JPH04212774A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Publication number
JPH04212774A
JPH04212774A JP3010403A JP1040391A JPH04212774A JP H04212774 A JPH04212774 A JP H04212774A JP 3010403 A JP3010403 A JP 3010403A JP 1040391 A JP1040391 A JP 1040391A JP H04212774 A JPH04212774 A JP H04212774A
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JP
Japan
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signal
transfer
circuit
data
potential
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Withdrawn
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JP3010403A
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English (en)
Inventor
Kazunari Inoue
一成 井上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体記憶装置に関し
、特に、互いに独立に設けられた第1および第2のメモ
リセルアレイと、この両メモリセルアレイ間のデータ転
送を行なうための転送回路とを含む半導体記憶装置に関
する。より特定的には、ランダムにアクセス可能なRA
M(ランダム・アクセス・メモリ)ポートと、シリアル
にのみアクセス可能なSAM(シリアル・アクセス・メ
モリ)ポートとを備えるデュアルポートRAMにおける
データ転送回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】データ処理システムにおいては、ディジ
タル的に処理された情報を表示装置の画面上に表示する
ことが行なわれる。表示装置の画面上へ処理情報を表示
するために、ビデオRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)と呼ばれる半導体記憶装置が用いられる。ビデオR
AMには1フレームのデータを格納するフレームメモリ
、1フィールドのデータを格納するフィールドメモリな
どがある。
【0003】ビデオRAMの1行は表示装置の画面上の
1水平走査線に対応する。ビデオRAMへのデータの書
込および読出はその行アドレスを順次インクリメントし
て行われる。ビデオRAMからのデータの読出は、表示
装置上の画面への画像表示に同期して行なわれる。この
ビデオRAMに標準DRAM(ダイナミック・ランダム
・アクセス・メモリ)を用いた場合、標準DRAMはデ
ータの書込および読出を同時に行なうことができないた
め、画像表示期間中CPU(中央演算処理装置)はこの
ビデオRAMへアクセスすることができない。CPUは
水平帰線期間中にのみビデオRAMへアクセスすること
ができる。水平帰線期間は水平走査期間に比べてはるか
に短い。したがって、ビデオRAMとして標準DRAM
を用いた場合、高速でデータ処理を実行することのでき
る画像処理システムを構成するのは困難である。
【0004】上述のような観点から、表示装置への画素
データの出力とCPUからのアクセスとを非同期的にか
つ同時に行なうことのできるマルチポートRAM(デュ
アルポートRAM)が開発されて画像処理用メモリとし
て広く一般に用いられている。
【0005】図11はデュアルポートRAMを用いた映
像処理システムの構成を概略的に示す図である。図11
において、映像処理システムは、フレームバッファ用の
ビデオRAMとしてデュアルポートRAM900を含む
。デュアルポートRAM900は、ランダムなシーケン
スでアクセスすることのできるダイナミック・メモリセ
ル・アレイ901と、シリアルにのみアクセスすること
のできるシリアルアクセス用レジスタ902とを含む。 ダイナミック・メモリセル・アレイ901を含む部分は
一般にRAMポートと呼ばれ、シリアルアクセス用レジ
スタ902を含む部分はSAMポートと呼ばれる。この
シリアルアクセス用レジスタ902は、ダイナミック・
メモリセル・アレイ901の1行分のデータを記憶する
ことができる。
【0006】映像処理システムはさらに、デュアルポー
トRAM900へランダムなシーケンスでアクセスし、
所要のデータ処理を行なうCPU910と、シリアルア
クセス用レジスタ902から出力される画素データを表
示する画像表示装置930と、このビデオRAMの動作
を制御する制御信号を発生するCRT表示コントローラ
920を含む。
【0007】デュアルポートRAM900は、RAMポ
ートからSAMポートへ一度に1行の画素データを転送
する。この1行分の画素データが画像表示装置930へ
シリアルに出力されている期間、CPU910はRAM
ポートへランダムにアクセスし、所要のデータ処理を実
行することができる。このRAMポートからSAMポー
トへのデータ転送を水平帰線期間中に行なえば、残りの
水平走査期間中は、CPU910はランダムにダイナミ
ック・メモリセル・アレイ901の内容を読出しかつこ
の読出したデータに対して所要の処理を施した後再びダ
イナミック・メモリセル・アレイ901へデータを書込
むことができる。
【0008】デュアルポートRAM900の動作の制御
はCRT表示コントローラ920により行なわれ、CR
T表示コントローラ920はRAMポートからSAMポ
ートへのデータ転送期間中はCPU910のアクセスを
禁止する。このようなデュアルポートRAM900をビ
デオRAMとして用いれば、画像表示装置930への画
像表示と並行してCPU910はデュアルポートRAM
900へアクセスすることができ、システムの処理速度
が大幅に向上する。
【0009】図12はデュアルポートRAMの全体の構
成の一例を示す図である。デュアルポートRAMは、通
常は、データの入出力がたとえば4ビット単位、8ビッ
ト単位と複数ビット単位で行なわれるが、以下の説明に
おいては、データの入出力は1ビット単位で行なわれる
ものとする。
【0010】図12において、デュアルポートRAM1
00は、ランダムにアクセス可能なランダム・アクセス
・メモリセルアレイ1を含む。ランダム・アクセス・メ
モリセルアレイ1は、行および列からなるマトリクス状
に配列された複数のダイナミック型メモリセルを含む。 デュアルポートRAM100は、さらに、外部から与え
られるアドレスA0〜Anを受けて内部アドレスを発生
するアドレスバッファ回路7と、アドレスバッファ回路
7からの内部行アドレスに応答して、ランダム・アクセ
ス・メモリセルアレイ1の対応の行を選択するローデコ
ーダ2と、アドレスバッファ回路7からの内部列アドレ
スに応答してランダム・アクセス・メモリセルアレイ1
の1列を選択する列選択信号を発生するコラムデコーダ
3と、ランダム・アクセス・メモリセルアレイ1の選択
された1行のメモリセルのデータを検知し増幅するセン
スアンプと、コラムデコーダ3からの列選択信号に応答
して、ランダム・アクセス・メモリセルアレイ1の選択
された列をRAM入出力回路4へ接続するI/Oゲート
を含む。ここで、図12においては、センスアンプとI
/Oゲートとを1つのブロック5として示している。
【0011】RAM入出力回路4は、データ読出時にお
いては、コラムデコーダ3により選択されたメモリセル
のデータから外部読出データを生成して外部データ入出
力端子22へ伝達する。データ書込時においては、RA
M入出力回路4は、外部データ入出力端子22へ与えら
れた外部書込データから内部書込データを生成し、コラ
ムデコーダ3により選択された列を介してメモリセルへ
伝達する。
【0012】外部データ入出力端子22を介したデータ
の入出力に関連する部分はRAMポートを構成する。
【0013】デュアルポートRAM100は、さらに、
シリアルにのみアクセス可能なシリアルメモリセルアレ
イ11とランダム・アクセス・メモリセルアレイ1の選
択された1行との間のデータ転送を行なうための転送回
路10と、シリアルメモリセルアレイ11のメモリセル
を順次選択するシリアルセレクタ12と、データ入出力
