気
入口cが設けられ、かつ後部dにも空気出口eが
設けられている。図ではシエルaに隠れて見えな
いがシエルa内に嵌合されている断熱性の衝撃吸
収材からなるライナーには、前後方向の通気溝が
形成されている。この通気溝は、やはり本図では
見えないがライナーの後部に後頭部下部を覆うた
めに設けられている下方延出部を通つている。そ
こで新鮮な空気は矢示のように空気入口cからヘ
ルメツト内に入り、通気溝を通つて空気出口eか
ら外気へ流出して排気される。これにより、断熱
性のライナー内側に形成される空間内の通気性を
よくして、頭部の蒸れを防止している。
また、実開昭49−71117号および同56−143223
号には、このような下方延出部を備えない形式の
ヘルメツトが示されている。これらはいずれも本
考案のライナーに代えてハンモツク式の内装を用
いかつシエルの周囲に多数の換気穴を設けること
により換気を図つている。これらのものは、本考
案の対象であるジエツト型等のヘルメツトと形式
が異なるので、本考案のヘルメツトに比べて遥か
に換気を容易にできる。
なお、本願において前部、後部及び側部とは、
それぞれヘルメツト着用者の頭部を基準とし、そ
の前頭部側を前部、後頭部側を後部及び側頭部側
を側部とし、また、内側とはヘルメツト内部の空
間に面する側をいう。さらに、左右方向とは、前
後方向と直交する方向をいうものとする。
[考案の解決しようとする問題点] ところで上記従来例のヘルメツトを着用して走
行した場合、その周囲に生じる走行風の流線は第
1図に示すようになる。すなわち、走行風の流速
はヘルメツト側部fにおいて最高となり、後部d
においては乱流となつて空気が巻き込まれる状態
となる。したがつて後部dに開口されている空気
出口eにおける走行風の吸い出し効果が余り期待
できない。特に、ジエツト型やフルフエイス型等
のヘルメツトでは、ライナーの後部に設けられた
下方延出部のため、この部分内側に上記従来の前
後方向へ延びる通気溝だけでは換気しにくい部分
ができ、ここに熱気がこもりがりなため、後頭部
が蒸れ易くなることがある。
この考案はこのような問題点を解決することを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案のヘルメツトは上記問題点を解決するた
め、シエルと、該シエル内の内側に積層された断
熱性の衝撃吸収製ライナーとを備え、該ライナー
の後部に後頭部下部を覆うための下方延出部を設
け、該下方延出部を通つて前記シエルの前面に形
成された空気入口と連通する前後方向へ延びる通
気溝を、前記ライナーの内側表面に形成したヘル
メツトにおいて、前記ライナーの内側表面に、前
記前後方向の通気溝と交差して連通する左右方向
へ延びる通気溝を形成するとともに、該左右方向
の通気溝を、前記シエル側面の前記下方延出部と
重なる部分近傍に開口形成された排気口へ連通さ
せたことを特徴とする。
[考案の作用] 空気入口からヘルメツト内へ入つた空気は、前
後方向の通気溝を通つて、一部がライナーの下方
延出部の後部から外部へ出る。また、他の一部が
前後方向の通気溝から交差部で分れ、左右方向の
通気溝を通つて下方延出部の側部へ至り、この部
分を覆うシエルの側面に設けられた排気口から外
部へ流出する。このとき、ヘルメツト側部は、ヘ
ルメツト周囲の走行風の流速が最大となつている
ため、排気口の周囲に負圧を発生し、走行風によ
る吸い出し効果が生じる。したがつてヘルメツト
内の空気は排気口から効率よく外部へ吸い出され
て排気され、ライナー内側の後頭部付近における
通気を促進し、この部分を蒸れにくくする。
[実施例] 第2図乃至第5図に本考案の実施例を示す。第
2図は実施例に係るジエツト型ヘルメツトの概略
を示し、ヘルメツト1はシエル2とその内側に積
層されたライナー3とからなる。シエル2とライ
ナー3の外形は一般的なジエツト型ヘルメツトと
異ならない。すなわち、シエル2はガラス繊維強
化プラスチツクなどの剛性のある強度部材からな
り、その後部は着用者の首部近傍まで下方へ一体
に延出し、かつ、両側部も顔の両側を覆うように
なつている。ライナー3は発泡スチロールなどか
らなる衝撃吸収部材であり断熱性を有する。内側
表面には、前後方向に複数の通気溝4を形成して
ある。また左右方向にも通気溝4と交差して複数
の通気溝5を形成してある。通気溝5は同4と交
差部で連通している。前後方向へ延びる通気溝4
の前端部はシエル2の前部に開口されている空気
入口6と接続している。空気入口6には空気入口
6を開閉したり開度を調節するシヤツター7を設
けてある。通気溝4の後端部はシエル2後部下端
縁部まで達して外気に連つている。
左右方向へ延びる通気溝5のうち、シエル2側
部で着用者の耳近くの部分に設けられたものは後
から詳述するように、シエル2の側面に設けられ
た排気口8と接続している。排気口8は図では見
えないが、反対側の側面にも設けられている。
なお、9はヘルメツト1前面に設けられた開口
部を開閉するためのシールドである。
第3図はライナー3の縦断面を示す。ライナー
3の後部は着用者の首部近傍まで下方へ一体に突
出する下方延出部3aをなしている。下方延出部
3aは着用者の後頭部を後方から両側方まで覆う
い、その外側は当然ながらシエル2の下部によつ
て覆われている。また、下方延出部3aの後部中
央には前後方向の通気溝4が上下方向へ通つてい
る。符号10は通気溝4の前端部をシエル2の空
気入口6と連通させるための連通孔、11は通気
溝4の後端が下方延出部3aの後部にテーパー状
をなす空気導出部であり、シエル2及び下方延出
部3aの各後部下方で外部へ開放されている。但
し、シエル2に従来例のような空気出口を設けた
場合にはこれと直接連通させることもできる。
本実施例における左右方向の通気溝5は、適当
間隔で前後に平行して並ぶ3本の通気溝5a,5
b,5cからなる。このうち、通気溝5a,5b
の各端部は、下方延出部3aより前方にあるライ
