JPH04212332A - 足指用バンデージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は人の足部に用い、足指の屈曲方向を制限する足
指用バンデージに関する。

〔従来の技術〕

足指の曲りや向きを適切な方向に向かせることができな
い場合の不具合として、外反拇趾のように体重が指先に
加わって足指が不適切な方向に屈曲されたままになるこ
とがある。この場合の処置として、柔軟材を指先にあて
たり、特殊構造の靴を装着するが、基本的に足指の向き
等を矯正することはできない。

〔発明が解決すべき課題〕

本発明は上記事実を考慮し、足指を適切な方向へ、また
は所望の方向へ向けることができ、かつきわめて装着の
容易な足指用バンデージを得ることを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の足指用バンデージは、片面へ粘着剤が付与され
た可撓性の薄肉材であって、足指下面貼着部と、この足
指下面粘着部に隣接した足指側面貼着部と、この足指下
面貼着部又は足指側面貼着部へ接続されてこれらの足指
下面貼着部又は足指側面貼着部へ張力を付与するアンカ
ー貼着部とを有することを特徴としている。

〔作用〕

このため本発明では、薄肉材の片面に付与された粘着材
を用いて足指下面貼着部を足指下面へ、足指側面貼着部
を足指側面へ貼着するとともに、これらの足指側面貼着
部及び足指下面貼着部へ多少の張力を付与してアンカー
貼着部を足部の他の部分へ貼着するだけで容易に装着で
きる。

足指下面貼着部は足指の上方向への反り過ぎを防ぎ、足
指側面貼着部は足指の不適切な側方への反りをそれぞれ
薄肉材の張力によって防止し、この張力はアンカー貼着
部が支持する。このため足指、特に足親指が不適切に小
指方向へ屈曲して体重支持を不安定にしたり、足指付け
根付近の負荷による痛みを生じたりする不具合を解消で
きる。

本発明のバンデージは薄肉であるため、装着した状態で
あっても靴下や靴を履くことができ、また靴下や靴を履
いた後は外部へ露出する部分も少なく、装着の不自然さ
が少ない。

アンカー貼着部は足指下面貼着部及び足指側面貼着部の
張力を確実に支持する役目を有するので、足指下面貼着
部又は足指側面貼着部よりも大面積であるのが好ましい
。またアンカー貼着部はこの張力を確実に支持するため
に、さらには踵部や足甲部を周回させるために２股状に
分岐させるのがよい。このアンカー貼着部は足指下面貼
着部及び足指側面貼着部の両方へ直接に接続されていな
くても、一方を介して他方へ接続されていてもよい。

〔発明の実施例〕

第１図には本発明の第１実施例に係るバンデージ１０が
示されている。このバンデージ１０は織布、不織布、合
成樹脂等の柔軟で可撓性のある薄肉材によって形成され
、片面に粘着材が付与されている。この粘着材が保存状
態等において不必要な箇所に貼着しないように剥離紙を
付与し、使用時にこれを剥離できるようにすることが好
ましい。

一例としてこのバンデージ１０は比較的大面積の織布か
ら打ち抜きによって第１図の形状とすることができる。

しかし短尺の薄肉材を連結して第１図の形状とすること
も当然可能である。

この実施例のバンデージ１０は基本的に直線部１２と、
これから２股状に分岐し先端が互に連結されたアンカー
貼着部としてのループ部１４とを有している。

これらは第２図〜第４図に示される如く被装着者の足部
１６へ装着できる長さ及び幅を有している。直線部１２
の先端部１２Ａは足部１６における拇指１８の下面１８
Ａ及び外側面１８Ｂへ共に装着できるだけの幅寸法Ｗを
有している。

ループ部１４は楕円形状とされ、打抜部１４Ａはループ
部１４の一辺１４Ｂが第２図〜第４図に示される如く足
部１６の下面１６Ａへ、他の一辺１４Ｃが側面１６Ｂへ
と、足部１６の三次元的な曲面に容易に沿って弛みなく
貼着配置されるようにしている。またこれらの一辺１４
Ｂ、１４Ｃの中間部１４Ｄは第２図〜第４図に示される
如く踵部２０へ配置されるようになっている。

さらにバンデージ１０の材質として柔軟で、ある程度の
伸縮性のある布材等を用いる事によりさらにループ部１
４を確実に足部１６の表面に沿って配置できる。なおル
ープ部１４の一部は切断されていても粘着力で確実に張
力が支持される。切断されている場合には装着時にこの
切断部を互に重ねることが好ましい。

次にこのバンデージ１０の装着手順を説明する。

直線部１２の先端部１２Ａを拇指１８の下面１８Ａ、側
面１８Ｂへとその粘着面を押圧して貼着する。さらに直
線部１２のループ部１４への接続部にかけてしだいに足
部１６の下面及び側面へ押圧しながら貼着させ、ループ
部１４は一辺１４Ｂ及び一辺１４Ｃをそれぞれ足部下面
１６Ａ（好ましくは土踏まず部）、側面１６Ｂへと貼着
させる。

