JP3163722B2 - クリーンルーム用給気装置 - Google Patents
クリーンルーム用給気装置Info
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Description
うクリーンルームに清浄化空気を供給する装置の構成に
関する。
求に対応してパターンの微細化が進められ、それを製造
するクリーンルームの空気清浄度に対する要求が厳しさ
を増している。パーティクルに関しては0.1μm で評価
されるようになり、更に分子汚染の制御も必要となって
いる。一方、このような要求を満足するクリーンルーム
を実現させる清浄化空気給気装置の設備費や動力費が膨
大となっている。そのため、高レベルの清浄化空気を効
率良くクリーンルームに供給することが可能な給気装置
が望まれている。
3を参照しながら説明する。図3は従来例の概念を示す
図である。同図において、図1と同じものには同一の符
号を付与した。この例は、高度の清浄度を要する第一の
クリーンルーム1(例えばウェーハ処理室)と、これよ
り必要清浄度が低い第二のクリーンルーム2(例えばメ
ンテナンス室)とが隣接しており、又、いずれもダウン
フロー式クリーンルームであり、これらの上方は一つの
天井チャンバ(図示は省略)となり、下方は一つの床下
チャンバ(図示は省略)となっている場合の、両クリー
ンルームに清浄化空気を供給する装置である。
うに構成されている。外気は外気処理装置31により吸引
され、清浄化と温湿度調整がなされた後、天井チャンバ
に送られる。次にここから高度の清浄化が可能な第一の
清浄化手段11(例えばULPAフィルタ)を経て第一の
クリーンルーム1に給気されると共に、第一の清浄化手
段11より清浄化レベルが低い第二の清浄化手段12(例え
ばHEPAフィルタ)を経て第二のクリーンルーム2に
給気される。これらのクリーンルームを通過した空気は
床下チャンバに入る。その後、一部は排気され、残部は
空調機32により冷却され、更にフィルタ33により清浄化
された後、給気側(即ち天井チャンバ)に戻される。
従来のクリーンルーム用給気装置では、第一のクリーン
ルームを通過した空気と第二のクリーンルームを通過し
た空気とが床下チャンバで混合されるから、この空気の
清浄度低下、特に分子汚染が著しい上、一般的には温度
上昇も著しい。従って、これを給気側に戻して再利用す
るには大規模の装置を必要としていた。又、外気処理装
置は第一のクリーンルームと第二のクリーンルームの双
方に給気する外気を処理するから、大容量の装置とな
り、多大の設備費、動力費を要していた。
ベルの空気清浄化を効率良く行うことが可能なクリーン
ルーム用給気装置を提供することを目的とする。
を、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の概念
を示す図である。
度を必要とする第一のクリーンルーム1と該第一のクリ
ーンルーム1より必要清浄度が低位の第二のクリーンル
ーム2とを含む複数のクリーンルームに清浄化空気を供
給する装置において、外気を吸引して清浄化レベルが高
位の第一の清浄化手段11を介して第一のクリーンルーム
1へ給気する第一の給気路13と、該第一のクリーンルー
ム1から排出される空気の一部を該第一の清浄化手段11
を介して該第一のクリーンルーム1に還気する第一の還
気路14と、該第一のクリーンルーム1から排出される空
気の残部を逆止め手段15及び清浄化レベルが該第一の清
浄化手段11より低位の第二の清浄化手段12を介して第二
のクリーンルーム2に給気する第二の給気路16とを有
し、該第二のクリーンルーム2から排出される空気は該
第一のクリーンルーム1を介することなく装置外に排出
されることを特徴とするクリーンルーム用給気装置とす
ることで、達成される。
度が上位レベルのクリーンルームへはそのクリーンルー
ムを通過した空気だけを還風し、下位レベルのクリーン
ルームを通過した空気は混入されず、又、清浄度が上位
レベルのクリーンルームを通過した空気を下位レベルの
クリーンルームに送る給気路には逆止め手段が挿入され
ているから、清浄度が上位レベルのクリーンルームへ還
風される空気は元々清浄度が比較的高く(一般的には温
度変化も比較的小さい)、これを清浄化するフィルタ
(及びこれを冷却する空調機)は小規模でよいか、不要
となる。又、分子汚染制御も比較的容易に行なえる。更
に、外気処理装置は清浄度が上位レベルのクリーンルー
ムへの給気分だけを処理すればよいから、小容量の装置
でよい。従って、高レベルの空気清浄化を効率良く行う
ことが可能となる。
施例を図2を参照しながら説明する。図2は本発明の実
施例の説明図であり、装置の構成を隣接する二つのダウ
ンフロー式クリーンルームと共に示している。尚、同図
中、図1と同じものには同一の符号を付与した。
ハ処理室であり、高度の空気清浄度を必要とする。第二
のクリーンルーム2は、例えばメンテナンス室(ウェー
ハ処理装置の付属設備が設置され、且つウェーハ処理装
置のメンテナンスを行う)であり、第一のクリーンルー
ム1より低レベルの空気清浄度を必要とする。第一のク
リーンルーム1の上方は第一の天井チャンバ1a、下方は
第一の床下チャンバ1bとなっており、又、第二のクリー
ンルーム2の上方は第二の天井チャンバ2a、下方は第二
の床下チャンバ2bとなっている。
(ULPAフィルタ)とファンからなるフィルタユニッ
トであり、多数のこのフィルタユニットが第一のクリー
ンルーム1の天井を構成している。第二の清浄化手段12
は高性能フィルタ(HEPAフィルタ)であり、第二の
クリーンルーム2の天井には多数の第二の清浄化手段12
が取り付けられている。
略)から外気処理装置21を経て第一の天井チャンバ1aに
至るダクトからなる。第一の還気路14は第一の床下チャ
ンバ1bから空調機22及び特殊フィルタ23を経て第一の天
井チャンバ1aに至るダクトと送風機からなる。逆止め手
段15はチャッキダンパであり、空気の逆流を防止する。
第二の給気路16は第一の床下チャンバ1bから逆止め手段
15を経て第二の天井チャンバ1bに至るダクトと送風機か
らなる。第二の還気路17は第二の床下チャンバ2bから空
調機24を経て第二の天井チャンバ1bに至るダクトと送風
機からなる。
タ、中性能フィルタ、高性能フィルタ、空調機、送風機
等からなり、外気の吸引、清浄化、温湿度制御、送風を
行う。空調機22及び24はそれぞれ第一の還気路14及び第
二の還気路17の空気を所望の温度に冷却する。特殊フィ
ルタ23は活性炭等に汚染分子を吸着させる分子汚染用フ
ィルタである。
説明する。先ず外気が外気処理装置21に吸引され、清浄
化、温湿度調整がなされて第一の天井チャンバ1aに送風
される。次に第一の清浄化手段11により所望の清浄度に
清浄化され、第一のクリーンルーム1を垂直層流となっ
て通過し、若干汚染すると共に若干昇温して第一の床下
チャンバ1bに入る。その後この空気は、一部が冷却及び
清浄化されて再び第一の天井チャンバ1aに送風され、残
部は逆止め手段15を経て第二の天井チャンバ2aに送風さ
れる。
浄化手段12により所望の清浄度に清浄化され、第二のク
リーンルーム2を垂直層流となって通過し、若干汚染す
ると共に若干昇温して第二の床下チャンバ2bに入る。そ
の後この空気は、一部が冷却されて再び第二の天井チャ
ンバ2aに送風され、残部は排気として外気中に放出され
るか、各クリーンルーム内に設置されている生産設備類
内に排熱・排ガス等のために送られたのち外気中に放出
されるか、或いは第二のクリーンルーム2により更に必
要清浄度の低い部屋に送られる。
く、更に種々変形して実施することが出来る。例えば、
各給気路、還気路に必要に応じて空調機、フィルタを追
加若しくは削除しても、本発明は有効である。
清浄度が上位レベルのクリーンルームの排気を清浄度が
下位レベルのクリーンルームに逆止め手段を介して供給
すると共に、下位レベルのクリーンルームの排気を清浄
度が上位レベルのクリーンルームに還風することがない
から、高レベルの空気清浄化を効率良く行うことが可能
なクリーンルーム用給気装置を提供することが出来、半
導体装置製造におけるコストの低減、歩留り向上等に寄
与する。
Claims (2)
- 【請求項1】 高度の清浄度を必要とする第一のクリー
ンルーム(1) と該第一のクリーンルーム(1) より必要清
浄度が低位の第二のクリーンルーム(2) とを含む複数の
クリーンルームに清浄化空気を供給する装置において、 外気を吸引して清浄化レベルが高位の第一の清浄化手段
(11)を介して該第一のクリーンルーム(1) へ給気する第
一の給気路(13)と、 該第一のクリーンルーム(1) から排出される空気の一部
を該第一の清浄化手段(11)を介して該第一のクリーンル
ーム(1) に還気する第一の還気路(14)と、 該第一のクリーンルーム(1) から排出される空気の残部
を逆止め手段(15)及び清浄化レベルが該第一の清浄化手
段(11)より低位の第二の清浄化手段(12)を介して第二の
クリーンルーム(2) に給気する第二の給気路(16)とを有
することを特徴とするクリーンルーム用給気装置。 - 【請求項2】 前記第二のクリーンルーム(2) から排出
される空気は前記第一のクリーンルーム(1) を介するこ
となく装置外に排出されることを特徴とする請求項1記
載のクリーンルーム用給気装置。
Priority Applications (1)
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JP05858592A JP3163722B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | クリーンルーム用給気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05858592A JP3163722B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | クリーンルーム用給気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05264082A JPH05264082A (ja) | 1993-10-12 |
JP3163722B2 true JP3163722B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=13088549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05858592A Expired - Fee Related JP3163722B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | クリーンルーム用給気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3163722B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP4641158B2 (ja) * | 2004-07-12 | 2011-03-02 | 株式会社 菱進 | クリーンルーム |
JP4632737B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2011-02-16 | 三洋電機株式会社 | 細胞培養施設 |
JP2007115389A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-05-10 | Hoya Corp | 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気ディスクの製造方法 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP05858592A patent/JP3163722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05264082A (ja) | 1993-10-12 |
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