ナー3の縁部まで達し、シールド9(第2図)に
よつて開閉される空間に臨んでいる。また、後ろ
側の通気溝5cの端部は、下方延出部3aの側部
内側表面を通つてその縁部まで達し、シエル側面
で下方延出部3aと重なる部分近傍位置に開口形
成されている排気口8と連通している。
第4図はヘルメツト1の側面を示し、排気口8
がヘルメツト着用時における使用者の耳後方に位
置することを示す。第5図は排気口8の断面であ
り、シエル2側部に多数の開口12を形成してあ
る。シエル2内側の開口12と対応する部分には
空間13が形成されている。この空間13はライ
ナー3の端部と排気口8を塞がないように切欠か
れているパツド14とにより形成されている。空
間13には通気溝5の端部が連つている。なお、
ライナー3の表面には汗止めパツド15を積層し
てある。
次に作用を説明する。第2図に示すように、ヘ
ルメツト1前面の空気入口6から内部へ入つた空
気は、通気溝4を後方へ流れる矢示Aで示す前後
方向の流れと、通気溝5を両側へ流れる矢示Bで
示す左右方向の流れとなる。これら空気の流れA
及びBの全体経路を第4図に基づいて説明する。
まず前後方向の空気の流れAは、通気溝4に沿
つて後頭部とライナー3下端部との間を通つて下
方延出部3a至り、その後部に形成された空気導
出部11から外部へ流出する。この流れにより、
後頭部の後方部分が換気される。
また左右方向の空気の流れBは、空気入口6か
ら通気溝4に入つた後、交差部から通気溝5に分
岐して左右方向に流れる。このうち端部が排気口
8と続する通気溝5c(第3図参照)では、下方
延出部3aの側面内側へ至り、排気口8を経て外
気へ流出する。したがつて、前後方向の通気溝4
では換気しにくい、例えば後頭部の斜め後方部分
(下方延出部3aの側部と後部とが接続する隅部)
に滞留し易い空気を換気できる。しかも、排気口
8付近は走行風によつて負圧が形成されるので、
この負圧により排気口8には吸い出し効果が生じ
ている。したがつて、排気口8から通気溝5c内
の空気を高い効率で排出でき、通気溝5cの通気
量が大となるので、内部の換気が一層効率よくお
こなわれる。このため、下方延出部3aが設けら
れていることにより、後頭部側に熱気がこもり易
い本実施例のようなジエツト型ヘルメツトにおい
ても、前後方向の通気溝4と共にこの部分の通気
を促進し、後頭部の蒸れを少なくできる。
端部が排気口8に接続していない前側の通気溝
5a,5b(第3図参照)においても、それぞれ
がシエル2の前方に大きく開口する空間へ臨むの
で、内部の空気をライナー3下端部と顎や頬の間
隔から同様に吸い出して外部へ流出させ、主とし
て前頭側の換気を良好にする。
なお、本考案は上記実施例に限定されず、例え
ば左右方向の各通気溝5a,5b及び5cの端部
を一つにまとめ、これをシエルの側部に開口させ
た単一の排気口に接続させて、これから排気させ
てもよい。またシエル側部に多数の排気口を形成
してもよい。さらに排気口は通気溝のいずれか一
方の端のみに接続させたものでもよい。これら排
気口は負圧が最も高くなる位置に設けることが好
ましい。
[考案の効果] ライナーの内側表面に左右方向へ通気溝を設け
るとともに、この左右方向の通気溝から、ヘルメ
ツト側部における空気の負圧による吸い出し効果
を利用して排気を行うようにしたので、ヘルメツ
ト内の通気量を多くすることができる。ゆえに、
ジエツト型ヘルメツトなど、ライナーの後方下部
に下方延出部を設けた形式のものてあつても、左
右方向の通気溝が前後方向の通気溝と共に、後頭
部の通気を促進して、従来この部分にこもり易か
つた熱気を速やかに外部へ排出でき、後頭部側の
蒸れを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の平面図、第2図乃至第5図は
本考案の実施例であり、第2図は一部を切欠いた
斜視図、第3図はライナーの縦断面図、第4図は
側面図、第5図は第4図−断面図である。 符号の説明、1……ヘルメツト、2……シエ
ル、3……ライナー、3a……下方延出部、4…
…通気溝(前後方向)、5……通気溝(左右方
向)、6……空気入口、8……排気口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シエルと、該シエル内の内側に積層された断熱
    性の衝撃吸収材製ライナーとを備え、該ライナー
    の後部に後頭部下部を覆うための下方延出部を設
    け、該下方延出部を通つて前記シエルの前面に形
    成された空気入口と連通する前後方向へ延びる通
    気溝を、前記ライナーの内側表面に形成したヘル
    メツトにおいて、前記ライナーの内側表面に、前
    記前後方向の通気溝と交差して連通する左右方向
    へ延びる通気溝を形成するとともに、該左右方向
    の通気溝を、前記シエル側面の前記下方延出部と
    重なる部分近傍に開口形成された排気口へ連通さ
    せたことを特徴とするヘルメツト。
JP1985202586U 1985-12-28 1985-12-28 Expired JPH0421790Y2 (ja)

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JP1985202586U JPH0421790Y2 (ja) 1985-12-28 1985-12-28

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JPS62110231U JPS62110231U (ja) 1987-07-14
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JPS62110231U (ja) 1987-07-14

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