JPH04214728A - ポリイソイミドの製造法 - Google Patents

ポリイソイミドの製造法

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JPH04214728A
JPH04214728A JP2410596A JP41059690A JPH04214728A JP H04214728 A JPH04214728 A JP H04214728A JP 2410596 A JP2410596 A JP 2410596A JP 41059690 A JP41059690 A JP 41059690A JP H04214728 A JPH04214728 A JP H04214728A
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polyisoimide
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polyamic acid
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dihydroquinoline
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前田 ▲ひろ▼利
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国宗 弘一
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    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/06Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
    • C08G73/10Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08G73/1089Polyisoimides
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリイソイミドの製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイソイミドは、ポリアミド酸に脱水
剤を作用することにより製造できることはすでによく知
られている。たとえば、特開昭60−170683号公
報、特開昭61−254547号公報、特開昭63−1
18329号公報、特開昭63−118330号公報、
特開昭63−223746号公報、特表昭61−500
851号公報、特表昭61−500997号公報、米国
特許3,271,366号公報、同3,282,898
号公報および同4,699,803号公報などには脱水
剤として、ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、D
CCと略す。)などのN,N′‐ジヒドロカルビル置換
カルボジイミド、トリフルオロ酢酸無水物などのハロゲ
ン化低級脂肪酸無水物、またはチオニルクロライド、ア
セチルクロライドなどの低級脂肪酸ハロゲン化物などが
使われている。
【0003】しかしながら、N,N′‐ジヒドロカルビ
ル置換カルボジイミドを使用する場合には、脱水反応に
より副生する尿素化合物が溶媒に不溶のため、副生する
尿素化合物を分離する必要があり、製造工程を複雑化す
る欠点がある。また、ハロゲン化低級脂肪酸無水物およ
び低級脂肪酸ハロゲン化物は前記N,N′‐ジヒドロカ
ルビン置換カルボジイミドをも含めて非常に毒性の強い
化合物であり、これらの脱水剤の取扱いには細心の注意
を必要とするのが欠点である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
する課題は、上記の従来技術の欠点を改良することであ
る。すなわち、本発明の目的は、ポリアミド酸を脱水し
て、ポリイソイミドを製造するに際して、毒性のない取
扱いの容易な脱水剤を提供し、さらに副生成物を分離す
る必要のない製造法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリアミ
ド酸の脱水反応について研究を重ねた結果、毒性がなく
、副生成物の生成のない脱水剤を見出し、本発明のポリ
イソイミドの製造法を完成するに至った。すなわち、本
発明のポリイソイミドの製造法は、ポリアミド酸を脱水
してポリイソイミドを製造するに際し、脱水剤として、
一般式
【0006】
【化3】 (ただし、R1 およびR2 はそれぞれ独立に炭素1
〜8の一価の有機基である)で表わされるジヒドロキノ
リン誘導体を使用することを特徴とする。
【0007】本発明の製造法で用いるポリアミド酸は、
一般式
【0008】
【化4】 (ただし、R3 は4価の有機基、R4 は2価の有機
基であり、nは正の整数である)で表わされる有機溶媒
可溶の化合物である。
