JPH04216740A - 改修した快適住宅 - Google Patents

改修した快適住宅

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JPH04216740A
JPH04216740A JP2410871A JP41087190A JPH04216740A JP H04216740 A JPH04216740 A JP H04216740A JP 2410871 A JP2410871 A JP 2410871A JP 41087190 A JP41087190 A JP 41087190A JP H04216740 A JPH04216740 A JP H04216740A
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Masahiko Abe
雅彦 阿部
Hideki Takiguchi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は既存住宅に対し容易に、
断熱層、熱交換器、除湿機等を付加することにより健康
で快適な居住空間および省エネルギー、腐れ、防虫、防
カビの改善も図れる改修した快適住宅に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸組木造住宅では内、外壁間、
天井裏にグラスウールマット(50mm) を充填した
断熱層を設けた住宅、あるいはポリスチレンフォームボ
ードを根太間、垂木上、躯体外表面に施工した断熱層を
設けた住宅が普通である。また、2×4の住宅では躯体
表面上にポリスチレンフォームボード、ウレタンフォー
ムボードを断熱層として施工した構造となっていた。さ
らに、住宅内の空気の交換は換気扇のみ、あるいは部分
的で、かつ壁際に設けた熱交換換気扇の使用のみでセン
トラル換気、セントラル熱交換、セントラル温湿度のコ
ントロールがなく部分的に行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グラス
ウールマットで断熱層を形成した場合はその周囲に多く
の隙間が生じ、全体の断熱層としての機能は極めて低か
った。勿論、グラスウールを100mm位は充填でき、
その断熱性は従前より大幅に改善されているが、各部材
との納まり、通気性に欠け、しかも、必要個所への新鮮
空気の補給、熱交換の機能が低下し、全構成材が腐敗し
たり、アリ等による防虫性に欠け、その上、施工的に繁
雑で気密性と断熱性をもった構造となりえず省エネルギ
ー、快適性に欠ける不利があった。また、ポリスチレン
フォームボードを用いた住宅では、断熱性と施工性の改
善が部分的に図れるが、住宅全体としての断熱性、新鮮
空気と汚染空気の交換、住宅内の熱利用に欠ける不利が
あった。さらに、既存住宅の外壁を断熱化した改修住宅
は知られているが、快適性、省エネルギー、新鮮空気の
供給、廃熱利用による省エネルギー化、熱交換時の結露
水の処理などトータル的に対処した構造の改修住宅が存
在しなかった。特に、温暖な地方においての夏季の快適
性と冷房用エネルギーの低減を具備した改修住宅は皆無
であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、既存住宅の外気との接触面に断熱、気
密構造を施して空間外周を魔法瓶の外断熱構造に近似さ
せ、各換気口を蓋の機能として作用させ、かつ少なくと
も新鮮な空気を上記空間に送給し、汚染された空気およ
び熱交換時の結露水の発生を除湿機によって排除し、居
住空間外へ排出して省エネルギー、快適性、防虫性、ダ
ニ、カビの発生防止、耐久性の向上、および間接熱伝導
による柔らかい温度環境と自然の空気循環を十分に活用
し、低コストで、その上居住を殆ど中止することなく施
工できる改修した快適住宅を提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る改修した快
適住宅の一実施例について詳細に説明する。すなわち、
第1図(a)は冬型用、第1図(b)は夏型用に操作し
た住宅を例に空気の流れを示すものである。そこで、改
修した快適住宅について説明すると、1は改修した快適
住宅、例えば既存の軸組木造住宅を改修した住宅であり
、改修した断熱屋根7と新規小屋裏換気口32と新規断
熱壁37と新規窓部41と改修した断熱基礎42と改修
した断熱防湿土間46と小屋裏空間29に配設した熱交
換換気扇53と一端を熱交換換気扇53に他端を床下空
間51に開口を設けたメインダクト54と、上記熱交換
換気扇53の前後端のいずれか一方に設けた除湿機60
とから構成したものである。さらに説明すると、改修し
た断熱屋根7は第2図(a)、(b)に示すように既存
の屋根2、所謂、屋根材3、防水シート4、野地板5、
垂木6、必要により設けた棟換気部15の構造に対し、
断熱材8、例えば第3図(a)〜(c)に示すようにプ
ラスチックフォームボード10の装着、あるいは現場吹
き付けによるウレタンフォーム11等で形成した断熱性
と気密性のある断熱構造としたものであり、9はシート
状物である。なお、12は目地部、13は接着テープ、
14は釘であり、プラスチックフォームボード10を敷
