JPH04214578A - 画像形成装置におけるオゾン処理機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置におけるオ
ゾン処理機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、複写機やプリンタ等の画
像形成装置においては、一様帯電した感光体に対し画像
に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像を現像処理し
て転写紙に転写する行程を経るようになっている。また
、転写を終えた感光体は表面に残留している現像剤の除
去および残留電荷の除電を行われ、そして、転写後の転
写紙は例えば加熱定着を受ける。このため、感光体に対
しては、一様帯電のためや転写のためあるいは除電のた
めに放電を行う帯電器が対向して配置してある。しかし
ながら、上述した放電時には、イオン化傾向により周囲
の空気がオゾンに変性しこのオゾンが画像形成装置外部
に流出して危険であるため、この流出を防止することが
必要とされている。

【０００３】そこで、従来では、帯電器等のオゾン発生
源の近傍にダクトを設けてオゾンを含む空気を吸引し、
この空気をオゾンフィルタあるいはオゾ分解剤中を通過
させて装置外に排出することが行われている（例えば、
特開昭５２−９２５２４号公報、特開昭５９−１５４１
２３号公報、特開昭５６−１４２４８号公報、特開昭５
７−１７９５７号公報）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造においては、装置内でのダクトの配管処理が必
要になったり、あるいはファンやフィルタをオゾン発生
源の設置箇所に対応して設けなければならず、さらには
、これら各オゾン発生源からのオゾンを含む空気を吸引
するためには強力な排気ファンが必要となる。従って、
このような構造では、装置の大型化や複雑な構成となる
虞れがあった。　　また、上述したダクトの配管を省略
する目的で、装置内に予め装備されている構成部品を用
いることも提案されており、具体的には、転写後の転写
紙を定着装置に向け搬送する搬送ベルトに転写紙を吸着
するためのファンや定着装置内の冷却ファンを排気ファ
ンとして用いることが提案されている。しかし、このよ
うな転写紙吸着用ファンや冷却ファンを用いる場合には
、１枚の原稿から１枚のみの複写を得るような場合のよ
うに、比較的複写枚数が少ない場合には、オゾン発生源
から多少離れた位置のファンであってもオゾン回収には
有効とされているが、大量の連続複写を行うような場合
にはオゾンの発生量も多くなり、このように大量に発生
したオゾンを連続的に上述したファンで排出しようとす
ると、どうしても残留してしまう場合があり、この場合
には、装置内での複写機外部と連通している箇所、特に
、給紙のための開口部等から外部にオゾンが漏れてしま
うことがある。

【０００５】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
画像形成装置におけるオゾン処理機構における問題に鑑
み、特に、大量複写の際に発生するオゾンの回収を特別
な構造の追加を要することなく確実に行える構造を備え
た画像形成装置におけるオゾン処理機構を得ることにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、本発明は感光体に対する帯電装置を備えた画像形成装
置のオゾン処理機構であって、上記画像形成装置に設け
てある給紙用開口の上位に露光用光学装置の冷却用ファ
ンを配置するとともに、この冷却用ファンによる空気の
流動方向における上記冷却ファンの上流側にオゾンフィ
ルタを配置し、上記画像形成装置内で発生したオゾンを
含む空気を上記給紙用開口から外部に流出する以前に上
記冷却ファンで吸引することを特徴としている。

【０００７】また、本発明は、感光体に対する帯電装置
を備えた画像形成装置におけるオゾン処理機構であって
、上記画像形成装置に設けてある給紙用開口に対面する
位置に現像装置冷却用ファンを配置するとともに、この
冷却ファンによる空気の流動方向における上記冷却ファ
ンの上流側にオゾンフィルタを設け、上記画像形成装置
内で発生したオゾンを含む空気が上記給紙用開口から外
部に流出する以前に上記冷却ファンに向け吸引されるよ
うにしてあることを特徴としている。

