JPH04214833A - アルミニウム合金箔 - Google Patents

アルミニウム合金箔

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JPH04214833A
JPH04214833A JP41075690A JP41075690A JPH04214833A JP H04214833 A JPH04214833 A JP H04214833A JP 41075690 A JP41075690 A JP 41075690A JP 41075690 A JP41075690 A JP 41075690A JP H04214833 A JPH04214833 A JP H04214833A
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Koji Yamamura
山村浩司
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、薬品包装など
に用いられるアルミニウム合金箔に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
アルミニウム箔は、用途により5.5〜100μm程度
の範囲の箔厚で使い分けられている。これらアルミニウ
ム箔は包装用としても種々用いられており、従来、1N
30(JIS H4160)の純アルミニウムが一般に
用いられてきた。また、近年は、箔厚の一層の薄肉化に
より、従来の1N30から薄肉化に有利な8011、8
079のようなAl−Fe合金やFeのほかMnを添加
した8006等の合金も使用されつつある。
【0003】しかし、Al−Fe系合金箔の場合、熱に
対する感受性が高く、従来の製造方法では不具合を生じ
る場合があった。すなわち、薬品の包装用(例えば、P
TP包装用)として用いられる場合、通常、圧延上がり
の箔に150〜250℃の焼き付け塗装が施される。こ
のような急速加熱を行う場合、従来の1N30ではO材
になることはなかったが、Al−Fe系合金箔ではO材
になるばかりではなく、Grain Growth(G
.G.)を生じ、使用できなくなってしまう。具体的に
は、PTP包装の場合、O材であると薬品を押し出して
包装を破る時に箔が破れずに薬品が取り出せない不都合
を生じる。また、G.G.を生じると包装材としての強
度が足りず、すぐに破れてしまい、衛生上問題となる。
【0004】このため、G.G.の防止方法としては、
特公平1−16300号で提案されているように、Al
−Fe系合金箔を結晶粒の微細なO材として、伸び及び
張出性等の高い成形性を得る方法がある。しかし、薬品
のPTP製品等に用いるためには引き裂き性を良くする
ために硬質材の状態である必要があるので、この提案の
ような手法では解決できない。
【0005】また、特開昭64−25933号では、包
装用アルミニウム箔について、粒界に析出した析出物の
長さを規制し、エンボス加工時の加工性向上を図ること
が提案されているが、焼き付け塗装時のG.G.の防止
策は講じられていない。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点を解決し
、箔の強度を向上して薄肉化を可能にし、焼き付け塗装
を行う用途においてもG.G.の発生を防止できるアル
ミニウム合金箔を提供することを目的とするものである
【0007】
【課題解決するための手段】前記課題を解決するため、
本発明者は、Al−Fe系合金箔を特に包装用とした場
合におけるG.G.の発生原因について検討した結果、
G.G.はFeの固溶量並びに圧延により導入される歪
み量に影響を受けることが判明した。この点、前記提案
の如く析出物の調整のみでは不充分であることがわかっ
た。そこで、G.G.の発生を効果的に防止し得る方策
について更に研究を重ねた結果、ここに本発明をなした
ものである。
【0008】すなわち、本発明は、Fe:0.8〜2.
