JP3180812B2 - Al―Fe系合金箔地の製造方法 - Google Patents

Al―Fe系合金箔地の製造方法

Info

Publication number
JP3180812B2
JP3180812B2 JP18798690A JP18798690A JP3180812B2 JP 3180812 B2 JP3180812 B2 JP 3180812B2 JP 18798690 A JP18798690 A JP 18798690A JP 18798690 A JP18798690 A JP 18798690A JP 3180812 B2 JP3180812 B2 JP 3180812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foil
less
annealing
rolled
cold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18798690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0474854A (ja
Inventor
泰久 西川
孝彦 渡井
雄一郎 北島
武 森山
秀彦 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP18798690A priority Critical patent/JP3180812B2/ja
Publication of JPH0474854A publication Critical patent/JPH0474854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3180812B2 publication Critical patent/JP3180812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明はAl−Fe系合金箔地の製造方法に係り、強度性
と共に耐加熱軟化特性に優れ、しかもマット面の面質が
良好な箔を製造することのできる箔地製造法を提供しよ
うとするものである。
(産業上の利用分野) Al−Fe系合金箔を得るための箔地製造技術。
従来の技術 アルミニウム箔は近年における使用目的の広がりによ
り、単体としては勿論、箔表面に印刷を施して、紙、合
成樹脂フィルム等の補強部材として使用されている。即
ちAl−Fe系の合金箔は純アルミニウム系の箔と較べると
強度が高く、しかもAl−Mn系の合金箔より成形性に優れ
ているので、医薬、食品、化粧品等の包装容器用の素材
として使用されるようになってきた。
ところでこのような箔は、アルミニウム溶湯を水冷式
半連続鋳造で鋳塊とし、熱間圧延、冷間圧延、中間焼
鈍、最終冷間圧延を経て0.4mm前後の箔地とし、さらに
冷間圧延、必要に応じて焼鈍を繰り返して5〜20μm前
後の箔としている。
しかしながら、近年の多目的化、省資源化傾向におい
て、箔表面の美麗さに加えて、箔強度の向上が求められ
ている。
上記のような事情から、特開昭60−131957号公報は、
成形性と強度の向上を目的とし、箔地製造工程の中間焼
鈍条件を500℃以下の温度とすることを提案している。
また特開昭62−13560号公報においては、強度と延性の
向上を目的とし、箔地製造工程の中間焼鈍条件を、加熱
後の冷却速度70℃/hr以上あるいはこれに加えて加熱速
度を1℃/sec、加熱温度を300〜500℃とすること提案さ
れている。
(発明が解決しようとする課題) 然し上記したような従来の技術によるものにおいて
も、このようなアルミニウム箔に関し、既述したような
利用上の観点から、次の3つ要請を共に満足させること
はできない。
箔片を得るための最終合わせ箔圧延におけるマット
面(合わせ圧延時の箔の合わせ面)の面質が良好である
こと(筋状のものが見えないこと)。
箔に対する印刷焼付(着色工程、表面コーティング
などの表面処理後、約170〜200℃×1分程度加熱)での
強度低下が少いこと(例えばUTS18kg/mm2)。
箔の焼鈍処理においても結晶粒が微細(約15μm以
下)であること。
従って前述したような利用面からして、好ましいアル
ミニウム箔ないしその箔地は得られるに到っていない。
「発明の構成」 (課題を解決するための手段) 本発明は上記したような従来のものの課題を解決する
ように検討を重ねて創案されたものであって、以下の如
くである。
Fe:1.1〜2.0wt%、Ti:0.05wt%以下、 Cu:0.015wt%以下 を含有し、残部がAlおよび不純物からなるアルミニウム
合金鋳塊を500〜550℃で1時間以上保持してから450〜5
00℃まで冷却し、該温度で1時間以上保持して均質化処
理した後、熱間圧延および冷間圧延を施し、その後450
℃以上の中間焼鈍を施すことを特徴とするAl−Fe系合金
箔地の製造方法。
(作用) 上記したような本発明の成分組成をwt%(以下単に%
という)によって説明すると以下の如くである。
Fe:1.1〜2.0%。
Feは、箔の強度を得るために枢要な元素であって、1.
1%未満では強度が不足する。一方2.0%を超えると鋳造
が困難となる。
Ti:0.05%以下。
Tiは、0.001%となると鋳造組織を微細化し鋳造割れ
を防止するので必要な場合は含有させることが好まし
い。0.05%を超えて添加しても前記効果が飽和状態とな
るので0.05%を上限とする。
Cu:0.015%以下。
Cuは、箔の耐食性を高めるので0.015%まで含有させ
る。0.015%を超えて添加すると孔食を生じ易いことと
なるのでこれを上限とすることが必要である。好ましく
は0.0002〜0.012%である。
なお不純物としてのSiは0.2%以下に制限すべきであ
り、これを超えるとFe系含有物の形態を粗大化し、その
サイズ、分散状態を適切な範囲に維持し難いこととな
り、延いてはマット面を筋目勝にしてその性状を劣化す
る。好ましくは0.01%以下である。
前記したような成分組成のアルミニウム合金塊は均質
