JPH04217538A - シート体搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば枚葉装置により
取り出されたシート体を次段の装置に高精度の搬送速度
で受け渡すためのシート体搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】積層収納されている未露光の写真感光材
料等のシート体を枚葉装置により取り出した後に露光装
置に搬送するために、あるいは画像記録終了後のシート
体を枚葉装置により取り出して現像装置へと搬送するた
めに、シート体搬送装置が用いられている。

【０００３】すなわち、前記枚葉装置では、マガジン内
またはトレイ上に積層状態のシート体がシート体配置部
位に装填された後、最上位のシート体が吸着盤の吸着作
用下にこのシート体配置部位から取り出される。次に、
前記シート体搬送装置では、この取り出されたシート体
が、吸着盤から受け渡された後、露光装置や自動現像装
置等に同期した搬送速度に変更されて排出される。

【０００４】この場合、シート体搬送装置において、枚
葉装置内の吸着盤からシート体を受け取る際にこの吸着
盤の移動速度に同期して搬送ローラ対、ドラムあるいは
搬送ベルト等の搬送系を駆動するとともに、この搬送系
から露光装置や自動現像装置等にシート体を受け渡す際
にもこれらのシート体搬送速度に同期させている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のシ
ート体搬送装置を構成する駆動系は、通常、インダクシ
ョンモータにより駆動されており、このインダクション
モータに接続されているスピードコントローラのボリュ
ーム等を操作することによって速度調整がアナログ的に
行われている。しかしながら、前記のようにインダクシ
ョンモータの回転速度をアナログ的に調整するため、特
に露光装置や自動現像装置等の次段の装置のシート体搬
送速度が比較的低速から高速まで広範囲にわたる場合、
これに対応してシート体送り出し速度をアナログ的に調
整することが相当に困難なものになるという問題がある
。例えば、接続される現像装置の機種によってシート体
（例えばフイルム）搬送速度が大幅に異なったり、同一
の現像装置でも歯車の交換等により処理速度が大幅に異
なる場合がある。

【０００６】また、次段に接続される自動現像装置等の
シート体搬送速度は、基準搬送速度に対してごく僅かな
機差があり、精密に同期させるためにはこの機差を微調
整する必要がある。

【０００７】本発明はこの種の問題を解決するためにな
されたものであり、広範囲にわたる次段の装置のシート
体搬送速度に対して、シート体送り出し速度を容易にか
つ高精度に同期させることが可能なシート体搬送装置を
提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、前段の装置から受け取ったシート体を
次段の装置に送り出す搬送系と、前記搬送系を駆動する
ための駆動源と次段の装置の複数のシート体基準搬送速
度データを記憶する記憶手段と前記駆動源の回転速度を
制御するための制御回路とを有する制御手段と、前記次
段の装置のシート体基準搬送速度を前記記憶手段から選
択するための選択手段とを備えることを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明に係るシート体搬送装置では、まず前段
の装置から受け渡されたシート体が駆動源、例えばパル
スモータの作用下に搬送系を介して所定の速度、例えば
平均速度４２０ｍｍ／ｓｅｃ　以上で搬送される。次に
、選択手段により選択された速度データに基づいて制御
手段の駆動作用下に次段の装置のシート体搬送速度にこ
のシート体の送り出し速度が合致されて、前記シート体
がこの次段の装置に受け渡される。この場合、次段の装
置の実際のシート体搬送速度が、基準搬送速度に対して
ずれている場合には、微調整手段により微調整される。 これにより次段の装置の記憶手段に記憶され複数のシー
ト体基準搬送速度に対してシート体搬送装置のシート体
送り出し速度が、容易にかつ正確に同期される。

【００１０】

【実施例】本発明に係るシート体搬送装置について実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。

【００１１】図１において、参照符号１０は、本実施例
に係るシート体搬送装置を組み込むシート体枚葉搬送シ
ステムを示す。このシート体枚葉搬送システム１０は、
積層されている画像記録終了後の写真感光材料（シート
体）１２の最上層の写真感光材料１２を保持して取り出
すシート体枚葉装置１４と、前記取り出された写真感光
材料１２を受け取って次段の装置である自動現像装置１
００に送り出す本実施例に係るシート体搬送装置１６と
を備える。

【００１２】このシート体枚葉装置１４は、写真感光材
料１２を吸着保持する吸着盤１８を備え、この吸着盤１
８は、駆動手段２０を介して進退および揺動変位する。 この駆動手段２０は、回転駆動源２４を備え、この回転
駆動源２４に連結された回転軸２６には、ガイドバー２
８が挿入されてこのガイドバー２８にホルダ３０が固定
されるとともに、このホルダ３０に配置されるロッド３
２の端部は、略Ｌ字状のガイド溝３４に挿入されており
、このロッド３２の端部に移動部材３５が係合する。 この移動部材３５は、ベルト３６に固定されており、こ
のベルト３６がプーリ３８ａ、３８ｂに掛け渡されると
ともに、このプーリ３８ａに回転駆動源４０が連結され
る。