端子32を介して外部とデータの入出力を行なうSAM
入出力回路14を含む。SAM入出力回路14は、デー
タ書込時においては、データ入出力端子32へ与えられ
た外部書込データから内部書込データを生成し、シリア
ルメモリセルアレイ11内のシリアルセレクタ12によ
り選択されたメモリセルへこの内部書込データを伝達す
る。データ読出時においては、SAM入出力回路14は
、このシリアルメモリセルアレイ11においてシリアル
セレクタ12により選択されたメモリセルのデータから
外部読出データを生成してデータ入出力端子32へ伝達
する。シリアルメモリセルアレイ11は、ランダム・ア
クセス・メモリセルアレイ1の少なくとも1行分のデー
タを格納可能な容量を備えている。
【0014】デュアルポートRAM100はさらに、周
辺回路として、外部から与えられる制御信号*RAS、
*CAS、*WB/*WE、*DT/*OEを受け、各
種内部制御信号を発生する制御信号発生回路8と、外部
から与えられるクロック信号SCを受け、シリアルセレ
クタ12の活性位置を1つずつ増加させる信号に変換す
るたとえばカウンタ回路からなるポインタ16を含む。
【0015】制御信号*RASは、アドレスバッファ回
路7が外部から与えられるアドレスA0〜Anを行アド
レスとして取込むタイミングを与えるとともに、RAM
ポートの行選択系の動作を制御するローアドレスストロ
ーブ信号である。制御信号*CASは、アドレスバッフ
ァ回路7が外部から与えられるアドレスA0〜Anを列
アドレスとして取込むタイミングを与えるとともに、R
AMポートにおける列選択系の動作を制御するためのコ
ラムアドレスストローブ信号である。
【0016】制御信号*WB/*WEは、ライトパービ
ット動作およびデータ書込モードを指定するための制御
信号である。ライトパービット動作とは、RAMポート
においてデータ入出力が複数ビット単位で行なわれる場
合に、所定のビットに対しマスクをかけてデータを書込
む動作モードである。制御信号*DT/*OEは、RA
MポートとSAMポートとの間のデータ転送を行なう転
送モードおよびデータ出力モードを指定するための制御
信号である。RAM入出力回路4は、この制御信号発生
回路8からの内部書込指示信号Wと内部出力指示信号O
Eとに応答してデータの書込または読出を行なう。
【0017】外部クロック信号SCは、SAMポートに
おけるデータの入出力速度およびタイミングを決定する
クロック信号である。SAMポートは外部から与えられ
るシリアルイネーブル信号*SEが活性状態となったと
きにのみ動作可能である。ポインタ16は制御信号発生
回路8からの内部制御信号に応答してアドレスバッファ
回路7からの列アドレスをラッチし、シリアルセレクタ
12の開始アドレスを発生する。ここで、各信号の前に
付されている信号*は、その信号が負論理(“L”レベ
ルとなったときに活性状態となる)の信号であることを
示している。次に動作について簡単に説明する。
【0018】RAMポートへのアクセスは通常のDRA
Mと同様にして行なわれる。すなわち、外部からの制御
信号*RASの立下がり時点において、アドレスバッフ
ァ回路7が外部からのアドレスA0〜Anを取込み内部
行アドレスを発生する。ローデコーダ2は、このアドレ
スバッファ回路7からの内部行アドレスを受けデコード
しランダム・アクセス・メモリセルアレイ1の対応の行
を選択し、この選択された行の電位を活性状態の“H”
に立上げる。次いで、ブロック5に含まれるセンスアン
プが活性化され、この選択された行に接続されるメモリ
セルの記憶する情報が検知され、増幅されてラッチされ
る。
【0019】次いで、外部からの制御信号*CASが立
下がると、アドレスバッファ回路7は、外部からのアド
レスA0〜Anを取込み内部列アドレスを発生する。コ
ラムデコーダ3は、この内部列アドレスをデコードし、
メモリセルアレイ1の対応の列を選択する列選択信号を
発生する。ブロック5に含まれるI/Oゲートは、コラ
ムデコーダ3からの列選択信号に応答して対応の列をR
AM入出力回路4へ接続する。
【0020】データを書込む場合には、外部からの制御
信号*WB/*WEが“L”となり、一方制御信号*D
T/*OEは“H”に維持される。制御信号*CASと
制御信号*WB/*WEの遅い方の立下がり(通常、デ
ータ入出力端子がデータ出力とデータ入力とで共用され
ている図に示すような構成の場合、制御信号*CASの
方が遅く立下がる)のタイミングで内部書込指示信号W
が発生される。RAM入出力回路4はこの内部書込指示
信号Wに応答してデータ入出力端子22へ与えられてい
る外部書込データを取込み内部書込データを生成して、
コラムデコーダ3からの列選択信号により選択された列
上へ伝達する。これにより、ローデコーダ2とコラムデ
コーダ3により選択された行および列の交点に位置する
メモリセルへのデータが書込が行なわれる。
【0021】データ読出時においては、制御信号*DT
/*OEが“L”の活性状態となり、制御信号*WB/
*WEは“H”を維持する。この制御信号*DT/*O
Eの立下がりに応答して内部出力指示信号OEが発生さ
れる。RAM入出力回路4はこの内部書込指示信号OE
に応答して、ブロック5に含まれるI/Oゲートを介し
て伝達された内部データから外部読出データを生成して
データ入出力端子22へ伝達する。以上がRAMポート
の通常のデータの書込および読出の動作である。次いで
SAMのポートの動作について説明する。
【0022】SAMポートの活性化は外部からのシリア
ルイネーブル信号*SEにより行なわれる。ポインタ1
6は、外部からの制御信号*CASの立下がりに応答し
て、アドレスバッファ回路7からの内部列アドレスを取
込む。ポインタ16は、外部からのクロック信号SCに
応答してその列アドレスを順次インクリメントしてシリ
アルセレクタ12へ与える。シリアルセレクタ12は、
このポインタ16からのアドレスに応答してシリアルメ
モリセルアレイ11の対応のメモリセルを順次選択する
。この順次選択されたメモリセルとSAM入出力回路1
4との間でデータの授受が行なわれる。
【0023】SAMポートがデータ出力モードであるか
データ書込モードであるかはその前に行なわれる転送サ
イクルにより決定される。すなわち、シリアルメモリセ
ルアレイ11に、ランダム・アクセス・メモリセルアレ
イ1からデータが転送回路10を介して転送された場合
、SAMポートはデータ読出モードとなる。シリアルメ
モリセルアレイ11から転送回路10を介してランダム
・アクセス・メモリセルアレイ1の選択された1行への
データ転送が前の転送サイクルにおいて行なわれた場合
、SAMポートはデータ書込モードとなる。以下にこの
データ転送モードについて説明する。
【0024】図13は図12に示すデュアルポートRA
Mにおけるデータ転送に関連する部分の構成を具体的に
示す図である。図13においては、図12に示すランダ
ム・アクセス・メモリセル・アレイ1における2列に関
連する部分が代表的に示される。
【0025】図13において、ランダム・アクセス・メ
モリセル・アレイ1は、複数のワード線40と、ワード
線40と交差する方向に配置される複数のビット線対4
1と、1本のワード線40と1つのビット線対41との
交差部に配置されるメモリセル42とを含む。ワード線
40にはメモリセルアレイ1の1行のメモリセルが接続
され、1つのビット線対41にはメモリセルアレイ1の
1列のメモリセルが接続される。ワード線40が行線を
構成し、ビット線対41が列線を構成する。ビット線対
41は、ビット線BLと、ビット線*BLとを含む。ビ
ット線BLとビット線*BLには互いに相補な信号が伝
達される。メモリセル42は、1トランジスタ/1キャ
パシタ型のダイナミック型メモリセルからなり、情報を
電荷の形態で記憶するためのメモリセルキャパシタC0
と、対応のワード線上の信号電位に応答して対応のメモ
リセルキャパシタC0を対応のビット線BL(*BL)
へ接続するメモリトランジスタTR0を含む。ワード線
40上には、図12に示すローデコーダ2からの行選択
信号WLが伝達される。
【0026】ブロック5は、各ビット線対41に対して
設けられるRAM列選択ゲート51およびセンスアンプ
回路52を含む。RAM列選択ゲート51は、図12に
示すコラムデコーダ3からの列選択信号に応答して関連
のビット線対を内部共通データバス60へ接続する。内
部共通データバス60は相補バス線600aおよび60
0bを含み、図12に示すRAM入出力回路4へ接続さ
れる。
【0027】センスアンプ回路52は、センスアンプ活
