JPH04211522A - 腕時計形受信機 - Google Patents

腕時計形受信機

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JPH04211522A
JPH04211522A JP3018825A JP1882591A JPH04211522A JP H04211522 A JPH04211522 A JP H04211522A JP 3018825 A JP3018825 A JP 3018825A JP 1882591 A JP1882591 A JP 1882591A JP H04211522 A JPH04211522 A JP H04211522A
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JP
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antenna
helical
human body
case
band
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JP3018825A
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Keizo Cho
敬三 長
Kenichi Kagoshima
憲一 鹿子嶋
Koichi Tsunekawa
光一 常川
Hitotsugu Itakura
板倉 仁嗣
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/273Adaptation for carrying or wearing by persons or animals

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  • Support Of Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Structure Of Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主として人体の腕に巻
き付けて携帯使用する腕時計形受信機に関し、特に、そ
のアンテナ構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来において小形携帯無線機にホイップ
アンテナを用いたものがある。しかしこの携帯無線機を
人体に接近させて使用すると、ホイップアンテナの利得
が低下するという問題があった。また小形携帯無線機に
ループアンテナを用いたものもある。この場合はこの携
帯無線機を人体に接近させて使用すると、アンテナ利得
が上昇するが、人体から離した自由空間においては、つ
まり非携帯時にはアンテナ利得が減少するという問題が
あった。更に、日本公開特許公報昭61−181203
(1986年8月13日公開)には腕時計の本体(ケー
ス)に無線機を内蔵し、そのバンドにアンテナを埋め込
んだものが示されている。このアンテナは、本体より金
属線がバンドの長手方向に沿って延長され、バンドの遊
端部で、一対のバンドを互いに結合させるための複数の
小孔が配列された部分では、その小孔の間を交互に逆向
きに通るようにジグザグに上記金属線が形成されている
。この腕時計を人体の腕に巻き付けた時に、一対のバン
ドの重なり部分における金属線のジグザグされた部分が
互いに結合されて金属線が全体としてループアンテナと
して作用するようにしている。これは腕から外した状態
でアンテナ利得が減少してしまう。
【0003】また携帯無線機においてアンテナを人体に
接触させて感度を向上させることは日本公開実用新案昭
55−104810,60−193773,57−13
2286などで知られている。この発明の目的は、腕に
取り付けた状態、腕から外し、自由空間に配した状態で
も十分な感度が得られる腕時計形受信機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、ケー
スに無線受信機が内蔵され、そのケースの両側に一対の
バンドの各一端が取り付けられ、無線受信機の饋電点に
長さが0.15λ(λは使用波長)以下のモノポールア
ンテナの一端が接続され、そのモノポールアンテナの他
端はケースから露出されて人体と接触可能な接触部とさ
れている。この接触部は饋電点に一端が接続された導線
の他端自体でもよく、また、この他端に金属板が接続さ
れ、その金属板が人体に接触するようにしてもよい。一
端が饋電点に接続された第1ヘリカルアンテナがバンド
の一方に支持され、その第1ヘリカルアンテナの中心線
はバンドの長手方向に沿っている。また無線受信機の共
通電位点に一端が接続された第2ヘリカルアンテナがバ
ンドの他方に支持され、その第2ヘリカルアンテナはそ
の中心線はバンドの長手方向に沿っており、かつ第1ヘ
リカルアンテナと共に使用波長でほゞ共振状態となるよ
うに第1、第2ヘリカルアンテナの形状が構成されてい
る。更に、第1、第2ヘリカルアンテナは、その螺旋面
積をA,ピッチをP,使用波長をλとすると、P<50
0A/λ,かつP>150A/λに選定されている。
【0005】更に、望ましくは第1、第2ヘリカルアン
テナの各螺旋断面をバンドの幅方向に延長した矩形とし
、かつ、この腕時計形受信機のバンドを腕に巻き付けた
時に、第1、第2ヘリカルアンテナと人体との間に0.
