JP4460046B2 - 多周波共用アンテナ - Google Patents

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この発明は、多周波共用アンテナに関し、特に製造後における共振周波数調整が容易な多周波共用アンテナに関するものである。
従来から、太さの異なる2つのアンテナエレメントを接続し、2つの共振周波数に対応するアンテナとして機能させる多周波共用アンテナがある。
米国特許6204826号公報
ところで、アンテナを無線機器に搭載する場合、アンテナ周囲の影響によって共振周波数が変化する。このため、1つのアンテナを多くの無線機器に対して適用するには、共振周波数を微調整する機構が必要となる。しかしながら、多周波共用アンテナでは、1つの共振周波数を所定の周波数に調整しようとするとそれ以外の共振周波数も影響されてしまい、結果としてすべての共振周波数を各々の所定の周波数に調整することは非常に困難であった。
例えば、整合回路によって、2つの共振周波数に対して同時に整合調整を行おうとしても、それぞれの共振周波数の動き(チップ部品の回路定数の周波数依存性)が異なっているので、この場合にも双方の共振周波数を各々の所定の周波数に調整することができなかった。
すなわち、従来の多周波共用アンテナは、予め整合が取れた状態のアンテナエレメントを組立製造し、組立製造後に各共振周波数の調整を行う機構がなく、また調整を行おうとしても上述したように困難であったため、多周波共用アンテナの歩留まりが低かったという問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アンテナの組立製造後であっても各共振周波数の調整を選択的かつ容易に行うことができる多周波共用アンテナを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明は、線材が太い第1のエレメントと、前記第1のエレメントの先端部分で折り曲げられ、前記第1のエレメントに比して細い線材によって形成された第2のエレメントとを備え、前記第1のエレメントを用いて第1の周波数に共振し、前記第1および第2のエレメントを用いて前記第1の周波数に比して低い第2の周波数に共振させることを特徴とする。
また、この発明は、上記の発明において、前記第1および第2のエレメントの折り曲げ部分の近傍であって前記第1のエレメントの先端部分側に前記第1の共振周波数を調整する第1の共振周波数調整部を設けたことを特徴とする。
また、この発明は、上記の発明において、前記第2のエレメントの先端部分に前記第2の共振周波数を調整する第2の共振周波数調整部を設けたことを特徴とする。
また、この発明は、上記の発明において、前記第1および第2のエレメントの折り曲げ部分は、略180度で折り曲げられることを特徴とする。
また、この発明は、上記の発明において、前記第1および第2のエレメントまたは前記第2のエレメントは、ミアンダ形状であることを特徴とする。
また、この発明は、上記の発明において、前記第1および第2のエレメントは、誘電体で覆われることを特徴とする。
この発明によれば、第1および第2のエレメント間に略180度の折り曲げを形成することによって各共振周波数に対応した定在波を独立させることができる。すなわち、給電点から供給された電流は、周波数によって、折り曲げ部分を通過せずに給電点と第1の共振周波数調整部の間で定在波を形成するものと、折り曲げ部分を通過して給電点と第2の共振周波数調整部の間で定在波を形成するものとに分離でき、それぞれの各共振周波数への整合を容易に行うことができるという効果を奏する。この結果、アンテナの組立製造後の各共振周波数の各々の所定の周波数からのずれを確実になくすことができるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して、この発明にかかる多周波共用アンテナの実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態である多周波共用アンテナの構成を示す平面図である。この多周波共用アンテナ10は、チップアンテナとして形成される。多周波共用アンテナ10は、給電点Pから折り曲げ点3に至るまで太い線材によって形成された第1のエレメント1と、折り曲げ点3から開放端4に至るまで細い線材によって形成された第2のエレメントとを有する。第1のエレメント1および第2のエレメント2は、ともにモノポールアンテナとして機能し、第2のエレメント2は、特にミアンダ形状をなしている。なお、第1のエレメント1は、第2のエレメント2のミアンダ形状の一部を形成しているとも言える。
折り曲げ点3付近での電流経路に注目する。1.8GHz帯の第1の共振周波数は、第1のエレメント1上での定在波に起因する。つまり、折り曲げ点3付近では、I1のような電流経路をたどる。一方、この第2の共振周波数は、1.8GHz帯の第1の共振周波数に比して低い周波数である。この第2の共振周波数は第1エレメント1上及び第2エレメント2上での定在波に起因する。つまり、折り曲げ点3ではI2のような電流経路をたどる。第2の共振周波数は、第1の共振周波数に比して周波数が低いため、細い線材の第2のエレメント2にも連続した電流が生じ、第1のエレメント1および第2のエレメント2がアンテナとして機能するが、第1の共振周波数は、第2の共振周波数に比して高い周波数であるため、第1の共振周波数の電流経路I1は第2のエレメント2側に折り返されず、従って第1のエレメント1のみがアンテナとして機能する。なお、この電流経路I1,I2の形成は、電磁界シミュレーションによる電流強度分布の計算によって確認されている。
折り曲げ点3における第1のエレメント1と第2のエレメント2とは、略180度で折り曲げられている。これによって、上述したように、第1の共振周波数の電流経路が第1のエレメント1のみから成り、第2の共振周波数の電流経路が第1のエレメント1と第2のエレメント2とで構成される。実際に図2に示すように、第1の共振周波数および第2の共振周波数のそれぞれに対して、良好な反射特性が得られ、それぞれの周波数で共振できることがわかる。すなわち、900MHz帯の第2の共振周波数および1.8GHz帯の第1の共振周波数に対してそれぞれVSWRが3以下となる帯域を比帯域で8%程度確保している。