性化信号Sに応答して活性化され、関連のビット線対の
信号電位を検知し増幅しかつラッチする。センスアンプ
回路52としては、通常、関連のビット線対の信号電位
を差動的に増幅する差動増幅型の回路が用いられる。セ
ンスアンプ活性化信号Sは、図12に示す制御信号発生
回路8から外部制御信号*RASが立下がって所定時間
経過した後に発生される。
【0028】転送回路10は、ランダム・アクセス・メ
モリセルアレイ1の各ビット線対41に対して設けられ
、転送指示信号XFに応答してオン状態となる転送ゲー
ト70を含む。なお、図13においては、図面を簡略化
するために、またRAMポートからSAMポートへの転
送を問題とするため、転送ゲート70が、転送指示信号
XFをそのゲートに受けるMOS(絶縁ゲート型電界効
果)トランジスタで構成されているように示している。 しかしながら、シリアルメモリセルアレイ11からラン
ダム・アクセス・メモリセルアレイ1へのデータ転送と
、ランダム・アクセス・メモリセルアレイ1からシリア
ル・メモリセルアレイ11へのデータ転送との双方向の
データ転送が可能なように互いに駆動能力の異なるドラ
イブ回路により構成されていてもよい。
【0029】シリアルメモリセルアレイ11は、転送ゲ
ート70それぞれに対応して設けられるデータレジスタ
110と、データレジスタ110それぞれに対応して設
けられるSAM列選択ゲート111とを含む。データレ
ジスタ110は、データ保持能力を有する構成であれば
よいが、図13においては、2つのインバータからなる
インバータラッチ回路(スタティックRAMセル)の場
合が一例として示される。SAM列選択ゲート111は
、シリアルセレクタ12からの選択信号に応答してオン
状態となり、関連のデータレジスタをSAM内部共通デ
ータバス80へ接続する。この内部共通データバス80
は図12に示すSAM入出力回路14へ接続される。
【0030】図14は転送指示信号XFを発生するため
の回路構成を機能的に示すブロック図である。転送信号
XFを発生するための回路は図12に示す制御信号発生
回路8に含まれる。図14において、転送制御回路12
0は外部から与えられる制御信号*DT/*OEを受け
て内部制御信号*DT/*OEを発生するバッファ回路
121と、外部からの制御信号*RASを受けて内部制
御信号*RASを発生するバッファ回路122と、バッ
ファ回路121および122からの信号に応答してデー
タ転送が指示されたか否かを判定する判定回路123と
、判定回路123からの判定結果に応答して、バッファ
回路121からの内部制御信号*DT/*OEに応答し
て転送信号XFを発生する転送信号発生回路124を含
む。転送信号発生回路124は、データ転送を指示され
たとき、内部制御信号*DT/*OEの立上りに応答し
て所定のパルス幅を有する転送指示信号XFを発生する
【0031】図15はRAMポートからSAMポートへ
のデータ転送時の動作を示す信号波形図である。
【0032】以下、図12ないし図15を参照してRA
MポートからSAMポートへのデータ転送動作について
説明する。RAMポートからSAMポートへのデータ転
送サイクルの設定は、外部からの制御信号*RASの降
下エッジで、外部制御信号*DT/*OEをアクティブ
状態の“L”設定することにより行なわれる。ここで、
以下の説明において、このデュアルポートRAMはRA
MポートからSAMポートへのデータ転送のみが可能で
あるとし、転送ゲート70は図13に示すようにMOS
トランジスタから構成される場合についてのみ説明する
。双方向のデータ転送が可能な場合も同様である。この
制御信号*RASの降下エッジにおける制御信号*DT
/*OEの状態に応答して図14に示す判定回路123
がデータ転送を指示されたと判定し、転送信号発生回路
124を活性化する。
【0033】RAMポートにおいては、この制御信号*
RASの立下がりに応答して、外部からのアドレスA0
〜Anに従ってまずアドレスバッファ回路7から内部行
アドレスが発生されローデコーダ2へ与えられる(図1
2参照)。このローデコーダ2のデコード動作により対
応のワード線上に行選択信号WLが伝達され、選択され
たワード線の電位が“H”に立上がる。この選択された
ワード線に接続される1行のメモリセルのメモリトラン
ジスタTR0がオン状態となりメモリキャパシタC0に
格納されていた情報が対応のビット線対上へ伝達される
。各ビット線対41は一方のビット線のみがメモリセル
からの記憶情報を受け、他方のビット線は所定のプリチ
ャージ電位に保持されている。ここで、図には示してい
ないが、プリチャージ手段により通常ビット線対41の
各ビット線BL,*BLは動作電源電位Vccの半分、
Vcc/2の電位にプリチャージされている。これによ
り各ビット線対41において記憶データに応じた電位差
が表われる。図15においては、各ビット線対41にお
いてメモリセルのデータが“0”および“1”が読出さ
れた場合の信号波形を合わせて示している。
【0034】行選択信号WLが立上がって所定時間経過
した後、図12に示す制御信号発生回路8からセンスア
ンプ活性化信号Sが発生される。センスアンプ回路52
はこのセンスアンプ活性化信号Sに応答して活性化され
て対応のビット線対41上の微小な電位差を高速で増幅
する。次いで、外部からの制御信号*CASが立下がり
、アドレスバッファ回路7(図12参照)から内部列ア
ドレスが発生されコラムデコーダ3へ与えられる。コラ
ムデコーダ3はこの内部列アドレスをデコードし列選択
信号Yjを発生する。この列選択信号Yjに応答して1
つのRAM列選択ゲート51がオン状態となり、関連の
ビット線対をRAM内部共通データバス60へ接続する
。RAM内部共通データバス60は負荷容量を有してい
るため、この選択ビット線対とRAM内部共通データバ
ス60との接続のとき、選択ビット線対の電位は少し減
衰する。
【0035】次いで、図14に示すバッファ回路121
からの内部制御信号*DT/*OEが“L”から“H”
へ立上がると、転送信号発生回路124は所定のパルス
幅を有する転送指示信号XFを発生する。これにより、
転送回路10に含まれる転送ゲート70がオン状態とな
り、各ビット線対41を対応のデータレジスタ110へ
接続する。このとき、センスアンプ回路52のラッチ能
力がデータレジスタ110のラッチ能力よりも大きけれ
ばランダム・アクセス・メモリセルアレイ1における選
択された1行のメモリセルのデータがシリアルメモリセ
ルアレイ11の各データレジスタ110へ伝達される。 転送指示信号XFがオン状態となったとき各ビット線対
41は対応のデータレジスタ110へ接続されるが、こ
のとき、対応のデータレジスタ110の負荷容量により
、各ビット線対41の電位も少し減衰する。
【0036】上述の動作によりRAMポートからSAM
ポートへのデータ転送が完了する。このシリアルメモリ
セルアレイ11へ格納されたデータは、シリアルセレク
タ12からの選択信号により順次読出すことができる。 このSAMポートからのデータの読出は、RAMポート
へのアクセスと異なり、信号*RASおよび信号*CA
Sのトグルを必要としないため、そのアクセスタイムお
よびサイクルタイムはともに30ナノ秒程度であり、ア
クセスタイムが約200ナノ秒である標準DRAMに比
べて高速でデータを出力することができる。またRAM
ポートへのアクセス中においてもSAMポートから全く
非同期にデータを読出すことができるので、連続して高
速でデータを読出すことが可能となり上述のごとく画像
処理用途に幅広く利用されている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】RAMポートからSA
Mポートへデータを転送する場合、図15に示すように
ビット線対の電位が、内部データバス60への接続時(
時刻t1)およびデータレジスタ110への接続時(時
刻t2)において減衰し、各ビット線対の電位が不安定
になるという問題が生じる。
【0038】転送指示信号XFは、外部からの制御信号
*DT/*OEの立上りに応答して発生される。列選択
信号Yjの発生タイミングは、外部からの制御信号*C
ASにより決定される。転送指示信号XFと列選択信号
Yjとは互いに独立に別経路で発生されるため、図15
において破線で示すように列選択信号Yjの発生時点t
1において転送指示信号XFが発生されることも考えら
れる。この場合、ビット線対のデータの減衰が最大とな
り、このビット線対に読出されたメモリセルデータが反
転してしまうという問題が生じる。
