JPH0421359Y2

JPH0421359Y2 -

Info

Publication number: JPH0421359Y2
Application number: JP1986118500U
Authority: JP
Priority date: 1986-08-01
Filing date: 1986-08-01
Publication date: 1992-05-15
Also published as: JPS6325088U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、浴槽ユニツト及び洗場ユニツトを
一体に成型した、又は浴槽ユニツト及び洗場ユニ
ツトを別々に成型して組合わせるようにした浴室
設備に係り、特に浴室の付帯設備の改善に関す
る。

（従来の技術）この種の浴室設備は洗場付浴槽乃至はユニツト
バスとして広く知られ、一般にプラスチツク材料
の射出成型などによつて浴槽や洗場などを一体に
製造している。また、種類も多く、浴槽へのステ
ツプを設けたもの、洗面器などの浴室用品などを
置く棚を設けたものなどがある。また、これらを
兼ねさせたかの如きものもある（例えば、実公昭
61−19751号公報）。

（考案が解決しようとする問題点）この種の浴室設備は、ユニツト化されており簡
易に住宅内に設置でき、美観にも優れている所か
ら広く用いられている。しかし、ある程度スペー
スが限定されているため、排水設備や点検設備な
どは目につき易く、単にカバーなどを施しても設
置方法によつては美観を損ねることとなり、また
スペースを余分なもので専有してしまうこととな
つていた。また、洗面器などの浴室用品を目立た
ないように収納する場所を考慮していなかつた。

従つて、この考案は、排水口など浴室内の美観
を損ねる可能性のあるものを目立たなくし、しか
もステツプ機能など従来から存在する機能を維持
しつつ、浴室用品を完全に収納する場所を余分な
スペースを取ることなく確保し、更に多機能な浴
室設備を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段及び作用）この目的を達成するため、この考案によれば、
浴槽ユニツト１，３及び洗場ユニツト４〜６，
８，９を一体とした又は前記浴槽ユニツト１，３
及び前記洗場ユニツト４〜６，８，９を互いに組
合わせることが可能な浴室設備において、前記洗
場ユニツト４〜６，８，９に形成した排水口８１
の上部に位置し、且つ前記浴槽ユニツト１，３及
び前記洗場ユニツト４〜６，８，９の少なくとも
一方に支持した着脱可能で且つ高さ調節可能な平
板部１０を備え、この平板部１０は下側に網棚部
１２を備えるようにする。

このような構成によれば、排水口や点検口を隠
せるだけでなく、平板部の上下のスペースを有効
に活用することができる。また、この平板部の設
置方法及び設置場所を工夫することにより、各種
の付帯機能を持たせることができる。

（考案の実施例）以下、添附図面に従つてこの考案の実施例を説
明する。なお、各図において同一の符号は同様の
対象を示すものとする。

第１図はこの考案の実施例に係る浴室設備の全
体図である。図において、１は浴槽、２は浴槽用
水栓、３は浴槽側壁面、４，５，６は洗場側壁
面、７は洗場用水栓、８は洗場床面、９はステツ
プ、１０は平板部ユニツトである。以下、これら
を平板部１０を中心に説明する。

第１図によれば、平板部１０は浴槽側壁面３及
び洗場側壁面４，５が形成する角部に配置してあ
り、例えば第１図及び第２図に示すような台形類
似の多角形状をしている。この平板部１０の平面
形状は、設置する壁面が区画する輪郭に合せれば
よいのはもちろんのことである。また、平板部１
０は、本体部分１１とその下に固定した籠状の網
棚部１２とを備えている。本体部分１１は、浴槽
ユニツト及び洗場ユニツトなどと同様のプラスチ
ツク材料でもよいが、木質とすることにより浴室
設備全体の質感を暖かなものとすることができ、
一種の高級感を強調することができる。また、こ
の本体部分１１の広さは、子供が座れる程度であ
ることが望ましい。網棚部１２は水切りが可能で
あるため、洗面器などを収納できるような寸法と
しておく。

