JPH06317A - 画像形成装置及びオゾンフィルタ及びオゾンフィルタ の製造方法 - Google Patents

画像形成装置及びオゾンフィルタ及びオゾンフィルタ の製造方法

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JPH06317A
JPH06317A JP4188617A JP18861792A JPH06317A JP H06317 A JPH06317 A JP H06317A JP 4188617 A JP4188617 A JP 4188617A JP 18861792 A JP18861792 A JP 18861792A JP H06317 A JPH06317 A JP H06317A
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JP
Japan
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ozone
ozone filter
filter
air
image forming
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JP4188617A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Kameda
誠一郎 亀田
Toshimasa Suzuki
敏正 鈴木
Noboru Mizunuma
昇 水沼
Tomoaki Koyanagi
小柳  倫明
Tomokazu Nakamura
中村  智一
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のオゾンフィルタと排気ファンの組合せ
によるオゾン除去装置はオゾンフィルタの開口面でのオ
ゾン濃度分布が一様にならないので、部分的な耐久性で
寿命が短かくなる。オゾンフィルタの厚さ(奥行)を大
きくすると耐久性は増すが、オゾンフィルタが大きくな
り、排気ファンの圧力損失が大きく、排気ファンを強化
すると騒音が増大する。そして画像形成装置を大きくし
てしまう。 【構成】 排気ファン19の吸込口側にオゾンフィルタ
15を配し、オゾンフィルタ15の吸込口側に複数のス
リット17を設けるようにスリット用板18を設けた。
こうするとオゾンフィルタ15の吸込口側の負圧部を目
ざして横方向の相対的に高圧の空気が横方向からオゾン
フィルタ吸込口側へ向って流れないのでオゾン濃度がオ
ゾンフィルタ左右の中央で著しく高くなる現象が緩和さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、LBPなどの画
像形成装置に係り、詳しくは上記装置におけるオゾン除
去装置に関する。又、オゾンフィルタとオゾンフィルタ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
「従来例1」従来の画像形成装置では、帯電器から発生
したオゾンを、そのまま排気ファンによりオゾンフィル
タを通して排気しているため、排気ファン吸込口側手前
に吸入空気を導く部材はなかった。
【0003】「従来例2」従来、図12に示すような感
光ドラム4を有する複写機等の画像形成装置において、
その感光ドラム4のまわりでは以下のような画像形成プ
ロセスが行われる。まず、感光ドラム4は前露光ランプ
23により、電荷を除去され、一次帯電器5により表面
を一様に帯電させられる。次に、照明ランプ3で走査し
た画像光や、レーザ24からの画像光を感光ドラム4上
に露光することにより潜像が形成される。そして現像器
6はその潜像に従ってトナーを感光ドラム4上にのせ、
そのトナー像は転写帯電器9の部分で、給紙カセット3
3又は34から送られてきたシートに転写され、分離帯
電器26でシートは感光ドラム4から分離され定着装置
11へ送られて定着され、機外へ排出される。
【0004】これらの複写プロセスにおいて、一次帯電
器5、転写帯電器9、分離帯電器26の部分ではコロナ
放電を起こすために高圧がかけられており、空気中の酸
素が分解してオゾン(O3 )窒素酸化物(NOx )が発
生することになる。このオゾンの発生は、コロナ放電を
用いた複写プロセスでは、常に問題となるものであり、
機内にオゾンを滞留させた場合感光ドラム4に悪影響を
およぼす、等本体の寿命に様々な影響を及ぼす。
【0005】また、環境保全の観点から機内で発生した
オゾンを機外へそのまま排出することは問題である。そ
こで従来の複写機等ではこれらの機内で発生したオゾン
が機外へもれて流出してゆくのをさける為、図12,1
3に示す排気ファン19により、強制的にオゾンを収集
しオゾンフィルタ15を介して機外へ排出している。ま
た定着装置11は定着ローラ16を185℃前後に加熱
することにより熱的にトナー像を用紙に定着させるもの
であり、この定着装置11の発熱により、機内の温度が
上昇してしまう。
【0006】この機内の温度上昇は、転写後感光ドラム
4上に残った残留トナーを除去するためのクリーニング
器14内の廃トナーを融着させてしまったり、機内のモ
ータ等の電気部品の性能を劣化させるなどの弊害を引き
起こす。そこで図12,13に示す排気ファン19はオ
ゾンを集収するとともに、定着装置11から発せられる
熱を機外へ排出する役割も果している。
【0007】図13は図12のA−A断面を表したもの
である。また図14,15は図13のオゾンフィルタ1
5および排気ファン19の部分の詳細図である。
【0008】排気ファン19により強制的に集収された
オゾン及び熱はオゾンフィルタ15を通過することによ
り大部分のオゾンがオゾンフィルタ15により分解さ
れ、環境に悪影響を及ぼさないような状態となり、機外
へ排出されることになる。オゾンフィルタ15は基材が
多数のセルを備えて多数の空気流路を備え、該セルの壁
面に活性炭素のオゾン吸収剤を固定したものであり、該
空気流路の方向aは平行なオゾンフィルタの入口側端面
dと出口側端面cに対して直交している。従って又、排
気ファン19により生ずる空気流の方向とオゾンフィル
タの空気流路の方向は一致している。
【0009】「従来例3」画像形成装置では既に述べた
ようにオゾンフィルタと排気ファンからなるオゾン除去
装置を設けているがその他に空気流を生ずる部材として
冷却用外気導入手段がある。これは一般にファンであっ
て発熱部材例えば光学装置の冷却を計っている。
【0010】複写機等の画像形成装置でオゾンを含んだ
すべての空気流をオゾン除去装置を介して機外へ排出さ
せる事は出来ず、本発明者等の検討によると、装置側板
の切り欠き穴(ユニットの取付け穴、内部部品の移動穴
など)から上記オゾンを含んだ空気がもれ、オゾン除去
装置を介さずに機外へ出てしまう現象がある。さらに悪
い事には、装置、光学系の昇温や機内昇温を防止する目
的で設置された外気吸引用ファンを内部の冷却手段とす
るものにおいては、前記、機外へもれたオゾンを含んだ
もれ空気がオゾンを含まない新鮮な外気吸引流と合流し
て、再び機内へ引き込まれる現象を発生する。
【0011】この時、引き込まれたオゾンを含む空気が
機内で滞留状態のままであれば、機外への人体等への影
響は少ないのであるが、前述状態で吸引された空気は外
気吸引ファンによって、より加速され、装置の他の穴、
すきま等を通って機外へ排気される。
【0012】この様な現象は外気吸引ファンの個数が多
い程、また、同ファンの吸引が強い程顕著に現われ、機
外でのオゾン濃度も大きくなる傾向を持つ。
【0013】「従来例4」従来、画像形成装置におい
て、オゾンを除去するために、オゾンの発生源である帯
電器付近に、吸引ダクトを設け、排気ファンによってオ
ゾンを引きオゾンフィルタによって吸着分解させて、機
外へ排出していた。
【0014】「従来例5」今日、情報処理技術の進歩発
展に伴い電子写真装置、レーザビームプリンタ等種々の
画像形成装置が開発され実用化されている。その中で、
電子写真方式を用いた画像形成装置が広く用いられてい
る。
【0015】これは、像担持体であるドラム状感光体を
コロナ放電器により一様に帯電させた後、上記感光体を
露光して静電潜像を形成し、この潜像にトナーを付着さ
せて顕画像化した後、シートに転写して画像形成を行う
ものである。
