JPH08245018A - シート斜行補正装置および画像読取装置 - Google Patents

シート斜行補正装置および画像読取装置

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Publication number
JPH08245018A
JPH08245018A JP7057077A JP5707795A JPH08245018A JP H08245018 A JPH08245018 A JP H08245018A JP 7057077 A JP7057077 A JP 7057077A JP 5707795 A JP5707795 A JP 5707795A JP H08245018 A JPH08245018 A JP H08245018A
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JP
Japan
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sheet
skew
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correcting device
correction
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Application number
JP7057077A
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English (en)
Inventor
Masao Watabe
昌雄 渡部
Masatoshi Yaginuma
雅利 柳沼
Shizuo Hasegawa
静男 長谷川
Hiroichi Kodama
博一 児玉
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明に係るシート斜行補正装置および画像
読取装置は、搬送されるシートのサイズや厚さ,搬送速
度,シート搬送路の形状の違いに対応して最適なシート
斜行補正を行うことで、印刷における印字位置或いはス
キャナ,ファクシミリ等の読取位置を正確に出来ること
を可能にすることを目的としている。 【構成】 原稿搬送路aに複数の縦パス搬送ローラー10
8 〜112 を配置すると共に、画像読取部bの手前に複数
の斜行補正ローラー120 を設け、原稿Sのサイズをシー
トの長さ検知手段とシートの幅検知手段により検知し、
原稿Sの厚さをシート厚さ検知手段により検知し、これ
等の検知情報と原稿搬送路aの形状に対応させて搬送ロ
ーラー圧解除ソレノイド122 〜126 を選択的に作動させ
て縦パス搬送ローラー108 〜112 を選択的に開放するよ
うにした構成であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷機,製本機,複写
機,プリンターおよびファクシミリ等に適用されるシー
トを搬送する構成を持つ機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シートの搬送において、搬送中の
シートの斜行(シート搬送方向に対するシートの傾斜)
はレジストローラーと呼ばれる突き当てローラーにシー
トの先端を突き当ててたわみを持たせることによりシー
トの斜行を補正していた。
【0003】また、他の従来技術として、処理するシー
トの生産性を向上させるために所定の速度で回転する独
立駆動の斜行補正ローラーによりシート搬送中にシート
の斜行を補正するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例で、独立駆動の斜行補正ローラーによりシートの
斜行を補正する場合には、搬送されるシートの長さや厚
さ、更にはシートが搬送されるシート搬送路の形状の違
いにより、斜行補正ローラーにより各種シートに対して
斜行を補正する際の補正効果が異なり、斜行補正が一様
に出来ないという問題があった。
【0005】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、搬送されるシートのサイズや
厚さ,搬送速度,シート搬送路の形状の違いに対応して