【００１３】シート体搬送装置１６は、シート体枚葉装
置１４から受け取った写真感光材料１２を自動現像装置
１００に送り出すための搬送系４２と、前記搬送系４２
を駆動するためのパルスモータ４４と次段に接続される
自動現像装置１００の複数の基準搬送速度データを記憶
するＲＯＭ（記憶手段）６６と前記パルスモータ４４の
回転速度を制御するための制御回路とを有する制御手段
４６と、前記自動現像装置１００のシート体搬送速度に
同期したシート体送り出し速度を、前記ＲＯＭ６６から
選択するための選択手段４７とを備える。

【００１４】この搬送系４２は、パルスモータ４４によ
り回転される比較的大径なドラム４８を備え、このドラ
ム４８の外周面に第１ベルト５０ａと第２ベルト５０ｂ
とが接するとともに、この第１および第２ベルト５０ａ
、５０ｂは複数のローラ５２に掛け渡されている。ドラ
ム４８に近接してシート体先端部検出用第１センサ（例
えばフォトインタラプタ）５４とシート体後端部検出用
第２センサ（例えばフォトインタラプタ）５６とが配置
されている。搬送系４２は、ガイド板５８を有し、この
ガイド板５８の端部が排出口６０に進入する。

【００１５】図２に示すように、制御手段４６は、ＣＰ
Ｕ６２を備え、このＣＰＵ６２に接続される自動現像装
置１００の各種の基準搬送速度を記憶するとともにパル
スモータ駆動用パルスを発生させるためのプログラム等
が記憶されたＲＯＭ６６と、データを一旦記憶するため
のＲＡＭ６８とが接続されるとともに、Ｉ／Ｏポート７
０を介して第１および第２センサ５４、５６が接続され
る。また、ＣＰＵ６２には自動現像装置１００からの接
続信号が供給される。ＣＰＵ６２には、選択手段４７で
あるディップスイッチＳＷ１および微調整手段４９であ
るディップスイッチＳＷ２乃至ＳＷｎが必要に応じて接
続される。このディップスイッチＳＷ１は、写真感光材
料１２を送り込む後段の自動現像装置１００の基本搬送
速度（または基準搬送速度）を選択するために使用され
、他のディップスイッチＳＷ２乃至ＳＷｎは、速度の微
調整を行うために使用される。この場合の微調整は基準
搬送速度に対して±５％、好ましくは±３％以内で行わ
れる。このＣＰＵ６２からパルスモータドライバ７２に
出力される駆動信号によりパルスモータ４４が所定の速
度で駆動される。

【００１６】次に、このように構成されるシート体枚葉
搬送システム１０の動作について説明する。

【００１７】まずシート体枚葉搬送システム１０内に、
積層された状態の複数枚の写真感光材料１２が装填され
た後、シート体枚葉装置１４の駆動手段２０を構成する
回転駆動源４０の作用下にロッド３２が、プーリ３８ａ
、３８ｂおよびベルト３６を介しガイド溝３４に沿って
最上位の写真感光材料１２側に変位する。そして、吸着
盤１８が最上位の写真感光材料１２を吸着するとともに
、回転駆動源４０が前記とは逆方向に駆動されて、ロッ
ド３２がガイド溝３４に沿って上昇する。これにより、
吸着盤１８に吸着保持されている最上位の写真感光材料
１２が、これに重なり合う次なる写真感光材料１２から
剥離されて上方に取り出される。

【００１８】さらに、ロッド３２がガイド溝３４の角部
に至ると、回転駆動源４０が滅勢されるとともに、回転
駆動源２４が駆動されて回転軸２６が回転され、吸着盤
１８が、ガイドバー２８を介して二点鎖線の位置まで揺
動する。ここで、吸着盤１８による吸着作用が解除され
るとともに、シート体搬送装置１６を構成するパルスモ
ータ４４が駆動されて、搬送系４２による写真感光材料
１２の搬送が開始される。