化処理後、熱間圧延、冷間を圧延してから450℃以上の
中間焼鈍を施すもので、この中間焼鈍はバッチ焼鈍、連
続焼鈍の何れの方式でもよい。
この均質化処理は500〜550℃で1時間以上保持するこ
とによりFe系化合物のサイズ、分散をコントロールし、
例えばサイズを0.5〜3μm程度とすると共に密度を150
00〜40000個/mm2程度とすることが好ましい。このよう
な加熱後50℃/時間以下の冷却速度で冷却し、450℃〜5
00℃で1時間以上保持して均質化処理することにより爾
後の熱間圧延板の再結晶粒微細化を図り、得られる箔マ
ット面の面質を良好とすることができる。
又熱間圧延は望ましくは450〜500℃で開始すると共に
330℃以上で終了するもので、熱間圧延板の大部分を再
結晶させると共に箔マット面の面質良好化を図ることが
できる。330℃以下の熱延は前記したようにFeが1.1〜2.
0wt%のような条件下でFeの固溶量が多くなるので再結
晶速度が遅くなり再結晶し難くなることから未再結晶組
織となり、箔マット面を筋目勝にしてその面質低下を招
く傾向が顕われる。なおこの熱間圧延はシングルミルに
よるリバース圧延が望ましい。
熱間圧延後所要厚さまで冷間圧延を行う。冷間圧延後
前記した条件で行う450℃以上の中間焼鈍は、熱間圧延
後に残留する固溶Fe、Siの保持および熱間圧延時あるい
は中間焼鈍昇温時に析出したFe、Siを再固溶させ、斯う
したFe、Siの固溶量確保により箔を低温加熱したときの
強度低下を防止し、また箔焼鈍時における再結晶粒粗大
化を防ぐもので、450℃以下ではこれらの作用が適切に
得られず、従ってマット面の品質低下や低温加熱時の強
度低下あるいは焼鈍時の粗粒化が避けられない。この中
間焼鈍の保持時間は長時間(例えば1時間程度)保持し
てもよいが、その必要性は特になく、数秒あれば十分な
効果が得られる。
この中間焼鈍後に20〜50%程度の冷間圧延を施して箔
地とされる。このようにして得られた箔地はさらに冷間
圧延中に必要に応じて回復のための焼鈍を挿入して圧延
され、一般的に120μm以下、通常は5〜20μmの厚さ
の箔とされる。
(実施例) 本発明によるものの具体的な実施例について説明する
と、以下の如くである。
次の第1表に示すような組成の各合金を常法により鋳
塊とした。A〜C合金は本発明によるもので、DはFeが
0.45%と低く、Cuも0.02%と高目であって比較合金であ
る。
上記したような各鋳塊はそれぞれ次の第2表に示すよ
うな1段目および2段目の均質化処理を行ってから熱間
圧延終了温度を330℃以上として熱間圧延し厚さ6mmの熱
延材となし、次いで冷間圧延して厚さ1mmの冷延材とな
し、このような冷延材に対し、第2表に示すような中間
焼鈍をなした。TFIは電磁加熱方式による連続焼鈍方
式、バッチはコイル箔焼鈍方式によるものであり、この
中間焼鈍後に冷間圧延して厚さ0.35mmの箔地材とした。
なおこれらの箔地は何れも冷間圧延で15μmの箔片に箔
圧延(最終箔圧延は合せ圧延:冷間圧延率96%)し、そ
のマット面における面質および急熱による200℃×1分
の加熱処理した結果は併せて第2表に示す如くであっ
た。
即ち箔地No.〜のものは何れも本発明の条件を満
足するもので冷延箔のマット面の面質、UTS値、200℃×
1分加熱のUTS値および結晶粒状態が何れも好ましい結
果を得しめているのに対し、箔地No.以下のものはマ
ット面の面質および低温急熱による強度、結晶粒状態の
何れか1つまたは2つ以上に劣ったものであることが知
られた。
「発明の効果」 以上説明したような本発明によるときは強度および耐
加熱軟化特性に優れていると共にマット面の面質が良好
なアルミニウム箔を的確に得ることのできるアルミニウ
ム箔地を適切に得ることができ、近時におけるアルミニ
ウム箔に対する要請に対し充分に即応し得るものである
から工業的にその効果の大きい発明である。
フロントページの続き (72)発明者 森山 武 愛知県稲沢市小池1丁目11番1号 日本 軽金属株式会社名古屋工場内 (72)発明者 石井 秀彦 愛知県稲沢市小池1丁目11番1号 日本 軽金属株式会社名古屋工場内 (56)参考文献 特開 昭61−257459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22F 1/00 - 1/04 C22C 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe:1.1〜2.0wt%、Ti:0.05wt%以下、Cu:
    0.015wt%以下 を含有し、残部がAlおよび不純物からなるアルミニウム
    合金鋳塊を500〜550℃で1時間以上保持してから450〜5
    00℃まで冷却し、該温度で1時間以上保持して均質化処
    理した後、熱間圧延終了温度を330℃以上として熱間圧
    延すると共に冷間圧延を施し、その後450℃以上の中間
    焼鈍を施すことを特徴とするAl−Fe系合金箔地の製造方
    法。
JP18798690A 1990-07-18 1990-07-18 Al―Fe系合金箔地の製造方法 Expired - Fee Related JP3180812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18798690A JP3180812B2 (ja) 1990-07-18 1990-07-18 Al―Fe系合金箔地の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18798690A JP3180812B2 (ja) 1990-07-18 1990-07-18 Al―Fe系合金箔地の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0474854A JPH0474854A (ja) 1992-03-10
JP3180812B2 true JP3180812B2 (ja) 2001-06-25