最適なシート斜行補正を行うことで、印刷における印字
位置或いはスキャナ,ファクシミリ等の読取位置を正確
に出来ることを可能にするシート斜行補正装置を提供せ
んとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、シートを搬送するため
の複数の搬送回転体を有するシート搬送路と、前記複数
の搬送回転体を搬送されるシートに作用しない位置に夫
々開放する複数の開放手段と、前記搬送回転体よりもシ
ート搬送方向下流側に配置されシートの斜行を補正する
斜行補正回転体と、を有し、前記斜行補正回転体は、搬
送されるシートに対してシート搬送方向に直交する方向
の同一線上の異なる位置に複数配置され、且つシートに
対して異なる位置で同時に作用すると共に、シートの斜
行量に対応して前記複数の斜行補正回転体を夫々異なる
速度で駆動するように構成されたシート斜行補正装置に
おいて、搬送されるシートの搬送方向長さを検知する長
さ検知手段と、シートの厚さを検知する厚さ検知手段
と、前記長さ検知手段による長さ検知情報および前記厚
さ検知手段による厚さ検知情報および前記シート搬送路
の形状に基づいて前記複数の開放手段を選択的に動作さ
せる制御手段と、を有することを特徴とするシート斜行
補正装置である。
【0007】また、前記シート斜行補正装置において、
前記シート搬送方向に直交する方向の同一線上において
異なる位置に複数配置した斜行補正回転体のシート搬送
方向に直交する方向の間隔を搬送されるシートのシート
搬送方向に直交する方向の長さに対応させて選択的に変
化させる制御手段を有することを特徴としたシート斜行
補正装置である。
【0008】また、前記シート斜行補正装置において、
シートの搬送速度および搬送タイミングに対応して前記
複数の開放手段を選択的に動作させる制御手段を有する
ことを特徴としたシート斜行補正装置である。
【0009】また、前記シート斜行補正装置において、
シート搬送方向に直交する方向の同一線上において異な
る位置に複数配置して搬送されるシートの先端を検出す
るシート検知手段と、前記複数のシート検知手段の検知
タイミングの時間差を計数する計数手段と、前記計数手
段により計数された値に対応して前記複数の斜行補正回
転体の駆動速度を設定する速度設定手段と、を有するこ
とを特徴としたシート斜行補正装置である。
【0010】また、本発明に係る画像読取装置は、前記
シート斜行補正装置により搬送されたシートを更に下流
側に搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送され
たシートに記録された原稿画像を読み取る画像読取手段
と、を有することを特徴とした画像読取装置である。
【0011】
【作用】本発明に係るシート斜行補正装置は、上述の如
く構成したので、搬送されるシートの長さ情報を長さ検
知手段により検出し、シートの厚さ情報を厚さ検知手段
により検出し、これ等の情報とシート搬送路の形状と、
シートの搬送速度および搬送タイミングに対応して複数
の開放手段を選択的に動作させて複数の搬送回転体を選
択的にシートに作用させて搬送する。
【0012】これと同時に、搬送されるシートの先端を
シート搬送方向に直交する方向の同一線上の異なる位置
に配置した複数のシート検知手段により検知し、その検
知タイミングの時間差を計数手段により計数し、その計
数値によりシートの斜行量を検知する。
【0013】そして、このシートの斜行量に対応して速
度設定手段が複数の斜行補正回転体の駆動速度を適宜設
定してシートの斜行を補正する。これにより搬送される
シートのサイズや厚さ,搬送速度,シート搬送路の形状
の違いに対応して最適なシート斜行補正を行うことがで
きる。
【0014】また、前記シート斜行補正装置を備えた画
像読取装置は、該シート斜行補正装置が有する作用を発
揮して搬送されたシートに記録された原稿画像を画像読
取手段により読み取ることが出来る。
【0015】
【実施例】図により本発明に係るシート斜行補正装置お
よび該シート斜行補正装置を備えた画像読取装置の一例
として、流し読みスキャナーに適用した一実施例を具体
的に説明する。図1は本発明に係るシート斜行補正装置
を搭載した流し読みスキャナーの横断面図、図2はシー