【0039】また、製造パラメータのばらつきによりR
AM共通データバス60の負荷容量、データレジスタ1
10の負荷の大きさにばらつきが生じ、したがって、各
ビット線対に生じる読出データの減衰量は製品ごとに異
なる。通常、最悪ケースを見越して、この列選択信号Y
jと転送指示信号XFの発生タイミングに対しマージン
が設定される。このようなタイミング制限は、システム
設計における1つの複雑さをもたらす原因となる。また
、最悪ケースを見込んで、このタイミング制限を設定す
るため、読出されたメモリセルデータの減衰が小さなデ
ュアルポートRAMにおいては不必要にデータ転送開始
タイミングが遅らされることになり、高速でデータ転送
を行なうことができなくなるという欠点が生じる。
【0040】それゆえ、この発明の目的は上述の従来の
半導体記憶装置の有する欠点を除去し、何らタイミング
制限を設ける必要がなく、またRAMポートにおける読
出されたメモリセルデータの反転を伴なうことなく確実
に高速でRAMポートからSAMポートへデータを転送
することのできる半導体記憶装置を提供することである
【0041】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、ランダム・アクセス・メモリセルアレイ内に
余分に設けられるダミー列線を含む。このダミー列線に
は予め定められた情報が伝達される。この発明に係る半
導体記憶装置はさらに、転送指示信号とセンスアンプ活
性化信号とダミー列線上の信号電位とに応答して、転送
回路を活性化するための転送信号を発生する回路を含む
【0042】
【作用】転送回路は転送信号に応答して活性化され、ラ
ンダム・アクセス・メモリセルアレイの各列線上のデー
タを対応のデータレジスタへ伝達する。転送信号はセン
スアンプ活性化信号およびダミー列線上の信号にも応答
して発生される。したがって、この転送信号はダミー列
線上に情報が伝達されてその信号電位が確定し安定状態
となったときにのみ発生される。ダミー列線上の電位変
化はランダム・アクセス・メモリセルアレイ内の各列の
信号電位の変化をシミュレートしている。すなわち、ラ
ンダム・アクセス・メモリセルアレイ内の各列の信号電
位が不安定なときにはたとえ転送指示信号が転送を指示
している状態であっても転送信号は発生されない。これ
により、転送指示信号に対し複雑なタイミング制限を設
けることなくデータの転送を確実にかつ最適のタイミン
グで行なうことが可能となる。
【0043】
【発明の実施例】図1はこの発明の一実施例である半導
体記憶装置の要部の構成を示す図である。図1において
、図13に示す従来の半導体記憶装置の構成要素と対応
する部分には同一の参照番号を付し、その説明は省略す
る。
【0044】図1において、半導体記憶装置は、ランダ
ム・アクセス・メモリセルアレイ1に、新たに設けられ
るダミー列線410と、外部からの制御信号*DT/*
OEおよび*RASと、センスアンプ活性化信号Sの反
転信号*Sと、ダミー列線410上の信号電位とに応答
して転送信号XFを発生する転送制御回路300を含む
。ダミー列線410は、1対のダミービット線DBLお
よび*DBLを含む。以下このダミー列線をダミービッ
ト線対と称す。ダミービット線対410には予め定めら
れた論理のデータを固定的に記憶するダミーメモリセル
420が接続される。図1においては2個のダミーセル
420aおよび420bを示す。ダミーセル420aは
その記憶データをダミービット線DBLへ伝達し、ダミ
ーセル420bはその記憶データをダミービット線*D
BLへ伝達する。各ダミーセル420aおよび420b
は、ダミービット線DBLへ常に一定の論理データが伝
達されるように互いに論理の異なるデータを記憶する。 たとえば、ダミーセル420aは論理“1”のデータを
記憶し、ダミーセル420bは論理“0”のデータを記
憶する。これにより、ダミービット線DBLへは常に論
理“1”のデータが伝達される。
【0045】ダミービット線対410には、センスアン
プ活性化信号Sに応答して活性化され、このダミービッ
ト線対上の信号電位を検知し増幅するセンスアンプ回路
520と、ダミー列選択信号Yに応答してこのダミービ
ット線対410をダミー内部共通データバス650へ接
続するダミーI/Oゲート510が設けられる。センス
アンプ回路520はセンスアンプ回路52と同様の構成
を備え、ダミービット線DBLおよび*DBLの信号電
位を差動的に増幅し、ラッチする。ダミー内部共通デー
タバス650は内部共通データバス60と同様の負荷容
量を備え、かつこの内部データバス60と分離されてい
る。このダミー内部共通データバス650はダミーデー
タを書込むためのダミーデータ書込回路(これについて
は後に説明する)へ接続され、データ読出時等において
はフローティング状態にされる。ダミー列選択信号Yは
コラムデコーダ3(図12参照)から発生される列選択
信号Yjと同一のタイミングで発生される信号であり、
かつ常時選択状態を示す信号である。これにより、ラン
ダム・アクセス・メモリセルアレイ1内においてメモリ
セルの選択動作が行なわれたとき、ダミービット線対4
10においてビット線対41における信号電位の変化と
同様の電位変化が生じる。ただし、ダミービット線DB
Lへは常に同一の論理値のデータが伝達され、またその
電位変化速度も遅い。
【0046】転送制御回路300は、外部からの制御信
号*DT/*OEおよび*RASに応答して、内部転送
指示信号*DTを発生する転送指示信号発生回路310
と、内部転送指示信号*DTとセンスアンプ活性化信号
*Sとダミービット線DBL上の信号電位とに応答して
ランダム・アクセス・メモリセルアレイ1からシリアル
メモリセルアレイ11へデータ転送を行なうことが可能
か否かを判別する転送可否判別回路301と、転送可否
判別回路301からの出力信号に応答して転送信号XF
を発生する転送信号発生回路302を含む。
【0047】内部転送指示信号発生回路310は、外部
からの制御信号*DT/*OEおよび*RASに応答し
て転送モードが指定されたか否かを判別する転送モード
判別回路311と、転送モード判別回路311からの判
別信号と外部からの制御信号*DT/*OEに応答して
内部転送指示信号*DTを発生する伝達回路312を含
む。
【0048】転送モード判別回路311はたとえばD型
フリップフロップにより構成される。このD型フリップ
フロップは外部制御信号*DT/*OEを受けるD入力
と、外部制御信号*RASを受けるクロック入力CLと
、外部制御信号*RASを受けるリセット入力REと、
出力Qを含む。このD型フリップフロップ311は、外
部制御信号*RASの降下エッジでそのD入力へ与えら
れた信号を取込みかつそのQ出力から出力する。 またこの転送モード判別回路311は、外部制御信号*
RASの立上りエッジでそのQ出力がリセットされ、そ
のQ出力を“1”に設定する。このリセット時Q出力を
“1”に設定する構成は通常のD型フリップフロップと
異なっているが、これは単にリセット入力REに与えら
れた信号に応答してQ出力を正電源へ接続する構成を設
ければ容易に実現することができる。またこの転送モー
ド判別回路311に用いられる回路構成としてはD型フ
リップフロップに限定されず、他の同期式のフリップフ
ロップを用いてもよく、またラッチ回路を用いてもよい
。転送モード判別回路311は、外部制御信号*RAS
の降下エッジで外部制御信号*DT/*OEが“L”の
とき転送モードが指定されたと判別する回路構成であれ
ばいずれの回路構成であってもよい。
【0049】伝達回路312は、この転送モード判別回
路311の出力に応答して外部制御信号*DT/*OE
を通過させる双方向トランスミッションゲートを備える
。この双方向トランスミッションゲートはnチャネルM
OSトランジスタNMとpチャネルMOSトランジスタ
PMとを含む。nチャネルMOSトランジスタNMのゲ
ートへ、転送モード判別回路311のQ出力がインバー
タIV1を介して与えられる。pチャネルMOSトラン
ジスタPMのゲートへは転送モード判別回路311のQ
出力が与えられる。次に動作についてその動作波形図で
ある図2を参照して説明する。
【0050】時刻T1において、外部制御信号*DT/
*OEが“L”に立下げられる。このとき外部制御信号
*RASはまだ“H”である。外部制御信号*RASが
時刻T2において立下がると、この立下がりに応答して
転送モード判別回路311はそのとき外部制御信号*D
T/*OEが“L”であるため、その出力Qを“L”に
立下げる。これに応答して伝達回路312が導通状態と