0005λ以上の誘電体の介在層が設けられる。他の発
明によれば、上記発明における第1、第2ヘリカルアン
テナの代わりにバンドの幅方向に往復する第1、第2ジ
グザグアンテナが用いられ、かつその第1、第2ジグザ
グアンテナは使用波長で共同してほゞ共振状態となるよ
うな形状とされ、またその幅をW,ピッチをP,使用波
長をλとするとW<0.03λ,P<0.84Wに選定
される。
【0006】
【作用】これらの構成によれば、この腕時計形受信機を
腕に取り付けた状態ではモノポールアンテナの入力イン
ピーダンスが第1、第2ヘリカルアンテナ(または第1
、第2ジグザグアンテナ)の入力インピーダンスの半分
以下になり、主としてモノポールアンテナが受信アンテ
ナとして作用し、かつ、このモノポールアンテナの長さ
が0.15λ以下とされているため、大きな利得が得ら
れる。一方、この腕時計形受信機が腕から外された場合
は、モノポールアンテナは短かい開放線として作用し、
その入力インピーダンスはほぼ無限大となり、第1、第
2ヘリカルアンテナ(または第1、第2ジグザグアンテ
ナ)の入力インピーダンスがモノポールアンテナの入力
インピーダンスより著しく小さくなり、第1、第2ヘリ
カルアンテナ(または第1、第2ジグザグアンテナ)が
受信アンテナとして作用し、かつほゞ共振状態にあるた
め大きな利得が得られる。従って、この腕時計形受信機
は腕に付けている場合、腕から外している場合のいずれ
でも比較的大きな感度が得られ、十分使用することがで
きる。
【0007】
【実施例】図1Aにこの発明の実施例を示す。ケース1
1は一般に角形または丸形のディスク状をしており、ケ
ース11内に図に示していないが無線受信機が収容され
ると共に時計が収容されている。ケース11の左右の側
面にそれぞれバンド12,13の各端が取り付けられ、
図に示していないがバンド12,13に付けた留め具に
よりバンド12,13を人体の腕に巻き付けることがで
きるようにされている。ケース11,バンド12,13
はこの例では絶縁材、例えば合成樹脂材で作られている
【0008】ケース11に収容された無線受信機の饋電
点14にモノポールアンテナ15の一端が接続され、他
端はケース11の外部に露出され、人体に接触可能な接
触部16とされている。この例ではケース11の裏面1
1aに小さい貫通孔(図示せず)が形成され、その小孔
にモノポールアンテナ15を構成する導線の他端が挿入
され、その導線の端面が裏面11aと面一とされ、その
導線の端面が接触部16とされた場合である。このモノ
ポールアンテナ15の長さL1はケース11に内蔵され
た受信機の使用波長λの0.15倍以下に選定されてい
る。
【0009】バンド12,13にヘリカルアンテナ17
,18が埋め込まれている。ヘリカルアンテナ17,1
8はその中心線がそれぞれバンド12,13の長手方向
に沿っており、この例では図1Bにヘリカルアンテナ1
7,18のみを拡大して示すように、導線を矩形の螺旋
状に巻いたものであり、その矩形の長辺がバンド12,
13の幅方向とされている。ヘリカルアンテナ17のケ
ース11側の端は饋電点14に接続され、ヘリカルアン
テナ18のケース11側の端はケース11内の受信機の
共通電位点19に接続されている。ヘリカルアンテナ1
7,18の各巻き方向は饋電点14,共通電位点19か
らそれぞれ見た時、互いに逆向きとされている。ヘリカ
ルアンテナ17,18は饋電点14および共通電位点1
9間に給電源(受信機であるから実際には負荷)が接続
された時、使用波長λでほゞ共振するように、ヘリカル
アンテナ17,18の形状、つまりピッチP,中心線と
垂直な方向から見た時の導線で囲まれた面積(以下螺旋
面積と記す)A、巻き数が選定されている。更にP<5
00A/λ,P>150A/λを満足するようにP,A
が選定されている。