0%を含むアルミニウム合金箔において、全体の面積の
60%以上が、平均サイズ0.3μm以上1.5μm以
下のサブグレインにより覆われていることを特徴とする
アルミニウム合金箔を要旨とするものである。以下に本
発明を更に詳述する。
【0009】
【作用】本発明のアルミニウム合金箔において、Feの
添加は箔の強度向上に効果があり、薄箔化を進める上で
有効である。更に、箔のダブル圧延におけるマット面の
粗度の低減に対しても効果がある。しかし、Fe量が0
.8%未満ではその効果が充分でなく、また2.0%を
超えると耐食性が著しく悪くなり、製品に対して悪影響
を及ぼす。したがって、Al−Fe系合金におけるFe
量は0.8〜2.0%の範囲に規定する。
【0010】なお、必須成分としてFeが上記範囲で含
有している限り、微量のTi、Siなどを許容可能であ
る。
【0011】Al−Fe系合金箔の場合、焼き付け塗装
時にG.G.が発生する理由は、本発明者の研究により
、Feの固溶量及び圧延により導入された歪み量による
ことが判明した。すなわち、焼き付け塗装する箔のサブ
グレインが60%未満の面積率、若しくは平均サイズが
0.3μm未満である場合は、歪み量が多く急速加熱の
熱処理によりG.G.を生じてしまう。一方、サブグレ
インの平均サイズが1.5μmより大であると、H22
、H24、H26の半硬質材となり、延性が増大し、切
り裂き性が低下してしまう。
【0012】このため、本発明では、Fe量を上述の如
く規制すると共に、サブグレインの平均サイズが0.3
μm以上1.5μm以下の面積率を60%とするもので
ある。これにより、焼き付け塗装時の半硬質材化、O材
化及びG.G.発生を共に防ぐことができる。上述のよ
うにサブグレインを調整する手段としては、例えば、以
下の方法がある。
【0013】Al−Fe系合金は加工軟化現象を示す合
金であり、箔圧延においてある程度の転位の整理は生じ
ており、転位のセル壁を形成しているが、圧延条件の違
い(圧延時の圧延速度、圧下等)によりその程度には違
いがある。しかし、適切な圧延条件により、セル壁を移
動させ、急速加熱に対して比較的安定なサブグレインを
形成することが可能であ。この方法によれば、焼き付け
塗装時の熱処理においてもG.G.の発生を防止できる
。なお、ここで、加工軟化現象とは、冷間加工率の増加
に伴い強度の上昇が停滞或いは逆に強度が低下する現象
である。
【0014】また、圧延条件が適切でなく、サブグレイ
ンが形成されない場合或いは形成されても非常に少ない
か小さい場合は、焼き付け塗装を行う前に熱処理を施し
て、0.3μm以上1.5μm以下の平均グレインサイ
ズとし、かつその面積率を60%とすることにより、G
.G.発生を防ぐことができる。次に本発明の実施例を
示す。
【0015】
【実施例1】Fe:1.45%、Si:0.07%、T
i:0.02%を含む成分組成のアルミニウム合金鋳塊
に500℃×4hrの均質化熱処理を施した後、熱間圧
延により厚さ3mmとした。次に、冷間圧延により厚さ
0.015mmとした。この時のサブグレインの平均サ
イズは0.5μmであり、その面積率は75%であった
。この試料に焼付け塗装工程を想定した急速加熱(25
0℃×1分)を施した。
【0016】
【実施例2】Fe:1.65%、Si:0.08%、T
i:0.03%を含む成分組成のアルミニウム合金鋳塊
に480℃×6hrの均質化熱処理を施した後、引き続
き熱間圧延により厚さ3mmとした。その後、一次冷間
圧延により0.7mmとした試料に400℃×2hrの
中間焼鈍を施し、更に二次冷間圧延により厚さ0.01
5mmとした。 この後、80℃×24hrの熱処理を施し、サブグレイ
ンサイズを調整した。この時のサブグレインの平均サイ
ズは1.1μmで、その面積率は90%であった。この
試料に焼き付け塗装工程を想定した急速加熱(250℃
×1分)を施した。
【0017】
【実施例3】実施例1と同じ成分組成のものを熱間圧延
により3mmとした後、450℃×4hrの熱処理を施
した。その他は実施例1と同じ工程で箔とした。この時
のサブグレインの平均サイズは0.7μmで、その面積
率は85%であった。この試料に焼き付け塗装工程を想
定した急速加熱(250℃×1分)を施した。
【0018】
【実施例4】実施例2と同じ成分組成のものを熱間圧延
により3mmとした後、450℃×4hrの熱処理を施
し、更に一次冷間圧延により0.7mmとした試料に4
00℃×2hrの中間焼鈍を施した。その他は実施例2
と同じ工程で得た箔に100℃×5hrの熱処理を施し