なり、外部制御信号*DT/*OEを通過させ内部転送
指示信号*DTを発生する。
【0051】ランダム・アクセス・メモリセルアレイ1
内においては、この外部制御信号*RASの立下がりに
応答して外部からのアドレスに応答して行選択動作が行
なわれ、1本のワード線が選択され、選択されたワード
線40上へワード線駆動信号WLが伝達される。このワ
ード線40はダミービット線対410に対しても延在し
ている。選択ワード線上へワード線駆動信号WLが伝達
されることにより、各ビット線対41におけるビット線
の電位が変化する。このとき、メモリセルデータが伝達
されるビット線の電位がその伝達されたデータの論理値
に応じて変化し、他方のビット線はプリチャージ電位を
保持する。このときダミービット線対410においても
同様にダミーメモリセルの選択が行なわれ、その信号電
位が変化する。今ダミーメモリセル420aは選択され
た場合を考える。
【0052】ダミーメモリセル420aが論理“1”を
記憶している。このときダミービット線DBLの信号電
位はそのプリチャージ電位(Vcc/2)から少し上昇
する。このダミービット線DBLおよび*DBLは、メ
モリセルアレイ1からさらに転送制御回路300まで延
びており、その負荷容量はビット線対41の各ビット線
BLおよび*BLのそれよりも大きい。このため、この
ダミービット線DBLにおける信号電位の変化は他のビ
ット線BL,*BLよりも遅れるかまたは緩やかに生じ
ることになる。
【0053】時刻T3において外部制御信号*DT/*
OEが“H”に立上り、内部転送指示信号*DTも同様
に“H”へ立上がる。このとき、まだセンスアンプ活性
化信号S,*Sは活性状態となっていないため、転送可
否判別回路301はまだ転送は不可能であるとして判断
して転送信号発生回路302の信号発生動作を禁止する
【0054】時刻T4においてセンスアンプ活性化信号
Sが“H”に立上り、センスアンプ回路52および52
0を活性化する。それにより各ビット線対41上の信号
電位はそれぞれそこに接続されるメモリセルのデータに
応じて“1”および“0”に変化する。このとき、また
ダミービット線DBLにおいてもセンスアンプ回路52
0によりその電位が“H”へ立上がる。しかしながらこ
のときまた同様にダミービット線DBLの負荷容量が大
きいためその信号電位の立上りは他のビット線対41に
おけるものよりも遅いかまたは緩やかとなる。
【0055】このセンスアンプ活性化信号Sが“H”に
立上り、信号*Sが“L”に立下がると、まだこの時点
においてはダミービット線DBLの信号電位は十分に上
昇していないため、転送可否判別回路301の出力ノー
ドBの電位は転送準備状態を示す“H”に立上がる。次
いで、このダミービット線DBLの電位がセンスアンプ
回路520の動作により十分な“H”のレベルに立上が
るとこの転送可否判別回路301の出力は転送可能であ
ることを示すためにその出力ノードBの電位を“L”に
立下げる。
【0056】時刻T5において、この転送可否判別回路
301からの転送可能信号に応答して、転送信号発生回
路302は予め定められたパルス幅を有する転送信号X
Fを発生して転送回路10へ与える。これにより転送ゲ
ート70が導通状態となり、すでに確定状態となってい
る各ビット線対41上のデータを対応のデータレジスタ
111上へ伝達する。
【0057】内部転送指示信号*DTに課されるタイミ
ング制限は単にその立上がりタイミング(時刻T3)が
センスアンプ活性化信号S(*S)が立上がる(立下が
る)時刻T4より前であるということだけである。ワー
ド線駆動信号WLの立上がるタイミングは制御信号*R
ASの立下がるタイミング(時刻T2)により決定され
る)。ワード線駆動信号WLの立上がりは常にセンスア
ンプ活性化信号S(*S)の活性化よりも先に行なわれ
る。内部転送指示信号*DTとワード線駆動信号WLと
の間にはその活性化タイミングに関し相互依存関係は特
に存在しない。
【0058】列選択信号Yjは時刻T4と時刻T5との
間に発生される。このとき同時にダミー列選択信号Yも
発生される。ここで、「発生」は「活性化」の意味で用
いている。ダミービット線DBLの電位変化が転送可否
判別回路301へ伝達される速度はビット線対41にお
ける信号電位の変化速度よりも遅い。したがって、ダミ
ービット線DBLの信号電位が“H”に確定したときに
はビット線対41における電位も“1”または“0”に
確定している。ここで論理“1”は電位“H”に対応さ
せ、論理“0”は、“L”に対応させている。
【0059】列選択信号Yjとダミー列選択信号Yとは
同一のタイミングで発生されている。I/Oバスへの接
続によりビット線対41において信号電位(データ)の
減衰が生じた場合、ダミービット線DBLの信号電位が
まだ十分に“H”に立上がっていないときにダミー列選
択信号Yが発生されることもある。しかしながら、この
ダミー内部共通データバス650は、明確に図面は示し
ていないが各ビット線対のプリチャージ電位と同様の電
位にプリチャージされており、このプリチャージ電位で
フローティング状態とされている。したがって、センス
アンプ回路520に対してはその負荷容量が大きくなる
だけであり、信号の減衰が生じたとしても、その信号減
衰の度合はそのセンスアンプ回路520におけるセンス
動作速度を遅くする程度であり、そのセンスデータを反
転するなどの悪影響は何ら及ぼすことはない。
【0060】したがって、この図1に示す構成によれば
、ビット線対41において、内部共通データバス線60
への接続が生じ、その信号の減衰が生じた後再び十分な
“H”および“L”の安定状態となったときに転送信号
XFが発生されるため、転送信号XFと列選択信号Yj
との同時発生等は確実に防止することができる。
【0061】また同時に、ダミービット線DBLにおい
てセンス動作速度を遅くすることにより、このダミービ
ット線DBLの電位が確定したときにはすでに各ビット
線対41の信号電位も安定し確定状態となっており、各
ビット線対41においてそのセンス動作中に転送信号X
Fが発生されることはない。
【0062】またさらに、上述の構成と異なり、たとえ
ダミービット線DBLの信号電位の確定後列選択信号の
発生によりその電位が不安定となっても、その減衰が大
きければ転送指示信号*DTの発生が一旦中止され再度
電位安定時に信号*DTが発生されるので確実なデータ
転送が行なわれる。これにより、安定な確定状態のデー
タをランダム・アクセス・メモリセルアレイ1からシリ
アルメモリセル11へ転送することが可能となる。
【0063】ダミービット線DBL,*DBLの負荷容
量および抵抗は各ビット線対41のビット線BL,*B
Lよりも大きくされており、その信号伝達速度は遅いと
している。この場合、ダミーメモリセル420aおよび
420bのサイズが他のメモリセル42と同様であれば
、十分な読出電圧を対応のビット線上へ伝達することが
できずセンスアンプ回路520が誤動作する場合が生じ
ることも考えられる。
【0064】しかしながら、この場合、単にダミーメモ
リセル420aおよび420bのサイズを大きくしてお
けば、十分な大きさの読出電圧を得ることができる。こ
れは、通常このビット線に伝達される読出電圧(選択メ
モリセルからのデータ伝達により生じる対応のビット線
の電位変化量)は、ビット線の容量とメモリセルキャパ
シタの容量との比により決定されるからである。次に、
転送制御回路300の具体的構成について説明する。
【0065】図3は図1に示す転送制御回路300の具
体的構成の一例を示す図である。図3において、転送可
否判別回路301は、センスアンプ活性化信号Sの反転
信号*Sに応答してオン状態となり動作電源電位Vcc
を伝達するpチャネルMOSトランジスタPT3と、内
部データ転送指示信号*DTをそのゲートに受け、pチ
ャネルMOSトランジスタPT3からの電圧信号をノー
ドBへ伝達するpチャネルMOSトランジスタPT1と
、ダミービット線DBL上の信号をそのゲートに受け、
pチャネルMOSトランジスタPT3からの電圧信号を
ノードBへ伝達するpチャネルMOSトランジスタPT
2と、反転センスアンプ活性化信号*Sに応答してノー
ドBをたとえば接地電位である電位Vssへ放電するn
チャネルMOSトランジスタNT3と、内部データ転送
指示信号*DTに応答してノードBとノードFとを電気
的に接続するnチャネルMOSトランジスタNT1と、
ダミービット線DBL上の信号電位に応答してノードF
を電位Vssに放電するnチャネルMOSトランジスタ
NT2を含む。