【0016】上記コロナ放電器によって感光体を帯電或
は除電する際、オゾン(O3 )、窒素酸化物(NOx
等が発生する。そしてこれらの濃度が高いオゾンによっ
て感光体表面の変質等を引き起こして画像劣化を生ずる
おそれがあるため、装置外に排気する必要がある。
【0017】上記高濃度のオゾンを含んだ空気は人体等
に悪影響を及ぼすおそれがあることから、装置内で発生
したオゾンを出来る限りそのまま装置外へ排出しないこ
とが望ましい。
【0018】このため、コロナ放電器周辺の高濃度のオ
ゾンを含んだ空気をファンにより吸引してオゾンフィル
タに吹きつけて、このオゾンフィルタによりオゾンを吸
着除去した空気を装置外とに排気していた。
【0019】上記オゾン除去装置にはダクト中にオゾン
フィルタと軸流ファンを組合せたものが多い。オゾンフ
ィルタはダクトを閉塞し、全断面に一様な多数のセルを
設け、該セル中を軸流ファンによりオゾンを含む空気を
通過させている。
【0020】「発明が解決しようとしている課題1」し
かしなが、上記従来例1では帯電器から発生したオゾン
をそのまま排気ファンによりオゾンフィルタを通して排
気しているため、オゾンフィルタの吸込口側は負圧とな
り、オゾンフィルタ吸込口側の空気流を取り巻く空間は
相対的に高圧となるので発生したオゾンはまわりの空気
におされてオゾンフィルタ開口面上においてオゾン濃度
分布むらが発生する。又、例えばクロスフローファンを
排気ファンとした場合は該ファンの吸込側の流速の分布
が不均一なためにオゾン濃度分布むらが発生する。軸流
ファンに関しても同様である。つまりオゾンフィルタ開
口面において、オゾン濃度の高い部分と低い部分ができ
る。そのためオゾン濃度分布の高い部分では、オゾンの
吸着量が増大するために劣化が早くなり、耐久における
オゾンフィルタのオゾン除去率はオゾン濃度分布が均一
なオゾンフィルタに比べて低下する。すなわち耐久性が
悪くなる。
【0021】又、オゾンフィルタ開口面にオゾン濃度ム
ラが発生して耐久性能が悪くなるため、耐久においても
機外排出オゾン量を低く抑えるために、フィルタの奥行
の大きいオゾンフィルタを使用しなければならないこと
からオゾンフィルタの圧力損失が大きくなり、ファンへ
の負荷が大きくなり、且つファンの回転数を上げること
によりファン稼動音も大きくなる。更にオゾンフィルタ
のコストアップになる。
【0022】又、排気ファンの吸込口側の流速分布は一
様でなく、オゾンフィルタを通過するオゾンを含む空気
流も流速が一様でないため、オゾンフィルタでのオゾン
吸着が一様でなく、オゾンフィルタを大きくして流速を
下げたりしておかないと充分オゾンが吸着できないこと
になり、装置の小型化への要請に反することにもなり、
上述のオゾン濃度の分布と相乗して一層オゾンフィルタ
を大きくしなければならないということが生ずる。
【0023】「発明が解決しようとしている課題2」し
かしながら、従来例2において機内で発生したオゾン
は、オゾンフィルタ15においても完全に分解されるわ
けではなく、そのまま機外へ流出してしまう部分もあ
る。この流出があまり多くなると、人体にも悪影響を及
ぼすことになる。
【0024】そこで、このような場合、機外へ流出する
オゾンを少なくするために、これまではオゾンフィルタ
の厚さt(図14)を厚くしてオゾンフィルタ15の活
性面の面積を広くしたり、または、排気ファン19の風
速を下げることにより、オゾンフィルタ15を気流が通
過する時間を長くしてオゾンの分解効率を上げるなどの
方法がとられている。しかし、ここでオゾンフィルタ1
5の厚さtを厚くするにはスペース上の問題が有る。現
在は、オフィス空間の有効利用の意味から複写機本体の
設置スペースをいかに縮少するかが問題となつており、
図13に示すようにオゾンフィルタ15の配置される空
間も非常に狭い空間となっている。図13ではオゾンフ
ィルタ15の厚さを増すためには、本体の奥ゆきが広が
ることになり機械の小型化という流れに反する。
【0025】また、オゾンの分解効率を上げるために排
気ファン19の風速を下げることは、排熱効果を低下さ
せるとともに、オゾンを帯電部から吸引する能力をも低
下させオゾンが本体内残留したり、本体の他の部分から
もれ出す原因となる。
【0026】したがって限定されたスペース内で、排熱
とオゾン処理を確実に行うためにはオゾンフィルタ15
の厚さtを厚くしたりすることは限界があり、排気ファ
ン19の風速を下げることは有効な手段とはいえない。
【0027】「発明が解決しようとしている課題3」従
来例3では、先に述べた人体等への悪影響の他に、装置
自体がオゾン発生器化し、自然環境への影響も大であ
る。又、外気吸引ファンを設けても機外へオゾンを含む
空気をもれないように、オゾン発生源からオゾン除去装
置に到る流路を通って、オゾンフィルタ等のオゾン除去
装置を介し、排気処理しようとすると、外気導入手段、
例えば外気吸引ファンの送り込む空気圧に打克って機内
を総て負圧になるようにしなければならないのでファン
の大型化、ひいては装置が大型化し、騒音も大きなもの
になってしまう。
【0028】「発明が解決しようとしている課題4」し
かしながら、上記従来例4において、画像を形成する感
光ドラムが回転することによって起こる気流(ドラム
風)によって、帯電器付近のオゾンが、いっしょに、巻
き上げられ、画像形成装置の機内へ巻き散らし、それが
機外へもれ出てしまい、オゾン除去の効率を下げてい
た。
【0029】「発明が解決しようとしている課題5」軸
流ファンは比較的小型化でき、コストも安く、市場にも
多く出回っており、複写機等に広く使用されているもの
である。しかし軸流ファンは周辺部と中心付近で空気流
の速度が異なるすなわち図25のようにモータ59に取
付けたプロペラ58の周辺部に向かうにつれて速度は大
きくなる。また中心付近はモータ59が装着されている
ため理論的には速度は0である。
【0030】また、オゾンフィルタは風速とオゾン除去
率の関係を示した図26に示すようにオゾンフィルタを
通過する風速が速いほどオゾン除去率は低下する。従っ
て従来技術においては、オゾンフィルタの周辺部の方が
中心付近より除去率が低下してしまう。これを解決する
ために、オゾンフィルタの目の粗さに変化をもたせたフ
ィルタが提案されている。これはオゾンフィルタの除去
性能はセル数が多い程オゾン除去率が高くなることを利
用し、オゾンフィルタ周辺部の目の粗さを密にしたフィ
ルタである。しかし、この方法ではフィルタを製造する
のに手間がかかり、また品質を安定させるのが困難であ
る。また、コストも高くつくなどの問題があった。
【0031】
【課題を解決するための手段】
「課題1を解決するための手段」本発明は上述の問題を
解決するとを目的とするものであり、その第1の発明は
課題1を解決するためのものであって、装置本体の排気
部にオゾンフィルタを設け、装置内の空気を排気ファン
にオゾンフィルタを通して排出する過程で、空気中に含
まれるオゾンを前記オゾンフィルタで吸着するオゾン除
去装置を設けた画像形成装置において、前記オゾンフィ
ルタの空気吸込口手前に吸入空気を導く複数のスリット
を形成する部材を設けたことを特徴とするオゾン除去装
置を設けた画像形成装置である。
【0032】本発明の第2の発明はスリットは平行して
いることを特徴とする第1の発明に記載のオゾン除去装
置を設けた画像形成装置である。
【0033】本発明の第3の発明はスリットは空気入口
側と出口側の間隔が異なることを特徴とする第1の発明
に記載のオゾン除去装置を設けた画像形成装置である。
【0034】上述構成に基づき、帯電器から発生したオ
ゾンはまわりの空気におされて、フィルタ開口面中央の
オゾン濃度分布が高くなるということが緩和され、それ
によりフィルタ開口面全域にならして、発生したオゾン
が流れるようになるため、従来のようにフィルタの開口
面のオゾン濃度分布の高い所が部分的に劣化するという
ことがなくなり、フィルタ開口面が均一に劣化するよう
になり、オゾンフィルタの耐久性能はよくなる。
【0035】更に、オゾンフィルタ開口面全域に発生し
たオゾンが流れるようになり、耐久性能があがるため
に、フィルタ形状を小さくすることが可能となり、フィ
ルタの圧力損失が小さくなるためにファンの負荷が小さ
くなり、ファン稼動音が低減できる。又装置におけるオ
ゾンフィルタのスペースが小さくなるために、装置の小