設した際の固定具として役立つものである。なお、棟換
気部15は第2図(b)、第4図に示すように例えば排
気筒16と棟カバー21とから形成し、小屋裏空間29
の空気を外部へ排気して居住空間Bの温度、湿度の低下
を図るものである。さらに説明すると、排気筒16は断
熱性と不通気性とを有する筒体17と蓋18とパッキン
グ19とエアシリンダーまたは歯車等からなる蓋18の
開閉機能20とから構成したものである。すなわち、排
気筒16は既存屋根2の棟を除去し、棟木28上でかつ
垂木6間に適宜間隔で配設したものであり、筒体17以
外は断熱材8で充填されて小屋裏空間29の空気が棟カ
バー21を経て外部へ漏洩しない気密性のある構造で装
着する。また、棟カバー21は第2図(b)に示すよう
にスペーサ22と小垂木23と鼻隠し24と仕上板25
と屋根材3とからくさ26と雨風の棟換気部15への侵
入防止板27とから構成したものである。小屋裏空間2
9は断熱屋根7と天井板30間に形成した空間である。 なお、桁31と垂木6および既存壁構造33に生ずる空
隙は上記断熱材8によって密封するものである。 また、新規小屋裏換気口32は既存小屋裏換気口を改修
、即ち、断熱性と気密性と開閉機能とを具備させた装置
と交換したものである。既存壁構造33は外壁34と内
壁35と内・外壁間の間隙36とからなり、間隙36は
全くの空隙、あるいはグラスウールマット等が充填され
ていることもある。特に、上記マットが充填されている
場合は、間隙36が空気の循環路として十分に機能しな
いこともあり、その際は第6図に示すように貫通孔57
を形成して空気循環路Aを形成する構成とする。新規断
熱壁37は既存壁構造33の上に第5図に示すように通
気シート38と断熱材8と胴縁39と乾式外壁材40と
から形成したものであり、断熱性と防水性と空気循環路
Aと、意匠性とを具備させたものである。新規窓部41
は既存サッシを除去して2重サッシ、またはペアガラス
のサッシとしたものであり、断熱性の強化を図るもので
ある。改修した断熱基礎42は第7図に示すように既存
基礎43に接着剤44を介して断熱材8を貼着し、次に
モルタル壁材を吹き付けてモルタル壁45を形成し、既
存基礎43の根元を図のように土等で埋設するものであ
る。46は改修した断熱防湿土間で既存土間47上に断
熱材8、例えばポリスチレンフォーム、ウレタンフォー
ム吹き付けにより形成した断熱層、あるいはプラスチッ
クフォームボードを敷設した断熱層48とその上に必要
により敷設、もしくは貼着した防湿シート49とこのシ
ート上に必要により吸湿等と位置ズレ防止等のため散布
したジークライト、炭酸カルシウム、砂等の無機粒状物
50とから形成したものである。51は床下空間、52
は改修した床下換気口で既存床下換気口を除去して断熱
開閉戸と逆止弁付きの換気装置であり、床下空間51内
の空気が床下換気口52から外気へあまり漏洩しないよ
うに断熱性と気密性とを具備した構造である。熱交換換
気扇53は住宅内の加温され、かつ汚染された空気と新
鮮な外気との熱交換を行い、その後に新鮮な空気をメイ
ンダクト54を経て床下空間51へ送給し、一方、新鮮
な空気(外気)は吸気口63、パイプ55を経て熱交換
換気扇53の一方へ送給し、他方、加温され、汚染され
た空気が集気口64、パイプ56aを経て熱交換換気扇
53に送給され、約50〜70%の効率で熱交換される
。また、熱交換された空気はパイプ56、排気口65を
経て住宅外へ排気される。換言すれば、熱交換換気扇5
3は省エネルギーと温、湿度のコントロールと居住空間
B等の酸素濃度を維持するために役立つものである。 57は貫通孔で内壁35の任意個所に床下空間51の空
気を居住空間Bに供給するのに役立つものである。58
はスペーサ台でボイラ等の熱源(二点鎖線で示す)の床
下空間51で、かつ前記断熱防湿土間46上に放熱パイ
プCをある空隙を有して支持するのに役立つものである
。59はコントローラで住宅の各部に図示しないセンサ
ーを装着し、温度、湿度を送風ファンを用いて快適環境
に向かってコントロールするのに役立つものである。 60は除湿機で熱交換換気扇53で発生する結露水を抑
制し、かつ住宅外へ排出するのに役立ち、61は受皿で
万一の漏水に際し、断熱防湿土間46へ広がり浸透する
のを防止するためのものである。62はファンで空気を
送風するためのものである。
【0006】次に冬季の空気の流れについて第1図(a
)を用いて具体的に説明すると、棟の排気筒16、新規
小屋裏換気口32、および改修した床下換気口52は閉
の状態とし、熱源として二点鎖線で示すクリーンヒータ
かボイラによる給湯用パイプ内の不凍液の加温による床
下暖房のいずれかを稼動させたと仮定する。なお、2点
鎖線で示すようにボイラの放熱パイプCは改修した断熱
防湿土間46上にスペーサ58を介して一部、もしくは
全面的に配設したとする。そこで、床下空間51に存在
する加温された空気は矢印方向に移動し、居住空間Bは
床から天井までほぼ均一に加温される。これは内壁35
からの輻射熱が居住空間Bに低温輻射熱として放射され
るためである。なお、間隙36は南と北で温度差が大き
いと、空気の流れが北側において矢印と逆方向になるこ
ともある。さらに、熱交換換気扇53の前後端のいずれ