【0066】転送信号発生回路302は、転送可否判別
回路301からの出力信号(ノードB電位)を予め定め
られた時間遅延してかつ反転して出力する遅延反転回路
DLと、遅延反転回路DLの出力信号と転送可否判別回
路301の出力信号をノードBを介して受けるゲート回
路G1を含む。遅延反転回路DLは3段の縦続接続され
たインバータ回路IV10、IV11、およびIV12
を含む。ゲート回路G1はその両入力に与えられた信号
がともに“L”となったときに転送信号XFを発生する
。次に、この図3に示す転送制御回路の動作を図2に示
す動作波形図を参照して説明する。
【0067】内部データ転送指示信号*DTが“H”の
時刻T2以前においては、トランジスタPT1がオフ状
態、トランジスタNT1がオン状態にある。ダミービッ
ト線DBLは、Vcc/2レベルのプリチャージ電位に
保持されている。これにより、トランジスタPT2は浅
いオンまたはオフ状態、トランジスタNT2は浅いオン
状態にある。反転センスアンプ活性化信号*Sは“H”
にあり、トランジスタPT3はオフ状態、トランジスタ
NT3はオン状態にある。ノードBは、トランジスタN
T3により電位Vssの“L”レベルに維持される。一
方、反転遅延回路DLの出力信号は“H”であり、した
がって、ゲート回路G1からの出力信号すなわち転送信
号XFは“L”にある。
【0068】時刻T2において内部転送指示信号*DT
が“L”に立下がると、トランジスタPT1がオン状態
、トランジスタNT1がオフ状態となる。このとき、ま
だセンスアンプ活性化信号Sは発生されていないため、
反転センスアンプ活性化信号*Sは“H”にあり、トラ
ンジスタPT3はオフ状態、トランジスタNT3はオン
状態にある。ノードBはトランジスタNT3により電位
Vssレベルに保持される。したがって、このときまだ
転送信号XFは“L”にある。
【0069】時刻T3において内部データ転送指示信号
*DTが“H”に立上がると、トランジスタPT1がオ
フ状態、トランジスタNT1がオン状態となる。反転セ
ンスアンプ活性化信号*Sは依然“H”レベルにあり、
ノードBはまだ“L”に維持される。
【0070】時刻T4においてランダム・アクセス・メ
モリセルアレイ1における行選択動作の後センス動作が
開始される。反転センスアンプ活性化信号*Sが“L”
に立下がる。これにより、トランジスタPT3がオン状
態、トランジスタNT3がオフ状態となる。ダミービッ
ト線DBLの電位は、センスアンプ回路520のセンス
動作により微小に上昇する。このトランジスタPT2の
しきい値電圧はたとえば3.5V〜4.2Vに設定され
ており、トランジスタNT2のしきい値電圧はたとえば
1.0ないし1.5Vに設定されている。トランジスタ
PT3のオン状態に応答して、トランジスタPT3およ
びトランジスタPT2の経路を介してノードBが電源電
位Vccレベルの“H”に充電される。
【0071】ワード線選択動作完了後のダミービット線
DBLの電位はプリチャージレベルのVcc/2より少
し上昇する。この状態では、トランジスタNT2は浅い
オン状態にあり、トランジスタPT3およびPT2から
トランジスタNT1およびNT2の経路を介してごくわ
ずかであるが貫通電流が流れる。しかし、トランジスタ
PT3およびPT2の電流供給能力がこの状態における
トランジスタNT1およびNT2のそれよりも大きくさ
れておれば、ノードBの電位は高速で“H”に充電され
る。これは各トランジスタのサイズ(ゲート幅)を調整
することにより実現することができる。ノードBの電位
が“H”に立上がっても、ゲート回路G1はその入力に
“H”の信号を受けるため、転送信号XFは依然“L”
である。
【0072】ランダム・アクセス・メモリセルアレイ1
におけるセンス動作完了後、時刻T5においてダミービ
ット線DBLの電位が遅れて“H”へ立上がる。ダミー
ビット線DBLの電位がVccレベルの“H”に安定す
ると、トランジスタPT2がオフ状態、トランジスタN
T2が完全にオン状態となる。ノードBはトランジスタ
NT1およびNT2を介して電位Vssの“L”レベル
へ放電される。
【0073】遅延反転回路DLはノードBの信号電位を
所定時間遅延させかつ反転させてゲート回路G1へ伝達
している。時刻T5においてノードBの電位が“L”へ
立下がったとき、まだ反転遅延回路DLの出力信号は“
H”である。したがってゲート回路G1からの転送信号
XFが“H”に立上がる。所定時間経過後、遅延反転回
路DLの出力信号がノードBの信号電位に応答して“L
”から“H”へ変化すると、ゲート回路G1からの出力
信号すなわち転送信号XFは“L”となる。転送信号X
Fのパルス幅はこの遅延回路DLの遅延時間により決定
される。
【0074】上述のように、ダミービット線DBLの信
号電位変化速度をメモリセルアレイ1内におけるビット
線41の電位変化速度よりも遅くすることにより、列選
択信号Yj発生後にこのダミービット線DBLの電位を
“H”に確定することができる。仮に、ノードBの電位
が“H”へ立上がった時点において、ダミービット線D
BLの電位が不安定な状態となった(列選択信号発生に
よる)としても、その場合トランジスタPT2がオン状
態となり、ノードBの電位を“H”に充電するため、転
送信号XFの発生は禁止される。この構成により、確実
に、各メモリセルアレイ1内における各ビット線対の電
位が確定した状態においてのみ転送信号XFを発生する
ことができる。
【0075】この構成においては、単に外部からの転送
指示信号*DT/*OEはセンスアンプ活性化信号Sが
発生されるよりも先に“H”に立上げることを要求され
るだけであり、それ以外のタイミング制限は何ら受ける
ことなく、たとえ製造パラメータのばらつきなどにより
ノイズレベルすなわち信号電位の減衰レベルが装置ごと
にばらついたとしても、各装置におけるノイズに応じて
転送信号XFを確実に、複雑なタイミング制御を外部か
ら与えることなく内部で自動的に発生することができる
【0076】図4は、転送制御回路の他の構成例を示す
図である。図4において、転送可否判別回路301は、
ダミービット線*DBL上の電位が確定したか否かを判
別する電位検出回路329と、電位検出回路329の出
力信号をラッチするラッチ回路330と、内部データ転
送指示信号*DTを反転するインバータ回路IV20と
、インバータ回路IV20の出力とラッチ回路330の
出力とを受けるゲート回路G10を含む。
【0077】電位検出回路329は、動作電源電位Vc
cと電位Vssとの間に縦列接続されるpチャネルMO
SトランジスタPT10およびPT11ならびにnチャ
ネルMOSトランジスタNT11およびNT12を含む
。pチャネルMOSトランジスタPT10はそのゲート
に反転センスアンプ活性化信号*Sを受ける。pチャネ
ルMOSトランジスタPT11はそのゲートに相補ダミ
ービット線*DBL上の電位を受ける。nチャネルMO
SトランジスタNT11はそのゲートに相補ダミービッ
ト線*DBL上の電位を受ける。nチャネルMOSトラ
ンジスタNT12はそのゲートにセンスアンプ活性化信
号Sを受ける。
【0078】ラッチ回路330は、電源電位Vccと電
位Vssとの間に相補接続されたpチャネルMOSトラ
ンジスタPT20とnチャネルMOSトランジスタNT
21と、電源電位Vccと電位Vssとの間に相補接続
されたpチャネルMOSトランジスタPT21とnチャ
ネルMOSトランジスタNT22を含む。トランジスタ
PT20およびNT21のゲートはともに出力ノードN
Bに接続される。トランジスタPT21およびNT22
のゲートはともに入力ノードNAに接続される。ラッチ
回路330の出力ノードNBをリセットするために、そ
のゲートにイコライズ信号EQを受けるnチャネルMO
SトランジスタNT20が、nチャネルMOSトランジ
スタNT21と並列に設けられる。
【0079】イコライズ信号EQは各ビット線対41(
図1参照)およびダミービット線対410を中間電位V
cc/2のレベルにイコライズするための信号である。 すなわち、半導体記憶装置がスタンバイ状態のとき(外
部制御信号*RASが“H”のとき)、各ビット線対の
ビット線BLと相補ビット線*BLとは電気的に短絡さ
れて同一電位に保持される。このため、各ビット線対に
おいてはイコライズ信号EQに応答してオン状態となり
、ビット線BLと相補ビット線*BLとを電気的に短絡
するイコライズトランジスタが設けられている。このイ
コライズトランジスタEQTをダミービット線対410
にも設ける。イコライズトランジスタEQTを設けるこ
とにより、各ビット線BL,*BL,DBLおよび*D