型化にもつながる。更にオゾンフィルタ形状が小さくな
ることからコストダウンになる。
【0036】又、スリットの空気流に関し、入口側と出
口側の間隔を変えることにより、オゾン濃度を均一化
し、且つ、オゾン濃度に適した流速としてオゾンフィル
タの空気通過方向全域にわたり均一にオゾンを吸着出来
るようにすることができる。
【0037】「課題2を解決するための手段」本発明の
課題2は以下の手段により解決される。オゾンフィルタ
の流路方向とフィルタの厚さを規定する面とが直交しな
いようなフィルタを用いることにより、限られたスペー
ス内で、オゾンフィルタの活性面面積を広げることがで
き、気流がフィルタを通過する時間が長くなり、オゾン
の除去効率を高くすることができる。
【0038】かかる本発明の第4の発明は装置本体の排
気部にオゾンフィルタを設け、装置内の空気を排気ファ
ンによりオゾンフィルタを通して排出する過程で、空気
中に含まれるオゾンを前記オゾンフィルタで吸着するオ
ゾン除去装置を設けた画像形成装置において、オゾンフ
ィルタの空気流路がオゾンフィルタの厚さを規定する端
面とは直交しないオゾンフィルタを備えたことを特徴と
する画像形成装置である。
【0039】かかる本発明の第5の発明は多数の空気流
路を持つセル構造のオゾンフィルタにおいて、オゾンフ
ィルタの入口側出口側端面は平行しており、該端面とは
直交しない空気流路を備えたことを特徴とするオゾンフ
ィルタである。
【0040】「課題3を解決するための手段」上記、従
来例3の課題3の解決は画像形成装置内にオゾン発生源
を径路の一部とする空気循環路を構成し、その径路中に
少なくともひとつのオゾンフィルタと内気循環用ファン
を設ける事により達成される。
【0041】かかる本発明の第6の発明は装置本体の排
気部にオゾンフィルタを設け、装置内の空気を排気ファ
ンによりオゾンフィルタを通して排出する過程で、空気
中に含まれるオゾンを前記オゾンフィルタで吸着する第
1のオゾン除去装置及び内部の冷却用外気導入手段を設
けた画像形成装置において、オゾン発生源を被処理空気
がくり返しとおる空気循環路を装置内に設け、該空気循
環路に第2のオゾン除去装置及び空気循環用ファンを介
装した事を特徴とする画像形成装置である。
【0042】かかる本発明の第7の発明は空気循環路へ
外気を導入するように冷却用外気導入手段を設けたこと
を特徴とする第6の発明に記載の画像形成装置である。
【0043】かかる本発明の第8の発明は冷却用外気導
入手段がファンであり、空気循環用ファンと一体的に構
成されていることを特徴とする第7の発明に記載の画像
形成装置である。
【0044】前述の本発明の第6〜8の発明によれば、
従来から問題であった機内で発生した濃いオゾンは、前
述、循環路を繰り返し循環している間にオゾンフィルタ
等のオゾン除去装置によりオゾン濃度がきわめて低いレ
ベルへ変化させられ、従来現象の様に急速な機外オゾン
排出やもれオゾンが発生してもきわめてオゾン濃度が低
く、問題にならないレベルに分解、除去可能となる。
【0045】「課題4を解決するための手段」本発明の
課題4は以下の手段により解決される。感光ドラム表面
が帯電器を通過した後の位置に吸引ファンとオゾンフィ
ルタを備えたオゾン時装置からのびたダクトを設け、こ
のダクトの吸引口の壁の少なくとも一面が感光ドラムの
接線方向に位置することにより、ダクト内にドラム風に
よるオゾンを吸引し、除去しようとするものである。
【0046】かかる本発明の第9の発明は感光ドラムの
回転方向に関し帯電器の下流側に、吸引ファンとオゾン
フィルタを備えたオゾン除去装置とつながるダクトの吸
込口を配した画像形成装置において、前記ダクトの吸込
口が感光ドラムのほぼ接線方向を向いており、感光ドラ
ムに近接していることを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0047】かかる本発明の第10の発明は前記ダクト
の吸込口の感光ドラムの軸方向への幅が前記帯電器の放
電部より長いことを特徴とする第9の発明に記載の画像
形成装置である。
【0048】かかる本発明の第11の発明は前記ダクト
が、感光ドラムのクリーニング部のハウジングと一体で
あることを特徴とする第9の発明又は第10の発明に記
載の画像形成装置である。
【0049】かかる本発明の第12の発明は前記ダクト
の吸込口にシートを感光ドラムから分離する分離爪を配
置していることを特徴とする第9の発明から第11の発
明の何れか1つに記載の画像形成装置である。
【0050】「課題5を解決するための手段」本発明の
課題5は以下の手段により解決される。
【0051】本発明の第13の発明は装置本体の排気部
にオゾンフィルタを設け、装置内の空気を排気ファンに
よりオゾンフィルタを通して排出する過程で、空気中に
含まれるオゾンを前記オゾンフィルタで吸着するオゾン
除去装置を設けた画像形成装置において、前記排気ファ
ンは軸流ファンであり、前記オゾンフィルタは多数の排
気流路を形成するセル構造であって、夫々のセルは軸流
ファンが発生する空気流の流速に応じて大きさを変化さ
せた形状を有し、且つセル構造の変形可能な基材上に活
性炭等のオゾン除去剤を固定してあることを特徴とする
画像形成装置である。
【0052】本発明の第14の発明は軸流ファンと組合
せて用いられ、多数の空気流路を持つセル構造を有し、
通過する空気流の流速に応じてセルの大きさを変化させ
たオゾンフィルタにおいて、変形可能な基材でセル構造
が形成され、該基材に活性炭等のオゾン除去剤を固定し
たものであることを特徴とするオゾンフィルタである。
【0053】本発明の第15の発明は軸流ファンと組合
せて用いられ、多数の空気通路を形成するセルが通過す
る空気流の流速に応じてセルの大きさを変化させたオゾ
ンフィルタの製造方法であって、硬質ゴム、金属薄板バ
ネ材、弾性のあるプラスチック材、ダンボール材等の変
形可能な材料でオゾンフィルタ取付部材内矩よりも外形
寸法が大きく、均一な大きさのセルを有するセル構造の
基材を製作し、該基材に活性炭等のオゾン除去剤を固定
し、オゾン除去剤を固定した基材をオゾンフィルタ取付
部に圧縮して嵌入することにより中央部より周辺に向う
に従ってセルの大きさがに次第に小さくなるオゾンフィ
ルタを形成してなるオゾンフィルタの製造方法である。
【0054】本発明の第16の発明は硬質ゴム、金属薄
板バネ材、弾性のプラスチック材、ダンボール材等の変
形可能な材料で一様なセル構造を有する基材上にオゾン
除去剤を固定したことを特徴とするオゾンフィルタであ
る。
【0055】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。
【0056】「実施例1」図2は本発明の実施例に適用
した画像形成装置の断面図である。ガラス等の透明部材
よりなる原稿載置台1で、矢印a方向に往復動して載置
した原稿を走査する。原稿載置台1の直下には短焦点小
径結像素子アレイ2が配されていて、原稿載置台1上に
置かれた原稿像は照明ランプ3によって照射され、その
反射光像は上記アレイ2によって感光ドラム4上にスリ
ット露光される。尚この感光ドラム4は矢印b方向に回
転する。又一次帯電器5は、例えば酸化亜鉛感光層或は
有機半導体感光層等を被覆された感光ドラム4上に一様
に帯電を行なう。この一次帯電器5により一様に帯電さ
れた感光ドラム4は、素子アレイ2によって画像露光が
行なわれ静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
器6により加熱で軟化溶融する樹脂等より成るトナーを
用いて顕像化させる。一方、給紙トレイ13に積載され
ている記録材であるシートPは、給送ローラ7と、感光
ドラム4上の画像と同期するようタイミングをとって上
下方向で圧接して回転される1対のレジストローラ8に
よって、感光ドラム4上に送り込まれる。そして、転写
帯電器9によって、感光ドラム4上に形成されているト
ナー像は、シートP上に転写される。その後、公知の分
離手段によって感光ドラム4から分離されたシートP
は、搬送装置10によって定着装置11に導かれ加熱定
着処理された後にトレイ12上に排出される。尚、トナ
ー像を転写後、感光ドラム4上の残留トナーはクリーニ
ング器14によって除去される。
【0057】又、感光ドラム4上に一様に帯電を行なう