た。この時のサブグレインの平均サイズは1.2μmで
、その面積率は95%であった。この試料に焼き付け塗
装工程を想定した急速加熱(250℃×1分)を施した
【0019】
【実施例5】実施例2と同じ成分組成のものを一次冷間
圧延により0.5mmとした試料に400℃×2hrの
中間焼鈍を施した。その他の工程は実施例2と同じで箔
とした。この後、80℃×24hrの熱処理を施し、サ
ブグレインサイズを調整した。この時のサブグレインの
平均サイズは1.2μmで、その面積率は80%であっ
た。この試料に焼き付け塗装工程を想定した急速加熱(
250℃×1分)を施した。
【0020】
【実施例6】実施例2と同じ成分組成のものを熱間圧延
により3mmとした後、450℃×4hrの熱処理を施
し、更に一次冷間圧延により0.5mmとした試料に4
00℃×2hrの中間焼鈍を施した。その他は実施例2
と同じ工程で得た箔に100℃×5hrの熱処理を施し
た。この時のサブグレインの平均サイズは1.3μmで
、その面積率は90%であった。この試料に焼き付け塗
装工程を想定した急速加熱(250℃×1分)を施した
【0021】
【比較例1】実施例1と同じ成分組成のものを熱間圧延
により厚さ1.5mmとし、更に冷間圧延により箔厚0
.015mmまで圧延した。この時のサブグレインの平
均サイズは0.3μmで、その面積率は40%であつた
。この試料に焼き付け塗装工程を想定した急速加熱(2
50℃×1分)を施した。
【0022】
【比較例2】実施例2と同じ成分組成のものに中間焼鈍
を0.3mmで400℃×4hr施した後、冷間圧延に
より0.015mmとした箔に180℃×5hrの熱処
理を施した。この時のサブグレインの平均サイズは1.
9μmで、その面積率は95%であった。この試料に焼
き付け塗装工程を想定した急速加熱(250℃×1分)
を施した。
【0023】上記本発明例1〜6と比較例1〜2におけ
る各試料の機械的性質並びにサブグレインの平均サイズ
及び面積率を
【表1】 に示す。なお、サブグレインはTEM(透過電子顕微鏡
)により5000倍で撮影した写真より測定した。
【0024】表1より、本発明例1〜6は、いずれも硬
質材の状態であり、高強度を有し、良好な箔となってい
ることがわかる。しかし、比較例1はG.Gが生じてお
り、使用できない。また、比較例2は半硬質材となって
延性が増大しており、包装用として使用時には包装が破
れずに薬品が取り出せない状態になる不都合を生じる。 ミクロ写真の一例を図1(本発明例1)、図2(比較例
1)に示す。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
強度が高いAl−Fe系合金箔が得られるので、箔の薄
箔化が進められると共に、薬品包装(例えば、PTP包
装)用としての使用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミニウム合金箔の金属組織を示す透過電子
顕微鏡写真(×5000)で、本発明例1の場合を示し
ている。
【図2】アルミニウム合金箔の金属組織を示す透過電子
顕微鏡写真(×5000)で、比較例1の場合を示して
いる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  重量%で(以下、同じ)、Fe:0.
    8〜2.0%を含むアルミニウム合金箔において、全体
    の面積の60%以上が、平均サイズ0.3μm以上1.
    5μm以下のサブグレインにより覆われていることを特
    徴とするアルミニウム合金箔。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308805A (ja) * 2002-05-07 2007-11-29 Nippon Foil Mfg Co Ltd アルミニウム合金箔及びその製造方法
AU2006202381B2 (en) * 2006-06-05 2014-02-20 Bluescope Steel Limited Coated clips

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JP2007308805A (ja) * 2002-05-07 2007-11-29 Nippon Foil Mfg Co Ltd アルミニウム合金箔及びその製造方法
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