BLは確実に中間電位Vcc/2のレベルにイコライズ
される。このとき、スタンバイ時における各ビット線電
位のリークを防止するために中間電位Vcc/2を各ビ
ット線へ伝達するプリチャージ回路が設けられていても
よい。このイコライズ信号EQは図13に示す制御信号
発生回路8から外部制御信号*RASに応答して発生さ
れる。
【0080】転送信号発生回路302は、転送可否判別
回路301からの出力信号を受けて予め定められた時間
遅延させかつ反転させて出力する遅延反転回路DLと、
遅延反転回路DL出力と転送可否判別回路301からの
出力信号とを受けるゲート回路G20と、ゲート回路G
20の出力を反転して出力するインバータ回路IV30
を含む。インバータ回路IV30から転送信号XFが発
生される。ゲート回路G20はその両入力がともに“H
”となったときにのみ“L”の信号を発生する。次にそ
の動作について動作波形図である図5を参照して説明す
る。
【0081】外部制御信号*RASが“H”の間イコラ
イズ信号EQは“H”にある。これにより、ダミービッ
ト線DBLおよび*DBLは中間電位Vcc/2の電位
にイコライズされる。ラッチ回路330に含まれるトラ
ンジスタNT20はイコライズ信号EQに応答してオン
状態にあり、ノードNAを電位Vssレベルの“L”に
維持する。したがって、トランジスタPT21がオン状
態、トランジスタNT22がオフ状態であり、ノードN
Bの電位は“L”となる。このとき、まだ内部データ転
送指示信号*DTは“H”にあり、インバータ回路IV
20の出力が“L”にある。
【0082】ゲート回路G10はノードNBの電位が“
H”のため、“L”の信号を出力する。遅延反転回路D
Lはゲート回路G10の出力を反転してゲート回路G2
0へ与える。ゲート回路G20の他方入力へはゲート回
路G10の出力信号が与えられている。これにより、ゲ
ート回路G20の出力信号は“H”となる。インバータ
回路IV30からは、したがって、“L”の出力信号す
なわち転送信号XFが出力される。
【0083】外部制御信号*RASが“L”に立下がる
と、イコライズ信号EQが“L”に立下がる。これに応
答して、イコライズトランジスタEQTがオフ状態とな
り、ダミービット線DBLおよび*DBLは中間電位V
cc/2のフローティング状態となる。このときまだセ
ンスアンプ活性化信号*SおよびSは発生されていない
ため、ノードNAの電位は依然“L”の状態にある。し
たがって、この内部制御信号*RASの降下エッジで内
部データ転送指示信号*DTが“L”に設定されていて
も、ゲート回路G10の出力は依然“L”のままであり
、応じて転送信号XFも“L”のままである。
【0084】外部制御信号*RASの立下がりに応答し
てランダム・アクセス・メモリセルアレイ1において行
選択動作が行なわれる。ダミービット線DBLおよび*
DBLの信号電位が選択されたダミーメモリセルに応じ
て変化する。ここで、ダミービット線DBLには論理“
1”のデータが伝達され、相補ダミービット線*DBL
上には論理“0”のデータが伝達される。選択されたメ
モリセルがこのダミービット線DBLおよび*DBLの
いずれに接続されているかによりダミービット線DBL
および*DBLに表われる電位は変化する。ダミービッ
ト線DBLの電位はプリチャージ電位Vcc/2かまた
はそれより少し上昇する。相補ダミービット線*DBL
は中間電位Vcc/2を維持するかまたはそれより少し
低下する。このとき、トランジスタPT11およびNT
11はともに浅いオン状態にあるが、まだセンスアンプ
活性化信号Sおよび*Sは発生されていないため、ノー
ドNAの電位は依然変化せず、“L”を維持している。
【0085】ワード線選択動作が完了した後、センスア
ンプ活性化信号Sが“H”に、反転センスアンプ活性化
信号*Sが“L”に立下がる。これにより電位検出回路
329が活性化される。このとき、トランジスタPT1
0、PT11、NT11およびNT12を介してごくわ
ずかであるが貫通電流が流れる。しかし、このときまだ
ダミービット線*DBLの電位は十分に立下がっていな
いため、ノードNAの電位はまだトランジスタPT21
およびNT22のインバータ回路の入力論理しきい値を
超えることはない。このとき、トランジスタNT11お
よびNT12からなる経路の電流供給能力をトランジス
タPT10およびPT11のそれよりも大きくしておけ
ばより確実にノードNAの電位を電位Vssレベルの“
L”に設定することができる。したがってこの状態では
まだ転送信号XFは発生されない。
【0086】センスアンプ活性化信号Sおよび*Sの発
生により、ダミービット線DBLおよび*DBLの電位
がその負荷容量および負荷抵抗により少し遅れて“H”
および“L”に確定すると、トランジスタPT11はオ
ン状態、トランジスタNT11はオフ状態となる。これ
によりノードNAは“H”に充電され、ノードNBの電
位が“H”から“L”に立下がる。内部データ転送指示
信号*DTはすでに“H”に立上がっている。したがっ
て、ゲート回路G10からはこのノードNBの“L”の
信号とインバータ回路IV20からの“L”の信号とに
応答して“H”の信号が出力される。遅延反転回路DL
はこのゲート回路G10の出力を遅延しかつ反転してゲ
ート回路G20へ与えている。したがって、ゲート回路
G20およびインバータIV30からなる回路からは、
この遅延反転回路DLの遅延時間で規定される期間立上
がるすなわち“H”となる転送信号XFが発生される。
【0087】図4に示す構成においては、ダミービット
線DBLおよび*DBLの電位が完全に確定した状態に
おいてのみノードNBの電位が変化している。ゲート回
路G10からは内部データ転送指示信号*DTとノード
NBの信号電位とに応答して転送許可を示す信号が発生
される。したがって、この場合、内部データ転送指示信
号*DTは、センスアンプ活性化信号*Sに対して任意
なタイミングで発生することができ、内部データ転送指
示信号*DTの発生タイミングに対する制限を受けるこ
となく、確実にダミービット線*DBLの電位が確定し
たときにおいてのみ転送指示信号が発生される。
【0088】したがって、この図4に示す構成において
も、ダミー列選択信号Yは図1に示す場合と同様に与え
られており、このダミービット線対410に対し同様の
信号変化を与えており、このダミービット線対410の
電位変化が速度は他のビット線41のそれよりも遅いた
めに、確実に各ビット線対41の電位が確定した状態に
おいてのみランダム・アクセス・メモリセルアレイ1か
らシリアルメモリセルアレイ11へデータを転送するこ
とができる。
【0089】図4に示す構成においてラッチ回路330
のリセット信号としてはイコライズ信号EQに変えて制
御信号*RASを用いるように構成してもよい。また、
トランジスタPT11およびNT11はそれぞれのしき
い値を適当に調節し、中間電位Vcc/2ではトランジ
スタPT11がオフ状態、トランジスタNT11がオン
状態となるように構成してもよい。この場合、トランジ
スタPT11およびNT11に要求される条件は、ダミ
ービット線*DBLの電位が“L”に確定した状態にお
いてトランジスタPT11が完全にオン状態、トランジ
スタNT11が完全にオフ状態となることである。
【0090】図6はダミービット線に接続されるダミー
メモリセルへデータを書込むためのダミーデータ書込回
路の構成を示す図である。図6において、ダミーデータ
書込回路700は、内部書込指示信号Wに応答してオン
状態となるスイッチングトランジスタTQ1およびTQ
2を含む。トランジスタTQ1は内部書込指示信号Wに
応答してダミー内部共通データバス線650aに電源電
位Vccレベルの“H”の信号を伝達する。トランジス
タTQ2は内部書込指示信号Wに応答してダミー内部共
通データバス線650bへ電位Vssレベルの“L”の
信号を伝達する。
【0091】内部書込指示信号Wは、外部から与えられ
る制御信号*CASと制御信号*WB/*WEとに応答
して装置内部で発生される信号である。この内部書込指
示信号Wが発生されたときにランダム・アクセス・メモ
リセルアレイ1へのデータの書込が行なわれる。この構
成とすれば、常にダミービット線DBLおよび*DBL
上へ論理“1”および“0”のデータを書込むことがで
きる。このダミー内部共通データバス650は、データ
読出動作時は、フローティング状態にされる。またスタ
ンバイ状態においては、図示しないがイコライズ信号に
応答して中間電位Vcc/2にプリチャージされる。