時に一次帯電器5より発生するオゾンや転写帯電器9よ
り発生するオゾンは装置内の空気を排気ファン19によ
りオゾンフィルタ15を通して排出する過程で、オゾン
フィルタ15に吸着される。
【0058】本発明は図1、図2のようにオゾンフィル
タ15の吸入側開口面に近づけて複数のスリット17を
空気流に従う方向の平行板状のスリット用板18により
設けた。図3の横軸上の符号は、横軸に対応して表現し
た図3の下側に併記した平面図のオゾンフィルタ15の
幅方向に付した符号F1〜F5の位置に対応している。
【0059】帯電器5,9の位置で発生したオゾンは機
内の空気が排出される過程でオゾンフィルタ15の吸込
口側空間においてまわりの空気におされることなくオゾ
ンフィルタ15の開口面に均一に吸着される。図3にス
リット17によるオゾンフィルタ15の開口面の濃度分
布を示す。
【0060】上記のスリット用板18周辺は図1では省
略してあるが、図2に示すようにオゾンフィルタ15の
吸入側開口面に面する前縁は垂下して定着装置11の上
部カバー11aに沿い、更に垂下して搬送装置10に近
ずけ、下縁はプロセスカートリッジCのクリーニング器
14に向って搬送装置10との間が広くなるようにやや
傾斜し、搬送装置10との間はくさび状となっている。
そして上縁はオゾンフィルタ15の上面とほぼ一致し、
オゾンフィルタ15から離れた後縁は上部が前縁と平行
して機枠のプロセスカートリッジ支持部21に到り、プ
ロセスカートリッジCのクリーニング器14部に沿って
下り、下縁とつながっている。従ってスリット17は定
着装置の上部カバー11aとプロセスカートリッジC及
びその支持部21間の竪方向空間で搬送装置10上部空
間とオゾンフィルタ15の吸込口を結ぶと共にプロセス
カートリッジCの上部と光学枠22間の空間とオゾンフ
ィルタ15の吸込口を結ぶように形成される。
【0061】上記構成の作用はオゾンの排出のみに関し
て述べれば以下のとおりである。少くとも画像形成時は
排気ファン19は回転している。一次帯電器5、転写帯
電器9において発生したオゾンは排気ファン19の吸込
口側の負圧により空気流となってオゾンフィルタ15の
吸込口側へ流れる。この際転写帯電器9で発生したオゾ
ンを含む空気は搬送装置10上のくさび形空間をとお
り、スリット17へ入るから、複写機の幅方向に関し、
空気流が殆んど乱れずオゾンフィルタ15の吸込口側へ
到る。又、一次帯電器5においても同様にスリット17
の上部を水平方向に流れてオゾンフィルタ15の吸込口
側へ到る。この空気通路は大部分がスリット用板18で
複数の垂直平行なスリット17となっているので横方向
から空気流が押されることなく、発生部位でのオゾンの
分布を乱すことが制約される。即ち、図3の曲線Lはス
リット17のない従来の装置での測定結果を示してい
る。そしてオゾンフィルタ15の開口面の左右の中央の
オゾン濃度が両側に比べて著しく高くなっていることが
わかる。又図3の曲線Mはスリット17を形成した装置
での測定結果を示している。これよりオゾン濃度分布の
かたよりが緩和されていることがわかる。これにより従
来のようにオゾンフィルタ15の開口面中央のオゾン濃
度分布の高い所が部分的に劣化するということがなくな
り、オゾンフィルタ15の開口面が均一に劣化するよう
になり、オゾンフィルタ15の耐久性能はよくなる。
【0062】又上記より、オゾンフィルタ15の耐久性
能が良くなるために、オゾンフィルタ15の厚さ(奥
行)を薄くすることが可能となりオゾンフィルタ15の
圧力損失が小さくなるために排気ファン19の負荷が小
さくなり、排気ファン19の稼動音も低減できる。又装
置におけるオゾンフィルタ15のスペースが小さくなる
ために装置の小型化にもつながる。ひいてはコストダウ
ンになる。
【0063】「実施例2」図5は実施例2を示した斜視
図である。図4にオゾンフィルタ15高さ方向のオゾン
濃度分布を示す。図4においては排気ファン19の側面
断面図を併せて示し、オゾンフィルタ15の開口面に付
されたH1,H2,H3は高さを示す。図4よりオゾン
フィルタ15下部のオゾン濃度が高く、オゾンフィルタ
15上部のオゾン濃度が低くなっているのがわかる。図
5のように水平方向のスリット17をスリット用板18
で空気流入口側を広く、オゾンフィルタ15に接近する
側を狭くし配設することにより、オゾンフィルタ15の
高さ方向のオゾン濃度分布が均一化され、これにより、
フィルタ開口面が均一に劣化するようになり、オゾンフ
ィルタ15の耐久性能が良くなるためにオゾンフィルタ
15の厚さを薄くすることが可能となり、コストダウン
になる。
【0064】「実施例3」図6に実施例3を斜視図で示
す。図6のようにスリット17の幅を左右方向の中央の
オゾン濃度分布の高い所ではオゾン発生源側を狭く、オ
ゾンフィルタ15側を広くし、端部のオゾン濃度分布の
低い所では、オゾン発生源側を広く、オゾンフィルタ側
を狭くする。上記のようにスリット17を設けることに
より、よりオゾンフィルタ開口面のオゾン濃度は均一化
される。これにより、フィルタ開口面が均一に劣化する
ようになりオゾンフィルタ15の耐久性能が向上でき
る。又、クロスフローファンには吸込口幅方向では中央
の吸込速度が速くなるという特性があり、且つオゾンフ
ィルタ15では通過する風速が速くなるほどオゾン吸着
除去性能が悪くなるという特性がある。よって従来では
オゾンフィルタ15の幅方向中央のオゾン濃度分布の高
い所が風速が速いことよりオゾン除去性能が悪くなって
いたが、本実施例3のようなスリット形状を設けること
により、オゾンフィルタ開口面において、オゾン濃度分
布が均一で且つ風速分布も均一になるためにオゾン除去
性能も向上する。更に上述より、オゾンフィルタの耐久
性能、オゾン除去性能が向上するためにオゾンフィルタ
15の厚さを薄くすることが可能となりコストダウンに
なる。
【0065】次にのべる実施例4,5は課題2の解決を
計るものである。
【0066】「実施例4」以下、図面に沿って本発明を
用いた実施例4について説明する。図7,8は本発明に
よるオゾンフィルタと軸流型の排気ファンの配置を示し
たものである。排気ファン19の吸込による空気流方向
bに直角な端面dに対して流路44を直交せずに斜交す
るようにオゾンフィルタ115のセルの壁面115aも
端面dに対し斜交している。流路44を構成するセルの
壁面115bは垂直面であり、多数の方形断面の流路4
4がごばん目状に配列してある。ここでオゾンフィルタ
115は、図13,14に示した従来例2のオゾンフィ
ルタ15と配置に要する幅tは、同等であるにもかかわ
らず、流路44の方向aが、オゾンフィルタの厚さを規
定する端面、c,dと直交していないことから、活性面
のある流路の長さLが厚さtよりも長くなり、オゾン分
解の為の活性面が広くなっている。従って、従来例のオ
ゾンフィルタ15に比べて同流速で排気すると、活性面
の作用時間が長くなり、オゾンの吸収率が向上する。ま
た、このオゾンフィルタの配置をとることにより排気フ
ァン19として設けた軸流ファンによる空気流の方向b
とオゾンフィルタ115の空気流過方向aとが平行では
なくなりオゾンフィルタ115は空気流bの流れる方向
を変えるための抵抗を与えるのでオゾンフィルタ115
を通過するときの気流の流速をさげる。従って流速がさ
がることにより、オゾンフィルタ115を気流が通過す
る時間も長くなり、オゾン除去効率があがる。しかし排
気の流量は排熱とオゾン集収能力の点から下げることは
限度がある。そして排気ファン19の負荷を増大させる
ことは避けられないから、流路44の方向aの空気流の
方向bに対する角度は適当に選ぶ必要がある。そこで図
9に示すように流路44をオゾンフィルタ115の入口
側では空気流の方向bと一致させ、出口側で斜とするよ
うにセル壁面115aを入口側より出口側へ次第に曲が
る曲線としてもよく、これによって排気ファン19の負
荷の増大を抑制出来る。又、排気ファン19は発生する
ヘッドをやや大きくするように諸元を調整しオゾンフィ
ルタ115を用いた場合の排気量を変わらないものとす
ることが望ましい。
【0067】本実施例によれば、軸流ファンによる吸引
力を落とすことなく、またオゾンフィルタ115の厚さ
を厚くすることもなく、オゾン除去効率をあげることが