Family

ID=16215619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18798690A Expired - Fee Related JP3180812B2 (ja) 1990-07-18 1990-07-18 Al―Fe系合金箔地の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3180812B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018073658A1 (es) * 2016-08-05 2018-04-26 Acr Ii Aluminium Group Cooperatief U.A. Proceso de laminación de aluminio para aplicaciones de grano fino

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101842689B1 (ko) * 2010-09-16 2018-03-27 가부시키가이샤 유에이씨제이 성형 포장체 재료

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018073658A1 (es) * 2016-08-05 2018-04-26 Acr Ii Aluminium Group Cooperatief U.A. Proceso de laminación de aluminio para aplicaciones de grano fino
US11174541B2 (en) 2016-08-05 2021-11-16 Acr Ii Aluminium Group Cooperatief U.A. Method for laminating aluminum for fine-grain applications

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0474854A (ja) 1992-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0097319B1 (en) A cold-rolled aluminium-alloy sheet for forming and process for producing the same
EP0039211A1 (en) Production of aluminium alloy sheet
EP0259700B1 (en) Production process for aluminium alloy rolled sheet
CN103255323B (zh) 一种Al-Mg-Zn-Cu合金及其制备方法
US5913989A (en) Process for producing aluminum alloy can body stock
JPH05195171A (ja) 成形性に優れ耳率の低いアルミニウム合金硬質板の製造方法
US5540791A (en) Preformable aluminum-alloy rolled sheet adapted for superplastic forming and method for producing the same
JPS626740B2 (ja)
JP3791337B2 (ja) 高成形性アルミニウム合金板およびその製造方法
JP7262947B2 (ja) Al-Mg―Si系合金板
JP2584615B2 (ja) 成形加工用硬質アルミニウム合金圧延板の製造方法
JPH11508643A (ja) アルミニウム合金缶材料を製造するための方法
JP3180812B2 (ja) Al―Fe系合金箔地の製造方法
JP2595836B2 (ja) 低温焼付による硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPS5953347B2 (ja) 航空機ストリンガ−素材の製造法
JPS61133322A (ja) 成形性の優れた薄鋼板の製造方法
JP3286119B2 (ja) アルミニウム合金箔地及びその製造方法
WO2000034544A2 (en) High strength aluminium alloy sheet and process
JP2626859B2 (ja) 異方性が小さい高強度成形用アルミニウム合金板の製造方法
JP2000160272A (ja) プレス成形性に優れたAl合金板
JP2017179443A (ja) Al−Mg―Si系合金材
JPH1161365A (ja) 深絞り用アルミニウム合金板の製造方法
CN113474479A (zh) 由铝合金制造板材或带材的方法和由此制成的板材、带材或成形件
JPS6254183B2 (ja)
JP3587993B2 (ja) 深絞り成形用アルミニウム合金板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees