JPH04214137A - ガス吸収装置を備えたクリーンルーム及びガス吸収装置 - Google Patents

ガス吸収装置を備えたクリーンルーム及びガス吸収装置

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JPH04214137A
JPH04214137A JP3048388A JP4838891A JPH04214137A JP H04214137 A JPH04214137 A JP H04214137A JP 3048388 A JP3048388 A JP 3048388A JP 4838891 A JP4838891 A JP 4838891A JP H04214137 A JPH04214137 A JP H04214137A
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平田 順太
Hiroshi Maejima
前島 央
Masaru Takaishi
高石 優
Yukinari Odagiri
幸成 小田切
Takumi Sugiura
匠 杉浦
Noriharu Sasaki
佐々木 典令
Ryoji Koshio
小塩 良次
Tsutomu Onuma
大沼 務
Michio Suzuki
道夫 鈴木
Atsushi Saiki
斉木 篤
Kinichiro Asami
浅見 欽一郎
Seiji Kojima
小島 清二
Masataka Kasai
河西 正隆
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路等に利用され
るクリーンルームに係り、特に超高集積度の集積回路素
子の製造に適した超清浄クリーンルームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造等ではクリーンルー
ム内において、洗浄やエッチング等でHFやHCl等を
使用している。従来のクリーンルームでは、このような
薬品等の漏れによる装置の腐食やHEPAフイルタの損
傷を防止するため、ガスを除去するガス吸収フイルタを
設けている。図11は半導体集積回路素子(LSI)の
製造に利用されるクリーンルームを示している。清浄作
業域1の天井にはファンフイルタユニット1A、1Bが
設置され、ファンフイルタユニット1A、1Bにはそれ
ぞれ送風フアン2A、2Bと、高性能フイルタ(以下H
EPAフイルタと称する)3A、3Bを有している。清
浄作業域1には製造装置4が配置されている。ファンフ
イルタユニット1A、1Bから吹き出された清浄空気は
開口床5、床下空間6を通り、保守域6A、6Bを上昇
してファンフイルタユニット1A、1Bの空気取り入れ
口1C、1Dに入る。床下空間6から一部の空気は、換
気ダクト6Cを通って空気調和機7に送られる。空気調
和機7はミキシングチャンバ7A、温湿度調整部7B、
送風ファン7C、HEPAフイルタ7D等より成り、ミ
キシングチャンバ7Aでは、クリーンルームからのエア
と外気8とが混合される。混合空気は、空気調和機の各
部分を通って温湿度が調和され、清浄化されて供給ダク
ト9を通って、ファンフイルタユニット1A、1Bに入
る。
【0003】ところでLSIは、微細化の進展に伴って
、製造環境の清浄度への要求も厳しくなっており、塵埃
の外、外気からの硫黄酸化物(SO2 )、窒素酸化物
類(NOX )の侵入の防止も求められるようになった
。 このため活性炭を主材とするガス吸収フイルタを用いる
ことが提案されている。例えば、第9回超LSIウルト
ラクリーンテクノロジーシンポジウム「クリーンルーム
及びその付帯設備」(平成元年6月)のプロシーディン
グp35には、図11に示すように活性炭吸着層7Eを
外気処理機の中に用いる例が示されている。また特開昭
60−44742号公報では、図11に示すように活性
炭素繊維からなるフイルタ9Aを供給ダクト9の途中に
用いる例が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリー
ンルームに供給される空気の大部分は保守域6A、6B
を通って循環しており、内部での汚染、特に製造装置4
からの汚染、それもHEPAフイルタでは除去されない
ガス状物質による汚染が発生すると、これを除去するの
は容易ではない。特に洗浄装置で多量に使用している弗
化水素ガスが漏洩すると、室内壁面等への吸着、脱着な
どを繰り返しながらクリーンルーム内全域へ拡散する。 弗化水素ガスはHEPAフイルタに接触すると、フイル
タを構成するガラス繊維を腐食させ、ガラス中に含まれ
る酸化ボロンの極微粒子を放出する危険性がある。酸化
ボロンはシリコン半導体のウエハに付着し、LSIの性
能や歩留りを悪くする。
【0005】本発明は、弗酸や塩酸などの酸性ガスを効
果的に除去する低圧損の構造のガス吸収装置を空気循環
系に設けることによって、HEPAフイルタの素材の腐
食を防ぎ、酸化硼素を含むガラス繊維の微粒子がクリー
ンルームに拡散することの防止を目的とする。その結果
、LSIの製造歩留りの向上に寄与するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のガス吸収装置は
、前記目的を達成する為に、多数の格子状貫通孔が形成
されて成る格子構造状活性炭と、前記格子構造状活性炭
がその中で整列配置される枠体と、前記枠体内の各格子
構造体の間に介在される緩衝材と、前記枠体内に整列配
置された格子構造状活性炭の少なくとも下流側に配置さ
れる除塵フイルタと、から成ることを特徴とする。
【0007】
【作用】このように本発明によれば、清浄エア域内の洗
浄装置等の製造装置で漏れたガスは、ガス吸収装置によ
り吸収除去され、前記ガスがクリーンルームに供給され
ることは確実に防止され、したがって該ガスによってク
リーンルーム全体が汚染されるようなことはない。
【0008】
【実施例】以下、図に示す実施例を用いて本発明の詳細
を説明する。図1は本発明に係るクリーンルームの一実
施例を示す概略構成図である。本クリーンルームは、空
気調和機10及び供給ダクト11から成る空気供給系を
具備していると共に、天井部分には送風ファン12及び
HEPAフイルタ13を有するファンフイルタユニット
14が配置されており、該ファンフイルタユニット14
の空気取り入れ口には第1のガス吸収フイルタ15が設
けられている。また、ファンフイルタユニット14の周
囲側面は間仕切り部材16で仕切られており、該間仕切
り部材16が清浄作業域17を構成している。該清浄作
業域17のグレーチング床18は一定の開口比率を有し
ており、該グレーチング床18上には製造装置である洗
浄装置19及び生産設備20が載置されている。尚、前
記第1のガス吸収フイルタ15は該洗浄装置19等の上
方に位置するファンフイルタユニット14の空気取り入
れ口に設けられている。また、該グレーチング床18の
下側の床下空間21は前記空気調和機10と換気ダクト
22を介して接続されており、該換気ダクト22の途中
には第2のガス吸収フイルタ23が配置されている。
【0009】次に、以上のように構成されたクリーンル
ームの作用について説明する。空気調和機10から供給
ダクト11を介してファンフイルタユニット14の上方
に送られた空気は、該ファンフイルタユニット14に備
えられた送風ファン12及びHEPAフイルタ13を介
して清浄空気となって清浄作業域17に吹き出される。 清浄空気は清浄作業域17内を垂直層流状態で流下した
後、グレーチング床18を通過し、床下空間21に排出
される。この空気の大部分は保守域24を通って再びフ
ァンフイルタユニット14側に供給される。このとき清
浄作業域17内の洗浄装置19等で漏れたガスは、その
一部がこの空気と同時にファンフイルタユニット14側
へ送られ、該ファンフイルタユニット14の空気取り入
れ口側に設けられた第1のガス吸収フイルタ15によっ
て吸収除去される。また、残りのガスは、床下空間21
から換気ダクト22内に入り、空気調和機10に送られ
るが、このときガスは第2のガス吸収フイルタ23によ
り吸収除去されるため、空気調和機10から供給ダクト
11を通ってファンフイルタユニット14の上方へ送ら
れる空気は清浄な空気となり、これによってクリーンル
ーム全体が汚染されるようなことはない。
【0010】尚、該第2のガス吸収フイルタ23は空気
調和機10内の換気取入れ室に設けた構成としてもよい
。図2は本発明に係るクリーンルームの他の実施例を示
すもので、クリーンルームの天井にはHEPAフイルタ
13のみが配置されており、該HEPAフイルタ13の
周囲側面を仕切る間仕切り部材はクリーンルームの側壁
25が兼用している。該クリーンルームのHEPAフイ
ルタ13とグレーチング床18とで画成される部分が清
浄作業域17を構成しており、該清浄作業域17のグレ
ーチング床18上に洗浄装置19及び生産設備20が載
置されている。また、空気調和機10から供給ダクト1
1を介してHEPAフイルタ13の上方空間に空気が送
られる点及び空気調和機10と床下空間21とを接続す
る換気ダクト22の途中に第2のガス吸収フイルタ23
が設けられている点は上述した第1実施例と同じである
【0011】更に、本実施例においては、天井のHEP