できるようになり、環境保全および複写機本体の小型化
をともに実現できる。
【0068】「実施例5」図10は本発明を用いた他の
実施例5を示したものである。クロスフロー型の排気フ
ァン19を用いると排気方向を選択できる。従来は水平
方向x方向に排気流を流していたが、この排気ファン1
9を用いる場合には、矢印e方向から気流を吸引し、斜
め下方向へ向う矢印f方向に排気するのが効率的であ
る。オゾンフィルタ115は前実施例と同様な構成であ
り、矢印f方向にセルの壁面115aを整列する。これ
によってオゾンフィルタ115のオゾン分解のための活
性面面積を広くするとともに、気流の流線の方向とオゾ
ンフィルタ115の空気通過方向が一致するので排気フ
ァン19の流量を減少させることがない。
【0069】次にのべる実施例6,7は課題3の解決を
計るものである。
【0070】「実施例6」本発明の実施例6について以
下説明する。図17は本発明を適用した画像形成装置例
えば複写機の概略構成である。
【0071】上記複写機は画像形成手段を構成する像担
持体である感光ドラム4、及びこの感光ドラム4を一様
に帯電するための一次帯電器5、トナーを収納した現像
器6、コロナ放電器であるポスト帯電器25、転写帯電
器9、分離帯電器26、及びクリーニング器14等が配
設されている。
【0072】上記画像形成手段の動作について説明する
と、原稿照明ランプ3から原稿Dを露光した反射光がミ
ラー27、レンズ28を介して図示矢印方向に回転して
いる感光ドラム4上に結像され感光ドラム4上に静電潜
像で原稿D像が形成される。ついで該潜像に現像器6に
よってトナーを付着されて顕画像化される。また、上記
トナー像はポスト帯電器25により余分に付着したトナ
ーが取り除かれる。
【0073】一方、カセット33,34に積載収納され
ているシートPは、給送信号により選択的に給送ローラ
7a又は7bにより給送されて各搬送ローラ対36,3
7,38により夫々一時的に停止しているレジストロー
ラ対8に搬送され斜行が補正される。
【0074】そして、シートPは、前記感光ドラム4に
形成されたトナー像の先端と同期してレジストローラ対
8により転写部に搬送される。上記シートPは転写部に
配された転写帯電器9によりトナーと逆極性に帯電させ
られ、前記感光ドラム4に形成されていたトナー像はシ
ートPに転写される。その後静電的感光ドラム4に吸着
しているシートPは分離帯電器26により除電されて感
光ドラム4より分離する。
【0075】画像転写後のシートPは、搬送装置30に
より定着装置11に搬送されて、その定着装置11を構
成するローラ対間を通過することにより、前記転写画像
が永久定着される。上記転写装置11のシートPの搬送
方向下流側にはフラッパ41が設けられている。このフ
ラッパ41は片面複写モードの場合にはシートPを排出
ローラ42より排出し、両面複写モードの場合にはシー
トPを再搬送路39に導くように動作を制御されてい
る。
【0076】前記画像形成手段を構成する一時帯電器5
の近傍には装置内外の空気を吸引して排気するための排
気ダクト29及び排気ファン19等を有する排気構造が
設けられている。又、搬送装置30の下方に搬送ファン
32と搬送ダクト31が設けてある。上記排気ダクト2
9、搬送ダクト31には装置内で生じたオゾンを除去す
るためのオゾンフィルタが取り付けられている。
【0077】上記搬送ダクト31は搬送装置30に面す
る天板に吸込口を備えており、シートPが搬送装置30
上を通過する際にはシートP下方を減圧しシートPを搬
送装置30に引きつけると共にこの搬送ダクト31は又
転写帯電器9、分離帯電器26での発生オゾン等を同時
に吸引するようになっており、搬送ダクト31中へ吸込
まれたオゾンを含む空気は不図示のオゾンフィルタを通
過して搬送ダクト31の側方から搬送ダクト31外へ出
て図示白色に中抜した矢印ロのように上昇して、内気循
環ファン61Bの吸込口へ通ずる空気の流路と、光学冷
却用の外気吸入ファン61Aの吐出口から各帯電器5,
9,26へ到る矢印イの流路と、一次帯電器を5から排
気ファン19の吸込口につながる排気ダクト29につな
がる矢印ハの空気の流路が生ずるように排気ファン3
2、複合ファン61が配列してある。尚矢印ロで示す流
路は排気ダクト29付近をとおっている。
【0078】ここで、図16は本発明の光学系冷却及び
内気循環用の複合ファン61の本体への取り付け部付近
の上方向から見た水平断面図である。複合ファン61は
外気吸入ファン61Aと内気循環ファン61Bを一体的
に備えている。複合ファン61はクロスフローファンで
あって、後カバー62を一部利用したファンハウジング
70を有し、本体光学系40が収容される空間の後壁を
なしている後側板74を貫通して、該空間へ向って吹出
し口を開口し、これによって本体光学系40を冷却する
ようになっている。外気吸入ファン61Aは本体後カバ
ー62の複数個の開口部63より、機外からの新鮮な空
気を吸引し、本体光学系40へ冷却用空気を送り込んで
いる。外気吸入ファン61Aは複数枚の放射状の羽根の
備えた羽根車65がモータ66の回転軸に固定されたも
のである。モータ66は羽根車65を収容したファンハ
ウジング70に固定されている。このモータ66の駆動
回転によって、羽根車65が回転し、前述の本体光学系
40への外気の供給を行なう事が出来る(空気流F
1 )。
【0079】さらに、複合ファン61のファンハウジン
グ70は略中央部に仕切板67を持ち、仕切板67の両
側に前記、第1の羽根車65とモータ66の軸に固定さ
れタンデムになった第2の羽根車68とを備えている。
又、オゾン発生源となっている各帯電器5,9,26に
近い方の第2の羽根車68を収容したファンハウジング
側板69はダクトとした吸込口71を持ち、オゾンフィ
ルタ72は吸込口71の入口付近に固定されている。本
体後カバー62と仕切板67、ファンハウジング70と
は接合部に密ぺい部材(ゴム材、モルトプレーン等)7
3を設け、第1、第2の羽根車65,68を完全に遮断
し、内外気吸込用のファン61A,61Bの吸込流の混
流を回避している。これによって、オゾン発生源(5,
9,26)から発生したオゾンを含む空気は本体光学系
40を収容する空間の後壁となっている後側板74の開
口74aから空気流F3 となって、先のオゾンフィルタ
72を通過し、オゾンを除去され、内気循環ファン61
Bの羽根車68によって、清浄空気F2 となり再び本体
光学系40内へ取り込まれ、空気流F1 と合流し、再度
感光ドラム4及び画像形成手段へと導かれる(図17参
照)。
【0080】以上の様に、機内(本体カバーの内側)に
おける空気流の循環路を構成しその一部にオゾン除去装
置(この場合オゾンフィルタ72)を設ける事で、機外
へのもれオゾンをなくし、循環中にオゾン濃度を下げる
事が可能となって、万一、機外へ、オゾン空気がもれた
としても、きわめて濃度の低いレベルで押えられる事が
わかった。
【0081】「実施例7」図18に本発明の実施例7を
示す。適用される画像形成装置は図17に示すとおりで
ある。図18は装置本体内において、一次帯電器5、転
写帯電器9、分離帯電器26を含むオゾン発生部76よ
り出たオゾンを含む空気流が各主要部を通過する様子を
ブロック線図に表わしたものである。空気流の方向は矢
印で示し、オゾン発生部76から出たオゾンを含む空気
流はオゾンフィルタ72を通過した時、80〜90%オ
ゾンが除去され、複合ファン61によって、外気48の
流れと合流する。さらに、合流した空気は電装部品(D
Cコントローラ、電源、高圧ユニット等)の放熱あるい
は定着装置11で使用されるハロゲンヒータによる放熱
部78を通過する時、空気中のオゾンは熱分解を起こ
し、ほとんどのオゾンが消滅する。この状態で、空気流
を再度、オゾン発生部76へ戻してもさしつかえない
が、光学系で使用される照明ランプ3に用いられている
蛍光灯による紫外線によってさらにオゾンを減少させる
事も有効であり、空気流が照明ランプ3の発生する紫外
線中を通るように紫外線発生部を設けて、そこを通過後
に、オゾン発生部76へ空気流を送り込む。尚、排気は
オゾンフィルタ72から矢印方向へオゾン発生部76ま
での間にオゾン除去装置を介して外気へ排気する。
【0082】図18の空気流内では、オゾンフィルタは
1個のみ使用したが、1個である必要はなく、空間的制