この平板部１０を固定支持する浴槽側壁面３
は、浴槽ユニツトと洗場ユニツトとが一体に成型
された場合には、浴槽１の外側の立上がり面であ
り、また浴槽ユニツトと洗場ユニツトとが別々に
成型されて互いに組合わせるものとした場合に
は、洗場ユニツトの浴槽側の立上がり面の一部と
なる。また、第３図に示したように、この平板部
１０は洗場ユニツトの床部８に形成した排水口８
１の上部に設置し、排水口８１を覆い隠すことが
できるようにする。平板部１０の支持は浴槽側壁
面３及び洗場側壁面４，５に形成した突出部３
１，４１，５１（図示せず）に、平板部１０を載
置することにより行う。このとき、洗場ユニツト
の床面８から第１の高さｈ１にある突出部３１，
４１，５１の他に、これよりも高い第２の高さｈ
２にも突出部３２，４２，５２（図示せず）を設
けてあり、平板部１０の設置高さが変更調節でき
る。この平板部１０の高さ調節方法は各種のもの
が考えられ、この実施例のものに限らずネジなど
による連続調節式のものなど任意のものとするこ
とができる。更に、この実施例によれば、浴槽側
壁面３に配置し、この壁面３と同様のパネルで蓋
をした点検口３５を、この平板部１０で遮蔽する
ようにすることができる。

また、この実施例によれば、第１図から明らか
なように、平板部１０は浴槽ユニツトと洗場ユニ
ツトとの会合部の角部にあり、しかも浴槽ユニツ
トの水栓２及び洗場ユニツトの水栓７のいずれか
らも近い位置にある。従つて、この平板部１０に
子供などを座らせて、大人が子供の足などを洗つ
てやるに便利である。もちろん、大人が座り、洗
場又は休息場として機能させることもできる。ま
た、洗場側壁面４は、椅子の背もたれのように位
置してるため、座り心地を害することもない。更
に、この平板部１０は、洗場ユニツトに形成した
ステツプ９と同様に、ステツプとしても利用でき
るのはもちろんである。

なお、浴槽１の形状は極めて多種類であり、第
４図に示すように、浴槽側壁面３が平坦でない場
合も有りうるが、とのような場合にあつてもこの
考案を適用することは可能である。

（考案の効果）この考案は、排水口の上部に平板部を設けたの
で、排水口が隠されて美観上好ましくなり、平板
部を高さ調節可能にしたので、大人及び子供共用
の椅子として使用でき、また、平板部の下方の網
棚部には水に濡れた洗面器等を手軽に収納できる
ので、浴室の整頓が図れ、しかも実施例について
それぞれ説明したように多目的に使用することの
できる浴室設備を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例に係る浴室設備の全
体図、第２図はこの考案の実施例に係る浴室設備
の要部説明図、第３図は第１図のAA線で切断し
たこの考案の実施例に係る浴室設備の要部断面
図、第４図はこの考案の他の実施例に係る浴室設
備の要部説明図である。図面において、１は浴槽、２は浴槽ユニツト用
水栓、３は浴槽側壁面、４，５，６は洗場側壁
面、７は洗場ユニツト用水栓、洗場床面、９はス
テツプ、１０は平板部、１２は網棚部、３１，３
２，４１，４２は支持調節手段である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 浴槽ユニツト及び洗場ユニツトを一体とした
又は前記浴槽ユニツト及び前記洗場ユニツトを
互いに組合わせることが可能な浴室設備におい
て、前記洗場ユニツトに形成した排水口の上部に
位置し、且つ前記浴槽ユニツト及び前記洗場ユ
ニツトの少なくとも一方に支持した着脱可能で
且つ高さ調節可能な平板部を備え、この平板部は下側に網棚部を備えたことを特
徴とする浴室設備。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項記載の浴室設
備において、前記平板部は水栓の近くに位置す
ることを特徴とする浴室設備。 (3) 実用新案登録請求の範囲第１項記載の浴室設
備において、前記平板部は点検口より上に位置
することを特徴とする浴室設備。