Aフイルタ13の送風系として、床下空間21とHEP
Aフイルタ13の上方空間とを接続する循環ダクト26
を有しており、該循環ダクト26の途中に第1のガス吸
収フイルタ27及び循環ファン28を設けた構成として
いる。本実施例にあっては、空気調和機10から供給ダ
クト11を介してHEPAフイルタ13の上方空間内に
送られた空気は、HEPAフイルタ13を介して清浄空
気となって清浄作業域17に吹き出される。清浄空気は
清浄作業域17内を垂直層流状態で流下した後、グレー
チング床18を通過し、床下空間21に排出される。こ
の空気の大部分は循環ダクト26を通って再びHEPA
フイルタ13の上方空間に供給されるが、このとき洗浄
装置19等で漏れたガスは、その一部が循環ダクト26
に設けられた第1のガス吸収フイルタ27によって吸収
除去される。また、残りのガスは、床下空間21から換
気ダクト22内に入り、空気調和機10に送られるが、
このときガスは第2のガス吸収フイルタ23により吸収
除去される。従って、空気調和機10から供給ダクト1
1を通ってHEPAフイルタ13の上方空間へ送られる
空気は清浄なものとなり、クリーンルームの汚染は防止
される。
【0012】また、図3は本発明に係るクリーンルーム
の更に他の実施例を示すものである。クリーンルームの
天井には送風ファン12及びHEPAフイルタ13を有
するファンフイルタユニット14が配置されていると共
に、該ファンフイルタユニット14の周囲側面は間仕切
り部材16で仕切られており、該間仕切り部材16内が
清浄作業域17を構成している。該清浄作業域17のグ
レーチング床18上には洗浄装置19及び生産設備20
が載置されている。また、グレーチング床18の下側の
床下空間21は空気調和機10と換気ダクト22を介し
て接続されており、該換気ダクト22の途中には第2の
ガス吸収フイルタ23が配設されている。また、空気調
和機10は供給ダクト11を介してファンフイルタユニ
ット14の上方に接続されている。
【0013】更に、本実施例においては、クリーンルー
ム内の清浄作業域17周囲に天井のHEPAフイルタ1
3の送風経路を成す循環通路29を設けると共に、循環
通路29入口に第1のガス吸収フイルタ30を設けた構
成としたものである。このような構成にしても上述した
第1実施例と同様の効果が得られる。図4では、本発明
の第1、第2のガス吸収フイルタを構成する格子構造状
活性炭40が示され、活性炭40は全体として直方体状
に形成されている。活性炭40は、図5に示すように、
多数の貫通した格子状孔42を有し、格子孔42は例え
ば開口径l=0.7 〜1.2mm 、壁圧t=0.2
 〜0.4mm で構成されている。活性炭40は、格
子構造状に限らず、ハニカム構造でもよい。
【0014】このように構成された活性炭40は図6で
示す発砲スチロール製中枠44内に複数個整列して配置
される。各活性炭40の間にはポリエステル繊維製緩衝
材46が配置され、活性炭40同士が直接接触しないよ
うになっている。これにより活性炭40同士の接触によ
って生ずる微粒子の発生を防止できる。更に、活性炭4
0の上面、下面にはポリエステル繊維製保護シート48
、50が設けられる。更に、このように構成された活性
炭40には、下枠52、下側エクスパンダメタル54、
粗フイルタ56、上側エクスパンダメタル58、上枠6
0が重ねられ、ボルト62に一体にされてガス吸収フイ
ルタを構成する。
【0015】図7は、横軸にガスの直線速度、縦軸に圧
力損失をとり、従来の粒状活性炭と本発明の開口率を変
えたガス吸収フイルタとを比較したものである。これに
よると、従来知られている粒状活性炭は流速が増すのに
比例して圧損が大きくなることが分かる。また、本発明
のガス吸収フイルタでは開口率が小さくなる程、即ち格
子孔径lが小さくなる程圧損が大きくなり、活性炭40
の開口率は60%以下の場合には振動が発生するので、
開口率60%以上であることが必要である。
【0016】長さ140mm、幅70mm、厚さ40m
m、の直方体の格子構造状活性炭40を3列12行に並
べ(36ケ)、これを縦450mm、幅860mm、厚
さ60mmの枠内に収容した。表面と裏面に厚さ3mm
の不織布(ポリエステル)製の保護シート48、50、
フイルタ56で覆い、上下から挟み付けて空気を流した
。5時間後の微粒子発生数を測定し、その結果を図8に
示す。図8によると、従来の粒状活性炭は流速が増すの
に比例して、微粒子発生数は大きくなる。また、格子構
造状活性炭40の上下にのみフイルタ48、50、56
を設けたものは、流速1m/sを越えると急激に微粒子