約等により、例えば図17で説明したように複数個使用
して、同等の効果を狙う事も可能である。又、空気流自
体をモールド製ダクトで囲み、外部と遮断し、そのダク
ト内に図18で示した各主要部を収容する構成をとれば
より効果的にオゾン除去を行なう事が出来る。この実施
例によればオゾン除去剤だけでなく、加熱と紫外線放射
により重ねて分解するのでオゾン除去の効果は大であ
る。
【0083】実施例17,18は外気吸入用と内気循環
用ファンを一体的な複合ファンとしたので、外気と内気
の合流場所を特に考慮しなくてもよく、又2つの羽根車
を一つの軸で回転できるのでモータは1つですむが、夫
々モータを備えた外気吸入ファンと内気循環ファンを設
けてもよい。
【0084】次にのべる実施例8は課題4の解決を計る
ものである。
【0085】「実施例8」以下に、本発明にかかる画像
形成装置の実施例8を図面に基づいて説明するる図19
は実施例8の画像形成装置の概略構成を示す正面断面図
である。
【0086】図19において画像形成装置本体100の
上部には原稿を載置する原稿載置台1が配設されてお
り、該原稿載置台1上の原稿の像を担持する潜像担持体
たる感光ドラム4が本体中央部に配設されている。照明
ランプ3で照明された原稿の像を該感光ドラム4上に結
んで静電潜像を形成するためのミラー27群が配設さ
れ、感光ドラム4の手前の2つのミラー27の間には結
像レンズ28が配設されている。また、上記感光ドラム
4の上方には結像前に感光ドラム4を一様に帯電するた
めの一次帯電器5が配設されており、該一次帯電器5よ
りも感光ドラム4の回転方向下流側には感光ドラム4に
形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像とす
る現像器6が配設されている。さらに、感光ドラム4の
下方には、感光ドラム4に形成されたトナー像をシート
Pに転写させる転写帯電器9が配設されており、該転写
帯電器9よりも上記回転方向下流側には転写後不要とな
ったトナーを回収するクリーニング器14が配設されて
いる。上記構成により感光ドラム4は図示矢印方向に回
転し、感光ドラム4には原稿の像がトナー像とし形成さ
れ転写部に到る。
【0087】他方、上記本体100の下側には給紙カセ
ット33,34が配設されており、給紙カセット33,
34内に収容されたシートPは給紙カセット33,34
の先端部に取り付けられた給紙ローラ7a又は7bによ
り取り出される。取り出されたシートPは給紙ローラ7
a,7bのさらに下流に配設されたレジストローラ8に
より感光ドラム4の画像と同期した所定のタイミングで
送り出され、上記転写帯電器9により表面にトナー像が
転写される。その後、上記感光ドラム4よりもシートP
の搬送方向後流側に配設された定着装置11によりトナ
ー像は定着され排紙される。
【0088】図20は図19の感光ドラムの周辺の詳細
図である。図20において、一次帯電器5と転写帯電器
9の感光ドラム4の回転方向の下流側に、夫々感光ドラ
ム4の接線方向に吸込口51a,52aを位置させダク
ト51,52を備えている。このダクト51,52は吸
込口51a,52aが感光ドラム4の周面の移動方向に
対向すると共に吸込口51a,52aにおいて、一次帯
電器5、転写帯電器9の放電域より広くとられ、排気フ
ァン19と不図示のオゾンフィルタを持ったオゾン除去
装置43につながり、ダクト51の上面は、クリーニン
グ器14のハウジングと一体となっている。
【0089】オゾン除去装置43は排気ダクト29中に
排気ファン29、不図示のオゾンフィルタを有し、ダク
ト51,52の吸込口51a,52a下流側は排気ダク
ト29を介して機外と連通している。排気ファン19が
回転するとダクト51,52の吸込口51a,52aか
ら吸込まれたオゾンを含む空気はダクト51,52中を
とおり、排紙ダクト29を通過し、オゾンを含む空気は
オゾンフィルタによりオゾンを除去され機外へ排出され
る。本発明では感光ドラム4に対して、接線方向に伸び
近接してダクト51,52の吸込口51a,52aを設
けることにより、一次帯電器5、転写帯電器9によって
発生したオゾンが感光ドラム4の回転によって感光ドラ
ム4の周面と空気の摩擦によって起こる感光ドラム4の
周方向の空気流即ち、ドラム風にのって、同方向の吸込
口51a,52aの吸込流に従ってダクト51,52に
導かれ、オゾン除去装置43によって除去される。又、
図21に示すように、ダクト51のみを設け、ダクト5
1の内側に感光ドラム4からシートが分離しない場合に
機械的に分離させる分離爪79を設けることによって、
飛散トナーがダクト51に吸込まれ、分離爪79へのト
ナーの付着を防ぐ効果をも兼ねることができる。
【0090】実施例は吸込口51a,52aを感光ドラ
ム4の接線方向としたが、もちろん、正確に接線方向で
なく、接線方向に対して例えば15°程度に傾けても差
支えない。
【0091】次に述べる実施例9は課題5の解決を計る
ものである。
【0092】「実施例9」以下、図面を参照して本発明
を適用した画像形成装置の実施例9について説明する。
【0093】図23は画像形成装置内の空気を排気する
ための排気構造を示す縦断面図、図24は上記排気構造
を適用した画像形成装置の概略構成を示す縦断面図であ
る。
【0094】図24は図17における発生オゾンを環流
処理する構成部材の複合ファン61、搬送ファン32、
搬送ダクト31等を有しない他はほぼ図17と同様であ
り、説明の重複を避けるため図24に関する詳細な説明
は省略する。
【0095】図24の複写機に適用される排気構造につ
いて図23を参照して説明する。図23に於いて、複写
機内の空気を外部に排気するための排気手段を構成する
ダクト29の装置内の先端開口部には、装置内の空気を
吸引してダクト29内に導くための吸引手段である排気
ファン19が設けられている。排気ファン19は軸流フ
ァンである。
【0096】さらに排気ファン19の下流にはオゾンフ
ィルタ215が装着されており、空気はこのオゾンフィ
ルタ215を通過することによりオゾンは除去され装置
外に排出される。ところで既述のように軸流ファンによ
り生ずる空気流は図25に示すようにプロペラ58の半
径に比例して空気流の流速は増大し速度に不均一さが生
ずる。さらに図26に示すようにオゾンフィルタのオゾ
ン除去率は風速により変化し、結局周辺部の方がオゾン
除去率が低下することになる。
【0097】図26からは、オゾンフィルタの除去性能
はセル数が多いほど、すなわち目が細かいほどオゾン除
去率が高くなることが分かる。そこでオゾン除去率を一
定にするためには空気流の速度分布に応じて目の大きさ
を変化させれば良い。すなわち中心から周辺部に向かう
について目の大きさを細かくすれば良い。
【0098】これを実現するために変形可能な基材(硬
質ゴム、金属薄板バネ材、弾性プラスチック材、ダンボ
ール材等)で構成された目(セル)の均一なオゾンフィ
ルタ(図22の符号215a)を用いる。フィルタ取付
部例えば排気ダクト29の先端部の内矩寸法より、前記
オゾンフィルタ215の取付前の大きさを大きくする
(図22に符号215aで示す)。ここにオゾンフィル
タ215aを外周から圧力を加えてダクト29に取り付
ければ、オゾンフィルタ215aは全体的に収縮する
が、その度合は周辺部の方がより大きい。
【0099】よって結果として中心から周辺部に向かう
につれてオゾンフィルタ215の目の粗さは細かくな
る。収縮の度合を空気の速度分布に比例するようにすれ
ば、オゾンフィルタ215のどの面でも均一なオぞン除
去率を持つことができる。
【0100】これを表現したのが図22である。図22
はオゾンフィルタの断面を表し、ダクト29へ取付前オ
ゾンフィルタ215aがダクト29へ取付のため収縮す
る様子を表現している。オゾンフィルタ215aを取付
けるのはダクト29へ直接取付ける外、ダクト29へ嵌
入し得る枠へ取付けてもよい。
【0101】軸流ファンが生ずる空気流の速度vは中心
からの距離Rの関数で表される(図25参照) v=f(R) ・・・・(1) また空気流の速度vに対する、ある一定のオゾン除去率
を持つセル数Sも速度vの関数で表される(図25参
照)。即ち S=g(v) ・・・・(2) 従って(1),(2)より S=g{f(R)}=h(R)・・・・(3) またフィルタ取付部の1辺の長さをmとすると各セルの
