JPH0421620A

JPH0421620A - ２剤型パック化粧料

Info

Publication number: JPH0421620A
Application number: JP12567490A
Authority: JP
Inventors: Toshifumi Sadakane; 定兼　利文
Original assignee: Japan Metals and Chemical Co Ltd
Current assignee: Japan Metals and Chemical Co Ltd
Priority date: 1990-05-16
Filing date: 1990-05-16
Publication date: 1992-01-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本発明は、首、肩、腕２脚等に適用されるバック化粧料
に関するものである。

【従来の技術】

バック化粧料は、−時的に皮膚を閉塞することによって
、美容上の効果を期待する化粧料であって、例えば、皮
膚温の上昇による血行の促進、新陳代謝の活性化１表皮
角質層の柔軟化。皮孔拡大によるパック化粧料中の栄養成分の効果的な皮
膚組織内への吸収、バック化粧料の乾燥過程で皮膚に緊
張感を与えることによる皮膚の引き締め作用、バック化
粧料の除去時の皮膚表面の汚れの除去等において効果を
有するものである。前記バック化粧料は、使用過程における最終工程、すな
わち、皮膚面からバック化粧料を除去する方法によって
２種類に大別されており、皮膚面に形成されたバック皮
膜をそのまま引き剥すビールオフタイプと、皮膚面のバ
ック化粧料を水または温水で洗い流す洗浄タイプとがあ
る。

【発明が解決しようとする課題】

前述のビールオフタイプと洗浄タイプとＣパック化粧料
において、ビールオフタイプＣパック化粧料は、洗浄タ
イプのパック化粧料には無い皮膜形成能を具備している
ため、皮膚への密着性が良好であり、皮膚からの垂れ落
ちが無く、また、除去の際には、皮膚面に形成さねた皮
膜をそのまま引き剥すものであることから、パック処方
後の後始末が簡単である等のメリットを有しており、現
在では、市場での主流をなしている。しかしながら、従来のビールオフタイプのバック化粧料
は、皮膚面に対してバック化粧料が均一に塗布されない
と、形成される皮膜の厚さに斑で出るため、バック化粧
料の除去の際に、斑な部分を奇麗に引き剥すことが８来
なく、また、皮膚面に対してバック化粧料を均一に塗布
するには熟練を要するという欠点を有している。これに対して本発明は、ビールオフタイプのバック化粧
料であって、しかも、皮膚面に形成された皮膜の除去が
極めて容易に、かつ、均一に行なえるバック化粧料を提
供する。