【０００８】

【作用】本発明によれば、画像形成装置内に滞留してい
るオゾンを含む空気は、光学装置の冷却ファンによる吸
引作用により給紙用開口から外部に出ることなくオゾン
フィルタに導入される。

【０００９】また、本発明によれば、画像形成装置内に
滞留しているオゾンを含む空気は、給紙用開口と対面し
ている現像装置用冷却ファンによる吸引作用によって給
紙用開口から外部に漏れることなくオゾンフィルタに導
入される。

【００１０】

【実施例】以下、図１乃至図３において本発明実施例の
詳細を説明する。

【００１１】図１は本発明実施例によるオゾン処理機構
を適用される画像形成装置の一つである複写機の全体構
成を示す配置図である。

【００１２】本実施例の特徴は、光学装置の冷却ファン
を給紙用開口部の上位に配置した点にある。すなわち、
図１に示した複写機１は、内部にドラム状の感光体２を
備え、この感光体２は図示矢印方向に回転するようにな
っている。そして、感光体２の周囲には、回転方向に沿
って、帯電装置３、露光光学装置４、現像装置５および
転写装置６がそれぞれ配置してある。

【００１３】一方、上述した感光体２の回転方向におけ
る転写位置の上流側には転写紙が給送されるようになっ
ており、この給送のための機構は、本実施例の場合、給
紙カセット７からの経路と手差しトレイ８からの経路と
の２系路を装備している。上述した給紙経路のうち、給
紙カセット７からのものは、転写紙の両面に複写が行え
るように転写紙の反転構造を備えており、給紙カセット
７から転写位置前方に位置するレジストロ−ラ９に到達
する給紙路１０と転写後に定着された転写紙が上述した
レジストロ−ラ９に到達する反転給送路１１とで構成し
てある。なお、図中、符号１２は定着装置を示している
。

【００１４】また、手差しトレイ８からの給紙路１３は
、複写機１の側壁に形成してある給紙用開口１Ａに取り
付けてある給紙トレイ８を始端とし、上述したレジスト
ロ−ラ９を終端とする経路とされ、各給紙路には、搬送
用ロ−ラがそれぞれ配置されて転写紙の挟持搬送を行う
ようになっている。上述した手差し給紙トレイ８は、給
紙用開口１Ａ側の端部を支点として揺動できるものであ
り、手差し給紙以外のときには、第２図示のように、給
紙用開口１Ａを閉じる態位に設定されている。

【００１５】一方、上述した手差しトレイ８の近傍、具
体的には手差しトレイ８の下位には大量給紙トレイ１４
が配置してある。すなわち、大量給紙トレイ１４は、上
述した給紙カセット７に載置される枚数よりも多い転写
紙を載置して昇降自在の載置トレイ１４Ａを備えており
、連続複写の際の転写紙の供給を行うようになっている
。そして、この大量給紙トレイ１４からの給送路は、手
差しトレイ８からの給送路と兼用されており、繰り出し
ロ−ラであるピックアップロ−ラ１４Ａからレジストロ
−ラ９に至る経路とされている。また、前述した感光体
２に対する露光用光学装置４は、感光体周囲に配置して
ある各種装置と仕切り壁１Ｂにより仕切られた上部空間
に収容してあり、この仕切り壁１Ｂは、給紙用開口１Ａ
の上位にまで延長して設けてある。さらに、上述した給
紙用開口１Ａの上位には、露光用光学装置４の冷却ファ
ン１５が配置してあり、この冷却ファン１５は、仕切り
壁１Ｂに穿設された吸気穴１Ｃを介して感光体周辺の空
気を吸引することができるようになっている。