【００１９】写真感光材料１２の先端部が第１センサ５
４により検出されると、Ｉ／Ｏポート７０からＣＰＵ６
２にその信号が供給され、例えばＲＯＭ６６から読み取
ったプログラムを介してパルスモータドライバ７２に所
定の駆動信号が供給され、パルスモータ４４の回転作用
下にこの写真感光材料１２が所定の搬送速度、例えば平
均線速４２０ｍｍ／秒）で矢印Ｘ方向に搬送される。そ
して、第２センサ５６を介して写真感光材料１２の後端
部が検出されると、ＣＰＵ６２からの駆動信号によりパ
ルスモータ４４が、前記とは逆方向（矢印Ｙ方向）に回
転されて写真感光材料１２が、ガイド板５８に沿って排
出口６０側に搬送される。ここで、自動現像装置１００
が写真感光材料１２を受入れ可能な状態であれば、図示
しないシャッターが解放され、この自動現像装置１００
のシート体搬送速度（ローラ対１０２の回転速度）に同
期したシート体送り出し速度に変更されて、写真感光材
料１２が排出口６０から排出され、自動現像装置１００
に挿入される。

【００２０】この場合、本実施例では、ＣＰＵ６２に接
続されているディップスイッチＳＷ１によって基準搬送
速度が選択され、ディップスイッチＳＷ２乃至ＳＷｎに
よって基準搬送速度が微調整されて自動現像装置１００
のシート体搬送速度に同期したシート体送り出し速度が
得られるように構成されている。このため、次段の装置
として自動現像装置１００や搬送コンベア等の種々の装
置が用いられる際のように、シート体搬送速度が比較的
低速なものから相当に高速なものまで広範囲（例えば線
速９ｍｍ／秒乃至約２５０ｍｍ／秒）にわたっても、デ
ィップスイッチＳＷ１によって基本速度を設定し、ディ
ップスイッチＳＷ２乃至ＳＷｎによって微調整（例えば
±３％）するだけで精密かつ容易に対応することができ
るという効果が得られる。しかも、ディップスイッチＳ
Ｗ１乃至ＳＷｎにより速度が設定されるため、従来のア
ナログ的な調整作業に比べて高精度な調整がなされ、こ
れにより次段の装置のシート体搬送速度に正確に同期し
たシート体送り出し速度が得られ、円滑な搬送作業が遂
行される。

【００２１】また、本実施例としてはシート体基準搬送
速度の選択手段４７としてディップスイッチＳＷ１、微
調整手段４９としてディップスイッチＳＷ２乃至ＳＷｎ
を用いているが、複数のディップスイッチを選択手段４
７として用い、残りのディップスイッチを微調整手段４
９として用いてもよい。

【００２２】なお、本実施例では、シート体送り出し速
度の選択および微調整のためにディップスイッチＳＷ１
乃至ＳＷｎを用いているが、例えばキーボード等を使用
してＲＡＭ６８に記憶させ、ＣＰＵ６２によりそのデー
タを読み取ってパルスモータ４４を駆動制御することも
可能である。

【００２３】

【発明の効果】本発明に係るシート体搬送装置によれば
、以下の効果が得られる。

【００２４】前段の装置から受け渡されたシート体が、
選択手段により選択され、微調整手段により微調整され
た速度に基づき制御手段の駆動作用下に駆動源、例えば
パルスモータを介して次段の装置のシート体搬送速度に
正確に同期されて送り出されるため、この次段の装置の
広範囲にわたるシート体搬送速度に対して容易にかつ正
確に同期させることができる。この結果、シート体送り
出し速度を正確にかつ広範囲に調整することが可能にな
り、次段の接続装置として種々の装置が使用できるとと
もに、この次段の装置に対してシート体を円滑に送り出
すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るシート体搬送装置を組み込むシー
ト体枚葉搬送システムの概略構成図である。

【図２】前記シート体搬送装置を構成する制御手段のブ
ロック図である。

【符号の説明】

１０…シート体枚葉搬送システム １２…写真感光材料 １４…シート体枚葉装置 １６…シート体搬送装置 １８…吸着盤 ２０…駆動手段 ４２…搬送系 ４４…パルスモータ ４６…制御手段 ４７…選択手段 ４９…微調整手段 ５４、５６…センサ ６２…ＣＰＵ ６６…ＲＯＭ ＳＷ１〜ＳＷｎ…ディップスイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】前段の装置から受け取ったシート体を次段
   の装置に送り出す搬送系と、前記搬送系を駆動するため
   の駆動源と次段の装置の複数のシート体基準搬送速度デ
   ータを記憶する記憶手段と前記駆動源の回転速度を制御
   するための制御回路とを有する制御手段と、前記次段の
   装置のシート体基準搬送速度を前記記憶手段から選択す
   るための選択手段とを備えることを特徴とするシート体
   搬送装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の装置において、前記選択手
   段によって選択された前記次段の装置のシート体基準搬
   送速度を微調整するための微調整手段を有することを特
   徴とするシート体搬送装置。