ト斜行補正装置の要部の平面図、図3は斜行補正回転体
の間隔位置を変化させる様子を示す平面図、図4(a)
はシートの長さ検知手段の構成を示す図、図4(b)は
シートの長さ検知手段の出力信号を示す図、図5はシー
トの幅検知手段の構成を示す図、図6は斜行補正制御を
行う回路のブロック図、図7は標準斜行補正制御を行う
際の搬送回転体を開放するタイミングを示すチャート
図、図8は標準シート厚での開放する搬送回転体の選択
テーブルを示す図、図9(a),(b)はシートの厚さ
検知手段の原理図、図10は比較的厚いシートでの開放す
る搬送回転体の選択テーブルを示す図、図11は高速斜行
補正制御を行う際の搬送回転体を開放するタイミングを
示すチャート図である。
【0016】先ず、本発明に係るシート斜行補正装置お
よびこれを備えた画像読取装置の第1実施例について説
明する。図1において、101 は紙や合成樹脂等で構成さ
れるシートの表面に原稿画像が記録されたシート状原稿
(以下、単に「原稿」という)Sを給送する原稿給送装
置であり、102 は画像読取手段を備えたスキャナー本体
である。
【0017】原稿給送装置101 はシート搬送路となる原
稿搬送路a,c,d,eを有しており、これ等原稿搬送
路a〜eが合流する位置には画像読取部bが配置されて
いる。そして、原稿Sの両面の画像を読み取る場合に
は、原稿積載トレイ103 に積載された原稿Sは給送ロー
ラー105 により送り出され、分離ローラー106 により一
枚に分離された後、原稿搬送路aを通過して画像読取部
bに到達し、片面の画像読み取りが実施された後、原稿
搬送路c,dを通過して再び画像読取部bにより他面の
画像読み取りが実施された後、原稿搬送路eに導かれて
原稿排出口fから排出される。
【0018】また、原稿Sの片面の画像を読み取る場合
には、原稿Sは前述と同様にして原稿搬送路aを通過し
て画像読取部bに到達し、片面の画像読み取りが実施さ
れた後、原稿搬送路dを通過して原稿排出口gから排出
されるようになっている。
【0019】原稿積載トレイ103 上に積載された原稿S
はリフター駆動モーター104 により駆動されるリフター
104aによって給送ローラー105 に当接する位置まで持ち
上げられる。そして、給送ローラー105 の回転により積
載された原稿Sを順次給送する。
【0020】給送ローラー105 により送り出された原稿
Sが重送された場合は分離ローラー106 により最上位の
原稿S一枚のみを下位の原稿Sから分離する。分離され
た原稿Sは引き抜きローラー107 によって引き抜かれ、
原稿搬送路aの更に下流側に順次配置された搬送回転体
となる複数の縦パス搬送ローラー108 ,109 ,110 ,11
1 ,112 に順次受け渡されて画像読取部bに搬送され
る。
【0021】前記縦パス搬送ローラー108 〜112 には該
縦パス搬送ローラー108 〜112 を搬送される原稿Sに対
して作用させない位置に開放するための開放手段となる
搬送ローラー圧解除ソレノイド122 ,123 ,124 ,125
,126 が夫々設けてあり、該ソレノイド122 〜126 を
選択的に駆動して該ソレノイド122 〜126 に対応する縦
パス搬送ローラー108 〜112 を選択的に開放して原稿S
への作用を解除することが出来るようになっている。
【0022】また同様に、原稿搬送路eには表面読み取
り引き抜きローラー113 、裏面読み取り引き抜きローラ
ー132 および両面排出パス搬送ローラー114 ,115 が配
置されると共に、原稿搬送路cには反転パス搬送ローラ
ー116 ,117 ,118 が配置されており、これ等によって
原稿Sが搬送される。尚、ここで原稿Sの表面とは初め
に画像を読み取る面であり、裏面とはその次に画像を読
み取る面をいうものとする。
【0023】また、原稿搬送路dには排出反転ローラー
119 が設けられており、両面原稿Sを読み取る場合には
原稿Sを原稿搬送路cから原稿搬送路dへ送る方向に回
転駆動され、片面原稿Sを読み取る場合には原稿Sを原
稿搬送路dから原稿排出口gへ送る方向に回転駆動され
るようになっている。
【0024】また、原稿搬送路aの終端部であって画像
読取部bの手前には詳しくは後述する斜行補正回転体と
なる表面読み取り時の斜行補正ローラー120 が設けられ