【0010】以下に上記各選定理由を説明する。このケ
ース11内の受信機には図2Aに示すように入力インピ
ーダンスZ1 のモノポールアンテナ15と、入力イン
ピーダンスZ2 のヘリカルアンテナ17,18(両者
で一つのヘリカルアンテナとして動作する)とが同一の
饋電点14及び共通電位点19間に並列に接続状態にあ
る。 しかし前記選定により、この腕時計形受信機を腕に付け
た状態では、モノポールアンテナ15の接触部16が腕
、つまり人体と接触して入力インピーダンスZ1 が小
さく、150〜300Ωとなり、一方ヘリカルアンテナ
17,18は人体と接近して入力インピーダンスZ2 
が大きく、600Ω以上となり、つまりZ1 ≦2Z2
 となって、饋電点からみると、ヘリカルアンテナ17
,18に流れる電流はモノポールアンテナ15に流れる
電流の3分の1乃至5分の1程度となり、図2Bに示す
ようにモノポールアンテナ15が主にアンテナとして作
用し、大きな利得が得られる。
【0011】一方、この腕時計形受信機を腕から外し、
自由空間に置いた場合は、モノポールアンテナ15は人
体から離れ、単に短い線だけとなり、入力インピーダン
スZ1 はほゞ開放で無限大と考えられ、ヘリカルアン
テナ17,18は人体から離れるため入力インピーダン
スZ2 が20〜50Ωとなり、図2Cに示すようにモ
ノポールアンテナ151 は切り離され、ヘリカルアン
テナ17,18のみがアンテナとして作用しているよう
に動作し、ほゞ半波長ダイポールアンテナに近い大きな
利得が得られる。
【0012】次に、上記各選定により上記のような利得
、入力インピーダンスの関係が得られることを実験デー
タにもとづいて説明する。図3Aに示すように、同軸ケ
ーブル21の内導体22を長さL1 だけ突出させてモ
ノポールアンテナとし、この内導体22の先端に人体の
指先23を接触させ、長さL1 を変化させた時の、こ
のモノポールアンテナの利得変化の様子を実験により求
めた。その結果を図3Bに示す。図3Bで横軸は使用波
長λを単位として表した長さL1 であり、縦軸は内導
体22に指先23を接触させない時のアンテナ利得で基
準化したアンテナ利得Gを示す。つまり0dBは指先2
3を内導体21に接触させない時の利得である。この図
3Bより長さL1が短くなるに従って利得が高くなり、
0.15λより短くなると、人体に接触させない時より
も利得が大きくなることが理解される。そこで、この発
明ではモノポールアンテナ15の長さL1 を前述した
ように0.15λとしている。
【0013】図4Aに示すように、図3Aのモノポール
アンテナで長さL1を0.005λとし、内導体22の
先端に腕24を接触させた場合の、このアンテナの入力
インピーダンスを測定した結果、絶対値でほゞ300Ω
であった。正方形のヘリカルアンテナについて、使用波
長λで共振する時の螺旋面積AとピッチPと、巻数N(
饋電点の片側)との関係を求めたものを図5Aに示す。 横軸は螺旋面積A/λ2 ,縦軸はピッチP/λ,パラ
メータは巻数Nである。巻数Nを一定とすると、螺旋面
積Aを大きくするに従ってピッチPを小さくする必要が
あり、ピッチPを一定にすると、螺旋面積Aを大きくす
るに従って巻数Nを少なくする必要があり、面積Aを一
定にすると、ピッチPを大にするに従って巻数Nを少な
くする必要があることがわかる。ヘリカルアンテナ17
,18の形状を、図5Aに示す関係で面積A,ピッチP
,巻数Nを選定して使用周波数で共振させるようにする
【0014】図5Bに共振状態における正方形ヘリカル
アンテナの入力インピーダンスを示す。横軸は螺旋面積
A/λ2 ,縦軸はピッチP/λであり、内部に記入し
てある数値が入力インピーダンスである。例えば数値1
4.4はA/λ2 が約40×10−6,P/λが4×
10−3の時の入力インピーダンスである。直線25は