【0009】本発明の製造法で用いるジヒドロキノリン
誘導体は、化1で示される。具体例としてN‐メトキシ
カルボニル‐2‐メトキシ‐1,2‐ジヒドロキノリン
、N‐メトキシカルボニル‐2‐エトキシ‐1,2‐ジ
ヒドロキノリン、N‐エトキシカルボニル‐2‐メトキ
シ‐1,2‐ジヒドロキノリン、N‐エトキシカルボニ
ル‐2‐エトキシ‐1,2‐ジヒドロキノリン、N‐プ
ロポキシカルボニル‐2‐プロポキシ‐1,2‐ジヒド
ロキノリン、N‐イソブトキシカルボニル‐2‐メトキ
シ‐1,2‐ジヒドロキノリン、N‐イソブトキシカル
ボニル‐2‐エトキシ‐1,2‐ジヒドロキノリン、N
‐イソブトキシカルボニル‐2‐イソブトキシ‐1,2
‐ジヒドロキノリン、N‐ペントキシカルボニル‐2‐
ペントキシ‐1,2‐ジヒドロキノリンなどをあげるこ
とができるが、必ずしもこれらに限定されるものではな
い。
【0010】本発明の製造法は、ポリアミド酸を有機溶
媒中に溶解させた溶液にジヒドロキノリン誘導体を添加
してポリイソイミドが得られる。その反応式をつぎに示
す。
【0011】
【化5】 (ここで、R1 ,R2 ,R3 およびR4 は前記
と同じ)副生した二酸化炭素は気体として系外に除かれ
、アルコールとキノリンは溶媒に溶解しており、改めて
除去する必要はない。反応温度は0〜100℃好ましく
は10〜50℃である。ポリアミド酸に対して添加する
ジヒドロキノリン誘導体の量は、アミド酸反復単位一つ
に対して2分子のジヒドロキノリン誘導体を添加すれば
、理論上すべてのポリアミド酸をポリイソイミドに転換
することが可能である。しかし、ヒドロキノリン誘導体
を過剰に添加しても特に問題はなく、また少なくてもよ
いが少ない場合はイソイミド反復単位とアミド酸反復単
位が混在するポリマーが得られる。また、反応条件によ
っては生成したイソイミドが一部イミドに変化し、イミ
ド、イソイミド、およびアミド酸反復単位を含むポリマ
ーが生成する場合もある。
【0012】このようにして得られたポリイソイミドの
溶液は、塗布液としてガラス板、銅板、アルミニウム板
、またはシリコンウェハーなどの基板上に塗布した後、
150〜400℃の温度で焼成することにより、つぎに
示す反応式でポリイミド硬化膜を得ることができる。
【0013】
【化6】 (ここでR3 、R4 は前記と同じ)また、本発明の
製造法により得られるポリイソイミドを含む溶液にアミ
ン、カルボン酸、もしくはアルコールなどの活性水素を
有する化合物を添加して、適切な反応条件を維持するこ
とにより、工業上有用な各種化合物を得ることができる
【0014】本発明の製造法におけるポリアミド酸は、
通常テトラカルボン酸二無水物とジアミンとを有機溶媒
中で反応して合成する。
【0015】テトラカルボン酸二無水物として次の化合
物をあげることができるが必ずしもこれらに限定される
ものではない。
【0016】芳香族テトラカルボン酸二無水物としては
、ピロメリット酸二無水物、3,3′,4,4′‐ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2′,3,3′
‐ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3′
,4′‐ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3
′,4,4′‐ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,3′,4′‐ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、2,2′,3,3′‐ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、ビス(3,4‐ジカルボキシ
フェニル)‐エーテル二無水物、ビス(3,4‐ジカル
ボキシフェニル)‐スルホン二無水物、1,2,5,6
‐ナフタリンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7‐ナフタリンテトラカルボン酸二無水物、2,2‐ビ
ス(3,4‐ジカルボキシフェニル)テトラフロロプロ
パン二無水物など、脂環式テトラカルボン酸二無水物と
しては、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、メチ
ルシクロブタンテトラカルボン酸二無水物など、脂肪族
テトラカルボン酸二無水物としては、1,2,3,4‐
テトラカルボキシブタン二無水物などをあげることがで
きる。
【0017】ジアミンとして次の化合物を挙げることが
できるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。 芳香族ジアミンとしては、4,4′‐ジアミノジフェニ
ルエーテル、4,4′‐ジアミノジフェニルメタン、4
,4′‐ジアミノジフェニルスルホン、3,3′‐ジア
ミノジフェニルスルホン、4,4′‐ジアミノジフェニ
ルスルフイド、4,4′‐ジ(メタ‐アミノフェノキシ
)ジフェニルスルホン、4,4′‐ジ(パラ‐アミノフ
ェノキシ)ジフェニルスルホン、オルト‐フェニレンジ
アミン、メタ‐フェニレンジアミン、パラ‐フェニレン
ジアミン、ベンジジン、3,3′‐ジアミノベンゾフェ
ノン、4,4′‐ジアミノベンゾフェノン、4,4′‐
ジアミノジフェニル‐2,2′‐プロパン、1,5‐ジ
アミノナフタレン、1,8‐ジアミノナフタレン、3,
4′‐ジアミノジフェニルエーテル、4,4′‐ビス(
4‐アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2‐ビス{4
‐(4‐アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフロロプ
ロパン、1,4‐ビス(4‐アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,3‐ビス(4‐アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,3‐ビス(3‐アミノフェノキシ)ベンゼン、4,
4′‐ジアミノ‐3,3′‐シエチル‐5,5′‐ジメ
チルジフェニルメタン、4,4′‐ジアミノ‐3,3′
,5,5′‐テトラメチルジフェニルメタン、1,4‐
ジアミノトルエン、メタ‐キシリレンジアミン、2,2
′‐ジメチルベンジジンなど、脂肪族ジアミンとしては
、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、4,4‐ジメチルヘプタメチレ
ンジアミン、2,11‐ドデカンジアミンなど、シリコ
ン系ジアミンとしては、ビス(p‐アミノフェノキシ)
ジメチルシラン、1,4‐ビス(3‐アミノプロピルジ
メチルシリル)ベンゼンなど、脂環式ジアミンとしては
、1,4‐ジアミノシクロヘキサン、ビス(4‐アミノ
シクロヘキシル)メタン、イソホロンジアミンなど、グ
アナミン類としてはアセトグアナミン、ベンゾグアナミ
ンなどをあげることができる。
【0018】また、ジアミノポリシロキサンとして次の
化合物を挙げることができる。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】
【化12】
【0025】
【化13】
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】 (ただし、上記のpは1〜100である。)本発明の製
造法における溶媒およびテトラカルボン酸二無水物とジ
アミンとの反応によるポリアミド酸を合成するための好
ましい溶媒(以下反応溶媒と言うことがある)として、
N‐メチル‐2‐ピロリドン、N,N‐ジメチルアセト
アミド、N,N‐ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、テトラメチル尿素、ピリジン、ヘキサメチル
ホスホルアミド、メチルホルムアミド、N‐アセチル‐
2‐ピロリドン、2‐メトキシエタノール、2‐エトキ
シエタノール、2‐ブトキシエタノール、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、クレゾ
ール、γ‐ブチロラクトン、イソホロン、N,N,‐ジ
エチルアセトアミド、N,N‐ジエチルホルムアミド、
N,N‐ジメチルメトキシアセトアミド、テトラヒドロ
フラン、N‐アセチル‐2‐ピロリドン、N‐メチル‐
ε‐カプロラクタム、テトラヒドロチオフェンジオキシ
ド{スルフォラン(sulpholane)}をあげる
ことができる。また、この反応は上記のような有機溶媒
を、混合して得られる混合溶媒中でも行うことができる
。更に、上記の好ましい有機溶媒を、他の非プロトン性
(中性)有機溶媒、例えば、芳香族、脂環式もしくは脂
肪族炭化水素、またはそれらの塩素化誘導体(例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン類、シクロヘキサン、ペ
ンタン、ヘキサン、石油エーテル、塩化メチレン等)、
またはジオキサン等で希釈したものを用いることもでき
る。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって、本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。
【0029】(実施例1) 撹拌装置、滴下漏斗、温度計、コンデンサーおよび窒素
置換装置を付した1リットルのフラスコを冷水中に固定
した。フラスコ内を窒素ガスにより置換した後、脱水精
製したN‐メチル‐2‐ピロリドン(以下NMPと略記
する)500gと、4,4′‐ジアミノジフェニルエー
テル21.92g(0.109モル)、および3,3′
,4,4′‐ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
35.28g(0.109モル)を添加し、20〜30
℃で5時間反応を行なうことによりポリアミド酸溶液を
得た。このポリアミド酸の対数粘度数は1.2dl/g
であった。この溶液にN‐エトキシカルボニル‐2‐エ
トキシ‐1,2‐ジヒドロキノリン(以下EEDQと略
称する)を43.13g(0.174モル)添加し、1
0〜20℃で3時間反応を行なうことにより、激しく二
酸化炭素ガスを発生し、黄色透明な対数粘度数が1.3
であるポリイソイミドを含む溶液を得た。あらかじめ採
取したポリアミド酸溶液およびポリイソイミド溶液をお
のおのシリコンウエハー上にスピンコートし、常温で減
圧乾燥を行なうことにより、シリコンウエハー上にポリ
イソイミドの薄膜を形成せしめ、この薄膜の一部をウエ
ハー上からはがして赤外線吸収スペクトルを測定した結
果が図1Bである。さらにポリイソイミド薄膜をオーブ
ン中350℃1時間焼成することによりポリイミド薄膜
を形成し、この赤外線吸収スペクトルを図2(ポリイミ
ド)に示した。ポリアミド酸の赤外線吸収スペクトルを
測定して図1Aに示し、図1Bと比較した。図1Bでは
1800cm−1にイソイミドの吸収が表われ、本発明
の製造法によりポリイソイミドが形成されているのが明
らかである。さらに図2に示したように焼成によりポリ
イソイミドがポリイミドに変換していることがわかる。
【0030】本発明において対数粘度数(η inh)
とは、下記式により定義されたものである。
【0031】 (ここにηはウベローデ粘度計を使用し、重合溶媒と同
一組成の溶媒中の濃度0.5g/dlのものを温度30
±0.01℃で測定した値であり、ηoはウベローデ粘
度計を使用し、同温度における同触媒の測定値であり、
Cは濃度0.5g/dlである)。
【0032】(実施例2) 実施例1と同様の装置および方法により、N,N‐ジメ
チルアセトアミド(以下DMACという)500g、3
,3′‐ジアミノジフェニルスルホン13.89g(0
.0559モル)および3,3′‐,4‐4′‐ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物18.02g(0.
0559モル)を混合し、40〜45℃で10時間反応
を行なうことにより、対数粘度数0.33dl/gのポ
リアミド酸を含む溶液を得た。この溶液にEEDQを2
7.65g(0.112モル)添加し、20〜30℃で
1時間反応を行なうことにより、激しく二酸化炭素ガス
を発生し、黄色透明で、対数粘度数が0.48dl/g
であるポリイソイミドを含む溶液を得た。得られた溶液
をシリコンウエハー上にスピンコートした後、室温にて
減圧乾燥することにより薄膜を得た。この薄膜を赤外線
吸収スペクトルにより測定したところ1800cm−1
の吸収が認められ、イソイミド基を含むポリマーである
ことが確認された。
【0033】(実施例3) 実施例1と同様の装置および方法により、ジメチルカル
ビトール500g、3,3′,4,4′‐ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物25.11g(0.077
9モル)、3,3′‐ジアミノジフェニルスルホン15
.48g(0.0623モル)およびω‐ω′‐ビス‐
(3‐アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン(分子
量960)14.96g(0.0159モル)を混合し
、30〜40℃で10時間反応を行なうことにより、対
数粘度数0.47dl/gであるポリアミド酸を含む溶
液を得た。この溶液にEEDQを34.68g(0.1
40モル)添加し、40〜50℃で3時間反応を行なう
ことにより、激しく二酸化炭素ガスを発生し、黄色透明
で、対数粘度数が0.52dl/gであるポリイソイミ
ドを含む溶液を得た。この溶液を実施例2と同様に処理
して得られた薄膜の赤外線吸収スペクトルを測定するこ
とにより、1800cm−1の吸収が認められ、イソイ
ミド基を含むポリマーであることが確認された。
【0034】(実施例4) 実施例1と同様の装置および方法により、ジメチルカル
ビトール500g、ヘキサフロロイソプロピリデン‐2
,2‐ビス(無水フタル酸)47.94g(0.108
モル)および2,2‐ビス〔4‐(アミノフェノキシ)
フェニル〕ヘキサフロロプロパン40.30g(0.0
982モル)を混合し、20〜30℃で20時間反応を
行なうことにより、対数粘度数が0.37dl/gであ
るポリアミド酸を含む溶液を得た。この溶液にEEDQ
を46.14g(0.187モル)添加し、10〜20
℃で30分間反応を行なうことにより、激しく二酸化炭
素ガスを発生し、黄色透明で、対数粘度数が0.46d
l/gであるポリイソイミドを含む溶液を得た。この溶
液を実施例2と同様に処理して得られた薄膜の赤外線吸
収スペクトルを測定することにより、1800cm−1
に吸収が認められ、イソイミド基を含むポリマーである
ことが確認された。
【0035】(実施例5) 実施例1と同様の装置および方法により、DMACを5
00g、4,4′‐ジアミノジフェニルエーテル52.
76g(0.264モル)、ピロリメット酸二無水物5
3.88g(0.247モル)および無水フタル酸4.
89g(0.033モル)を混合し、20〜30℃で5
時間反応を行なうことにより、対数粘度数が0.69d
l/gであるポリアミド酸を含む溶液を得た。この溶液
にEEDQを73.30g(0.296モル)添加し、
30〜40℃で10時間反応を行なうことにより、激し
く二酸化炭素ガスを発生し、黄色透明で、対数粘度数が
0.72dl/gであるポリイソイミドを含む溶液を得
た。この溶液を実施例2と同様に処理して得られた薄膜
の赤外線吸収スペクトルを測定することにより、180
0cm−1に吸収が認められ、イソイミド基を含むポリ
マーであることが確認された。
【0036】(実施例6) 実施例1と同様の装置および方法によりNMPを500
g、p‐フェニレンジアミン15.78g(0.146
モル)、アニリン1.94g(0.0208モル)およ
び3,3′,4,4′‐ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物50.35g(0.156モル)を混合し、
30〜40℃で20時間反応を行なうことにより、対数
粘度数が0.63dl/gであるポリアミド酸を含む溶
液を得た。この溶液にN‐イソブトキシカルボニル‐2
‐イソブトキシ‐1,2‐ジヒドロキノリンを75.6
8g(0.250モル)添加し、10〜20℃で2時間
反応を行なうことにより、激しく二酸化炭素ガスを発生
し、褐色透明で、対数粘度数が0.68dl/gである
ポリイソイミドを含む溶液を得た。この溶液を実施例2
と同様に処理して得られた薄膜の赤外線吸収スペクトル
を測定することにより、1800cm−1に吸収が認め
られ、イソイミド基を含むポリマーであることが確認さ
れた。
【0037】(実施例7) 実施例1と同様の装置および方法により、NMPを50
0g、4,4′‐オキシジフタル酸無水物93.24g
(0.301モル)、無水マレイン酸6.55g(0.
0668モル)および4,4′‐ジアミノジフェニルエ
ーテル66.86g(0.334モル)を混合し、20
〜30℃で10時間反応を行なうことにより、対数粘度
数が0.41dl/gであるポリアミド酸を含む溶液を
得た。この溶液にN‐イソブトキシカルボニル‐2‐エ
トキシ‐1,2‐ジヒドロキノリンを165.5g(0
.602モル)添加し、5〜15℃で3時間反応を行な
うことにより、激しく二酸化炭素ガスを発生し、黄色透
明で、対数粘度数が0.44dl/gであるポリイソイ
ミドを含む溶液を得た。この溶液を実施例2と同様に処
理して得られた薄膜の赤外線吸収スペクトルを測定する
ことにより、1800cm−1に吸収が認められ、イソ
イミド基を含むポリマーであることが確認された。
【0038】
【発明の効果】本発明の製造法は脱水剤としてジヒドロ
キノリン誘導体を用いるために、従来の方法に比べて、
容易に、かつ安全に工業的有用なポリイソイミドを製造
することができる。また反応液は均一であり、かつハロ
ゲン等の腐食性化合物を含有しないため、副生成物の除
去の必要はなく塗布液としてそのまま使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはポリアミド酸、Bはポリイソイミドの赤外
線吸収スペクトルである。
【図2】ポリイミドの赤外線吸収スペクトルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリアミド酸を脱水してポリイソイミ
    ドを製造するに際し、脱水剤として、一般式【化1】 (ただし、R1 およびR2 はそれぞれ独立に炭素数
    1〜8の一価の有機基である)表わされるジヒドロキノ
    リン誘導体を使用することを特徴とするポリイソイミド
    の製造法。
  2. 【請求項2】  テトラカルボン酸二無水物とジアミン
    を有機溶媒中反応させてポリアミド酸溶液とし、該溶液
    に一般式 【化2】 (ただし、R1 およびR2 はそれぞれ独立に炭素1
    〜8の一価の有機基である)表わされるジヒドロキノリ
    ン誘導体を添加して反応させることを特徴とするポリイ
    ソイミドの製造法。
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