ここで、折り曲げ点3の近傍であって第1のエレメント1の先端部分に第1の共振周波数の調整部5を設けるとともに、第2のエレメント2の先端部分である開放端4に第2の共振周波数の調整部6を設ける。調整部5は、第1のエレメント1のみで共振する第1の共振周波数のみの調整を行うためのものである。また、調整部6は、第1のエレメント1および第2のエレメント2で共振する第2の共振周波数の調整を行うためのものである。
図2は、調整部6のみを調整した場合における反射特性(VSWR)を示す図である。また、図3は、調整部5のみを調整した場合における反射特性(VSWR)を示す図である。調整部6を線L1,L2,L3で順次切断すると、図2に示した曲線LL1,LL2,LL3のように第2の共振周波数のみが順次変化し、第1の共振周波数はほとんど変化しない。また、調整部5を線L4,L5,L6で順次切断すると、図3に示した曲線LL4,LL5,LL6のように第1の共振周波数のみが順次変化し、第2の共振周波数はほとんど変化しない。すなわち、調整部5のみによって第1の共振周波数のみの整合微調整を行うことができ、調整部6のみによって第2の共振周波数のみの整合微調整を行うことができるため、第1の共振周波数と第2の共振周波数の整合微調整を選択的に独立して行うことができる。
図4は、第2の共振周波数帯である900MHz帯におけるゲインの周波数特性を示し、図5は、第1の共振周波数帯である1.8GHz帯におけるゲインの周波数特性を示している。900MHz帯では、約0dBiの最大利得を得ることができ、1.8GHz帯では、3dBi程度の最大利得を得ることができる。また、図6は、920MHzにおけるXY面内指向性を示し、図7は、1.8GHzにおけるXY面内指向性を示している。いずれも、ほぼ無指向性であり、平均利得は0dBiを得ている。なお、図4〜図7に示した結果は、図8に示すように、図1に示した多周波共用アンテナを、幅40mm、長さ80mmの地板としてのプリント基板30上に配置した場合における放射特性を示している。
なお、第1のエレメント1および第2のエレメント2はミアンダ形状をなしているが、屈曲する部分、たとえば面取り部分11〜13では、面取りが行われ、面取りが行われない鋭角な部分での不要な反射を抑制している。
また、第1のエレメント1および第2のエレメント2は、誘電体20で覆うようにするとよい。誘電体で覆うことによって、アンテナ長を短縮することができ、小型化を促進することができるとともに、第1のエレメント1および第2のエレメント2の強度を増すことができる。この誘電体20は、第1のエレメント1および第2のエレメント2の打ち抜き形成後、いわゆる樹脂を封入するインサートモールドによって実現できる。なお、調整部5,6が誘電体で覆われず、誘電体20から突き出すようにすることで、前述の調整作業をモールド後に行うことができる。
以上のように、この発明にかかる多周波共用アンテナは、複数の周波数を扱うことができるので、特に携帯端末に好適であり、1つのアンテナによってGSM/DCS/AMPSやCDMA/GPS/PCSなどの多様なシステムに適用することができる。
この発明の実施の形態である多周波共用アンテナの構成を示す平面図である。 図1に示した多周波共用アンテナの副調整部を調整した場合におけるVSWRの変化を示す図である。 図1に示した多周波共用アンテナの調整部を調整した場合におけるVSWRの変化を示す図である。 図1に示した多周波共用アンテナの第2の共振周波数のゲインの周波数特性を示す図である。 図1に示した多周波共用アンテナの第1の共振周波数のゲインの周波数特性を示す図である。 図1に示した多周波共用アンテナの第2の共振周波数のXY平面指向性を示す図である。 図1に示した多周波共用アンテナの第1の共振周波数のXY平面指向性を示す図である。 図4〜図7に示した結果を得た多周波共用アンテナの構成を示す図である。
符号の説明
1 第1のエレメント
2 第2のエレメント
3 折り曲げ点
4 開放端
5,6 調整部
10 多周波共用アンテナ
11〜13 面取り部分
20 誘電体
30 プリント基板
I1,I2 電流経路
L1〜L6 線
P 給電点

Claims (4)

  1. 線材が太い第1のエレメントと、
    前記第1のエレメントの先端部分で折り曲げられ、前記第1のエレメントに比して細い線材によって形成された第2のエレメントと、
    前記第1および第2のエレメントの折り曲げ部分の外側であって前記第1のエレメントの先端部分が延在する側に前記第1の共振周波数を調整する第1の共振周波数調整部と、
    前記第2のエレメントの先端部分に前記第2の共振周波数を調整する第2の共振周波数調整部と、
    を備え、前記第1のエレメントを用いて第1の周波数に共振し、前記第1および第2のエレメントを用いて前記第1の周波数に比して低い第2の周波数に共振させるとともに、前記第1の共振周波数および前記第2の共振周波数を調整可能にしたことを特徴とする多周波共用アンテナ。
  2. 前記第1および第2のエレメントの折り曲げ部分は、略180度で折り曲げられることを特徴とする請求項に記載の多周波共用アンテナ。
  3. 前記第1および第2のエレメントまたは前記第2のエレメントは、ミアンダ形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の多周波共用アンテナ。
  4. 前記第1および第2のエレメントは、誘電体で覆われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の多周波共用アンテナ。
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