ており、原稿搬送路dの端部であって画像読取部bの手
前には同じく斜行補正回転体となる裏面読み取り時の斜
行補正ローラー121 が設けられている。
【0025】スキャナー本体102 に設けられた127 は原
稿Sが対向する原稿面に光を照射する原稿照明ランプで
あり、原稿Sによる反射光は複数のミラーを介してレン
ズ128 により集光され、画像読み取り用CCDリニアイ
メージセンサ129 により原稿画像が読み取られる。
【0026】130 は原稿Sの有無を検知するシートセン
サであり、131 は図4(a)に示して後述する原稿Sの
搬送方向(以下「イントラック方向」という)の長さ
(以下、単に「原稿Sの長さ」という)を検知する長さ
検知手段となるエンコーダとフォトインタラプタであ
る。また131 の位置には図9(a),(b)に示す三角
測量の原理を用いた原稿Sの厚さを検知する厚さ検知手
段となる厚さ検知センサも搭載されている。
【0027】図2(a)〜(c)は前記斜行補正ローラ
ー120 ,121 による原稿Sの斜行補正動作を示す平面図
である。ここで斜行補正ローラー120 ,121 は、図2
(a)〜(c)に示すように原稿Sの搬送方向に直交す
る方向(以下「クロストラック方向」という)におい
て、奥側(図2の上側)と手前側(図2の下側)の両側
に一つずつ配置されており、原稿Sに夫々圧接して作用
するようになっている。尚、図2では斜行補正ローラー
120 を例にして説明するが、斜行補正ローラー121につ
いても同様に構成される。
【0028】図2(a)に示すように、原稿Sの斜行量
は斜行補正ローラー120L,120Rよりも下流側であって、
クロストラック方向に同一線上に配置されたシート検知
手段となるシートセンサ203 ,204 が原稿Sの先端を検
知する際の時間差により検出するものであり、この斜行
量情報に対応して図2(b)に示すように、斜行補正ロ
ーラー120L,120Rの夫々独立した駆動源であるモーター
201 ,202 の回転速度を変えることにより原稿Sの斜行
補正を行うようになっている。そして、原稿Sの斜行が
補正された後は、図2(c)に示すように、モーター20
1 ,202 の回転速度を等しくして原稿Sを画像読取部b
に搬送する。
【0029】また、斜行補正ローラー120L,120Rは、図
3に示すように原稿Sのクロストラック方向のサイズに
対応して、夫々両者の間隔を変化できるようにクロスト
ラック方向に移動可能に構成してある。従って、原稿S
のサイズに対応させて斜行補正ローラー120L,120Rの間
隔が適宜設定される。
【0030】斜行補正ローラー120L,120Rのクロストラ
ック方向(図3の上下方向)への移動は、図5に示して
後述するクロストラックサイズ検知の値に対応して行わ
れる。また、この場合、斜行補正ローラー120L,120Rの
みを移動するだけでなく、斜行補正ローラー120L,120R
とモーター201 ,202 ごとを一体的に移動するように構
成しても良い。
【0031】原稿Sのサイズは、図4および図5に示す
センサにより検知する。図4(a)は図1に示した131
の部分であり、エンコーダー301 とフォトインタラプタ
302を有して構成される。エンコーダー301 は図1にお
いて原稿Sに接触しており、給送ローラー105 により原
稿Sが給送されている間、原稿Sの動きに応じて回転す
るようになっている。
【0032】この時、フォトインタラプタ302 の作用に
よりエンコーダー301 からは図4(b)に示したような
信号が出力される。ここで、t1は原稿Sが動き出す前
のエンコーダー301 からの出力であり、この時はハイか
ローの固定値が出力されている。
【0033】原稿Sの給送中はt2の区間に示したよう
にトグル出力となる。そして、原稿Sの後端がエンコー
ダー301 を抜けるとt3のようにエンコーダー301 から
の出力は前記t1と同様に変化しなくなり、ハイかロー
の固定値となる。
【0034】そして、前記t2の区間の時間またはt2
の区間のトグル出力のパルス数をカウントすることによ
り原稿Sのイントラック方向のサイズを検知し、原稿S
が横送りなのか縦送りなのかを検知するようになってい
る。
【0035】図5は原稿Sのクロストラック方向のサイ
ズ検知を行う手段の説明図である。図5において、401
