JPH04209834A - 紡機用金属トラベラ - Google Patents

紡機用金属トラベラ

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JPH04209834A
JPH04209834A JP33919890A JP33919890A JPH04209834A JP H04209834 A JPH04209834 A JP H04209834A JP 33919890 A JP33919890 A JP 33919890A JP 33919890 A JP33919890 A JP 33919890A JP H04209834 A JPH04209834 A JP H04209834A
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JP
Japan
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traveler
coating layer
chromium oxide
yarn
layer
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JP33919890A
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Akira Maruta
明 丸田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は精紡機、撚糸機等に用いる糸通過部の耐摩耗性
並びに潤滑性を向上した紡機用金属トラベラに関するも
のである。
〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、紡
機用金属トラベラにおいて、糸が糸通過部を高速で通過
する運転条件或は、糸に特殊な添加剤を含む運転条件の
下では、糸通過部の耐摩耗性が要求される。従って、こ
の耐摩耗性を向上させるために、糸通過部の表面に硬化
処理としてクロムめっきや、梨地クロムめっきを施した
トラベラが使用されている。
然るに操業条件の高速化及び紡出する糸の特殊化により
、従来のめっきトラベラでは糸通過部の摩耗が早期に発
生し、糸質の低下、糸毛羽や糸切れを引き起こして安定
な紡調が得られず、短寿命となり、トラベラ交換の手間
が増大するという問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、従来技術の問題点に鑑みてなしたもので、そ
の目的とするところは、糸通過部の潤滑性及び耐摩耗性
を著しく向上した紡機用金属トラベラを提供するにある
上記目的を達成するために、本発明の紡機用金属トラベ
ラは、少なくとも糸と接触する金属表面に耐摩耗性に優
れた粒子径1μm以下の緻密な酸化クロムのコーティン
グ層を形成し、上記コーティング層と母材の境界部付近
にクロム◆めっきを拡散させながら酸化した酸化クロム
と鉄酸化物との混合層を形成してなり、上記コーティン
グ層の厚さが1〜5μmで、かつ表面粗さが中心線粗さ
でRa0.2μm以下としたものである。
皮膜は1μm未満では耐摩耗性が無く、5μm以上では
コーティング層にクラックが入り易くなると共に処理時
間が長くなる。また、表面粗さが中心線表面粗さでRa
0.2μm以下としたのは、0.2μm以上では繊維に
疵をつけ易くなり、白粉や糸毛羽の増大を招く。
〔作 用〕
本発明の紡機用金属トラベラは第2図に示すコーティン
グ層を設けることによって、混合層は酸化クロムコーテ
ィング層のヂエ離を抑制する作用をなし、その上部に位
置する超微粒子の酸化クロム層は固体潤滑剤の作用をな
し、優れた耐摩耗性を発揮し、糸に与えるダメージが無
くなり、安定した状態での連続運転が可能となり、寿命
が延長する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図に示すように硬鋼線材を用いて所要形状の縦型ト
ラベラ(1)を成形し、上記硬鋼線よりなるトラベラに
ブラスト加工を施した後、無水クロム酸中に浸漬し、引
上げたあと550″Cで30分間焼成する。この無水ク
ロム酸中に浸漬し引上げたあと550°Cで30分間焼
成する工程を4回繰り返し、金属トラベラの少なくとも
糸通過部(R)に酸化クロムのコーティング層を得るが
、トラベラ全体に酸化クロムのコーティング層を設けて
もよい。その後、真空中で焼入れを行ない、研磨ラップ
仕上げし紡機用金属トラベラを得る。
第2図はこのようにして形成した酸化クロムのコーティ
ング層の断面組織であり、表層に酸化クロムコーティン
グ層(2)と上記のコーティング層と母材(3)との境
界部に鉄酸化物とクロムを拡散しながら酸化した酸化ク
ロムの混合層(4)が形成されている。
第3図はコーティング層の断面のEPMAによるCr 
、Fe 、Oの分析結果で、表面付近はCr z Oz
で母材との境界付近でFeとCrの酸化物の混合層が認
められる。酸化クロム層の皮膜は高硬度(Hv  15
00〜2000)かつ気孔率1%以下であり、しかも超
微粒子の酸化クロムが固体潤滑剤の作用をするため、極
めて優れた耐摩耗性を示す。また、混合層は酸化クロム
のコーティング層の剥離が起き鷺くする効果がある。
次に、本発明により得られた紡機用金属トラベラ(本発
明品A)と従来の硬質クロムめっきを行なって得られた
紡機用金属トラベラ(従来品B)を用いて糸に対するl
l擦係数を比較した。
(テスト条件) 本発明品A  従来品B 摩擦係数   0.12    0.22摩擦係数が低
い。
次に、本発明により得られた紡機用金属トラベラ(本発
明品A)と従来の硬質クロムめっきを行なって得られた
紡機用金属トラベラ(従来品B)を用いて紡出テストを
実施した。
糸  :ポリエステルフィラメント40dリング:縦型
焼結リング 5TSN  140mmφ トラベラ SSB  No、  33 スピンF41i1&l  :  l  0 0 0 0
r、p、m。
上記紡出テストの結果、従来品Bは2〜3時間で糸通過
部が摩耗し、白粉の発生、糸毛羽が多くなり、繊維が疵
っき紡出が困難となったのに対し、本発明の紡機用金属
トラベラAは2゜#閏の運転後でも摩耗が発生せず、優
れた酎摩純性を有することが確認された。
〔発明の効果〕 本発明品は上記構成にしたので、コーティング層は高硬
度(Hv  150,0〜2000)かつ気孔率1%以
下であり、しかもIum以下の超微粒子の酸化クロムが
固体潤滑剤の作用をするため、糸との摩擦係数が低く、
極めて優れた耐摩耗性を示す。また、混合層は酸化クロ
ムのコーティング層の剥離が起き難くする効果がある。
そのため糸に与えるダメージが無く、安定した連続運転
が長期にわたってでき、しかも、トラベラ寿命も延長で
きる等の優れた効果を有する発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる紡機用金属トラベラの正面図、
第2図は本発明の紡機用金属トラベラの糸通過部の断面
組織図、第3図は本発明の紡機用金属トラベラの糸通過
部のコーティング層の断面のEPMAによるCr 、F
e 、Oの分析曲線図である。 (1)・・・・・・縦型トラベラ (2)・・・・・酸化クロム層 (3)・・・・・・母材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 金属トラベラの少なくとも糸と接触する糸通過部におい
    て、母材金属の表面に酸化クロムのコーティング層を形
    成し、該コーティング層の母材との境界部に鉄酸化物と
    酸化クロムの混合層を形成してなり、上記コーティング
    層の厚さが1〜5μmで、かつその表面粗さが中心線表
    面粗さでRa0.2μm以下であることを特徴とする紡
    機用金属トラベラ。
JP33919890A 1990-11-30 1990-11-30 紡機用金属トラベラ Pending JPH04209834A (ja)

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