中間部１４Ｄは踵部２０の後面へ貼着して確実に張力を
支持する役目を付与する。この場合直線部１２及びルー
プ部１４は踵部２０方向へ引っ張る状態で多少の張力を
付与しながら貼着することが好ましい。

これによってバンデージ１０の張力が拇指１８の下方向
（第３図矢印Ａ方向）への曲げを可能とするが上方向（
矢印Ｂ方向）への曲げを阻止し、かつ第４図に示される
如く拇指１８の外側方向（矢印Ｃ方向）への屈曲を可能
とするが小指方向（矢印Ｄ方向）への移動を阻止する。

これによって靴装着時に体重を受けて拇指１８が矢印Ｂ
方向及びＤ方向へ不必要に屈曲されることによる体重支
持の不安定や足指以外の部分の体重支持による痛みが解
消され、拇指１８は常に適切な真直状態で配置されて確
実に体重を支持できる。また拇指１８は第３図の矢印Ａ
方向には屈曲可能であるため走行時に拇指１８を屈曲さ
せる自然な屈曲動作を阻止することはない。

なお、第１図に想像線で示される如く、先端部１２Ａに
は細幅の延長部１２Ｂを設け、この延長部１２Ｂは拇指
先端をまわして拇指外側面１８Ｂと反対側の拇指内側面
へと貼着することができる。

これによって延長部１２Ｂがさらにバンデージ張力を強
力なものにすると共に、靴下装着時等に先端部１２Ａの
剥れを防止できる。また、直線部１２とループ部１４と
の連結部付近から反対方向に突片２９Ａ、２９Ｂを延長
し、足部下面１６Ａ及び足甲へ巻掛ければ（好ましくは
周回させれば）、さらに全体の剥れを防ぐと共に、土踏
まず部分の筋肉を引締めて疲労を回復できる。

また先端部１２Ａの片側又は両側へ延長部１２Ｃを設け
て拇指１８の周回用として、装着を確実にしてもよい。

次に第５図には本発明の第２実施例に係るバンデージが
示されている。この実施例では直線部１２の先端部１２
Ａが第１図の延長部１２Ｃのように幅方向に延長された
突起部２６、２８を有している。この突起部２６、２８
は拇指１８への貼着面積を増大して確実に接着力及び張
力を付与できる。突起部２６、２８が拇指１８を周回し
て互に密着できる寸法としてもよい。また先端部１２Ａ
からは一方にのみ突起部２６が突出されている。

第６図に示される第３実施例では前記各実施例と異なり
、左右非対称の形状となっている。従って使用者の右足
または左足に専用な形状とすることができる。また先端
部１２Ａからは一方にのみ突起部２６が突出されている
。

第７図に示される第４実施例では前記第２、第３実施例
の突起部２６、２８よりもさらに大きな突起部３２が一
体的に直線部１２の側面から延長されている。この突起
部３２には直線部１２の長手方向と直角な方向にスリッ
ト３４、３６が形成され、さらにこの突起部３２を直線
部１２から切り離すことができるスリット３８が直線部
１２の長手方向と平行に形成されている。従ってスリッ
ト３４、３６はこの両側へバンデージ１０の表裏の反対
方向へ引っ張る引き裂き力を加えると、スリット３４が
さらに延長されて仮想切断線４２、４４から直線部１２
の先端部が切断されるようになっている。

このためこの実施例では直線部１２の長さを使用者の足
サイズに応じて切断具を用いることなく調節できるよう
になっている。またスリット３８の延長線上に切断力を
加えると仮想切断線４６が突起部３２を直線部１２から
脱落させる。このためスリット３４またはスリット３６
を用いて切断線４２または切断線４４で直線部１２の長
さを調節した後にスリット３８を用いて切断線４６から
スリット３６を切り落とすと第１図に示される形状と同
様の形状が得られて使用者の足サイズに応じた適切なサ
イズを得ることができる。

次に第８図には本発明の第５実施例が示されている。

この実施例では基部５２の先端部５２Ａが前記各実施例
と同様に足指下面及び足指側面への貼着部とされるが、
この基部から略直線的にアンカー貼着部の一部として足
側面貼着部５４が延長されている。また基部５２の中間
部から次第に幅寸法を増大する状態でアンカー貼着部の
一部として足裏面貼着部５６が延長され、この足裏面貼
着部５６は足側面貼着部５４との間にスリット５８を介
して互に平行に配置されている。