実験式P/λ=150A/λ2 となる線を示す。この
直線25より上側、つまりP>150A/λを満たす斜
線を施した領域が、入力インピーダンスが20Ω以上と
なり、A=0の極限では、このアンテナはダイポールア
ンテナとなり、入力インピーダンスは約80Ωとなる。 入力インピーダンスが20〜100Ωの場合は、そのア
ンテナを標準入力インピーダンス(一般に50Ω)の無
線機に整合回路を介することなく、直接接続してもVS
WRが2以下となり、共振時のヘリカルアンテナの利得
は半波長ダイポールアンテナの利得に近く、ほゞ−2〜
−5dBd (dBd は半波長ダイポールの利得を0
とした単位)と大きなものとなる。これらの関係からこ
の発明では、P>150A/λとしている。
【0015】図5Cに、正方形ヘリカルアンテナを人体
にほゞ接触する位置に近接した場合の入力インピーダン
スの絶対値の最大値と螺旋面積Aと、ピッチPとの関係
を示す。直線26は実験式P/λ=500A/λ2 を
満たす線であり、この直線26より下側、つまりP<5
00A/λを満たす斜線を施した領域では入力インピー
ダンスは約600Ω以上となり、モノポールアンテナ1
5を接触させた時に、モノポールアンテナ15がヘリカ
ルアンテナ17,18より主として動作することになる
。 つまり、このためにこの発明ではP<500A/λとし
ている。
【0016】次に以上の関係は、ヘリカルアンテナの螺
旋面積Aを決定する領域の形状を正方形ではなく、矩形
とし、つまり偏平状ヘリカルアンテナにしても同様であ
ることを説明する。ヘリカルアンテナを人体から離し、
自由空間に配した時の入力インピーダンスを、螺旋面積
Aと、螺旋面積Aを決定する領域の長辺の長さaを短辺
bの長さで割ったアスペクト比δ=a/b(正方形δ=
1)との変化に対して測定した結果を、ピッチP=4λ
×10−3,P=8λ×10−3について図6A,Bに
示す。図6Aにおいて螺旋面積がA/λ2 =10×1
0−6で入力インピーダンスはアスペクト比にかかわら
ず、ほゞ31Ωであり、A/λ2 が約40×10−6
ではアスペクト比が変化しても入力インピーダンスはほ
ゞ14Ωであり変化しない。図6Bからも同様にアスペ
クト比を変化させても入力インピーダンスはほとんど変
化しないと言える。図6C,Dに、ヘリカルアンテナを
人体に接触する位に近接した場合の入力インピーダンス
の絶対値の最大値の螺旋面積Aと、アスペクト比との関
係をP=4λ×10−3,P=8λ×10−3について
それぞれ示す。 この場合はアスペクト比を大にすると、入力インピーダ
ンスの絶対値がいずれも大きくなる傾向にあり、かつい
ずれも600Ω以上であることが理解される。
【0017】この図6からヘリカルアンテナ17,18
としては、方形ヘリカルアンテナでも矩形ヘリカルアン
テナでも、円形あるいは楕円形ヘリカルアンテナでもよ
いことが理解される。図7に入力インピーダンスの絶対
値が600Ω以上になる時のヘリカルアンテナと人体と
の距離L2 を示し、同図AはP=4λ×10−3,同
図BはP=8λ×10−3の場合である。同図Aにおい
てアスペクト比δが5.5以下では螺旋面積Aにかゝわ
らず、距離L2 を0〜0.003λの範囲にすればよ
く、アスペクト比δが5.5〜11ではL2 を0.0
01λ〜0.005λにすればよく、δ=11以上では
L2 を0.002λ〜0.005λにすればよい。黒
丸は測定点である。同図Bではアスペクト比δが5.5
以上でL2 を0.0005λ〜0.004λとすれば
よい。これらよりアスペクト比δを5.5以上とする時
は、例えば図1においてバンド12,13の腕と接触す
る側の面とヘリカルアンテナ17,18との間に距離L
2 が存在し、これが0.0005λ以上になるように
するなど、この腕時計形受信機を腕に取り付けた時に、
人体とヘリカルアンテナ17,18との間に厚さが0.
