JPS64710Y2

JPS64710Y2 -

Info

Publication number: JPS64710Y2
Application number: JP1982184272U
Authority: JP
Priority date: 1982-12-07
Filing date: 1982-12-07
Publication date: 1989-01-09
Also published as: JPS5988884U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は自動車用灯具にかかり、特にランプハ
ウジングにバルブを取付けるためのソケツトとソ
ケツトホルダーとを備えた自動車用灯具に関する
ものである。

ランプハウジングにバルブを取付けるために、
従来からランプハウジングに取付けたソケツトホ
ルダーにソケツトを介してバルブを取付けてい
る。

第１図はその従来例をしめすもので、ランプハ
ウジングａに合成樹脂製のランプホルダーｂをリ
ベツトで固定し、そのソケツトホルダーの筒状本
体b′にＪスロツトを形成した金属製ソケツトｃを
圧入し、該ソケツトｃのＪスロツトにバルブｄの
ピンを係止して取付けている。そして、アースコ
ードｅは、第２図に示すように、筒状本体b′にソ
ケツトｃを圧入する際、アースコードの芯線e′を
ソケツトｃと筒状本体の間に介在させて圧入と同
時にソケツトホルダーｂに取付けている。

このため、従来のものにあつては、ソケツトホ
ルダーｂの筒状本体b′の圧入代ｈを大きく確保し
ておかないと、ソケツトｃの抜け方向とバルブｄ
のはずし方向が同一であるため、ソケツトｃがソ
ケツトホルダーｂから抜け出てしまうことがあ
る。従つて、従来のソケツトホルダーｂは、圧入
代ｈを長くするために筒状本体b′の高さがその分
だけ多く必要となり、このためランプハウジング
ａの高さＨを薄型化にする灯具には適さないとい
う問題がある。

上記事情に鑑み、本考案は、筒状本体の高さが
短かくともソケツトを確実に保持し、ランプハウ
ジングの薄型化に寄与することができる新規なバ
ルブ取付構造を備えた自動車用灯具を提供するこ
とを目的とする。

以下、第３図ないし第１０図を参照して本考案
の一実施例を説明する。

第３図および第４図において、１はランプハウ
ジング、２はバルブである。

ランプハウジング１は合成樹脂からなるもの
で、前面にパツキン３を介してレンズ４が配設さ
れている。そして、この例でのランプハウジング
１は反射鏡機能を有するように構成されているの
で、第４図に示す如く、水平断面では内面が略回
転放物面状に形成され、アルミニウム等の反射膜
が施されている。。また、この例でのランプハウ
ジング１は、第５図に示すように、平坦な上壁部
１１と下壁部１２とが形成され、ランプハウジン
グ１を正面（第３図）から見ると横長の角型形状
をなすようにしてある。そして、バルブ２は、第
５図に示すように、金属製のソケツト５と、該ソ
ケツトを保持するソケツトホルダー６を介してラ
ンプハウジング１に取付けられている。なお、バ
ルブ２のフイラメント２１はランプハウジング１
の略焦点に位置するようにしてある。

ソケツト５は、第６図に示すように、バルブ２
の口金２２に設けた一対のピン２３を係止するた
めのＪスロツト５１，５１が対向する位置に形成
されていると共に、その一方のＪスロツトの下端
から外方に突出する舌片５２を形成し、かつ、該
舌片５２には透孔５２ａを形成する。また、ソケ
ツトホルダー６は、筒状本体６１に前記ソケツト
の舌片５２を上方から挿入するのを許容するため
の溝６２が形成されていると共に、外面に透孔６
３ａを有する突片６３が形成してある。そして、
第７図に示すように、筒状本体６１に挿入された
ソケツト５の舌片５２は筒状本体の突片６３と重
ね合せられてリベツト９１等で固定され、さら
に、舌片５２にアースコード８１の芯線がハンダ
付けされる。

更に詳しく説明すると、ソケツトホルダー６は
合成樹脂成形品であつて、第８図イ，ロ，ハに示
すように、ランプハウジング１に取付けられるベ
ース部６５と該ベース部６５から一体に立設した
筒状本体６１とからなる。筒状本体６１は円形に
形成され、内面に対向して突条６１ａ，６１ａが
形成されていると共に、舌片５２を受入れるため
の溝６２が形成してある。この例での溝６２は中
間に水平部を有する鉤状に形成され、その溝６２
の中間の水平部の上に突片６３が形成してある。
そして、ベース部６５と接続する筒状本体６１の
基部には後述の接続片７を受入れるための窓孔６
４が形成してある。ベース部６５は、本例では角
型平板状に形成され、一端にパツキン載置部６６
と他端に接続片７を係止する引掛部６７が形成さ
れ、更に中間に透孔６８が形成されている。