第９図に示される如くこの実施例のバンデージも装着に
際しては第２図と同様に基部先端部５２Ａを拇指１８の
側面１８Ｂ及び下面１８Ａへ貼着し、足側面貼着部５４
を足部側面１６Ｂへ貼着すると共にこの足側面貼着部５
４の先端部５４Ａは踵部２０の後面を介して足部外側面
へと回す。また足裏面貼着部５６は第２図と同様に足部
下面１６Ａへ斜に粘着し、先端部５６Ａは踵部２０の後
面へと回し、好ましくは足側面粘着部５４と重ねる。

次に第１０図には本発明の第６実施例が示されている。

この実施例は左右対称形とされ、前記実施例の足側面貼
着部５４と足裏面貼着部５６とが間にスリット５８を挟
んで互いに平行に分岐延長されてアンカー貼着部として
の役目を有する。

従って、この実施例でも左足部及び右足部に共用でき、
かつ前記実施例と共に足部の大きさ（サイズ）に拘らず
同一パターンで適用可能としている。

次に第１１、１２図には本発明の第７、８実施例が示さ
れている。この実施例は前記第８、１０図に足側面貼着
部５４と足裏貼着部５６とが共に直線的に分岐した略Ｖ
字状になっている。装着手順及び作用は前記各実施例と
同様である。

次に第１３図には本発明の第９実施例が示されている。

この実施例は前記第１実施例のループ部１４が省略され
、直線部１２から突片２９Ａ、２９Ｂが反対方向に突出
してアンカー貼着部としての役目を有し、全体として略
Ｔ字形に形成されている。

これらの突片２９Ａ、２９Ｂは好ましくは第１４図〜第
１６図に示される如く土踏まず部から足甲部を周回して
先端が重合密着される。

突片２９Ａ、２９Ｂは確実にアンカー貼着部としての支
持力が得られれば、いずれか一方を省略してもよい。

なお、直線部１２にはスリット１２Ｄを形成し、足部へ
この直線部がより確実に密着できるようにしてもよい。

このようなスリットは他の実施例にも適用できる。

次に第１７図には本発明の第１０実施例が示されている
。この実施例では足裏面への貼着用突片６４及び足内側
面への貼着用突片６６が共に直線部１２から斜めに延長
された形状となっている。

これらの突片６４、６６は直線部の先端部１２Ａよりも
大面積とされて確実に先端部１２Ａの張力を支持するア
ンカー部としての役目を有している。これらの突片６４
、６６は前記実施例と異り、先端が互に重合される必要
はなく、確実に足部へ密着されればよい。

上記各実施例において、先端部１２へ延長部１２Ｂ、１
２Ｃ、突起部２６、２８を、またさらには第７図と同様
の突起部３２を必要に応じて設ければよい。

上記各実施例における各部の幅寸法及び長手寸法は任意
に変更できる。また本発明はこの他にも各種の変形例が
可能であり、足指下面及び側面への貼着部とアンカー貼
着部とを有するバンデージであれば全て適用できる。

〔発明の効果〕

本発明は上記の構成としたので、簡単な操作で確実に足
指を所望の方向へ向けることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例が適用されたバンデージを
示す平面図、第２図は装着時の足部を示す斜視図、第３
図は同じく装着時の足部を示す側面図、第４図は装着時
の足部を示す下面図、第５図〜第８図はそれぞれ本発明
の第２実施例〜第５実施例を示す平面図、第９図は第８
図の装着状態図、第１０〜１３図はそれぞれ本発明の第
６〜９実施例を示す平面図、第１４図〜第１６図は第７
実施例の装着状態を示す斜視図、第１７図は第１０実施
例を示す平面図である。 １０…バンデージ。 １２…直線部、 １４…ループ部（アンカー貼着部）、 １４Ｂ、１４Ｃ…一辺、 １６…足部、 １８…拇指、 １８Ａ…下面、 １８Ｂ…側面、 ２４…ループ部、 ２９Ａ、２９Ｂ…突片（アンカー貼着部）、５２…基部
、 ５４…足側面貼着部（アンカー貼着部）、５６…足裏面
貼着部（アンカー貼着部）、６４、６６…突片（アンカ
ー貼着部）。 代理人 弁理土中島淳 弁理士加藤和詳 弁理士飯田啓之

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】片面へ粘着剤が付与された可撓性の薄肉材
   であって、足指下面貼着部と、この足指下面粘着部に隣
   接した足指側面貼着部と、この足指下面貼着部又は足指
   側面貼着部へ接続されてこれらの足指下面貼着部又は足
   指側面貼着部へ張力を付与するアンカー貼着部とを有す
   ることを特徴とした足指用バンデージ。
2. 【請求項２】前記アンカー貼着部は先端が２股状とされ
   る請求項（１）の足指用バンデージ。
3. 【請求項３】前記アンカー貼着部は足部周回用とされる
   請求項（１）の足指用バンデージ。