0005λ以上の、好ましくは図7に示す条件で決まる
厚さの誘電体の介在層27(図1ではバンド12,13
の一部が介在層27を兼ねている)が介在されるように
する。
【0018】図8Aに図1と対応する部分に同一符号を
付けて示すように、ケース11の裏面に導体板28が埋
め込まれ、または張り付けられ、その導体板28にモノ
ポールアンテナ15の一端を接続し、この導体板28が
人体と接触する接触部16を構成するようにしてもよい
。このようにするとモノポールアンテナ15の利得を向
上させることができる。
【0019】図9Aに示すように、図3Aに示したモノ
ポールアンテナの内導体22(長さL1 =0.005
λ)の先端にこれと垂直に正方形金属板29をその中心
にて接続し、この金属板29に人体の腕24を接触させ
、この状態における金属板29の面積Sとアンテナの利
得Gとの関係を図9Bに示す。この図から金属板29の
面積Sが大きくなるに従って急に利得Gが大きくなり、
徐々に利得の上昇が飽和してゆくことがわかる。図4B
,Cに示すように、金属板29を0.01λ×0.02
λ,0.02λ×0.025λの各矩形とした場合の入
力インピーダンスはそれぞれ約150Ω,約200Ωと
なり、金属板29を使用しない場合の約300Ωより小
さくなる。これらから図8Aに示したように、導体板2
8を設けるとモノポールアンテナ15の利得が向上し、
かつヘリカルアンテナとの併用が可能であることが理解
される。なお、ケース11として裏面11a側の金属の
裏蓋とし、この裏蓋にモノポールアンテナ15の一端を
接続して、この裏蓋を接触部16としてもよい。モノポ
ールアンテナ15は導体板28の中心に限らず、どの位
置に接続してもよい。
【0020】図8B,Cにこの発明の他の実施例を示し
、図1と対応する部分には同一符号を付けてある。この
実施例ではヘリカルアンテナ17,18の代わりに、ジ
グザグアンテナ31,32が用いられる。つまりジグザ
グアンテナ31はバンド12内でその幅方向に往復しな
がらバンド12の一端から他端へ延長され、そのケース
11側の端は饋電点14に接続されている。ジグザグア
ンテナ32も同様に構成され、そのケース11側の端は
共通電位点19に接続されている。ジクザグアンテナ3
1,32の折り返し形状はU字形、三角状、メアンダー
状にするのが望ましい。
【0021】ジグザグアンテナ31,32は人体から離
された自由空間において、饋電点14および共通電位点
19から見て使用波長λでほゞ共振する一つのアンテナ
として作用するようにその形状が選定される。例えば、
線幅が0.001λの帯状銅線で、U字状に折り返し、
かつアンテナ幅Wを各部一様とした一対のジグザグアン
テナの内端間に給電源を接続した場合、アンテナ幅Wと
ピッチPと片側のジグザグアンテナの折り返し数Mとが
図10Aに示す関係の時に使用波長λに対し、その一対
のジグザグアンテナが共振した一つのアンテナとして作
用する。図10Aの曲線は折り返し数Mをパラメータと
した時に共振するためのAとPとの関係を示す。図8B
の実施例ではジグザグアンテナ31,32の各アンテナ
幅L3 を徐々に変化させているが、図10Aに示す関
係と同様な関係があり、ジグザグアンテナ31,32は
使用波長λに対し、アンテナ幅Wと、ピッチPと折り返
し数Mとを選定して、ほゞ共振状態になるようにされる
【0022】更に、ジグザグアンテナ31,32はL3
 <0.003λとして、自由空間での共振時の入力イ
ンピーダンス20Ω以上となり、標準の入力インピーダ
ンスの受信機に直接接続できるようにされる。つまり、
図10Aの実験に用いたジグザグアンテナの入力インピ
ーダンスを各種のアンテナ幅WとピッチPとについて測
定した結果を図10Bに示す。線33はW=0.03λ
の線であり、この線33よりアンテナ幅Wが大きいと入
力インピーダンスが20Ω以下となり、このアンテナを
受信機に直接接続することができない。入力インピーダ
ンスはピッチPには関係しない。W<0.03λの斜線
を施した領域でWとPとが選定される。
【0023】また、腕時計形受信機を腕に付けた時に、
ジグザグアンテナ31,32の入力インピーダンスが6
00Ω以上になり、モノポールアンテナ15が主にアン
テナとして作用するようにするため、P<0.84Wと
する。図10Aの実験に用いたジグザグアンテナを人体
にほゞ接触する位に近接させ、その時の入力インピーダ
ンスの絶対値の最大値を各種のアンテナ幅WとピッチP
とについて測定した結果を図10Cに示す。直線34は
実験式P=0.84Wを示し、この直線34より上側は
入力インピーダンスが600Ω以下となるから、直線3
4の下側のP<0.84Wを満たす斜線を施した領域内
でアンテナ幅WとピッチPとを選定する。この場合、人
体とジグザグアンテナ31,32との距離が0.001
λ以内でピッチP,アンテナ幅Wが前記関係を満たす範
囲内で入力インピーダンスは600Ω以上になる。
【0024】この図8Bに示した実施例によれば、図1
の実施例と同様に腕に付けた状態ではモノポールアンテ
ナ15が主として作用して高い利得が得られ、腕から離
した状態ではジグザグアンテナ31,32がアンテナと
して作用して高い利得が得られることは容易に理解され
よう。図8Bに示した実施例においてもモノポールアン
テナ15の接触部16を導体板で構成してもよい。また
図1、図8Bに示したいずれの実施例においても、ヘリ
カルアンテナ17,18,ジグザグアンテナ31,32
をバンド12,13内に埋め込むことなく、バンド12
,13の一面と接してまたは、バンド12,13の外面
に設けて支持させてもよく、ヘリカルアンテナ17,1
8はバンド12,13の外周に巻き付けてもよい。これ
らの場合は外部に現れたヘリカルアンテナ17,18,
ジグザグアンテナ31,32に絶縁膜をコーティングす
るか、これらヘリカルアンテナ17,18,ジグザグア
ンテナ31,32を絶縁膜がコーティングされた導線に
て形成する。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の腕時計形
受信機によれば、これを腕に取り付けた状態ではヘリカ
ルアンテナ17,18またはジグザグアンテナ31,3
2のインピーダンスが高くなり、モノポールアンテナ1
5が人体と接触し、このモノポールアンテナ15のみが
主としてアンテナとして作用し、高い利得が得られ、腕
から外した状態では、モノポールアンテナ15の入力イ
ンピーダンスはほゞ無限大で、ヘリカルアンテナ17,
18またはジグザグアンテナ31,32が共振状態とな
り、入力インピーダンスが20Ω程度となって整合回路
なしで受信機と結合でき、かつ高い利得が得られ、腕に
付けていても、外していても良好に動作する受信機が得
られる。
【0026】図1に示した実施例で、例えばヘリカルア
ンテナ17,18の長さを0.16λ,螺旋面積を構成
する矩形の長辺を0.02λ,短辺を0.002λ,巻
数Nを各24回とした場合、螺旋面積が34×10−6
/λ2 、ピッチが6.3×10−3/λとなり、前記
条件を満たし、腕から外した状態で共振し、腕に付けた
状態でインピーダンスは600Ω以上になり、モノポー
ルアンテナ15の長さL1 を0.005λとした時、
腕に装着した時の利得が−15dBd,腕から外した時
の利得が−5dBd となり、いずれも高い利得が得ら
れた。
【0027】また、図8Bに示した実施例において、ジ
グザグアンテナ31,32として線幅5×10−4λの
帯状導線をジグザグに折り曲げ、ピッチPを0.001
5λ,アンテナ幅Wをケース11側で0.03λ,ベル
トの遊端側で0.017λとし、折り返し回数Mをそれ
ぞれ21.5回とし、饋電点14,共通電位点19から
の各距離を0.024λとし、モノポールアンテナ15
の長さL1 を0.005λとして腕に装着した時の利
得が−15dBd ,腕から外した時の利得が−5dB
d が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはヘリカルアンテナを用いるこの発明の実施
例を示す正面図、BはA中のヘリカルアンテナ17,1
8の拡大斜視図である。
【図2】Aは図1Aのアンテナ部分の等価回路図、Bは
図1Aの受信機を腕に装着した時のアンテナ部分の等価
回路図、Cは図1Aの受信機を自由空間に配した時のア
ンテナ部分の等価回路図である。
【図3】Aは同軸形モノポールアンテナの先端に指先を
接触させた状態を示す斜視図、BはAのアンテナ長L1
 と利得との関係の実験値を示すグラフである。
【図4】Aは図3Aのアンテナの先端に腕を接触させた
状態を示す図、B及びCはそれぞれ図3Aのアンテナの
先端に金属板を付け、その金属板に腕を接触させた図で
ある。
【図5】Aは正方形ヘリカルアンテナの共振状態におけ
る巻数Nをパラメータとした螺旋面積AとピッチPとの
関係を示すグラフ、Bは各種螺旋面積A,各種ピッチP
の正方形ヘリカルアンテナの入力インピーダンスを示す
図、Cは正方形ヘリカルアンテナを人体に近接させた状
態での各種螺旋面積A,各種ピッチPにおける入力イン
ピーダンスを示す図である。
【図6】AはピッチPが4λ×10−3のヘリカルアン
テナの各種アスペクト比δ(螺旋面積Aを規定する方形
の長辺を短辺で割った値)、各種螺旋面積Aにおける入
力インピーダンスを示す図、BはピッチPが8λ×10