このように構成されたソケツトホルダー６にソ
ケツト５を取付けるには、舌片５２を溝６２と対
応する位置に合わせ、ソケツト５を筒状本体６１
に挿入し、舌片５２が溝６２の中間の水平部に達
した位置でソケツト５を回転させると舌片５２が
突片６３の下面に位置することになる。その状態
で透孔５３，６３ａにリベツト９１を挿入してカ
シメ、舌片５２と突片６３とを固定する。このよ
うにすると、筒状本体６１の高さが低くてもソケ
ツト５はソケツトホルダー６に確実に保持され
る。また、筒状本体６１の突片６１ａ，６１ａは
挿入されたソケツト５と筒状本体６１との間に空
間を形成することになるので、Ｊスロツト５１，
５１に係止したピン２３がソケツト５から突出し
ても支障がない。

また、この実施例においては、バルブ２の端子
２４を陽極コード８２と電気的接続した接続片７
に圧接している（第５図参照）。

接続片７は、第９図に示すように、帯板の一端
を折り返して形成した接片７１と他端に一対の把
持部７２ａ，７２ｂとを有し、中間には切起し片
７３が形成してある。この接続片７を、筒状本体
６１の窓孔６４に接片７１側から挿入し、他端を
ベース部６５の引掛部６７に衝合させると共に切
起し片７３はベースの透孔６８に係止する。従つ
て、バルブ２をソケツト５に挿入してＪスロツト
５１にピン２３を係止すると、接片７１はバルブ
２の端子２４によりたわみ、復元力によつて端子
２４に圧接している。また、一方の把持部７２ａ
は第７図に示すように陽極コード８２を把持し、
他方の把持部７２ｂは陽極コード８２の芯線を把
持している。そして、アースコード８１及び陽極
コード８２は、第５図に示すようにランプハウジ
ング１に設けたグロメツト９から導出されて自動
車の電源に接続される。

ソケツトホルダー６をランプハウジング１に取
付けるには適宜な手段で良いが、本例では、第１
０図に示すように、ランプハウジング１の下壁部
１２に凹部１３を形成すると共に、凹部１３の上
方開口に対向した一対のレール１４，１４と凹部
１３の底面に突出部１５が形成してある。そし
て、ソケツトホルダー６のベース部６５を凹部１
３に挿入し、突出部１５とレール１４，１４とで
ソケツトホルダー６の上下方向の動きを規制す
る。また、前後方向の規制は、第５図に示すよう
に、ランプハウジング１の前面開口周縁に形成さ
れたフランジ部１６と面位置になるベース６５の
パツキン載置部６６とレンズ４との間にパツキン
３を介在させることによつて規制される。

以上述べたように、本考案においては、ソケツ
トに舌片を設けると共にその舌片をソケツトホル
ダーの筒状本体に形成した突片に固定し、かつ、
前記舌片にアースコードを接続したので、従来の
ように圧入代を大きく取る必要がなくなつて筒状
本体の高さを低くすることができ、従つて、ラン
プハウジングの高さを薄型化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す灯具の縦断面図、第２図
は第１図のＡ部拡大図である。第３図乃至第１０
図は本考案の一実施例を示し、第３図は自動車用
灯具の正面図、第４図は第３図の−線断面
図、第５図は第３図の−線断面図、第６図は
要部拡大分解斜視図、第７図はソケツトとソケツ
トホルダーの組立状態を示す平面図、第８図はソ
ケツトホルダーを示し、イ図は平面図、ロ図はイ
図の−線断面図、ハ図はイ図の方向から見
た一部側面図、第９図は接続片を示し、イ図は平
面図、ロ図はイ図の−線断面図、第１０図は
第５図の−線断面図である。１……ランプハウジング、２……バルブ、５…
…ソケツト、５１……Ｊスロツト、５２……舌
片、６……ソケツトホルダー、６１……筒状本
体、６２……溝、６３……突片、６５……ベース
部、７……接続片、８１……アースコード、８２
……陽極コード。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ランプハウジングにバルブを金属製ソケツトと
該ソケツトを保持するソケツトホルダーを介して
取付けて成る車輛用灯具において、前記ソケツト
ホルダーは前記ランプハウジングに取付けられる
ベース部と該ベース部から一体に突設した筒状本
体とからなり、該筒状本体にソケツトから突出し
た舌片の挿入を許容する溝と外方に突出する突片
とを形成し、前記ソケツトは前記バルブのピンを
係止する一対のＪスロツトとそのＪスロツトの下
端から外方に突出する舌片とを形成し、該ソケツ
トをその舌片と前記筒状本体の溝とを合致させて
前記筒状本体に挿入すると共に、前記突片と前記
舌片とを重ね合わせて固定し、該舌片にアースコ
ードを電気的に接続したことを特徴とする自動車
用灯具。