【0092】図7はダミーデータ書込回路700の他の
構成例を示す図である。図7において、ダミーデータ書
込回路700は内部書込指示信号Wをバッファ処理して
ダミー内部共通データバス線650aへ伝達するドライ
ブ回路DR1と、内部書込指示信号Wを反転してダミー
内部共通データバス線650b上へ伝達するドライブ回
路DR2を含む。この構成においても、ダミービット線
DBLおよび*DBL上へそれぞれ論理“1”および“
0”のデータを伝達することができる。この構成をダミ
ーデータ書込回路として用いる場合、ダミー内部データ
バス線650aおよび650bはデータ読出時およびデ
ータ転送時においてはフローティング状態に設定する必
要がある。したがって、このドライブ回路DR1および
DR2は、内部書込指示信号Wが発生されないときには
出力ハイインピーダンス状態に設定される。
【0093】図8はダミービット線対410を常に選択
状態とするためのダミー列選択信号を発生するための回
路構成を示す図である。図8において、ダミー列選択信
号Yは内部制御信号CASを所定時間遅延させる遅延回
路710を含む。内部制御信号CASは外部からの制御
信号*CASを内部で反転して出力される内部制御信号
である。列選択信号の発生タイミングは、外部選択信号
*CASの立下がりタイミング時点により決定される。 したがって遅延回路710を用いることにより、ランダ
ム・アクセス・メモリセルアレイ1における選択信号Y
jと同一の発生タイミングでダミー列選択信号を発生す
ることができる。
【0094】図9はダミー列選択信号を発生するための
他の回路構成を示す図である。図9においてダミー列選
択信号発生回路は、たとえば図13に示すコラムデコー
ダ3に含まれるダミーの単位列デコーダG40を含む。 この列デコーダはNOR型デコーダを想定している。ダ
ミー単位列デコーダ730(G40)は、任意の2ビッ
トの相補列アドレスAcおよび*Acを受ける。この列
アドレスAcおよび*Acは図13に示すアドレスバッ
ファ回路7から発生される互いに相補な内部列アドレス
である。ダミー列選択信号発生回路はさらにこのゲート
回路G40の出力を受けるインバータ回路731を含む
【0095】この図9に示す構成によれば、列アドレス
Acおよび*Acのいずれか一方は常に“H”であり、
ゲート回路G40からは常に“L”の信号が出力される
。したがってインバータ回路731からは常に“H”の
ダミー列選択信号Yが出力される。この構成とすれば、
ゲート回路G40はコラムデコーダ(図13参照)にお
いて発生されるため、常に同一のタイミングで列選択信
号Yjとダミー列選択信号Yを発生することができる。
【0096】図10はダミー列選択信号の他の構成を示
す図である。この図10に示す構成は図13に示すコラ
ムデコーダがNAND型のデコーダからなる場合を想定
している。ダミー列選択信号発生回路740は任意の相
補列アドレスAcおよび*Acを受けるゲート回路G5
0を含む。このゲート回路G50はコラムデコーダ3(
図13参照)に含まれる。この図10に示す構成によれ
ば、常に“H”のダミー列選択信号Yを得ることができ
る。これにより常時ダミービット線対410をダミー内
部共通バス650へ接続することができ、ダミービット
線対410における信号変化をランダム・アクセス・メ
モリセルアレイ1における選択ビット線対のそれをシミ
ュレートした形に対応させることができる。
【0097】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、選択ビ
ット線対の信号変化をシミュレートするダミービット線
対を設け、このダミービット線対の電位が確定した状態
においてのみ転送信号を発生するように構成したので、
外部転送指示信号*DT/*OEに対し何ら複雑なタイ
ミング制限を設ける必要がなく確実にかつ高速でランダ
ム・アクセス・メモリセルアレイからシリアルメモリア
レイへデータ転送を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である半導体記憶装置の要
部の構成を示す図である。
【図2】図1に示す半導体記憶装置の動作を示す信号波
形図である。
【図3】図1に示す転送制御回路の具体的構成の一例を
示す図である。
【図4】図1に示す転送制御回路の他の構成例を示す図
である。
【図5】図4に示す転送制御回路の動作を示す信号波形
図である。
【図6】ダミーメモリセルへデータを書込むためのダミ
ーデータ書込回路の具体的構成の一例を示す図である。
【図7】ダミーデータ書込回路の他の構成例を示す図で
ある。
【図8】ダミー列選択信号発生回路の構成の一例を示す
図である。
【図9】ダミー列選択信号発生回路の他の構成例を示す
図である。
【図10】ダミー列選択信号発生回路のさらに他の構成
例を示す図である。
【図11】従来の映像処理システムの構成例を示す図で
ある。
【図12】従来の半導体記憶装置の全体の構成を概略的
に示す図である。
【図13】図12に示す従来の半導体記憶装置の要部の
構成を示す図である。
【図14】従来の半導体記憶装置における転送信号発生
回路の構成を機能的に示すブロック図である。
【図15】従来の半導体記憶装置におけるデータ転送動
作を示す信号波形図である。
【符号の説明】
1:ランダム・アクセス・メモリセルアレイ5:センス
アンプ+I/Oゲートブロック10:転送回路 11:シリアルメモリセルアレイ 41:ビット線対 42:メモリセル 40:ワード線 111:データレジスタ 410:ダミービット線対 420a.420b:ダミーメモリセル300:転送制
御回路 301:転送可否判別回路 302:転送信号発生回路 310:内部データ転送指示信号発生回路650:ダミ
ー内部共通データバス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ランダムにアクセス可能なメモリセル
    が行および列からなるマトリクス状に配列されたRAM
    アレイ、前記RAMアレイは、各々に1行のメモリセル
    が接続される複数の行線と、各々に1列のメモリセルが
    接続される複数の列線と、予め定められた情報が伝達さ
    れるダミー列線とを含み、前記RAMアレイの前記列線
    および前記ダミー列線各々に対応して設けられ、センス
    アンプ活性化信号に応答して関連の列線およびダミー列
    線の電位を検知し増幅するセンスアンプ手段、前記RA
    Mアレイの選択されたメモリセルのデータを記憶するた
    めの複数のストレージ素子からなるデータレジスタ手段
    、前記RAMアレイと前記データレジスタ手段との間で
    のデータ転送を行なうための転送手段、前記転送手段は
    活性時に前記RAMアレイの列線と前記データレジスタ
    手段のストレージ素子とを接続し、データ転送指示信号
    と前記センスアンプ活性化信号と前記ダミー列線上の信
    号電位とに応答して前記転送手段のデータ転送動作を制
    御する信号を発生する転送制御手段を備える、半導体記
    憶装置。
JP3010403A 1990-07-02 1991-01-31 半導体記憶装置 Withdrawn JPH04212774A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06139769A (ja) * 1992-10-22 1994-05-20 Kawasaki Steel Corp 半導体メモリ
JPH07153256A (ja) * 1993-08-20 1995-06-16 Hyundai Electron Ind Co Ltd 半導体装置のコラムデコードイネーブル信号発生回路
JPH07201179A (ja) * 1993-11-08 1995-08-04 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 半導体メモリ・システム
JP2001250383A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Stmicroelectronics Inc ダイナミックランダムアクセスメモリ用ビット線検知回路及び方法
JP2003218236A (ja) * 2002-01-16 2003-07-31 Samsung Electronics Co Ltd 半導体メモリ装置

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Effective date: 19980514