【００１６】そして、この冷却ファン１５は、例えば、
シロッコファンにより構成してあり、その回転方向とし
ては、上述したように、感光体周辺部に滞留している空
気を露光用光学装置４の照明用ランプ４Ａに向け導入で
きる方向とされている。従って、感光体周辺部の空気に
併せて、この空気が流動する際には、給紙用開口付近に
滞留している空気も冷却ファン１５によって吸引される
ことになる。また、上述した冷却ファン１５の回転方向
によって設定される空気の流動方向において冷却ファン
１５の上流側、換言すれば、給紙用開口１Ａ側にはオゾ
ンフィルタ１６が設けてある。上述したオゾンフィルタ
１６は、本実施例の場合、冷却ファン１５の空気導入側
に取り付けられており、冷却ファン１５により吸引され
る空気中のオゾンを吸着するようになっている。従って
、冷却ファン１５から排出される空気はオゾンが除去さ
れた状態とされる。

【００１７】本実施例は以上のような構造であるから、
複写行程が実行されるときにおいて、給紙経路が手差し
トレイ８からの給紙を設定される場合、手差しトレイ８
が給紙用開口１Ａ側を支点として倒され、開口１Ａを開
けて転写紙の手差しを可能にする。そして、複写機内部
で発生したオゾンを含む空気は、給紙用開口１Ａから複
写機外部に流出しようとするが、冷却ファン１５の吸引
によりオゾンフィルタ１６に導入され、オゾンを除去さ
れた状態で露光用光学装置４に向け排気される。

【００１８】一方、上述した手差し給紙による場合と異
なり、大量のオゾン発生が起こる大量複写の場合には、
手差しトレイ８が給紙用開口１Ａを閉じる態位に設定さ
れ、大量給紙カセット１４からの給紙が行われる。この
とき、大量複写により生じたオゾンを含む空気は給紙用
開口１Ａから外部に漏れようとするが、給紙用開口１Ａ
の上位に位置する冷却ファン１５により吸引されてオゾ
ンフィルタ１６に導入され、前述した場合と同様に、オ
ゾンを除去された状態で露光用光学装置に向け排気され
る。従って、大量のオゾンが発生する大量複写の際には
、給紙用開口１Ａから漏れる虞れのあるオゾンを含んだ
空気を冷却ファン１５の吸引により外部に漏出させない
ようすることができる。

【００１９】また、図３には、本発明の別実施例が示さ
れており、この実施例の特徴は、オゾン吸引用ファンと
して、図１および図２に示した露光用光学装置４に付設
してある冷却ファン１５の代わりに、現像装置５の冷却
用ファンを用いた点にある。

【００２０】すなわち、現像装置５における手差しトレ
イ８側には、例えば、軸流ファンで構成された冷却用フ
ァン１７が配置してあり、この冷却ファン１７は、空気
を現像装置５と感光体２との対向位置に向け流動させる
ことのできる回転方向を設定されている。上述した冷却
ファン１７は、現像装置５内の温度が上昇することで現
像剤に生じる固化現象や帯電特性の変化を防止するため
に現像装置５内の温度を一定に維持するためのものであ
り、手差しトレイ８が配置されている給紙用開口１Ａに
対面することで開口１Ａから外部に漏れようとする空気
および同開口１Ａからの外気を直接現像装置５側に向け
吹き出して温度の上昇を抑えるようになっている。

【００２１】そして、この冷却ファン１７における空気
の流動方向上流側には、オゾン吸着用のオゾンフィルタ
１８が配置されており、冷却ファン１７に流れ込む空気
中のオゾンを吸収するようになっている。