【課題を解決するための手段】

本発明のバック化粧料は、溶液状態の第１剤と、粉末混
合物による第２剤とからなる２剤型の化粧料であって、
前記第１剤が、栄養成分。保湿剤、保存剤、安定剤等を含有するアルギン酸ナトリ
ウムの２〜１０重量％水系溶液がらなり、また、第２剤
が、１０〜３０重量％の硫酸カルシウム降水塩と、０．
２〜１．０重量％のポリビニルピロリドンと、残部をな
すその他の有機質または無機質微粉末との混合粉末がら
なっている。前記構成からなる本発明の２剤型パツク化粧料において
、アルギン酸ナトリウムの２〜１０重量％水系溶液から
なる第１剤は、この第１剤が皮膚面に適用されることに
よって、皮膚の閉塞、栄養成分の供給、保湿作用等のパ
ック化粧料本来の機能を果たすものであり、第１剤中に
は、アルギン酸ナトリウム以外に１例えば、栄養成分、
保湿剤、保存剤、安定剤、香料、ビタミンさらにはエチ
ルアルコール等の可箔剤等からなる通常のバック化粧料
に利用されている成分を含有する。なお、前記第１剤が、アルギン酸ナトリウムの２重量％
未渦の水系溶液になると、該溶液の粘度が低くなり、皮
膚面に適用された時に垂れ易くなり、また、アルギン酸
ナトリウムが１０重量％を超える高濃度溶液になると、
溶液の粘度が高くなりすぎるため、皮膚面での伸びが不
十分になり易い。このため、第１剤は、アルギン酸ナトリウムの２重量％
〜１０重量％の水系溶液として調整されている。硫酸カルシウム騒水塩とポリビニルピロリドンと有機質
または無機質微粉末とを含有する混合粉末からなる第２
剤は、該第２剤を水で混練することによって得られる水
性ペーストの状態で第１剤の上面に適用することによっ
て、第１剤の表面で硬化皮膜となり、かつ、皮膚に接触
しでいる第１剤をゴム状にゲル化させ、易剥離性にする
作用を奏する。なお、第２剤によって得られる硬化皮膜の硬化強度、硬
化時間、および該硬化皮膜の柔軟性等の関係から、前記
第２剤は、１０〜３０］ｉ１％の硫酸カルシウム坏水塩
と、ｏ　２〜１．０重量％のポリビニルピロリドンと、
残部がその他の有機質または無機質微粉末からなる混合
粉末に調整される。すなわち、前記組成成分による混合粉末からなる第２剤
において、硫酸カルシウム降水塩が第２剤中の１０重量
％未満になると、第２剤によって形成される硬化皮膜の
強度が低くなり、硬化皮膜の剥離の際に瞬割れが生じ易
くなるため、均一に剥離し難くなる。また、前記第２剤
中の硫酸カルシウム坏水塩が３０重量％を超えると、第
２剤による硬化皮膜の形成時間がいたずらに長くなり、
実用的でなくなる。さらに、ポリビニルピロリドンが第２剤中の０．２重量
％未溝になると、第２剤によって形成される硬化皮膜の
柔軟性が不足し、硬化皮膜の剥離の際に鱒割れが生じ易
くなり、また、１．０重量％を超えると、第２剤による
硬化皮膜の形成時間がいたずらに長くなる。第２剤中において、その他の有機質または無機質微粉末
として利用される微粉末は、この種の化粧料において普
通に利用される有機質または無機質微粉末であり、例え
ば、タルク、カオリン、珪酸マグネシウム、珪酸アルミ
ニウム。酸化ジルコニウム　酸化チタン、酸化マグネシウム、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム等が利用される。なお、皮膚の表面に塗布されている第１剤の上にさらに
適用される前述の第２剤は、水を添加して混練させたた
水性ペーストの状態で使用されるものであって、使用時
においては、通常、前記組成成分による第２剤の１００
重量部に対して、４０〜８０重量部の水を添加、混線し
、水性ペースト状物にされる。

【作　用】

本発明の２剤型パツク化粧料は、栄養成分。保湿剤、保存剤、安定剤、香料、ビタミン、その他の添
加成分等を含有するアルギン酸ナトリウムの２〜１０重
量％水系溶液による第１剤と、１０〜３０重量％の硫酸
カルシウム坏水塩と、０．２〜１．０重量％のポリビニ
ルピロリドンと、残部をなすその他の有機質または無機
質微粉末との混合粉末による第２剤との組み合わせから
なるものであって、皮膚面の所定の部分に対して第１剤
を適用した後、続いて、１００重量部の第２剤に対して
４０〜８０重量部の水を添加、混練して得られた水性ペ
ーストを重ね塗りすることによって、パック処方がなさ
れる。前述のようにして適用される本発明の２剤型パツク化粧
料においては、第１剤中のアルギン酸ナトリウムのナト
リウムイオンが第２剤中のカルシウムイオンと置換反応
してアルギン酸カルシウムとなり、第１剤がゲル化する
。前記第１剤のゲル化の際に、皮膚の接触面では、バック
化粧料によって皮膚に緊張感が与えられ、皮膚の汚れが
バック化粧料に吸着される等によって、バック作用が奏
される。なお、前記第１剤のゲル化の基本機構は、第１剤中のア
ルギン酸ナトリウムにおけるナトリウムイオンと第２剤
中のカルシウムイオンとの置換反応による。さらに、第１剤のゲル化の機構中には、第２剤中のＣａ
ｍ　＋が第１剤中のアルギン酸ナトリウムにおけるウロ
ン酸分子内の−ＣＯＯＮａと手を結ぶための機構もあり
、前述のアルギン酸ナトリウムにおけるナトリウムイオ
ンと第２剤中のカルシウムイオンとの置換反応にゲル化
の機構との相乗作用により、第１剤が全体として連続し
たゴム状のゲルに変化する。また、第２剤中におけるポリビニルピロリドンは、水に
極めて容易に溶解する性質を有するものであり、ポリビ
ニルピロリドンの存在によって、第２剤と水との混線物
が、均一な水性ペーストとして得られるようになり、し
かも、第２剤中の硫酸カルシウム１／２水塩による硬化
皮膜が脆くなるのを防止し、第２剤による硬化皮膜に柔
軟性を与える作用を奏する。