1辺の長さnは各セルが正方形の場合は 排気ダクト29に挿入する前のオゾンフィルタ215a
の1辺の長さをW、セル数をS0 とすると各セルの1辺
の長さは となるから各セルの収縮率γは となり中心からの距離Rの関数で表すことができる。
【0102】また軸流ファンの中心部にはモータ59が
装着されておりモータ59の半径をR0 とするとR≦R
0 の部分では空気流の速度vはv≒0であるのでこの部
分のセルの大きさは適宜に決定できる。また、関数hは
実験により得るのが好ましく これらより最適なオゾンフィルタを製作することができ
る。以下、一例を述べる。
【0103】今、オゾンフィルタのどの部分も90%の
オゾン除去率を必要とした場合を考える。ところでオゾ
ン除去率は本来100%であることが良いのだが、その
ためにはオゾンフィルタの目をかなり密にしなければな
らない。そうすると圧力損失が大きくなり好ましくな
い。我々の実験では除去率80%〜90%が最も適当で
ある。さて、図26より風速0.85m/Sの部分では
オゾンフィルタの厚さを10mmとして500セル相当
の目の大きさが必要である。風速はRの関数により表さ
れているので、これで中心からの距離に対してのセルの
大きさを第3式より得ることができる。さらに第6式よ
り収縮率γも得ることができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように(1)本発明の第1
〜第3の発明によれば、オゾンフィルタ吸込口手前にオ
ゾン濃度分布のかたよりを分散させる複数のスリットを
設けることにより、オゾンフィルタ開口面のオゾン濃度
分布が均一になり、オゾンフィルタの耐久性能が向上で
きる。更にオゾンフィルタの耐久性能が向上するため、
フィルタ厚さを薄くすることが可能となり、オゾンフィ
ルタの圧力損失が小さくなるために排気ファンの負荷が
小さくなり、排気ファン稼動音も低減できる。又装置に
おけるオゾンフィルタのスペースが小さくなるため、装
置の小型化にもつながり、更にオゾンフィルタのコスト
ダウンになる。上記に加うるにスリットの空気流に関
し、入口側と出口側の幅を変えた場合にはオゾンフィル
タ開口面のオゾン濃度分布を更に均一にし、又オゾンフ
ィルタを通過する流速分布を調整してオゾンフィルタの
厚さ方向のオゾン吸着の均一を計ることができ上記効果
を更に強めることができる。
【0105】(2) 本発明の第4、第5の発明によれ
ばオゾンフィルタの気流通過方向とフィルタの厚さを規
定する端面とが直交していないオゾンフィルタを用いる
ことにより、狭いスペース内で広いフィルタ活性面を得
ることができオゾン除去効率を高めることが出来る。
【0106】すなわち、本体の省スペース化とともに環
境保全の問題を解決することになる。
【0107】(3) 本発明の第6から第8の発明によ
れば外気導入手段及びオゾン除去装置を通じて排気する
手段を設けた画像形成装置に、被処理空気がくり返しオ
ゾン発生源をとおる空気循環路を装置内へ設けたため、
機外へ排出されるオゾン量は大幅に減少する。万一、機
外へもれるオゾン空気があっても、きわめて濃度の低い
レベルに押えられるので、環境及び人的な害にはなり得
ない。又、本発明は、機内で空気流の循環路を構成する
という、きわめて簡単な方法を採用しているので、従来
の様にオゾン除去の為にファンあるいはオゾンフィルタ
の大型化やそれにともなう、装置の大型化ならびに騒音
の増大への悪影響を防ぐことが可能となった。
【0108】また、空気循環路へ冷却用外気導入手段の
外気を導入するようにするとオゾン発生源をとおる空気
循環を助長し、オゾン発生源から速やかにオゾンを取り
除くことができる。
【0109】また、冷却用外気導入手段をファンとして
空気循環用ファンと一体的に構成すると空気循環用ファ
ンを別途設ける場合に比して設置スペースが小さく、且
つファン駆動用のモータは一つですみ、配線も簡単にな
る。
【0110】(4) 本発明の第9から第12の発明に
よれば帯電器通過後のドラム風を、ダクトの吸込口部分
を感光ドラムの接線方向に感光ドラムに接近して配置さ
せることにより、円滑にダクトへ導きドラム風によって
巻き散らされていたオゾンを除去し、オゾンの効率的な
除去をはかる。
【0111】又、ドラム風のもう1つの弊害であるトナ
ー飛散の防止にも効果を上げることができる。
【0112】また、ダクトの吸込口の幅を帯電器の放電
部よりも長くすると、放電部近傍で発生するオゾンを吸
込流とドラム風により効果的に収集できる。
【0113】また、ダクトが感光ドラムのクリーニング
部と一体にした場合には、クリーニング器の取付けと同
時にダクトが取付けられ、組立工数を減少させ、ダクト
を付すことによる材料、重量の増加を軽減できる。
【0114】(5) 本発明の第13、第14の発明は
オゾンフィルタのセルの大きさを軸流ファンの流速分布
に合せて変化したから、オゾン除去率をオゾンフィルタ
のどの場所でも均一にすることができる。オゾンフィル
タは全体的に均一に劣化することになるので無駄なく使
用することもできる。また、オゾンフィルタの厚さも最
小限にすることができ、コスト削減にもなる。本発明の
第15の発明によれば変形可能な基材(硬質ゴム、金属
薄板バネ材、弾性プラスチック材、ダンボール材等)で
構成されたオゾンフィルタを用いることにより周辺に行
くに従ってセルの小さなオゾンフィルタの製造が容易に
できる。又、従来は画像形成装置によりセル数の異なる
オゾンフィルタを準備しなければならなかったが、本発
明を用いれば自然状態のオゾンフィルタを取り付けるダ
クトの大きさのみを変えれば、オゾンフィルタの収縮率
の変化によって対応できる。よって同一のオゾンフィル
タで様々な機種に対応できる利点が生じる。
【0115】本発明の第16の発明によれば一様なセル
を備えたオゾンフィルタを収縮可能な基材でもって構成
したから、中心部より周辺部に向って次第に目の細かい
セルとなるようなオゾンフィルタを圧縮するのみで容易
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示した斜視図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示した
縦断面図である。
【図3】オゾンフィルタ幅方向のオゾン濃度分布を示し
た線図である。
【図4】オゾンフィルタ高さ方向のオゾン濃度分布を示
した線図である。
【図5】本発明の実施例2を示した斜視図である。
【図6】本発明の実施例3を示した斜視図である。
【図7】本発明の実施例4のオゾン除却装置の縦断面図
である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】図7の変形例の縦断面図である。
【図10】クロスフローファンに適用した実施例5の縦
断面図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】実施例4,5に係わる従来例の画像形成装置
の縦断面図である。
【図13】図12のA−A断面図である。
【図14】図13のオゾン除却装置の拡大縦断面図であ
る。
【図15】図14の正面図である。
【図16】本発明の実施例6の複合ファンを示す縦断面
図である。
【図17】実施例6の全体を示す画像形成装置の縦断面
図である。
【図18】実施例7のフローシートである。
【図19】本発明の実施例8の画像形成装置の概略縦断
面図である。
【図20】図19の一部拡大詳細図である。
【図21】図19の一部拡大詳細図である。
【図22】本発明の実施例9を表現した正面図である。
【図23】装置内の空気を排気するための排気構造を示
す縦断面図である。
【図24】図22の排気構造を適用した画像形成装置の
概略構成を示す縦断面図である。
【図25】軸流ファンの中心を通る線で切った断面での
速度分布図である。
【図26】オゾンフィルタのオゾン除去率を表す線図で
ある。
【符号の説明】