かに設けた除湿機60によって結露水は外部へ放水され
、各空間に水分が蒸発しないようにした。また、夏季は
第1図(b)に示すように空気は上方へ圧力の関係で上
昇し、新規小屋裏換気口32、排気筒16から温められ
た空気が外部へ放散される。そして、床下空間51の冷
気が居住空間B等を徐々に上昇し、自然のクーラーとし
て住宅の全空間を冷却するものである。勿論、改修した
断熱性もある床下換気口52は第8図(a)に示すよう
に逆止弁68が機能している。なお、夏季は熱交換換気
扇53が一切作動していないものである。
【0007】以上説明したのは本発明に係る改修した快
適住宅の一実施例にすぎず、第1図(b)に示すよう既
存土間47上にポリウレタンフォーム原液を吹き付けて
現場発泡させて断熱、防湿、防水層を一挙に形成するこ
ともできる。また、改修した床下換気口52は第8図(
a)、(b)に示すように形成することもできる。この
床下換気口52は断熱枠体66と開閉戸67と逆止弁6
8とを一体に形成したものであり、(a)図は外気が矢
印のように床下空間51へ吹き込んだ場合、(b)図は
空気が外部へ流出するのを抑止している状態である。 さらに、実施例では棟換気部15を付加した住宅で説明
したが、全く存在しない住宅の際も同様に改修すること
ができるものである。また、第1図(a)においてメイ
ンダクト54下端に除湿機60を付加し、床下空間51
のコントロールを図る構成とすることもできる。
【0008】
【発明の効果】上述したように本発明に係る改修した快
適住宅によれば、■既存住宅の居住を殆ど中止すること
なく、しかも必要個所の居住空間の温度をほぼ均一に維
持でき、かつ容易に施工できる。■居住空間は直接フロ
アからの清潔な放熱と、熱交換によって加温された新鮮
な空気を内壁からの輻射と直接送給によって加温される
。■外断熱構造と気密性は省エネルギーに役立ち、かつ
熱交換を排熱を利用して行うため、より省エネルギー化
を促進できる。■新鮮空気が居住空間に供給されるため
、酸素濃度が低下することがなく、安全で衛生的である
。■外気が直接に居住空間の温度、湿度に影響すること
が少ない。■間隙部、居住空間、小屋裏および床下空間
に熱が付与されるため湿度が低下し、ダニ、カビの発生
を抑制でき、かつ躯体の耐久性も向上できる。■夏季は
床下空間の冷気を居住空間に放散しながら各換気口から
温かい空気が実質強制的に排気され、極めて快適な居住
空間となる。■熱交換換気扇の前後端に設けた除湿機は
空気内の水分を適度に除去するため構成材の水分、居住
空間の水分率を時節に対応してコントロールでき、住宅
、人間に対する悪影響を排除できる。等の特徴、効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【第1図(a)(b)】本発明に係る改修された快適住
宅の一実施例を示す説明図である。
【第2図(a)(b)】本発明の要部の1つである屋根
、棟の一例を示す説明図である。
【第3図(a)〜(c)】本発明において使用する断熱
材の一例を示す説明図である。
【第4図】排気筒の一例を示す説明図である。
【第5図】本発明における壁構造の一例を示す説明図で
ある。
【第6図】本発明における壁構造の一例を示す説明図で
ある。
【第7図】本発明において改修した基礎部の一例を示す
説明図である。
【第8図(a)(b)】床下換気口の一例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1  改修した快適住宅2  既存屋根7  断熱屋根
16  排気筒32  新規小屋裏換気口37  新規
断熱壁40  乾式外壁材46  断熱防湿土間51 
 床下空間53  熱交換換気扇54  メインダクト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  既存住宅において、屋根、壁、基礎、
    土間、各換気口を防水、断熱構造とし、窓は2重サッシ
    構造とすると共に、小屋裏空間に内、外気の熱交換を行
    う熱交換換気扇を配設し、上記小屋裏空間と床下空間を
    連通したメインダクトを設け、かつ前記壁の外表面に乾
    式外壁材を装着してなり、また前記熱交換換気扇の前後
    のいずれかの端部に除湿機を設けたことを特徴とする改
    修した快適住宅。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013147914A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Murayama Toso Shokai:Kk 寒冷地で、窯業系サイディングボードを貼った木造住宅を断熱改修する工法

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JP2013147914A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Murayama Toso Shokai:Kk 寒冷地で、窯業系サイディングボードを貼った木造住宅を断熱改修する工法

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