の発生が大きくなる。活性炭40の下流にフイルタ56
、側方に緩衝材46を配置したものは、流速10m/S
までは微粒子の発生数は略同じであった。従って、この
ことより活性炭40の上下にフイルタ48、50、56
を配置したのみでは、流速1m/Sを越えると活性炭4
0同士が接触して発塵するので実用的ではなく、活性炭
40同士の接触を防ぐ緩衝材46が必要なことが分かる
【0017】図9では、横軸に通気時間、縦軸に経過時
間における1立方フィート当たりの吹出空気中に含まれ
る微粒子(0.1 μm 以上の径)発生数を示してあ
る。図9によれば、開口率が小さいほど、即ち格子孔径
が小さいほど微粒子の発生数が多いことが分かる。図1
0では、横軸に通気時間、縦軸に経過時間における塩酸
ガス除去率をとってある。
【0018】格子構造状活性炭40の場合、開口率が8
0%を越えると、ガスと活性炭との接触効率が下がり、
十分な除去率が得られなくなる。従って80%以下の開
口率とすることが必要である。以上のように格子構造状
活性炭40の開口率は、圧力損失、微粒子発生数の観点
から、開口率の下限は57%以上、好ましくは60以上
であり、上限はガス除去率の観点から80%である。
【0019】従って、格子構造状活性炭40の開口率は
60%〜80%であることが必要である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はクリーン
ルームに還流する清浄空気の全部もしくは一部をガス吸
収フイルタに通すことによって、有害ガスを除去し、H
EPAフイルタの腐食を防止し、フイルタ材料からの酸
化ボロンの飛散を防ぐので、集積回路素子の歩留りを向
上し性能の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るクリーンルームの一実施例
を示す概略構成図
【図2】図2はクリーンルームの他の実施例を示す概略
構成図
【図3】図3はクリーンルームの他の実施例を示す概略
構成図
【図4】図4は本発明の格子構造体状活性炭の斜視図

図5】図5は本発明の活性炭の拡大斜視図
【図6】図6
は本発明のガス吸収フイルタの分解斜視図
【図7】図7
は本発明の活性炭の開口率を変えた場合の夫々の圧力損
失を示す特性図
【図8】図8は本発明の活性炭と従来の活性炭との微粒
子発生数を示す特性図
【図9】図9は本発明の活性炭の開口率を変えた場合の
夫々の微粒子発生数を示す特性図
【図10】図10は本発明の活性炭の開口率を変えた場
合の夫々のHCL除去率を示す特性図
【図11】図11は従来のクリーンルームの一例を示す
概略構成図
【符号の説明】
10…空気調和機 11…供給ダクト 12…送風フアン 13…HEPAフイルタ 14…ファンフイルタユニット 15…第1のガス吸収フイルタ 16…間仕切り部材 22…換気ダクト 23…第2のガス吸収フイルタ 40…格子構造状活性炭 46…緩衝材 52…下枠 56…フイルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の格子状貫通孔が形成されて成る格子
    構造状活性炭と、前記格子構造状活性炭がその中で整列
    配置される枠体と、前記枠体内の各格子構造体の間に介
    在される緩衝材と、前記枠体内に整列配置された格子構
    造状活性炭の少なくとも下流側に配置される除塵フイル
    タと、から成るガス吸収装置。
  2. 【請求項2】前記活性炭の格子状貫通孔の開口率は60
    %〜80%である請求項1のガス吸収装置。
  3. 【請求項3】天井に配置されたHEPAフイルタと、H
    EPAフイルタと接続され空気調和機と供給ダクトから
    成る空気供給系と、該HEPAフイルタから出た清浄エ
    アのエア域を仕切る間仕切り部材と、前記HEPAフイ
    ルタの空気取り入れ口側に設けられた請求項1又は請求
    項2のガス吸収装置を備えたクリーンルーム。
  4. 【請求項4】天井に配置されたHEPAフイルタと、空
    気調和機と供給ダクトから成る空気供給系と、該HEP
    Aフイルタから出た清浄エアのエア域を仕切る間仕切り
    部材と、前記HEPAフイルタの空気流入口側に設けら
    れた請求項1又は請求項2のガス吸収フイルタと、HE
    PAフイルタから吹き出されたエアの少なくとも一部を
    HEPAフイルタに戻す換気ダクト系に設けられた請求
    項1又は請求項2のガス吸収装置を備えたクリーンルー
    ム。
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