は原稿Sのイントラック方向の側端部を規制して原稿S
のクロストラック方向の位置を規制するサイドガイドで
あり、ここでは原稿搬送路の中央部に原稿Sの位置合わ
せを行うようになっている。
【0036】サイドガイド401 はA系サイズ,B系サイ
ズ等の原稿Sのサイズが異なる場合に、原稿Sのサイズ
に対応させて自動または手動により移動させて原稿Sの
側端部に当接させ、原稿Sの位置を規制するものであ
る。
【0037】そして、サイドガイド401 の動きに連動し
て歯車403 が動かされるようになっており、該歯車403
はポテンショメーター402 につながっている。そして、
このポテンショメーター402 の位置によってサイドガイ
ド401 のある位置がわかり、原稿Sのクロストラック方
向のサイズが検知されるようになっている。
【0038】ポテンショメーター402 は歯車403 と同一
のユニットに一体的に構成しても良い。また、ポテンシ
ョメーター402 をボリューム抵抗もしくはエンコーダー
等を使用して構成することも可能である。
【0039】図6において、501 は演算処理装置(CP
U)であり、502 からはエンコーダー301 からの信号が
入力され、503 からはポテンショメーター402 から得ら
れたクロストラックサイズデータが入力されるようにな
っている。503 からのクロストラックサイズデータはC
PU501 のアナログポートに入力され、アナログ値とし
て読み取られる。また510 からは後述する原稿Sのシー
ト厚さ検知センサからの厚さ情報信号が入力されるよう
になっている。
【0040】CPU501 は前記502 ,503 および510 か
らの信号を基に演算を行い、その演算結果に基づいて前
述した搬送ローラー圧解除ソレノイド122 〜126 の内の
どのソレノイドを開放するかを選択する。そして、選択
されたソレノイド122 〜126のON/OFF信号が504
,505 ,506 ,507 ,508 に夫々出力される。
【0041】図7は縦パス搬送ローラー108 〜112 の連
結/開放のシーケンスを示すタイミングチャートであ
る。尚、ここで、搬送ローラーの連結とは該搬送ローラ
ーが原稿Sに作用して原稿Sを搬送する状態をいい、開
放とは搬送ローラーが原稿Sに作用しない位置に退避さ
れた状態をいう。
【0042】原稿Sのクロストラック方向のサイズ検知
はオペレーターが原稿Sを原稿積載トレイ103 にセット
した際に検知する。この検知で原稿Sの種類がAサイズ
系なのかBサイズ系なのか或いはインチサイズ系なのか
を判断する。
【0043】この時点で図3に示した斜行補正ローラー
120L,120R(および斜行補正ローラー121 )は原稿Sの
クロストラックサイズに対応した位置に移動する。そし
て、原稿Sが給送ローラー105 により給送されて、エン
コーダー301 から信号が出力され、更に原稿Sの後端が
抜けた瞬間にエンコーダー301 の出力信号が停止した
時、原稿Sが縦送りか横送りかを判断する。
【0044】そして、この時、CPU501 は原稿Sのサ
イズと搬送状態(縦送り/横送り)を認識し、開放する
縦パス搬送ローラー108 〜112 を選択する。ここで、縦
パス搬送ローラー108 〜112 を開放するタイミングは原
稿Sが斜行補正ローラー120に到達して斜行補正ローラ
ー120 が原稿Sをかんだ後に行うものである。
【0045】原稿Sが斜行補正ローラー120 に到達した
際に開放する縦パス搬送ローラー108 〜112 は原稿Sの
サイズによって図8の表のように設定される。図8の表
は原稿搬送路aの長さと形状によって予め設定されたも
のであり、原稿Sの長さに対応して縦パス搬送ローラー
108 〜112 の連結/開放を制御するものである。
【0046】原稿Sの長さに対応して縦パス搬送ローラ
ー108 〜112 の連結/開放を制御する理由としては、原
稿Sが湾曲状態で斜行補正ローラー120 に噛まれた場合
と、原稿Sが平面状態で斜行補正ローラー120 に噛まれ
た場合とでは、原稿Sに対する補正効果が異なるからで
ある。即ち、原稿Sを湾曲状態で補正した方が原稿Sの
腰の力が作用して補正効果は向上する。
【0047】従って、長手の原稿Sの場合には原稿Sが
湾曲状態になるように縦パス搬送ローラー108 〜112 の
