JPH0421204Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、自動車用灯具におけるバルブのソケ
ツトプラグとコネクタとの接続構造に関するもの
である。

＜従来の技術＞ 従来の自動車用灯具におけるバルブのソケツト
プラグとコネクタとの接続構造では、コネクタの
上部のみに掛止爪を突設させソケツトプラグの上
部にのみコネクタの掛止爪と係合する掛止穴を形
成させ、ソケツトプラグにコネクタを挿入し掛止
爪と掛止穴とを相互に係合させることにより接続
するようになつていた。その為に、ソケツトプラ
グにコネクタを接続させる際にコネクタの向きが
規定され（ソケツトプラグの上部にしか掛止穴が
ないためコネクタの掛止爪もそれに対応させなけ
ればならないと言うこと）、接続の作業性が悪か
つた。しかも、ソケツトプラグに対してコネクタ
がガタ付き（こじり）、ソケツトプラグにコネク
タを注意して挿入させないとコネクタの掛止爪が
ソケツトプラグの掛止穴にうまく係合されないと
共に、コネクタが振動等で抜け易い不具合があつ
た。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 本考案はこの様な従来の不具合に鑑みてなされ
たものであり、ソケツトプラグに対してコネクタ
をその掛止爪が上でも下でもどちらの向きにあつ
ても挿入接続させることが出来ると共に、ソケツ
トプラグに対してコネクタをガタ付く（こじる）
ことなくスムーズに挿入でき、コネクタの掛止爪
をソケツトプラグの掛止穴に容易且つ確実に係合
させることが出来ると共に、コネクタが振動等で
抜け落ちることのない自動車用灯具におけるソケ
ツトプラグとコネクタとの接続構造を提供せんと
するものである。

＜問題点を解決するための手段＞ 係る目的を達成する本考案自動車用灯具におけ
るソケツトプラグとコネクタとの接続構造は、コ
ネクタの上部中央に掛止爪を突設すると共に上部
及び下部の左右に係合突条を突設せしめ、ソケツ
トプラグの上部及び下部には前記コネクタの掛止
爪と係合する掛止穴を形成すると共に前記コネク
タの係合突条と嵌め合う係合凹溝を形成してなる
事を特徴としたものである。

＜実施例＞ 以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明
する。

図中Ａは無口金バルブ用ソケツトＢと同一体に
形成されたソケツトプラグを示し、ＣはコードＤ
に接続されたコネクタを示す。

ソケツトプラグＡは断面略楕円形状をした筒状
に形成し、その上部１ａ及び下部１ｂの中央に後
述するコネクタＣの掛止爪４を係合させる掛止穴
２ａ，２ｂを開口形成させると共に、上部１ａ及
び下部１ｂの左右にコネクタＣの係合突状５ａ，
５ｂと嵌め合う係合凹溝３ａ，３ｂを軸方向（コ
ネクタＣの挿入方向）に形成してなり、このソケ
ツトプラグＡの内部にソケツトＢの端子６を臨ま
せコネクタＣと電気的に接続するようになつてい
る。

コネクタＣはソケツトプラグＡの内面と適合す
る外形形状に形成し、その上部７ａの中央に掛止
爪４を突出形成すると共に、上部７ａ及び下部７
ｂの左右にソケツトプラグＡの係合凹溝３ａ，３
ｂと嵌め合う係合突条５ａ，５ｂを差し込み方向
に突出形成してなる。

掛止爪４はコネクタＣの上部７ａに突出形成さ
せるが、この際コネクタＣの上部７ａに弾性的に
突出形成させた摘み片８の上面に突出形成させ、
コネクタＣをソケツトプラグＡに挿入接続させる
時、即ち該当掛止爪４がソケツトプラグＡの掛止
穴２ａ又は２ｂに係合する時に、クリツク音を発
生して弾性的に係合するように構成する。

而して、ソケツトプラグＡにコネクタＣを接続
する際には、単にコネクタＣの係合突条５ａ，５
ｂをソケツトプラグＡの係合凹溝３ａ，３ｂに合
わせてそのまま挿入させれば、コネクタＣの掛止
爪４がソケツトプラグＡの上部掛止穴２ａ又は下
部掛止穴２ｂに係合される。

＜考案の効果＞ 本考案自動車用灯具におけるソケツトプラグと
コネクタとの接続構造は斯様に、ソケツトプラグ
の上部及び下部にコネクタの掛止爪と係合する掛
止穴を形成せしめたもので、ソケツトプラグにコ
ネクタを挿入接続させる際にコネクタの掛止爪が
上でも下でもどちらの向きにあつても挿入接続さ
せることが出来、接続の作業性を向上させること
が出来る。

しかも、ソケツトプラグの掛止穴に係合する掛
止爪をコネクタの上部中央に弾性的に突出形成せ
しめた摘み片の上面に突設したので、掛止爪がソ
ケツトプラグの掛止穴に係合する時にクリツク音
を発生して弾性的に係合し、ソケツトプラグにコ
ネクタが確実に挿入連結されたことを容易に確認
することが出来る。

更に、ソケツトプラグとコネクタの上部及び下
部の左右には、掛止爪に対して左右対称に、互い
に嵌め合う係合凹溝を係合突条を形成せしめたの
で、ソケツトプラグにコネクタを挿入接続させる
際にこれら係合凹溝と係合突条とが互いにガイド
の役目を果し、その結果コネクタの挿入姿勢を真
つ直ぐに保ちソケツトプラグに対してコネクタを
ガタ付く（こじる）ことなくスムーズに挿入でき
ると同時に、挿入後もコネクタをガタ付くことな
く保持し得、従がつてコネクタの掛止爪をソケツ
トプラグの掛止穴に容易且つ確実に係合させるこ
とが出来ると共に、コネクタが振動等でソケツト
プラグから抜け落ちる虞れもなくなる。

よつて、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の一例を示す一部切欠側面
図、第２図はソケツトプラグの断面正面図、第３
図はコネクタの正面図である。 図中、Ａはソケツトプラグ、Ｃはコネクタ、１
ａはソケツトプラグの上部、１ｂは同下部、２
ａ，２ｂは掛止穴、３ａ，３ｂは係合凹溝、４は
掛止爪、５ａ，５ｂは係合突条、７ａはコネクタ
の上部、７ｂは同下部、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コネクタの上部中央に摘み片を弾性的に突出形
   成すると共に該摘み片の上面に掛止爪を突設し、
   且つ該コネクタの上部及び下部に上記掛止爪に対
   して左右対称に係合突条を突設せしめ、ソケツト
   プラグの上部及び下部には前記コネクタの掛止爪
   と係合する掛止穴を形成すると共に前記コネクタ
   の係合突条と嵌め合う係合凹溝を形成してなる事
   を特徴とする自動車用灯具におけるソケツトプラ
   グとコネクタとの接続構造。