【実施例】

以下、本発明の２剤型パツク化粧料の具体的な構成を実
施例を以って説明し、併せ、該パック化粧料の性質につ
いて説明する。実施例１〜３・比較例１〜２第１表中の所定欄に記載されている組成成分からなる第
１剤と、第２表の所定欄に記載されている組成成分から
なる第２剤との組み合わせによる２剤型パツク化粧料を
、下記の調合方法によって得た。ｌ上亙豆Ｉ渣所定量の精製水中に保存剤を添加し、常温でよく撹拌し
て溶解させた後、アルギン酸ナトリウムの所定量を添加
して、撹拌、溶解させ、然る後に、栄養成分、保湿剤の
各々を添加して均一に溶解させ、第１剤を調合した。１旦亙豆ＪＬＩｈ所定量の各成分を粉体ミキサーで均一に混合して第２剤
を調合した。［実　験］調合された第１剤の１０ｇを、顔面全面に厚さ約０．５
ｍｍに塗布した後、続けて、１０ｇの第２剤を水６ｇで
混練した水性ペーストを前記第１剤の上に重ねて塗布し
、顔面に対するパックを行なった。前記実施例１〜３および比較例１〜２による２剤型パツ
ク化粧料の各々について、第１剤についてのゲル化の状
態、第２剤の硬化に要した時間、及び、顔面から硬化し
たパック化粧料の剥離性についてを試験した。結果を第３表に表示する。第表（重量部）・・エチレンジアミン４酢酸ジナトリウム・・・バラオ
キシ安息香酸メチル・・・加水分解コラーゲン・・　１．３−ブチレングリコール第表（重量部）無機質微粉末［Ａ］珪酸マグネシウム無機質微粉末［Ｂ］・炭酸マグネシウム第表なお、第３表中０・・・極めて良好 ○・　・・良　好 △・・・・やや不良 ×・・・・不　良を表示する。前述のバック化粧料の実験において、各実旅例品は、第
１剤のゲル化が良好であり、第２剤の硬化時間は１０〜
１５分の範囲内にあり、しかも、顔面からのバック化粧
料の剥離性が良好であった。これに対して、比較例１の場合は、第１剤の粘性が不足
しているため、皮膚への密着性が悪く、また、第２剤に
よる硬化皮膜は、硬化強度及び柔軟性が不足しており、
硬化時に硬化皮膜に瞬割れが発生し、剥離が均一に行な
えなかった。さらに、比較例２の場合は、第１剤の粘性が幾分高いた
め、やや塗り難く、また、第２剤によって得られた硬化
皮膜は、強度と柔軟性とにおいては満足されるものであ
ったが、硬化時間に２５分以上を要するため、実用的で
ない。

【発明の効果】

本発明の２剤型パツク化粧料は、前記実施例及び比較例
によって明らかな通り、バック処方後の除去がビールオ
フクイブのものであり、ビールオフクイブのパラツク化
粧料による特徴を具備し、すなわち、皮膚への密着性が
良好であり、皮膚からの垂れ落ちが無く、また、除去の
際には、皮膚面に形成された皮膜をそのまま引き剥すも
のであることから、パック処方後の後始末が簡単である
等のメリットを有し、しかも、皮膚面からの前記バック
化粧料の剥離、除去には、第１剤に対する第２剤の作用
によって生ずる第１剤におけるゲル化を作用を利用する
ものであり、第１剤が柔軟性のある連続したゴム膜状を
呈するようになるため、処方後のバック化粧料を皮膚面
から剥離、除去する操作が簡単であり、かつ、奇麗に引
き剥せる。

Claims

【特許請求の範囲】栄養成分、保湿剤、保存剤、安定剤等を含有するアルギン酸ナトリウムの２〜１０重量％水系溶液
による第１剤と、１０〜３０重量％の硫酸カルシウム１／２水塩と、０．２〜１．０重
量％のポリビニルピロリドンと、残部をなすその他の有
機質または無機質微粉末との混合粉末による第２剤との
組み合わせからなることを特徴とする２剤型パック化粧料。