中から適宜選択して原稿Sに作用させ、短手の原稿Sの
場合には原稿Sの先端が斜行補正ローラー120 に到達し
た時点で原稿Sを噛むローラーを斜行補正ローラー120
だけにする。ただし、短手の原稿Sの場合にはプロダク
ティビティーを向上させるために全ての縦パス搬送ロー
ラー108 〜112 を開放状態にしておくのではなく、原稿
搬送路aの上流側では前記短手の原稿Sに作用しない位
置の縦パス搬送ローラーを連結して次の原稿Sを搬送す
る準備状態にしておく。
【0048】次に、原稿Sが厚い場合の縦パス搬送ロー
ラー108 〜112 の選択について説明する。原稿Sが厚い
か薄いかの判断は図9(a),(b)に示すような三角
測量の原理を用いて検出する。即ち、図9(a),
(b)において、発光素子901 から原稿Sの上面に光を
当てて、原稿S上面での反射光を受光素子902 により受
光し、その光量を測定する。そして、原稿S上面での反
射光の光量とその原稿Sが無くなった際の反射光の光量
の変化分を測定して原稿Sの厚さを判別する。
【0049】そして、原稿Sが比較的厚い原稿Sである
と判別した場合には、図10の表に示すような縦パス搬送
ローラー108 〜112 の連結/開放を制御するものであ
る。
【0050】上述のように原稿Sの厚さに対応して縦パ
ス搬送ローラー108 〜112 の開放/連結を行う理由は、
同じ材質で構成された原稿Sであれば、その厚さによっ
て原稿Sの剛性が異なり、斜行補正の効果が異なるから
である。
【0051】次に、原稿Sの搬送速度と縦パス搬送ロー
ラー108 〜112 の開放/連結について説明する。図7に
示したように原稿Sの後端を検知した時点で、開放する
縦パス搬送ローラー108 〜112 が選択されるが、原稿S
の先行の原稿Sと次行の原稿Sとの間隔を所定間隔に維
持するために縦パス搬送ローラー108 〜112 の回転速度
を適宜加速/減速して制御する。
【0052】この際、原稿Sの搬送速度に対してソレノ
イド122 〜126 の反応時間は大きな影響を及ぼす。そこ
で、原稿Sの搬送速度が加速制御の時には、図11に示す
ようにソレノイド122 〜126 の作動タイミングを変えて
縦パス搬送ローラー108 〜112 の開放タイミングを変
え、図7に示した開放タイミングよりも早めに且つ短時
間の開放を行うものである。
【0053】即ち、通常の搬送速度で原稿Sが搬送され
る場合には、斜行補正ローラー120に噛んだ後に、ある
程度の時間をおいてからソレノイド122 〜126 を作動さ
せても原稿Sは斜行補正動作が始まっていない位置にあ
るので、縦パス搬送ローラー108 〜112 の開放は時間的
に余裕がある。
【0054】しかし、原稿Sの搬送速度が比較的速い場
合には、原稿Sが斜行補正ローラー120 に到達するまで
の所要時間が極めて短いので、予め早めに縦パス搬送ロ
ーラー108 〜112 の開放を行わなくてはならない。図11
はそのタイミングを示したものである。
【0055】次に、本発明に係る第2実施例について説
明する。尚、前記第1実施例と同じ部材で構成したもの
は同一の符号を付して説明を省略する。図12は第2実施
例での斜行補正制御を行う回路のブロック図である。
【0056】図12において、1001は周波数−電圧変換器
(以下「F/Vコンバーター」という)、1002はアナロ
グコンパレーター、1003はカウンター、1004,1005はオ
ペアンプ、1006,1007はアナログ−ディジタル変換器
(以下「A/Dコンバーター」という)、1008はディジ
タルコンパレーター、1009はデコーダー、1010はカウン
ターおよびシフトレジスター回路、CLKはクロックで
ある。
【0057】第1実施例と同様に構成されたエンコーダ
ー301 ,フォトインタラプタ302 によりエンコーダー30
1 からの出力信号は、第1実施例と同様に原稿Sが搬送
されている間はトグル出力を発生し、原稿Sの後端が抜
けるとハイかローの固定値となる。
【0058】F/Vコンバーター1001はこのエンコーダ
ー301 からの出力をアナログ電圧に変換するものであ
り、F/Vコンバーター1001で変換されたアナログ出力
はアナログコンパレーター1002の入力端子に入力され、
所定の基準電圧と比較される。
【0059】そして、アナログコンパレーター1002の出