【００２２】本実施例は以上のような構造であるから、
手差し給紙による場合と異なり、大量のオゾン発生が起
こる大量複写の場合には、手差しトレイ８が給紙用開口
１Ａを閉じる態位に設定され、大量給紙カセット１４か
らの給紙が行われる。このとき、大量複写により生じた
オゾンを含む空気は、帯電装置３や転写装置６から感光
体２の周囲に滞留するが、図３に示す実施例の場合には
、転写装置６の後方に位置する搬送ベルト１９の内部に
装備してある転写紙吸着用ファン２０により矢印Ａで示
すように吸引されて給紙路を経由して冷却ファン１７に
向け移動する。そして、冷却ファン１７の位置では、給
紙用開口１Ａから外部に漏れようとするが、給紙用開口
１Ａに対面している冷却ファン１７により吸引されてオ
ゾンフィルタ１８に導入され、オゾンを除去された状態
で、矢印Ｂで示すように、現像装置５と感光体２との対
向位置に向け排気される。なお、このとき、給紙用開口
１Ａの隙間からは外気が矢印Ｃで示すように取り込まれ
、現像装置５の冷却に供されるとともに、外部へのオゾ
ンを含んだ空気の漏れを阻止される。従って、大量のオ
ゾンが発生する大量複写の際には、給紙用開口１Ａから
漏れる虞れのあるオゾンを含んだ空気を冷却ファン１７
の吸引により外部に漏出させないようすることができる
。

【００２３】

【発明の効果】以上、本発明によれば、大量のオゾンが
発生する虞れのある大量複写の際、換言すれば、手差し
トレイにより給紙用開口が閉じられている場合に、その
給紙用開口から外部に漏洩しようとする複写機内部の空
気を給紙用開口上位に位置する冷却ファンの吸引により
オゾンフィルタ側に導入することができる。従って、大
量複写の際に有害なオゾンを含んだ空気が複写機外部に
排出されるのを既存の露光用光学装置の冷却ファンを用
いるだけで、何ら特別な構成を付加することなく確実に
防止することができる。

【００２４】また、本発明によれば、大量のオゾンが発
生する虞れのある大量複写の際、換言すれば、手差しト
レイにより給紙用開口が閉じられている場合に、その給
紙用開口から外部に漏洩しようとする複写機内部の空気
を、給紙用開口に対面している現像装置用の冷却ファン
の吸引によりオゾンフィルタ側に導入することができる
。従って、大量複写の際に有害なオゾンを含んだ空気が
複写機外部に排出されるのを既存の現像装置の冷却ファ
ンを用いるだけで、何ら特別な構成を付加することなく
確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例によるオゾン処理機構を適用され
た画像形成装置の一例を示す配置図である。

【図２】図１に示した画像形成装置における一態様を示
す図１相当の配置図である。

【図３】本発明実施例によるオゾン処理機構の要部変形
例を示す配置図である。

【符号の説明】

１　　　　　　　　複写機 １Ａ　　　　　　給紙用開口 ２　　　　　　　　感光体 ３　　　　　　　　帯電装置 ４　　　　　　　　露光光学装置 ５　　　　　　　　現像装置 １５　　　　　　露光光学装置用冷却ファン１６　　　
　　　オゾンフィルタ １７　　　　　　現像装置用冷却ファン１８　　　　　
　オゾンフィルタ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】感光体に対する帯電装置を備えた画像形成
   装置のオゾン処理機構であって、上記画像形成装置に設
   けてある給紙用開口の上位に露光用光学装置の冷却用フ
   ァンを配置するとともに、この冷却用ファンによる空気
   の流動方向における上記冷却ファンの上流側にオゾンフ
   ィルタを配置し、上記画像形成装置内で発生したオゾン
   を含む空気を上記給紙用開口から外部に流出する以前に
   上記冷却ファンで吸引することを特徴とする画像形成装
   置におけるオゾン処理機構。
2. 【請求項２】感光体に対する帯電装置を備えた画像形成
   装置におけるオゾン処理機構であって、上記画像形成装
   置に設けてある給紙用開口に対面する位置に現像装置冷
   却用ファンを配置するとともに、この冷却ファンによる
   空気の流動方向における上記冷却ファンの上流側にオゾ
   ンフィルタを設け、上記画像形成装置内で発生したオゾ
   ンを含む空気が上記給紙用開口から外部に流出する以前
   に上記冷却ファンに向け吸引されるようにしてあること
   を特徴とする画像形成装置におけるオゾン処理機構。