5 一次帯電器 9 転写帯電器 15,115,215,215a オゾンフィルタ 17 スリット 18 スリット用板 19 排気ファン 26 分離帯電器 29 排気ダクト 31 搬送ダクト 32 搬送ファン 40 本体光学系 43 オゾン除去装置 51,52 ダクト 61 複合ファン 61A 外気吸入ファン 61B 内気ファン 72 オゾンフィルタ 78 放熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳 倫明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 智一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の排気部にオゾンフィルタを設
    け、装置内の空気を排気ファンによりオゾンフィルタを
    通して排出する過程で、空気中に含まれるオゾンを前記
    オゾンフィルタで吸着するオゾン除去装置を設けた画像
    形成装置において、前記オゾンフィルタの空気吸込口手
    前に吸入空気を導く複数のスリットを形成する部材を設
    けたことを特徴とするオゾン除去装置を設けた画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 スリットは平行していることを特徴とす
    る請求項1に記載のオゾン除去装置を設けた画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 スリットは空気入口側と出口側の間隔が
    異なることを特徴とする請求項1に記載のオゾン除去装
    置を設けた画像形成装置。
  4. 【請求項4】 装置本体の排気部にオゾンフィルタを設
    け、装置内の空気を排気ファンによりオゾンフィルタを
    通して排出する過程で、空気中に含まれるオゾンを前記
    オゾンフィルタで吸着するオゾン除去装置を設けた画像
    形成装置において、オゾンフィルタの空気流路がオゾン
    フィルタの厚さを規定する端面とは直交しないオゾンフ
    ィルタを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 多数の空気流路を持つセル構造のオゾン
    フィルタにおいて、オゾンフィルタの入口側出口側端面
    は平行しており、該端面とは直交しない空気流路を備え
    たことを特徴とするオゾンフィルタ。
  6. 【請求項6】 装置本体の排気部にオゾンフィルタを設
    け、装置内の空気を排気ファンによりオゾンフィルタを
    通して排出する過程で、空気中に含まれるオゾンを前記
    オゾンフィルタで吸着する第1のオゾン除去装置及び内
    部の冷却用外気導入手段を設けた画像形成装置におい
    て、オゾン発生源を被処理空気がくり返しとおる空気循
    環路を装置内に設け、該空気循環路に第2のオゾン除去
    装置及び空気循環用ファンを介装した事を特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 空気循環路へ外気を導入するように冷却
    用外気導入手段を設けたことを特徴とする請求項6に記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 冷却用外気導入手段がファンであり、空
    気循環用ファンと一体的に構成されていることを特徴と
    する請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 感光ドラムの回転方向に関し帯電器の下
    流側に、吸引ファンとオゾンフィルタを備えたオゾン除
    去装置とつながるダクトの吸込口を配した画像形成装置
    において、前記ダクトの吸込口が感光ドラムのほぼ接線
    方向を向いており、感光ドラムに近接していることを特
    徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記ダクトの吸込口の感光ドラムの軸
    方向への幅が前記帯電器の放電部より長いことを特徴と
    する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記ダクトが、感光ドラムのクリーニ
    ング部のハウジングと一体であることを特徴とする請求
    項9又は10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記ダクトの吸込口にシートを感光ド
    ラムから分離する分離爪を配置していることを特徴とす
    る請求項9から11の何れか1つに記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 装置本体の排気部にオゾンフィルタを
    設け、装置内の空気を排気ファンによりオゾンフィルタ
    を通して排出する過程で、空気中に含まれるオゾンを前
    記オゾンフィルタで吸着するオゾン除去装置を設けた画
    像形成装置において、前記排気ファンは軸軸流ファンで
    あり、前記オゾンフィルタは多数の排気流路を形成する
    セル構造であって、夫々のセルは軸流ファンが発生する
    空気流の流速に応じて大きさを変化させた形状を有し、
    且つセル構造の変形可能な基材上に活性炭等のオゾン除
    去剤を固定してあることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 軸流ファンと組合せて用いられ、多数
    の空気流路を持つセル構造を有し、通過する空気流の流
    速に応じてセルの大きさを変化させたオゾンフィルタに
    おいて、変形可能な基材でセル構造が形成され、該基材
    に活性炭等のオゾン除去剤を固定したものであることを
    特徴とするオゾンフィルタ。
  15. 【請求項15】 軸流ファンと組合せて用いられ、多数
    の空気通路を形成するセルが通過する空気流の流速に応
    じてセルの大きさを変化させたオゾンフィルタの製造方
    法であって、硬質ゴム、金属薄板バネ材、弾性のあるプ
    ラスチック材、ダンボール材等の変形可能な材料でオゾ
    ンフィルタ取付部内矩よりも外形寸法が大きく、均一な
    大きさのセルを有するセル構造の基材を製作し、該基材
    に活性炭等のオゾン除去剤を固定し、オゾン除去剤を固
    定した基材をオゾンフィルタ取付部に圧縮して嵌入する
    ことにより中央部より周辺に向うに従ってセルの大きさ
    が次第に小さくなるオゾンフィルタを形成してなるオゾ
    ンフィルタの製造方法。
  16. 【請求項16】 硬質ゴム、金属薄板バネ材、弾性のプ
    ラスチック材、ダンホール材等の変形可能な材料で一様
    なセル構造を有する基材上にオゾン除去剤を固定したこ
    とを特徴とするオゾンフィルタ。
JP4188617A 1992-06-23 1992-06-23 画像形成装置及びオゾンフィルタ及びオゾンフィルタ の製造方法 Pending JPH06317A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001006326A1 (en) * 1999-07-14 2001-01-25 Imation Corp. Filter for use with an electrographic imaging system and sensing mechanism for such filter
US7424241B2 (en) 2004-10-22 2008-09-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with filtering function
US7721385B2 (en) 2002-02-11 2010-05-25 Dyson Technology Limited Filter housing for a domestic appliance
JP2011075997A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Sharp Corp 画像形成装置
JP2012078520A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Kyocera Mita Corp 空気清浄装置及びこの空気清浄装置を備える画像形成装置

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