力のハイかローで原稿Sが搬送中か、或いは原稿Sの後
端がエンコーダー301 を抜けたかが判別できるようにな
っている。
【0060】原稿S搬送中のエンコーダー301 の回転時
間をカウンター1003がカウントし、予め設定された値と
比較することにより原稿Sのイントラック方向の長さを
検知する。図12に示す構成では、ディジタルコンパレー
ター1008からの出力のハイかローかによって原稿Sが横
送りなのか縦送りなのかを判断するようになっている。
【0061】また、クロストラック方向のサイズは503
からアナログ電圧としてオペアンプ1004に入力され、A
/Dコンバーター1006でディジタル値に変換される。原
稿Sの厚さに関してもクロストラック方向サイズ検知と
同様に510 からアナログ電圧でオペアンプ1005に入力さ
れ、A/Dコンバーター1007でディジタル値に変換され
る。
【0062】ディジタルコンパレーター1008からの出力
およびA/Dコンバーター1006,1007からの出力はディ
ジタル値としてデコーダー1009に入力される。デコーダ
ー1009は入力された3種類の信号(横送り/縦送り、ク
ロストラック方向サイズ、原稿Sの厚さ)から開放する
搬送ローラー圧解除ソレノイド122 〜126 を選択する。
【0063】開放される縦パス搬送ローラー108 〜112
が選択されると、ソレノイド122 〜126 のオン/オフの
タイミングをとるためソレノイド122 〜126 への信号は
一旦、カウンターおよびシフトレジスター回路1010に入
力される。
【0064】カウンターおよびシフトレジスター回路10
10は複数、数段のシフトレジスター群およびカウンター
から構成されており、設定値に応じて開放/連結時間を
調整するようになっている。
【0065】上記のように構成することにより、前述の
第1実施例と同様な効果を得ることが出来るものであ
る。
【0066】尚、前記各実施例では本発明に係るシート
斜行補正装置を画像読取装置に適用した場合について説
明したが、記録手段によりシートに画像を形成する画像
形成装置等に適用することも可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明に係るシート斜行補正装置は、上
述の如き構成と作用とを有するので、シートのサイズや
厚さ、シート搬送路の形状、シートの搬送速度を考慮し
た最適なシート斜行補正が可能となり、該シート斜行補
正装置を画像形成装置等に適用した場合には、印刷にお
ける印字位置を正確に出来、該シート斜行補正装置を画
像読取装置に適用した場合には、スキャナ,ファクシミ
リ等の読み取り位置を正確にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート斜行補正装置を搭載した流
し読みスキャナーの横断面図である。
【図2】シート斜行補正装置の要部の平面図である。
【図3】斜行補正回転体の間隔位置を変化させる様子を
示す平面図である。
【図4】(a)はシートの長さ検知手段の構成を示す
図、(b)はシートの長さ検知手段の出力信号を示す図
である。
【図5】シートの幅検知手段の構成を示す図である。
【図6】斜行補正制御を行う回路のブロック図である。
【図7】標準斜行補正制御を行う際の搬送回転体を開放
するタイミングを示すチャート図である。
【図8】標準シート厚での開放する搬送回転体の選択テ
ーブルを示す図である。
【図9】(a),(b)はシートの厚さ検知手段の原理
図である。
【図10】比較的厚いシートでの開放する搬送回転体の選
択テーブルを示す図である。
【図11】高速斜行補正制御を行う際の搬送回転体を開放
するタイミングを示すチャート図である。
【図12】第2実施例での斜行補正制御を行う回路のブロ
ック図である。
【符号の説明】
101 …原稿給送装置、102 …スキャナー本体、103 …原
稿積載トレイ、104 …リフター駆動モーター、105 …給
送ローラー、106 …分離ローラー、107 …引き抜きロー
ラー、108 〜112 …縦パス搬送ローラー、113 …引き抜
きローラー、114 ,115 …両面排出パス搬送ローラー、
116 〜118 …反転パス搬送ローラー、119 …排出反転ロ
ーラー、120 ,120L,120R,121 …斜行補正ローラー、