−3のヘリカルアンテナの各種アスペクト比δと、各種
螺旋面積Aにおける入力インピーダンスを示す図、Cは
ピッチPが4λ×10−3のヘリカルアンテナを人体に
近接した状態における各種アスペクト比δと各種螺旋面
積Aとにおける入力インピーダンスを示す図、Dはピッ
チPが8λ×10−3のヘリカルアンテナを人体に近接
した状態で各種アスペクト比δと、各種螺旋面積Aとに
おける入力インピーダンスを示す図である。
【図7】AはピッチPが4λ×10−3のヘリカルアン
テナが人体に近接した状態で各種アスペクト比δと螺旋
面積Aとにおける入力インピーダンスが600Ω以上と
なるに必要とするヘリカルアンテナと人体との距離を示
す図、BはピッチPが8λ×10−3のヘリカルアンテ
ナが人体に近接した状態で各種アスペクト比δと螺旋面
積Aとにおける入力インピーダンスが600Ω以上とな
るに必要とするヘリカルアンテナと人体との距離を示す
図である。
【図8】Aは図1Aの変形例を示す正面図、Bはジグザ
グアンテナを用いたこの発明の実施例を示す平面図、C
はBの正面図である。
【図9】Aは同軸モノポールアンテナの先端に金属板2
9を取り付け、その金属板に腕を接触させた斜視図、B
は金属板29の面積に対する図9Aの利得変化を示す図
である。
【図10】Aはジグザグアンテナの共振状態における折
り返し数Mをパラメータとしたアンテナ幅Wと、ピッチ
Pとの関係を示す図、Bは各種アンテナ幅W、各種ピッ
チPのジグザグアンテナの入力インピーダンスを示す図
、Cはジグザグアンテナを人体に近接させた状態での各
種アンテナW、各種ピッチPにおける入力インピーダン
スを示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  無線受信機が内蔵されたケースと、そ
    のケースの両側に各一端が取り付けられ、人体の腕に巻
    き付けることができるようにされた一対のバンドと、上
    記無線受信機の饋電点に一端が接続され、他端が上記ケ
    ースから露出されて人体と接触可能な接触部とされた長
    さが0.15λ以下(λ:上記無線受信機の使用波長)
    のモノポールアンテナと、一端が上記饋電点に接続され
    、上記バンドの一方に支持され、その長手方向に沿って
    延長され、P<500A/λ,かつP>150A/λ(
    P:ピッチ、A:螺旋面積)とされた第1ヘリカルアン
    テナと、上記無線受信機の共通電位点に一端が接続され
    、上記バンドの他方に支持され、その長手方向に沿って
    延長され、P<500A/λ,かつP>150A/λと
    され、上記第1ヘリカルアンテナと共に上記使用波長λ
    でほゞ共振する第2ヘリカルアンテナと、を具備する腕
    時計形受信機。
  2. 【請求項2】  上記第1、第2ヘリカルアンテナはそ
    れぞれその螺旋面積を規定する領域が矩形状とされ、そ
    の矩形の長辺が上記バンドの幅方向とされ、人体の腕に
    取り付けられた時、これら第1、第2ヘリカルアンテナ
    と人体との間に0.0005λ以上の厚さの誘電体の介
    在層が設けられている請求項1記載の腕時計形受信機。
  3. 【請求項3】  無線受信機が内蔵されたケースと、そ
    のケースの両側に各一端が取り付けられ、人体の腕に巻
    き付けることができるようにされた一対のバンドと、上
    記無線受信機の饋電点に一端が接続され、他端が上記ケ
    ースから露出されて人体と接触可能な接触部とされた長
    さが0.15λ以下(λ:上記無線受信機の使用波長)
    のモノポールアンテナと、一端が上記饋電点に接続され
    、上記バンドの一方に支持され、その幅方向に往復に折
    り返されながらそのバンドの長手方向に延長され、W<
    0.03λ,かつP<0.84W(W:アンテナ幅、P
    :ピッチ)とされた第1ジグザグアンテナと、上記無線
    受信機の共通電位点に一端が接続され、上記バンドの他
    方に支持され、その幅方向に往復に折り返されながら、
    そのバンドの長手方向に延長され、W<0.03λ,か
    つP<0.84Wとされ、上記第1ヘリカルアンテナと
    共に上記使用波長λでほゞ共振する第2ジグザグアンテ
    ナと、を具備する腕時計形受信機。
  4. 【請求項4】  請求項1乃至3のいずれかの腕時計形
    受信機において、上記モノポールアンテナの接触部は導
    体板とされている。
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