122 〜126 …搬送ローラー圧解除ソレノイド、127 …原
稿照明ランプ、128 …レンズ、129 …CCDリニアイメ
ージセンサ、130 …シートセンサ、131 …エンコーダ,
フォトインタラプタ、201 ,202 …モーター、301 …エ
ンコーダー、302 …フォトインタラプタ、401 …サイド
ガイド、402 …ポテンショメーター、403 …歯車、501
…CPU、901 …発光素子、902 …受光素子、1001…周
波数−電圧変換器、1002…アナログコンパレーター、10
03…カウンター、1004,1005…オペアンプ、1006,1007
…アナログ−ディジタル変換器、1008…ディジタルコン
パレーター、1009…デコーダー、1010…カウンタおよび
シフトレジスター回路、CLK…クロック、S…原稿、
a,c,d,e…原稿搬送路、b…画像読取部、f,g
…原稿排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 博一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送するための複数の搬送回転
    体を有するシート搬送路と、 前記複数の搬送回転体を搬送されるシートに作用しない
    位置に夫々開放する複数の開放手段と、 前記搬送回転体よりもシート搬送方向下流側に配置され
    シートの斜行を補正する斜行補正回転体と、を有し、 前記斜行補正回転体は、搬送されるシートに対してシー
    ト搬送方向に直交する方向の同一線上の異なる位置に複
    数配置され、且つシートに対して異なる位置で同時に作
    用すると共に、シートの斜行量に対応して前記複数の斜
    行補正回転体を夫々異なる速度で駆動するように構成さ
    れたシート斜行補正装置において、 搬送されるシートの搬送方向長さを検知する長さ検知手
    段と、 シートの厚さを検知する厚さ検知手段と、 前記長さ検知手段による長さ検知情報および前記厚さ検
    知手段による厚さ検知情報および前記シート搬送路の形
    状に基づいて前記複数の開放手段を選択的に動作させる
    制御手段と、を有することを特徴とするシート斜行補正
    装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のシート斜行補正装置
    において、前記シート搬送方向に直交する方向の同一線
    上において異なる位置に複数配置した斜行補正回転体の
    シート搬送方向に直交する方向の間隔を搬送されるシー
    トのシート搬送方向に直交する方向の長さに対応させて
    選択的に変化させる制御手段を有することを特徴とした
    シート斜行補正装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載のシート斜行補正装置
    において、シートの搬送速度および搬送タイミングに対
    応して前記複数の開放手段を選択的に動作させる制御手
    段を有することを特徴としたシート斜行補正装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載のシート斜行補正装置
    において、シート搬送方向に直交する方向の同一線上に
    おいて異なる位置に複数配置して搬送されるシートの先
    端を検出するシート検知手段と、 前記複数のシート検知手段の検知タイミングの時間差を
    計数する計数手段と、 前記計数手段により計数された値に対応して前記複数の
    斜行補正回転体の駆動速度を設定する速度設定手段と、
    を有することを特徴としたシート斜行補正装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のシート斜行補正装置により搬送されたシートを更に下
    流側に搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送されたシートに記録された原稿
    画像を読み取る画像読取手段と、を有することを特徴と
    した画像読取装置。
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